JP2010183391A - 伝送品質推定表示装置 - Google Patents

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Hidetoshi Uchiyama
英俊 内山
Koji Hirai
広史 平井
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Abstract

【課題】デジタル伝送におけるビット誤り率、変調誤差比、及び伝送余裕度を表示し、伝送品質を把握し易くした伝送品質推定表示装置を提供する。
【解決手段】復調部101と、デマッピング部102と、誤り訂正部103と、ビット誤り率を推定する誤り率処理部104と、前記デマッピング部の出力からタイミング制御信号毎に変調誤差比を算出する変調誤差算出部105と、前記デマッピング処理部の出力から誤差電力を算出する誤差電力算出部106と、該誤差電力算出部の出力からタイミング制御信号毎に最大誤差電力を検出する最大誤差電力検出部107と、該最大誤差電力検出部の出力より伝送路の余裕度を推定する伝送余裕度推定部108と、前記誤り率処理部、前記変調誤差比算出部、及び前記伝送余裕度推定部の各出力をグラフィック表示する表示パターンを作成する表示処理部109と、該表示処理部の出力を表示するグラフィックモニタ110とを具えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル受信システムにおいて、デジタル送信機からの伝送信号が破錠に至る伝送余裕度やビット誤り率等を推定して表示することができる伝送品質推定表示装置に関する。
スポーツ等の実況中継では、デジタルFPU(Field Pickup Unit)装置を使用して、テレビカメラで撮影した映像信号や音声信号をデジタル変調しマイクロ波を用いて中継現場から中継局へと伝送する放送技術がある。
このような放送技術には、符号化したデジタルデータを伝送するデジタル伝送システムがあり、デジタル伝送システムは符号化されたデータを誤り訂正することが可能であって、伝送路の伝送品質を保つのに有効な放送技術である。また、デジタル伝送システムでは、伝送路の伝送品質を把握するために、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)や変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)のデータを使用する。実際には、これらのデータや、これらのデータから得られる伝送余裕度(マージン:MARGIN)などを伝送品質データとし、モニターに表示して伝送路の伝送品質を把握するようにしている。
従来例としては、本出願人によるデジタル伝送システムにおける伝送品質を推定する伝送品質推定回路がある。このデジタルFPU装置に組み込まれる伝送品質推定回路は、図6に示すように、入力端子10から入力される直交周波数分割多重信号(OFDM信号:Orthogonal Frequency Division Multiplexing 信号)を復調部11で復調してデマッピング部12に入力し、デマッピング部12から得られるデマッピング処理した信号を誤り訂正部13に入力し、誤り訂正部13でデータ誤りを訂正し、その誤り訂正からBERを算出して表示部17に表示するとともに、デマッピング部12でデマッピング処理した信号を誤差電力算出部14で誤差電力を算出し最大誤差電力検出部15で最大誤差電力を求め、最大誤差電力から伝送余裕度推定部16で伝送余裕度(マージン)を求めて、1OFDMシンボル毎にBERとともに表示部17に表示する。図7がこの伝送品質推定回路における伝送品質データの表示例である。受信出力信号は誤り率訂正部13から出力される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−251322号公報
従来例のデジタルFPU受信装置における伝送品質推定回路の伝送品質データの表示例について、図7を参照して説明する。同図のバー表示部(□で表示した部分)には、ビット誤り率(BER)が、バー表示部の上部に「OVER」、「−5」、「−6」、「−7」及び「UNDER」で表示され、「−5」は、1.0E−5、「−6」は1.0E−6をそれぞれ意味し、「OVER」はビット誤り率が1.0E−4以上であることを意味し、「UNDER」はビット誤り率が1.0E−8以下であることを意味している。
この表示例では、BERとマージンをバー表示で表示することによって、座標、或いはコンスタレーション表示するよりも伝送路の伝送品質が把握し易いといった利点があった。しかしながら、このような10のマイナス乗表示は伝送技術の専門技術者には分かり易く、伝送路の状態を把握することが可能であったが、専門技術者でないオペレータが伝送品質を監視する場合は具体的な数値の表示がないので分かり難いといった欠点があった。
