JP2010183297A - 撮像センサ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の光電変換手段と第2の光電変換手段とに対して電荷電圧変換手段が共通化された画素ユニットにおける第1の光電変換手段と第2の光電変換手段との間でリセット解除時の状態に差が生じるのを低減する。
【解決手段】撮像センサは、複数の画素ユニットが2次元状に配列された画素ユニット配列と、前記画素ユニット配列を行単位で走査する垂直走査手段とを備え、前記複数の画素ユニットのそれぞれは、第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段に隣接して配される第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段の電荷をそれぞれ電圧に変換する電荷電圧変換手段と、前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段をリセットするリセット手段とを含み、前記垂直走査手段は、前記リセット手段による前記第1の光電変換手段のリセット動作と前記第2の光電変換手段のリセット動作とを同時に完了させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像センサ及び撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置においては、XYアドレス型のCMOSイメージセンサなどの撮像センサを利用したものが広く普及している。CMOSイメージセンサの電子シャッタ動作には、いわゆるローリングシャッタ動作(スリットローリングシャッタ動作とも言う)がある。CMOSイメージセンサにおけるローリングシャッタ動作では、複数の画素が2次元状に配列された画素配列における各行の画素の電荷蓄積動作の開始がリセット動作の完了(電子先幕)により順次に行われる。また、各行の画素の電荷蓄積動作の終了が信号線への信号の読み出し動作(電子後幕)により順次に行われる。CMOSイメージセンサでは、その構造上、各行の画素の信号を同時に信号線へ読み出すことができないので、全行の画素において同時に電荷蓄積動作を終了させることができない。
ここで、各行の画素の信号は、各行の画素の増幅トランジスタが信号線に接続された電流源負荷とともにソースフォロワ動作を行って信号線を充電することにより、信号線へ読み出される。このため、CMOSイメージセンサにおけるローリングシャッタ動作では、各行の画素ごとに信号の読み出し動作のための時間を所定時間以上確保する必要がある。これにより、画素配列における最初に信号の読み出し動作が行われる画素の行と最後に信号の読み出し動作が行われる画素の行とで電荷蓄積動作のタイミングが1フレーム期間近くずれる。すなわち、画素配列における各画素の電荷蓄積動作の同時性が低いので、このローリングシャッタ動作は、動く被写体を静止画として撮像する用途に適していないと考えられる。
一方、CMOSイメージセンサを用いた、動く被写体を静止画として撮像する用途に適したシャッタ動作として、電子先幕とメカニカルシャッタ(メカ後幕)とを組み合わせたハイブリッドシャッタ動作が提案されている。このハイブリッドシャッタ動作では、画素配列における各画素の電荷蓄積動作の終了がメカ後幕による遮光で行われるので、上記の電子後幕に比べて高速に画素配列の各行を走査することができる。これに応じて、各行の画素の電荷蓄積時間が一定になるように、電子先幕も高速に画素配列の各行を走査させれば、画素配列における各画素の電荷蓄積動作の同時性を高めることができる。
特許文献1には、1つの行の画素のリセット動作が完了してから別の行の画素のリセット動作が開始される場合、画素配列の各行に対して電子先幕を高速に走査させると、各行のリセット動作の開始から完了までの期間が短くなることが記載されている。これにより、画素に蓄積された電荷を十分にリセットできないことがあるので、撮像された画像に残像が発生することがある。
これに対して、特許文献1には、画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作を並行して行うとともに、画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作を順次に完了させることが記載されている。これにより、特許文献1によれば、メカニカルシャッタの走行パターンに応じて電子先幕シャッタを高速に走査させても、各画素を十分にリセットすることができるため、撮像された画像に残像が発生することを低減できるとされている。
特許文献2には、固体撮像装置において、複数の光電変換素子が複数の転送スイッチを介して1つのフローティングディフュージョン(FD)に接続され、FDが増幅トランジスタのゲートに接続された画素構成を二次元状に配置することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、画素配列におけるトランジスタ数を抑制し、光電変換素子の受光面積を相対的に広く確保することが可能となり、画素のサイズが微細な場合でも、高ダイナミックレンジ、高S/Nを達成することができるとされている。
特許第4065979号公報 特開2005−198001号公報
図9に示すように、画素ユニット配列PUAと垂直走査回路805とを備えた撮像センサ800について考える。画素ユニット配列PUAでは、複数の画素ユニットPU11〜PUnm(n:行を示す2以上の整数、m:列を示す2以上の整数)が2次元状に配列されている。画素ユニットPU11は、列方向に隣接した複数の光電変換部PD1,PD2と複数の転送部TX1,TX2とが、電荷電圧変換部FD、リセット部RES、出力部SF、及び選択部SELを共有する構成となっている。
