JP2010182464A - 開閉器状態測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉器の開閉制御装置と電気的に接続することなく開閉器の状態を適切に測定する。
【解決手段】電源線104aに流れる直流電流Irを計測するクランプ式交流変流器CT1と、電源線104bに流れる直流電流Igを計測するクランプ式交流変流器CT2と、クランプ式交流変流器CT1により計測される直流電流Irの変化と、クランプ式交流変流器CT2により計測される直流電流Igの変化と、を検出し、直流電流Irの変化の検出結果である遮断器閉検出信号Daと直流電流Igの変化の検出結果である遮断器開検出信号Dbとを生成する状態信号生成部220と、状態信号生成部220により生成された遮断器閉検出信号Daと遮断器開検出信号Dbとを記憶する記憶部240と、記憶部240に記憶された遮断器閉検出信号Daと遮断器開検出信号Dbとに基づいて、補助接点52a2と補助接点52b2との開閉特性を判定する判定部260と、を有する開閉器状態測定装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、開閉器状態測定装置に関する。
遮断器又は断路器である開閉器の状態測定装置は、開閉操作指令に対する開閉器の開閉特性(開閉速度、開閉時の電流等)を測定する装置であり、開閉器の開閉を制御する開閉制御装置の端子台にリード線を介して接続して用いられる。つまり、開閉器状態測定装置は、特許文献1に開示された遮断器の消耗測定装置のように、開閉制御装置と電気的に接続された状態で用いられる。
図4は、開閉器である遮断器52の開閉制御装置400と開閉器状態測定装置300との間が電気的に接続されることを示した図である。同図に示す中で、「52」は遮断器を示し、「52T」は遮断コイルを示し、「52C」は投入コイルを示し、「52b」は投入コイル52Cを通電させるための遮断器パレットのb接点を示し、「52a」は遮断コイル52Tを通電させるための遮断器パレットのa接点を示している。これらの記号は日本電気工業会規格JEM1090(制御器具番号)に準拠している。
開閉制御装置400は、遮断コイル52Tと+側電源との間に、遮断コイル52Tの通電時に流れる電流を検出するための電流センサ410aを備えており、投入コイル52Cと+側電源との間に、投入コイル52Cの通電時に流れる電流を検出するための電流センサ410bを備えている。尚、開閉器状態測定装置300は、遮断器52の開閉時に流れる電流の状態を検出する場合、リード線420a、420bを介して開閉制御装置400の電流センサ410a、410bと接続する。
また、開閉制御装置400は、a接点52aと−側電源との間に接続点430aを設けており、また、b接点52bと−側電源との間に接続点430bを設けている。開閉器状態測定装置300は、遮断器52の開閉状態を検出するために、リード線440a、440bを介して接続点430a、430bと接続されている。
特開2003−281975号公報
以下では、遮断器の開閉を制御する開閉制御装置と遮断器の状態を測定する開閉器状態測定装置との間の電気的な接続に関する課題を、図4に示した場合を例に挙げて説明する。
開閉制御装置400側の課題としては、開閉制御装置400に電流センサ410a、410bを取り付ける場合や端子台から接続点430a、430bを引き出す際の配線を誤ると、例えば、遮断器52の閉指令であるにも関わらず遮断器52が誤って開いてしまい、遮断器52より延設される電力系統の停電を引き起こす虞がある。そこで、これらの対策として、誤配線による遮断器52の誤遮断対策向けの機能を開閉制御装置400に増設して高精度化を図る必要があり高額になるという課題がある。
開閉器状態測定装置300側の課題としては、開閉制御装置400と電気的に接続するので、開閉器状態測定装置300を民需仕様ではなく特殊仕様(電力用規格)に対応させる必要がある。さらに、開閉器状態測定装置300を誤って開閉制御装置400の端子台の充電中の端子や配線に接続すると、開閉器状態測定装置300が故障する可能性や遮断器52が誤って開く虞がある。そこで、これらの対策向けの機能を開閉器状態測定装置300に増説して高精度化を図る必要があり高額になるという課題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、遮断器又は断路器である開閉器の開閉制御装置と電気的に接続することなく開閉器の特性を適切に測定可能な開閉器状態測定装置を提供することである。
