JP2016039491A - 撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動に起因するノイズを出力される画像信号に重畳させず、良好な画像信号を出力することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】光電変換素子をそれぞれ有する複数の画素が二次元状に配置され画像信号を生成する撮像素子と、撮影に伴いメカニカル的に動作する可動部材とを有する撮像装置にて、可動部材の動作が振動を発生する動作である場合に画素からの画像信号の読み出しを停止させるよう制御し、画像信号に振動に起因するノイズが重畳されないようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置及びその駆動方法に関する。
デジタルスチルカメラ等の撮像装置での撮影において、撮像素子での露光終了後、光電変換された画像信号を読み出している時に、メカニカル部材の動作(例えばシャッタ羽根や一眼レフカメラにおける主ミラーが初期状態に戻る動作)に伴い振動が発生する。この振動が撮像素子内部で圧電効果としてノイズを発生し、出力される画像信号にノイズを重畳させるという問題が生じる。このことを解決する技術として、カメラ内に配置した圧電素子により画像信号の読み出し時に生じる振動を検知して、振動の大きさに応じて画像信号を補正する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−114543号公報
前記特許文献1に記載の技術では、振動に起因したノイズが重畳された画像信号を読み出した後、画像信号の読み出し時の圧電素子の出力に応じた補正係数により画像信号を補正する。この補正技術は、画像信号と圧電素子の出力との相関が正しく取得できていることが前提であるが、この相関を正しく取得することは現実的に非常に難しく、補正係数に誤差が生じる場合が多い。補正係数に誤差が生じると、期待した補正効果が得られなくなり良好な画質の画像信号を得られないことになる。本発明の目的は、振動に起因するノイズを出力される画像信号に重畳させず、良好な画像信号を出力することができる撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、光電変換素子をそれぞれ有する複数の画素が二次元状に配置され画像信号を生成する撮像素子と、撮影に伴い動作する可動部材と、前記可動部材の動作を制御するとともに、前記可動部材の動作が振動を発生する動作である場合に前記画素からの画像信号の読み出しを停止させるよう制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、振動に起因するノイズが重畳されない良好な画像信号を出力することができる。
本発明の実施形態による撮像装置の構成例を示す図である。 本実施形態における撮像素子の構成例を示す図である。 本実施形態における撮像素子の画素の構成例を示す図である。 本実施形態における撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における撮像装置の動作例を示すフローチャートである。 環境温度変化に応じた補正について説明するための図である。 姿勢に応じた補正について説明するための図である。 本実施形態における撮像装置で撮影された画像例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態による撮像装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態における撮像装置は、例えばデジタルスチルカメラなどである。撮像素子101は、例えばCMOS型固体撮像素子(イメージセンサ)であり、撮像面に結像された光学像を光電変換し画像信号を生成する。撮像素子101は、光電変換素子を含む複数の画素を有し、それらが二次元状に(行方向及び列方向に)配置されている。
撮像素子101の直前には撮像素子101を露光させるためのメカニカルシャッタ123が配置され、その前には被写体像を不図示のファインダーへ導くための主ミラー122が配置され、更にその前には撮影レンズ120と絞り121が配置されている。撮影レンズ120、絞り121、主ミラー122、及びメカニカルシャッタ123は、CPU(Central Processing Unit)105により制御される。
