JP2010182729A - プラズマcvd装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】平行平板電極間に電圧を印加してプラズマを発生させるCVD装置の提供。
【解決手段】基板の非成膜面側に接地電極を配設するとともに、その他方の面に接地電極に対向して高周波電極を配設するプラズマCVD装置において、前記高周波電極10を、表面平板電極10aと裏面平板電極10bで構成し、これら表面平板電極10aと裏面平板電極10bの相互間の周囲に中間平板電極10cを配設して、前記表面平板電極10aと裏面平板電極10b相互間に空気溜まり部11を形成し、前記表面平板電極10aに形成された噴出孔からガスを噴出させて前記基板2の主面に薄膜を成膜させるとともに、前記表面平板電極10aを前記中間平板電極10cに締結する締結部材を通す締結部材取付孔を前記表面平板電極の周囲に形成するとともに、該締結部材取付孔62内周面に柔軟保持材70を介在させて前記締結部材51を弾性的に保持した装置。
【選択図】図1
【解決手段】基板の非成膜面側に接地電極を配設するとともに、その他方の面に接地電極に対向して高周波電極を配設するプラズマCVD装置において、前記高周波電極10を、表面平板電極10aと裏面平板電極10bで構成し、これら表面平板電極10aと裏面平板電極10bの相互間の周囲に中間平板電極10cを配設して、前記表面平板電極10aと裏面平板電極10b相互間に空気溜まり部11を形成し、前記表面平板電極10aに形成された噴出孔からガスを噴出させて前記基板2の主面に薄膜を成膜させるとともに、前記表面平板電極10aを前記中間平板電極10cに締結する締結部材を通す締結部材取付孔を前記表面平板電極の周囲に形成するとともに、該締結部材取付孔62内周面に柔軟保持材70を介在させて前記締結部材51を弾性的に保持した装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、平行平板電極間に電圧を印加してプラズマを発生させるプラズマCVD装置に関する。
反応容器内に原料ガスを導入し、プラズマを発生させ、原料ガスの分解、反応により薄膜を形成するプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置は、半導体製造を始めとする薄膜形成に広く利用されている。特に平行平板電極間に電圧を印加してプラズマを発生させるいわゆる容量結合型プラズマCVD装置は、装置構成が簡単であることから、一般に利用されている。
従来のプラズマCVD装置は、図5に示すように、反応炉を構成するチャンバ100に接地電極101とシャワー電極102を配置し、シャワー電極102に高周波電源103を接続する。シャワー電極102は絶縁リング104に支持されており、チャンバ100に支持されたノズル部105から反応ガスおよびキャリヤーガスが導入されてシャワー電極102の噴射孔106より噴射される。そして、シャワー電極102に高周波電圧が印加されると、グロー放電により反応ガスがプラズマ化し、反応による生成物がウエハ107の表面に蒸着して薄膜が形成される。
この従来のプラズマ装置として、反応ガスの導入側である高周波電極側にガス分散板を配置することにより、第1および第2のガス溜まりを設けて反応ガスの不均一供給を防止するようにした構成のものが考えられている(特許文献1参照)。
ところで、近年、大型基板上に薄膜を形成する大面積成膜技術の進歩により、生産性の向上を目的とした大面積基板上に薄膜を形成する大面積成膜技術の研究もなされている。
大面積成膜工程では、膜厚の均一性を得るため、反応容器の容積、基板の面積、成膜速度にあったガス流量を制御し成膜面内に混合ガスを均等に配分し、均等に排気し、広い成膜面上にガス流れの偏倚がないことが重要であり、電極面から混合ガスをシャワー状に噴出させる供給方式が用いられている。
大面積成膜工程では、膜厚の均一性を得るため、反応容器の容積、基板の面積、成膜速度にあったガス流量を制御し成膜面内に混合ガスを均等に配分し、均等に排気し、広い成膜面上にガス流れの偏倚がないことが重要であり、電極面から混合ガスをシャワー状に噴出させる供給方式が用いられている。
しかしながら、装置のレイアウト上、反応容器外から混合ガスを電極に導くガス経路を確保することになるが、基板が大型化してガス経路が長くなる場合、耐食性のある金属細管を用い、また、絶縁が必要な場合は絶縁細管によりガス経路を確保する必要がある。このように、ガス経路を確保すると、電極の近傍に細管が這うこととなり、電極と細管との間において電磁波が影響して高周波電位の均一性が損なわれ、放電分布が悪化し、この結果、膜厚の均一性が低下する問題があった。
