JP2010183724A - Ac電源検出回路および直流電源装置 - Google Patents

Ac電源検出回路および直流電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】AC電源の投入の際に誤った電源遮断検出信号を出力することがないAC電源検出回路を提供する。
【解決手段】AC電源からの電圧を整流した後分圧した電圧を入力とし該入力電圧に応じた電圧を出力する増幅回路(AMP)と、電圧比較回路(CMP)とを備え、AC電源遮断を検出して信号を出力するAC電源検出回路において、前記増幅回路は、一方の入力端子にAC電源の電圧に比例した電圧が入力され、他方の入力端子に出力側からのフィードバック電圧が入力された差動増幅段と、差動増幅段の出力ノードに制御端子が接続されたトランジスタを有する出力段と、出力段の出力ノードに接続された時定数回路(I1,C1)とを備え、差動増幅段の負荷トランジスタ(M3,M4)は差動トランジスタ(M1,M2)より電流駆動能力が高くなるように設定した。
【選択図】図3

Description

本発明は、交流電圧を検出するAC電源検出回路に関し、例えば交流電源から直流電圧を発生するAC−DCコンバータを備えた直流電源装置に利用して有効な技術に関する。
マイクロプロセッサを内蔵したパーソナルコンピュータなどの電子機器には、AC100Vからマイクロプロセッサの動作に必要なDC5Vや3Vのような直流電圧を発生するAC−DCコンバータが搭載されている。AC−DCコンバータを搭載した電子機器では、停電や雷などでAC電圧が遮断して二次側の直流電圧が低下するとシステムが暴走したり、重要なデータが失われたりするおそれがある。そこで、AC電圧の遮断を検出する電圧監視手段を備えた直流電源装置に関する発明が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−113455号公報 特開昭58−195225号公報
特許文献1の発明における電圧監視手段は、AC−DCコンバータの二次側コイルのセンタタップから電圧を取り出して整流し、波形整形して矩形波パルスとしてマイクロコンピュータに入力し、マイクロコンピュータはパルスが抜けた場合に速やかにAC電圧遮断と判定できるようにしたものである。しかしながら、特許文献1の発明は、二次側の電圧を監視しているためどうしても検出が遅れてしまうという課題がある。
そのため、一次側の電圧を監視してAC電圧遮断を検出するようにした技術が開発された。一次側の電圧を監視してAC電圧遮断を検出する技術としては、整流回路でAC電圧を整流した後、抵抗分割で分圧した電圧をコンパレータCMPに入力して参照電圧Vrefと比較することでAC電圧の低下を検出する方式がある。しかしながら、抵抗で分圧した電圧を直接コンパレータに入力する方式は、AC電圧が一瞬低下して元に戻る電源遮断までには至らない電源瞬断現象をも検出してしまうという不具合があることが分かった。
そこで、本発明者らは、図5に示すように、コンパレータCMPの前段にインピーダンス変換用のアンプAMPを設けるとともに、その出力ノードにコンデンサC1を接続して時定数回路を構成した回路を着想し、検討した。図5の検出回路は、AC電圧が急に低下したとしてもこれに追従してアンプAMPの出力が急には立ち下がらず徐々に下がることで不感帯用の遅延が得られ、AC電圧が一瞬低下して元に戻る電源瞬断時には検出信号が形成されないようになる。
ところが、上記のような構成を有するAC電源検出回路にあっては、ACアダプタのプラグの差込みによりAC電圧が立ち上がる際に、図6(D)に示すように、アンプAMPの出力が当初AC電圧と一緒に急峻に立ち上がり、その後上記時定数回路の作用で徐々に下がってから再び急峻に立ち上がるような動きをする。そのため、図6(E)に示すように、検出回路の出力OUTに不所望なパルスPeが発生する。
一般的に、電子機器に使用される制御用のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)は、電源低下による異常シャットダウンが生じた場合、次回以降正常に起動できなくなるおそれがある。そのため、コンセント抜け等によるAC電源の低下を検出した場合には速やかにシャットダウン処理を行なう必要がある。
しかし、AC電源検出回路における上記のような現象によって、電源投入の際に電源電圧が充分に立ち上がっていないにもかかわらず出力端子からハイレベルが出力されると、後段回路が誤認識して電源電圧が充分でない状態でシステムが起動して異常動作を引き起こすおそれがある。さらに、マイコンが上記パルスPeの立ち下がりで誤ってAC電圧遮断と認識して、シャットダウン処理を開始してシステムの誤動作を引き起こすおそれもある。
