JP2010186051A - Power supply device and image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧電トランスを用いた電源装置と、この電源装置を用いた電子写真等の画像形成装置に関するものである。 The present invention relates to a power supply device using a piezoelectric transformer, and an image forming apparatus such as electrophotography using the power supply device.
従来、電子写真式の画像形成装置に用いられる電源装置としては、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、圧電振動子の共振現象を利用して低電圧入力で高電圧を発生させることができる圧電トランスを、電圧制御発振器(以下「VCO」という。)の出力信号により制御して高電圧を出力させる構成の装置が知られている。
Conventionally, as a power supply device used in an electrophotographic image forming apparatus, for example, as described in
しかしながら、従来の電源装置では、次の(a)〜(d)のような課題があった。 However, the conventional power supply device has the following problems (a) to (d).
(a) VCO等のアナログ回路により構成されているので、部品点数が多くなる。 (A) Since it is configured by an analog circuit such as a VCO, the number of parts increases.
(b) 圧電トランスにおける共振周波数付近の高い出力電圧を利用しようとした場合に、負荷変動によって出力電圧が低下した場合に、共振周波数を越えて低い周波数に制御されてしまうと、制御不能となってしまう。そのため、実質上共振周波数付近の高い高圧出力が利用できない。 (B) When a high output voltage in the vicinity of the resonance frequency in the piezoelectric transformer is to be used, if the output voltage is reduced due to load fluctuations and the resonance frequency is controlled to a low frequency, control becomes impossible. End up. For this reason, a high high-voltage output substantially in the vicinity of the resonance frequency cannot be used.
(c) 制御の時定数は部品定数により選択しなければならず、立上り時間を優先すると、共振周波数付近の制御性が悪化し、逆に、共振周波数付近の制御性を優先すると、立上り時間が長くなってしまうという課題がある。 (C) The control time constant must be selected according to the component constant. If priority is given to the rise time, the controllability near the resonance frequency will deteriorate, and conversely if the controllability near the resonance frequency is prioritized, the rise time will be There is a problem of becoming longer.
(d) VCOのようなアナログ発振器を使用する回路構成においては、制御目標電圧が低い場合に、スプリアス周波数の影響を受けて制御が困難となる。 (D) In a circuit configuration using an analog oscillator such as a VCO, when the control target voltage is low, control is difficult due to the influence of the spurious frequency.
本発明の電源装置は、クロックを発生する発振器と、制御信号に基づき、前記クロックを分周してパルスを出力するパルス出力手段と、前記パルスにより駆動されるスイッチング素子と、前記スイッチング素子により1次側に断続的に電圧が印加されると2次側から交流の高電圧を出力する圧電トランスと、前記交流の高電圧を直流の高電圧に変換する整流手段と、前記直流の高電圧を直流の低電圧に変換する出力電圧変換手段と、第1の目標電圧を設定する第1の目標電圧設定手段と、前記直流の低電圧と設定された前記第1の目標電圧とを比較して比較結果を出力する比較手段とを有している。 The power supply device of the present invention includes an oscillator that generates a clock, a pulse output unit that divides the clock and outputs a pulse based on a control signal, a switching element driven by the pulse, and a switching element 1 A piezoelectric transformer that outputs an alternating high voltage from the secondary side when a voltage is intermittently applied to the secondary side, a rectifier that converts the alternating high voltage to a direct high voltage, and the direct high voltage An output voltage conversion means for converting to a DC low voltage, a first target voltage setting means for setting a first target voltage, and the low DC voltage and the set first target voltage are compared. And a comparison means for outputting a comparison result.
そして、前記パルスの出力周波数を前記比較結果により変化させ、前記比較結果が前記パルスの出力周期にて矩形波となるように前記出力周波数を制御することにより、前記直流の高電圧に対して定電圧制御することを特徴とする。 Then, the output frequency of the pulse is changed according to the comparison result, and the output frequency is controlled so that the comparison result becomes a rectangular wave in the output period of the pulse, thereby making it constant with respect to the high DC voltage. It is characterized by voltage control.
本発明の画像形成装置は、前記電源装置を有している。 The image forming apparatus of the present invention includes the power supply device.
本発明の電源装置及び画像形成装置によれば、圧電トランスの2次側における出力電圧変換手段によるDC低電圧と第1の目標電圧とを比較手段により比較して、この比較結果の信号が矩形波となるように制御している。そのため、低い高電圧出力から圧電トランスの共振周波数に近い高い高電圧出力まで、安定した定電圧制御が可能となる。しかも、広い出力範囲を得ることができるので、環境によらず、安定した出力が可能となり、更に濃度段差や横筋のない安定した画像を得ることができる。その上、デジタル回路により実現可能となり、部品点数を大幅に削減できる According to the power supply device and the image forming apparatus of the present invention, the DC low voltage by the output voltage conversion means on the secondary side of the piezoelectric transformer and the first target voltage are compared by the comparison means, and the signal of the comparison result is rectangular. It is controlled to be a wave. Therefore, stable constant voltage control is possible from a low high voltage output to a high high voltage output close to the resonance frequency of the piezoelectric transformer. In addition, since a wide output range can be obtained, stable output is possible regardless of the environment, and a stable image free from density steps and horizontal stripes can be obtained. In addition, it can be realized with digital circuits, and the number of parts can be greatly reduced.
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。 Modes for carrying out the present invention will become apparent from the following description of the preferred embodiments when read in light of the accompanying drawings. However, the drawings are only for explanation and do not limit the scope of the present invention.
(画像形成装置の構成)
図3は、本発明の実施例1における電源装置を用いた画像形成装置を示す構成図である。
(Configuration of image forming apparatus)
FIG. 3 is a configuration diagram illustrating an image forming apparatus using the power supply device according to the first embodiment of the present invention.
この画像形成装置1は、例えば,電子写真式のカラー画像形成装置であり、ブラック現像器2K、イエロー現像器2Y、マゼンタ現像器2M、シアン現像器2Cが着脱可能に挿着されている。各現像器2K,2Y,2M,2Cは、各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cにそれぞれ接した各色の帯電ローラ36K,36Y,36M,36Cによってそれぞれ一様に帯電される。帯電された各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cは、ブラック発光素子(以下「LED」という。)ヘッド3K、イエローLEDヘッド3Y、マゼンタLEDヘッド3M、シアンLEDヘッド3Cの発光によってそれぞれ潜像を形成される。
The
各現像器2K,2Y,2M,2C内の各色の供給ローラ33K,33Y,33M,33Cが、各現像ローラ34K,34Y,34M,34Cにトナーを供給し、各色の現像ブレード35K,35Y,35M,35Cにより、各現像ローラ34K,34Y,34M,34C表面に一様にトナー層が形成され、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上にトナー像が現像される。各色の現像器2k,2Y,2M,2C内の各クリーニングブレード37K,37Y,37M,37Cは、転写後の残トナーをクリーニングする。
Each
ブラックトナーカートリッジ4K、イエロートナーカートリッジ4Y、マゼンタトナーカートリッジ4M、及びシアントナーカートリッジ4Cは、各現像器2K,2Y,2M,2Cに着脱可能に取り付けられ、内部のトナーを各現像器2K,2Y,2M,2Cに供給可能な構造になっている。ブラック転写ローラ5K、イエロー転写ローラ5Y、マゼンタ転写ローラ5M、及びシアン転写ローラ5Cは、転写ベルト8の裏面から転写ニップにバイアスが印加可能に配置されている。転写ベルト駆動ローラ6、及び転写ベルト従動ローラ7は、転写ベルト8を張架しローラの駆動によって用紙15を搬送可能な構造になっている。
The
転写ベルトクリーニングブレード11は、転写ベルト8上のトナーを掻き落とせるようになっていて、掻き落とされたトナーが転写ベルトクリーナ容器12に収容される。用紙カセット13は、画像形成装置1に着脱可能に取り付けられ、転写媒体である用紙15が積載される。ホッピングローラ14は、用紙15を用紙カセット13から搬送する。レジストローラ16及び17は、用紙15を転写ベルト8に所定のタイミングで搬送する。定着器18は、用紙15のトナー像を熱と加圧によって定着する。用紙ガイド19は、用紙15を排紙トレー20にフェースダウンで排出する。
The transfer
図4は、図3の画像形成装置1における制御回路の構成を示すブロック図である。
この制御回路は、ホストインタフェース部50を有し、このホストインタフェース部50がコマンド/画像処理部51に対してデータを送受信する。コマンド画像処理部51は、LEDヘッドインタフェース部52に対して画像データを出力する。LEDへツドインタフエース部52は、プリンタエンジン制御部53によってヘッド駆動パルス等が制御され、LEDヘッド3K,3Y,3M,3Cを発光させる。
FIG. 4 is a block diagram showing the configuration of the control circuit in the
The control circuit includes a
プリンタエンジン制御部53は、高圧制御部60に対して帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス等の制御値を送る。高圧制御部53は、帯電バイアス発生部91と、現像バイアス発生部92と、転写バイアス発生部93とに信号を送る。帯電バイアス発生部91、及び現像バイアス発生部92は、ブラック現像器2K、イエロー現像器2Y、マゼンタ現像器2M、及びシアン現像器2Cの各帯電ローラ36K,36Y,36M,36C及び各現像ローラ34K,34Y,34M,34Cに対してバイアスを印加する。高圧制御部60内の制御部及び転写バイアス発生部93により、本発明の実施例1の電源装置が構成されている。
The printer
プリンタエンジン制御部53は、ホッピングモータ54、レジストモータ55、ベルトモータ56、定着器ヒータモータ57、及び各色のドラムモータ58K,58Y,58M,58Cを所定のタイミングで駆動する。定着器ヒータ59は、サーミスタ65の検出値に応じてプリンタエンジン制御部53によって温度制御される。
The printer
(電源装置の構成)
図1は、本発明の実施例1における電源装置の概略を示すブロック図である。
(Configuration of power supply)
FIG. 1 is a block diagram illustrating an outline of a power supply device according to a first embodiment of the present invention.