また、基板のサイズが大型化して成膜面積が大面積になると、成膜に必要な混合ガスの流量が増加し、未分解生成物であるパウダーが増える傾向にあり、高周波電極の裏面にパウダーが多く堆積する。従って、平行平板電極方式のプラズマCVD装置において、安定した成膜を行うためには、電極交換、反応室内のパウダー除去等のメンテナンスが不可欠となる。
しかしながら、電極面積は、成膜面積に比例して大きくなり、大面積成膜の場合は、電極面積も大面積となって重量が増加し、メンテナンスの施工性が悪くなるという問題があった。また、高周波電極が熱によって表面平板電極側が裏面平板電極側に対して伸び、表面平板電極側が裏面平板電極側に対して反ってくる課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、成膜対象である基板の大型化に伴う問題点、特に高周波電極の裏面平板電極側に対する表面平板電極側の伸びに伴う不具合を解決し得るプラズマCVD装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、成膜室内に配置された基板の非成膜面側に接地電極を配設するとともに、前記基板の他方の面側に前記接地電極に対向して高周波電極を配設し、該高周波電極と前記接地電極との間でプラズマ放電を発生させることによって前記高周波電極に対向する前記基板の主面に薄膜を成膜させるプラズマCVD装置において、前記高周波電極を、表面平板電極と裏面平板電極で構成し、これら表面平板電極と裏面平板電極の相互間の周囲に中間平板電極を配設して、前記表面平板電極と裏面平板電極相互間に空気溜まりを形成し、前記表面平板電極に形成された噴出孔からガスを噴出させて前記基板の主面に薄膜を成膜させるとともに、前記表面平板電極を前記中間平板電極に締結する締結部材を通す締結部材取付孔を前記表面平板電極の周縁部に形成するとともに、該締結部材取付孔内周面に柔軟保持材を介在させて前記締結部材を弾性的に保持したことにある。
また、本発明は、前記柔軟保持材として、金属線を螺旋状に巻回して一方に傾斜するように筒状に形成したコイルばねの始端と終端を締結した環状の反撥輪を用いるとともに、該反撥輪を前記締結部材取付孔の内周面に同心状に配設し、この反撥輪の中心軸線上に前記締結部材を挿通して前記中間平板電極に締結したことにある。
さらに、本発明は、前記柔軟保持材として、軸線上に挿通孔を形成した耐熱性の弾性体を用いるとともに該弾性体を前記締結部材取付孔に介在させて前記締結部材を該弾性体の前記挿通孔に挿通して前記中間平板電極に締結したことにある。
また、本発明は、前記柔軟保持材として、金属線を螺旋状に巻回して一方に傾斜するように筒状に形成したコイルばねの始端と終端を締結した環状の反撥輪を用いるとともに、該反撥輪を前記締結部材取付孔の内周面に同心状に配設し、この反撥輪の中心軸線上に前記締結部材を挿通して前記中間平板電極に締結したことにある。
さらに、本発明は、前記柔軟保持材として、軸線上に挿通孔を形成した耐熱性の弾性体を用いるとともに該弾性体を前記締結部材取付孔に介在させて前記締結部材を該弾性体の前記挿通孔に挿通して前記中間平板電極に締結したことにある。
請求項1によれば、表面平板電極の周縁部に形成された締結部材取付孔に柔軟保持材を介在させて前記締結部材を弾性的に保持して中間平板電極に締結することで、表面平板電極と裏面平板電極に生じる伸び量の差を柔軟保持材により吸収することができることから、表面平板電極の反りを低減し、膜厚分布の均一性を確保した製膜を行うことができる。
請求項2によれば、柔軟保持材として、環状の反撥輪を前記締結部材取付孔の内周面に同心状に配設したので、柔軟保持材が変形し易く表面平板電極と裏面平板電極に生じる伸び量の差を吸収することができる。
請求項3によれば、柔軟保持材として、軸線上に挿通孔を形成した弾性体を用いたので、安価な材料で、容易に表面平板電極と裏面平板電極に生じる伸び量の差を吸収することができる。
請求項2によれば、柔軟保持材として、環状の反撥輪を前記締結部材取付孔の内周面に同心状に配設したので、柔軟保持材が変形し易く表面平板電極と裏面平板電極に生じる伸び量の差を吸収することができる。
請求項3によれば、柔軟保持材として、軸線上に挿通孔を形成した弾性体を用いたので、安価な材料で、容易に表面平板電極と裏面平板電極に生じる伸び量の差を吸収することができる。
