JP2010186911A - プラズマ加工装置、プラズマ加工方法、および振動片の製造方法 - Google Patents

プラズマ加工装置、プラズマ加工方法、および振動片の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができるプラズマ加工装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るプラズマ加工装置100は、凸部22を有し、被加工物60を載置する載置台20と、載置台20の上方に形成された加工電極30と、を含み、載置台20は、電気的に導電性であり、凸部22と加工電極30との間にプラズマを発生させることにより、凸部22の上方に位置する被加工物60の表面62をプラズマ加工する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ加工装置、プラズマ加工方法、および振動片の製造方法に関する。
材料の表面を加工する方法の1つとして、高周波電圧を印加した電極間に反応ガスを含む処理ガスを供給し、反応ガスに基づくラジカルを発生させ、該ラジカルと被加工物とのラジカル反応によって生成された生成物質を除去することで加工を行う、いわゆるプラズマCVM(プラズマ Chemical Vaporization Machining)が知られている。
特許文献1では、ペンタイプの加工電極を用いて、被加工物に対しコの字型に加工電極を走査することで、被加工物の表面を均一に加工するプラズマCVM装置が開示されている。また、特許文献1の他の変形実施例では、ハケ形状の加工電極を用いて、被加工物の表面をX方向に一括して加工するプラズマCVM装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたプラズマCVM装置では、ペンタイプの加工電極構造だと、コの字型に加工電極を何往復も走査する必要があり、加工時間がかかってしまうという問題がある。また、ハケ形状の加工電極構造だと、加工時間は低減できるものの、被加工物の表面を局所的に加工できないという問題がある。
特開平4−246184号公報
本発明の目的の1つは、効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができるプラズマ加工装置を提供することにある。また、本発明の目的の1つは、上記プラズマ加工装置を用いたプラズマ加工方法、および振動片の製造方法を提供することにある。
本発明に係るプラズマ加工装置は、
凸部を有し、被加工物を載置する載置台と、
前記載置台の上方に形成された加工電極と、
を含み、
前記載置台は、電気的に導電性であり、
前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記被加工物の表面をプラズマ加工する。
本発明に係るプラズマ加工装置によれば、効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができる。
本発明に係るプラズマ加工装置において、
前記加工電極は、前記被加工物の前記表面全体と対向する形状であるであることができる。
本発明に係るプラズマ加工装置によれば、一括して、前記表面のプラズマ加工したい部分の全てを加工することができる。
本発明に係るプラズマ加工装置において、
前記載置台は、前記凸部の周囲に形成された絶縁部を有することができる。
本発明に係るプラズマ加工装置によれば、安定して前記被加工物を前記載置台に載置することができる。
本発明に係るプラズマ加工方法は、
本発明に係るプラズマ加工装置を用いてプラズマ加工を行うことができる。
本発明に係るプラズマ加工方法によれば、効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができる。
本発明に係る振動片の製造方法は、
圧電材料からなり、対向する第1表面および第2表面を有する基板を準備する工程と、
前記基板の前記第1表面側に凹部を形成する工程と、
凸部を有し電気的に導電性である載置台に、前記第2表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
前記凸部と、前記基板の上方に形成された加工電極と、の間にプラズマを発生させることにより、前記凹部の底面をプラズマ加工する工程と、
を含み、
前記基板の前記凹部が形成された部分を、梁として用いる。
本発明に係る振動片の製造方法によれば、効率良く、局所的なプラズマ加工によって、平坦性が高く、かつ精度良く制御された厚みの前記梁を得ることができる。
本発明に係る振動片の製造方法において、
さらに、前記載置台に、前記第1表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記第2表面をプラズマ加工する工程と、
を含むことができる。
本発明に係る振動片の製造方法によれば、前記梁の両面をプラズマ加工することができる。
本発明に係る振動片の製造方法は、
圧電材料からなり、対向する第1表面および第2表面を有する基板を準備する工程と、
前記基体の前記第1表面側に凹部を形成する工程と、
