JP2010182849A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Kazuharu Yamabe
和治 山部
Seiji Yoshida
省史 吉田
Shiro Kanbara
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Tetsuo Adachi
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Abstract

【課題】不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性を向上させる。
【解決手段】シリコン基板1を覆う層間絶縁膜ILと、複数のメモリセルとを有する半導体装置であって、複数のメモリセルは、層間絶縁膜IL内に配置された記憶素子部mr1と、記憶素子部mr1に電気的に接続するようにして配置された下部電極BEおよび上部電極TEとを有する。下部電極BEと上部電極TEとは層間絶縁膜IL内において互いに交差するようにして配置され、その交差部に挟まれるようにして記憶素子部mr1が配置されている。記憶素子部mr1は、磁気抵抗メモリ、相変化メモリ、または、抵抗変化メモリからなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造技術に関し、特に、不揮発性メモリを有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置に備えられるメモリとして、磁気抵抗メモリ(Magnetic Random Access Memory:MRAM)がある。磁気抵抗メモリは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、Flashメモリなどに代わる不揮発性メモリの候補の一つである。特に、磁気抵抗メモリは、データ保持性能、動作速度、消費電力、書き換え耐性の観点から、他のメモリと比較して優れていると考えられ、注目されている。
そのような不揮発性メモリとして、他に、相変化メモリ(Phase-change Random Access Memory:PRAM)、抵抗変化メモリ(Resistive Random Access Memory:ReRAM)などがある。
例えば、Digest of Technical Papers, IEEE International Symposium on VLSI Circuits, 2002, pp158-161(非特許文献1)には、半導体基板上に磁気抵抗メモリを形成する技術が開示されている。
Digest of Technical Papers, IEEE International Symposium on VLSI Circuits, 2002, pp158-161.
他の半導体素子とともに集積される磁気抵抗メモリを、より微細化、高集積化する技術を本発明者らが検討したところ、以下に示すような課題が見出された。即ち、磁気抵抗メモリを微細化、高集積化するに従って、記憶素子部を加工する際に、レジストの剥がれや、記憶素子部を構成する膜の剥がれが起こり易くなることが分かった。これは、磁気抵抗メモリのような不揮発性メモリを備えた半導体装置の製造歩留まりを低下させる原因となる。結果として、不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性を低下させることが分かった。
また、磁気抵抗メモリを半導体基板上に集積する工程では、従来のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)構成からなる集積回路を形成する工程に対して、追加する工程が多くなることも分かった。これは、磁気抵抗メモリのような不揮発性メモリを備えた半導体装置の製造コストを増加させる原因となる。また、磁気抵抗メモリのような不揮発性メモリを備えた半導体装置の、QTAT(Quickly Turn Around Time)での開発を妨げる原因となる。結果として、不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性を低下させることが分かった。
そこで、本発明の目的は、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性を向上させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願においては、複数の発明が開示されるが、そのうちの一実施例の概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
半導体基板を覆う層間絶縁膜と、半導体基板上に形成された複数のメモリセルとを有する半導体装置であって、複数のメモリセルは、層間絶縁膜内に配置された記憶素子部と、記憶素子部の下面、上面にそれぞれ電気的に接続する第1電極、第2電極とを有し、第1電極と第2電極とは、平面的に見て互いに交差するようにして延在し、その重なる位置に挟まれるようにして記憶素子部が配置され、第1電極と第2電極とは交差する領域以外では同じ面内に配置され、交差する領域では第2電極が第1電極を跨ぐようにして配置され、記憶素子部は、磁気抵抗メモリ、相変化メモリ、または、抵抗変化メモリである。
本願において開示される複数の発明のうち、上記一実施例により得られる効果を代表して簡単に説明すれば以下の通りである。
即ち、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の説明図であって、(a)は記憶素子部の説明図、(b)は書き込み動作原理の説明図、(c)は消去動作原理の説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の要部断面図であって、図2のA1−A1線およびB1−B1線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態1である他の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中における要部断面図であって、図2のA1−A1線およびB1−B1線に沿って矢印方向に見た箇所に該当する部分の要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の他の説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の更に他の説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の動作方法の説明図であって、(a)は書き込み動作の説明図、(b)は消去動作の説明図、(c)は読み出し動作の説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置におけるメモリセルの説明図である。 図16のメモリセルによって構成したメモリアレイの説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置における他のメモリセルの説明図である。 図18のメモリセルによって構成したメモリアレイの説明図である。 図18のメモリセルの要部平面図である。 図20のメモリセルを有する半導体装置の要部断面図であって、図20のA2−A2線およびB2−B2線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 図20のメモリセルを有する他の半導体装置の要部断面図であって、図20のA2−A2線およびB2−B2線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 図20のメモリセルを有する更に他の半導体装置の要部断面図であって、図20のA2−A2線およびB2−B2線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の説明図であって、(a)は直交する下部電極および上部電極の構造の説明図、(b)は直交しない下部電極および上部電極の構造の説明図である。 図24(b)の構造を適用したメモリセルを有する半導体装置の要部平面図である。 図24(b)の構造を適用した他のメモリセルを有する半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である更に他の半導体装置の要部断面図であって、図2のA1−A1線およびB1−B1線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有するメモリセルの説明図であって、(a)は図16のメモリセルに該当する説明図、(b)は図18のメモリセルに該当する説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置が有する他のメモリセルの説明図であって、(a)は図28(a)のメモリセルを複数用いて構成したメモリセルの説明図、(b)は図28(b)のメモリセルを複数用いて構成したメモリセルの説明図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の動作特性の説明図であって、(a)は図28のメモリセルの動作特性の説明図、(b)は図29のメモリセルの動作特性の説明図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の動作方法の説明図であって、(a)書き込み、消去動作の説明図、(b)は読み出し動作の説明図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の要部断面図であって、図32のA5−A5線、B5−B5線、および、C5−C5線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態2である他の半導体装置の要部断面図であって、図32のA5−A5線、B5−B5線、および、C5−C5線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態2である更に他の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態2である更に他の半導体装置の要部断面図であって、図35のC6−C6線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態2である更に他の半導体装置の要部断面図であって、図35のC6−C6線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。 本発明の実施の形態2である更に他の半導体装置の要部平面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置に適用する不揮発性メモリの記憶素子部mr1に関して、図1を用いて説明する。以下では、記憶素子部mr1の一例として磁気抵抗メモリMm1について説明するが、後に詳しく説明するように、本実施の形態1の記憶素子部mr1としては、相変化メモリや抵抗変化メモリなどを適用しても良い。
