JP2010184649A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンを停止する際に異音が生じるのを抑制すると共にある程度車両の燃費を良好なものとする。
【解決手段】エンジンを運転している最中にエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときに、排気再循環装置により排気の吸気系への再循環(EGR)が行なわれており、エンジンに吸入される混合気の空燃比AFが理論空燃比より大きな所定空燃比AFref以上であるリーン状態であり、且つ、第2モータのトルク指令Tm2*が値0未満のときには、エンジンの運転を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定して、エンジンの運転を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定したときの運転時間t1より長い運転時間t2に亘るエンジンの自立運転を行なった後にエンジンの運転を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、排気ガスの一部を吸気系へ再循環させるEGR装置(排気ガス再循環装置)が取り付けられたエンジンと、ジェネレータと、エンジンからの動力を駆動輪とジェネレータとの2経路に分配する動力分割機構と、駆動輪に動力を出力可能なモータと、ジェネレータおよびモータとインバータを介して電力のやり取りを行なうバッテリと、を備え、エンジン停止要求がなされるとエンジンをアイドル運転すると共にEGR装置の作動を停止し、吸気管内に含まれるEGRガス(吸気系へ再循環された排気ガス)の残留量の推定値が所定値以下となったときにエンジンを停止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、エンジンを始動(再始動)する時に吸気管内にEGRガスが残留しないようにして、エンジンの始動時における排気性状の悪化を抑制している。
特開2008−151064号公報
こうしたハイブリッド自動車では、エンジンを停止する際に、吸気管内に排気ガスが残留している状態でエンジンを停止するとエンジンの動力の伝達経路にあるギヤ機構などでガタ打ち音等の異音を生じる場合がある。こうした異音を抑制するために、上述のハイブリッド自動車のように吸気管内の排気ガスの残留量の推定値が所定値以下になるまでエンジンを自立運転してから停止することが考えられるが、吸気管内の排気ガスの残留量を推定しないハイブリッド自動車には適用できない。また、自立運転は動力を出力することなく燃料の消費を伴うと共にハイブリッド自動車ではエンジンの始動と停止とを頻繁に行なうため、エンジンの運転を停止する前の自立運転の時間が長くなると車両の燃費が悪化してしまう。
本発明のハイブリッド自動車は、エンジンを停止する際に異音が生じるのを抑制すると共にある程度車両の燃費を良好なものとすることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
排気を吸気系に再循環する排気再循環装置が取り付けられたエンジンと、動力を入出力可能な発電機と、前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸と駆動輪に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能なバッテリと、前記エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときには少なくとも次に前記エンジンを始動するときの始動性を良好なものとするための処理を行なうために所定時間に亘る前記エンジンの自立運転を行なった後に前記エンジンの運転が停止されると共に走行に必要な駆動力により走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する自動停止制御と該自動停止制御により前記エンジンの運転が停止されている最中に所定の始動条件が成立したときには前記エンジンのクランキングを伴って該エンジンが始動されると共に走行に必要な駆動力により走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する自動始動制御とを実行する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
前記制御手段は、前記エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときに、前記排気再循環装置により排気の吸気系への再循環が行なわれており、前記エンジンに吸入される混合気の空燃比が理論空燃比より大きな所定空燃比以上であり、且つ、前記電動機から車両を後進させる方向のトルクが出力されているときには、前記所定時間より長い時間に亘る前記エンジンの自立運転を行なった後に前記エンジンの運転が停止されるよう制御する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときには少なくとも次にエンジンを始動するときの始動性を良好なものとするための処理を行なうために所定時間に亘るエンジンの自立運転を行なった後にエンジンの運転が停止されると共に走行に必要な駆動力により走行するようエンジンと発電機と電動機とを制御し、エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときに、排気再循環装置により排気の吸気系への再循環が行なわれており、エンジンに吸入される混合気の空燃比が理論空燃比より大きな所定空燃比以上であり、且つ、電動機から車両を後進させる方向のトルクが出力されているときには、所定時間より長い時間に亘るエンジンの自立運転を行なった後にエンジンの運転が停止されるよう制御する。即ち、排気再循環装置により排気の吸気系への再循環が行なわれており、エンジンに吸入される混合気の空燃比が理論空燃比より大きな所定空燃比以上のときには、エンジンの燃焼状態が不安定な状態になりやすいため、エンジンの運転を停止するとエンジンの回転数がスムーズに低下しない場合がある。また、エンジンの運転を停止するときに電動機から車両を後進させる方向のトルクが出力されるときには、エンジンから遊星歯車機構を介して駆動軸に作用するトルクと電動機から駆動軸に作用するトルクとが互いに打ち消し合って駆動軸に作用するトルクの和がゼロ近傍の値となる場合がある。これらの事象が重なると、エンジンの回転数がスムーズに低下しない結果、駆動軸に連結されたギヤ機構などでギヤのガタ打ち音等の異音が生じる。従って、上述の制御は、エンジンを停止する際に異音が生じる可能性が大きいときには、エンジンの運転を停止する前の自立運転を比較的長く行なうものとなる。このように自立運転を行なう時間を長くしてエンジンの燃焼状態をより安定させてからエンジンの運転を停止することにより、エンジンの回転数がよりスムーズに低下して異音が生じるのを抑制することができる。