例えば、垂直走査回路805が図10に示す電子先幕の動作を行うように画素ユニット配列PUAを駆動する場合における画素ユニットPU11の動作について考える。
タイミングt1〜タイミングt2の期間では、画素ユニットPU11において、転送制御信号PTX1,PTX2がともにアクティブレベルであるので、転送部TX1,TX2がともにオンしている。これにより、光電変換部PD1,PD2及び電荷電圧変換部FDが、リセットしている。
タイミングt2では、転送制御信号PTX1がノンアクティブレベルになるので、転送部TX1がオフする。これにより、光電変換部PD1のリセット動作が完了し、光電変換部PD1の電荷蓄積動作が開始される。
タイミングt2からメカニカルシャッタの1行分の走行時間の後のタイミングt3では、転送制御信号PTX2がノンアクティブレベルになるので、転送部TX2がオフする。これにより、光電変換部PD2のリセット動作が完了し、光電変換部PD2の電荷蓄積動作が開始される。
ここで、タイミングt2〜タイミングt3の期間では、画素ユニットPUにおいて、転送部TX1がオフする動作に伴って電荷電圧変換部FDに電位変動が発生する。転送部TX1がオフしてから転送部TX2がOFFするまでの時間間隔が短くこの電荷電圧変換部FDの電位変動が収まらない場合、転送部TX1がオフする際と転送部TX2がオフする際とで電荷電圧変換部FDの電位が異なることになる。これにより、光電変換部PD1と光電変換部PD2とで、リセット解除時の状態に差が生じ、電荷蓄積動作を開始する際の電位レベルの差が生じることがある。
また、転送部TX1をオフする直前では、リセット部RESにより光電変換部PD1及び光電変換部PD2の両方から電荷が電荷電圧変換部FDを経由して電源VDDへ掃出される。それに対し、転送部TX2をオフする直前では、リセット部RESにより光電変換部PD2のみの電荷が電荷電圧変換部FDを経由して電源VDDへ掃出される。このような転送部TX1及び転送部TX2によるリセット動作の違いも、光電変換部PD1と光電変換部PD2との間で、電荷蓄積動作を開始する際の電位レベルの差を生じさせる原因となる。
このように、各画素ユニットにおける複数の光電変換部の間で、リセット解除時の状態に差が発生すると、電荷蓄積動作によって蓄積される信号の基準レベルに差が発生する。これにより、得られた画像の画質が劣化する可能性がある。
本発明の目的は、第1の光電変換手段と第2の光電変換手段とに対して電荷電圧変換手段が共通化された画素ユニットにおける第1の光電変換手段と第2の光電変換手段との間でリセット解除時の状態に差が生じるのを低減することにある。
本発明の第1側面に係る撮像センサは、複数の画素ユニットが2次元状に配列された画素ユニット配列と、前記画素ユニット配列を行単位で走査する垂直走査手段とを備え、前記複数の画素ユニットのそれぞれは、第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段に隣接して配される第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段の電荷をそれぞれ電圧に変換する電荷電圧変換手段と、前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段をリセットするリセット手段とを含み、前記垂直走査手段は、前記リセット手段による前記第1の光電変換手段のリセット動作と前記第2の光電変換手段のリセット動作とを同時に完了させることを特徴とする。
本発明の第2側面に係る撮像装置は、本発明の第1側面に係る撮像センサと、メカニカルシャッタとを備え、前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段の電荷蓄積動作は、前記メカニカルシャッタにより遮光されることで終了することを特徴とする。
本発明によれば、第1の光電変換手段と第2の光電変換手段とに対して電荷電圧変換手段が共通化された画素ユニットにおける第1の光電変換手段と第2の光電変換手段との間でリセット解除時の状態に差が生じるのを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の構成を示す図。 撮像装置100における撮像センサ101及びメカニカルシャッタ115の概略動作を示す図。 本発明の第1実施形態における撮像センサ101の構成を示す図。 本発明の第1実施形態における撮像センサ101の動作を示すタイミングチャート。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の動作におけるメイン処理を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の動作における撮影処理を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置100の動作における現像処理を示すフローチャート。 本発明の課題を説明するための図。 本発明の課題を説明するための図。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置100を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の構成を示す図である。
撮像装置100は、次の構成要素を備える。
撮影レンズ(図示せず)は、入射した光を屈折させて、撮像センサ101の撮像面(画素ユニット配列PUA)へ被写体の像を形成する。
ミラー部材113は、撮影レンズと撮像センサ101との間に配されている。ミラー部材113は、撮像装置100が非撮影状態(図1に実線で示す状態)にある場合、撮影光路に交差するように位置し、レンズを通過した被写体光束のうちの一部の光束を反射してファインダ光学系114へ導く。