この電源装置70は、図4中の高圧制御部60内の制御回路及び転写バイアス発生部93により構成され、各色の転写ローラ5(=5K,5Y,5M,5C)毎に設けられている。各色の電源装置70は、同一の回路構成であるので、以下、1回路のみ説明する。
The
電源装置70は、プリンタエンジン制御部53の出力ポートOUT2から供給される制御信号であるオン/オフ(以下「ON/OFF」という。)信号と、出力ポートOUT3から供給される制御信号であるリセット信号RESETとを入力すると共に、プリンタエンジン制御部53内に設けられた第1の目標電圧設定手段である可変電圧出力回路(例えば、10ビット(bit)の分解能を持つデジタル/アナログ変換器(以下「DAC」という。))53aから例えば3.3Vのレンジで出力される第1の目標電圧V53aを入力し、直流(以下「DC」という。)の高圧電圧を生成して転写ローラ5である負荷ZLへ供給する装置である。
The
電源装置70は、一定周波数(例えば、33.33MHz)の基準クロック(以下単に「クロック」という。)CLKを発生する発振器71を有し、この出力側にパルス出力手段(例えば、制御部)72が接続されている。制御部72は、プリンタエンジン制御部53から供給される制御信号(例えば、ON/OFF信号、及びリセット信号RESET)に基づき、発振器71から供給されるクロックCLKを分周して圧電トランス駆動パルス(以下単に「駆動パルス」という。)S72を出力する回路である。即ち、制御部72は、例えば、高圧制御部60内に設けられ、発振器71から供給されるクロックCLKに同期して動作し、プリンタエンジン制御部53により制御されて駆動パルスS72を出力する回路である。
The
制御部72は、クロックCLKを入力するクロック入力ポートCLK_IN、比較結果S78を入力する入力ポートIN1、プリンタエンジン制御部53の出力ポートOUT2から出力されるON/OFF信号を入力する入力ポートIN2、プリンタエンジン制御部53の出力ポートOUT3から出力されるリセット信号RESETを入力するリセット入力ポートIN3、及び駆動パルスS72を出力する出力ポートOUT1を有している。入力されるON/OFF信号により、出力ポートOUT1から出力される駆動パルスS72のON/OFFが制御される。入力されるリセット信号RESETにより、出力ポートOUT1に対する出力設定が初期化される。なお、入力ポートIN2において、ON/OFF信号の入力に代えて、オン・リセットという組合せの信号を入力することにより、リセット入力ポートIN3へのリセット信号RESETの入力を省略することも可能である。
The
この制御部72は、例えば、特定の用途向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路であるエーシック(Application Specific Integrated Circuit、以下「ASIC」という。)、中央処理装置(以下「CPU」という。)を内蔵したマイクロプロセッサ、あるいは、ユーザが独自の論理回路を書き込むことができるゲートアレイの一種であるフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、以下「FPGA」という。)等により構成されている。
The
制御部72の出力ポートOUT1と、DC24Vを出力するDC電源73とには、圧電トランス駆動回路74が接続されている。圧電トランス駆動回路74は、スイッチング素子を用いて駆動電圧を出力する回路であり、この出力側に圧電トランス75が接続されている。圧電トランス75は、セラミック等の圧電振動子の共振現象を利用して駆動電圧の昇圧を行い交流(以下「AC」という。)の高圧電圧を出力するトランスであり、この出力側に整流手段(例えば、整流回路)76が接続されている。整流回路76は、圧電トランス75から出力されたACの高圧電圧をDCの高圧電圧に変換して負荷ZLへ供給する回路であり、この出力側に出力電圧変換手段77が接続されている。
A piezoelectric
出力電圧変換手段77は、DCの高圧電圧を低電圧に変換する回路であり、この出力側に、比較手段である出力電圧比較手段78が接続されている。出力電圧比較手段78は、出力電圧変換手段77から出力されたDCの低電圧と、プリンタエンジン制御部53内のDAC53aから出力された目標電圧V53aとを比較して、この比較結果S78を制御部72の入力ポートIN1へ入力するものである。
The output
なお、図1の電源装置70は、各色の転写ローラ5(=5K,5Y,5M,5C)毎、即ち、チャンネル毎に並置されるが、これらの複数のチャンネルに対して一部を共用する構成にしても良い。例えば、圧電トランス75及び整流回路76等は、複数のチャンネル分必要となるが、発振器71及び制御部72は、1組で共用できる。この場合、制御部72はチャンネル数分の入出力ポートを備えることになる。又、制御部72は、電源装置70内に設けられているが、プリンタエンジン制御部53内の大規模集積回路(以下「LSI」という。)中に設けても良い。
1 is arranged in parallel for each color transfer roller 5 (= 5K, 5Y, 5M, 5C), that is, for each channel, but a part is shared for the plurality of channels. It may be configured. For example, the
図2は、図1の電源装置70における詳細な構成例を示す回路図である。図5は、図2中の圧電トランス75における出力電圧/周波数の特性図である。
FIG. 2 is a circuit diagram showing a detailed configuration example of the
発振器71は、電源71aから供給されるDC3.3Vにより動作して発振周波数33.33MHzのクロックCLKを発生する回路であり、DC3.3Vが印加される電源端子VDD、DC3.3Vが印加される出力イネーブル端子OE、クロックCLKを出力するクロック出力端子CLK_OUT、及びグランド端子GNDを有している。クロック出力端子CLK_OUTは、抵抗71bを介して、制御部72のクロック入力ポートCLK_INに接続されている。
The
クロックCLKに同期して動作する制御部72において、駆動パルスS72を出力する出力ポートOUT1には、抵抗72aを介して、圧電トランス駆動回路74が接続され、この圧電トランス駆動回路74にDC電源73が接続されている。DC電源73は、例えば、図示しない低圧電源装置から商用電源であるAC1OOVを変圧整流することにより供給されるDC24Vの電源である。
In the
圧電トランス駆動回路74は、スイッチング素子であるパワートランジスタ(例えば、NチャネルパワーMOSFET(以下「NMOS」という。)74aを有し、このNMOS74aのゲート・ソース間に、短絡防止用の抵抗74bが接続されている。NMOS74aのドレインは、インダクタ(コイル)74cを介してDC24VのDC電源73に接続されている。NMOS74aのドレイン・ソース間には、コンデンサ74dが並列に接続され、このコンデンサ74d及びインダクタ74cにより共振回路が構成されている。NMOS74aのゲートに、制御部72からの駆動パルスS72が入力されると、このNMOS74aによりDC24Vがスイッチングされ、これが共振回路により共振されてピークがAC100V程度の正弦波(サイン波)の駆動電圧が出力される。
The piezoelectric
共振回路の出力側には、圧電トランス75の1次側の入力端子75aが接続され、この2次側の出力端子75bから、NMOS74aのスイッチング周波数に応じて0〜数KVのAC高電圧が出力される構成になっている。2次側の出力端子75bの出力電圧特性は、図5に示すように、周波数によって異なり、NMOS74aのスイッチング周波数により昇圧比が決定される。
The primary
圧電トランス75は、図5に示すように、周波数fxで最大昇圧比を得、周波数fy付近で昇圧比が最小となる。周波数fzは、スプリアス周波数を示す。本実施例1では、スプリアス周波数fzより低い開始周波数fstartから共振周波数fxより高い周波数fendの範囲にて、周波数を制御する構成になっている。
As shown in FIG. 5, the
2次側の出力端子75bには、AC/DC変換用の整流回路76が接続されている。整流回路76は、圧電トランス75の2次側の出力端子75bから出力されたAC高電圧をDC高電圧に変換して出力する回路であり、ダイオード76a,76b及びコンデンサ76cにより構成されている。整流回路76の出力側には、抵抗76dを介して負荷ZLである転写ローラ5が接続されると共に、出力電圧変換手段77が接続されている。
A
出力電圧変換手段77は、整流回路76のDC高電圧を分圧して低電圧(例えば、DC3.3V以下の低い電圧)に変換する分圧抵抗77a,77bと、その低電圧を保護抵抗77cを介して入力する演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)77dからなるボルテージフォロア回路とにより構成されている。例えば、分圧抵抗77aの抵抗値は200MΩ、分圧抵抗77bの抵抗値は100KΩであり、整流回路76から出力されたDC高電圧を1/2001に分圧している。オペアンプ77dには、DC電源73から24Vが印加され、このオペアンプ77dからなるボルテージフォロア回路の出力側に、出力電圧比較手段78が接続されている。
The output voltage conversion means 77 divides the DC high voltage of the
出力電圧比較手段78は、DC電源73から24Vが印加される電圧比較器であるコンパレータ78aと、このコンパレータ78aの出力端子をプルアップするDC3.3V電源78b及びプルアップ抵抗78cとにより構成されている。コンパレータ78aは、ボルテージフォロア回路の出力電圧を入力する「−」入力端子と、プリンタエンジン制御部53内のDAC53aから出力された目標電圧V53aを入力する「+」入力端子とを有し、その「−」入力端子の電圧と「+」入力端子の電圧とを比較し、比較結果S78を出力端子から出力して制御部72の入力ポートIN1へ与える回路である。コンパレータ78aの出力端子は、プルアップ抵抗78cを介してDC3.3V電源78bに接続されている。
The output voltage comparison means 78 includes a
プリンタエンジン制御部53内に設けられた10bitの分解能を持つDAC53aから、例えば、3.3Vのレンジの目標電圧V53aが出力されて、コンパレータ78aの「+」入力端子に入力されると、このコンパレータ78aでは、出力電圧変換手段77の出力電圧と目標電圧V53aとを比較する。
(目標電圧V53a)>(出力電圧変換手段77の出力電圧)
の間は、コンパレータ78aの出力端子が、DC3.3V電源78b及び抵抗77cによりプルアップされてDC3.3V(=高レベル、以下「“H”」という。)となり、この“H”が制御部72の入力ポートIN1に入力される。これに対し、
(目標電圧V53a)<(出力電圧変換手段77の出力電圧)
になると、コンパレータ78aの出力端子が低レベル(以下「“L”」という。)となり、この“L”が制御部72の入力ポートIN1に入力される。
For example, when a target voltage V53a in the range of 3.3V is output from the
(Target voltage V53a)> (Output voltage of output voltage converting means 77)
During this time, the output terminal of the
(Target voltage V53a) <(Output voltage of output voltage converting means 77)
Then, the output terminal of the
(電源装置内の制御部の構成)
図6は、図2中の制御部72を示す構成図である。
(Configuration of control unit in power supply)
FIG. 6 is a block diagram showing the
制御部72は、例えば、ASICにより構成されており、ハードウェア記述言語等により記述されてASIC化されている。これに入力されるクロックCLK及びリセット信号RESETのうち、クロックCLKは同期回路を構成する後述する各回路ブロックに供給され、リセット信号RESETは初期化のために各回路ブロックに供給される。
The
制御部72は、入力ポートIN1に接続されたアップカウンタ81を有している。アップカウンタ81は、コンパレータ78aから出力される比較結果S78の“H”をイネーブル信号enableとして動作を開始し、クロックCLKの立上りパルスによりカウントアップする10bitのカウンタであり、比較結果S78が“L”の間はカウントアップせず、“H”の時のみカウントアップする。アップカウンタ81は、立上りエッジ検出器86−1の1クロックパルスの立上り入力(リセット信号RESET)で0にリセットされ、同様に、プリンタエンジン制御部53から与えられるリセット信号RESETの“L”入力によっても0にクリアされ、“L”が保持されている期間はカウントを停止する。このアップカウンタ81の10bit出力値は、次段のデータラッチ(以下「Dラッチ」という。)82−1に出力される。
The
Dラッチ82−1は、立上りエッジ検出器86−1から出力される1クロックパルスの立上り信号の入力(セット信号set)で、アップカウンタ81の10bit信号値を保持し、この保持した10bit信号値を比較器83−1,83−2に出力し、入力されるリセット信号RESETの“L”により10bit信号値が0にクリアされる。比較器83−1は、クロックCLKの立上りエッジ毎に、Dラッチ82−1の出力値と除算器84−1の出力値とを比較し、
(Dラッチ82−1の出力値)<(除算器84−1の出力値)