図1(a)に示すように、磁気抵抗メモリMm1は2nm以下程度の薄い絶縁層Iaを厚い強磁性体層F1ともう一方の薄い強磁性体層F2とで挟んだ構造となっている。厚い強磁性体層F1のスピンの向きは一定で、薄い強磁性体層F2のスピンの向きは外部電流によって変化する。両磁性体層F1,F2のスピンの向きが同方向に平行な場合と逆方向に平行(反平行)な場合とで、0/1に対応させ、情報を保持する。例えば、両磁性体層F1,F2のスピンが同方向に平行な場合、磁気抵抗メモリ素子の抵抗値が小さく(0に対応)、反平行な場合、磁気抵抗メモリ素子の抵抗値が大きい(1に対応)。この抵抗値の違いを電流値によって読み出すことができる。本実施の形態1で適用する磁気抵抗メモリMm1を構成する各材料についての詳細は、後に説明する。
以下では、磁気抵抗メモリMm1の書き換え方式を説明する。
書き込み時には、図1(b)に示すように、厚い強磁性体層F1の方から電子eを注入する。このとき、注入される電子eの中で、厚い強磁性体層F1と同一方向のスピンを持つ電子eはこの厚い強磁性体層F1を透過し、逆方向のスピンを持つ電子は反射される。そして、厚い強磁性体層F1を透過した電子eは、薄い絶縁層Iaおよび薄い強磁性体層F2をも透過する。ここで、薄い強磁性体層F2をスピン方向が局在化した電子が通過する際、薄い強磁性体層F2のスピンにトルクがかかり、薄い強磁性体層F2のスピンが電子eのスピンと同じ方を向くことが分かっている。
ここで、上記のように厚い強磁性体層F1の方から電子eを注入した場合、厚い強磁性体層F1と同じ方向に局在化したスピンを有する電子eが、薄い強磁性体層F2を透過することになる。従って、薄い強磁性体層F2のスピンは、透過してきた電子eのスピンと同じ方向、即ち、厚い強磁性体層F2と同じ方向に変化する。このようにして、両強磁性体層F1,F2のスピンを同方向に平行にすることができる。
また、消去時には、図1(c)に示すように、薄い強磁性体層F2の方から電子eを注入する。このとき、上記と同様に、両強磁性体層F1,F2と同じ方向のスピンを有する電子eは透過し、逆方向のスピンを有する電子eは、厚い強磁性体層F1の境界面で反射される。そして、この、厚い強磁性体層F1と逆向きのスピンを持ち、反射される電子eが薄い強磁性体層F2のスピンにトルクを作用させ、反転させる。このようにして、両強磁性体層F1,F2のスピンを反平行にすることができる。
本実施の形態1の磁気抵抗メモリMm1を構成する材料などについては、後に詳しく説明する。
以上のような磁気抵抗メモリMm1の動作方式は、Spin Transfer Torque(STT)方式と称されることがある。本実施の形態1の記憶素子部mr1の磁気抵抗メモリMm1は、STT方式である。
以下では、本実施形態1のメモリセルについて図2、図3を用いて説明する。図2は本実施の形態1の半導体装置のメモリセル部分の要部平面図を示している。図3は、図2のA1−A1線に沿って矢印方向に見た断面図と、図2のB1−B1線に沿って矢印方向に見た断面図とを示している。本実施の形態1の半導体装置が有する構成要素に関して、以下で詳しく説明する。
シリコン基板(半導体基板)1は酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜ILによって覆われている。後に詳しく説明するように、シリコン基板1上には、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型の電界効果トランジスタ(以下、単にMISトランジスタ)などが形成されている。ここでは、MISトランジスタなどの半導体素子の構成に関しては図示しないが、その詳しい構成と機能に関しては、後に説明する。層間絶縁膜ILは、それらMISトランジスタなどを含むシリコン基板1上を覆うようにして形成されている。そして、このようなシリコン基板1上に複数のメモリセルが形成されている。
複数のメモリセルは、層間絶縁膜IL内に配置された記憶素子部mr1を有する。記憶素子部mr1とは、上述の磁気抵抗メモリMm1とする。磁気抵抗メモリMm1を構成する材料に関しては、後に詳しく説明する。複数のメモリセルは、記憶素子部mr1の下面に電気的に接続する下部電極(第1電極)BEを有している。更に、複数のメモリセルは、記憶素子部mr1の上面に電気的に接続する上部電極(第2電極)TEを有している。記憶素子部mr1の上面と上部電極TEとの間には、キャップ導体膜ecが配置されていても良い。
下部電極BEおよび上部電極TEは、Midgapを有する金属材料が適している。このような金属材料として、例えば、タングステン(W)、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、窒化タングステン(WN)、チタンシリサイド(TiSi)、ニッケルシリサイド(NiSi)などがある。また、キャップ導体膜ecも、上記下部電極BEおよび上部電極TEと同じく、窒化チタン(TiN)またはタングステン(W)に代表されるようなMidgapを有する金属材料が適している。
下部電極BEと上部電極TEとは、シリコン基板1を平面的に見て互いに交差して延在するようにして、配置されている。両者が互いに交差する領域では、上部電極TEが下部電極BEを跨ぐようにして配置されている。両者が互いに交差する領域以外では、下部電極BEと上部電極TEとは同じ面内に配置されている。
記憶素子部mr1は、互いに交差する下部電極BEと上部電極TEとが平面的に重なる位置において、下部電極BEと上部電極TEとに挟まれるようにして配置されている。
ここで、本実施の形態1の半導体装置では、下部電極BEおよび上部電極TEの配線幅は、100nm以下とすることができる。即ち、下部電極BEと上部電極TEとが重なる部分に配置されている記憶素子部mr1の平面的な寸法は、100nm×100nm以下となる。通常、このように微細な記憶素子部mr1を形成した場合、レジスト剥がれや膜剥がれが起こりやすく、プロセス耐性が低くなってしまう。
これに対し、本実施の形態1の半導体装置では、下部電極BEと上部電極TEとが互いに交差する領域に自己整合的に記憶素子部mr1を形成するため、記憶素子部mr1のみの微小なパターンを作ることがなく、レジスト剥がれや膜剥がれなどのプロセス耐性が高い。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態1のメモリセルにおいて、記憶素子部mr1の側壁には、窒化シリコンを主体とする絶縁膜からなる側壁絶縁膜Iswが形成されている。この側壁絶縁膜Iswは、記憶素子部mr1を含む下部電極BEからキャップ導体膜ecまでの積層膜の側壁の一部を覆うようにして形成されている。そして、下部電極BEと上部電極TEとが交差する領域では、両者の間に側壁絶縁膜Iswが配置されていることで、両者は絶縁されている。また、上部電極TEが下部電極BEおよび記憶素子部mr1を跨ぐ領域においても、記憶素子部mr1と上部電極TEの間に側壁絶縁膜Iswが配置されていることで、両者は絶縁されている。このような側壁絶縁膜Iswを備えた構造とすることで、下部電極BEと上部電極TEとの間の絶縁性を確保し、同時に、記憶素子部mr1を水分などから保護することができる。
また、本実施の形態1のメモリセルでは、下部電極BEの端部は、層間絶縁膜IL中に配置された導体膜である接続配線EL1に電気的に接続している。接続配線ELは、更に、層間絶縁膜IL中に配置された導電部であるコンタクトプラグ(接続プラグ)cp1に電気的に接続している。このコンタクトプラグcp1は、シリコン基板1上のMISトランジスタなどに導通している。このような配線構造によって、本実施の形態1のメモリセルの電気的な導通経路を実現している。本実施の形態1のメモリセルの電気的な配線構造においては、後に詳しく説明する。
また、本実施の形態1のメモリセルでは、上部電極TEの端部は、層間絶縁膜IL中に配置された導体膜であるビット線(第2配線)BLに電気的に接続している。ビット線BLは、例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)などの金属配線である。このビット線BLは、複数のメモリセルの上部電極TEに電気的に接続し、複数のメモリセルのアレイ構成を実現している。本実施の形態1の複数のメモリセルによるアレイ構成に関しては、後に詳しく説明する。