凸部を有し電気的に導電性である載置台に、前記第1表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
前記凸部と、前記基板の上方に形成された加工電極と、の間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記第2表面をプラズマ加工する工程と、
を含み、
前記基板の前記凹部が形成された部分を、梁として用いる。
本発明に係る振動片の製造方法によれば、効率良く、局所的なプラズマ加工によって、平坦性が高く、かつ精度良く制御された厚みの前記梁を得ることができる。
本発明に係る振動片の製造方法において、
さらに、前記載置台に、前記第2表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凹部の底面をプラズマ加工する工程と、
を含むことができる。
本発明に係る振動片の製造方法によれば、前記梁の両面をプラズマ加工することができる。
本実施形態に係るプラズマ加工装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係るプラズマ加工装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態の変形例に係る振動片の製造工程を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. プラズマ加工装置
(1)まず、本実施形態に係るプラズマ加工装置100について、図面を参照しながら説明する。図1は、プラズマ加工装置100を模式的に示す断面図である。
プラズマ加工装置100は、図1に示すように、チャンバー10と、載置台20と、加工電極30と、を有する。さらに、プラズマ加工装置100は、ガス供給口40と、ガス排気口42と、ステージ50と、を有している。
プラズマ加工装置100は、被加工物60の表面62を上側にして載置台20に載置した状態で、ガス供給口40から被加工物60に反応ガスを供給しつつ、載置台20および加工電極30間へ通電することにより、反応ガスを活性化してプラズマを発生させ、このプラズマにより被加工物60の表面62をプラズマ加工する装置である。
なお、本実施形態の記載において、「プラズマ加工」とは、被加工物60の表面62の研磨(例えば、表面62の凸部を除去し、表面62を平坦化する加工など)、厚さ方向へ貫通または凹没する孔を形成するエッチング加工、所望の平面視形状となるように不要な部分を削除するエッチング加工(成形加工)、表面62に所望の特性を付与する表面改質(例えば、撥水性ないし親水性の付与、熱処理による改質、酸化膜等の形成)など、プラズマを利用した加工全般を含むものである。
以下、プラズマ加工装置100の構成について説明する。
チャンバー10は、例えば、高周波をシールドできる材料からなる。チャンバー10内で、上記のプラズマ加工が行われる。
ガス供給口40は、チャンバー10の側部12に設けられている。ガス供給口40は、ガスボンベ(図示せず)と連結しており、チャンバー10内(より具体的には、被加工物60の表面62)に反応ガスを供給することができる。反応ガスとしては、例えば、CF、C、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスや、Cl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物などの各種ハロゲン系ガスが用いられる。反応ガスは、キャリアーガスと共に混合ガスとして、チャンバー10内に供給されてもよい。キャリアーガスとしては、例えば、He、Ne、Ar、Xe等の希ガスが用いられる。ガス排気口42は、チャンバー10の側部12とは反対側の側部14に設けられている。プラズマ加工に供された処理済の反応ガスは、ガス排気口42からチャンバー10外に排気される。なお、ガス供給口40およびガス排気口42の設置位置および設置数は、特に限定されない。図示はしないが、ガス供給口40およびガス排気口42は、加工電極30の近傍に設けられていてもよい。
ステージ50は、チャンバー10の底部16に設けられている。ステージ50は、平板状であり、その上に載置台20を設置することができる。ステージ50は、底部16に固定されている固定型ステージでもよいし、X方向およびY方向に移動可能な移動型ステージでもよい。移動ステージの場合は、被加工物60をプラズマ加工する際に、載置台20をX方向およびY方向に移動させることにより、被加工物60を加工電極30に対して2次元的に移動させることができる。移動型ステージの移動は、NC(数値制御)制御装置(図示せず)によって制御されることができる。このような移動ステージ型は、図示はしないが、特に、加工電極30のサイズが被加工物60のサイズに対して十分に小さい場合(例えば、加工電極30の形状がいわゆるペン型)に、用いられることができる。
