JP2010185493A - 車両用トーショナルダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる車両用トーショナルダンパを提供する。
【解決手段】ダンパスプリング26および27と、それらダンパスプリング26および27を潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室50とを備えることから、油室50内に収容されている潤滑油は外部には供給されず、ダンパスプリング26および27にはその潤滑に必要且つ十分な量の潤滑油が供給されるので、ダンパスプリング26および27の潤滑が十分に為されて動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力側回転部材から出力側回転部材への動力伝達時においてねじり振動の伝達を抑制する車両用トーショナルダンパに係り、特に、上記ねじり振動の抑制特性を安定的に得るための技術に関するものである。
入力側回転部材と、その入力側回転部材と同心且つ相対回転可能に設けられた出力側回転部材と、それら入力側回転部材と出力側回転部材との間の相対回転に応じて弾性変形可能に配設され、弾性変形量に応じて入力側回転部材と出力側回転部材との相対回転を許容するダンパスプリングとを備え、入力側回転部材から出力側回転部材への動力伝達時においてねじり振動の伝達を抑制する車両用トーショナルダンパが知られている。例えば、特許文献1および2に記載されたものがそれである。
特開平6−213281号公報 特開平8−507357号公報
ところで、上記従来の車両用トーショナルダンパにおいては、ダンパスプリングとその支持部材との間がそれら両部材の摺動抵抗を低減するためにグリースにより潤滑されるようになっている。しかし、このような形式のトーショナルダンパでは、上記グリースの劣化や消耗によりダンパスプリングとその支持部材との間の潤滑性が低下するため定期的なメンテナンスが必要となり、また、そのメンテナンスの際にグリースを交換するにはトーショナルダンパを完全に分解して古いグリースを例えば洗浄等により除去した後に新しいグリースを供給して再度組付けるという作業が必要であるという問題があった。
上記に対して、未公知ながら、ダンパスプリングを収容するとともに例えばトーショナルダンパの後段に配設される例えば変速機などのケース内と連通されてそのケース内に貯溜された潤滑油が供給されるオイルケースが設けられ、そのオイルケースに供給される潤滑油によりオイルケース内に収容されたダンパスプリング等が潤滑されるようにすることが考えられる。
ところが、上記のような潤滑油供給形式の車両用トーショナルダンパにおいては、オイルケース内と上記変速機のケース等の潤滑油供給元との間で潤滑油が行き来することによりそれらの内部の油面位置が安定しない。これにより、例えば、オイルケース内の潤滑油量がばらつくためにダンパスプリングの潤滑がばらついて、トーショナルダンパのねじり振動の抑制特性が安定的に得られないという問題が発生する。また、トーショナルダンパの組付けの際にはオイルケース内を上記潤滑油供給元に連通させる必要があるため、組付け性が悪いという問題が発生する。
本発明は以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる車両用トーショナルダンパを提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(1)入力側回転部材と、その入力側回転部材と同心且つ相対回転可能に設けられた出力側回転部材と、それら入力側回転部材と出力側回転部材との間の相対回転に応じて弾性変形可能に配設され、弾性変形量に応じて入力側回転部材と出力側回転部材との相対回転を許容するダンパスプリングとを備え、入力側回転部材から出力側回転部材への動力伝達時においてねじり振動の伝達を抑制する車両用トーショナルダンパであって、(2)前記ダンパスプリングおよびそのダンパスプリングを潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室を備えることを特徴とする車両用トーショナルダンパ。
請求項1にかかる発明の車両用トーショナルダンパによれば、前記ダンパスプリングおよびそのダンパスプリングを潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室を備えることから、油室内に収容されている潤滑油は外部には供給されず、ダンパスプリングにはその潤滑に必要且つ十分な量の潤滑油が供給されるので、ダンパスプリングの潤滑が十分に為されて動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる。