また、ビット線BLのレイアウトのバリエーションとして、ビット線BLに関しては、図4に示すような構成であっても良い。即ち、上部電極TEとビット線BLとは、同じ導体材料によって一体的に形成されていても良い。このように、本実施の形態1のメモリセルでは、電極とは異なる材料で形成したビット線BLや、同一の材料で形成したビット線BLなどを適用することができる。
以上が、本実施の形態1のメモリセルにおける、記憶素子部mr1周辺の構造である。以下では、その形成方法を、図5〜図12を用いて説明する。各図5〜図12は、上記図3に示した構造を完成図として、同様の箇所、即ち上記図2のA1−A1線およびB1−B1線に沿って矢印方向に見た箇所における製造工程中を示す要部断面図である。
まず、シリコン基板1上にMISトランジスタなど、所望の半導体素子を形成する(図示しない)。その後、図5に示すように、シリコン基板1および半導体素子を覆うようにして、酸化シリコン膜を主体とする絶縁膜からなる層間絶縁膜ILを形成する。これは、例えば化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法などによって形成する。
その後、フォトリソグラフィ法や異方性エッチング法などによって、層間絶縁膜ILにコンタクトホール2を形成する。そのコンタクトホール2を埋め込むようにして、スパッタリング法などによって導体膜3を形成する。その後、コンタクトホール2の外部の導体膜を異方性エッチング法(エッチバック)やCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などによって除去することで、コンタクトプラグcp1を形成する。コンタクトプラグcp1は、導体膜3と層間絶縁膜ILとの界面に、バリアメタルを有していても良い。
その後、層間絶縁膜ILを積み増し、上記のコンタクトプラグcp1と同様の方法によって、銅を主体とする導体膜からなる接続配線EL1およびビット線BLを形成する。
次に、図6に示すように、層間絶縁膜IL上に、下部電極用導体膜(第1電極用導体膜)4、記憶素子用膜ST、キャップ導体膜5、および、キャップ絶縁膜6を形成する。下部電極用導体膜4としては、窒化チタンまたはタングステンを主体とする導体膜を形成する。記憶素子用膜STとしては、上記図1〜3を用いて説明した磁気抵抗メモリMm1を形成する。キャップ導体膜5としては、窒化チタンまたはタングステンを主体とする導体膜を形成する。キャップ絶縁膜6としては、酸化シリコンを主体とする絶縁膜を形成する。
次に、図7に示すように、キャップ絶縁膜6を覆うようにしてフォトレジスト膜7を形成し、フォトリソグラフィ法などによってこれをパターニングする。ここでは、シリコン基板1を平面的に見て一方向に延在するように残るようにして、フォトレジスト膜7をパターニングする。特に、接続配線EL1に平面的に重なる位置に残るようにして、フォトレジスト膜7をパターニングする。
その後、フォトレジスト膜7をエッチングマスクとして、キャップ絶縁膜6、キャップ導体膜5、記憶素子用膜ST、および、下部電極用導体膜4に対して順に異方性エッチングを施す。これにより、フォトレジスト膜7で覆われた部分以外の各膜が除去される。その後、フォトレジスト膜7を除去する。
上記の工程によって、キャップ絶縁膜6、キャップ導体膜5、記憶素子用膜ST、および、下部電極用導体膜4を、シリコン基板1を平面的に見て同一形状に、一方向(図7では紙面に沿った方向)に延在するようにして加工したことになる。特に、最下層の下部電極用導体膜4は、平面的に重なる接続配線EL1と電気的に接続している。この工程によって、下部電極用導体膜4からなる下部電極BEが形成されたことになる。下部電極BEは、配線幅が100nm以下となるように加工する。
次に、図8に示すように、下部電極BE、記憶素子用膜ST、キャップ導体膜5、および、キャップ絶縁膜6の側壁を覆うようにして、窒化シリコンを主体とする絶縁膜からなる第1側壁絶縁膜Isw1を形成する。ここでは、まず、シリコン基板1を覆うようにして、CVD法などによって窒化シリコン膜を形成する。その後、窒化シリコン膜をエッチバックすると、凸部の段差部では窒化シリコン膜が見かけ上厚くなっているから、自己整合的にこの部分の窒化シリコン膜を残すことができる。このようにして、上記の積層膜からなる凸部の段差部、言い換えれば、上記の積層膜の側壁に窒化シリコン膜を残し、第1側壁絶縁膜Isw1を形成できる。
次に、図9に示すように、第1側壁絶縁膜Isw1の側壁を覆うようにして、窒化シリコンを主体とする絶縁膜からなる第2側壁絶縁膜Isw2を形成する。これには、上記図8を用いて説明した第1側壁絶縁膜Isw1を形成する工程と同様にして形成する。これら第1および第2側壁絶縁膜Isw1,Isw2からなる側壁絶縁膜Iswを形成する。このように、本実施の形態1の半導体装置の製造方法において、二重の絶縁膜によって構成される側壁絶縁膜Iswを形成することの効果に関しては、後に詳しく説明する。続く工程では、エッチングなどによってキャップ絶縁膜6を除去する。
次に、図10に示すように、シリコン基板1上において上記の工程までに形成した構成を一体的に覆うようにして、上部電極用導体膜(第2電極用導体膜)8を形成する。上部電極用導体膜8としては、窒化チタンまたはタングステンを主体とする導体膜を形成する。
次に、図11に示すように、上部電極用導体膜8を覆うようにしてフォトレジスト膜9を形成し、フォトリソグラフィ法などによってこれをパターニングする。ここでは、シリコン基板1を平面的に見て、下部電極用導体膜4からなる下部電極BEと互いに交差して延在するように残るようにして、フォトレジスト膜9をパターニングする。
その後、フォトレジスト膜9をエッチングマスクとして、上部電極用導体膜8に対して異方性エッチングを施す。これにより、フォトレジスト膜9で覆われた部分以外の上部電極用導体膜8が除去される。このようにして、上部電極用導体膜8からなる上部電極TEを形成する。言い換えれば、この工程によって、上部電極用導体膜8からなる上部電極TEを、シリコン基板1を平面的に見て、下部電極用導体膜4からなる下部電極BEと互いに交差するようにして延在するような形状に加工したことになる。上部電極TEは、配線幅が100nm以下となるように加工する。
続いて、フォトレジスト膜9をエッチングマスクとして、キャップ導体膜5および記憶素子用膜STに対して異方性エッチングを施す。これにより、フォトレジスト膜9に覆われた部分以外の、キャップ導体膜5および記憶素子用膜STが除去される。言い換えれば、上記の工程により、上部電極用導体膜8からなる上部電極TEで覆われた部分以外の、キャップ導体膜5および記憶素子用膜STを除去したことになる。本工程のようにして、記憶素子用膜STからなる記憶素子部mr1を形成する。ここで、下部電極BEおよび上部電極TEの配線幅はともに100nm以下となるように加工したから、例えば、これらが平面的に直交するように加工した場合、記憶素子部mr1の平面的な寸法は、100nm×100nm以下となる。また、本工程のようにして、キャップ導体膜5からなるキャップ導体膜ecを形成する。
以上のようにして形成した記憶素子用膜STからなる記憶素子部mr1は、互いに交差する下部電極BEと上部電極TEとが平面的に重なる位置において、下部電極BEと上部電極TEとに挟まれるようにして配置される。これにより、記憶素子部mr1の下面は下部電極BEに電気的に接続し、記憶素子部mr1の上面はキャップ導体膜ecを介して上部電極TEに電気的に接続した構造となる。
次に、図12に示すように、上記の工程により形成した構成を覆うようにして、層間絶縁膜ILを積み増す。続く工程では、上記図5を用いて説明した方法などと同様にして、所望の配線構造を形成する(図示しない)。以上のようにして、本実施の形態1の半導体装置が有するメモリセルを形成することができる。
本実施の形態1の製造方法によれば、上記のように、記憶素子部mr1の平面的な寸法は100nm×100nm以下となるように形成できる(例えば上記図11参照)。通常、このように微細な記憶素子部mr1を形成した場合、レジスト剥がれや膜剥がれが起こりやすく、プロセス耐性が低くなってしまう。
これに対し、本実施の形態1の半導体装置では、下部電極BEと上部電極TEとが互いに交差する領域に挟まれるようにして記憶素子部mr1を形成する。従って、パターン剥がれが起こり難く、微細化に強い構造となっている。従って、本実施の形態1のような構成の記憶素子部mr1を有するメモリセルとすることで、製造歩留まりを向上させることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性をより向上させることができる。
また、本実施の形態1の製造方法によれば、側壁絶縁膜Iswを第1および第2側壁絶縁膜Isw1,Isw2の2重構造となるように形成している。こうすることで、下部電極BEと上部電極TEとの間の距離を確保し、絶縁性を向上させることができる。これにより、本実施の形態1のような構成の記憶素子部mr1を有するメモリセルとすることで、製造歩留まりを向上させることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性をより向上させることができる。
また、上述の本実施の形態1の半導体装置およびその製造方法では、記憶素子部mr1として、厚い強磁性体層F1、絶縁層Ia、薄い強磁性体層F2の積層構造からなるSTT方式の磁気抵抗メモリMm1を適用する例を示した(上記図1参照)。この磁気抵抗メモリMm1の詳しい構成を説明する。両強磁性体層F1,F2としては、鉄・ニッケル(NiFe)、鉄・コバルト(CoFe)、鉄・コバルト・ホウ素(CoFeB)などを適用し得る。また、それらに挟まれる絶縁層Iaとしては、酸化アルミニウム(Al)、酸化マグネシウム(MgO)などを適用し得る。