上記課題を解決するための主たる本発明は、開閉器の閉操作の際に閉じて開操作の際に開くリレーの第1接点と、当該第1接点が閉じた場合に通電して点灯する第1光源と、当該第1接点と当該第1光源とを直列に接続する第1電源線と、当該第1接点とは相補的に当該開閉器の開操作の際に閉じて閉操作の際に開くリレーの第2接点と、当該第2接点が閉じた場合に通電して点灯する第2光源と、当該第2接点と当該第2光源とを直列に接続する第2電源線と、を有した当該開閉器の開閉を制御する開閉制御装置に対し、当該開閉器の状態を測定する開閉器状態測定装置であって、前記第1電源線を取り囲むクランプ部を有し、前記第1電源線に流れる第1直流電流を計測する第1クランプ式交流変流器と、前記第2電源線を取り囲むクランプ部を有し、前記第2電源線に流れる第2直流電流を計測する第2クランプ式交流変流器と、前記第1クランプ式交流変流器により計測される第1直流電流の変化と、前記第2クランプ式交流変流器により計測される第2直流電流の変化と、を検出し、当該第1直流電流の変化の検出結果である第1状態信号と当該第2直流電流の変化の検出結果である第2状態信号とを生成する状態信号生成部と、前記状態信号生成部により生成された前記第1状態信号と前記第2状態信号とを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1状態信号と前記第2状態信号とに基づいて、前記第1接点及び前記第2接点の開閉特性を判定する判定部と、を有することを特徴とする。
また、上記の開閉器状態測定装置であって、前記判定部は、前記第1状態信号が示す第1直流電流の変化の出現時刻と、前記第2状態信号が示す第2直流電流の変化の出現時刻と、の差に基づいて、前記第1接点及び前記第2接点の開閉特性を判定すること、としてもよい。
また、上記の開閉器状態測定装置であって、前記第1クランプ式交流変流器は、前記第1電源線に流れる第1直流電流の変化を第1交流電流として計測し、前記第2クランプ式交流変流器は、前記第2電源線に流れる第2直流電流の変化を第2交流電流として計測し、前記判定部は、前記第1クランプ式交流変流器により計測された前記第1交流電流のレベル変化に基づいて前記第1直流電流の変化の出現時刻を判定するとともに、前記第2クランプ式交流変流器により計測された前記第2交流電流のレベル変化に基づいて前記第2直流電流の変化の出現時刻を判定すること、としてもよい。
また、上記の開閉器状態測定装置であって、前記状態信号生成部は、前記第1交流電流に応じたクランプ部における第1誘起電圧に基づいて、前記第1光源の点灯を検出した旨を示す第1光源点灯状態検出信号と、前記第1光源の消灯を検出した旨を示す第1光源消灯状態検出信号と、を生成する第1光源状態検出信号生成部と、前記第2交流電流に応じたクランプ部における第2誘起電圧に基づいて、前記第2光源の点灯を検出した旨を示す第2光源点灯状態検出信号と、前記第2光源の消灯を検出した旨を示す第2光源消灯状態検出信号と、を生成する第2光源状態検出信号生成部と、を有してもよい。
また、上記の開閉器状態測定装置であって、前記第1光源状態検出信号生成部は、前記第1誘起電圧の正電圧側への変化と所定の正電圧の第1基準電圧とを比較する第1比較部と、前記第1比較部の出力をクロック入力とし、前記第1比較部の出力が前記第1誘起電圧の正電圧側への変化が前記第1基準電圧を上回る場合に、所定の論理レベルの前記第1光源点灯状態検出信号を出力する第1フリップフロップと、前記第1誘起電圧の負電圧側への変化と所定の負電圧の第2基準電圧とを比較する第2比較部と、前記第2比較部の出力をクロック入力とし、前記第2比較部の出力が前記第1誘起電圧の負電圧側への変化が前記第2基準電圧を下回る場合に、所定の論理レベルの前記第1光源消灯状態検出信号を出力する第2フリップフロップと、を有し、前記第2光源状態検出信号生成部は、前記第2誘起電圧の正電圧側への変化と所定の正電圧の第3基準電圧とを比較する第3比較部と、前記第3比較部の出力をクロック入力とし、前記第3比較部の出力が前記第2誘起電圧の正電圧側への変化が前記第2基準電圧を上回る場合に、所定の論理レベルの前記第2光源点灯状態検出信号を出力する第3フリップフロップと、前記第2誘起電圧の負電圧側への変化と所定の負電圧の第4基準電圧とを比較する第4比較部と、前記第4比較部の出力をクロック入力とし、前記第4比較部の出力が前記第2誘起電圧の負電圧側への変化が前記第4基準電圧を下回る場合に、所定の論理レベルの前記第2光源消灯状態検出信号を出力する第4フリップフロップと、を有してもよい。
本発明に示されるとおり、開閉器の開閉制御装置と電気的に接続することなく開閉器の状態を測定可能な開閉器状態測定装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
===開閉器の開閉制御装置の構成===
図1は、本発明の実施の形態に係る開閉器の開閉制御装置の一例として開閉器が遮断器である場合の開閉制御装置の構成を示した図である。同図に示す記号の中で、「52」は遮断器を示し、「52入」は遮断器52の手動閉操作の際に閉じるリレーのa接点を示し、「52切」は遮断器52の手動開操作の際に閉じるリレーのa接点を示す。「52a1」、「52b1」は遮断器52の不図示の主接点(例えば、2組のb接点)と連動して開閉する補助接点(a接点、b接点;遮断器パレット)を示す。「52a2」、「52b2」は、「52a1」、「52b1」と同様に、遮断器52の不図示の主接点と連動して開閉する補助接点(a接点、b接点;遮断器パレット)を示す。尚、遮断器52の主接点が閉じる場合には、その閉操作に連動してb接点である補助接点52b1が閉じるとともにa接点である補助接点52a2が閉じ、一方、遮断器52の主接点が開く場合には、その開操作に連動してa接点である補助接点52a1が閉じるとともにb接点である補助接点52b2が閉じる場合とする。尚、上記の記号は日本電気工業会規格JEM1090(制御器具番号)に従ったものである。