ここで、好ましくは、前記油室は、前記入力側回転部材の一部を構成する入力側円板部と、該入力側円板部との間に前記ダンパスプリングを挟んで位置し、前記入力側回転部材に外周壁を介して一体的に連結された出力側円板部とを含むオイルケースから構成されている。このようにすれば、オイルケース内にダンパスプリングの潤滑に必要な量の潤滑油が貯溜されることにより、ダンパスプリングにはその潤滑に必要且つ十分な量の潤滑油が供給されるので、ダンパスプリングの潤滑が十分に為されて動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる。
また、好ましくは、前記出力側円板部の内周部に径方向に所定の長さで設けられ、外周側端部が開口し、内周側端部が出力側円板部を貫通する径方向通路と、その径方向通路の外周側位置に設けられたブリーザ弁とを含んで構成されている。このようにすれば、潤滑油は、トーショナルダンパの回転中には遠心力により外周側へ移動するために内周側に設けられたブリーザ弁には到達せず、また、回転中のトーショナルダンパが停止されるか或いは回転が遅くされることで外周側の潤滑油が内周側へ移動する場合には、径方向通路と出力側円板部の貫通孔とで形成される迷路によりブリーザ弁への到達が抑制されるので、ブリーザ弁から潤滑油が漏れることを抑制することができる。
また、好ましくは、前記出力側回転部材の内周部の内側であって、前記径方向通路への貫通孔よりも外周側に設けられた外周側に開く環状溝を含んで構成されている。このようにすれば、回転中のトーショナルダンパが停止されるか或いは回転が遅くされることで潤滑油が外周側から内周側へ移動する場合には、出力側円板部の貫通孔へ向かう潤滑油の多くは環状溝に収容されてその環状溝の案内により外周側へ戻されるので、ブリーザ弁から潤滑油が漏れることを抑制することができる。
本発明が適用された車両用トーショナルダンパの構成を説明するための断面図である。 本発明の改良前の車両用トーショナルダンパの構成を説明するための断面図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用トーショナルダンパ10の構成を説明するための断面図である。本実施例のトーショナルダンパ10は、ハイブリッド車両に搭載されている。具体的には、図1において、トーショナルダンパ10は、ハイブリッド車両の主動力源としての図示しないエンジンのクランク軸12に固定されたフライホイール14と、その後段側すなわち駆動輪側への動力伝達部材として機能する伝達軸16との間に設けられている。上記フライホイール14は、上記エンジンの回転変動を少なくするための円板状の部材であって、内周部がボルト18によりクランク軸12に締結されてクランク軸12と同心に軸心C上に設けられている。また、上記伝達軸16は、図示しない電動機や動力分配装置等を収容するトランスアクスルケース20を貫通するとともに、クランク軸12およびフライホイール14と同心に軸心C上に設けられている。トランスアクスルケース20と伝達軸16との間に形成された円環状の間隙には、オイルシール21が嵌め付けられている。なお、上記トランスアクスル20は、その内部に上記電動機や動力分配装置等を潤滑するための潤滑油が貯溜されており、本発明における潤滑油供給元に相当する。
トーショナルダンパ10は、フライホイール14に対して同心且つ相対回転不能に連結された入力側回転部材22と、その入力側回転部材22と同心且つ相対回転可能に設けられた出力側回転部材24と、それら入力側回転部材22と出力側回転部材24との間の相対回転に応じて弾性変形可能に配設され、弾性変形量に応じて入力側回転部材22と出力側回転部材24との相対回転を許容する2種類のダンパスプリング26および27とを備えて構成されている。これにより、エンジンからのトルク変動および回転変動による振動を吸収し、動力伝達時における動力源側から駆動輪側へのねじれ振動の伝達を抑制するようになっている。
上記入力側回転部材22は、フライホイール14のエンジンとは反対側に配設された中空円板状のダンパケース28と、そのダンパケース28内に配設され、外周端部が第1摩擦係合装置30によりダンパケース28に動力伝達可能に係合された円環板状のドライブプレート32とを備えている。ダンパケース28のフライホイール14側には、例えば溶接により固定された取付部28aが設けられており、ダンパケース28は、取付部28aが例えばボルト34によりフライホイール14に締結されることによってフライホイール14に一体的に連結されている。