載置台20は、ステージ50上に設けられている。載置台20は、電気的に導電性である。載置台20の材質は、例えば、銅、アルミニウム、鉄、銀等の金属単体や、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の各種合金などである。載置台20は、導線(図示せず)を介して接地されていてもよい。載置台20は、凸部22を有している。載置台20の凸部22によって、被加工物60は載置される。凸部22は、被加工物60の裏面64と接していることができる。凸部22の大きさ(X方向およびY方向の長さ)、数、および設置位置は、任意であり、被加工物60の表面62のプラズマ加工を行う範囲(被加工面66の範囲)によって決定されることができる。凸部22は、加工電極30と対をなす電極として機能する。加工電極30は上部電極であり、凸部22は下部電極であるともいえる。凸部22と加工電極30との間に電界が発生し、凸部22上方の表面62には、高密度のプラズマが生成する。これに対し、載置台20の凸部22を有していない部分24(低背部24ともいえる)は、被加工物60との間に空隙26が生じる。そのため、低背部24上方の表面62は、低密度のプラズマが生成するか、または、プラズマが生成しない。そのために、凸部22上方の表面62を選択的にプラズマ加工することができる。なお、凸部22は、上下動可能であってもよい。すなわち、被加工物60の加工したい部分の下方に位置する凸部22を、上方に可動して被加工物60に接触させ、その他は、下方向に可動して被加工物60に接触させないようにすることができる。これにより、1つの載置台20で、被加工物60の様々な範囲を、局所的にプラズマ加工することができる。
加工電極30は、チャンバー10の上部18に設けられた支持部52に設置されている。図示はしないが、支持部52を設けずに、加工電極30を直接上部18に設置してもよい。加工電極30は、載置台20と対向している。加工電極30の材質は、例えば、載置台20の材質として列挙した材料である。図示の例では、加工電極30は、被加工物60の表面62全体と対向する形状(加工電極30が全面対向型)を有している。なお、図示はしないが、上述のとおり加工電極30の形状は、いわゆるペン型であってもよい。この場合は、全面対向型に比べて、さらに局所的なプラズマ加工が可能となる。加工電極30と載置台20とは、導線(図示せず)によって、加工電極30と載置台20と間に高周波電圧を印加する高周波電源(図示せず)と導通している。
被加工物60は、載置台20に載置される。被加工物60の材質は、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の各種圧電材料、アルミナ、シリカ、チタニア等の各種セラミックス、シリコン、砒素ガリウム等の各種半導体材料、ダイヤモンド、黒鉛等の炭素系材料などである。
プラズマ加工装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
プラズマ加工装置100では、上述のとおり、載置部20の凸部22と加工電極30との間に電界が発生し、凸部22上方の被加工物60の表面62に、高密度のプラズマを生成させることができる。これにより、凸部22上方の表面62を選択的にプラズマ加工することができる。すなわち、凸部22の大きさ、数、および設置位置によって、表面62のプラズマ加工を行う範囲(被加工面66の範囲)を決定することができる。さらに、プラズマ加工装置100では、加工電極30は、被加工物60の表面62全体と対向する形状を有することができる。そのため、一括して、表面62のプラズマ加工したい部分の全てを加工することができる。すなわち、プラズマ加工装置100によれば、効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができる。
(2)次に、本実施形態の変形例に係るプラズマ加工装置200について、図面を参照しながら説明する。図2は、プラズマ加工装置200を模式的に示す断面図である。以下、本実施形態の変形例に係るプラズマ加工装置200において、本実施形態に係るプラズマ加工装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
プラズマ加工装置200では、図2に示すように、載置台20は、凸部22の周囲に形成された絶縁部216を有する。プラズマ加工装置200は、プラズマ加工装置100の空隙26(図1参照)に絶縁部216が充填された構造であるともいえる。絶縁部216は、電気的に絶縁性であり、その材質は、例えば、二酸化シリコン、窒化シリコン、ポリイミド等の樹脂などである。絶縁部216の高さ(Z方向の長さ)は、凸部22の高さと同じ(ほぼ同じ)である。
プラズマ加工装置200では、絶縁部216によって、載置台20の被加工物60が載置される載置面を平坦にすることができる。そのため、安定して被加工物60を載置することができる。
2. プラズマ加工方法
次に、本実施形態に係るプラズマ加工方法について、説明する。本実施形態に係るプラズマ加工方法は、上述した発明に係るプラズマ加工装置を用いてプラズマ加工を行うことができる。より具体的には、以下の振動片の製造方法において説明する。
3. 振動片の製造方法