の時に、論理積(以下「AND」という。)回路85に“L”を出力し、前記以外の条件で“H”を出力する。比較器83−2は、クロックCLKの立上りエッジ毎に、Dラッチ82−1の出力値と除算器84−2の出力値を比較し、
(Dラッチ82−1の出力値)>(除算器84−2の出力値)
の時に、AND回路85に“L”を出力し、前記以外の条件で“H”を出力する。
The D latch 82-1 holds the 10-bit signal value of the up counter 81 at the input (set signal set) of the rising signal of one clock pulse output from the rising edge detector 86-1, and the held 10-bit signal value. Are output to the comparators 83-1 and 83-2, and the 10-bit signal value is cleared to 0 by “L” of the input reset signal RESET. The comparator 83-1 compares the output value of the D latch 82-1 and the output value of the divider 84-1 for each rising edge of the clock CLK,
(Output value of D latch 82-1) <(Output value of divider 84-1)
At this time, “L” is output to the logical product (hereinafter referred to as “AND”)
(Output value of D latch 82-1)> (Output value of divider 84-2)
At this time, “L” is output to the AND
除算器84−1は、クロックCLKの立上りエッジ毎に、分周カウンタ88の10bit出力値を1bit右シフト(除算)して最上位bitに0を入力する。言い換えれば、最下位bitを切り捨てて分周カウンタ88の値を1/2にして比較器83−1に出力する。除算器84−2は、クロックCLKの立上りエッジ毎に、分周カウンタ88の10bit出力値を2bit右シフト(除算)して最上位から2bitに0を入力する。言い換えれば、最下位2bitを切り捨てて分周カウンタ88の値を1/4にして第2の比較器83−2に出力する。
The divider 84-1 shifts (divides) the 10-bit output value of the
AND回路85は、各比較器83−1,83−2の比較結果と立上りエッジ検出器86−2の検出値とのANDを取って分周比設定手段(例えば、5bitカウンタ)87−1に出力する。AND回路85において、比較器83−2の比較結果が“H”の場合には立上りエッジ検出器86−2のパルスとANDが取られて、5bitカウンタ87−1のカウントアップパルスupが出力され、比較器83−1の比較結果が“H”の場合には立上りエッジ検出器86−2のパルスとANDが取られて、5bitカウンタ87−1のカウントダウンパルスdownが出力される。比較器83−1と比較器83−2の比較値は、前述した論理により常にどちらか片方のみ“H”又は両方“L”となる。
The AND
5bitカウンタ87−1は、リセット信号RESETの“L”入力時に0にクリアされ、クロックの立上りに同期して、AND回路85から出力される比較器83−2の比較値と立上りエッジ検出器86−2の検出値とのAND出力値が“H”の場合に、+1カウントアップし、AND回路85から出力される比較器83−1の比較値と立上りエッジ検出器86−2の検出値とのAND出力値が“H”の場合に、−1カウントダウンする。5bitカウンタ87−1のカウント値は、比較器83−3に出力される。更に、カウントアップ時の5bitカウンタ87−1の値が11111bから00000bになる場合に、分周カウンタ88に対してオーバフロー信号overの“H”を出力し、カウントダウン時の5bitカウンタ87−1の値が00000bから11111bになる場合に、分周カウンタ88に対してアンダフロー信号underの“H”を出力する。
The 5-bit counter 87-1 is cleared to 0 when the reset signal RESET is “L” input, and the comparison value of the comparator 83-2 output from the AND
分周カウンタ88は、リセット信号RESETが“L”の時にカウンタ初期値レジスタ93の値が設定され、オーバフロー信号overの立上りエッジでカウントアップし、アンダフロー信号underの立上りエッジでカウントダウンする。カウントアップ時は、分周カウンタ88の値とカウンタ上限値レジスタ94の値とを比較して、値が等しくない場合のみカウントアップ、カウントダウン時は、分周カウンタ88の値とカウンタ初期値レジスタ93とを比較して、値が等しくない場合のみカウントダウンを行う。分周カウンタ88の10bit値は、除算器84−1,84−2、分周セレクタ90、及び減算器89に出力される。
The
カウンタ初期値レジスタ93は、10bitのレジスタであり、分周カウンタ88に10bitのカウント値を出力する。カウンタ上限値レジスタ94は、10bitのレジスタであり、分周カウンタ88に10bitのカウント値を出力する。この両レジスタ94,95は一定値を保持する。減算器89は、分周カウンタ88の10bitカウント値から−1減算した値を分周セレクタ90に出力する。分周セレクタ90は、比較器83−3から出力される選択信号selectが“L”の時に、分周カウンタ88の10bit値を選択して分周手段(例えば、分周器)91に出力し、選択信号selectが“H”の時に、減算器89の10bit値を分周器91に出力する。
The counter
分周器91は、クロックCLKの立上りでカウントアップする10bitカウンタを備え、分周セレクタ90からの10bit出力値、及び10bit出力値を約30%にした値、正確には10bit出力値の1/4値、1/32値、1/64値の和、即ち分周セレクタ90の10bit出力値をそれぞれ右シフト2bit、右シフト5bit、右シフト6bitした値との比較を行い、分周セレクタ90の出力値の30%値と等しくなった時に、分周器91の出力信号をOFFとし、分周セレクタ92の出力信号と等しくなった時に、分周器91の出力信号を“H”にすると同時に内部のカウンタを0にクリアする。以上の動作によって、分周器91はクロックCLKを分周セレクタ出力値で分周した周波数で、約30%のONデューティのパルスを出力する。
The
本実施例1では、周波数33.33HzのクロックCLKを圧電トランス駆動周波数である約110〜130KHzに分周し、この分周比は256〜303程度の範囲となるので、正確にはデューティは29.3〜30.0%となる。この範囲のデューティ変動は、本実施例1の回路においては出力電圧変動に殆ど影響を及ぼさない。又、本実施例1においては、1サイクルで演算できる例として、前記シフト値の和で表わしたが、分周パルス周波数は100KHz台と動作周波数33.33MHzに対して十分低いので、正確に30%となる演算を用いることも可能である。 In the first embodiment, the clock CLK having a frequency of 33.33 Hz is divided into about 110 to 130 KHz, which is the piezoelectric transformer driving frequency, and the division ratio is in the range of about 256 to 303. .3 to 30.0%. The duty fluctuation within this range hardly affects the output voltage fluctuation in the circuit of the first embodiment. In the first embodiment, as an example that can be calculated in one cycle, it is expressed by the sum of the shift values. However, since the divided pulse frequency is sufficiently low with respect to the 100 KHz range and the operating frequency of 33.33 MHz, it is precisely 30. It is also possible to use a calculation that is%.
出力セレクタ92は、プリンタエンジン制御部53から出力されるON/OFF信号が“H”の時に、分周器91の出力信号を選択し、ON/OFF信号が“L”の時に、グランドGND電位の“L”を選択し、駆動パルスS72として出力ポートOUT1に出力する。分周器91は、リセット後、カウンタ初期値の分周比で常にパルスを出力するが、外部からのON/OFF信号がOFFの間は駆動パルスS72を出力しない。この出力セレクタ92の出力側には、立上りエッジ検出器86−1及び5bitカウンタ87−2が接続されている。
The
5bitカウンタ87−2は、出力セレクタ92から出力される駆動パルスS72の立上りエッジでカウントアップする5bitのカウンタであり、この5bitのカウント値をDラッチ82−2に出力する。更に、5bitカウンタ87−2は、5bit値が11111bから00000bに変化する時に、立上りエッジ検出器86−2に“H”を出力し、それ以外のカウントアップ時には、立上りエッジ検出器86−2に“L”を出力する。立上りエッジ検出器86−2は、5bitカウンタ87−2がオーバフローした時に出力されるオーバフロー信号overの“H”の立上りエッジを検出すると、前記立上りエッジに1サイクル遅れて1クロック(CLK)のパルス(“H”)をAND回路85に出力する。
The 5-bit counter 87-2 is a 5-bit counter that counts up at the rising edge of the drive pulse S72 output from the
出力セレクタ92に接続された立上りエッジ検出器86−1は、その出力セレクタ92から出力される駆動パルスS72の立上りエッジを検出すると、前記立上りエッジに1サイクル遅れて1クロックのパルスを出力する。この出力パルスは、リセット信号RESETとしてアップカウンタ81に入力されると共に、セット信号setとしてDラッチ82−1に入力される。更に、立上りエッジ検出器86−1の出力信号は、Dラッチ82−2において、反転されてこの立下りでラッチされる。Dラッチ82−2は、立上りエッジ検出器86−1の立下りエッジ(即ち、前記立上りエッジ検出器86−1の立上りエッジから1サイクル遅れたエッジ)で、5bitカウンタ87−2の5bit出力値をラッチし、比較器83−3に出力する。Dラッチ82−2は、リセット信号RESETの“L”を入力している間、データが00000bに初期化される。
When the rising edge detector 86-1 connected to the
比較器83−3は、Dラッチ82−2と5bitカウンタ87−1の出力値を比較し、
(5bitカウンタ87−1の値)>(Dラッチ82−2の値)
の条件では、選択信号selectの“L”を分周セレクタ90に出力し、それ以外の条件では、選択信号selectの“H”を分周セレクタ90に出力する機能を有している。
The comparator 83-3 compares the output values of the D latch 82-2 and the 5-bit counter 87-1,
(Value of 5-bit counter 87-1)> (value of D latch 82-2)
Under the conditions, “L” of the selection signal select is output to the
なお、図6の制御部72は、ASICにより構成されているが、FPGAやマイクロプロセッサのモジュール等として構成しても良い。
The
(画像形成装置の全体の動作)
図3及び図4において、画像形成装置1は、図示しない外部機器からホストインタフェース部50を介してPDL(Page Description Language、ページ記述言語)等で記述された印刷データが入力されると、この印刷データは、コマンド/画像処理部51によってビットマップデータ(画像データ)に変換され、LEDヘッドインタフェース部52及びプリンタエンジン制御部53へ送られる。プリンタエンジン制御部53により、サーミスタ65の検知値に応じて定着器18内のヒータ59が制御され、定着器18内の熱定着ローラが所定の温度になり、印字動作が開始される。
(Overall operation of image forming apparatus)
3 and 4, when image data described in PDL (Page Description Language) or the like is input from an external device (not shown) via the
給紙カセット13にセットされた用紙15は、ホッピングローラ14で給紙される。以降説明する画像形成動作に同期したタイミングで、レジストローラ16,17によって用紙15が転写ベルト8上に搬送される。各色の現像器2K,2Y,2M,2Cにおいて、電子写真プロセスにより、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cにトナー像が形成される。この時、前記ビットマップデータに応じて各LEDヘッド3K,3M、3Y,3Cが点灯される。各色の現像器2K,2Y,2M,2Cによって現像されたトナー像は、電源装置70から各転写ローラ5K,5Y,5M,5Cに印加された高電圧のDCバイアスにより、転写ベルト8上を搬送される用紙15に転写される。用紙15に4色のトナー像が転写された後、定着器18によって定着されて排紙される。