また、「TC」は遮断器52を開操作するための主引き外しコイルである。「X」は投入用補助リレーであり、「Xa」は投入用補助リレーXによって開閉する接点である。「CC」は遮断器52の主投入コイルである。「RL」は遮断器52が閉状態(投入された状態)の際に補助接点52a2(第1接点)が閉じることで直流電流Ir(第1直流電流)が通電して点灯する赤ランプ(第1光源)であり、「GL」は遮断器52が開状態(引き外された状態)の際に補助接点52b2(第2接点)が閉じることで直流電流Ig(第2直流電流)が通電して点灯する緑ランプ(第2光源)である。
制御用直流電源の+側と−側との間には、a接点52入、投入用補助リレーX、補助接点52b1が直列接続され、また、a接点52切、補助接点52a1、主引き外しコイルTCが直列接続される。投入用直流電源の+側と−側との間には、投入用補助リレーXの接点Xa、主投入コイルCCが直列接続される。表示用電源の+側と−側との間には、補助接点52a2、赤ランプRLが直列接続され、補助接点52b2、緑ランプGLが直列接続される。
遮断器52が開状態から閉操作がなされる場合に、a接点52入が閉じており、補助接点52b1を介して投入用補助リレーXが通電することにより接点Xaが閉じる。これにより、遮断器52の主投入コイルCCが通電し、遮断器52の閉操作が開始される。遮断器52の閉操作が完了したときには、補助接点52b1が開くとともに補助接点52a1が閉じることになるため、投入用補助リレーXが元の非通電の状態に復帰する。
ところで、遮断器52が開状態のときには、補助接点52a2が開いており、また補助接点52b2は閉じているため、赤ランプRLは消灯し、緑ランプGLは点灯しているがその後、遮断器52の閉操作が完了すると、補助接点52a2が閉じ、補助接点52b2が開くため、赤ランプRLが消灯から点灯に切り替わるとともに緑ランプGLは点灯から消灯に切り替わる。
遮断器52が閉状態から開操作される場合、a接点52切、補助接点52a1が閉じて主引き外しコイルTCが通電することにより、遮断器52が開くことになる。ところで、遮断器52が閉状態のとき、補助接点52a2が閉じており、補助接点52b2が開いているため、赤ランプRLは点灯し、緑ランプGLが消灯しているが、その後、遮断器52の開操作が完了したときには、補助接点52a2が開き、補助接点52b2が閉じるため、赤ランプRLが点灯から消灯に切り替わるとともに緑ランプGLが消灯から点灯に切り替わる。
===開閉器状態測定装置の構成===
図2は、本発明の実施の形態に係る開閉器状態測定装置の一例として開閉器が遮断器の場合における開閉器状態測定装置の構成を示した図である。
開閉器状態測定装置200には、クランプ式交流変流器CT1、CT2がそれぞれシールドツイストペアケーブル106a、106bを介して接続される。シールドツイストペアケーブル106a、106bは、伝送時のノイズ対策として採用しているが、これに限られず、通常のツイストペアケーブルでもよいし、リード線を用いてもよい。
クランプ式交流変流器CT1、CT2は、ばね力によって閉じた状態に向けて付勢されるクランプ部102a、102bを備えており、クランプ部102a、102bを電流の測定対象となる測定導体を取り囲んで使用する変流器である。具体的には、クランプ式交流変流器CT1、CT2は、測定導体に流れる電流によってクランプ部102a、102bに誘起される誘起電圧に基づいて、測定導体に流れる電流を計測する。
尚、本実施形態の場合の測定導体とは、補助接点52a2、赤ランプRLを表示用電源の+側と−側との間に直列接続するための電源線104aと、補助接点52b2、緑ランプGLをランプ電源の+側と−側との間に直列接続するための電源線104bと、なる。つまり、クランプ式交流変流器CT1、CT2を用いて、開閉制御装置100と開閉器状態測定装置200との間の非接触な接続(電気的に接続されない)が行われる。
クランプ式交流変流器CT1は、電源線104aの外周をクランプ部102aで取り囲み、赤ランプRLに流れる直流電流Irの変化(通電、非通電)を交流電流irに応じた誘起電圧vrとして計測する。尚、本実施形態の場合、交流電流irが0Aを基準として正電流側に変化した場合には誘起電圧vrも正電圧側に変化し、交流電流irが0Aを基準として負電流側に変化した場合には誘起電圧vrも負電圧側に変化するように、クランプ部102aの巻線方向が定められているものとする。