ファインダ光学系114には、ミラー部材113により反射された光束が導かれる。これにより、撮影者は、ファインダ光学系114を介して被写体像を観察することができる。
また、ミラー部材113は、撮像装置100が撮影状態(図1に破線で示す状態)にある場合、撮影光路から退避する。これにより、撮影レンズからの被写体光束は、撮像センサ101側に向かう。ここで、撮像センサ101に対して物体側(レンズ側)にはフォーカルプレンシャッタ(以下、メカニカルシャッタ)115が配置されている。
メカニカルシャッタ115は、撮影光路上において撮影レンズと撮像センサ101との間に設けられ、撮影レンズを通過後に撮像センサ101へ導かれる光の量を調節する。メカニカルシャッタ115は、複数の遮光羽をそれぞれ含むメカ先幕(シャッタ幕)及びメカ後幕(別のシャッタ幕)を有している。メカニカルシャッタ115は、メカ先幕及びメカ後幕がそれぞれ所定のタイミングでCPU105により駆動されて、開状態と閉状態とが切り替わる。
撮像センサ101は、画素ユニット配列PUAに形成された被写体の像を画像信号に変換する。画素ユニット配列PUAは、複数の画素ユニットが2次元状に配列されている。撮像センサ101は、その画像信号を画素ユニット配列PUAから読み出して出力する。撮像センサ101は、例えば、CMOSイメージセンサである。
アナログ・フロント・エンド(AFE)102は、撮像センサ101からの信号に対し、アナログ−デジタル変換、OBクランプ、ゲイン可変アンプなどのアナログ信号処理を行う。OBクランプ処理とは、撮像センサ101の画素ユニット配列PUAにおいて光電変換部が遮光された画素ユニットが設けられている場合に、その画素ユニットから出力された信号を用いて黒レベルのオフセット調整を行なう処理である。
DSP(Digital Signal Proseccer)103は、AFE102からのデータに対して各種補正処理及び現像処理を行なう。またDSP103は、ROM106、RAM107等各種メモリの制御、記録媒体108への画像データの書き込み処理等を行う。
駆動信号発生器104は、撮像センサ101、AFE102、DSP103にクロック信号や制御信号を供給する。駆動信号発生器104は、CPU105により制御される。
CPU105は、撮像装置100の各部を制御する。例えば、CPU105は、DSP103、駆動信号発生器104の制御、及び測光・焦点調節など不図示の各部を使ったカメラ機能の制御を行なう。
電源スイッチ109は、ユーザから電源オン/オフの指示を受け付けてCPU105へ供給する。これにより、CPU105は、電源オン/オフに応じた各部の動作を制御する。
シャッタスイッチ(SW1)110は、レリーズボタン(図示せず)の半押しでONするスイッチである。シャッタスイッチ(SW1)110は、ユーザから第1の指示を受け付けてCPU105へ供給する。これにより、CPU105は、焦点調節制御、測光制御、ホワイトバランス制御などの制御動作を行う。
シャッタスイッチ(SW2)111は、レリーズボタンの全押しでONするスイッチである。シャッタスイッチ(SW2)111は、ユーザから第2の指示を受け付けてCPU105へ供給する。これにより、CPU105は、ミラー部材113を撮影光路から退避させる制御を行うとともに、露光処理、現像処理、及び記録処理を含む撮影処理を行う。
モードダイアル112は、ユーザから撮影モードを選択するための指示を受け付けてCPU105へ供給する。これにより、CPU105は、それぞれの撮影モードに応じた処理を実行する。
ROM106は、撮像装置100の制御プログラムや各種補正データを記憶している。
RAM107は、DSP103で処理される画像データや補正データを一時的に記憶する。RAM107は、ROM106より高速のアクセスが可能である。
記録媒体108には、撮影された画像が記録される。記録媒体108は、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード等である。記録媒体108は、不図示のコネクタを介してCPU105と接続される。
シャッタ駆動回路116は、CPU105による制御に応じて、メカニカルシャッタ115を駆動する。
本実施形態の撮像装置100は、一般的なメカ先幕に代えて、電荷蓄積開始となるリセット完了動作をメカ後幕の走行に沿う速度で順次に行う電子シャッタ(電子先幕)を採用し、電子先幕とメカ後幕とを用いて撮影を行う構成となっている。
次に、撮像装置100における撮像センサ101及びメカニカルシャッタ115の概略動作を、図2を用いて説明する。図2は、撮像装置100における撮像センサ101及びメカニカルシャッタ115の概略動作を示す図である。
CPU105は、ユーザから受けた第2の指示に応じて、撮影処理を行うように、撮像センサ101及びメカニカルシャッタ115を制御する。図2(a)には、撮影処理が開始されて、撮像センサ101の画素ユニット配列PUAにおける一部の露光領域207が露光されている状態が示されている。すなわち、画素ユニット配列PUAにおいて、画素ユニット配列PUAのリセット動作の完了が行われている行が電子先幕行203として示され、メカ後幕202による遮光が開始されている行がメカ後幕行206として示されている。画素ユニット配列PUAにおいて、電子先幕行203とメカ後幕行206との間の領域が露光されている露光領域207となっている。電子先幕行203とメカ後幕行206とは、矢印205で示す方向へほぼ等速度で走査又は走行されている。