The
(電源装置の動作)
先ず、図1の電源装置70における概略の動作を説明する。
(Power supply operation)
First, a schematic operation in the
カラー画像装置において転写は4出力となるが、4回路とも同じ構成となるので、本実施例1では、1出力の電源装置70について動作を説明する。
In the color image device, the transfer has four outputs, but all the four circuits have the same configuration. Therefore, in the first embodiment, the operation of the
プリンタエンジン制御部53内に設けられた10bitのDAC53aは、目標電圧V53aを電源装置70内の出力電圧比較手段78に出力し、電源装置70から出力されるDC高電圧を設定する。例えば、DC高電圧が5KVなら目標電圧V53aは2.5Vである。即ち、10bitのDAC53aなので16進数に変換して307Hの値を設定して、DAC53aから2.5Vの目標電圧V53aを出力電圧比較手段78に出力する。この時、プリンタエンジン制御部53は、出力ポートOUT2から制御部72へ出力するON/OFF信号をOFFにすると共に、出力ポートOUT3から制御部72へリセット信号RESETを出力して、制御部72をリセットする。
The 10-
制御部72は、プリンタエンジン制御部53からのON/OFF信号に従って、発振器71から出力されるクロックCLKを分周した駆動パルスS72を圧電トランス駆動回路74に出力する。制御部72は、出力電圧比較手段78から入力される比較結果S78の状態によって分周比を変化させる。圧電トランス駆動回路74は、DC電源73から供給されるDC24Vを、駆動パルスS72によりスイッチングして駆動電圧を生成し、圧電トランス75の1次側に与える。これにより、圧電トランス75の1次側が駆動されて2次側からAC高電圧が出力され、これが整流回路76により整流されてDC高電圧が転写ローラ5である負荷ZLへ供給される。
The
出力電圧変換手段77は、整流回路76から出力されたDC高電圧を例えば1/2001の電圧に変換し、出力電圧比較手段78に与える。出力電圧比較手段78は、DAC53aからの目標電圧V53aと、出力電圧変換手段77の出力電圧とを比較し、この比較結果S78を制御部72に与える。目標電圧V53aより出力電圧変換手段77の出力電圧が低い場合には、制御部53からTTLレベルで“H”の信号が出力され、出力電圧変換手段77の出力電圧が目標電圧V53aより高くなると、制御部53から“L”の信号が出力される。
The
出力電圧変換手段77の出力電圧がほぼ目標電圧V53aになった場合、出力電圧変換手段77の出力電圧は、圧電トランス75の2次側AC高電圧を整流回路76により整流してもAC成分であるリップルが残り、DAC53aから出力される目標電圧V53aがほぼ安定したDC電圧であるので、圧電トランス駆動回路74に入力される駆動パルスS72とほぼ同期した矩形波が出力電圧比較手段78から出力される。
When the output voltage of the output
図7は、図2の電源装置70における動作波形図である。
この図7を参照しつつ、図2の電源装置70における詳細な動作を説明する。
FIG. 7 is an operation waveform diagram in the
The detailed operation of the
プリンタエンジン制御部53は、出力ポートOUT3から出力するリセット信号RESETを“L”にして、制御部72における出力ポートOUT1の種々の設定をリセットする。このリセット信号は“L”trueの信号である。このリセット動作により、出力ポートOUT1出力の分周比等の値が初期値となる。
The printer
プリンタエンジン制御部53内のDAC53aは、高電圧出力(以下単に「高圧出力」という。)の目標電圧値に対する指示電圧である第1の目標電圧V53aを出力する。例えば、高圧出力が5KVの場合には2.5Vを出力する。この場合、3.3V、10bitのDAC53aであるので、内部の所定のレジスタに307Hを設定する。DAC53aから目標電圧V53aを出力した後、リセット信号RESETを“H”に切り替える。制御部72はリセットが解除されると、初期値にてクロック入力ポートCLK_INから入力されるクロックCLKを初期値の分周比、ONデューティ30%で分周する。但し、プリンタエンジン制御部53の出力ポートOUT2から出力されるON/OFF信号が“L”の間は、出力ポートOUT1からは分周された駆動パルスS72が出力されず、出力ポートOUTlの出力は“L”に保持される。
The
制御部53のクロック入力ポートCLK_INには、抵抗71bを介して発振器71が接続されている。発振器71は、電源71aから電源端子VDDとアウトプットイネーブル端子OEにDC3.3Vが供給され、電源投入直後から発振周波数33.33MHz、周期30nsecのクロックCLKをCLK端子から出力する。
An
出力ポートOUT1が“L”に保持されている間は、圧電トランス駆動回路74内のNMOS74aはOFFしているので、圧電トランス75の1次側入力端子75aには、DC電源73から供給されるDC24Vがそのまま印加される。この状態では、DC24Vの電流値はほぼ0であり、圧電トランス75も振動していないので、圧電トランス75の2次側出力端子75bも0Vであり、出力電圧変換手段77内のオペアンプ77dの出力電圧は“L”である。
While the output port OUT1 is held at “L”, the
出力電圧比較手段78内のコンパレータ78aは、前記状態では「+」入力端子に2.5V、「−」入力端子にはオペアンプ77dの“L”が入力されている。そのため、オペアンプ78aの出力端子は、電源78bでプルアップされたDC3.3Vとなっており、制御部72の入力ポートIN1には“H”が入力される。
In the above state, the
次に、プリンタエンジン制御部53は、所定のタイミングで出力ポートOUT2から出力するON/OFF信号を“H”にし、高圧出力をON状態にする。制御部72は、ON/OFF信号が入力される入力ポートIN2が“H”になると、初期値にて分周した駆動パルスS72を出力ポートOUT1から出力する。本実施例1では、例えば、初期値は290分周であり、1周期8.7μsec、ONデューティ29%である。出力ポートOUT1から出力された駆動パルスS72により、圧電トランス駆動回路74内のNMOS74aがスイッチングされ、インダクタ74cとコンデンサ74d及び圧電トランス75により、この圧電トランス75の1次側入力端子75aには、図7に示すような数十Vの半波サイン波が印加される。
Next, the printer
これにより、圧電トランス75が振動して、2次側出力端子75bから昇圧されたAC高電圧が発生する。この場合、290分周、114.94KHzの駆動周波数では数百Vの出力である。2次側出力端子75bのAC高電圧は、整流回路76により整流されてDC電圧になり、これが出力電圧変換手段77内の200MΩの抵抗77a及び100KΩの抵抗77bにより分圧される。そして、オペアンプ77dを通して出力電圧比較手段78内におけるコンパレータ78aの「−」入力端子に入力された電圧は、DAC53aから出力された目標電圧V53aの2.5Vより低い。そのため、コンパレータ78aの比較結果S78は、DC3.3V電源78bによりプルアップされた“H”となる。
As a result, the
図8(1)〜(4)及び図9(1)〜(4)は、制御部72の分周動作における駆動パルスS72の状態を示すタイミングチャートである。図10は、図2の電源装置70における高圧出力のオーバシュートとコンパレ一タ出力との関係を示す動作波形図である。
8 (1) to (4) and FIGS. 9 (1) to (4) are timing charts showing the state of the drive pulse S72 in the frequency division operation of the
図8(1)〜(4)に示すように、制御部72の動作により、この出力ポートOUT1からはN分周(例えば、290分周)された駆動パルスS72が32回繰り返し出力される。この時点で、制御部72の入力ポートIN1は“H”入力であるので、制御部72内部のカウンタは、駆動パルスS72の出力を32回カウントする毎に、32個の駆動パルスS72のうち1つずつ分周比を増加させる。図8(1)で示される32個の駆動パルスS72が初回の出力で、コンパレータ78aの出力が“H”の間は、図8(2)、(3)で示されるように、順次分周比を1増加させたパルスを1/32、2/32、・・・と増加させていく。制御部72の分周比が32個の駆動パルスS72中の1個づつ増えることにより、出力ポートOUT1から出力される駆動パルスS72の平均周波数は、初期状態で114.94KHzであったものが、114.93KHz(291分周1個、290分周31個)、114.92KHz(291分周2個、290分周30個)と0.01KHzづつ下がっていく。
As shown in FIGS. 8 (1) to (4), by the operation of the
以降、32個の駆動パルスS72の全てが291分周となったら、次の32個の駆動パルスS72は、292分周の駆動パルスS72を順次組み合わせていくことにより、平均駆動周波数を約0.01KHzずつ下げていく。圧電トランス75の駆動周波数を下げるに従い、整流回路76の出力電圧は上昇し、その結果、オペアンプ77dの出力電圧も上がっていく。
Thereafter, when all of the 32 drive pulses S72 are divided by 291, the next 32 drive pulses S72 are sequentially combined with the drive pulses S72 divided by 292 so that the average drive frequency is about 0. 0. Decrease by 01KHz. As the drive frequency of the
圧電トランス75の出力電圧は、出力ノードOUT1から出力された駆動パルスS72の周波数変化より若干の時間遅れを伴って出力電圧が上昇するので、オペアンプ77dの出力電圧が2.5Vを僅かに越える。その結果、コンパレータ78aから出力される比較結果S78は、“L”になる。制御部72の入力ポートIN1が“L”に保持されると、今度は逆に分周比を32パルスのうち1パルスずつ減じていく。図9(1)〜(4)にその駆動パルスS72の状態が示されている。
The output voltage of the
図9(1)の状態で、32パルス全て300分周の時に、制御部72の入力ポートIN1のレベルが“L”に保持されていると、32パルス目から299分周に変化させていく。この場合は、平均の周波数が300分周で111.11KHzであるものが、111.10KHz(300分周31個、299分周1個)、111.09KHz(300分周30個、299分周2個)と変化する。このオーバシュートを経てオペアンプ77dの出力実効値は2.5Vとなり、コンパレータ78aの比較結果S78の信号が矩形波となる。矩形波となる状態が、図7に示されている。
In the state of FIG. 9 (1), when all 32 pulses are divided by 300, if the level of the input port IN1 of the
図7において、破線で示すオペアンプ77dの出力電圧(即ち、出力電圧変換手段77の出力電圧)は、圧電トランス75の交流出力成分がリップルとして残り、完全にフラットなDC電圧とはならない。それに対してDAC53aから出力される目標電圧V53aは、実線で示すDC出力電圧となり、結果としてコンパレータ78aから出力される比較結果S78(即ち、出力電圧比較手段78の出力電圧)は矩形波となる。制御部72は、入力ポートIN1の矩形波のデューティを、出力ポートOUT1から出力する駆動パルスS72のパルス周期毎にカウントし、デューティが25<Duty<50%であれば、目標電圧V53aに到達したとして、分周比を固定し、デューティが50%以上の場合は、出力電圧が上昇するように平均周波数が下がる方向に制御する。更にデューティが25%以下の場合には、出力電圧が下降するように平均周波数が上がる方向に制御する。
In FIG. 7, the output voltage of the
前記オーバシュートは、駆動周波数を連続して変化させたことによって発生するもので、目標電圧V53aに到達すると、安定した定電圧制御となる。高圧出力のオーバシュートとコンパレ一タ78aの出力電圧(比較結果)S78の関係が、図10に示されている。
The overshoot occurs when the drive frequency is continuously changed. When the target voltage V53a is reached, stable constant voltage control is performed. The relationship between the overshoot of the high voltage output and the output voltage (comparison result) S78 of the
負荷ZLが変動して電源装置70の高圧出力が変化した場合には、それによってコンパレータ78aから出力される比較結果S78も“H”又は“L”となるので、前記同様、周波数を変化させて目標電圧V53aに追随するように制御される。