上記出力側回転部材24は、伝達軸16にスプライン嵌合された中空円筒状の基部40aおよびその基部40aから径方向に突き出す鍔部40bを有するハブ部材40と、ドライブプレート32を挟んで位置するとともに相互に連結された一対の円環板状の部材であって、その一方の内周端部がピン42を介してハブ部材40の鍔部40bの内周部に連結された一対のドリブンプレート44とを備えている。鍔部40bの外周端部と上記一方のドリブンプレート44との間に形成された環状の間隙には、ドライブプレート32の内周端部が配設されている。そして、そのドライブプレート32の内周端部と上記一方のドリブンプレート44との間には、狭圧状態で軸心C方向に積層された複数枚の摩擦材を備えた第2摩擦係合装置46が設けられている。これにより、ドライブプレート32の内周端部が鍔部40bの外周端部に動力伝達可能に係合されており、ドライブプレート32の回転がその内周端部からハブ部材40へ伝達されるようになっている。
ドライブプレート32およびドリブンプレート44には、それぞれ複数の周方向孔48が形成されている。そして、それら複数の周方向孔48およびドリブンプレート44の壁面によってドライブプレート32とドリブンプレート44との間に形成された複数の周方向間隙には、ばね定数が異なる2種類のダンパスプリング26および27が配設されている。これらダンパスプリング26および27は、ドライブプレート32およびドリブンプレート44に対してそれぞれ周方向に係合可能となっており、また、ドライブプレート32とドリブンプレート44との間の相対回転に応じてそれぞれ弾性変形するようになっている。
ここで、上記複数のダンパスプリング26および27は、前記複数の周方向間隙を形成する複数の周方向孔48およびドリブンプレート44の壁面により保持されており、弾性変形の際にそれら複数の周方向孔48およびドリブンプレート44の壁面に際して摩擦当接するようになっている。本実施例では、ダンパケース28内に貯留された潤滑油が上記摩擦当接部位に供給されることにより摩擦を低減するようになっている。すなわち、ダンパケース28内には、ダンパスプリング26および27を潤滑するための潤滑油を液密に収容するための油室50が形成されている。なお、上記ダンパケース28は、本発明におけるオイルケースとして機能するものである。以下においては、このダンパケース28に関して詳しく説明する。
本実施例のダンパケース28は、フライホイール14のエンジンとは反対側に配設された入力側円板部28bと、軸心C方向において入力側円板部28bとの間にドライブプレート32、ダンパスプリング26および27等を挟んで位置する円環板状の出力側円板部28cと、その出力側円板部28cの外周端部から入力側円板部28bの外周端部に向けて延設されてその先端部が例えば溶接により入力側円板部28bに固定された中空円筒状の外周壁部(外周壁)28dとを備えて構成されている。出力側円板部28cの内周端部とその出力側円板部28cを貫通するハブ部材40の基部40aとの間に形成された円環状の間隙には、オイルシール52が嵌め付けられている。これにより、ダンパケース28(入力側回転部材22)は、ハブ部40(出力側回転部材24)に対して相対回転可能に設けられながらも、潤滑油を液密に収容するようになっている。
また、ダンパケース28の外側における出力側円板部28cの内周部には、径方向に所定の長さで設けられ、外周側端部が開口し、内周側端部が出力側円板部28cを軸心C方向へ貫通する貫通孔54によりダンパケース28内と連通された径方向通路56と、その径方向通路56の外周側位置に設けられる良く知られたブリーザ弁58とが設けられている。このブリーザ弁58は、ダンパケース28の内外で圧力差が生じないように内部圧力を調整するためのものであって、例えば潤滑油の温度の上昇によりダンパケース28の内部圧力が上昇するとダンパケース28内の空気を外部へ逃がすように構成されている。また、ダンパケース28の内側における出力側円板部28cの内周部には、径方向通路56への貫通孔54よりも外周側に設けられた外周側に開く環状溝60が設けられている。