(1)次に、本実施形態に係る振動片170の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3〜図7は、振動片170の製造工程を模式的に示す断面図である。振動片170の製造方法は、本発明に係るプラズマ加工装置を用いることができる。以下では、本発明に係るプラズマ加工装置として、プラズマ加工装置100を用いた例について説明する。また、以下では、被加工物60として、基板70を用いている。
図3に示すように、対向する第1表面72および第2表面74を有する基板70を準備する。第1表面72および第2表面74は、相互に反対を向いているともいえる。基板70の材質は、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料である。
図4に示すように、基板70をパターニングして、基板70の第1表面72側に凹部75を形成する。より具体的には、マスク層(図示せず)を第1表面72側に形成し、該マスク層をマスクとして基板70をエッチングすることにより凹部75を形成する。エッチングは、例えば、ウェットエッチングで行うことができる。ウェットエッチングのエッチャントとしては、例えば、HF溶液、NHHF溶液などを用いることができる。一般的に、水晶などの圧電材料に対して、ウェットエッチングは、ドライエッチングよりエッチング速度が大きいので、加工時間を短縮することができる。なお、マスク層は、例えば、レジスト層や金属層などからなることができる。凹部75の形成により、基板70は、薄肉部76を有することができる。
図5に示すように、基板70を、プラズマ加工装置100のチャンバー10内に搬送する。そして、基板70を、第2表面74を載置台20に向けて、載置台20に載置する。その際に、載置台20の凸部22の上方に、基板70の凹部75が位置するように載置する。凸部22と凹部75の大きさ(X方向およびY方向の長さ)は、同じ程度であってもよいし、凹部75の方が大きくてもよい。凹部22の高さ(Z方向の長さ)は、凹部75の深さ(Z方向の長さ)より大きいことが好ましい。
次に、ガス供給口40から基板70に反応ガスを供給しつつ、載置台20および加工電極30間へ通電することにより、凸部22と加工電極30との間にプラズマを発生させ、凹部75の底面をプラズマ加工する。該プラズマ加工により、凹部75の底面(被加工面77)を平坦にすることができる。また、凹部75の底面をエッチングすることにより、薄肉部76の厚み(Z方向の長さ)を制御することができる。上述のとおり、プラズマ加工によるドライエッチングは、ウェットエッチングに比べてエッチング速度が小さいので、精度良く、薄肉部76の厚みを制御することができる。
図6に示すように、基板70を、第1表面72を載置台20に向けて(図5の状態から基板70の表裏を反転させて)、載置台20に載置する。その際に、載置台20の凸部22の上方に、基板70の凹部75が位置するように載置する。載置台20の凸部22の上面は、凹部75の底面に接していることができる。
次に、上述と同様に、凸部22と加工電極30との間にプラズマを発生させ、凸部22上方に位置する第2表面74をプラズマ加工する。該プラズマ加工により、第2表面74の一部(被加工面77)を平坦にすることができる。また、精度良く、薄肉部76の厚みを制御することができる。
図7に示すように、基板70を、プラズマ加工装置100のチャンバー10外に搬送する。そして、基板70をパターニングして、基板70の薄肉部76に貫通部78を形成する。パターニングは、上述のとおり、例えばウェットエッチングによって行われる。これにより、振動片の梁79が形成される。すなわち、薄肉部76(基板70の凹部75が形成されている部分)を梁79して用いることができる。薄肉部76は、上記のとおり、両面ともプラズマ加工されているので、平坦性が高く、かつ精度良く制御された厚みの梁79を得ることができる。なお、図示はしないが、梁79に、振動片を振動させるための電極を設けてもよい。
次に、ダイシングなどにより、基板70を個片化する。
以上の工程によって、振動片170を製造することができる。振動片170の態様としては、例えば、音叉型振動片、ウォーク型振動片などを列挙することができる。
振動片170の製造方法によれば、上述のとおり、プラズマ加工によって、平坦性が高く、かつ精度良く制御された厚みの梁79を得ることができる。さらに、該プラズマ加工は、プラズマ加工装置100によって行われることができる。そのため、上述のとおり、効率良く、局所的なプラズマ加工を行うことができる。
(2)次に、本実施形態の変形例に係る振動片170の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8および図9は、本実施形態の変形例に係る振動片170の製造工程を模式的に示す断面図である。以下、変形例に係る振動片170の製造方法において、上述した本実施形態に係る振動片170の製造方法の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した本実施形態に係る振動片170の製造方法では、まず基板70の第1表面72側を加工し、次に第2表面74側を加工したが、変形例に係る振動片170の製造方法では、まず基板70の第2表面74側を加工し、次に第1表面72側を加工することができる。