When the load ZL fluctuates and the high voltage output of the
(電源装置内の制御部の動作)
図8(1)〜(4)及び図9(1)〜(4)を参照しつつ、電源装置70内における図6に示す制御部72の動作例を説明する。
(Operation of control unit in power supply)
An operation example of the
先ず、入力ポートIN3からリセット信号RESETが入力されて各カウンタ等が初期化される。分周カウンタ88には、カウンタ初期値レジスタ93の値が入力され、分周カウンタ88が290にセットされる。減算器89によって分周セレクタ90には、分周カウンタ88の値290と減算器89の値289とが入力され、初期状態では、後者の減算器89の値289が分周器91に入力される。分周器91は、0〜289までクロックをカウントする毎に駆動パルスS72を出力する。これにより、290分周パルスが分周器91から出力される。出力セレクタ92は、入力ポートIN2から入力されるON/OFF信号がONである“H”となった場合に駆動パルスS72を出力し、そうでない場合は出力“L”を保持する。
First, a reset signal RESET is input from the input port IN3 to initialize each counter and the like. The value of the counter
5bitカウンタ87−1は、小数点以下の分周比を示すカウンタである。分周比は290分周から開始し、291分周となるまでの間、32個のパルスの分周比を1つずつ変化させていく。初期値00000bは、290分周のパルスが32個あることを示し、11111bは、291分周のパルス31個と290分周のパルスが1個あることを示す。32個の平均分周比は、290+(5bitカウンタ87−1の値)/32となる。5bitカウンタ87−1の値が11111bからカウントアップして00000bとなる場合は、最上位ビットの繰り上がりとしてオーバフロー信号overを出力し、分周カウンタ88をカウントアップする。又、5bitカウンタ87−1の値が00000bからカウントダウンして11111bとなる場合は、アンダフロー信号underを出力し、分周カウンタ88をカウントダウンする。この時、分周カウンタ88がカウントアップする場合、カウンタ上限値レジスタ94のレジスタ値と比較し、上限値と等しい場合はカウントアップしない。これに対してウントダウンする場合に、カウンタ初期値と等しい場合にはカウントダウンしない。
The 5-bit counter 87-1 is a counter that indicates a division ratio after the decimal point. The division ratio starts from 290 division, and the division ratio of 32 pulses is changed one by one until it reaches 291 division. The initial value 00000b indicates that there are 32 pulses divided by 290, and 11111b indicates that there are 31 pulses divided by 291 and one pulse divided by 290. The average frequency division ratio of 32 is 290+ (value of 5 bit counter 87-1) / 32. When the value of the 5-bit counter 87-1 is counted up from 11111b to become 00000b, the overflow signal over is output as the carry of the most significant bit, and the
上限値は、本実施例1では301とし、その結果、301分周パルス1個と302分周パルス31個の組合せから、110.39KHzが最低平均駆動周波数となる。上限値と等しい場合、5bitカウンタ87−1は、11111bから00000bに変化し、分周カウンタ88の値が変化しないので、301分周のパルス32個になり、平均駆動周波数が110.39KHzから110.75KHzに上がる。駆動平均周波数の変化がこの場合、0.36KHzの変化となるが、制御範囲を越えて周波数が変化しようとする場合のみであるので、問題はない。
The upper limit value is 301 in the first embodiment, and as a result, 110.39 KHz is the lowest average drive frequency from the combination of one 301 divided pulse and 31 divided 302 pulses. If it is equal to the upper limit value, the 5-bit counter 87-1 changes from 11111b to 00000b and the value of the
なお、本実施例1では、5bitカウンタ87−1が11111bから00000bに変化し、且つ、分周カウンタ88の値が固定となっているが、5bitカウンタ87−1のカウントアップも停止する回路構成としても構わない。
In the first embodiment, the 5-bit counter 87-1 is changed from 11111b to 00000b, and the value of the
本実施例1の負荷ZLである転写ローラ5に供給される転写バイアスは、電圧1〜5KVの範囲を想定しており、開始分周比290分周114.94KHzでは、負荷ZLによらず高圧出力が1KV未満であるので、下限値となって5bitカウンタ87−1が00000bから11111bに変化し、且つ、分周カウンタ88の値が290のまま変化せず、周波数が290分周32個の114.94KHzから290分周1個+291分周31個の114.56KHzに下がっても問題はない。なお、5bitカウンタ87−1のカウントダウンを停止する回路構成としても構わない。
The transfer bias supplied to the
分周器91は、分周セレクタ90により、分周カウンタ88に設定された値及びその値から−1減算された値の分周比のパルスを交互に出力する。交互に出力する割合は、5bitカウンタ87−2において、分周器91から出力セレクタ92を経由して出力される駆動パルスS72を32個毎にカウントし、比較器83−3により5bitカウンタ87−1のカウント値と比較して切り替える。32パルス毎に5bitカウンタ87−2の値が、例えば、NならN個のパルスを(分周カウンタ88の値十1)の分周比で出力し、(32−N)個のパルスをそれに続いて(分周カウンタ88の値)の分周比で出力する。回路としては、分周カウンタ88の値とクロックCLKのクロック数を比較して等しくなった時にパルスを切り替えるので、0からカウントアップされることにより、分周カウンタ88及び減算器89にセットされた値より1サイクル多い値にて分周される。
The
分周時は、分周カウンタ88の値を下記演算により約30%のカウント値を求め、
分周カウンタ値/4十分周カウンタ値/32十分周カウンタ値/64
ONデューティを30%としたパルスを出力する。
At the time of frequency division, the value of the
Divided counter value / 4 Sufficient counter value / 32 Sufficient counter value / 64
A pulse with an ON duty of 30% is output.
5bitカウンタ87−2のカウント値は、Dラッチ82−2において、5bitカウンタ87−1の変化するタイミングに同期を取り、比較器83−3に入力される。5bitカウンタ87−2の値であるDラッチ82−2の値と、5bitカウンタ87−1の値とが、比較器83−3により比較され、
5bitカウンタ87−1の値 > 5bitカウンタ87−2の値
となった時に、分周セレクタ90に対して選択信号selectの“L”が出力され、そうでない場合に、分周セレクタ90に対して選択信号selectの“H”が出力される。分周セレクタ90は、比較器83−3からの選択信号selectが“L”の場合は、分周カウンタ88の値を選択して分周器91に出力し、“H”の場合は、減算器89の値を選択して分周器91に出力する。
The count value of the 5-bit counter 87-2 is synchronized with the timing at which the 5-bit counter 87-1 changes in the D latch 82-2, and is input to the comparator 83-3. The value of the D latch 82-2 which is the value of the 5-bit counter 87-2 and the value of the 5-bit counter 87-1 are compared by the comparator 83-3,
When the value of the 5-bit counter 87-1> the value of the 5-bit counter 87-2, the selection signal select “L” is output to the
立上りエッジ検出器86−1は、出力セレクタ92を経由して分周器91から出力される駆動パルスS72の立上りエッジを検出すると、クロックCLKに同期した1クロックのパルスを出力する。言い換えれば、分周器91に同期した同じ周波数でONデューティ1サイクルのパルスを1サイクル遅延して出力する。この立上りエッジ検出器86−1の出力パルスは、アップカウンタ81のカウントを分周器91から出力されるパルス毎にカウントを行うためのリセット信号RESETと、アップカウンタ81がリセットされ、0にクリアされる時に直前の値をDラッチ82−1に保持させるためのセット信号setと、5bitカウンタ87−2の値を5bitカウンタ87−1の切り替わりと同期を取るためのDラッチ82−2のセット信号setとなる。
When the rising edge detector 86-1 detects the rising edge of the
立上りエッジ検出器86−2は、分周器91のパルスをカウントする5bitカウンタ87−2のカウント値が11111bから00000bに変化するオーバフロー時に出力される信号の立上りエッジを検出すると、クロックCLKに同期した1クロックのパルスを出力する。言い換えれば、立上りエッジ検出器86−2は、分周器91から出力される駆動パルスS72の32パルス毎にONデューティ1サイクルのパルスを出力する。出力されるパルスは、AND回路85に出力され、コンパレ一タ78aから出力される比較結果S78の信号状態によって平均周波数を変化させるための5bitカウンタ87−1のカウントアップ/ダウンを行う信号となる。この信号が32パルス毎に立上りエッジ検出器86−2から出力されることにより、5bitカウンタ87−1のカウントは、分周器91から出力されるパルスの32パルス周期となる。これにより、32パルスの平均周波数は、常に約0.3msec毎に約12Hzずつ変化することとなる。
When the rising edge detector 86-2 detects the rising edge of the signal output at the overflow when the count value of the 5-bit counter 87-2 that counts the pulses of the
圧電トランス75の共振周波数近傍では、駆動周波数変化0.1KHz当たり出力電圧変化が500V程度と大きい圧電トランス75の場合に、平均周波数変化ステップを上記のように細かく設定できるようにする必要がある。この周波数変化幅が20Hzを越えると、オーバシュートとアンダシュートを繰り返すハンティングが発生してしまう。
In the vicinity of the resonance frequency of the
アップカウンタ81、Dラッチ82−1、比較器83−1,83−2、除算器84−1,84−2、及びAND回路85により、分周器91から出力されるパルス周期でコンパレ一タ比較結果S78のデューティが25〜50%か、50%以上か、25%以下かの3状態によって、平均周波数を制御するための5bitカウンタ87−1のカウントアップ信号up/カウントダウン信号downを出力している。AND回路85には32回、3状態の結果が出力されるが、AND回路85はそのうちの1回を、立上りエッジ検出器86−2のクロックに同期して出力する。
The up counter 81, D latch 82-1, comparators 83-1 and 83-2, dividers 84-1 and 84-2, and an AND
なお、本実施例1では、32回目のパルスの期間のみの結果を使用しているが、32回の結果の平均から前記3種、カウントアップ、カウントダウン、保持の3信号状態を選択する回路を構成しても構わない。 In the first embodiment, the result of only the period of the 32nd pulse is used. However, a circuit that selects the three signal states of the above three types, count up, count down, and hold, from the average of the 32 times results. You may comprise.