このように構成されたダンパケース28においては、そのダンパケース28内の潤滑油は、トーショナルダンパ10の回転中には遠心力により外周側へ移動して内周側に設けられたブリーザ弁58には到達しないようになっている。また、ダンパケース28内の潤滑油は、回転が停止されるか或いは回転が遅くされることで潤滑油が外周側から内周側へ移動される場合には、環状溝60、貫通孔54、および径方向通路56で形成される迷路(ラビリンス構造)によりブリーザ弁58へ到達することが抑制されるようになっており、出力側円板部28cの貫通孔54へ向かう潤滑油の多くは環状溝60に収容されてその環状溝60の案内により外周側へ戻されるようになっている。
上述のように、本実施例の車両用トーショナルダンパ10によれば、ダンパスプリング26および27と、それらダンパスプリング26および27を潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室50とを備えることから、油室50内に収容されている潤滑油は外部には供給されず、ダンパスプリング26および27にはその潤滑に必要且つ十分な量の潤滑油が供給されるので、ダンパスプリング26および27の潤滑が十分に為されて動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる。
また、本実施例の車両用トーショナルダンパ10によれば、油室50は、入力側回転部材22の一部を構成する入力側円板部28bと、その入力側円板部28bとの間にダンパスプリング26および27を挟んで位置し、入力側回転部材22に外周壁部(外周壁)28dを介して一体的に連結された出力側円板部28cとを含むダンパケース(オイルケース)28により形成されている。このようにすれば、ダンパケース28内にダンパスプリング26および27の潤滑に必要な量の潤滑油が貯溜されることにより、ダンパスプリング26および27にはその潤滑に必要且つ十分な量の潤滑油が供給されるので、ダンパスプリング26および27の潤滑が十分に為されて動力伝達時のねじり振動の抑制特性が安定的に得られる。
また、本実施例の車両用トーショナルダンパ10によれば、出力側円板部28cの内周部に径方向に所定の長さで設けられ、外周側端部が開口し、内周側端部が出力側円板部28cを貫通する貫通孔54に連通された径方向通路56と、その径方向通路56の外周側位置に設けられたブリーザ弁58とを含んで構成されている。このようにすれば、ダンパケース28内の潤滑油は、トーショナルダンパ10の回転中には遠心力により外周側へ移動するために内周側に設けられたブリーザ弁58には到達せず、また、回転中のトーショナルダンパ10が停止されるか或いは回転が遅くされることで外周側から内周側へ移動する場合には、径方向通路56と貫通孔54とで形成される迷路(ラビリンス構造)によりブリーザ弁58へ到達することが抑制されているので、ブリーザ弁58から潤滑油が漏れることを抑制することができる。
また、本実施例の車両用トーショナルダンパ10によれば、出力側回転部材28cの内周部の内側であって、径方向通路56への貫通孔54よりも外周側に設けられた外周側に開く環状溝60を含んで構成されている。このようにすれば、回転中のトーショナルダンパ10が停止されるか或いは回転が遅くされることで潤滑油が外周側から内周側へ移動する場合には、環状溝60、貫通孔54、および径方向通路56とで形成される迷路(ラビリンス構造)によりブリーザ弁58への潤滑油の到達が抑制され、出力側円板部28cの貫通孔54へ向かう潤滑油の多くは環状溝60に収容されてその環状溝60の案内により外周側へ戻されるので、ブリーザ弁58から潤滑油が漏れることを抑制することができる。
また、本実施例の車両用トーショナルダンパ10によれば、トランスアクスルケース20にオイルシール21を嵌め付けて伝達軸16が挿入された状態において、トーショナルダンパ10を組付ける前にオイルシール21のリップ部のめくれが無いことを目視確認することができ、また、ダンパケースにオイルシール52を嵌め付けてハブ部材40の基部40bが挿入された状態において、トーショナルダンパ10をトランスアクスルケース20に組付ける前にオイルシール52のリップ部のめくれが無いことを目視確認することができるので、それらオイルシール21および52からのオイル漏れを確実に防止することができる。また、トーショナルダンパ10をトランスアクスル側へ組付ける際は、ハブ部材40の基部40bと伝達軸16とをスプライン嵌合させるだけでよいので、組付け性および車両搭載性が良い。