また、従来のFPU受信装置における伝送品質推定回路ではBERとマージンのみを表示し、この二つの関係から伝送品質を推定するものであり、実際のMERの表示がないのでMERを把握することはできないといった欠点があった。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであって、デジタル伝送システムにおいて、デジタル伝送におけるビット誤り率(BER)、変調誤差比(MER)、及び伝送余裕度(マージン)を表示し、伝送路の伝送品質を誰もが把握し易くした伝送品質推定表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような手段により上記課題を達成したものである。先ず、請求項1の発明は、デジタル変調された電波を受信して映像信号や音声信号を復号して出力するデジタル受信システムにおける伝送品質を推定し表示する伝送品質推定表示装置であって、
中間周波数で変調された信号を復調するとともに、所定周期のタイミング制御信号を発生する復調部と、
該復調部の出力をデマッピング処理するデマッピング部と、
該デマッピング部の出力より誤り訂正を行うとともに前記タイミング制御信号毎にビット誤り数を出力する誤り訂正部と、
該誤り訂正部の出力よりビット誤り率を推定する誤り率処理部と、
前記デマッピング部の出力より前記タイミング制御信号毎に変調誤差比を算出する変調誤差比算出部と、
前記デマッピング部の出力より誤差電力を算出する誤差電力算出部と、
該誤差電力算出部の出力より前記タイミング制御信号毎に最大誤差電力を検出する最大誤差電力検出部と、
該最大誤差電力検出部の出力より伝送路の余裕度を推定する伝送余裕度推定部と、
前記誤り率処理部、前記変調誤差比算出部、及び該伝送余裕度推定部の各出力からグラフィック表示する表示パターンを作成する表示処理部と、
該表示処理部の出力を表示する表示部とを具えたことを特徴とする伝送品質推定表示装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の伝送品質推定表示装置において、
前記誤り率処理部が、前記誤り訂正部から前記ビット誤り数の数値データを得て前記タイミング制御信号毎にビット誤り率の値を推定する誤り率推定回路と、
該誤り率推定回路により推定したビット誤り率の値が所定範囲内か否かを判定する誤り率判定回路と、
該誤り率判定回路の判定結果が、前記所定範囲内のときにはそのビット誤り率の数値データを出力し、前記所定範囲外のときには所定表示データを出力するように選択する選択回路とを具えることを特徴とする伝送品質推定表示装置である。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の伝送品質推定表示装置において、
前記誤り率判定回路が、前記ビット誤り率の数値データを二つの異なる基準値と比較する二つの比較器と、
該二つの比較器の出力結果により選択制御信号を作成する選択制御信号作成器とからなることを特徴とする伝送品質推定表示装置である。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の伝送品質推定表示装置において、
前記表示処理部が、
前記誤り率処理部の出力を表示する信号を作成する誤り率情報グラフィック表示信号作成回路と、
前記変調誤差比算出部の出力を表示する信号を作成する変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路と、
前記伝送余裕度推定部の出力を表示する信号を作成する伝送余裕度情報グラフィック表示信号作成回路と、
前記三つのグラフィック表示信号作成回路の出力を混合する表示信号混合回路とからなることを特徴とする伝送品質推定表示装置である。
本発明の伝送品質推定表示装置は以下のような利点がある。先ず、請求項1の発明によれば、ビット誤り率であるBER、変調誤差比であるMER、及び最大誤差電力の検出による伝送余裕度(マージン:MARGIN)が求められ、これらの数値データを表示処理部で処理して同時にグラフィック表示できる表示パターンを作成することができる伝送品質推定表示装置であって、BERやマージンのみの表示に比べて伝送路の伝送品質を把握する際の推定値を分かり易く表示できるといった利点があり、専門のデジタル伝送技術者ではないオペレータが、デジタル伝送システムにおける伝送路の伝送品質を把握するのに有効である。