アップカウンタ81は、10bitのカウンタであり、クロックCLKのパルスをカウントする。この時、コンパレ一タ比較結果S78が“H”の時はカウントアップし、コンパレ一タ比較結果S78が“L”の場合には値を保持する(即ち、カウントアップしない。)。このアップカウンタ81は、立上りエッジ検出器86−1から出力されるパルス(リセット信号resest)によりリセットされる。Dラッチ82−1は、立上りエッジ検出器86−1から出力されるパルス(セット信号set)の立上りエッジで、アップカウンタ81の値をラッチする。この動作で、出力セレクタ92により分周器91の出力パルスが選択されている時は、常に、分周器91の1パルス周期間のコンパレータ比較結果S78の“H”期間、サイクル数をDラッチ82−1に保持することとなる。
The up counter 81 is a 10-bit counter and counts pulses of the clock CLK. At this time, when the comparator comparison result S78 is “H”, the count is incremented, and when the comparator comparison result S78 is “L”, the value is held (that is, the count is not incremented). The up counter 81 is reset by a pulse (reset signal resest) output from the rising edge detector 86-1. The D latch 82-1 latches the value of the up counter 81 at the rising edge of the pulse (set signal set) output from the rising edge detector 86-1. In this operation, when the output pulse of the
除算器84−1は、分周カウンタ88の10bit値を1bit右シフトした値9bitに最上位bitに0を付加して、分周カウンタ88の1/2値を保持する。1/2除算時は、分周カウンタ88の10bit値の最下位bitは切捨てられる。除算器84−2は、分周カウンタ88の10bit値を2bit右シフトした値8bitに最上位2bitに0を付加して、分周カウンタ88の1/4値を保持する。1/4除算時は、分周カウンタ88の10bit値の最下位2bitは切り捨てられる。
The divider 84-1 adds 0 to the most significant bit to 9 bits obtained by shifting the 10-bit value of the
比較器83−1は、Dラッチ82−1と除算器84−1の値を比較する。比較した結果が、
(Dラッチ82−1の値)<(除算器84−1の値)
の場合には、“L”をAND回路85に出力し、そうでない場合は、AND回路85に“H”を出力する。言い換えれば、除算器84−1の分周器91から出力されるパルス周期の50%以上、コンパレ一タ比較結果S78が“H”の場合に、AND回路85に“H”を出力する。AND回路85に、立上りエッジ検出器86−2から立上りパルスが入力される時に、このパルスが“H”となっていると、5bitカウンタ87−1をカウントダウンするためのカウントダウン信号downが出力される。コンパレ一タ比較結果S78は、高圧出力が目標電圧V53aより低い間は“H”となるので、目標電圧V53aに到達するまでは、5bitカウンタ87−1のカウント値を減算し、分周器91から出力される駆動パルスS72の平均周波数を下げる方向に制御される。コンパレ一タ比較結果S78の“H”期間が、分周器91の出力パルス幅の50%より短くなると、5bitカウンタ87−1へのカウントダウン信号downは“L”となって、カウントダウンは行われなくなる。
The comparator 83-1 compares the values of the D latch 82-1 and the divider 84-1. The result of the comparison is
(Value of D latch 82-1) <(value of divider 84-1)
In this case, “L” is output to the AND
比較器83−2は、Dラッチ82−1の値と除算器84−2の値とを比較する。この比較結果が、
(Dラッチ82−1の値)>(除算器84−2の値)
の場合には、“L”をAND回路85に出力し、そうでない場合は、AND回路85に“H”を出力する。言い換えれば、除算器2の分周器91から出力されるパルス周期の25%以下、コンパレ一タ比較結果S78が“L”の場合に、AND回路85に“H”を出力する。AND回路85に、立上りエッジ検出器86−2から立上りパルスが入力される時に、このパルスが“H”となっていると、5bitカウンタ87−1をカウントアップするためのカウントアップ信号upが出力される。コンパレータ比較結果S78は、高圧出力が目標電圧V53aより高い間は“L”となるので、目標電圧V53aに到達するまでは5bitカウンタ87−1のカウント値を加算し、分周器91から出力される駆動パルスS72の平均周波数を上げる方向に制御される。コンパレ一タ比較結果S78の“H”期間が、分周器91の出力パルス幅の25%より長くなると、5bitカウンタ87−1へのカウントアップ信号upは“L”となって、カウントダウンは行われなくなる。
The comparator 83-2 compares the value of the D latch 82-1 with the value of the divider 84-2. The result of this comparison
(Value of D latch 82-1)> (value of divider 84-2)
In this case, “L” is output to the AND
以上2つの比較器83−1,83−2の比較結果により、5bitカウンタ87−1のカウント値がアップ/ダウンする。コンパレ一タ比較結果S78の分周器91の出力パルスに対する“H”デューティが、25〜50%となった場合には、5bitカウンタ87−1の値が保持されて平均周波数が固定される。
The count value of the 5-bit counter 87-1 is increased / decreased based on the comparison results of the two comparators 83-1 and 83-2. When the “H” duty for the output pulse of the
コンパレ一タ比較結果S78が目標電圧V53aになった時の波形が、図7に示されている。目標電圧設定手段であるDAC53により設定される目標電圧V53a(実線)と、出力電圧変換手段77の出力電圧(破線)とが、コンパレータ78aで比較され、この比較結果S78を表す矩形波が出力される。このデューティが25〜50%となるまで、平均周波数が上下されて出力電圧が制御される。
FIG. 7 shows a waveform when the comparator comparison result S78 reaches the target voltage V53a. The target voltage V53a (solid line) set by the
なお、本実施例1では、比較結果S78を表す矩形波のデューティを25〜50%としたが、この値に限るものではない。回路を簡易なものとして前記の値としたが、コンパレ一タ比較結果S78が、圧電トランス駆動回路74に入力されるスイッチング手段であるNMOS74aに印加されるパルス周期内で、“H”と“L”の期間をそれぞれ有していれば良く、出力電圧変換手段77から出力される電圧の実効値とDAC53aの目標電圧V53aとが完全に等しくなる必要はない。本実施例1の目的は、目標電圧設定手段であるDAC53aにより設定される目標電圧V53aによって安定した定電圧制御を行うことであり、目標電圧設定手段であるDAC53aの10bit値と、高圧出力電圧の関係は実験等により算出した式もしくはテーブル等を用いても良い。
In the first embodiment, the duty of the rectangular wave representing the comparison result S78 is set to 25 to 50%, but is not limited to this value. Although the circuit is simplified and the above values are used, the comparator comparison result S78 is “H” and “L” within the pulse period applied to the
本実施例1の高圧出力と周波数制御の関係が、図10に示されている。ON/OFF信号を“H”にすると、出力セレクタ92から駆動パルスS72が出力され、高圧出力が立ち上がる。コンパレ一タ比較結果S78が“H”の間は、平均周波数が約12Hzずつ減少していく。高圧出力が目標電圧V53aに到達すると、コンパレ一タ比較結果S78が“L”となり、今度は平均周波数が約12Hzずつ増加していく。目標電圧V53aになると、コンパレ一タ比較結果S78を表す信号が矩形波となり、周波数が固定されて定電圧が出力される。又、この状態で負荷変動や圧電トランス75の状態によって出力電圧が上下しても、コンパレータ比較結果S78が変化するので、直ちに所定の出力電圧になるよう平均周波数が制御される。
FIG. 10 shows the relationship between the high voltage output and the frequency control in the first embodiment. When the ON / OFF signal is set to “H”, the drive pulse S72 is output from the
プリンタエンジン制御部53は、所定のタイミングでON/OFF信号を“L”にすることにより、高圧出力をOFFする。更にプリンタエンジン制御部53は、次のON/OFF信号を“H”にするまでの間に、リセット信号RESETを“L”にしてカウンタ値等を再度初期化する。
The printer
(実施例1の他の変形例)
本実施例1では、前述した変形例の他に、更に、以下の(a)〜(k)のような変形例を採用することも可能である。
(Other variations of the first embodiment)
In the first embodiment, in addition to the above-described modifications, modifications such as the following (a) to (k) may be employed.
(a) 本実施例1では、リセット信号RESETとON/OFF信号を設けているが、ON/OFF信号の“L”時をリセット信号RESEとしても良い。 (A) In the first embodiment, the reset signal RESET and the ON / OFF signal are provided. However, when the ON / OFF signal is “L”, the reset signal RSE may be used.
(b) 発振器71から供給されるクロックCLKの周波数を33.33MHz、分周比を変化させるパルスを32個の組としたが、25MHzで48個、50MHzで24個等の組合せにしても良い。
(B) The frequency of the clock CLK supplied from the
(c) 平均周波数を変化させる周期を32パルス周期としているが、64パルス周期でも良いし、パルス周期と同期させずに所定時間のタイマで変化させても良い。但し、この場合のタイマ周期は、32パルス周期以上とする。又、ここで言う32パルスは本実施例1での値であり、前記のように50MHzで24個という組合せであれば24パルスとなるし、25MHzで48個となれば48パルスとなる。要するに定電圧制御時の周波数制御の平均周波数変化幅を20Hz以下とするように制御することである。 (C) Although the cycle for changing the average frequency is 32 pulse cycles, it may be 64 pulse cycles or may be changed by a timer for a predetermined time without synchronizing with the pulse cycle. However, the timer period in this case is 32 pulse periods or more. Further, the 32 pulses referred to here are the values in the first embodiment. As described above, the combination of 24 pulses at 50 MHz is 24 pulses, and when it is 48 pulses at 25 MHz, it is 48 pulses. In short, the average frequency change width of the frequency control during the constant voltage control is controlled to be 20 Hz or less.
(d) 共振周波数約110kHz、駆動周波数範囲110〜130KHzの圧電トランス75を用いたが、これよりサイズの小さい駆動周波数が高い圧電トランスを使用しても良いし、あるいは、サイズの大きな駆動周波数の低い圧電トランスを用いても良い。
(D) Although the
(e) 本実施例1では、駆動周波数の上下限を設定するカウンタ値を固定値として制御部72内に持たせているが、プリンタエンジン制御部53から送信して設定するようにしても良い。又、固定値ではなく、個々の圧電トランス75の特性を測定して不揮発性メモリ等にリミット値を記憶させて利用しても良い。
(E) In the first embodiment, a counter value for setting the upper and lower limits of the drive frequency is provided as a fixed value in the
(f) 本実施例1では、圧電トランス駆動開始周波数を固定値として制御部72内に持たせているが、目標電圧V53aを設定するDAC設定値に応じて可変とし、プリンタエンジン制御部53から制御部72の入力ポートIN1へ送信させても良い。
(F) In the first embodiment, the piezoelectric transformer drive start frequency is given as a fixed value in the
(g) 圧電トランス75を駆動する制御部72を電源装置70内に設けているが、プリンタエンジン制御部53におけるLSI等内に組み込むことも可能である。
(G) Although the
(h) 転写用電源装置1回路として説明したが、同じ回路を並置することにより、複数チャンネルの制御をすることは容易である。カラー画像形成装置では通常4チャンネルの転写高圧チャンネルを有するが、本実施例1の構成においては、高圧出力ON/OFF時のみプリンタエンジン制御部53からの信号を切り替えるのみで、プリンタエンジン制御部53に通常使用されるマイクロプロセッサ又はLSI等に特殊な物を必要としない。更に、転写以外の帯電バイアスや現像バイアスといった高圧出力全てを圧電トランス75による回路で構成した場合でも、各回路の部品定数等をそれぞれに最適なものを選択すれば、容易に10〜20チャンネル程度の構成にすることも可能である。
(H) Although described as a circuit for the transfer
(i) 出力可変の転写用電源装置70を構成するために、目標電圧指示手段としてDAC53aを用いて説明したが、出力可変の必要がない高圧出力に使用する場合には、ツェナーダイオードや、抵抗分圧による定電圧回路等を目標電圧指示手段としてコンパレ一タ78aに入力する構成としても良い。
(I) Although the
(j) 本実施例1では、正バイアスの電源装置70について説明したが、負バイアスの電源装置でも、出力電圧変換手段77においてオペアンプ77dの反転増幅回路等を用いることにより、容易に実現可能である。
(J) Although the positive bias
(k) 本実施例1では周期の異なるパルスを分周比を変化させて生成しているが、出力電圧比較手段の出力を矩形波となるように制御し、定電圧制御を実現する一例であり、駆動パルス出力をデジタル回路で構成する全ての場合に適用可能である。 (K) In the first embodiment, pulses having different periods are generated by changing the frequency division ratio. However, the output of the output voltage comparison means is controlled to be a rectangular wave to realize constant voltage control. Yes, it can be applied to all cases where the drive pulse output is constituted by a digital circuit.