また、上記のような不具合を回避するには、マイコン側で誤動作防止の処理を行なわなくてはならず、ユーザーの負担が大きくなるという課題があることが明らかとなった。なお、AC電圧が立ち上がる際に、アンプAMPの出力が当初AC電圧と一緒に急峻に立ち上がり、その後徐々に下がってから再び立ち上がるような動きをする理由については、後述の実施形態の説明の中で詳しく説明する。
この発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、AC電源の遮断を速やかに検出して知らせることができるとともに、AC電源の投入の際に誤った電源遮断検出信号を出力することがないAC電源検出回路を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、AC電源の電圧に比例した電圧を入力とし、該入力電圧に応じた電圧を出力する増幅回路と、該増幅回路の出力電圧と所定の電圧とを比較する電圧比較回路と、を備え、AC電源の電圧が所定の電位以下に下がったことを示す検出信号を前記電圧比較回路から出力するAC電源検出回路において、前記増幅回路は、一対の差動トランジスタと負荷トランジスタとを備え、一方の入力端子にAC電源の電圧に比例した電圧が入力され、他方の入力端子に出力側からのフィードバック電圧が入力された差動増幅段と、前記差動増幅段の出力ノードに制御端子が接続されたトランジスタを有する出力段と、前記出力段の出力ノードに接続された時定数回路と、を備え、前記差動増幅段の前記負荷トランジスタは前記差動トランジスタより電流駆動能力が高くなるように設定したものである。
上記のような構成によれば、AC電源が遮断されると速やかに電源の遮断を知らせる信号を出力することができるため、AC−DCコンバータを有する直流電源装置では、一次側でAC電源の遮断を検出して速やかにマイクロコンピュータ等へ知らせることができるようになる。また、AC電源の投入の際に、差動トランジスタが電流を引いても電流駆動能力の高い負荷トランジスタがドレイン電流を充分に流すことができるので、出力トランジスタのゲート電圧が下がるのを防止してオフ状態を維持させることができるため、AC電源の投入の際に誤って検出信号が出力されるのを防止することができる。しかも、何ら素子や回路を追加することなく、単に差動増幅回路を構成するトランジスタの定数を変更するだけで上記のような作用効果が得られる。
ここで、望ましくは、前記差動増幅段の前記負荷トランジスタの電流駆動能力が、前記差動トランジスタの電流駆動能力の1.5倍〜2倍であるようにする。これにより、AC電源の投入の際に、出力トランジスタのゲート電圧が下がるのを防止してオフ状態を維持させることができるとともに、回路の占有面積ひいてはチップサイズが増加し過ぎないようにすることができる。例えば、前記負荷トランジスタがPチャネルMOSトランジスタ、また前記差動トランジスタがNチャネルMOSトランジスタとした場合に、前記負荷トランジスタのサイズは前記差動トランジスタのサイズの4.5倍〜6倍とすることで、電流駆動能力を1.5倍〜2倍の比に設定することができる。
また、望ましくは、前記時定数回路は、前記出力段の出力ノードと定電位点(接地点)との間に接続された容量素子と、前記出力段を構成する前記トランジスタと直列に接続された定電流素子とから構成する。これにより、素子を1つ追加するという簡単な設計変更で容易に時定数回路を構成できるとともに、所望の時定数の設定も簡単に行なえるようになる。
さらに、望ましくは、上記のような構成を有するAC電源検出回路と、AC電源からの電圧を整流する整流手段と、整流された電圧を分圧する分圧手段と、AC電源からの交流電圧を受けて直流電圧に変化して出力するAC−DCコンバータとを備えるように直流電源装置を構成し、前記分圧手段により分圧された電圧が前記AC電源検出回路へ検出対象の電圧として入力されるようにする。これにより、AC電源の遮断を検出して速やかにマイクロコンピュータ等へ知らせることができるとともに、誤ってAC電源遮断検出信号が出力されることのない直流電源装置を実現することができる。
本発明に従うと、AC電源の遮断を速やかに検出して知らせることができるとともに、AC電源の投入の際に誤った電源遮断検出信号を出力することがないAC電源検出回路を実現できるようになるという効果がある。