アナログフロントエンド回路(AFE:Analog Front End)102は、撮像素子101からのアナログ画像信号を増幅しアナログ−デジタル変換(AD変換)等を行う信号処理回路である。AFE102は、タイミング発生回路(TG:Timing Generator)104から信号によってタイミング等を受け取り、それに従って動作する。デジタル信号処理回路(DSP:Digital Signal Processor)103は、AFE102からのデータ(デジタル画像信号)に対して各種の補正処理等を行う。また、DSP103は、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107等の各種メモリの制御や、記録媒体108への映像データの書き込み処理を行う。
タイミング発生回路104は、撮像素子101、AFE102、及びDSP103に、クロック信号や制御信号等を供給する。タイミング発生回路104は、CPU105により制御される。CPU105は、DSP103、タイミング発生回路104の制御、及び測光や測距などの不図示の各部を使ったカメラ機能の制御を行う。例えばCPU105は、各スイッチ109、110、111が接続され、それぞれの状態に応じた処理を実行する。
ROM106は、撮像装置の制御プログラムや補正テーブル等を記憶する。RAM107は、DSP103で処理される映像データ(デジタル画像信号)や補正データを一時的に記憶する。RAM107は、ROM106より高速のアクセスが可能である。記録媒体108は、撮影された映像を保存する記録媒体であり、不図示のコネクタを介して撮像装置と接続される。
電源スイッチ109は、撮像装置を起動させるためのスイッチである。シャッタースイッチ(SW1)110は、測光処理、測距処理、被写体映像をリアルタイムに外部に表示する所謂EVF動作等の撮影準備動作開始を指示するスイッチである。シャッタースイッチ(SW2)111は、主ミラー122及びメカニカルシャッタ123を駆動し、撮像素子101から読み出した信号をAFE102、DSP103を介して記録媒体108に書き込む一連の撮像動作の開始を指示するスイッチである。
モードダイアルスイッチ112は、撮像装置の撮影モードを指示するためのスイッチである。114は被写体輝度を測定するための測光回路であり、115は撮影した映像等を外部に表示するための表示装置である。また、118は撮像装置内部を含む撮像装置の各部の環境温度を検出する環境温度検出器であり、119は撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出器である。
撮像素子101の構成について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、撮像素子101の構成例を示す図である。また、図3は、撮像素子101が有する画素201の構成例を示す図である。図2に示すように、撮像素子101において、光電変換素子を含む複数の画素201が二次元状に(行方向及び列方向に)配置される。図2においては、説明の便宜上、二次元状に複数の画素が配置された撮像素子のうち、6行×6列分の画素と、それらの画素から信号を読み出すための信号線及び読み出し回路を示している。
画素201の各々は、図3に示すように、フォトダイオード(PD)301、転送トランジスタ(tx)302、リセットトランジスタ(tres)303、増幅トランジスタ(tsf)304、及び選択トランジスタ(tsel)305を有する。転送トランジスタ302、リセットトランジスタ303、増幅トランジスタ304、及び選択トランジスタ305は、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられる。
図3に示す例では、光信号電荷を発生するフォトダイオード301は、アノード側が接地されている。フォトダイオード301のカソード側は、転送トランジスタ302を介して、不図示のフローティングディフュージョン(Cfd)及び増幅トランジスタ304のゲートに接続されている。また、フローティングディフュージョン及び増幅MOSトランジスタ304のゲートには、フローティングディフュージョンをリセットするためのリセットトランジスタ303のソースが接続されている。リセットトランジスタ303のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。増幅トランジスタ304は、ドレインが電源電圧VDDに接続され、ソースが選択トランジスタ305のドレインに接続されている。
転送トランジスタ302は、ゲート端子に信号ptxが供給され、フォトダイオード301の信号をフローティングディフュージョン及び増幅トランジスタ304のゲートに転送する。リセットトランジスタ303は、ゲート端子に信号presが供給され、フローティングディフュージョン及びフォトダイオード301をリセットする。選択トランジスタ305は、ゲート端子に信号pselが供給され、信号を端子outから出力する。端子outは、不図示の垂直出力線(列出力線)に接続されている。増幅トランジスタ304は、選択トランジスタ305を介して電流源負荷と接続されることで、ソースフォロワアンプとして機能する。