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(Effect of Example 1)
According to the first embodiment, there are the following effects (1) to (3).
(1) 圧電トランス75の2次側出力端子75bにおける整流出力の分圧出力と、目標電圧指示手段によるDAC出力をコンパレ一タ78aに入力し、このコンパレ一タ出力が矩形波となるように制御している。そのため、低い高圧出力から圧電トランス75の共振周波数に近い高い高圧出力まで、安定した定電圧制御が可能となる。しかも、広い出力範囲を得ることができるので、環境によらず、安定した出力が可能となり、更に濃度段差や横筋のない安定した画像を得ることができる。
(1) The divided output of the rectified output at the
(2) 駆動パルスS72、及びコンパレ一タ比較結果S78共にデジタル信号としているので、LSI等の集積化した回路により実現可能となり、部品点数を大幅に削減できる。更に、圧電トランス75の共振周波数以下に駆動周波数が変化しないようにカウンタ初期値レジスタ93及びカウンタ上限値レジスタ94の分周比リミッタを設けたので、瞬間的な負荷変動等によって駆動周波数が、圧電トランス75の共振周波数より低い周波数に制御されることによって、高圧出力が低い電圧に制御されてしまうという問題もなくなる。
(2) Since both the drive pulse S72 and the comparator comparison result S78 are digital signals, it can be realized by an integrated circuit such as an LSI, and the number of components can be greatly reduced. Further, since the frequency division ratio limiters of the counter
(3) 駆動パルス72の発生及び周波数制御を、CPUのプログラムコード等を用いずに実現したので、多チャンネル化しても、安定した定電圧制御が可能となる。更に、分周比の異なる駆動パルスS72を混合させることにより、位相同期回路(PLL)等の逓倍回路を使うよりも、平均周波数分解能を容易に高くすることが可能となる。
(3) Since the generation of the
本発明の実施例2では、実施例1における図3の画像形成装置1及び図4の制御回路の構成と同様であり、実施例1における図2の電源装置70と構成が異なるので、以下、本実施例2の電源装置について説明する。
In the second embodiment of the present invention, the configuration is the same as the configuration of the
(電源装置の構成)
図11は、本発明の実施例2における電源装置の概略の構成を示すブロック図であり、実施例1の電源装置を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
(Configuration of power supply)
FIG. 11 is a block diagram illustrating a schematic configuration of the power supply device according to the second embodiment of the present invention. Elements common to those in FIG. 1 illustrating the power supply device according to the first embodiment are denoted by common reference numerals. Yes.
本実施例2の電源装置70Aは、実施例1と同様に、各色の1回路のみが示されており、実施例1の制御部72及び出力電圧比較手段78とは異なる構成の制御部72A及び比較手段(例えば、出力電圧比較手段)78Aが設けられ、更に、第2の目標電圧設定手段(例えば、電圧変換手段)79が追加されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
Similarly to the first embodiment, the
本実施例2の制御部72Aは、発振器71から供給されるクロックCLKに同期して動作し、プリンタエンジン制御部53により制御されて駆動パルスS72Aを出力する回路であり、実施例1と同様のクロック入力ポートCLK_IN、入力ポートIN2、リセット入力ポートIN3、及び駆動パルスS72Aを出力する出力ポートOUT1と、実施例1の1チャンネルの入力ポートIN1とは異なり、2チャンネルの比較結果S78−1,S78−2を入力する入力ポートIN1−1,IN1−2とを有している。この制御部72Aは、実施例1と同様に、ASIC、CPUを内蔵したマイクロプロセッサ、あるいはFPGA等により構成されている。出力電圧比較手段78Aは、2チャンネル構成であり、出力電圧変換手段77の出力電圧と、プリンタエンジン制御部53内の第1の目標電圧設定手段(例えば、DAC)53aから出力された目標電圧V53a及び電圧変換手段79の出力電圧とを比較して、この2チャンネルの比較結果S78−1,S78−2を制御部72Aの入力ポートIN1−1,IN1−2へ入力するものである。
The
図12は、図11の電源装置70Aにおける詳細な構成例を示す回路図であり、実施例1を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
FIG. 12 is a circuit diagram illustrating a detailed configuration example of the
出力電圧比較手段78Aは、2チャンネルのコンパレータ78a−1,78a−2と、DC3.3Vの電源78bと、2つのプルアップ抵抗78c−1,78c−2とを有している。一方のコンパレータ78a−1は、出力電圧変換手段77の出力電圧が入力される「−」入力端子と、DAC53aから出力された目標電圧V53aを入力する「+」入力端子とを有し、この出力端子が、プルアップ抵抗78c−1を介してDC3.3Vの電源78bに接続されると共に、制御部72Aの入力ポートIN1−1に接続されている。他方のコンパレータ78a−2は、出力電圧変換手段77の出力電圧が入力される「−」入力端子と、電圧変換手段79の出力電圧を入力する「+」入力端子とを有し、この出力端子が、プルアップ抵抗78c−2を介してDC3.3Vの電源78bに接続されると共に、制御部72Aの入力ポートIN1−2に接続されている。
The output
電圧変換手段79は、定電圧回路(例えば、DAC53aから出力された目標電圧V53aを分圧する2つの分圧抵抗79a,79b)により構成されている。2つの分圧抵抗79a,79bは、DAC53aの出力端子とグランドGNDとの間に直列に接続されている。他方の分圧抵抗79bは、一方の分圧抵抗79aの2倍の抵抗値を有している。DAC53aから出力された目標電圧V53aは、2つの分圧抵抗79a,79bにより2/3のレベルの電圧値に分圧され、コンパレータ78a−2の「+」入力端子に入力される構成になっている。その他の構成は、実施例1と同様である。
The voltage conversion means 79 is composed of a constant voltage circuit (for example, two
(電源装置内の制御部の構成)
図13は、図12中の制御部72Aを示す構成図であり、実施例1の制御部72を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
(Configuration of control unit in power supply)
FIG. 13 is a configuration diagram illustrating the
本実施例2の制御部72Aでは、実施例1の制御部72に対して、立上りエッジセレクタ93が追加されている。立上りエッジセレクタ93は、コンパレータ78a−2の比較結果S78−2を入力する入力ポートIN1−2、AND回路85、立上りエッジ検出器86−2、及びDラッチ82−2に接続され、比較結果S78−2が“H”の間は立上りエッジ検出器86−1の検出信号を選択してAND回路85に出力し、比較結果S78−2が“L”の間は立上りエッジ検出器86−2の検出信号を選択してAND回路85に出力する回路である。
In the
コンパレータ78a−1の比較結果S78−1を入力する入力ポートIN1−1は、実施例1と同様に、アップカウンタ81に接続されている。よって、コンパレ一タ78a−2の比較結果S78−2が“L”の場合は、実施例1の制御部72と同様の動作を行う構成になっている。カウンタ初期値レジスタ93には、256が設定される。上限値を設定するカウンタ上限値レジスタ94には、実施例1と同様に301が設定される。その他の構成は、実施例1と同様である。
The input port IN1-1 for inputting the comparison result S78-1 of the
(実施例2の動作)
本実施例2では、図3の画像形成装置1及び図4の制御回路の動作が実施例1と同様である。以下、実施例1と異なる部分の動作を説明する。
(Operation of Example 2)
In the second embodiment, the operations of the
図11中の制御部72Aは、実施例1における図1中の制御部72に対して、入力ポートIN1−2が1個増えている。出力電圧比較手段78Aは、出力電圧変換手段77の出力電圧と、プリンタエンジン制御部53内のDAC53aから出力される目標電圧V53a及びこの目標電圧V53aを電圧変換手段79により2/3に分圧した電圧とを比較し、出力電圧変換手段77の出力電圧と目標電圧V53aとの比較結果S78−1を制御部72Aの入力ポートIN1−1に入力に、出力電圧変換手段77の出力電圧と目標電圧V53aを2/3に分圧した電圧との比較結果S78−2を入力ポートIN1−2に入力する。
The
制御部72Aの入力ポートINl−1に入力された比較結果S78−1は、実施例1と同様に、定電圧制御するための信号として利用される。入力ポートIN1−2に入力された比較結果S78−2は、比較結果S78−1が目標電圧V53aに到達して“L”に切り替わるより前に、目標電圧V53aの2/3の電圧に到達する時に“L”に切り替わる。制御部72Aは、入力された比較結果S78−2が“H”の期間、出力ノードOUTlから出力される駆動パルスS72Aの平均周波数を変化させる周期を短い期間とすることにより、目標電圧V53aに必要な周波数になるまでの時間を実施例1より早くし、これに伴い駆動開始周波数を130.21KHzと高くすることにより、低い高圧出力も可能になっている。
The comparison result S78-1 input to the input port IN1-1 of the
プリンタエンジン制御部53は、プレバイアスである600Vに相当するDAC値0.30V、3.3V10bitDAC53aを有し、このDAC53aに05DHを設定する。次に、プリンタエンジン制御部53は、出力ポートOUT3から出力するリセット信号RESETを“L”にして、制御部72A内のレジスタ等を実施例1と同様に初期化する。
The printer
プリンタエンジン制御部53は、印字動作に入り、各感光体ドラム32(=32K,32Y,32M,32C)、及び転写ベルト駆動ローラ6の駆動を始めた後、出力ポートOUT2から出力するON/OFF信号を“H”にして転写出力をONにする。転写バイアス5KVに対応する2.5V、3.3V10bitDAC53aであるので、制御部72Aによりプレバイアス600Vが印加された後、用紙15が搬送される所定のタイミングにて、実施例1と同様、DAC53aから出力される目標電圧V53aの値を307Hに設定する。制御部72Aは、前記DAC設定値による2.5Vと、コンパレータ78a−1,78a−2の比較結果S78−1,S78−2が入力される入力ポートINl−1,IN1−2の値とに応じて、出力ポートOUTlから出力する駆動パルスS72Aの平均周波数を制御して、転写バイアス5KVを出力する。用紙後端となる所定のタイミングでON/OFF信号を“L”にし、制御部72Aから出力される駆動パルスS72Aを停止して高圧バイアス印加を終了する。
The printer
次に、図13に示す制御部72Aの動作を詳細に説明する。
プレバイアスとしてDAC53aから目標電圧0.3Vが出力され、図12で示されるコンパレータ78a−1の「+」入力端子には0.3Vが入力され、コンパレ一タ78a−2の「+」入力端子には分圧された0.2Vが入力される。入力ポートIN3に入力されるリセット信号RESETを予め“L”にすることにより、内部のレジスタは実施例1と同様に初期化され、カウンタ初期値レジスタ93に設定されている値256が分周カウンタ88に設定される。
Next, the operation of the
The target voltage 0.3V is output from the
入力ポートIN2に入力されるON/OFF信号が、プリンタエンジン制御部53により所定のタイミングで“H”に切り替えられると、圧電トランス75が駆動される。駆動開始時は駆動周波数130.21KHzで、高圧出力は100Vに満たないので、コンパレ一タ78a−1から出力される比較結果S78−1及びコンパレータ78a−2から出力される比較結果S78−2が共に“H”となる。その結果、立上りエッジ検出セレクタ93の入力は“H”となり、立上りエッジ検出器86−1のパルスが選択され、AND回路85に入力される。コンパレ一タ78a−1から出力される比較結果S78−1は“H”であるので、分周器91の出力する駆動パルスS72Aの立上りエッジ(正確には立上りエッジに1クロックサイクル遅れで)で、5bitカウンタ87−1のカウント値がカウントアップされ、その結果、実施例1と同様に、分周器91から出力される駆動パルスS72Aの平均周波数が下がっていく。
When the ON / OFF signal input to the input port IN2 is switched to “H” at a predetermined timing by the printer
駆動平均周波数が下がることにより、高圧出力は上昇する。高圧出力が400Vを越えると、コンパレ一タ78a−2の比較結果S78−2が“L”となる。立上りエッジ検出セレクタ93の入力は“L”となり、立上りエッジ検出器86−2のパルスが選択され、AND回路85に入力される。以降は実施例1と同様に、分周器91から出力される駆動パルス32パルス毎に5bitカウンタ87−1のカウント値が変更され、高圧出力が600Vに定電圧制御される。
As the drive average frequency decreases, the high-voltage output increases. When the high voltage output exceeds 400 V, the comparison result S78-2 of the
次に、所定のタイミングで、DAC53aから出力される目標電圧V53aの値が2.5Vに変更され、目標高圧出力値が5KVに設定される。その結果、コンパレ一タ78a−2の比較結果S78−2が再度“H”となり、5bitカウンタ87−1のカウントアップ周期が前記と同様に、分周器91の出力するパルス周期となる。高圧出力が3.334KVとなると、再度、コンパレータ78a−2の比較結果S78−2が“L”となり、前記と同様に5bitカウンタ87−1のカウントアップ周期が、分周器91の出力パルス、32パルス周期に切り替えられ、以降、実施例1と同様に5KVに定電圧制御される。
Next, at a predetermined timing, the value of the target voltage V53a output from the