また、請求項2の発明によれば、誤り率判定回路により推定したビット誤り率が所定範囲内のときはそのままビット誤り率の数値データをグラフィックや文字データとして表示し、所定範囲外にあるときは、伝送品質を端的に表現する所定表示データとすることが可能であり、所定表示データが表示されたか否かでビット誤り率が伝送路の伝送品質を維持する上で問題があるか否かを判断したり、伝送路が破錠に至る可能性があるのか否かを容易に把握することができるといった利点がある。
また、請求項3の発明によれば、誤り率判定回路が簡単な構成となるため、コスト的にも安価になる利点がある。また、2つの比較器にそれぞれ基準値(所定値)を設定することにより推定したビット誤り率が許容範囲内であるか否かを容易に判定することができるし、比較器の基準値(所定値)は固定ではなく、外部から設定するように構成することが可能であって、基準値を変更すれば、伝送回線の特性に応じた誤り率判定回路を構成することができし、デジタル伝送システムの特性に応じてビット誤り率の許容範囲を任意に設定できるといった利点がある。
また、請求項4の発明によれば、MER、BER、及び伝送余裕度(マージン)の各情報表示信号をグラフィック信号とすることにより解像度のよい表示信号となり見易くなるといった利点がある。また、バーグラフによる表示に加えて、MER、BER、及び伝送余裕度(マージン)の各数値をも同時にグラフィック表示することによりバー表示だけの場合と比較してより伝送路の伝送品質を把握し易くなるという利点がある。また、所定表示データを判別し易い文字データで表示することにより専門のデジタル伝送技術者ではないオペレータであっても伝送路の伝送品質を把握し易いとった利点がある。
本発明に係る伝送品質推定表示装置の一実施例を示すブロック図である。 図1の誤り率処理部のブロック図である。 図2の誤り率判定回路のブロック図である。 図1の表示処理部のブロック図である。 本実施例のグラフィックモニタによる伝送品質データの表示例を示す図である。 従来例の伝送品質推定回路を示すブロック図である。 従来例のグラフィックモニタの表示例を示す図である。
以下、本発明に係る伝送品質推定表示装置の実施の形態について図面を参照して説明する。先ず、本発明の一実施例の伝送品質推定表示装置について図1を参照し説明する。本実施例の伝送品質推定表示装置は、デジタルFPU受信機に組み込まれ、図1に示すように、入力端子100、復調部101、デマッピング部102、誤り訂正部103、誤り率処理部104、変調誤差比算出部105、誤差電力算出部106、最大誤差電力検出部107、伝送余裕度推定部108、表示処理部109およびグラフィックモニタ110からなる。符号化映像出力は誤り訂正部103から誤り訂正して出力される。なお、この実施例では、符号化映像出力のみとして説明するが、映像出力および音声出力、若しくは音声出力のみでもよい。また、伝送信号は直交周波数分割多重信号(以下、OFDM信号とする)とし、デジタルFPU送信機により送信されるものとする。
次に、本実施例の各部について図1を参照し説明する。入力端子100には、デジタルFPU送信機から伝送されるOFDM信号を、デジタルFPU受信機の受信アンテナで受信してデジタルデータに変換するとともに直交復調し、その出力をフーリエ変換した信号が入力される。入力端子100からの信号は復調部101に入力される。
復調部(復調手段)101はフーリエ変換した信号を復調処理し、その復調信号をデマッピング部102に入力する。また、復調部101は、OFDM信号から得られるシンボル周期信号をタイミング制御信号として、誤り訂正部103、変調誤差比算出部105および最大誤差電力検出部107へと出力する。
デマッピング部(デマッピング処理手段)102は、復調部101で復調した信号より座標軸上の点にデマッピング処理を行い、その処理データである出力信号を誤り訂正部103に入力するとともに、変調誤差比算出部105に入力する。このデマッピング処理は、送信側でのマッピング処理とは逆の処理となる。
誤り訂正部103は、デマッピング部102の出力信号に対して誤り訂正を行い、復調部101からのタイミング制御信号の周期でビット誤り数の数値データを出力信号として出力する。このように誤り訂正部103は、タイミング制御信号毎にビット誤り数を算出する誤り訂正手段である。
誤り率処理部104では、誤り訂正部103からビット誤り数の数値データを得て、ビット誤り率(BER)を演算処理(誤受信したビット数を総ビット数で除算手段)して算出し、デジタル変調信号全体のビット誤り率を推定する。推定したビット誤り率の数値データによる出力信号を表示処理部109に出力する。誤り率処理部104はビット誤り数の数値データとして出力する演算処理による誤り率処理手段であり、その詳細については後述する。