図2に示すように、各画素201には、行毎に信号pres、信号ptx、及び信号pselが垂直走査回路(VSR)240から供給されており、撮像素子の画素201は行単位で順次走査される。各画素出力は、電流源負荷202が接続された垂直出力線(列出力線)を介して、列回路内の容量203に入力される。オペアンプ205は、帰還容量204及び容量203により反転増幅アンプを構成する。不図示のアナログスイッチによって帰還容量204の両端をショートすることにより、容量203、帰還容量204のリセット及び後段の保持容量(cts)210、保持容量(ctn)211のリセットを行う。
オペアンプ205の出力は、制御パルスpts、ptnにより駆動されるアナログスイッチ208、209を介してそれぞれ保持容量(cts)210、保持容量(ctn)211に保持される。ここで、画素のフローティングディフュージョンをリセット解除した直後の信号を保持容量(ctn)211に保持し、その後フォトダイオードからの信号をフローティングディフュージョンに転送した直後の信号を保持容量(cts)210に保持するものとする。
1行分の画素信号が列毎に保持容量(cts)210、保持容量(ctn)211に保持されると、水平走査回路(HSR)230に入力される信号φphによりパルスが順次駆動されることで、アナログスイッチ214、215が列毎に順次開閉される。アナログスイッチ214、215が列毎に開閉されることで、保持容量(cts)210、保持容量(ctn)211に保持された画素信号が、列毎に後段の差動型読み出しアンプ216に入力され外部に出力される。
なお、垂直走査回路240から行毎に供給される信号pres、信号ptx、信号pselは、垂直走査回路240に供給される垂直走査パルスφpv2に同期して出力される。垂直走査パルスφpv2は、所定の垂直走査周期で出力される走査パルスφpv1と制御パルスpvstpとが入力されるNAND回路(否定論理積演算回路)252の出力がNOT回路(インバータ)251を介して出力されたパルスである。NAND回路252が、所定の垂直走査周期で出力される走査パルスφpv1の出力を、入力される制御パルスpvstpにより制限することで、撮像素子における垂直走査を停止させることができる。つまり、本実施形態における撮像素子は、垂直走査を停止させる機能を有する。
図4は、本実施形態における撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。図4においては、本実施形態における撮像装置で撮影を行う際の撮像素子101の駆動タイミングを示している。例えば、後述するフローチャートで説明するように、低い撮影感度(低ISO感度)の設定で撮影を行う場合に、図4に示す動作例のように撮像素子101が駆動される。なお、撮影感度の設定は、例えば表示装置115に表示される設定メニューにおけるユーザ操作やモードダイアルスイッチ112による撮影モード設定に応じて設定される。
時刻t0において、主ミラー122をメカニカル的に動作させてアップさせ、撮影レンズ120及び絞り121を通過する被写体光を撮像素子101の方向に導く。時刻t1において、撮像素子101における信号presをすべてハイレベルにし、時刻t2〜t3の期間において、すべての信号ptxをハイレベルにすることで、撮像素子101のフォトダイオード301及びフローティングディフュージョンをリセットする。撮像素子101のフォトダイオード301は、時刻t3ですべての信号ptxをローレベルにすることでリセットが解除され蓄積開始される。時刻t4〜t5の期間において、メカニカルシャッタ123を開閉させることで、撮像素子101への露光が行われる。
時刻t6において、制御パルスpvstpがハイレベルの状態で走査パルスφpv1が入力されることで垂直走査パルスφpv2が出力される。0行目の画素のリセット信号pres0をローレベルにした後、0行目の画素の信号を垂直出力線(列出力線)に出力させるための信号psel0がハイレベルになる。その後、制御パルスptnで駆動されるアナログスイッチ209を介して、画素のフローティングディフュージョンをリセット解除した直後の信号が保持容量(ctn)211に保持される。