以下、図示の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るプラズマCVD装置1を示す断面図である。このプラズマCVD装置1は、アモルファスSiや微結晶Si等のSi系薄膜を基板2上に堆積させることにより、薄膜Si系太陽電池を製造する容量結合型の平行平板電極方式のプラズマ装置である。
このプラズマCVD装置1においては、真空容器3の内部に高周波電源4及び整合回路5から給電線6を介して高周波電力が供給される高周波電極10と、この高周波電極10に対向する接地電極20とが配置されている。
前記真空容器3と給電線6とは、互いに電気的に絶縁されている。なお、接地電極20は、必ずしも接地電位である必要はなく、目的に応じて直流または高周波電位の印加が可能な構成が設けられる場合もある。
給電線6と高周波電極10との間には、電源接続平板電極7が設けられている。この電源接続平板電極7は、全体が平板状に形成されており、一方の主面7aに給電線6が接続され、他方の主面7bの中心部には、間隔維持接続板40が固定され、この間隔維持接続板40を介して高周波電極10が接続されている。また、電源接続平板電極7の内部には、その端面7cから中心部に向かってガス流通孔31が形成されている。電源接続平板電極7の端面7c及び主面7bの中心部には、ガス流通孔31の開口部7d,7eが形成されている。
前記開口部7dには、絶縁体からなる絶縁筒8が接続されており、この絶縁筒8には、真空容器3の外部から供給される混合ガスの流路である可撓性のある円筒管9が接続されている。これにより、外部から供給された混合ガスは、円筒管9及び絶縁筒8を介して、電源接続平板電極7内のガス流通孔31に導入されるようになっている。なお、円筒管9は円筒部材であるが、図1においては線によって示している。
また、電源接続平板電極7の主面7bの中心部には、ガス流通孔31の開口部7eを覆う位置に、外形が略円板形状に形成された間隔維持接続板40が固定されている。この固定された間隔維持接続板40と電源接続平板電極7の主面7bとの間には、間隙35が形成されるようになっている。また、間隔維持接続板40の電源接続平板電極7との接続側の面には、凹状のガス共通路41が形成されている。このガス共通路41は、間隔維持接続板40の外形(円板形状)に沿った円環状に形成されており、その一部には、間隔維持接続板40の他方の面に連通する複数のガス導入孔42が等間隔で形成されている。これにより、外部からガス流通孔31に導入された混合ガスは、電源接続平板電極7の主面7bの開口部7e、電源接続平板電極7と間隔維持接続板40との間に形成された間隙35、間隔維持接続板40のガス共通路41を介してガス導入孔42に導入されるようになっている。ガス導入孔42に導入された混合ガスは、間隔維持接続板40に接続された高周波電極10に導入される。
すなわち、高周波電極10は、図2および図3に示すように、アルミニウム製の表面平板電極10aと、裏面平板電極10bとが周囲を枠状の中間平板電極10cを介して接続された構成を有しており、表面平板電極10aと裏面平板電極10bとの間に、周囲を中間平板電極10cによって封止された間隙によってガス溜り部11が形成されている。ガス導入孔42に導入された混合ガスは、裏面平板電極10bに形成されたガス導入孔13を介してガス溜り部11に導入されるようになっている。ガス溜り部11に導入されたガスは、表面平板電極10aに形成された多数の吹出し孔12から真空容器内3に噴出されるものである。
表面平板電極10aは間隔維持接続板40の突出部40aにネジ50によって中心部を固定されており、かつ表面平板電極10aの周囲をネジ51(締結部材)によって中間平板電極10cに固定されている。表面平板電極10aの周囲には、ネジ孔60(締結部材取付孔)が円周方向に一定間隔で形成されており、このネジ孔60の開口側にネジ頭部51aを収容する大径の凹部61が形成され、この凹部61の内側に、小径の収納穴62が形成されている。この収納穴62には、ネジ51の径方向の動きを吸収する緩衝作用を持つ環状の柔軟保持材70が収容されている。表面平板電極10aのネジ孔60は、中間平板電極10cに刻設されたネジ溝60aに続いており、前記ネジ51を、ネジ孔60を通してネジ溝60aに螺着することで、表面平板電極10aが中間平板電極10cに固定されている。ネジ孔60の径は、表面平板電極10aの伸びを許容するためにネジ51の径に対して十分大きく、所謂、ばか孔に形成されている。