また、常に自立運転の時間を長くするものに比して車両の燃費を良好なものとすることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット50により実行されるエンジン停止処理の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンなどを燃料とするエンジン32と、エンジン32に取り付けられてエンジン32の排気を吸気系へ再循環する排気再循環(以下、EGRという)を行なう排気再循環装置(EGR装置)33と、エンジン32および排気再循環装置33を制御するエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)36と、エンジン32のクランクシャフト34にキャリアが接続されると共に駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸22にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ38と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ38のサンギヤに接続されたモータ41と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸22に接続されたモータ42と、モータ41,42を駆動するためのインバータ43,44と、インバータ43,44の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータ41,42を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(モータECU)46と、インバータ43,44を介してモータ41,42と電力をやり取りするバッテリ48と、シフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションやアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキポジション,車速センサ58からの車速を入力すると共にエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)50と、を備える。
実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット50によって実行される以下に説明する駆動制御(基本駆動制御,自動停止制御,自動始動制御)により走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット50では、まず、アクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度と車速センサ58からの車速とに基づいて走行のために駆動軸22に出力すべき要求トルクを設定し、要求トルクに駆動軸22の回転数(例えば、モータ42の回転数や車速に換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーを計算すると共に計算した走行用パワーからバッテリ48の充電容量の割合(SOC)に応じて得られるバッテリ48を充放電するための補正パワー(バッテリ48から放電するときが正の値)を減じてエンジン32から出力すべきパワーとしてのエンジン指令パワーを設定する。そして、エンジン指令パワーを効率よくエンジン32から出力することができるエンジン32の回転数とトルクとの関係としての動作ライン(例えば、燃費最適動作ライン)を用いてエンジン32の目標回転数と目標トルクとを設定し、エンジン32の回転数が目標回転数になるように回転数フィードバック制御によりモータ41のトルク指令Tm1*を設定し、モータ41をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクを要求トルクから減じて得られるトルクをモータ42のトルク指令Tm2*として設定し、エンジン32の目標回転数と目標トルクについてはエンジン用電子制御ユニット36に送信し、モータ41,42のそれぞれのトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータ用電子制御ユニット46に送信する。目標回転数と目標トルクとを受信したエンジン用電子制御ユニット36は、目標回転数と目標トルクとによってエンジン32が運転されるようエンジン32の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行し、モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御(基本駆動制御)により、エンジン32を効率よく運転しながらアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行することができる。また、こうしてエンジン32を運転している最中にエンジン指令パワーがエンジン32の運転を停止するための停止用閾値を下回ったときには、エンジン停止処理を実行しながら、モータ41のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に駆動軸22に要求トルクが出力されるようモータ42のトルク指令Tm2*を設定し、設定したモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する。ここで、エンジン停止処理は、基本的には、エンジン32を次に始動するときの始動性を良好とする処理(例えば、エンジン32の吸気バルブの開閉タイミングをエンジン32の始動時の筒内圧縮圧力が小さくなる最遅角タイミングに変更してその位置に固定する処理)を行なうために所定時間に亘ってエンジン32を自立運転してからエンジン32を停止する処理である。そして、ハイブリッド用電子制御ユニット50からの制御信号を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、所定時間に亘ってエンジン32を自立運転してからエンジン32の燃料噴射制御や点火制御を停止し、モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御(自動停止制御)により、次にエンジン32を始動するときの始動性が良好となる状態でエンジン32の運転を停止することができると共にアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行することができる。その後、エンジン32の運転を停止している最中にエンジン指令パワーがエンジン32を始動するための始動用閾値を超えたときには、エンジン32をクランキングするためのクランキングトルクをモータ41のトルク指令Tm1*として設定すると共にモータ41をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクをキャンセルするトルクと要求トルクとの和のトルクをモータ42のトルク指令Tm2*として設定し、設定したモータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信し、クランキングを開始してエンジン32の回転数が所定回転数以上に至るとエンジン32の運転を開始する制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信する。モータ41,42のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御し、制御信号を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、燃料噴射制御や点火制御を開始する。こうした制御(自動始動制御)により、エンジン32を始動すると共にアクセル開度に応じた要求トルクを出力して走行することができる。したがって、実施例のハイブリッド自動車20は、こうした基本駆動制御や自動停止制御,自動始動制御により、エンジン32の間欠運転を伴ってアクセル開度に応じた要求トルクを駆動軸22に出力して走行することができる。