因みに、図2は、本発明の改良前の車両用トーショナルダンパ70の構成を説明するための断面図である。図1のトーショナルダンパ10に比較して異なるところは、オイルシール52、貫通孔54、径方向通路56、ブリーザ弁58、および環状溝60に代えて、出力側円板部28cの内周端部から軸心C方向のトランスアクスルケース20側へ突設された円筒状の突部72が設けられており、ダンパケース28内がトランスアクスルケース20内と連通されているところである。トランスアクスルケース20と突部72との間に形成された円環状の間隙には、オイルシール21が嵌め付けられている。このトーショナルダンパ70では、ダンパスプリング26および27を潤滑するための潤滑油は、トランスアクスルケース20内から突部72と伝達軸16との隙間を伝って供給されるようになっている。この構成によれば、トランスアクスルケース20内とダンパケース28内との間で潤滑油が行き来するために、それらの内部の油面位置が安定しない。これにより、例えば、ダンパケース28内の潤滑油量がばらつくためにダンパスプリング26および27の潤滑がばらつく可能性がある。
また、トーショナルダンパ70をトランスアクスル側に組み付ける際には、ダンパケース28内を潤滑油供給元としてのトランスアクスルケース20内に連通させる必要がある。すなわち、ハブ部材40の基部40bと伝達軸16とをスプライン嵌合させつつ突部72をオイルシール21に挿入する必要があるので、組付け性が悪い。しかも、その挿入作業はオイルシール21を目視しつつ行うことができず、また、組付け後にオイルシール21のリップ部のめくれが無いことを目視確認することができない。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
例えば、前述の実施例において、環状溝60、径方向通路56、およびブリーザ弁58は、出力側円板部28cに設けられていたが、これに限らず、例えば入力側円板部28cに設けられても良い。また、上記環状溝60および径方向通路56は必ずしも設けられなくても良い。そして、ブリーザ弁58は、例えば貫通孔54に設けられてもよい。
また、前述の実施例において、トーショナルダンパ10の構造は、前述の実施例のものに限定されず、例えば、ダンパスプリング26および27の数、第1摩擦係合装置30や第2摩擦係合装置46などの各係合装置の数、および上記各摩擦係合装置が上記トーショナルダンパ10のどの回転要素と係合されているか等に特に限定はない。要するに、駆動側に連結された入力側回転部材22と、その入力側回転部材22と同心且つ相対回転可能に設けられた出力側回転部材24と、それら入力側回転部材22と出力側回転部材24との間の相対回転に応じて弾性変形可能に配設され、弾性変形量に応じてそれら両回転部材の相対回転を許容する少なくとも1つのダンパスプリングとを備え、入力側回転部材22から出力側回転部材24への動力伝達時においてねじり振動の伝達を抑制する車両用トーショナルダンパ10であって、上記ダンパスプリングおよびそのダンパスプリングを潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室50を備えるものであれば、本発明が適用され得る。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用トーショナルダンパ
22:入力側回転部材
24:出力側回転部材
26:ダンパスプリング
27:ダンパスプリング
50:油室

Claims (1)

  1. 入力側回転部材と、該入力側回転部材と同心且つ相対回転可能に設けられた出力側回転部材と、該入力側回転部材と該出力側回転部材との間の相対回転に応じて弾性変形可能に配設され、弾性変形量に応じて該入力側回転部材と該出力側回転部材との相対回転を許容するダンパスプリングとを備え、該入力側回転部材から該出力側回転部材への動力伝達時においてねじり振動の伝達を抑制する車両用トーショナルダンパであって、
    前記ダンパスプリングおよび該ダンパスプリングを潤滑するための潤滑油を液密に収容する油室を備えることを特徴とする車両用トーショナルダンパ。
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US8636599B2 (en) 2011-09-29 2014-01-28 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Torque fluctuation absorber

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