具体的には、図2(b)に破線で示す曲線209のように、電子先幕行203の走査が行われ、図2(b)に実線で示す曲線210のように、メカ後幕行206の走行が行われる。曲線209は、曲線210を横軸方向に平行移動したものとほぼ等しくなっている。これにより、複数の画素ユニットPUAの間で電荷蓄積時間がほぼ同じにされる。ただし、後述のように、各画素ユニットPUAにおける複数の光電変換部の間で電荷蓄積時間が完全には同じにならない。
なお、図2(a)では、撮像装置100がユーザにより使用される際における通常の姿勢(図3)に対して、上下が反転した配置が示されている。撮影レンズを介して撮像センサ101に結像した被写体像は上下が反転するため、電子先幕動作は画素ユニット配列における上部から下部へ行われることになる。図2(b)では、縦軸が図3に対して上下が反転した画素ユニット配列における画素ユニットの行位置を示し、横軸がタイミングを示している。
次に、撮像センサ101の構成を図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1実施形態における撮像センサ101の構成を示す図である。
撮像センサ101は、画素ユニット配列PUA、垂直走査回路(垂直走査手段)305、複数の列信号保持回路302、水平走査回路306、及び出力回路304を備える。
画素ユニット配列PUAでは、複数の画素ユニットPU11〜PUnmが2次元状に配列されている。m、nは、2以上の整数である。
画素ユニットPU11は、第1の光電変換部PD1(第1の光電変換手段)、第2の光電変換部PD2(第2の光電変換手段)、第1の転送部TX1(リセット手段)、及び第2の転送部TX2(リセット手段)を含む。画素ユニットPU11は、電荷電圧変換部FD(電荷電圧変換手段)、リセット部RES、出力部SF(出力手段)、及び選択部SELを含む。
第1の光電変換部PD1は、第2の光電変換部PD2に対して列方向に隣接して配されている。第1の光電変換部PD1は、光に応じた電荷を発生させて蓄積する電荷蓄積動作を行う。第1の光電変換部PD1の電荷蓄積動作は、第1の転送部TX1がオフされてPD1のリセット動作が完了することで開始する。また、第1の光電変換部PD1の電荷蓄積動作は、メカニカルシャッタ115により第1の光電変換部PD1が遮光されることで終了する。第1の光電変換部PD1は、例えば、フォトダイオードである。
第2の光電変換部PD2は、第1の光電変換部PD1に対して列方向に隣接して配されている。第2の光電変換部PD2は、光に応じた電荷を発生させて蓄積する電荷蓄積動作を行う。第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作は、第2の転送部TX2がオフされてPD2のリセット動作が完了することで開始する。また、第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作は、メカニカルシャッタ115により第2の光電変換部PD2が遮光されることで終了する。第2の光電変換部PD2は、例えば、フォトダイオードである。
第1の転送部TX1は、第1の光電変換部PD1の電荷を電荷電圧変換部FDへ転送する。第1の転送部TX1は、例えば転送トランジスタであり、垂直走査回路305からアクティブレベルの転送制御信号PTX1がゲートに供給された際にオンする。第1の転送部TX1は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオフした状態でオンすることにより、PD1の電荷をFDへ転送する。第1の転送部TX1は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオンした状態でオンすることにより、第1の光電変換部PD1のリセット動作を開始する。第1の転送部TX1は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオンした状態でオフすることにより、第1の光電変換部PD1のリセット動作を完了させる。
第2の転送部TX2は、第2の光電変換部PD2の電荷を電荷電圧変換部FDへ転送する。第2の転送部TX2は、例えば転送トランジスタであり、垂直走査回路305からアクティブレベルの転送制御信号PTX2がゲートに供給された際にオンする。第1の転送部TX1は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオフした状態でオンすることにより、PD2の電荷をFDへ転送する。第2の転送部TX2は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオンした状態でオンすることにより、第2の光電変換部PD2のリセット動作を開始する。第1の転送部TX2は、リセット部(リセットトランジスタ)RESがオンした状態でオフすることにより、第2の光電変換部PD2のリセット動作を完了させる。
電荷電圧変換部FDには、第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2の少なくとも一方の電荷が転送され、転送された電荷を電圧に変換する。電荷電圧変換部FDは、例えば、フローティングディフュージョンである。
リセット部RESは、電荷電圧変換部FDをリセットする。リセット部RESは、例えばリセットトランジスタであり、垂直走査回路305からアクティブレベルのリセット制御信号PRESがゲートに供給された際にオンすることにより、電荷電圧変換部FDをリセットする。また、リセット部RESは、第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2のリセット動作を行うべき期間において、オンした状態になっている。