本発明を適用したAC電源検出回路を備えた直流電源装置全体の構成を示す概略構成図である。 図1の直流電源装置を構成するAC電源検出用ICの一実施形態を示す回路構成図である。 図2のAC電源検出用IC内のアンプ部の具体的な回路例を示す回路図である。 図2のAC電源検出回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に先立って検討したAC電源検出回路を示す概略構成図である。 図5のAC電源検出回路の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明を適用したAC電源検出回路の一実施形態を示すもので、図1は直流電源装置全体の構成例、図2は図1に用いられているIC(半導体集積回路)20の内部回路の構成例を示す。
図1に示すように、本実施形態のAC電源検出回路は、AC電源に接続されるプラグ10の一方の電源ラインL1に抵抗R3を介してアノード端子が接続された整流用ダイオードD1と、他方の電源ラインL2に抵抗R4を介してアノード端子が接続された整流用ダイオードD2と、ダイオードD1,D2の共通カソード端子と接地点との間に直列に接続された分圧用抵抗R1,R2と、抵抗R1とR2との結合ノードに電圧入力端子INが接続されたAC電源検出用IC20などから構成されている。
30は、ダイオードブリッジ回路やトランスなどからなりAC100Vから5Vあるいは3Vのような直流電圧を発生するAC-DCコンバータである。電源ラインL1−L2間の容量C0は、AC−DCコンバータ30の一次側回路の等価容量(一次側の平滑容量+寄生容量等)を示したものである。AC-DCコンバータ30とAC電源検出用IC20,R1〜R4,D1,D2は、共通のプリント配線基板(電源ボード)上に実装されて、直流電源装置を構成する。IC20の電源電圧VDDは、AC−DCコンバータ30で生成された直流電圧を変換するスイッチングレギュレータ(図示省略)から供給される。
AC電源検出用IC20は、図2に示すように、分圧用抵抗R1,R2で分圧された電圧VACが非反転入力端子に印加されたインピーダンス変換用のアンプ部AMPと、該アンプ部AMPの出力ノードN1と接地電位(GND)のような定電位点との間に接続された時定数用の容量C1と、アンプ部AMPの出力電圧が反転入力端子に印加されたコンパレータCMPと、該コンパレータCMPとICの出力端子OUTとの間に設けられた出力ドライバ用のインバータINVなどから構成されている。
なお、C1は上記アンプ部AMPの出力段の定電流源I1と共に時定数回路を構成する容量である。この容量C1は、チップ内部に形成されたオンチップの素子でも良いし、外付けのコンデンサを用いて構成するようにしても良い。また、上記インバータINVの代わりに、コンパレータCMPの出力ノードにゲート端子が接続されドレイン端子が出力端子OUT、ソース端子が接地点に接続されたMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ;以下MOSトランジスタと称する)を設けて、オープンドレイン形式で出力を行なうように構成してもよい。
図3には、上記アンプ部AMPの具体的な回路例が示されている。
この実施例のアンプ部AMPは、ソース共通接続された一対のNチャネル形差動MOSトランジスタM1,M2と、M1,M2の共通ソースと接地点との間に接続された定電流源I2と、M1,M2の各ドレインと電源電圧端子VDDとの間にそれぞれ接続されたPチャネル形のMOSトランジスタM3,M4からなる差動増幅段と、差動MOSトランジスタM1のドレインにゲートが接続されたPチャネル形MOSトランジスタM7および該M7のドレインと接地点との間に接続された定電流源I1からなる出力段とを備えている。そして、出力ノードN1と接地点との間に容量C1が接続され、該容量C1と定電流源I1とで出力が立ち下がる際のスピードを規制する時定数回路を構成している。
上記MOSトランジスタM3とM4は、互いのゲート端子同士が結合されているとともに、M4はゲートとドレインが結合されており、これにより差動MOSトランジスタM1,M2のアクティブ負荷素子として機能する。定電流源I1とI2は、ゲート端子に定電圧がバイアス電圧として印加されたMOSトランジスタでもよいし、単に抵抗素子であっても良い。
また、特に限定されるものではないが、アンプ部AMPの差動増幅段の前段には、電源電圧端子VDDと接地点との間に直列に接続された定電流源I3およびPチャネル形MOSトランジスタM5からなるソースフォロワ型の入力段13aと、電源電圧端子VDDと接地点との間に直列に接続された定電流源I4およびPチャネル形MOSトランジスタM6からなるソースフォロワ型の入力段13bとが設けられている。これらの入力段13a,13bは、MOSトランジスタM5,M6のゲート電圧をVgs分だけシフトして上記差動MOSトランジスタM1,M2のゲート端子に供給するレベルシフト回路として機能するもので、省略することが可能である。