その後、時刻t7において、転送トランジスタ302をオン状態(導通状態)にする信号ptx0がハイレベルに駆動される。これにより、フォトダイオード301からの信号がフローティングディフュージョンに転送され、制御パルスptsで駆動されるアナログスイッチ208を介して、保持容量(cts)210に保持される。そして、信号psel0をローレベルにすることで0行目の画素201を垂直出力線から切り離す。続いて、時刻t8から、信号φphが所定の周期で駆動されることで、保持容量(ctn)211及び保持容量(cts)210に保持された信号を水平転送し出力させる。
時刻t9において、主ミラー122をメカニカル的に動作させてダウンさせている。ここで、主ミラー122がダウンして所定の位置に突き当たるまでに若干のタイムラグがある。このときの衝撃により撮像素子101の内部で圧電効果としてノイズを発生し、出力される画像信号にノイズを重畳させる。しかし、光信号が十分な大きさであり画像信号を大きく増幅する必要が無い(例えば、撮像装置においては低ISO感度での撮影)場合には、このノイズを無視できる。
その後、時刻t10において、垂直走査パルスφpv2が出力されることで次の行である1行目の画素の信号の転送等が開始される。時刻t10、t11、t12での動作は、信号を読み出す画素が1行目の画素となる点が異なり、前述した時刻t6、t7、t8の動作とそれぞれ同様である。また、時刻t13、t14、t15での動作は、信号を読み出す画素が2行目の画素となる点が異なり、前述した時刻t6、t7、t8の動作とそれぞれ同様である。このように、時刻t10以降、時刻t6、t7、t8と同様の動作を繰り返し、すべての画素行の駆動が終わるまで繰り返すことで、全画素の読み出しが終了する。
図5は、本実施形態における撮像装置の他の動作例を示すタイミングチャートである。図5においては、本実施形態における撮像装置で撮影を行う際の撮像素子101の駆動タイミングを示している。例えば、後述するフローチャートで説明するように、高い撮影感度(高ISO感度)の設定で撮影を行う場合に、図5に示す動作例のように撮像素子101が駆動される。
図4に示した動作例との差異は、時刻t9〜t10の期間中に、時刻t9から所定時間TMAが経過した後に、CPU105が垂直走査を停止させる信号pvstpをローレベルにし、信号pvstpがローレベルの期間は信号φpv2が出力されないようにする。時刻t9において動作開始を信号により指示してから主ミラー122をダウンさせ所定の位置に突き当たるまでに若干のタイムラグがある。そのため、メカニカルな駆動による振動発生期間を内包できる範囲で画像信号の垂直転送を所定時間TMAだけ遅らせて停止させるように駆動される。ここで、画像信号の垂直転送を停止させる期間は極力短いほうが画像信号の読み出し時間を短縮できるので、主ミラーのダウン開始時刻である時刻t9より所定時間TMAだけ遅らせた時刻taで垂直転送を停止させている。
その後、時刻taから所定時間TMBが経過した時刻tbで、CPU105が垂直走査を停止させる信号pvstpをハイレベルにする。所定時間TMBの期間は、垂直走査を停止させる期間がメカニカル駆動による振動発生期間を内包できるよう、あらかじめ測定の上決められるものとする。
このように、メカニカル駆動による振動発生期間においては画像信号の垂直転送を停止させるように制御し、主ミラー122のダウンによる衝撃により撮像素子101の内部で圧電効果として発生するノイズが、出力される画像信号に重畳されないようにしている。したがって、振動に起因するノイズを出力される画像信号に重畳させず、良好な画像信号を出力することができる。
なお、所定時間TMA及び所定時間TMBは、垂直走査を停止させる期間がメカニカル駆動による振動発生期間を内包できる時間を、撮像装置の固体毎に事前に測定しておき、その値を適用しても良い。その後の動作は図4に示した動作と同様であるので説明は省略する。図5に示した動作は、特に光信号が小さく、画像信号を大きく増幅する必要がある(例えば、撮像装置においては高ISO感度での撮影)場合に適している。
図6は、本実施形態における撮像装置で撮影を行う際の動作例を示すフローチャートである。ステップS101にて、電源スイッチ109がオン(ON)されているかどうかを判定し、電源スイッチ109がオフ(OFF)であればステップS101の処理を繰り返す。電源スイッチ109がオン(ON)であればステップS102へ移行する。
ステップS102にて、CPU105はシャッタースイッチ(SW1)110がオン(ON)であるか否かを判定する。シャッタースイッチ(SW1)110がオフ(OFF)であればステップS101へ戻り、オン(ON)であればステップS103へ移行する。ステップS103にて、CPU105は測光回路114により被写体輝度を測定し、続くステップS104にて撮影レンズ120のピント調節のための焦点検出及び撮影レンズ120の駆動を行う。