同様に、クランプ式交流変流器CT2は、電源線104bの外周をクランプ部102bで取り囲み、緑ランプGLに流れる直流電流Igの変化(通電、非通電)を交流電流igに応じた誘起電圧vgとして計測する。尚、本実施形態の場合、交流電流igが0Aを基準として正電流側に変化した場合には誘起電圧vgも正電圧側に変化し、交流電流igが0Aを基準として負電流側に変化した場合には誘起電圧vgも負電圧側に変化するように、クランプ部102bの巻線方向が定められているものとする。
以上、遮断器52が運用状態であっても、開閉制御装置100に対してクランプ式交流変流器CT1、CT2を用いて開閉器状態測定装置200の取り付けが可能となる。また、開閉制御装置100と開閉器状態測定装置200との間が電気的に接続されずに済むため、誤配線による誤動作の発生を抑えることができる。また、開閉器状態測定装置200は、特殊仕様に対応させる必要がなく、民需仕様への対応で済ませることができるため、低コストで実現することが可能となる。
開閉器状態測定装置200は、クランプ式交流変流器CT1より計測された誘起電圧vrと、クランプ式交流変流器CT2より計測された誘起電圧vgと、が印加され、誘起電圧vr、誘起電圧vg夫々のレベル並びに極性に基づいて、赤ランプRLの点灯を検出したことを示す赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプRLの消灯を検出したことを示す赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプGLの点灯を検出したことを示す緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプGLの消灯を検出したことを示す緑ランプ消灯検出信号Db2を生成する。また、開閉器状態測定装置200は、赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2に基づいて、補助接点52a2、52b2の開閉特性を測定する。
尚、補助接点52a2、52b2の開閉特性とは、補助接点52b2が閉状態から開状態に切り替わった後に補助接点52a2が開状態から閉状態に切り替わるまでの第1の遅延時間(又は第1の切り替わり速度)、補助接点52a2が閉状態から開状態に切り替わった後に補助接点52b2が開状態から閉状態に切り替わるまでの第2の遅延時間(又は第2の切り替わり速度)、補助接点52a2が閉じたときに電源線104aに流れる直流電流Irのレベル、補助接点52b2が閉じたときに電源線104bに流れる直流電流Igのレベル等である。
例えば、上記の第1並びに第2の遅延時間を測定する場合、補助接点52a2が閉じて暫く経過してから補助接点52b2が開き、補助接点52b2が開いて暫く経過してから補助接点52a2が閉じるという補助接点52a2、52b2の特性に着眼して、赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2が示す直流電流Irの変化と、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2が示す直流電流Igの変化と、がそれぞれ出現する時期の差に基づいて、上記の第1の遅延時間並びに第2の遅延時間を判定することができる。
また、開閉器状態測定装置200は、補助接点52a2、52b2の開閉特性を測定することで、遮断器52の開閉特性をも間接的に測定することができる。尚、遮断器52の開閉特性としては、例えば、遮断器52の開状態から閉状態への切り替わり速度、遮断器52の閉状態から開状態への切り替わり速度、遮断器52が開状態から閉状態へ切り替わる際の電流変化量、遮断器52が閉状態から開状態へ切り替わる際の電流変化量等である。このような機能を具備した開閉器状態測定装置200は、図2に示すように、状態信号生成部220、記憶部240、判定部260により構成することができる。
状態信号生成部220は、本願請求項に係る第1直流電流の変化の検出結果である第1状態信号の一実施形態である赤ランプ点灯検出信号Da1並びに赤ランプ消灯検出信号Da2を生成する機能(第1光源状態検出信号生成部)として、差動増幅部201a、基準電圧生成部202a、比較部203a(第1比較部)、比較部204a(第2比較部)、リセット部205a、Dフリップフロップ206a(第1フリップフロップ)、Dフリップフロップ207a(第2フリップフロップ)を備えている。
差動増幅部201aは、所定のオペアンプに同図に示すように4個の抵抗を接続することで構成される。具体的には、反転入力端子、非反転入力端子に抵抗値R1の抵抗をそれぞれ接続し、負帰還経路上に抵抗値R2の抵抗を介在させるようにし、また、非反転入力端子を抵抗値R2を介して接地することで構成される。この場合、差動増幅部201aの簡略的な増幅率はR2/R1である。差動増幅部201aは、反転入力端子と非反転入力端子との間に誘起電圧vrが印加されると、その誘起電圧vrに増幅率R2/R1を掛け合わせた電圧vr’が出力される。尚、差動増幅部201aは、オペアンプを用いて構成する以外にも、周知のとおり一対のバイポーラトランジスタに対し電流源を共通接続することで構成してもよい。