出力部SFは、電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号を信号線SLへ出力する。出力部SFは、例えば増幅トランジスタであり、信号線SLに接続された電流源負荷(図示せず)とともにソースフォロワ動作を行うことにより、電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号を信号線SLへ出力する。すなわち、出力部SFは、リセット部RESにより電荷電圧変換部FDがリセットされた状態で電荷電圧変換部FDの電圧に応じたノイズ信号を信号線SLへ出力する。出力部SFは、第1の転送部TX1により第1の光電変換部PD1の電荷が電荷電圧変換部FDへ転送された状態で電荷電圧変換部FDの電圧に応じた第1の光信号(第1の信号)を信号線SLへ出力する。出力部SFは、第2の転送部TX2により第2の光電変換部PD2の電荷が電荷電圧変換部FDへ転送された状態で電荷電圧変換部FDの電圧に応じた第2の光信号(第2の信号)を信号線SLへ出力する。
選択部SELは、画素ユニットPU11を選択状態/非選択状態にする。選択部SELは、例えば選択トランジスタであり、垂直走査回路305からアクティブレベルの選択制御信号PSELがゲートに供給された際にオンすることにより、画素ユニットPU11を選択状態にする。選択部SELは、垂直走査回路305からノンアクティブレベルの選択制御信号PSELがゲートに供給された際にオフすることにより、画素ユニットPU11を非選択状態にする。
このように、各画素ユニットPU11〜PUnmでは、第1の光電変換部PD1と第2の光電変換部PD2とに対して、電荷電圧変換部FD、リセット部RES、出力部SF、及び選択部SELが共通化された構成となっている。これにより、画素ユニット配列PUAにおける画素ユニットの1行は、複数の光電変換部の配列における2行に相当するものとなっている。
垂直走査回路305は、画素ユニット配列PUAを垂直方向に行単位で走査することにより、各行の画素ユニットにリセット動作、電荷蓄積動作、信号の読み出し動作をそれぞれ行わせる。
また、垂直走査回路305は、画素ユニット配列PUAにおける少なくとも隣接する2行の画素ユニットで第1及び第2の転送部TX1,TX2によるリセット動作の少なくとも一部を並行して行わせる(図4参照)。これにより、メカ後幕の走行パターンに合わせて電子先幕を高速に走査させた場合でも、リセット動作を開始してから完了するまでの時間を十分確保することができる。
さらに、垂直走査回路305は、各行の画素ユニットに対して第1の転送部TX1による第1の光電変換部PD1のリセット動作と第2の転送部TX2による第2の光電変換部PD2のリセット動作とを同時に完了させる(図4参照)。第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作は、それぞれ、第1及び第2の転送部TX1、TX2によるリセット動作が完了することで開始する。これにより、第1の光電変換部PD1と第2の光電変換部PD2との間でリセット解除時の状態がほぼ同じになり、電荷蓄積動作を開始する際の電位レベルに差が発生することなどを防止できる。
ここで、垂直走査回路305は、各行の画素ユニットに対して第1の光電変換部PD1の読み出し動作と第2の光電変換部PD2の読み出し動作とを順次に行わせる。
複数の列信号保持回路302は、画素ユニット配列PUAにおける複数の列に対応している。各列の列信号保持回路302は、第1の光電変換部PD1の読み出し動作に応じて、信号線SLへ異なるタイミングに読み出されたノイズ信号及び第1の光信号をそれぞれ保持する。各列の列信号保持回路302は、ノイズ信号及び第1の光信号をそれぞれ出力回路304へ転送した後に、第2の光電変換部PD2の読み出し動作に応じて、信号線SLへ異なるタイミングに読み出されたノイズ信号及び第2の光信号をそれぞれ保持する。
水平走査回路306は、複数の列信号保持回路302を水平方向に走査することにより、各列の列信号保持回路302に保持されたノイズ信号及び第1の光信号を順次に出力回路304へ転送する。その後、水平走査回路306は、複数の列信号保持回路302を水平方向に走査することにより、各列の列信号保持回路302に保持されたノイズ信号及び第2の光信号を順次に出力回路304へ転送する。
出力回路304は、転送されたノイズ信号と第1の光信号との差分をとることにより、第1の光電変換部に対応した第1の画像信号を生成して出力する。その後、出力回路304は、転送されたノイズ信号と第2の光信号との差分をとることにより、第2の光電変換部に対応した第2の画像信号を生成して出力する。
次に、撮像センサ101の動作を図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1実施形態における撮像センサ101の動作を示すタイミングチャートである。なお、図4には、図2(b)の曲線209に対応した電子先幕の動作を示す曲線を破線で示している。
タイミングt11において、垂直走査回路305は、アクティブレベルの転送制御信号PTX1〜PTX2nを画素ユニットPU11〜PUnmへ供給する。各画素ユニットPU11〜PUnmにおいて、第1の転送部TX1及び第2の転送部TX2がオンする。これにより、各画素ユニットPU11〜PUnmにおいて、第1の光電変換部PD1、第2の光電変換部PD2のリセット動作を開始する。また、リセット部RESが、電荷電圧変換部FDのリセット動作を開始する。すなわち、全行の画素ユニットPU11〜PUnmにおける第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2のリセット動作が一括で開始される。