次に、上述の自動停止制御におけるエンジン停止処理について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット50により実行されるエンジン停止処理の一例を示すフローチャートである。エンジン停止処理が実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット50は、排気再循環装置33によりEGRが行なわれているときに値1が設定されると共にEGRが行なわれていないときに値0が設定されるEGRフラグFやエンジン32の排気系に取り付けられた図示しない空燃比センサからの空燃比AFをエンジン用電子制御ユニット36から通信により入力すると共にモータ42のトルク指令Tm2*など制御に必要なデータを入力し(ステップS100)、エンジン32の運転を停止する際に駆動軸22に連結されたデファレンシャルギヤ24などでギヤのガタ打ち音等の異音が生じるか否かを判定する(ステップS110〜S130)。この判定は、具体的には、EGRフラグFが値1か否かを調べ(ステップS110)、空燃比AFが理論空燃比より大きい所定空燃比AFref以上となるリーン状態か否かを調べ(ステップS120)、モータ42のトルク指令Tm2*が値0未満であるか否かを調べる(ステップS130)ことにより行なうことができる。ここで、このようにしてエンジン32を停止する際に異音が生じるか否かを判定する理由について説明する。エンジン32の運転中にEGRが行なわれており、エンジン32に吸入される混合気がリーン状態のときには、エンジン32の燃焼状態が不安定な状態になりやすいため、この状態でエンジン32の運転を停止するとエンジン32の回転数がスムーズに低下しない場合がある。また、エンジン32の回転数が低下するときにモータ42から車両を後進させる方向のトルクが出力されるときには、エンジン32側からプラネタリギヤ38を介して駆動軸22に作用するトルクとモータ42から駆動軸22に作用するトルクとが互いに打ち消し合って駆動軸22に作用するトルクの和がゼロ近傍の値となる場合がある。そして、これらの事象が重なると、エンジン32の回転数がスムーズに低下しない結果、駆動軸22に連結されたデファレンシャルギヤ24などでギヤのガタ打ち音等の異音が生じる。したがって、EGRフラグFが値1であり(ステップS110)空燃比AFが理論空燃比より大きい所定空燃比AFref以上となるリーン状態であり(ステップS120)且つモータ42のトルク指令Tm2*が値0未満である(ステップS130)ときにはエンジン32を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定でき、これ以外のときにはエンジン32を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定することができる。なお、所定空燃比AFrefは、実施例では、EGRを実行しながらエンジン32を運転しているときに燃焼状態が不安定になる空燃比AFの下限値として実験や解析などにより予め定められた値(例えば、15など)を用いるものとした。
エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定したときには、エンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうための自立運転および失火検出処理を運転時間t1に亘って行なうよう制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信し(ステップS140〜S160)、その後、エンジン32の運転を停止する制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信して(ステップS200)、エンジン停止処理を終了する。制御信号を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、エンジン32の自立運転を行ないながら失火検出処理を実行すると共に運転時間t1が経過したときにエンジン32の燃料噴射制御や点火制御を停止し、EGRを行なっているときにはEGRを停止する。ここで、運転時間t1は、実施例では、自立運転の最中にエンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうのに必要最小限の時間またはこれより若干長い時間として予め定められた時間(例えば500msecなど)を用いるものとした。また、失火検出処理としては、エンジン32の回転変動を検出して失火を判定したり、モータ41のトルク変動を検出して失火を判定したりする処理を行なうことができる。これにより、エンジン32を次に始動するときの始動性を良好にすることができると共にエンジン32を停止する前に失火の検出を行なうことができる。
一方、エンジン32を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定したときには、エンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうための自立運転および失火検出処理を運転時間t1より長い運転時間t2に亘って行なうよう制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信し(ステップS170〜S190)、その後、エンジン32の運転を停止する制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信して(ステップS200)、エンジン停止処理を終了する。制御信号を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、エンジン32の自立運転を行ないながら失火検出処理を実行すると共に運転時間t2が経過したときにエンジン32の燃料噴射制御や点火制御,EGRを停止する。ここで、運転時間t2は、実施例では、自立運転を継続することによりエンジン32の燃焼状態を安定させることができる時間の下限値またはこれより若干長い時間として実験等により予め求められた時間(例えば、1secなど)を用いるものとした。したがって、エンジン32を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定したときには、エンジン32の運転を停止する前の自立運転を比較的長く行なうものとなる。これにより、エンジン32の燃焼状態をより安定させてからエンジン32の運転を停止することができるから、エンジン32の運転を停止する際にエンジン32の回転数がよりスムーズに低下して異音が生じるのを抑制することができる。また、異音が生じるのを抑制するために常に自立運転の時間を長くするものに比して車両の燃費を良好なものとすることができる。