また、本実施の形態1の磁気抵抗メモリMm1において、強磁性体層F1,F2に挟まれる材料として、絶縁膜Iaの代わりに、銅を主体とする導体膜を適用しても良い。このように、銅膜などを強磁性体層F1,F2で挟んだ構造の磁気抵抗メモリMm1を、Spin Valve方式と称する。Spin Valve方式の磁気抵抗メモリMm1では、書き込み消去動作の速度を向上できるという効果を有する。即ち、不揮発性メモリを有する半導体装置を更に高性能化できる。
また、本実施の形態1のメモリセルでは、記憶素子部mr1として、図13に示すような相変化メモリMp1を適用しても良い。相変化メモリMp1は、構成材料の温度による結晶性の変化から生じる抵抗値の変化を、記憶状態に対応させる方式の不揮発性メモリである。相変化メモリMp1としては、ゲルマニウム・アンチモン・テルル(GeSbTe,GST)、アンチモン・セレン(SbSe)、ゲルマニウム・テルル(GeTe)、窒素(N)ドープドGST、インジウム(In)ドープドGSTなどといった、所謂カルコゲナイド(Chalcogenide)材料を適用し得る。
また、本実施の形態1のメモリセルでは、記憶素子部mr1として、図14に示すような抵抗変化メモリMq1を適用しても良い。抵抗変化メモリMq1は、構成材料への印加電圧の変化により生じる抵抗値の変化を、記憶状態に対応させる方式の不揮発性メモリである。抵抗変化メモリMq1としては、2つの導体層E1によって、絶縁層Ibを挟んだ構造をしている。抵抗変化メモリMq1を構成する絶縁層Ibとしては、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化チタン(TiO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)などを適用し得る。また、抵抗変化メモリMq1を構成する絶縁層Ibとしては、酸化ストロンチウム・ジルコニウム(SrZrO)などといった、所謂ペロブスカイト(Perovskite)材料を適用し得る。また、抵抗変化メモリMq1を構成する導体層E1は、ニッケルなどの金属膜を適用し得る。
本実施の形態1の半導体装置の製造工程では、記憶素子用膜STの形成工程(上記図6の工程)において、記憶素子用膜STとして、上述の各記憶素子部mr1を構成する材料を形成すれば、各種の記憶素子部mr1を有するメモリセルを形成できる。
以下では、上述した本実施の形態1のメモリセルをアレイ配置し、メモリアレイを実現させるための構成に関して詳しく説明する。
まず、本実施の形態1のメモリセルの動作制御方法を、図15を用いて説明する。本実施の形態1のメモリセルは、上述の磁気抵抗メモリMm1からなる記憶素子部mr1に電気的に接続する選択トランジスタQsを有する。選択トランジスタQsはMISトランジスタであり、そのドレインと記憶素子部mr1とが電気的に接続している。特に、磁気抵抗メモリMm1のうち、上記図1で説明した厚い強磁性体層F1と選択トランジスタQsのドレインが電気的に接続している。そして、磁気抵抗メモリMm1の薄い強磁性体層F2は、ビット線BLに電気的に接続している。これらの接続状態の具体的な構造は、後に詳しく説明する。選択トランジスタQsのゲートは、メモリアレイを構成する他のメモリセルの選択トランジスタQsのゲートと一体的に形成されており、ワード線(第1配線)WLを構成している。選択トランジスタQsのソースは接地されている。
図15(a)は、本実施の形態1のメモリセルの書き込み動作を説明する説明図である。書き込み動作では、ワード線WL(選択トランジスタQsのゲート)に1.5Vの電圧を印加して、選択トランジスタQsをオン状態にする。そして、ビット線BLに1.5Vの電圧を印加する。これにより、電子eは選択トランジスタQsからビット線BLに向かって移動するため、磁気抵抗メモリMm1においては厚い強磁性体層F1に電子eが注入される。これは、上記図1(b)を用いて説明した状態と同義である。即ち、磁気抵抗メモリMm1の両強磁性体層F1,F2のスピンは同方向に平行になり、書き込み状態となる。この書き込み方式では、10ns以下の動作が可能である。
図15(b)は、本実施の形態1のメモリセルの消去動作を説明する説明図である。消去動作では、ワード線WL(選択トランジスタQsのゲート)に1.5Vの電圧を印加して、選択トランジスタQsをオン状態にする。そして、ビット線BLに−1.5Vの電圧を印加する。これにより、電子eはビット線BLから選択トランジスタQsに向かって移動するため、磁気抵抗メモリMm1においては薄い強磁性体層F2に電子eが注入される。これは、上記図1(c)を用いて説明した状態と同義である。即ち、磁気抵抗メモリMm1の両強磁性体層F1,F2のスピンは反平行になり、消去状態となる。この消去方式では、10ns以下の動作が可能である。
図15(c)は、本実施の形態1のメモリセルの読み出し動作を説明する説明図である。読み出し動作では、ワード線WL(選択トランジスタQsのゲート)に1.5Vの電圧を印加して、選択トランジスタQsをオン状態にする。そして、ビット線BLに0.3Vの電圧を印加する。これにより、選択トランジスタQsおよび磁気抵抗メモリMm1に微小電流を流す。この微小電流が流れるか流れないかによって、ビット線BLに誘起される電位を判別し、記憶状態を判別する。より具体的には、上記図15(a)の書き込み動作を受けた磁気抵抗メモリMm1は抵抗値が小さく、上記図15(b)の消去動作を受けた磁気抵抗メモリMm1は抵抗値が大きいから、これらの状態によって、微小電流の大きさを判別できる。
なお、上記では、厚い強磁性体層F1が選択トランジスタQsに接続され、薄い強磁性体層F2がビット線BLに接続されているとして説明したが、これらの関係は逆でも良い。その場合、書き込み動作と消去動作とが入れ替わるだけで、動作原理は同様である。
図16には、上述の制御方式によって動作する本実施の形態1のメモリセルの接続方法の一例を示す。破線で囲まれた領域は、1つのメモリセルMCを示す。メモリセルMCを構成する選択トランジスタQsのドレインは記憶素子部mr1に接続されている。また、記憶素子部mr1はビット線BLにも接続されている。ここでは、磁気抵抗メモリMm1からなる記憶素子部mr1のうち、厚い強磁性体層F1が選択トランジスタQsと接続され、薄い強磁性体層F2がビット線BLと接続されている。また、選択トランジスタQsのゲートはワード線WLを構成している。即ち、上記図15と同様の接続となっている。
また、メモリセルMCを構成する選択トランジスタQsのソースはソース線(第3配線)SLに接続されている。上記図15では、選択トランジスタQsのソースは接地されているとして説明したが、本図16の構成のように、ソース線SLに接続されている方が、より好ましい。なぜなら、上記のようなソース線SLを適用することで、上記図15(b)で説明した消去動作において、ビット線BLに−1.5Vの電圧を印加する代わりに、ソース線SLに1.5Vの電圧を印加することで、同様の動作を実現できるからである。これにより、全ての動作を1.5Vの単一電源で行うことが可能となり、電源回路を小さくできる。
ビット線BLとソース線SLとは、書き込み/消去パルスおよび読み出し電圧の生成機に接続されている。更に、ビット線BLはセンスアンプAmpに接続されている。
上記の構造のメモリセルをアレイ状に配置した構造を図17に示す。図のように、複数のメモリセルは、第1方向D1およびそれに交差する第2方向D2において行列状に配置されている。そして、行列状に配置された複数のメモリセル同士は、ワード線WL,WL,・・・,WLn−1(以下まとめてワード線WLと呼ぶ)、ビット線BL,BL,・・・,BLm−1(以下まとめてビット線BLと呼ぶ)、および、ソース線SL,SL,・・・,SLm−1(以下まとめてソース線SLと呼ぶ)によって電気的に接続されている。
ワード線WLは、第1方向D1に沿って並んで配置する複数のメモリセルの選択トランジスタQsが、そのゲート電極を共有することによって構成される。言い換えれば、第1方向D1に沿って並んで配置している選択トランジスタQsは、ゲート電極を共有する形で構成されるワード線WLによって電気的に接続されている。従って、ワード線WL自体も、第1方向D1に沿って延在している。
ビット線BLは、第2方向D2に沿って並んで配置する複数のメモリセルの記憶素子mr1に電気的に接続するようにして形成されている。言い換えれば、第2方向D2に沿って並んで配置している記憶素子mr1は、ビット線BLによって電気的に接続されている。従って、ビット線自体も、第2方向D2に沿って延在している。
ソース線SLに関しては、第1方向D1に沿って並んで配置する選択トランジスタQsのソース領域を接続する構成と、第2方向D2に沿って並んで配置する選択トランジスタQsのソース領域を接続する構成とが考えられる。本図17では、後者の、第2方向D2に沿って並んで配置する複数のメモリセルの選択トランジスタQsのソース領域同士を電気的に接続するようにして形成されているソース線SLの構造を説明する。この構造では、第2方向D2に沿って並んで配置している選択トランジスタQsは、そのソース領域を接続するソース線SLによって電気的に接続されている。従って、ソース線SL自体も第2方向D2に沿って延在している。
以上のようにして本実施の形態1のメモリセルを配置、接続することで、大容量の情報を記憶し、高速での動作が可能なメモリセルアレイを実現できる。更に、図17のメモリアレイでは、ソース線SLを、ワード線WLが延在する第1方向D1に交差し、かつ、ビット線SLが延在する第2方向D2に沿って延在させた構造とした。従って、ワード線WLとビット線BL、および、ワード線WLとソース線SLとを、1つのメモリセルに対して1対1で対応させることができる。これにより、1セルごとの書き込み、消去動作が可能である。
一方、ソース線SLを、ワード線WLが延在する第1方向D1に沿って、かつ、ビット線SLが延在する第2方向D2に交差するように延在させた構造を図18および図19を用いて説明する。図18および図19において、ソース線SL,・・・,SLp−1(以下まとめてソース線SLと呼ぶ)の延在方向以外は、それぞれ上記図16および上記図17の説明と同様である。