タイミングt12において、垂直走査回路305は、ノンアクティブレベルの転送制御信号PTX1,PTX2を1行目の画素ユニットPU11〜PU1mへ供給する。1行目の各画素ユニットPU11〜PU1mにおいて、第1の転送部TX1及び第2の転送部TX2が同時にオフする。これにより、1行目の各画素ユニットPU11〜PU1mにおいて、第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2のリセット動作を同時に完了させる。これにより、第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作が同時に開始される。
以下、2行目以降の画素ユニットについても同様の動作を順次に行っていく。
このように、各画素ユニットにおける第1の転送部TX1及び第2の転送部TX2が同時にオフするので、第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2に対する電荷電圧変換部FDの電位変動の影響が低減されている。また、各画素ユニットにおける第1の光電変換部PD1及び第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作が同時に開始されるので、第1の光電変換部PD1と第2の光電変換部PD2との間で、リセット解除時の状態がほぼ同じになる。これにより、第1の光電変換部PD1と第2の光電変換部PD2との間で、電荷蓄積動作によって蓄積される信号の基準レベルも同じになる。すなわち、第1の光電変換部と第2の光電変換部とに対して電荷電圧変換部が共通化された画素ユニットを設けた場合に、画素ユニットにおける第1の光電変換部と第2の光電変換部との信号の基準レベルに差が生じるのを低減することができる。
尚、電子先幕において電荷電圧変換部FDを共有する2つの光電変換部のリセット動作を同時に完了させ電荷蓄積動作を開始するのに対し、メカ後幕が2つの光電変換部を順次遮光するため、この2つの光電変換部に電荷蓄積時間の差が生じることになる。例えば、画素ユニットPU11では、第1の光電変換部PD1の電荷蓄積動作がタイミングt12〜t13に行われ、第1の光電変換部PD1の電荷蓄積時間がΔt13になる。画素ユニットPU11では、第2の光電変換部PD2の電荷蓄積動作がタイミングt12〜t14に行われ、第2の光電変換部PD2の電荷蓄積時間がΔt14になる。第2の光電変換部PD2の電荷蓄積時間Δt14は、第1の光電変換部PD1の電荷蓄積時間Δt13より長くなる。この電荷蓄積時間の差(Δt34)が電荷蓄積時間の全体に対して充分小さければ(Δt34<<Δt13)、これによる画質劣化は微小である。
また、この電荷蓄積時間の差による2つの光電変換部の間における信号レベルの差が露光量に応じた量となるため、画質への影響は微小である。それに対し、電荷電圧変換部FDを共有する2つの光電変換部のリセット動作を順次に完了した際に発生する信号の基準レベルの差は露光量と無関係であるため、特に輝度の低い被写体に対して顕著となり、画質への影響が大きい。
次に、撮像装置100の動作におけるメイン処理を、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の動作におけるメイン処理を示すフローチャートである。
ステップS301では、CPU105が、撮像装置100を起動する電源スイッチ109がONされているか否か判定する。CPU105は、電源スイッチ109がOFFなら処理をステップS301へ進め、電源スイッチ109がONされていれば、処理をステップS302へ進める。
ステップS302では、CPU105が、モードダイアル112が撮影モードに設定されているか否かを判別する。CPU105は、モードダイアル112が撮影モードに設定されていれば、処理をステップS304へ進め、モードダイアル112がその他のモードに設定されていれば、処理をステップS303へ進める。
ステップS303では、CPU105が、モードダイアル112により選択されているモードに応じた処理を行なう。その後、CPU105は、処理をステップS301へ戻す。
ステップS304では、CPU105が、シャッタスイッチ(SW1)110がONしているか否か判定する。CPU105は、SW1がOFFしている場合、処理をステップS304へ進め、SW1がONしている場合、処理をステップS305に進める。
ステップS305では、CPU105が、不図示の測光制御部を用いて、絞り値およびシャッタ速度を決定する測光処理を行なうことにより、測光データを生成する。CPU105は、不図示の焦点調節制御部を用いて、撮影レンズの焦点を被写体に合わせる焦点調節処理を行なうことにより、焦点調節データを生成する。
ステップS306では、CPU105が、シャッタスイッチ(SW2)111がONしているか否か判定する。CPU105は、SW2がOFFしている場合、処理をステップS306へ進め、SW2がONしている場合、処理をステップS307に進める。
ステップS307では、CPU105が、撮影処理を行う。この撮影処理の詳細については後述する。撮影処理終了後、ステップS301へ戻り次の撮影処理に備える。
次に、ステップS307の撮影処理の詳細を、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の動作における撮影処理を示すフローチャートである。
ステップS401では、CPU105が、ミラー部材113をミラーアップ位置(図1に破線で示す位置)に移動させる。
ステップS402では、CPU105が、前述の測光処理(ステップS305)で得られた測光データに基づいて、所定の絞り値まで絞りを駆動する。また、CPU105は、前述の焦点調節処理(ステップS305)で得られた焦点調節データに基づいて、合焦位置まで撮影レンズを駆動する。
ステップS403では、CPU105が、画素ユニット配列PUAにおける全ての光電変換部のリセット動作を一括で開始するように、駆動信号発生器104を介して撮像センサ101を制御する。このタイミングが図4におけるタイミングt11に相当する。