前記柔軟保持材70は、図4(a)(b)に示すように、金属線を螺旋状に巻回して筒状に形成したコイルばね71を一方に傾斜するように一定角度押し潰し、このコイルばね71の始端と終端を締結して、環状の反撥輪72を形成したものである。該反撥輪72を前記収納穴62(締結部材取付孔)の内周面に同心状に配設し、この反撥輪72の中心軸線上に前記ネジ51を挿通して前記中間平板電極10cに締結したものである。この実施の形態では、柔軟保持材70としては、アルミニウム、ニッケル等の金属線を用いたもので、耐熱温度としては、約300℃のものを用いている。柔軟保持材70の大きさとしては、例えば、図4(a)(b)に示されているように、ID(内径)=Φ5.5mm、C=3.25mm、A(螺旋の径)=4mm、B(線材の太さ)=0.4mmの素材を用いた。
表面平板電極10aと裏面平板電極10bの温度差が60℃あった場合、表面平板電極10aと裏面平板電極10bの伸び量の差は、2.3e-6/℃×500mm×60℃=0.07mmとなる。柔軟保持材70が変形し易く、表面平板電極10aと裏面平板電極10bの拘束部伸び差を吸収する。
表面平板電極10aと裏面平板電極10bの温度差が60℃あった場合、表面平板電極10aと裏面平板電極10bの伸び量の差は、2.3e-6/℃×500mm×60℃=0.07mmとなる。柔軟保持材70が変形し易く、表面平板電極10aと裏面平板電極10bの拘束部伸び差を吸収する。
前記接地電極20には、図示しない搬送手段によって基板2が配置されており、前記表面平板電極10aに形成された多数の吹出し孔12から吹出された混合ガスが基板2の表面に均等に付着するものである。
前記電源接続平板電極7は、枠体14および絶縁枠15によって真空容器3に固定されている。枠体14は真空容器3の接地電位と同電位である。前記電源接続平板電極7は、真空シールを介して絶縁枠15に固定されている。これにより、基板2自体で封止される反応室16を形成することができる。
このプラズマCVD装置1において、基板2の表面に薄膜を形成する手順を説明する。
まず、真空容器3内を図示しない排気機構によってある程度の真空まで真空引きを行い、その後に必要に応じて、接地電極20上の基板2を加熱するヒータ(図示せず)によって基板2を加熱する。真空引き直後の場合には、真空容器3の内壁面や基板2の表面等に水分等が吸着している場合が多く、これらの不純物が十分に脱ガスされない状態で薄膜形成を行うと、膜中に大量の不純物が含まれてしまい、膜質の低下につながることとなる。そこで、真空容器3内の脱ガスを促進する目的で薄膜形成前に円筒管9および絶縁筒8を介してガスを導入し、図示しない圧力制御器と図示しない原料ガス排気ラインによって真空容器3内を一定の圧力に保持したまま真空容器3内の加熱(ベーキング)を行う。
まず、真空容器3内を図示しない排気機構によってある程度の真空まで真空引きを行い、その後に必要に応じて、接地電極20上の基板2を加熱するヒータ(図示せず)によって基板2を加熱する。真空引き直後の場合には、真空容器3の内壁面や基板2の表面等に水分等が吸着している場合が多く、これらの不純物が十分に脱ガスされない状態で薄膜形成を行うと、膜中に大量の不純物が含まれてしまい、膜質の低下につながることとなる。そこで、真空容器3内の脱ガスを促進する目的で薄膜形成前に円筒管9および絶縁筒8を介してガスを導入し、図示しない圧力制御器と図示しない原料ガス排気ラインによって真空容器3内を一定の圧力に保持したまま真空容器3内の加熱(ベーキング)を行う。
加熱中に流すガスは、H2等のような熱伝導性が比較的良いガス、He、Ar等の不活性ガス、あるいは成膜を行う際に流す原料ガス等を採用する。脱ガス後に、基板2の温度を成膜する際の温度に設定し、数種類の原料ガスを適当な流量比で混合した混合ガスを、円筒管9および絶縁筒8を介して電源接続平板電極7の内部のガス流通孔31に所定の圧力で導入する。ガス流通孔31に導入された混合ガスは、間隔維持接続板40のガス共通路41、ガス導入孔42及び、裏面平板電極10bに形成されたガス導入孔13を介して、高周波電極10のガス溜り部11に導入される。ガス溜り部11に導入された混合ガスは、ここで一時、滞留した後、表面平板電極10aに形成された複数の吹出し孔12から成膜室に均等に吹出される。この状態において、高周波電極10に電力を供給し、高周波電極10と接地電極20との間の放電空間にプラズマを発生させて基板2の表面に薄膜を形成する。これにより、例えば、種々の成膜条件で基板2表面に多層膜を形成し、薄膜太陽電池等を製造することができる。