この実施例のアンプ部AMPにおいては、出力段のノードN1に入力段13bのMOSトランジスタM6のゲート端子が接続されることで、図1に示すように、出力から反転入力端子にフィードバックがかけられている。そのため、差動アンプのイマジナリショート作用により、出力ノードN1の電位を非反転入力端子の入力電圧VACと一致させるように差動増幅段が出力トランジスタM7を駆動し、それによりアンプ部AMPは、インピーダンス変換回路(ボルテージフォロワ)として機能し、入力電圧VACと同一の電位を後段のコンパレータCMPへ出力するように動作する。
さらに、この実施例のアンプ部AMPにおいては、差動増幅段を構成する差動MOSトランジスタM1,M2の電流駆動能力よりも負荷MOSトランジスタM3,M4の電流駆動能力の方が大きくなるように、素子の定数が設定されている。
現在のCMOSプロセスで半導体チップ上に形成されるNチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタは、同一サイズの場合、NチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力はPチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力の約3倍ある。通常の差動増幅回路の特性(オフセット増幅率等)は差動MOSトランジスタの素子特性に大きく依存しており、差動MOSトランジスタM1,M2のサイズはあまり小さくできない。
これに対し、負荷MOSトランジスタM3,M4はサイズ比さえとれていればよく、差動増幅回路の特性にあまり大きな影響を与えないので、回路面積の低減のため、通常は比較的小さなサイズに設計されることが多い。これに対し、この実施例においては、あえて負荷MOSトランジスタM3,M4のサイズを差動MOSトランジスタM1,M2のサイズよりも例えば3倍以上に大きくなるように設計することで、M1,M2の電流駆動能力よりもM3,M4の電流駆動能力の方が大きくなるようにしている。
ここで、望ましい電流駆動能力の比は、1.5倍〜2倍である。2倍以上とすることも可能であるが、あまりM3,M4のサイズを大きくすると回路面積が増加するので2倍以下で抑えるのが良い。なお、ここでサイズとは、W/L(ゲート幅/ゲート長)のことであり、ゲート長が同一の場合にはゲート幅で表わすこともできる。本実施例のように、負荷トランジスタM3,M4がPチャネル形で差動トランジスタM1,M2がNチャネルである場合には、負荷トランジスタのサイズは差動トランジスタのサイズの4.5倍〜6倍とすることで、電流駆動能力を1.5倍〜2倍の比に設定することができる。
次に、図3のAC電源検出回路の動作を、図4および図6のタイミングチャートを用いて説明する。
図4および図6の(A)はICの電源電圧VDD、(B)はAC電圧を分圧してIC20へ入力される電圧VAC、(C)は出力段のMOSトランジスタM7のゲート電位、(D)はアンプ部AMPの出力ノードN1の電位、(E)はコンパレータCMPの出力電圧OUTである。
アンプ部AMPの差動増幅回路の差動MOSトランジスタM1,M2のサイズが負荷MOSトランジスタM3,M4のサイズと同一もしくは大きくなるように設計されている場合には、M1,M2の電流駆動能力はM3,M4の電流駆動能力よりも相当大きくなるので、AC電源が投入されて電源電圧VDDおよび入力電圧VACが立ち上がり始めるときに、M1,M2が一時的に電流を強く引き易くなる。
そのため、図5のような回路では、M3,M4のチャネルの抵抗でソース・ドレイン間に電位差が生じ、図6(C)に示すように出力MOSトランジスタM7のゲート電圧の急瞬な立ち上がりが抑えられてM7にドレイン電流が流れ、その電流で容量C1が充電されて、図6(D)に示すようにアンプ部の出力が立ち上がる。そして、その後、定電流源I1の電流で容量C1の電荷が放電されることで、アンプの出力が徐々に下がる。そのため、図6(E)に示すような誤ったパルスPeがコンパレータCMPから出力されてしまう。
これに対し、図3の本実施例のアンプ部にあっては、前述したように、差動MOSトランジスタM1,M2の電流駆動能力よりも負荷MOSトランジスタM3,M4の電流駆動能力の方が大きくなるように設定している。そのため、電源電圧VDDおよび入力電圧VACが立ち上がり始めるときに、M1,M2が電流を引いてもM3,M4がドレイン電流を充分に流すことができる、つまりチャネルの抵抗が小さい状態で電流を流すことができるので、図4(C)に示すように出力MOSトランジスタM7のゲート電圧が下がらず、M7がオフ状態のままにされる。これによって、容量C1の充電が防止され、後段のコンパレータCMPの出力OUTがハイレベルに変化するのが回避されるようになる。その結果、電源投入時に、電源電圧が充分に立ち上がる前にシステムが起動してしまったり、CPU(マイクロコンピュータやマイクロプロセッサ)がAC電源の遮断と誤って認識してシステムが異常動作してしまうのを防止することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図2のAC電源検出用ICにおいては、IC内に参照電圧Vrefを発生する回路が設けられているが、チップ外部で生成された参照電圧Vrefを受ける端子を設けるように構成しても良い。