ステップS404では、CPU105が、所定時間(図4におけるΔt12)が経過したか否かを判定する。CPU105は、所定時間が経過していない場合、処理をステップS404へ進め、所定時間が経過した場合、処理をステップS405へ進める。
ステップS405では、CPU105が、電子先幕の走査を開始するように、駆動信号発生器104を介して撮像センサ101を制御する。このタイミングが図4におけるタイミングt12に相当する。
この電子先幕の走行によって、画素ユニット内における2つの光電変換部のリセット動作が同時に完了されながら、各行の画素ユニットのリセット動作が順次に完了される。各光電変換部の電荷蓄積動作は、リセット動作が完了されることにより開始する。
ステップS406では、CPU105が、前述の測光処理(ステップS305)で得られた測光データに基づいて、所定のシャッタ速度となるような電荷蓄積時間を決定する。CPU105は、電子先幕の走査開始から電荷蓄積時間が経過したか否かを判定する。ここで、CPU105は、画素ユニット内における2つの光電変換部の一方の光電変換部の電荷蓄積時間が経過したタイミングでその画素ユニットに対して電荷蓄積時間が経過したと判定しても良い。あるいは、CPU105は、画素ユニット内における2つの光電変換部の両方の光電変換部の電荷蓄積時間が経過したタイミングでその画素ユニットに対して電荷蓄積時間が経過したと判定しても良い。CPU105は、電荷蓄積時間が経過していない場合、処理をステップS406へ進め、電荷蓄積時間が経過した場合、処理をステップS407へ進める。
ステップS407では、CPU105が、メカ後幕の走行を開始させる。これにより、複数の光電変換部の配列における各行の光電変換部が順次に遮光されていく。各光電変換部の電荷蓄積動作は、メカニカルシャッタ115により光電変換部が遮光されることで終了する。このタイミングが図4におけるタイミングt13,t14に相当する。
ステップS408では、CPU105が、メカ後幕の走行が完了した後に、開放の絞り値まで絞りを駆動する。
ステップS409では、CPU105が、ミラー部材113をミラーダウン位置(図1に実線で示す位置)に移動させる。
ステップS410では、CPU105が、メカ後幕の走行が行われてから設定時間が経過したか否かを判定する。CPU105は、設定時間が経過していない場合、処理をステップS410へ進め、設定時間が経過した場合、処理をステップS412へ進める。
ステップS412では、CPU105が、光電変換部からの信号の読み出し動作を開始するように、駆動信号発生器104を介して撮像センサ101を制御する。このタイミングが図4におけるタイミングt15,t16に相当する。
なお、ステップS410における設定時間は、複数の光電変換部の配列における各行の光電変換部ごとに設定された値である。ステップS410及びステップS412の処理は複数の光電変換部の配列における各行の光電変換部ごとに行われる。
ステップS413では、DSP103が、撮像センサ101から出力された画像信号をAFE102経由で受けて、受けた画像信号に対して現像処理(画像処理)を行うことにより、画像データを生成する。
ステップS414では、DSP103が、現像処理の終了した画像データに対し圧縮処理を行ない、圧縮画像データを生成する。DSP103は、圧縮画像データをRAM107の空き領域に格納させる。
ステップS415では、DSP103が、RAM107に格納されている圧縮画像データを読み出して、読み出した圧縮画像データを記録媒体108へ記録する記録処理を行う。
一連の処理を終了してメインの処理へ復帰する。
以上より、複数の光電変換部で電荷電圧変換部FDを共有する画素ユニットを有する撮像センサを使用した場合でも、電子先幕を使用した撮影で電荷電圧変換部FDを共有する複数の光電変換部間で発生する信号の基準レベルの差を抑制することができる。
ここでは、2つの光電変換部で1つの電荷電圧変換部FDを共有した画素ユニットを用いて説明したが、勿論それに限られるものではなく、3以上の光電変換部で1つの電荷電圧変換部FDを共有する画素ユニットにおいても本実施形態を適用できる。すなわち、電荷電圧変換部FDを共有する複数の光電変換部のリセット動作を同時に完了させるようにすればよい。
また、複数の光電変換部の配列において、同時にリセット動作を完了させるのは電荷電圧変換部FDを共有する光電変換部の行数単位に限られるものではない。例えば、各行の光電変換部の電荷蓄積時間が十分長く確保できる範囲で、同時にリセット動作を完了させる光電変換部の行数が、電荷電圧変換部FDを共有する光電変換部の行数の整数倍であってもよい。例えば、上記のように2つの光電変換部で電荷電圧変換部FDを共有する画素ユニットを設けた場合、4行の光電変換部毎にリセット動作を同時に完了させるようにしても構わない。
複数の光電変換部の配列において、リセット動作の開始は図4に示すように全行で同時に行われる代わりに、順次に行われても良い。複数の光電変換部の配列における少なくとも隣接する2行の光電変換部でリセット動作の少なくとも一部を並行して行い、かつ、各行のリセット動作が開始されてから完了するまでの長さが一定になるように、リセット動作の開始が2行ずつ順次に行われても良い。
また、複数の光電変換部で電荷電圧変換部FDを共有する画素ユニットの配列に対して電子先幕を使用した撮影を行った際に発生する光電変換部間の信号の基準レベルの差は、信号を大きく増幅すると顕著となるため、ISO感度設定が高い場合に顕在化する。従って、ISO感度設定の高い場合のみ、本実施形態のような電荷電圧変換部FDを共有する光電変換部単位でリセット動作を完了させるようにし、それ以外の条件では従来のように1行の光電変換部毎にリセット動作を完了させても構わない。