前記接地電極20は、図示しないアクチュエータによって、矢印b方向及びこれとは反対方向に移動可能となっている。接地電極20を矢印b方向に移動させ、枠体14と接地電極20とによって基板2の周囲を挟むことにより、基板2、枠体14、絶縁枠15及び電源接続平板電極7によって反応室16が形成される。この反応室16は、真空容器3内の他の空間から隔離された空間となる。
そして、高周波電極10は、加熱によって表面平板電極10aが裏面平板電極10bに対して伸びることになる。このとき、表面平板電極10aは間隔維持接続板40の突出部40aにネジ50によって中心部を固定されており、かつ表面平板電極10aの周囲をネジ51(締結部材)によって中間平板電極10cに固定されているので、表面平板電極10aが伸びることにより、ネジ51も遠心方向に移動しようとする。このとき、環状の柔軟保持材70がネジ51によって径方向に圧縮されてネジ51を元の位置に保持することができる。こうして、表面平板電極10aのみが径方向に伸び、裏面平板電極10bに対して表面平板電極10aの伸びを許容する。表面平板電極10aは温度の低下によって元の位置に復帰することができる。したがって、加熱に伴う表面平板電極10aの反りを防ぐことができる。
なお、柔軟保持材70としては、前記環状の反撥輪72の他に合成ゴム等で形成した環状に形成した耐熱性の弾性体を柔軟保持材として用いることもできる。
本発明は、基板上に薄膜を成膜して薄膜太陽電池を製造する場合に適用することができる。
1 プラズマCVD装置
2 基板
3 真空容器
4 高周波電源
7 電源接続平板電極
10 高周波電極
10a 表面平板電極
10b 裏面平板電極
10c 中間平板電極
11 ガス溜り部
12 吹出し孔
16 反応室
20 接地電極
51 ネジ(締結部材)
62 収納穴
70 柔軟保持材
72 反撥輪
2 基板
3 真空容器
4 高周波電源
7 電源接続平板電極
10 高周波電極
10a 表面平板電極
10b 裏面平板電極
10c 中間平板電極
11 ガス溜り部
12 吹出し孔
16 反応室
20 接地電極
51 ネジ(締結部材)
62 収納穴
70 柔軟保持材
72 反撥輪
Claims (3)
- 成膜室内に配置された基板の非成膜面側に接地電極を配設するとともに、前記基板の他方の面側に前記接地電極に対向して高周波電極を配設し、該高周波電極と前記接地電極との間でプラズマ放電を発生させることによって前記高周波電極に対向する前記基板の主面に薄膜を成膜させるプラズマCVD装置において、前記高周波電極を、表面平板電極と裏面平板電極で構成し、これら表面平板電極と裏面平板電極の相互間の周囲に中間平板電極を配設して、前記表面平板電極と裏面平板電極相互間に空気溜まり部を形成し、前記表面平板電極に形成された噴出孔からガスを噴出させて前記基板の主面に薄膜を成膜させるとともに、前記表面平板電極を前記中間平板電極に締結する締結部材を通す締結部材取付孔を前記表面平板電極の周囲に形成するとともに、該締結部材取付孔内周面に柔軟保持材を介在させて前記締結部材を弾性的に保持したことを特徴とするプラズマCVD装置。
- 前記柔軟保持材として、金属線を螺旋状に巻回して一方に傾斜するように筒状に形成したコイルばねの始端と終端を締結した環状の反撥輪を用いるとともに、該反撥輪を前記締結部材取付孔の内周面に同心状に配設し、この反撥輪の中心軸線上に前記締結部材を挿通して前記中間平板電極に締結したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマCVD装置。
- 前記柔軟保持材として、軸線上に挿通孔を形成した耐熱性の弾性体を用いるとともに該弾性体を前記締結部材取付孔に介在させて前記締結部材を該弾性体の前記挿通孔に挿通して前記中間平板電極に締結したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマCVD装置。
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- 2009-02-03 JP JP2009022558A patent/JP2010182729A/ja active Pending
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