このようにしてソース線SLを第2方向D2に延在させる形でメモリアレイを構成しても、メモリ動作は可能である。ただし、消去動作時に電源からの1.5Vバイアスが必要となるソース線SLが、ワード線WLと平行であることから、1つのメモリセルMCを消去対象として選択することはできない。即ち、本構成のメモリアレイは、一括消去型(Flash型)の不揮発性メモリとなる。このような構成のメモリアレイでは一括消去型の動作に限定されるものの、セル面積を小さくできるという観点から利点を有する。この点に関して以下図20,21を用いて詳しく説明する。図20は当該一括消去型のメモリセルの要部平面図を示し、図21には図20のA2−A2線およびB2−B2線に沿って矢印方向に見た断面図を示している。
一括消去型に適用されるメモリセルの平面レイアウトは、以下の点を除いて、上記図2を用いて説明したメモリセルの平面レイアウトと同様である。一括消去型のメモリセルでは、第2方向D2に沿って隣り合うメモリセルが上部電極TEを共有している。そして、共通の1つのビアプラグvp1に電気的に接続している。これは、上層の配線層において第2方向に延在するビット線BLに接続している。ビット線BLの構造などに関しては、後に詳しく説明する。一括消去型のメモリセルでは、上記のような構造とすることで、選択トランジスタQsと記憶素子部mr1とを平面的に重なる位置に配置できる。この構造の詳細と、もたらされる効果に関して、以下で詳しく説明する。
メモリセルが有する選択トランジスタQsは、シリコン基板1上に形成されている。以下では、選択トランジスタQsの構成を簡単に説明する。選択トランジスタQsはシリコン基板1上において、STI(Shallow Trench Isolation)構造の分離部10で既定された活性領域11に形成されている。活性領域11にはp型の半導体領域であるpウェルpwが形成されている。選択トランジスタQsは、pウェルpw上に順に形成されたゲート絶縁膜IGおよびゲート電極EGを有している。ゲート絶縁膜IGは酸化シリコンを主体とする絶縁膜、ゲート電極EGは多結晶シリコンを主体とする導体膜からできている。ゲート電極EGは、シリコン基板1の第1方向に延在する形でワード線WLを構成している。ゲート電極EGの側壁には側壁酸化膜Isw3が形成されている。側壁酸化膜Isw3は酸化シリコンを主体とする絶縁膜からできている。
ゲート電極EGの側方下部のpウェルpw内には、n型の半導体領域であるn型ソース領域(ソース領域)nsおよびn型ドレイン領域(ドレイン領域)ndが形成されている。特に、n型ソース領域nsに関しては、第1方向D1に延在する複数の選択トランジスタQsのn型ソース領域ns同士を電気的に接続するようにして形成されている。即ち、n型ソース領域nsは、複数の選択トランジスタQsのn型ソース領域nsを共有する形で第1方向D1に延在して、ソース線SLを構成している。
n型ソースおよびドレイン領域ns,ndのゲート電極EG側の端部には、n型の半導体領域であるn型エクステンション領域neが形成されている。n型エクステンション領域neのn型不純物濃度は、n型ソースおよびドレイン領域ns,ndのn型不純物濃度よりも低い。n型ソースおよびドレイン領域ns,ndの表面と、ゲート電極EGの表面とには、金属シリサイド層12が形成されている。
メモリセルの下部電極BEは、層間絶縁膜IL内に配置されたコンタクトプラグcp1によって、選択トランジスタQsのn型ドレイン領域nd上の金属シリサイド層12に電気的に接続されている。このようにして、金属シリサイド層12を介して、選択トランジスタQsのn型ドレイン領域ndと下部電極BEとが電気的に接続されている。
メモリセルにおける記憶素子部mr1、下部電極BE、上部電極TEなどの基本構造は、上記図3を用いて説明した構造と同様である。ただし、上述のように、第2方向D2において隣り合うメモリセル同士は上部電極TEを共有し、それに電気的に接続するビアプラグを介して、第2方向D2に延在するビット線BLに電気的に接続している。なお、上部電極TEは、図21において切断されているように見える箇所であっても、図面に現れない部分で一体的に形成され、電気的に接続されている。それを分かりやすくするために、図中に破線を付した。破線で結ばれた上部電極TEどうしは、図面に現れない部分で電気的に接続している。
以上のように、一括消去型のメモリセルでは、第1方向D1に沿って配置する複数の選択トランジスタQsのn型ソース領域nsを共有させてソース線SLを構成することで、選択トランジスタQsと記憶素子部mr1の配置関係を単純化できる。より具体的には、1つのメモリセルを構成する記憶素子部mr1と選択トランジスタQsとの位置関係において、記憶素子部mr1は、選択トランジスタQsのゲート電極EGに対して平面的に重なる位置に配置することができる。
例えば、上記図17で説明したようにワード線WLとソース線SLとを交差させるように配置させたい場合、第1方向D1に延在するワード線WLを回避させてソース線SLを結線しなければならない。そのため、n型ソース領域nsを共有させるのではなく、上層配線を用いてソース線SLを形成しなければならない。これにより、配線構造は複雑になり、ワード線WLに重なる位置に記憶素子部mr1を配置するのは困難になる。
これに対して、一括消去型のメモリセルでは、上記図19を用いて説明したように、ワード線WLとソース線SLとを平行に配置して良いから、上層の配線によらずとも、n型ソース領域nsを共有させることでソース線SLを構成できる。これにより、記憶素子部mr1と選択トランジスタQsのゲート電極EGとが平面的に重なるように配置できる。このように、記憶素子部mr1と選択トランジスタQsのゲート電極とを平面的に重ねて配置することで、メモリセルの占有面積を小さくすることができる。このように、一括消去型のメモリセルによれば、本実施の形態1で示した生産性の高いメモリ構造において、高集積化が可能となる。例えば、選択トランジスタQsのゲート長をFとすれば、1つのメモリセルの平面的な寸法として、第1方向D1に沿った寸法を2F程度、第2方向D2に沿った寸法を3〜4F程度とすることができる。結果として、より高集積化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。
また、図22に示すように、上記の一括消去型のメモリセルにおいて、記憶素子部mr1に接続する下部電極BEと上部電極TEとの位置関係を入れ替えても良い。即ち、上部電極TEを、接続配線EL1およびコンタクトプラグcp1を介して、選択トランジスタQsのn型ドレイン領域ndに接続させる。また、下部電極BEを、第2方向D2に沿って隣り合うメモリセルで共有させ、ビアプラグvp1を介してビット線BLに接続させる。このような配線構造とすることで、上記図15を用いて説明したように、書き込み動作と消去動作の電圧条件を入れ替えて動作する不揮発性メモリを実現できる。
また、図23に示すように、上記の一括消去型のメモリセルにおいて、ソース線SLとして金属配線を適用する方が、より好ましい。具体的には、第1方向D1に沿って並んで配置した選択トランジスタQsのn型ソース領域nsの金属シリサイド12にはコンタクトプラグcp1が接続されている。そして、接続配線EL1と同じ配線層に、コンタクトプラグcp1と接続するソース線SLが配置されている。このソース線SLは金属配線であり、層間絶縁膜IL内に配置されている。言い換えれば、当該メモリセルでは、ソース線SLは、n型ソース領域nsを共有することで形成されるのではなく、金属配線を用いて構成する。このように金属配線を適用することで、n型拡散層を用いた場合よりも抵抗値が下がり、より高速での動作が可能となる。また、素子分離によらず微細化を施せるので、狭ピッチ化による高集積化が可能となる。結果として、より高性能化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。なお、上記のようにソース線SLを金属配線として導入した場合、層間絶縁膜IL中の配線層が、一層増えることになる。
次に、図24〜図27を用いて、本実施の形態1のメモリセルにおける、他の態様の上部電極TEまたは下部電極BEを有する構造を説明する。
上述のように、本実施の形態1のメモリセルでは、記憶素子部mr1は、互いに交差する下部電極BEと上部電極TEとが平面的に重なる位置に挟まれるようにして配置される。これら下部電極BEおよび上部電極TEは、図24(a)に示すように、平面的に見て互いに直交していても良いし、図24(b)に示すように、平面的に見て互いに直交しないように斜めに配置されていても良い。
本実施の形態1のメモリセルでは、下部電極BEと上部電極TEとが重なる位置に記憶素子部mr1が形成される。この重なり部分の面積は、下部電極BEと上部電極TEとが直交するときに最も大きくなり、斜めにするに従ってより小さくなっていく。即ち、図24(a)の記憶素子部mr1よりも、図24(b)の記憶素子部mr1の方が、上下部電極BE,TEに接続している磁区の面積は小さくなっている。ここで、記憶素子部mr1としては、上述のような特性を有するSTT方式の磁気抵抗メモリMm1を適用している。このようなSTT方式の磁気抵抗メモリMm1では、記憶素子部mr1に電流を流すことによって、書き込み・消去状態を変化させる。従って、磁区の面積が小さいほど、書き込み時のスイッチング電流を小さくすることができる。言い換えれば、下部電極BEと上部電極TEの交差を斜めにすればするほど磁区の面積が小さくなり、本実施の形態1のメモリセルをより低い消費電力で動作させることができる。結果として、より高性能化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。