変調誤差比算出部105では、デマッピング部102の出力信号から変調誤差比(MER)を算出する。変調誤差比は、原点から基準点までの距離の和と基準点から受信信号点までの距離の和の比であり、デシベル値で表され、その値が高いほど伝送品質が良好である。変調誤差比算出部105はこの変調誤差比を算出し、この変調誤差比の数値データを復調部101からのタイミング制御信号の周期で表示処理部109へと出力する。このように変調誤差比算出部105はタイミング制御信号毎に変調誤差比を算出する演算処理による変調誤差比算出手段である。
誤差電力算出部106では、デマッピング部102の出力信号より受信信号点の最も近い基準となる点の距離を誤差電力として算出し、この誤差電力を出力データとして最大誤差電力検出部107へと出力する。誤差電力算出部106は誤差電力を算出する誤差電力算出手段である。
最大誤差電力検出部107では、誤差電力算出部106の出力データから最大誤差電力を検出し、復調部101からのタイミング制御信号の周期に基づいて、この最大誤差電力を出力データとして伝送余裕度推定部108へと出力する。周期は1OFDMのシンボル周期信号を周期単位とする。即ち、最大誤差電力検出部107では、シンボル周期毎に最大誤差電力を検出し、出力データを伝送余裕度推定部108へと出力する。最大誤差電力検出部107は最大誤差電力を検出する演算処理による最大誤差電力検出手段である。
伝送余裕度推定部108では、最大誤差電力検出部107からの最大誤差電力により変調方式および畳み込み符号化率を参照し、伝送における余裕度を推定し、この出力データを伝送余裕度データとして表示処理部109へと出力する。なお、伝送における伝送余裕度とは、破錠するときの限界誤差電力と、最大誤差電力検出部107から得られる最大誤差電力との差のレベルであり、伝送余裕度推定部108から数値データとして出力する。なお、限界誤差電力と最大誤差電力との差は、テーブルデータ(テーブルROM)から算出する。また、変調方式や畳み込み符号化率によるテーブルデータが設けられ、このテーブルデータから伝送信号の余裕度を推定する。伝送余裕度推定部108はこのような処理を経て伝送余裕度データを出力する伝送余裕度推定手段である。
表示処理部109では、誤り率処理部104、変調誤差比算出部105および伝送余裕度推定部108の各出力(ビット誤り率(BER),変調誤差比(MER),伝送余裕度(マージン:MARGIN)の各数値データ)をグラフィック表示するための表示信号を作成して出力する。グラフィックモニタ110では、表示処理部109からの出力表示信号に基づいて、これらの数値データを表示パターンとしてグラフィックモニタ110に同時にグラフィック表示する。表示処理部109はグラフィック信号による表示信号を作成する表示処理手段である。
次に、本実施例の誤り率処理部104について図2を参照し説明する。誤り率処理部104は、誤り訂正部103の出力が入力端子200から入力される誤り率推定回路201と、誤り率推定回路201の出力を入力し、ビット誤り率の数値データに応じて選択制御信号を出力する誤り率判定回路202と、BER値が小さく伝送品質が良好であることを表示する「GOOD」の文字データを発生するGOOD文字データ発生回路203と、BER値が大きく伝送品質が悪いことを表示する「POOR」の文字データを発生するPOOR文字データ発生回路204と、前記選択制御信号によって、「GOOD」の文字データを入力する端子1、誤り率推定回路201の出力である推定したBER値の数値データを入力する端子2、及び「POOR」の文字データを入力する端子3の何れかを選択して端子Cから出力する選択回路205と、選択回路205の出力端子206とからなる。
誤り率推定回路201の出力信号(推定したビット誤り率の数値データ)は誤り率判定回路202と選択回路205の端子2とに入力し、誤り率判定回路202は、推定したビット誤り率の数値データが所定範囲(破錠が発生しない許容範囲)内か否かを判定して選択回路205に選択制御信号を出力する。誤り率判定回路202の詳細は図3を参照し後述する。
GOOD文字データ発生回路203は、BER値が所定値以下であり、BER値が小さく伝送品質が良好であることを表示する「GOOD」という文字データを発生し、この文字データを選択回路205の端子1に出力する。また、POOR文字データ発生回路204はBER値が所定値以上であり、BER値が大きく伝送品質が悪いことを表示する「POOR」という文字データを発生し、この文字データを選択回路205の端子3に出力する。
選択回路205は、誤り率判定回路202の選択制御信号に基づいて端子1〜3の何れかを選択し、誤り率推定回路201、GOOD文字データ発生回路203およびPOOR文字データ発生回路204から数値データや文字データによる出力信号の何れかを端子Cから出力端子206へと出力する。