基準電圧生成部202aは、正電源VCCと負電源VEEとの間に、同図に示すように、抵抗値R6の抵抗、最大抵抗値R5の可変抵抗と、最大抵抗値R5の可変抵抗、抵抗値R6の抵抗の順に直列接続し、且つ中点を接地することで構成される。尚、中点より正電源VCC側の可変抵抗より比較部202aで用いられる正電圧の基準電圧Vsa(第1基準電圧)が取り出され、中点より負電源VEE側の可変抵抗より比較部202bで用いられる負電圧の基準電圧Vra(第2基準電圧)が取り出される。尚、基準電圧Vsa、Vraは、クランプ式交流変流器CT1、CT2や、差動増幅部201a、201bの仕様に応じて、可変抵抗の抵抗値を変更することで、調整可能とする。
比較部203aは、所定のオペアンプに同図に示すように反転入力端子と非反転入力端子に抵抗値R3の抵抗をそれぞれ接続し、出力端子に抵抗値R4の抵抗を接続することで構成される。さらに、比較部203aは、反転入力端子に正電圧の基準電圧Vsaが印加され、非反転入力に差動増幅部201aの出力電圧vr’が印加される。本構成により、比較部203aは、出力電圧vr’が基準電圧Vsaを上回る場合にはHighレベルを出力し、一方、出力電圧vr’が基準電圧Vsaを下回る場合にはLowレベルを出力する。つまり、出力電圧vr’が正電圧側に変化する場合には基準電圧Vsaを上回るか若しくは下回るかの比較が行われ、比較部203aの出力はHighレベル又はLowレベルに切り替わる。一方、出力電圧Vr’が負電圧側に変化する場合には正電圧の基準電圧Vsaを上回る状態が起こらないため、比較部203aの出力はLowレベルを維持する。
比較部203bは、比較部203aと同様に、所定のオペアンプに同図に示すように反転入力端子と非反転入力端子に抵抗値R3の抵抗をそれぞれ接続し、出力端子に抵抗値R4の抵抗を接続することで構成される。尚、比較部203bは、比較部203aとは異なり、反転入力端子に差動増幅部201aの出力電圧vr’が印加され、非反転入力端子に基準電圧Vraが印加される。本構成により、比較部203bは、出力電圧vr’が基準電圧Vraを上回る場合にはLowレベルを出力し、一方、出力電圧vr’が基準電圧Vraを下回る場合にはHighレベルを出力する。つまり、出力電圧vr’が正電圧側に変化する場合には負電圧の基準電圧Vsaを上回る状態が起こらないため、比較部203bの出力はHighレベルを維持し、一方、出力電圧Vr’が負電圧側に変化する場合には基準電圧Vsaを上回るか若しくは下回るかの比較が行われ、比較部203aの出力はHighレベル又はLowレベルに切り替わる。
以上より、出力電圧vr’が正電圧側に変化する場合には、比較部203aの出力はHighレベル又はLowレベルに切り替わり、比較部203bの出力はHighレベルを維持する。一方、出力電圧vr’が負電圧側に変化する場合には、比較部203aの出力はLowレベルを維持し、比較部203bの出力はHighレベル又はLowレベルに切り替わる。尚、比較部203a、203bは、オペアンプを用いて構成する以外に、コンパレータを用いて構成してもよい。
リセット部205aは、同図に示すように単極双投スイッチによって実現される。Dフリップフロップ206a、207bをリセットする場合、2個の出力ポートの中で接地側の1個の出力ポートを選択する。一方、Dフリップフロップ206a、207bをリセットしない場合、2個の出力ポートの中で非接地側の1個の出力ポートを選択する。尚、リセット部205aに対するリセット要求は、詳細は後述するが、判定部260より所定のタイミングで入力される。
Dフリップフロップ206aは、データ入力端子D、クロック入力端子CK、出力端子Q、クリア(リセット)端子CLRを少なくとも有する。データ入力端子DにはHighレベルに対応した正電源VCCが接続され、クロック入力端子CKには比較部203aの出力が入力され、クリア端子CLRにはリセット部207aの入力ポートと接続される。
クロック入力端子CKに入力された比較部203aの出力がLowレベルからHighレベルに切り替わるとき、Dフリップフロップ206aは、データ入力端子DよりHighレベルに対応した正電源VCCをラッチして、このHighレベルを出力端子Qより出力する。また、リセット部205aにおいて接地側の1個の出力ポートが選択された場合、クリア端子CLRが接地され、Dフリップフロップ206aはLowレベルの状態にリセットされる。
以下では、上記のようなDフリップフロップ206aの出力のことを赤ランプ点灯検出信号Da1と呼ぶ。つまり、赤ランプ点灯検出信号Da1がLowレベルからHighレベルに切り替わったとき、誘起電圧vrが正極側に変化した旨、つまり、赤ランプRLに直流電流Irが流れていない状態(赤ランプRL消灯)から流れる状態(赤ランプRL点灯)に切り替わった旨を表している。また、間接的には、遮断器52が開状態から閉操作により閉状態に切り替わった旨(補助接点52a2が閉じた旨)を表すことになる。