図25には、上記図2を用いて説明した構造のメモリセルにおいて、上記の斜め接続方式を適用した構造を示している。上部電極TEを下部電極BEに対して直交させず、斜めになるように接続している。図25のA3−A3線およびB3−B3線に沿って矢印方向に見た断面図は、上記図2のA1−A1線およびB1−B1線に沿って矢印方向に見た断面図3と同様である。
図26には、上記図20を用いて説明した一括消去型のメモリセルにおいて、上記の斜め接続方式を適用した構造を示している。上部電極TEを下部電極BEに対して直交させず、斜めになるように接続している。図26のA4−A4線およびB4−B4線に沿って矢印方向に見た断面図は、上記図20のA2−A2線およびB2−B2線に沿って矢印方向に見た断面図21と同様である。
また、本実施の形態1のメモリセルにおいて、下部電極BEと層間絶縁膜ILとの境界部や、上部電極TEと層間絶縁膜ILとの境界部にヨーク層(クラッド層とも言う)を備えている方が、より好ましい。その構造の一例について図27を用いて説明する。図27は、本実施の形態1のメモリセルにおいて、上記図3と同じ箇所の断面を示している。
下部電極BEの下面であって層間絶縁膜ILとの境界部にはヨーク層YKが配置されている。また、上部電極TEの上面であって層間絶縁膜ILとの境界部には同様のヨーク層YKが配置されている。このヨーク層YKは、鉄・ニッケル(NiFe)に代表されるようなパーマロイからできている。パーマロイは、抵抗が低い磁性材料(磁性導体膜と称する)である。このような磁性導体膜からなるヨーク層YKによって、上下部電極BE,TEを覆うことで、ローカル配線が更に低抵抗化され、かつ、磁気抵抗メモリMm1の書き換え効率を向上できる。結果として、より高性能化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。
なお、上述の斜め接続方式の上下部電極BE,TEに対してこのヨーク層YKを適用しても、より効果的である。
また、上記では、図28(a)および(b)に示すように、1つの記憶素子部mr1と1つの選択トランジスタQsとで構成される1つのメモリセルMCによって、1ビットの情報を記憶するとして説明した。これを、1T(Transistor)−1R(Resistor)方式と称する。一方、図29(a)および(b)に示すように、2つのメモリセルMCによって1ビットの情報を記憶するような構成であっても良い。これを2T−2R方式と称する。
磁気抵抗メモリMm1の読み出し動作では、ビット線BLに誘起された電位をセンスアンプAmpで増幅して読み出す。1T−1R方式の読み出しでは、ビット線BLに誘起された電位が高電位VHであるか低電位VLであるかの判別のために、両者の間の高さの電位である参照電位Vrefが必要になる。図30(a)に示すように、1T−1R方式では、読み出し動作時にビット線に誘起された電位を参照電位Vrefと比較して、差分電位Vdによって、記憶状態を読み出す。この場合、MR(Magneto-Resistance)比の小さいものでは、動作が不安定になる可能性がある。
これに対し、2T−2R方式では、1T−1R型メモリセルMCを2個組み合わせて、互いに逆のデータを保持する。そして、図30(b)に示すように、片方のメモリセルMCのビット線BLを直接参照して、もう片方のメモリセルMCのビット線BLに誘起された電位を差分電位Vdとして読み出すから、参照電位を必要としない。従って、MR比の小さいものであっても、安定して動作させることができる。従って、メモリ動作をより安定化させるという観点からは、図29のような2T−2R方式のメモリセルMCとした方が、より好ましい。ただし、メモリセルMCの小面積化の観点からは、1T−1R方式のメモリセルMCとした方が、より好ましい。なお、2T−2R方式のメモリセルMCで使用する素子は4素子であるから、通常6素子用いるSRAMのメモリセルと比較すれば、2T−2R方式のメモリセルMCであっても、セル面積は十分小さい。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、他の動作方式による磁気抵抗メモリとして、制御線を用いた構造のメモリセルを説明する。
図31には、本実施の形態2の磁気抵抗メモリMm2の動作原理を説明するための説明図を示している。本実施の形態2の磁気抵抗メモリMm2は、上記実施の形態1の磁気抵抗メモリMm1の構成に加え、記憶素子部mr1に磁場の影響を与えることができる制御用配線DLを有している。制御用配線DLは、ビット線BLと交差するようにして配置されており、ビット線BLと制御用配線DLとによって、1つのメモリセルを選択できる。本実施の形態2の磁気抵抗メモリMm2の他の構成は、上記実施の形態1の磁気抵抗メモリMm1と同様である。
書き込みおよび消去動作では、図31(a)に示すように、交差する2つの電流線であるビット線BLと制御用配線DLに電流を流す。互いの電流線には磁場mfが発生する。そして、互いの電流線が交差する地点のメモリセル(選択セル)には、合成磁場が生じることになる。この合成磁場によって、磁気抵抗メモリMm2の磁化状態を変化させることができる。磁気抵抗メモリMm2の両強磁性体層F1,F2のスピンが同方向に平行であれば抵抗値は小さく(書き込み状態)、反平行であれば抵抗値は高い(消去状態)。このようにして、記憶状態を制御することができる。通常は、ビット線BLの電流の向きによって、薄い強磁性体層F2のスピンの向きを変える。
読み出し動作は、上記図15(c)の説明と同様である。即ち、図31(b)に示すように、選択トランジスタQsをオン状態としてビット線BLに0.3Vの電圧を印加することで、微小電流を流す。この微小電流が流れるか流れないかによって、ビット線BLに誘起される電位を判断することで、記憶状態を読み出す。
このような動作原理に基づく本実施の形態2のメモリセルの構造を、図32,33を用いて説明する。図32は本実施の形態2のメモリセルの要部平面図を示し、図33は図32のA5−A5線、B5−B5線、および、C5−C5線に沿って矢印方向に見た要部断面図を示す。本実施の形態2のメモリセルは、以下で説明する構成を除いて、上記実施の形態1のメモリセルと同様の構成を有している。
本実施の形態2のメモリセルは、記憶素子部mr1および下部電極BEの下部に、絶縁層Icを隔てて、制御用配線DLを有している。言い換えれば、層間絶縁膜IL内において、下層から順に、制御用配線DL、絶縁層Ic、下部電極BE、記憶素子部mr1、および、上部電極TEが積層された構造を有する。そして、その積層膜を跨ぐようにして、上部電極TEが形成されている。積層膜の側壁と上部電極TEとは、窒化シリコンを主体とする側壁絶縁膜Iswによって絶縁されている。
上部電極TEの端部は、層間絶縁膜IL内において第2方向D2に延在するビット線BLに電気的に接続している。このビット線BLは、第2方向に沿って隣り合って配置する他のメモリセルの同様の上部電極TEに電気的に接続している。このような構造を繰り返すことで、第2方向D2に沿って並んで配置するメモリセルの上部電極TE同士は、ビット線BLによって電気的に接続されている。
制御用配線DLは、層間絶縁膜IL内において第1方向D1に延在している。特に、側壁絶縁膜Iswに遮断されることなく、第1方向D1に沿って隣り合って配置する他のメモリセルの同様の制御用配線DLにまで延在し、電気的に接続している。このような構造を繰り返すことで、第1方向D1に沿って並んで配置するメモリセルの制御用配線DL同士は電気的に接続されている。
本実施の形態2のメモリセルにおいても、下部電極BEと選択トランジスタ(図示しない)のドレイン領域とを電気的に接続する構造は、上記実施の形態1のメモリセルと同様である。ただし、上記実施の形態1のメモリセルと異なり、本実施の形態2のメモリセルでは、下部電極BEの下には絶縁膜Icを介して制御用配線DLが配置されているため、上記図3のように、下方から接続配線を介してコンタクトプラグcp1によって選択トランジスタに接続することが困難である。
そこで、本実施の形態2のメモリセルでは、下部電極BEに引き出し部を備えることで、配線の引き出しを実現する。より具体的には、下部電極BEは延在する端部において、他の部分よりも平面的に幅広な引き出し部shを有する。また、引き出し部shの側方下部の層間絶縁膜IL内には、コンタクトプラグcp1を介して選択トランジスタのドレイン領域と電気的に接続している接続配線EL1が配置されている。そして、下部電極BEの引き出し部shと、接続配線EL1とを電気的に接続する配線構造が配置されている。配線構造は、より具体的には、引き出し部shに接続し、層間絶縁膜IL内に配置されたビアプラグvp2と、接続配線EL1に接続し、層間絶縁膜IL内に配置されたビアプラグvp3と、両ビアプラグvp2,vp3を接続する接続配線EL2からなる。このようにして、本実施の形態2のメモリセルの下部電極BEは、引き出し部sh、ビアプラグvp2、接続配線EL2、ビアプラグvp3、接続配線EL1、および、コンタクトプラグcp1を介して、選択トランジスタのドレイン領域に電気的に接続されている。
その他のワード線WLやソース線SLなどの態様に関しても、上記実施の形態1で説明したものと同様である。
以上が本実施の形態2のメモリセルの基本構造である。これにより、上記図31で説明したメモリ動作を実現できる。
ここで、本実施の形態2の半導体装置では、下部電極BEおよび上部電極TEの配線幅は、例えば100nm以下とすることができる。即ち、下部電極BEと上部電極TEとが重なる部分に配置されている記憶素子部mr1の平面的な寸法は、100nm×100nm以下となる。通常、このように微細な記憶素子部mr1を形成した場合、レジスト剥がれや膜剥がれが起こりやすく、プロセス耐性が低くなってしまう。