なお、誤り率推定回路201は、誤り訂正部103からの出力であるビット誤り数の数値データが入力端子200から誤り率推定回路201に入力されると、ビット誤り数を1シンボル当たりの総ビット数で割って算出した値をビット誤り率(BER値)として出力し、デジタル変調信号全体のビット誤り率の数値(BER値)を推定値とする。ビット誤り率の具体的な数値は、1.3E−3や3.2E−5などの極めて小さい値となり、本実施例では、この数値の内、桁数を表す数、(−3)や(−5)の値をバーグラフの上部に表示してビット誤り率の数値を示している。
続いて、図2の誤り率判定回路202について図3を参照し説明する。誤り率判定回路202は、誤り率推定回路201からビット誤り率の数値データが入力される入力端子300と、入力端子300からビット誤り率の数値データと所定値Aの設定データとが入力される比較器301と、入力端子300からビット誤り率の数値データと所定値Bの設定データとが入力される比較器302と、比較器301,302の各出力結果のデータが入力される選択制御信号作成器303と、選択制御信号作成器303からの選択制御信号を出力する出力端子304とからなる。選択回路205はこの選択制御信号に基づいて端子1〜3の何れかを選択するように制御する。なお、所定値A,Bはそれぞれ所定値設定部から出力される基準値であり、これらの基準値を所定値A,Bとして比較器301,302のそれぞれの入力端子に入力する。
入力端子300に入力されるデータは、誤り率推定回路201から出力されるビット誤り率であり、ビット誤り率は、1.0E−3や1.0E−5などの数値データであって、この数値データが比較器301,302に入力される。比較器301はビット誤り率と所定値Aとを比較してその出力結果を選択制御信号作成器303に出力し、比較器302ではビット誤り率と所定値Bとを比較してその出力結果を選択制御信号作成器303に出力し、デジタル伝送で発生するビット誤り率の値が許容範囲内であるか、または許容範囲外であるかを表示可能にしている。所定値A,Bは所定値A>所定値Bの関係に設定されている。
選択制御信号作成器303は、ビット誤り率の値αが所定値A以上である場合(ビット誤り率の値α≧A)、即ちビット誤り率が許容範囲の上限値を超える大きな値であり、伝送品質が悪いことを示し、選択回路205は「POOR」、即ち選択回路205の「POOR文字データ」を出力する端子3を選択する選択制御信号を作成する。また、この場合、ビット誤り率の値αが所定値A以上であり、所定値Bよりも大きく許容範囲内の値ではなく、ビット誤り率の値αの数値データを表示する必要がないので、比較器301の出力結果のみとする。
また、ビット誤り率の値αが所定値Aより小さい値で所定値Bより大きい値である場合(B<ビット誤り率の値α<A)、ビット誤り率の値αが許容範囲内であるので、伝送品質が良好であることを示し、選択回路205は、ビット誤り率の数値データを出力する端子2を選択する選択制御信号を作成する。
また、ビット誤り率の値αが所定値B以下の場合(ビット誤り率の値α≦B)、ビット誤り率の値αは小さく伝送品質が良好であることを示し、選択回路205が「GOOD文字データ」を出力する端子1を選択するような選択制御信号を作成する。また、この場合、所定値Bは所定値Aより小さい値であり、ビット誤り率の値αの数値データを表示する必要はなく、比較器302の出力結果のみとする。このように選択制御信号作成器303は、端子1〜3の何れかを選択する選択制御信号を作成し出力端子304から出力する。
なお、ビット誤り率の表示について、バーグラフによる一表示例を図5に示すように、ビット誤り率の値αの数値データが所定値A以上の場合は「POOR」と表示し、「POOR」のビット誤り率の値は1.0E−2以上である。また、ビット誤り率の値αの数値データが所定値B以下の場合は「GOOD」と表示し、「GOOD」のビット誤り率の値は1.0E−7以下であり、その表示例の詳細は後述する。また、所定値A,Bの値は、この実施例に限定することなく、伝送路の特性に応じて基準値(所定値A,Bの値)を調整してもよい。さらにまた、所定値Aと所定値Bは外部から設定可能に構成してもよい。
次に、図1の表示処理部109について図4のブロック図を参照し説明する。表示処理部109は、誤り率入力端子400と、誤り率情報グラフィック表示信号作成回路401と、変調誤差比入力端子402と、変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路403と、伝送余裕度入力端子404と、伝送余裕度情報グラフィック表示信号作成回路405と、表示信号混合回路406と、グラフィック表示信号出力端子407とからなる。