Dフリップフロップ207aは、データ入力端子D、クロック入力端子CK、出力端子Q、クリア(リセット)端子CLRを少なくとも有する。データ入力端子DにはHighレベルに対応した正電源VCCが接続され、クロック入力端子CKには比較部204aの出力が入力され、クリア端子CLRにはリセット部207aの入力ポートと接続される。
クロック入力端子CKに入力された比較部204aの出力がLowレベルからHighレベルに切り替わるとき、Dフリップフロップ207aは、データ入力端子DよりHighレベルに対応した正電源VCCをラッチして、このHighレベルを出力端子Qより出力する。また、リセット部205aにおいて接地側の1個の出力ポートが選択された場合、クリア端子CLRが接地され、Dフリップフロップ207aはLowレベルの状態にリセットされる。
以下では、上記のようなDフリップフロップ207bの出力を赤ランプ消灯検出信号Da2と呼ぶ。つまり、赤ランプ消灯検出信号Da2がLowレベルからHighレベルに切り替わったとき、誘起電圧vrが負電圧側に変化した旨、つまり、赤ランプRLに直流電流Irが流れている状態(赤ランプRL点灯)から流れない状態(赤ランプRL消灯)に切り替わった旨を表している。また、間接的には、遮断器52が閉状態から開操作により開状態に切り替わった旨(補助接点52a2が開いた旨)を表すことになる。
また、状態信号生成部220は、本願請求項に係る第2直流電流の変化の検出結果である第2状態信号の一実施形態である緑ランプ点灯検出信号Db1並びに緑ランプ消灯検出信号Db2を生成する機能(第2光源状態検出信号生成部)として、差動増幅部201b、比較部202b(第3比較部)、比較部203b(第4比較部)、基準電圧生成部204b、リセット部205b、Dフリップフロップ206b(第3フリップフロップ)、Dフリップフロップ207b(第4フリップフロップ)を備えている。これらの機能は、上述した遮断器52の閉状態の検出結果を示す緑ランプ点灯検出信号Da1、Da2を生成する機能と同様であるため、入出力以外の詳細な説明は省略する。
入力段の差動増幅部201bは、反転入力端子と非反転入力端子との間に誘起電圧vgが印加されると、その誘起電圧vgに増幅率R2/R1を掛け合わせた電圧vg’が出力される。差動増幅部201bの出力電圧vg’は、比較部203bの非反転入力端子、比較部204bの反転入力端子に印加される。尚、基準電圧生成部202bでは、中点より正電源VCC側にある可変抵抗より正電圧の基準電圧Vsa(第3基準電圧)が取り出され比較部203bの反転入力端子に印加され、中点より負電源VEE側にある可変抵抗より負電圧の基準電圧Vrb(第4基準電圧)が取り出され比較部204bの非反転入力端子に印加される。
出力段のDフリップフロップ206b、207bの出力は、Dフリップフロップ206a、207aの出力と同様に、以下では、緑ランプ点灯検出信号Db1と呼び、Dフリップフロップ207bの出力を緑ランプ消灯検出信号Db2と呼ぶ。
緑ランプ点灯検出信号Db1がLowレベルからHighレベルに切り替わったとき、誘起電圧vgが正極側に変化した旨、つまり、緑ランプGLに直流電流Igが流れていない状態(緑ランプGL消灯)から流れる状態(緑ランプGL点灯)に切り替わった旨を表している。また、間接的には、遮断器52が閉状態から開操作により開状態に切り替わった旨(補助接点52b2が閉じた旨)を表すことになる。
緑ランプ消灯検出信号Db2がLowレベルからHighレベルに切り替わったとき、誘起電圧vgが負電圧側に変化した旨、つまり、緑ランプGLに直流電流Igが流れている状態(緑ランプGL点灯)から流れない状態(緑ランプGL消灯)に切り替わった旨を表している。また、間接的には、遮断器52が開状態から閉操作により閉状態に切り替わった旨(補助接点52b2が開いた旨)を表すことになる。
記憶部240は、状態信号生成部220より生成されて出力された赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2の各状態を時系列に記憶する。記憶部240は、例えばメモリ、ハードディスク、継電器等として実現することができる。
判定部260は、記憶部240に記憶された赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2に基づいて、連動して相補的に開閉する補助接点52a2及び補助接点52b2の開閉特性を判定する機能を有する。さらに、判定部260は、開閉器状態の測定前並びに測定後にリセット部205a、205bに対してリセット要求を出力する機能を有する。判定部260は、例えば、CPUやマイコン等のプロセッサとして実現することができる。
===開閉器状態検出処理===
図3は、開閉器状態測定装置200による開閉器状態検出処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