これに対し、本実施の形態1の半導体装置では、下部電極BEと上部電極TEとが互いに交差する領域に記憶素子部mr1を形成するため、パターン剥がれに強く、微細化に強い構造となっている。従って、本実施の形態1のような構成の記憶素子部mr1を有するメモリセルとすることで、製造歩留まりを向上させることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性を向上させることができる。
他の構成要素がもたらす効果に関しては、上記実施の形態1で同様の構成要素を有することでもたらされる効果と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
また、図34に示すように、本実施の形態2の半導体装置が有するメモリセルにおいても、上記実施の形態1で上記図27を用いて説明したヨーク層YKと同様のヨーク層YKを備えている方が、より好ましい。その理由は、上記図27を用いて説明した通りである。
また、上述の下部電極BEと選択トランジスタのドレイン領域との接続のための配線引き出し構造は、以下で図35および図36を用いて説明する構造にする方が、より好ましい。図35は、上記図32の平面図に対応する要部平面図であり、図36は図35のC6−C6線に沿って矢印方向に見た要部断面図である。この構造では、下部電極BEの引き出し部shを、平面的に見て、接続配線EL1に近付く方向により幅広に形成されている。そして、下部電極BEの引き出し部shと接続配線EL1とは、両者の一部に平面的に重なるようにして一体的に形成されたシェアードコンタクト(共有接続導体部)scによって、電気的に接続されている。
このようなシェアードコンタクトscを適用した構造とすることで、メモリセルの面積をより縮小することができる。更に、製造工程を簡略化できる。結果として、より高性能化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。
更に、本実施の形態2のメモリセルを有する半導体装置において、上記実施の形態1において説明したような、2重の側壁絶縁膜Iswを適用することは、記憶素子部mr1周辺の導体部の接合リークを防ぐだけでなく、下記の観点からも有効である。
上記図36からも分かるように、下部電極BEの引き出し部sh周辺では、側壁絶縁膜Iswは、シェアードコンタクトscと制御用配線DLとを絶縁する役割も担っている。そこで、図37に示すように、側壁絶縁膜Iswを、第1側壁絶縁膜Isw1と第2側壁絶縁膜Isw2との2重構造とする。これにより、側壁絶縁膜Iswは加工工程中の削れや剥がれなどが起こり難くなる。従って、シェアードコンタクトscと制御用配線DLとの間の絶縁性を向上させることができる。これにより、本実施の形態2のような構成の磁気抵抗メモリMm2を有するメモリセルとすることで、製造歩留まりを向上させることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の生産性をより向上させることができる。
また、図38に示すように、上部電極TEとビット線BLとを同じ導体材料(ローカル配線)によって一体的に形成する方が、より好ましい。これにより、上部電極TEおよびビット線BLの延在方向と交差する第1方向D1において、メモリセルの面積をより縮小しやすい構造となる。結果として、より高性能化し得る不揮発性メモリを備えた半導体装置の生産性をより向上できる。
上記図38では、シェアードコンタクトscを適用したメモリセルにおいて、上部電極TEとビット線BLとをローカル配線化した構造を示したが、これらの技術は独立して適用して、それぞれ効果的である。即ち、シェアードコンタクトscを適用しない上記図32の構造のメモリセルにおいて、ビット線BLをローカル配線化しても、同様に効果的である。
また、上記実施の形態1で上記図24〜26を用いて説明した上下部電極BE,TEの斜め接続方式は、本実施の形態2のメモリセルに適用して、同様に効果的である。
また、上記実施の形態1で上記図28〜30を用いて説明した2T−2R方式は、本実施の形態2のメモリセルに適用して、同様に効果的である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態1および2では、MISトランジスタのドレイン領域に磁気抵抗メモリを接続する構造を示した。このほかに、SOI(Silicon On Insulator)基板を使ったMISトランジスタなどにも適用することが可能である。
本発明は、例えば、パーソナルコンピュータやモバイル機器等において、情報処理を行なうために必要な半導体産業に適用することができる。
1 シリコン基板(半導体基板)
2 コンタクトホール
3 導体膜
4 下部電極用導体膜(第1電極用導体膜)
5,ec キャップ導体膜
6 キャップ絶縁膜
7,9 フォトレジスト膜
8 上部電極用導体膜(第2電極用導体膜)
10 分離部
11 活性領域
12 金属シリサイド層
Amp センスアンプ
BE 下部電極(第1電極)
BL ビット線(第2配線)
cp1 コンタクトプラグ(接続プラグ)
D1 第1方向
D2 第2方向
DL 制御用配線
e 電子
E1 導体層
EG ゲート電極
EL1 接続配線
F1 厚い強磁性体層
F2 薄い強磁性体層
Ia,Ib,Ic 絶縁層
IG ゲート絶縁膜
IL 層間絶縁膜
Isw 側壁絶縁膜
Isw1 第1側壁絶縁膜
Isw2 第2側壁絶縁膜
Isw3 側壁酸化膜
MC メモリセル
mf 磁場
Mm1,Mm2 磁気抵抗メモリ
Mp1 相変化メモリ
Mq1 抵抗変化メモリ
mr1 記憶素子部
nd n型ドレイン領域(ドレイン領域)
ne n型エクステンション領域
ns n型ソース領域(ソース領域)
pw pウェル
Qs 選択トランジスタ
sc シェアードコンタクト(共有接続導体部)
SL ソース線(第3配線)
sh 引き出し部
ST 記憶素子用膜
TE 上部電極(第2電極)
Vd 差分電位
VH 高電位
VL 低電位
vp1,vp2,vp3 ビアプラグ
Vref 参照電位
WL ワード線(第1配線)
YK ヨーク層

Claims (23)

  1. 半導体基板を覆う層間絶縁膜と、
    前記半導体基板上に形成された複数のメモリセルとを有し、
    前記複数のメモリセルは、
    前記層間絶縁膜内に配置された記憶素子部と、
    前記記憶素子部の下面に電気的に接続する第1電極と、
    前記記憶素子部の上面に電気的に接続する第2電極とを有し、
    前記第1電極と前記第2電極とは、前記半導体基板を平面的に見て互いに交差するようにして延在し、
    前記記憶素子部は、互いに交差する前記第1電極と前記第2電極とが平面的に重なる位置において、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれるようにして配置され、
    前記第1電極と前記第2電極とは、互いに交差する領域以外では同じ面内に配置され、互いに交差する領域では、前記第2電極が前記第1電極を跨ぐようにして配置され、
    前記記憶素子部は、磁気抵抗メモリ、相変化メモリ、または、抵抗変化メモリであることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記記憶素子部の側壁には、窒化シリコンを主体とする側壁絶縁膜が形成され、
    前記側壁絶縁膜によって、前記第1電極と前記第2電極とが電気的に絶縁され、
    前記側壁絶縁膜によって、前記記憶素子部の側壁と前記第2電極とが電気的に絶縁されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1電極の下面であって前記層間絶縁膜との境界部、および、前記第2電極の上面であって前記層間絶縁膜との境界部には、ヨーク層が配置され、
    前記ヨーク層は、NiFeを主体とする磁性導体膜からなることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記半導体基板を平面的に見て、前記第1電極と前記第2電極とは、直交しないようにして、互いに交差して配置されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記複数のメモリセルは、更に、
    前記半導体基板に形成された選択トランジスタを有し、
    前記複数のメモリセルは、第1方向およびそれに交差する第2方向において行列状に配置され、
    前記複数のメモリセルの前記第1電極は、前記層間絶縁膜内に配置された接続プラグによって、前記選択トランジスタのドレイン領域と電気的に接続され、
    前記複数のメモリセル同士は、第1配線、第2配線、および、第3配線によって電気的に接続され、
    前記第1配線は、前記第1方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの前記選択トランジスタが、そのゲート電極を共有することで構成され、
    前記第1配線は前記第1方向に沿って延在し、
    前記第2配線は、前記第2方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの前記第2電極同士を電気的に接続するようにして形成され、
    前記第2配線は前記第2方向に沿って延在し、
    前記第3配線は、前記第1方向または前記第2方向のいずれか一方に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの、前記選択トランジスタのソース領域同士を電気的に接続するようにして形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第2電極と前記第2配線とは、同じ導体材料によって、一体的に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6記載の半導体装置において、