誤り率入力端子400には、誤り率処理部104の出力信号であるビット誤り率の数値データ(「POOR」,「−3」,「−4」,「−5」,「−6」,「GOOD」)の何れかを入力する。なお、「POOR」は「−2」以下を示す数値データであり、「GOOD」は「−7」以上を示す数値データである。変調誤差比入力端子402には、変調誤差比算出部105からの変調誤差比(MER)の数値データを(00,05,10,…25,30)入力する。また、伝送余裕度入力端子404には、伝送余裕度推定部108からの伝送余裕度の数値データ(00,02,…,10〜)を入力する。各グラフィック表示信号作成回路401,403,405には、それぞれ数値データを入力して処理し表示信号を作成する。各グラフィック表示信号作成回路401,403,405からの各表示信号を表示信号混合回路406に入力して混合し、各数値データが一表示パターンに表示できるグラフィック信号による表示パターン信号として出力する。
この表示パターン信号が、グラフィック表示信号出力端子407からグラフィックモニタ110に入力され、グラフィックモニタ110には、ビット誤り率(BER)、変調誤差比(MER)、及び伝送余裕度(MARGIN)による伝送品質データが表示パターンとしてグラフィック表示される。図5は、グラフィックモニタ110に表示される伝送品質データの表示例を示し、BERをバーグラフ表示する表示領域501と、MERをバーグラフ表示する表示領域502と、MARGINをバーグラフ表示する表示領域503とがある。表示領域501〜503には、BER、MER、MARGINが文字表示され、BER、MER、MARGINの文字表示部の横に同一長さのバーグラフによる表示領域が設けられ、各表示領域の上部に数値、及び許容範囲外および内を示す所定表示が表示され、バーグラフの横の文字表示領域E〜Eが設けられ、文字表示領域E〜Eには、それらの出力結果の数値やBER値が許容範囲外または内であるかを示す「POOR」若しくは「GOOD」、または数値が表示される。
誤り率情報グラフィック表示信号作成回路401には、誤り率処理部104の出力データ、即ちビット誤り率(BER)の数値データを入力し、この数値データからグラフィック表示データと文字データとからなるグラフィック表示信号を作成する。グラフィック表示信号としては、例えば、VGA信号(Video Graphic Array 信号)を使用する。各グラフィック表示信号作成回路403,405においても同様にVGA信号を使用する。
図5の表示領域501では、「GOOD」を入力したときの表示例であり、バーグラフの「GOOD」の表示部を塗りつぶした表示とし、バーグラフの横の文字表示領域Eには「GOOD」の文字をグラフィック表示する。また、ビット誤り率が2.0E−5の場合は、バーグラフの「GOOD」の表示部から「−5」までの表示部を塗りつぶした表示とし、バ−グラフの横の文字表示領域Eには「−5」の文字をグラフィック表示する。また、ビット誤り率(BER)が所定範囲外である場合は、即ち「POOR」の場合、バーグラフの全表示部を塗りつぶした表示とし、バーグラフの横の文字表示領域Eには「POOR」の文字をグラフィック表示する。
また、変調誤差比入力端子402には、変調誤差比算出部105の出力信号、即ち、変調誤差比(MER)の数値データを変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路403に入力する。変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路403は、MERのグラフィック表示データと文字データとからなるグラフィック表示信号を作成する。図5の表示領域502では、変調誤差比のデータが「30」の場合の表示例であり、このグラフィック表示信号によって、表示領域502のバーグラフの全ての表示領域を塗りつぶした表示とし、バーグラフの横の文字表示領域Eには「30」の文字を表示する。
また、伝送余裕度入力端子404には、伝送余裕度推定部108の出力信号、即ち、伝送余裕度(MARGIN)の数値データを入力する。伝送余裕度情報グラフィック表示信号作成回路405では、MARGINのグラフィック表示データと文字データとからなるグラフィック表示信号を作成する。図5の表示領域503ではMARGINが「12」の場合の表示例であり、このグラフィック表示信号によって、表示領域503のバーグラフの「10〜」の表示領域を塗りつぶした表示とし、バーグラフの横の文字表示領域Eには「12」の文字を表示する。