高圧出力は、ON/OFF信号が所定のタイミングで“L”に切り替えられることにより、OFFする。図5には、実施例1と同様に、本実施例2の圧電トランス駆動回路74での高圧出力の周波数特性が模式的に示されている。
The high voltage output is turned OFF when the ON / OFF signal is switched to “L” at a predetermined timing. FIG. 5 schematically shows the frequency characteristics of the high-voltage output in the piezoelectric
図5において、共振周波数fxで高圧出力は極大値HV2を取り、周波数fyで極小値となるが、そこから周波数をfzに上げると、高圧出力が1KV以上となってしまう。この周波数fzは、スプリアス周波数と呼ばれる。従来のVCOを使用した回路では、発振開始周波数がこのスプリアス周波数fzより高くなってしまうために、図5に示すスプリアス電圧HVlより低い高圧出力に制御するのが困難であった。例えば、前記スプリアス電圧HVlより低い目標電圧にてプレバイアスを印加した場合に、周波数fzより高い周波数に制御される。そこからスプリアス電圧HVlより高い転写電圧に切り替える際に、周波数fzを越えて低い周波数に制御されると、一旦高圧出力が数百V低下した後、目標電圧V53aに到達する。電圧出力の低下と立上り時間の双方に問題が発生する。これに対し、本実施例2においては、デジタル回路により開始周波数は任意に設定可能となるので、このような問題を回避可能である。 In FIG. 5, the high voltage output takes the maximum value HV2 at the resonance frequency fx and becomes the minimum value at the frequency fy. If the frequency is increased to fz from there, the high voltage output becomes 1 KV or more. This frequency fz is called a spurious frequency. In a circuit using a conventional VCO, since the oscillation start frequency becomes higher than the spurious frequency fz, it is difficult to control to a high voltage output lower than the spurious voltage HV1 shown in FIG. For example, when a pre-bias is applied at a target voltage lower than the spurious voltage HV1, the frequency is controlled to be higher than the frequency fz. When switching from there to a transfer voltage higher than the spurious voltage HVl, if the frequency is controlled to be lower than the frequency fz, the high-voltage output once decreases by several hundred volts and then reaches the target voltage V53a. Problems arise in both voltage output drop and rise time. On the other hand, in the second embodiment, since the start frequency can be arbitrarily set by the digital circuit, such a problem can be avoided.
(実施例2の変形例)
本実施例2では、実施例1とほぼ同様の変形例の他に、更に、以下の(a)〜(e)のような変形例を採用することも可能である。
(Modification of Example 2)
In the second embodiment, the following modifications (a) to (e) may be employed in addition to the modifications similar to those in the first embodiment.
(a) 2チャンネルのコンパレ一タ78a−1,78a−2を用いて目標電圧V53aと目標電圧V53a以下の周波数切替電圧を設定しているが、目標電圧V53aと周波数切替電圧の選択をTTL信号等で制御部72Aに入力し、コンパレ一タ出力を1チャンネルとして、DAC53aの出力を周波数切替電圧と目標電圧V53aに切り替えても良い。
(A) The target voltage V53a and the frequency switching voltage below the target voltage V53a are set using the two-
(b) 立上り時の周波数切替電圧を目標電圧V53aの2/3としているが、回路特性等により最適値は変わり、この値の限りではない。又、周波数切替電圧をDAC等を用いて可変できるようにしても良い。 (B) Although the frequency switching voltage at the time of rising is 2/3 of the target voltage V53a, the optimum value varies depending on circuit characteristics and the like, and is not limited to this value. Further, the frequency switching voltage may be variable using a DAC or the like.
(c) 立上り時の周波数変更周期を、分周器91のパルス毎に5bitカウンタ87−1のカウント値を変更することによって構成しているが、周波数変更周期はタイマ等によるカウンタによっても構わないし、変更周期も1カウント毎にする必要はない。立上り速度とオーバシュートの許容値等によって周波数切替電圧、周波数切替速度を任意に選択することが可能である。
(C) The frequency change cycle at the time of rising is configured by changing the count value of the 5-bit counter 87-1 for each pulse of the
(d) 本実施例2では、定電圧制御を行うための周波数切替速度は高圧出力の立上り速度に制限を加えてしまうために、立上り時のみ周波数切替速度を早くしたことを特徴とする。そして、本実施例2では、定電圧制御に入る前の立上り時の周波数切替をコンパレータ78a−1,78a−2の比較結果S78−1,S78−2によって行っているが、定電圧制御目標電圧値の設定をコンパレータ出力により制御し、立上り時は、出力電圧変換手段77の出力電圧をプリンタエンジン制御部53内のアナログ/デジタル変換器(以下「ADコンバータ」という。)等に入力し、プリンタエンジン制御部53から前記ADコンバータの入力値に応じて制御部72Aに周波数切替信号を出力しても良い。
(D) The second embodiment is characterized in that the frequency switching speed for performing the constant voltage control restricts the rising speed of the high-voltage output, so that the frequency switching speed is increased only at the rising time. In the second embodiment, the frequency switching at the start-up before entering the constant voltage control is performed by the comparison results S78-1 and S78-2 of the
(e) 本実施例2では、制御部72Aとプリンタエンジン制御部53のCPUを使う構成としているが、両者を1チップ化することも可能であるし、制御部72AをFPGA等によっても実現可能である。
(E) In the second embodiment, the CPUs of the
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、定電圧制御用の信号と高圧出力立上り監視用の信号を用いることにより、高圧出力立上り時と定電圧制御時の時定数を異なるものとして立上り時間が早く、且つ、共振周波数付近でも安定した定電圧制御が可能となる。更に、高圧出力開始時のスタート周波数をスプリアス周波数fzより低い周波数としているので、スプリアス周波数fzでの出力電圧より低い高電圧から共振周波数fx付近の高い高圧出力まで、リニアな出力を得ることができる。
(Effect of Example 2)
According to the second embodiment, by using a constant voltage control signal and a high voltage output rise monitoring signal, the rise time is fast with different time constants at the time of high voltage output rise and constant voltage control, and Stable constant voltage control is possible even near the resonance frequency. Further, since the start frequency at the start of the high voltage output is set to a frequency lower than the spurious frequency fz, a linear output can be obtained from a high voltage lower than the output voltage at the spurious frequency fz to a high high voltage output near the resonance frequency fx. .
(その他の変形例)
本発明は、上記実施例や変形例に限定されず、更に、次のような他の変形例も適用可能である。
(Other variations)
The present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications, and the following other modifications can also be applied.
実施例では、カラータンデム方式の画像形成装置1について説明したが、本発明は、カラーに限らずモノクロ等の画像形成装置や、複合機等の他の画像形成装置にも適用可能である。又、転写用の電源装置70,70Aは、帯電等の他の高圧電源にも適用可能である。
In the embodiments, the color tandem type
1 画像形成装置
53 プリンタエンジン制御部
60 高圧制御部
61 帯電バイアス発生部
62 現像バイアス発生器
63 転写バイアス発生部
70、70A 電源装置
72,72A 制御部
DESCRIPTION OF
Claims (11)
制御信号に基づき、前記クロックを分周してパルスを出力するパルス出力手段と、
前記パルスにより駆動されるスイッチング素子と、
前記スイッチング素子により1次側に断続的に電圧が印加されると2次側から交流の高電圧を出力する圧電トランスと、
前記交流の高電圧を直流の高電圧に変換する整流手段と、
前記直流の高電圧を直流の低電圧に変換する出力電圧変換手段と、
第1の目標電圧を設定する第1の目標電圧設定手段と、
前記直流の低電圧と設定された前記第1の目標電圧とを比較して比較結果を出力する比較手段とを有し、
前記パルスの出力周波数を前記比較結果により変化させ、前記比較結果が前記パルスの出力周期にて矩形波となるように前記出力周波数を制御することにより、前記直流の高電圧に対して定電圧制御することを特徴とする電源装置。 An oscillator for generating a clock;
Based on a control signal, pulse output means for dividing the clock and outputting a pulse;
A switching element driven by the pulse;
A piezoelectric transformer that outputs an alternating high voltage from the secondary side when a voltage is intermittently applied to the primary side by the switching element;
Rectifying means for converting the alternating high voltage into a direct high voltage;
Output voltage conversion means for converting the DC high voltage into a DC low voltage;
First target voltage setting means for setting a first target voltage;
Comparing means for comparing the low DC voltage with the set first target voltage and outputting a comparison result;
By changing the output frequency of the pulse according to the comparison result and controlling the output frequency so that the comparison result becomes a rectangular wave at the output period of the pulse, constant voltage control is performed for the high DC voltage A power supply device characterized by that.
前記第1の目標電圧より低い第2の目標電圧を設定する第2の目標電圧設定手段を有し、
設定された前記第2の目標電圧までは、前記出力周波数を変化させる周期を前記Nパルス周期未満としたことを特徴とする電源装置。 The power supply device according to any one of claims 1 to 5,
Second target voltage setting means for setting a second target voltage lower than the first target voltage;
The power supply apparatus according to claim 1, wherein a cycle of changing the output frequency is less than the N pulse cycle until the set second target voltage.
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