    前記第3配線は、前記第2方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの、前記選択トランジスタの前記ソース領域同士を電気的に接続するようにして形成され、
    前記第3配線は、前記第2方向に沿って延在していることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項6記載の半導体装置において、
    前記第3配線は、前記第1方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの、前記選択トランジスタの前記ソース領域同士を電気的に接続するようにして形成され、
    前記第3配線は、前記第1方向に沿って延在していることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    1つの前記メモリセルを構成する前記記憶素子部と前記選択トランジスタの位置関係において、前記記憶素子部は、前記選択トランジスタのゲート電極に対して平面的に重なる位置に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記第3配線は、前記第1方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの前記選択トランジスタ同士がその前記ソース領域を共有することで構成され、
    前記第3配線は、前記半導体基板において、前記第1方向に沿って延在するようにして形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記第3配線は、前記第1方向に沿って並んで配置した複数の前記選択トランジスタの前記ソース領域に電気的に接続するようにして、前記層間絶縁膜内に配置された金属配線であることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項7、請求項10、または、請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置において、
    2つの前記メモリセルによって、1ビットの情報を記憶することを特徴とする半導体装置。
  13. 半導体基板を覆う層間絶縁膜と、
    前記半導体基板上に形成された複数のメモリセルとを有し、
    前記複数のメモリセルは、
    前記層間絶縁膜内に配置された記憶素子部と、
    前記記憶素子部の下面に電気的に接続する第1電極と、
    前記記憶素子部の上面に電気的に接続する第2電極と、
    前記記憶素子部および前記第1電極の下部に、絶縁膜を隔てて配置された制御用配線とを有し、
    前記第1電極と前記第2電極とは、前記半導体基板を平面的に見て互いに交差するようにして延在し、
    前記記憶素子部は、互いに交差する前記第1電極と前記第2電極とが平面的に重なる位置において、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれるようにして配置され、
    前記第1電極と前記第2電極とは、互いに交差する領域以外では同じ面内に配置され、互いに交差する領域では、前記第2電極が前記第1電極を跨ぐようにして配置され、
    前記記憶素子部は、磁気抵抗メモリ、相変化メモリ、または、抵抗変化メモリであることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項13記載の半導体装置において、
    前記記憶素子部の側壁には、窒化シリコンを主体とする側壁絶縁膜が形成され、
    前記側壁絶縁膜によって、前記第1電極と前記第2電極とが電気的に絶縁され、
    前記側壁絶縁膜によって、前記記憶素子部の側壁と前記第2電極とが電気的に絶縁されていることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記第1電極の下面であって前記層間絶縁膜との境界部、および、前記第2電極の上面であって前記層間絶縁膜との境界部には、ヨーク層が配置され、
    前記ヨーク層は、NiFeを主体とする磁性導体膜からなることを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項15記載の半導体装置において、
    前記半導体基板を平面的に見て、前記第1電極と前記第2電極とは、直交しないようにして、互いに交差して配置されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項16記載の半導体装置において、
    前記複数のメモリセルは、更に、
    前記半導体基板に形成された選択トランジスタを有し、
    前記複数のメモリセルは、第1方向およびそれに交差する第2方向において行列状に配置され、
    前記メモリセルの前記第1電極は、前記層間絶縁膜内に配置された接続プラグによって、前記選択トランジスタのドレイン領域と電気的に接続され、
    前記複数のメモリセル同士は、第1配線、第2配線、および、第3配線によって電気的に接続され、
    前記第1配線は、前記第1方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの前記選択トランジスタが、そのゲート電極を共有することで構成され、
    前記第1配線は前記第1方向に沿って延在し、
    前記第2配線は、前記第2方向に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの前記第2電極同士を電気的に接続するようにして形成され、
    前記第2配線は前記第2方向に沿って延在し、
    前記第3配線は、前記第1方向または前記第2方向のいずれか一方に沿って並んで配置する前記複数のメモリセルの、前記選択トランジスタのソース領域同士を電気的に接続するようにして形成され、
    前記制御用配線は、前記第1方向に沿って延在するようにして配置されていることを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記第2電極と前記第2配線とは、同じ導体材料によって、一体的に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18記載の半導体装置において、
    前記第1電極は延在する端部において、他の部分よりも平面的に幅広な引き出し部を有し、
    前記第1電極の前記引き出し部の側方下部には前記第1電極の前記引き出し部と電気的に接続する接続配線が配置され、
    前記接続配線は、前記層間絶縁膜内に配置された前記接続プラグによって、前記選択トランジスタの前記ドレイン領域と電気的に接続され、
    前記第1電極は、前記引き出し部、前記接続配線、および、前記接続プラグを介して、前記選択トランジスタの前記ドレイン領域と電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項19記載の半導体装置において、
    前記第1電極の前記引き出し部と前記接続配線とは、両者の一部に平面的に重なるようにして一体的に形成された共有接続導体部によって電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  21. 請求項20記載の半導体装置において、
    2つの前記メモリセルによって、1ビットの情報を記憶することを特徴とする半導体装置。
  22. (a)半導体基板に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記層間絶縁膜上に、第1電極用導体膜および記憶素子用膜を順に形成する工程と、
    (c)前記記憶素子用膜および前記第1電極用導体膜を、前記半導体基板を平面的に見て同一形状に、一方向に延在するようにして加工する工程と、
    (d)前記記憶素子用膜の側壁を覆うようにして、窒化シリコンを主体とする絶縁膜からなる第1側壁絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記半導体基板上に、第2電極用導体膜を形成する工程と、
    (f)前記第2電極用導体膜を、前記半導体基板を平面的に見て、前記第1電極用導体膜と互いに交差するようにして延在するような形状に加工する工程と、
    (g)前記記憶素子用膜のうち、前記第2電極用導体膜に覆われていない部分を、除去する工程とを有し、
    前記(c)工程によって、前記第1電極用導体膜からなる第1電極を形成し、
    前記(f)工程によって、前記第2電極用導体膜からなる第2電極を形成し、
    前記(g)工程によって、前記記憶素子用膜からなる記憶素子部を形成し、
    前記記憶素子部は、互いに交差する前記第1電極と前記第2電極とが平面的に重なる位置において、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれるようにして配置し、
    前記記憶素子部として、磁気抵抗メモリ、相変化メモリ、または、抵抗変化メモリを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 請求項22記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程後、前記(e)工程に至る前に、更に、
    (h)前記記憶素子用膜の側壁に配置された第1側壁絶縁膜の側壁を覆うようにして、窒化シリコンを主体とする絶縁膜からなる第2側壁絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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