本実施例では、伝送路の伝送品質データである各数値データが、図5の表示例に示すように表示パターンとして同時に表示され、専門のデジタル伝送技術者でないオペレータが伝送路の伝送品質を把握するのに有効である。なお、図5の表示例は一表示パターンであり、この実施例に限定することなく、伝送品質データを表示する順序はこの例と異なってもよいし、グラフィック表示信号作成回路401,403,405のグラフィック表示信号を変更して、バーグラフによる表示に、他の表示パターン、例えば座標や円グラフなどを組み合わせたパターンであってもよい。
本発明の利用分野としては、中継放送に利用するデジタル変調による電波を送受信するデジタル伝送システムに利用することができる。また、そのデジタル伝送システムにおけるデジタルFPU受信機の受信状態から伝送路の伝送品質を把握するための伝送品質推定表示装置として利用することができる。
100 入力端子
101 復調部
102 デマッピング部
103 誤り訂正部
104 誤り率処理部
105 変調誤差比算出部
106 誤差電力算出部
107 最大誤差電力検出部
108 伝送余裕度推定部
109 表示処理部
110 グラフィックモニタ
200 入力端子
201 誤り率推定回路
202 誤り率判定回路
203 GOOD文字データ発生回路
204 POOR文字データ発生回路
205 選択回路
206 出力端子
300 入力端子
301,302 比較器
303 選択制御信号作成器
304 出力端子
400 誤り率入力端子
401 誤り率情報グラフィック表示信号作成回路
402 変調誤差比入力端子
403 変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路
404 伝送余裕度入力端子
405 伝送余裕度情報グラフィック表示信号作成回路
406 表示信号混合回路
407 グラフィック表示信号出力端子
501〜503 表示領域
〜E 文字表示領域

Claims (4)

  1. デジタル変調された電波を受信して映像信号や音声信号を復号して出力するデジタル受信システムにおける伝送品質を推定し表示する伝送品質推定表示装置であって、
    中間周波数で変調された信号を復調するとともに、所定周期のタイミング制御信号を発生する復調部と、
    該復調部の出力をデマッピング処理するデマッピング部と、
    該デマッピング部の出力より誤り訂正を行うとともに前記タイミング制御信号毎にビット誤り数を出力する誤り訂正部と、
    該誤り訂正部の出力よりビット誤り率を推定する誤り率処理部と、
    前記デマッピング部の出力より前記タイミング制御信号毎に変調誤差比を算出する変調誤差比算出部と、
    前記デマッピング部の出力より誤差電力を算出する誤差電力算出部と、
    該誤差電力算出部の出力より前記タイミング制御信号毎に最大誤差電力を検出する最大誤差電力検出部と、
    該最大誤差電力検出部の出力より伝送路の余裕度を推定する伝送余裕度推定部と、
    前記誤り率処理部、前記変調誤差比算出部、及び該伝送余裕度推定部の各出力からグラフィック表示する表示パターンを作成する表示処理部と、
    該表示処理部の出力を表示する表示部とを具えたことを特徴とする伝送品質推定表示装置。
  2. 請求項1に記載の伝送品質推定表示装置において、
    前記誤り率処理部が、前記誤り訂正部から前記ビット誤り数の数値データを得て前記タイミング制御信号毎にビット誤り率の値を推定する誤り率推定回路と、
    該誤り率推定回路により推定したビット誤り率の値が所定範囲内か否かを判定する誤り率判定回路と、
    該誤り率判定回路の判定結果が、前記所定範囲内のときにはそのビット誤り率の数値データを出力し、前記所定範囲外のときには所定表示データを出力するように選択する選択回路とを具えることを特徴とする伝送品質推定表示装置。
  3. 請求項2に記載の伝送品質推定表示装置において、
    前記誤り率判定回路が、前記ビット誤り率の数値データを二つの異なる基準値と比較する二つの比較器と、
    該二つの比較器の出力結果により選択制御信号を作成する選択制御信号作成器とからなることを特徴とする伝送品質推定表示装置。
  4. 請求項1に記載の伝送品質推定表示装置において、
    前記表示処理部が、
    前記誤り率処理部の出力を表示する信号を作成する誤り率情報グラフィック表示信号作成回路と、
    前記変調誤差比算出部の出力を表示する信号を作成する変調誤差比情報グラフィック表示信号作成回路と、
    前記伝送余裕度推定部の出力を表示する信号を作成する伝送余裕度情報グラフィック表示信号作成回路と、
    前記三つのグラフィック表示信号作成回路の出力を混合する表示信号混合回路とからなることを特徴とする伝送品質推定表示装置。
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