すなわち、変形例に係る振動片170の製造方法では、第1表面72側に凹部75を形成した後(図4参照)、図8に示すように、基板70を、第1表面72を載置台20に向けて、載置台20に載置する。その際に、載置台20の凸部22の上方に、基板70の凹部75が位置するように載置する。凸部22の上面は、凹部75の底面に接していることができる。そして、凸部22と加工電極30との間にプラズマを発生させ、凸部22上方に位置する第2表面74をプラズマ加工する。次に、図9に示すように、基板70を、第2表面74を載置台20に向けて、載置台20に載置する。その際に、載置台20の凸部22の上方に、基板70の凹部75が位置するように載置する。そして、凸部22と加工電極30との間にプラズマを発生させ、凹部75の底面をプラズマ加工する。
変形例に係る振動片170の製造方法によっても、効率良く、局所的なプラズマ加工によって、平坦性が高く、かつ精度良く制御された厚みの梁79を得ることができる。
なお、上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
10 チャンバー、12 側部、14 側部、16 底部、18 上部、20 載置部、22 凸部、24 低背部、26 空隙、30 加工電極、40 ガス供給口、42 ガス排気口、50 ステージ、52 支持部、60 被加工物、62 表面、64 裏面、66 被加工面、70 基板、72 第1表面、74 第2表面、75 溝部、76 薄肉部、77 被加工面、78 貫通部、79 梁、100 プラズマ加工装置、170 振動片、200 プラズマ加工装置、216 絶縁部

Claims (8)

  1. 凸部を有し、被加工物を載置する載置台と、
    前記載置台の上方に形成された加工電極と、
    を含み、
    前記載置台は、電気的に導電性であり、
    前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記被加工物の表面をプラズマ加工する、プラズマ加工装置。
  2. 請求項1において、
    前記加工電極は、前記被加工物の前記表面全体と対向する形状である、プラズマ加工装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記載置台は、前記凸部の周囲に形成された絶縁部を有する、プラズマ加工装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ加工装置を用いてプラズマ加工を行う、プラズマ加工方法。
  5. 圧電材料からなり、対向する第1表面および第2表面を有する基板を準備する工程と、
    前記基板の前記第1表面側に凹部を形成する工程と、
    凸部を有し電気的に導電性である載置台に、前記第2表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
    前記凸部と、前記基板の上方に形成された加工電極と、の間にプラズマを発生させることにより、前記凹部の底面をプラズマ加工する工程と、
    を含み、
    前記基板の前記凹部が形成された部分を、梁として用いる、振動片の製造方法。
  6. 請求項5において、
    さらに、前記載置台に、前記第1表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
    前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記第2表面をプラズマ加工する工程と、
    を含む、振動片の製造方法。
  7. 圧電材料からなり、対向する第1表面および第2表面を有する基板を準備する工程と、
    前記基体の前記第1表面側に凹部を形成する工程と、
    凸部を有し電気的に導電性である載置台に、前記第1表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
    前記凸部と、前記基板の上方に形成された加工電極と、の間にプラズマを発生させることにより、前記凸部の上方に位置する前記第2表面をプラズマ加工する工程と、
    を含み、
    前記基板の前記凹部が形成された部分を、梁として用いる、振動片の製造方法。
  8. 請求項7において、
    さらに、前記載置台に、前記第2表面を前記載置台に向けて、前記凸部の上方に前記凹部が位置するように、前記基板を載置する工程と、
    前記凸部と前記加工電極との間にプラズマを発生させることにより、前記凹部の底面をプラズマ加工する工程と、
    を含む、振動片の製造方法。
JP2009030848A 2009-02-13 2009-02-13 プラズマ加工装置、プラズマ加工方法、および振動片の製造方法 Withdrawn JP2010186911A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014138415A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Seiko Epson Corp 振動素子の製造方法

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