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像装置について説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1実施形態では、図4に示すように、電荷電圧変換部FDを共有する複数の光電変換部PD1,PD2単位でリセット動作を完了させるので、その複数の光電変換部PD1,PD2の間で電荷蓄積時間Δt13,Δt14の長さが異なっている。複数の光電変換部PD1,PD2の間における電荷蓄積時間の差Δt34が電荷蓄積時間の全体に対して充分小さければ(Δt34<<Δt13)、これによる画質劣化は微小である。しかし、複数の光電変換部PD1,PD2の間における電荷蓄積時間の差Δt34が電荷蓄積時間の全体に対してある程度大きくなると、これによる画質劣化が無視できないレベルになる可能性がある。
それに対して、第2実施形態では、撮像装置100におけるDSP103(補正手段)が、複数の画素ユニットのそれぞれに対して、第1の光電変換部の電荷蓄積時間と第2の光電変換部の電荷蓄積時間との差に応じて、ゲイン補正を行う。具体的には、図7に示すように、DSP103による現像処理の詳細が第1実施形態と異なる。図7は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置100の動作における現像処理を示すフローチャートである。
ステップS711では、DSP103が、複数の画素ユニットのそれぞれにおける複数の光電変換部について、(電荷蓄積時間の差)/((例えば短い方の)電荷蓄積時間)が閾値以上であるか否かを判定する。DSP103は、(電荷蓄積時間の差)/(電荷蓄積時間)が閾値未満である場合、電荷蓄積時間の差による画質劣化が微小であると判断して、処理をステップS713へ進める。DSP103は、(電荷蓄積時間の差)/(電荷蓄積時間)が閾値以上である場合、電荷蓄積時間の差による画質劣化が無視できないレベルであると判断して、処理をステップS712へ進める。
ステップS712では、DSP103が、ゲイン補正を行う。例えば、第k行目の画素ユニットPUk,xにおける第1の光電変換部の電荷蓄積時間の長さをe(2k−1)とし、第2の光電変換部の電荷蓄積時間の長さをe(2k)とする。第1の光電変換部に対応した第1の画像信号のレベルをS(2k−1)とし、第2の光電変換部に対応した第2の画像信号のレベルをS(2k)とする。このとき、DSP103は、補正に用いるゲインを、
g(k)=e(2k)/e(2k−1)・・・数式1
により求める。そして、DSP103は、第1の画像信号S(2k−1)を、
CS(2k−1)=S(2k−1)*g(k)・・・数式2
に従って補正することにより、補正された第1の画像信号CS(2k−1)を得る。第2の画像信号S(2k)と補正された第1の画像信号CS(2k−1)とは、実質的に同じ電荷蓄積時間に対するものとなり、信号のレベルが揃っている。
なお、ここでは、第2の画像信号S(2k)を基準として第1の画像信号S(2k−1)を補正するため、第2の画像信号S(2k)に対しては補正は行わない。
また、g(k)は、図5のステップS305で行われる測光処理において決定されるシャッタ速度によって異なるため、シャッタ速度に応じた値を予めROM106に記憶しておく。
ステップS713では、DSP103が、各光電変換部に対応した画像信号を用いて画像データを生成する。画像データは、画像信号に応じた信号レベルが光電変換部の位置に対応付けられたデータである。
100 撮像装置
101 撮像センサ

Claims (3)

  1. 複数の画素ユニットが2次元状に配列された画素ユニット配列と、
    前記画素ユニット配列を行単位で走査する垂直走査手段と、
    を備え、
    前記複数の画素ユニットのそれぞれは、
    第1の光電変換手段と、
    前記第1の光電変換手段に隣接して配される第2の光電変換手段と、
    前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段の電荷をそれぞれ電圧に変換する電荷電圧変換手段と、
    前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段をリセットするリセット手段と、
    を含み、
    前記垂直走査手段は、前記リセット手段による前記第1の光電変換手段のリセット動作と前記第2の光電変換手段のリセット動作とを同時に完了させる
    ことを特徴とする撮像センサ。
  2. 請求項1に記載の撮像センサと、
    メカニカルシャッタと、
    を備え、
    前記第1の光電変換手段及び前記第2の光電変換手段の電荷蓄積動作は、前記メカニカルシャッタにより遮光されることで終了する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 前記複数の画素ユニットのそれぞれは、前記電荷電圧変換手段の電圧に応じた信号を出力する出力手段をさらに含み、
    前記撮像装置は、
    前記複数の画素ユニットのそれぞれに対して、前記第1の光電変換手段の電荷蓄積時間と前記第2の光電変換手段の電荷蓄積時間との差に応じて、前記第1の光電変換手段の電荷が前記電荷電圧変換手段で変換された電圧に応じて前記出力手段により出力された第1の信号のレベルと、前記第2の光電変換手段の電荷が前記電荷電圧変換手段で変換された電圧に応じて前記出力手段により出力された第2の信号のレベルとが揃うように補正を行う補正手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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