尚、同図の中で、時刻t0からt8の順に時間が経過するものとする。また、同図の中で、補助接点52a2、52b2は、それぞれHighレベルの時に閉じてLowレベルの時に開くものとする。また、同図の中で、直流電流Ir、Igは、それぞれHighレベルの時に流れてLowレベルの時に流れないものする。
また、交流電流ir、igに応じた誘起電圧vr、vgとしては、直流電流Ir、Igのレベルが一定の場合には0Vであり、直流電流Ir、IgがHighレベルからLowレベルに立ち下がる時には0Vから負電圧側へ急激に立ち下がった後、緩やかに0Vに戻るような負の極性の電圧変化が生じ、直流電流Ir、IgがLowレベルからHighレベルに立ち上がる時には0Vから正電圧側へ急激に立ち上がった後、緩やかに0Vに戻るような正の極性の電圧変化が生じるものとする。
まず、時刻t0の前に、開閉器状態測定装置200がクランプ式交流変流器CT1、CT2を用いて開閉制御装置100とあらかじめ接続されている状態とする。また、遮断器52が閉状態となっており、補助接点52a2は閉じており、補助接点52b2は開いている状態とする。従って、電源線104aには直流電流Irが流れるために赤ランプRLが点灯しており、電源線104bには直流電流Igが流れないために緑ランプGLが消灯している。尚、直流電流Ir、Igは一定レベルであるため、クランプ式交流変流器CT1、CT2によって計測される交流電流Ir、Igに応じた誘起電圧vr、vgは0Vとなっている。
時刻t0では、クランプ式交流変流器CT1、CT2の測定を開始するにあたって、判定部260からリセット部205a、205bに対してリセット要求を出力する。この結果、Dフリップフロップ206a、207a、206b、207bは全てリセット状態となり、赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2は全てLowレベルとなる。
時刻t1では、地絡事故や短絡事故等により遮断器52の開指令が発生し、補助接点52a2を閉状態から開状態に切り替えた後、引き続いて補助接点52b2を開状態から閉状態に切り替えるリレー操作が開始される。
時刻t2では、補助接点52a2が閉状態から開状態に完全に切り替わる。これにより、電源線104aには直流電流Irが流れなくなり、赤ランプRLが点灯から消灯に切り替わる。尚、直流電流Irが流れている状態から流れない状態に切り替わるため、クランプ式交流変流器CT1によって計測される交流電流irに応じた誘起電圧vrとしては負電圧側への電圧変化が生じる。
この結果、比較部204aは、誘起電圧vr’が負電圧の基準電圧Vraを下回ることを判定し、LowレベルからHighレベルに切り替わる比較部204aの出力がDフリップフロップ207aのクロック入力端子CKに入力される。従って、Dフリップフロップ207aより出力される赤ランプ消灯検出信号Da2は、LowレベルからHighレベルに切り替わる。
時刻t3では、補助接点52a2に引き続いて補助接点52b2が開状態から閉状態に完全に切り替わる。これにより、電源線104bには直流電流Igが流れなくなるために緑ランプGLが消灯から点灯に切り替わる。尚、直流電流Igが流れている状態から流れない状態に切り替わるため、クランプ式交流変流器CT2によって計測される交流電流igに応じた誘起電圧vgとしては正電圧側への電圧変化が生じる。
この結果、比較部203bは、誘起電圧vg’が正電圧の基準電圧Vsbを上回ることを判定し、LowレベルからHighレベルに切り替わる比較部203bの出力がDフリップフロップ206bのクロック入力端子CKに入力される。従って、Dフリップフロップ206bより出力される緑ランプ点灯検出信号Db1は、LowレベルからHighレベルに切り替わる。
時刻t4では、時刻t1において発生した遮断器52の開指令に対する遮断器52の開操作が完了する。このとき、遮断器52が開状態となっており、補助接点52a2は開いており、補助接点52b2は閉じている。従って、電源線104aには直流電流Irが流れないために赤ランプRLが消灯しており、電源線104bには直流電流Igが流れるために緑ランプGLが点灯している。尚、直流電流Ir、Igは一定レベルであるため、クランプ式交流変流器CT1、CT2によって計測される交流電流Ir、Igに応じた誘起電圧vr、vgは0Vとなっている。
時刻t5では、遮断器52の閉指令が発生し、補助接点52a2を閉状態から開状態に切り替えた後、補助接点52b2を開状態から閉状態に切り替えるリレー操作が開始される。
時刻t6では、補助接点52b2が閉状態から開状態に完全に切り替わる。これにより、電源線104bには直流電流Igが流れなくなるために緑ランプGLが点灯から消灯に切り替わる。尚、直流電流Igが流れている状態から流れない状態に切り替わるため、クランプ式交流変流器CT2によって計測される交流電流igに応じた誘起電圧vgとしては負電圧側への電圧変化が生じる。