続くステップS105にて、CPU105はシャッタースイッチ(SW2)111がオン(ON)であるか否かを判定する。シャッタースイッチ(SW2)111がオフ(OFF)であればステップS102へ戻り、ステップS102〜S105の処理を繰り返す。ステップS105においてシャッタースイッチ(SW2)111がオン(ON)であれば、ステップS106へ移行する。ステップS106にて、CPU105は主ミラー122を動作させてアップ(図4、図5における時刻t0の動作)させ、ステップS107にて撮像素子101のリセット(図4、図5における時刻t2の動作)を行う。
続くステップS108にて、CPU105は、メカニカルシャッタ123を開き(図4、図5における時刻t4の動作)、所定の露光時間の後、ステップS109にてメカニカルシャッタ123を閉じる(図4、図5における時刻t5の動作)。その後、ステップS110にて、撮像素子101からの画像信号の読み出しを開始(図4、図5における時刻t6以降の動作)させ、ステップS111にて主ミラー122のダウンを開始(図4、図5における時刻t9の動作)させる。
ステップS112にて、CPU105は撮影時の撮像装置における撮影感度の設定が高い設定(高ISO感度の設定)であったかどうかを判定する。判定の結果、撮影感度の設定が高い設定でない、つまり低ISO感度の設定であればステップS117に移行する。一方、判定の結果、撮影感度の設定が高い設定である、つまり高ISO感度の設定であればステップS113へ移行する。ステップS113にて、CPU105は主ミラー122のダウン開始を指示する信号が出力してから所定時間TMA(図5における時刻t9〜taの時間)の経過をカウントする。
主ミラー122のダウン開始から所定時間TMAの経過をカウントした後、ステップS114にてCPU105は垂直走査を停止させるための制御パルスpvstpをローレベルにする。その後、ステップS115にて、CPU105は主ミラー122がダウンすることによる振動が収まるまでの所定時間TMB(図5における時刻ta〜tbの時間)の経過をカウントする。所定時間TMBの経過をカウントした後、ステップS116にて、CPU105は制御パルスpvstpをハイレベルにすることで垂直走査を再開させる。
ステップS117にて、撮像素子101からの画像信号の読み出しが全画素終了しているかどうかを判定し、全画素終了していなければステップS117の処理を繰り返す。全画素について画像信号の読み出しが終了するとステップS118へ移行し、表示装置115である撮像装置の背面液晶に読み出した画像を表示し、ステップS119にて読み出した画像信号を記録媒体108に記録し、撮影動作を終了する。
前述した説明では、撮像装置による撮影において、撮像素子での露光終了後、光電変換された画像信号を読み出している時に、主ミラーが初期状態に戻る動作(主ミラーダウン)に伴って発生する振動に起因するノイズについて述べた。つまり、主ミラーによる振動が発生するタイミングで撮像素子からの画像信号の読み出しを停止させてノイズの影響を受けなくする方法である。しかしながら、本発明は、主ミラーの振動により発生するノイズに限定されるものではない。例えば、メカニカルシャッタ、撮影レンズ、絞り等のメカニカル的に動作させる可動部材(メカニカル部材)の駆動時の振動に起因して発生するノイズについても同様に制御することで同様の効果を期待できる。
また、本実施形態では、撮像装置における画像信号の読み出し時間が極力長くならないように工夫しており、設定される撮影条件に応じて画像信号の読み出しを停止させるか否かを判定し制御している。例えば撮影感度の設定が低い(低ISO感度)場合には、振動に起因するノイズの画像信号に対する影響は小さいと考えられるため、主ミラーによる振動が発生するタイミングであっても、画像信号の読み出しを停止させていない。
また、一般的に温度が低くなると可動部材(メカニカル部材)の動作は遅くなるため、所定時間TMA、TMBを低温では長く、高温では短くするよう補正することで、極力読み出し時間が短くまた振動の影響を受けないよう最適化しても良い。例えば、図7に一例を示すように、環境温度変化に応じて主ミラー122のダウン開始から垂直走査を停止させるまでの時間TMA及び主ミラー122がダウンすることによる振動が収まるまでの時間つまり垂直走査を停止させている時間TMBを変えても良い。例えば、常温(20℃)においては、所定時間TMAは12mS、所定時間TMBは6mSであり、図7に示す表中のカッコ内は常温(20℃)の値に対する補正量を示している。環境温度の検出は、例えば温度検出器118により撮影動作毎に行われる。