また、前記実施例のアンプ部AMPにおいては、NチャネルMOSトランジスタを差動トランジスタとし、PチャネルMOSトランジスタを負荷素子とした差動増幅回路について説明したが、PチャネルMOSトランジスタを差動トランジスタとし、NチャネルMOSトランジスタを負荷素子とする差動増幅回路であっても良い。
さらに、前記実施形態では、負荷MOSトランジスタM3,M4のサイズを大きくするとしたが、サイズを大きくする代わりに、複数のMOSトランジスタを並列に接続して実質的にゲート幅を広くするように構成しても良い。
また、以上の説明では、本発明をAC−DCコンバータを含む直流電源装置に適用した例を説明したが、本発明にそれに限定されるものではなく、AC電圧の低下を検出したい装置に広く利用することができる。
10 プラグ
20 AC電源検出用IC
30 AC−DCコンバータ
D1,D2 整流素子(整流用ダイオード)
AMP アンプ部
CMP コンパレータ
M1,M2 差動MOSトランジスタ
M3,M4 負荷MOSトランジスタ

Claims (5)

  1. AC電源の電圧に比例した電圧を入力とし、該入力電圧に応じた電圧を出力する増幅回路と、該増幅回路の出力電圧と所定の電圧とを比較する電圧比較回路と、を備え、AC電源の電圧が所定の電位以下に下がったことを示す検出信号を前記電圧比較回路から出力するAC電源検出回路であって、
    前記増幅回路は、
    一対の差動トランジスタと負荷トランジスタとを備え、一方の入力端子にAC電源の電圧に比例した電圧が入力され、他方の入力端子に出力側からのフィードバック電圧が入力された差動増幅段と、
    前記差動増幅段の出力ノードに制御端子が接続されたトランジスタを有する出力段と、
    前記出力段の出力ノードに接続された時定数回路と、
    を備え、前記差動増幅段の前記負荷トランジスタは前記差動トランジスタよりも電流駆動能力が高くなるように設定されていることを特徴とするAC電源検出回路。
  2. 前記差動増幅段の前記負荷トランジスタの電流駆動能力は前記差動トランジスタの電流駆動能力の1.5倍〜2倍であることを特徴とする請求項1に記載のAC電源検出回路。
  3. 前記負荷トランジスタはPチャネルMOSトランジスタ、また前記差動トランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり、前記負荷トランジスタのサイズは前記差動トランジスタのサイズの4.5倍〜6倍になるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のAC電源検出回路。
  4. 前記時定数回路は、前記出力段の出力ノードと定電位点との間に接続された容量素子と、前記出力段を構成する前記トランジスタと直列に接続された定電流素子とから構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のAC電源検出回路。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のAC電源検出回路と、AC電源からの電圧を整流する整流手段と、整流された電圧を分圧する分圧手段と、AC電源からの交流電圧を受けて直流電圧に変化して出力するAC−DCコンバータとを備え、前記分圧手段により分圧された電圧が前記AC電源検出回路へ検出対象の電圧として入力されていることを特徴とする直流電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012055189A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Yukio Asada 電界発生装置
JP2015176229A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 セイコーインスツル株式会社 電圧検出回路

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