さらに、エンジン32の運転を停止する前のエンジン32の燃焼状態がより安定することから失火の検出をより精度よく行なうことができる。もとより、次にエンジン32を始動するときの始動性が良好となる状態でエンジン32の運転を停止することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン32を運転している最中にエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときにはエンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうための自立運転を所定時間に亘って行なった後にエンジン32の運転を停止すると共に駆動軸22に要求トルクを出力して走行するようエンジン32とモータ41,42とを制御するハイブリッド自動車において、エンジン32を運転している最中にエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときに、排気再循環装置33により排気の吸気系への再循環(EGR)が行なわれており、エンジン32に吸入される混合気の空燃比AFが理論空燃比より大きな所定空燃比AFref以上であるリーン状態であり、且つ、モータ42のトルク指令Tm2*が値0未満のときには、エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定して、エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定したときの運転時間t1より長い運転時間t2に亘ってエンジン32の自立運転を行なった後にエンジン32の運転を停止するようエンジン32を制御するから、エンジン32の燃焼状態をより安定させてからエンジン32の運転を停止することができ、エンジン32の回転数がよりスムーズに低下して異音が生じるのを抑制することができる。また、常に自立運転の時間を長くするものに比して車両の燃費を良好なものとすることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン32が「エンジン」に相当し、モータ41が「発電機」に相当し、プラネタリギヤ38が「遊星歯車機構」に相当し、モータ42が「電動機」に相当し、バッテリ48が「バッテリ」に相当し、エンジン32を運転している最中にエンジン指令パワーが停止用閾値を下回ったときに、排気再循環装置33により排気の吸気系への再循環(EGR)が行なわれており、エンジン32に吸入される混合気の空燃比AFが理論空燃比より大きな所定空燃比AFref以上であるリーン状態であり、且つ、モータ42のトルク指令Tm2*が値0未満のときには、エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定すると共にこれ以外のときにはエンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定し、エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が小さいと判定したときにはエンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうための自立運転を運転時間t1に亘って行なってからエンジン32の運転を停止するよう制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信し、エンジン32の運転を停止する際に異音が生じる可能性が大きいと判定したときにはエンジン32を次に始動するときの始動性を良好にする処理を行なうための自立運転を運転時間t1より長い運転時間t2に亘って行なってからエンジン32の運転を停止するよう制御信号をエンジン用電子制御ユニット36に送信する図2のエンジン停止処理を含む自動停止制御や自動始動制御を実行するハイブリッド用電子制御ユニット50と制御信号や目標トルク,目標回転数によりエンジン32を制御するエンジン用電子制御ユニット36とトルク指令によりモータ41,42を制御するモータ用電子制御ユニット46とが「制御手段」に相当する。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32 エンジン、33 排気再循環装置(EGR装置)、34 クランクシャフト、36 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、38 プラネタリギヤ、41,42 モータ、43,44 インバータ、46 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、48 バッテリ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、52 シフトポジションセンサ、54 アクセルペダルポジションセンサ、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ。

Claims (1)

  1. 排気を吸気系に再循環する排気再循環装置が取り付けられたエンジンと、動力を入出力可能な発電機と、前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸と駆動輪に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能なバッテリと、前記エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときには少なくとも次に前記エンジンを始動するときの始動性を良好なものとするための処理を行なうために所定時間に亘る前記エンジンの自立運転を行なった後に前記エンジンの運転が停止されると共に走行に必要な駆動力により走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する自動停止制御と該自動停止制御により前記エンジンの運転が停止されている最中に所定の始動条件が成立したときには前記エンジンのクランキングを伴って該エンジンが始動されると共に走行に必要な駆動力により走行するよう前記エンジンと前記発電機と前記電動機とを制御する自動始動制御とを実行する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
    前記制御手段は、前記エンジンを運転している最中に所定の停止条件が成立したときに、前記排気再循環装置により排気の吸気系への再循環が行なわれており、前記エンジンに吸入される混合気の空燃比が理論空燃比より大きな所定空燃比以上であり、且つ、前記電動機から車両を後進させる方向のトルクが出力されているときには、前記所定時間より長い時間に亘る前記エンジンの自立運転を行なった後に前記エンジンの運転が停止されるよう制御する手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013139228A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
CN104290744A (zh) * 2013-07-18 2015-01-21 福特环球技术公司 运转发动机的方法和系统

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