また、図8に一例を示すように、姿勢検出器119により撮影動作毎に撮像装置の姿勢を検出し、検出した姿勢に応じて所定時間TMA、TMBを補正するようにしても良い。例えば、撮像装置が正位置(正面にある被写体を撮影する状態)にある場合を補正量なしとする。それに対して、レンズ上(上にある被写体を撮影する状態)及びレンズ下(下にある被写体を撮影する状態)ではそれぞれ補正量を所定時間TMA、TMBに加えるようにすることで、極力読み出し時間が短くまた振動の影響を受けないよう最適化してもよい。
図9は、実際に撮影された画像の例を示したもので、図9(A)は従来の撮像装置で撮影された画像であり、図中901に示すように画面上部に振動の影響を受けてノイズが重畳されている。一方、図9(B)は本実施形態における撮像装置で撮影された画像であり、振動の影響を受けない理想的な画像になっている。
なお、振動が収まるまでの期間、画像信号の読み出しを停止させることで、読み出し停止中にフォトダイオードで発生する暗電流の状態が変わり、画像のシェーディングや暗電流起因の画素欠陥などが通常の画像信号の読み出し時と変わることが予想される。この場合の対策として、事前に画像信号の読み出しを停止した場合と停止しない場合のシェーディングと暗電流起因の画素欠陥情報を記憶しておき、その差分を実際に読み出した画像信号から減算するなどの補正を行わせても良い。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:撮像素子 104:タイミング発生回路 105:CPU 118:温度検出器 119:姿勢検出器 120:撮影レンズ 121:絞り 122:主ミラー 123:メカニカルシャッタ 201:画素 240:垂直走査回路 φpv1:走査パルス pvstp:制御パルス φpv2:垂直走査パルス

Claims (9)

  1. 光電変換素子をそれぞれ有する複数の画素が二次元状に配置され画像信号を生成する撮像素子と、
    撮影に伴い動作する可動部材と、
    前記可動部材の動作を制御するとともに、前記可動部材の動作が振動を発生する動作である場合に前記画素からの画像信号の読み出しを停止させるよう制御する制御手段とを有する撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記可動部材の動作に伴い振動が発生する期間、前記画像信号の読み出しを停止させるよう制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、設定される撮影条件に応じて、前記画像信号の読み出しを停止させるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記可動部材の動作開始を指示する信号を出力してから第1の所定時間が経過した後、前記画像信号の読み出しを停止させるようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像信号の読み出しを第2の所定時間の期間、停止させるようにしたことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 環境温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された環境温度に応じて、前記第1の所定時間を補正することを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
  7. 前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記姿勢検出手段により検出された姿勢に応じて、前記第1の所定時間を補正することを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 光電変換素子をそれぞれ有する複数の画素が二次元状に配置され画像信号を生成する撮像素子から画像信号を読み出す工程と、
    撮影に伴い動作する可動部材の動作を制御する工程と、
    前記可動部材の動作が振動を発生する動作である場合に、前記画素からの画像信号の読み出しを停止させるよう制御する工程とを有する撮像装置の駆動方法。
  9. 光電変換素子をそれぞれ有する複数の画素が二次元状に配置され画像信号を生成する撮像素子を有する撮像装置の駆動方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    撮影に伴い動作する可動部材の動作を制御するステップと、
    前記可動部材の動作が振動を発生する動作である場合に、前記画素からの画像信号の読み出しを停止させるよう制御するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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