この結果、比較部204bは、誘起電圧vg’が負電圧の基準電圧Vrbを下回ることを判定し、LowレベルからHighレベルに切り替わる比較部204bの出力がDフリップフロップ207bのクロック入力端子CKに入力される。従って、Dフリップフロップ207bより出力される緑ランプ消灯検出信号Db2は、LowレベルからHighレベルに切り替わる。
時刻t7では、補助接点52a2が開状態から閉状態に完全に切り替わる。これにより、電源線104aには直流電流Irが流れるために赤ランプRLが点灯から消灯に切り替わる。尚、直流電流Irが流れていない状態から流れる状態に切り替わるため、クランプ式交流変流器CT1によって計測される交流電流irに応じた誘起電圧vrとしては正電圧側への電圧変化が生じる。
この結果、比較部203bは、誘起電圧vr’が正電圧の基準電圧Vsbを上回ることを判定し、LowレベルからHighレベルに切り替わる比較部203bの出力がDフリップフロップ206bのクロック入力端子CKに入力される。従って、Dフリップフロップ206bより出力される緑ランプ点灯検出信号Db1は、LowレベルからHighレベルに切り替わる。
以上により、時刻t0から時刻t8に至るまでの赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2の各状態が記憶部240に時系列に記憶される。判定部260は、記憶部240に記憶された赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2の各状態に基づいて、上記のとおり、遮断器52の開閉特性を、連動して相補的に開閉する補助接点52a2、52b2の開閉特性として測定する。
具体的には、補助接点52a2が閉状態から開状態に切り替わった後、暫く経過してから補助接点52b2が開状態から閉状態に切り替わるという特性に着眼し、判定部260は、赤ランプ消灯検出信号Da2がLowレベルからHighレベルに切り替わった時刻t2(第1直流電流の変化の出現時刻)から、緑ランプ点灯検出信号Db2がLowレベルからHighレベルに切り替わった時刻t3(第2直流電流の変化の出現時刻)までの時間(t3−t2)を検出し、この検出した時間が所定時間よりも超過しているか否かを判定することによって、上記の特性が正常であるか否かを判定することができる。また、判定部260は、補助接点52a2、52b2の開閉特性と併せて、遮断器52の開閉特性(例えば、開状態から閉状態への切り替わり速度)が正常であるか否かを判定することができる。
また、判定部260は、補助接点52b2が閉状態から開状態に切り替わった後、暫く経過してから補助接点52a2が開状態から閉状態に切り替わるという特性に着眼し、判定部260は、緑ランプ消灯検出信号Db2がLowレベルからHighレベルに切り替わった時刻t6(第2直流電流の変化の出現時刻)から、赤ランプ点灯検出信号Da2がLowレベルからHighレベルに切り替わった時刻t7(第1直流電流の変化の出現時刻)までの時間(t7−t6)を検出し、この検出した時間が所定時間よりも超過しているか否かを判定することによって、上記の特性が正常であるか否かを判定する。また、判定部260は、補助接点52a2、52b2の開閉特性と併せて、遮断器52の開閉特性(例えば、開状態から閉状態への切り替わり速度)が正常であるか否かを判定することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、図3に基づく上記の実施の形態の中で、補助接点52a2は閉状態から開状態に切り替わる際に、交流電流irに応じた誘起電圧vrは負電圧側への電圧変化が生じた後、補助接点52b2が開状態から閉状態に切り替わる場合に、交流電流igに応じた誘起電圧vgは正電圧側への電圧変化が生じていたが、クランプ式交流変流器CT1、CT2の二次側トランスの巻線方向によっては、誘起電圧vr、vgは同極性の電圧変化(正電圧側の変化→正電圧側の変化、負電圧側の変化→負電圧側の変化)が生じることとしてもよい。
また、上記の実施の形態の中で、本願請求項に係る第1直流電力の変化の検出結果である第1状態信号の一実施形態として、赤ランプ点灯検出信号Da1、赤ランプ消灯検出信号Da2の例を説明したが、これに限られず、例えば、赤ランプ点灯検出信号Da1並びに赤ランプ消灯検出信号Da2を排他的論理和等で合成した信号を記憶部240に出力してもよい。
同様に、本願請求項に係る第2直流電力の変化の検出結果である第2状態信号の一実施形態として、緑ランプ点灯検出信号Db1、緑ランプ消灯検出信号Db2の例を説明したが、これに限られず、例えば、緑ランプ点灯検出信号Db1並びに緑ランプ消灯検出信号Db2を排他的論理和等で合成した信号を記憶部240に出力してもよい。
また、上記の実施の形態としては、開閉器として遮断器の場合を示したが、断路器の場合にも適用することができる。尚、この場合、開閉制御装置100は断路器の開閉制御装置として、開閉器状態測定装置200は断路器の開閉時の状態を測定する装置として用いることができる。
本発明の実施の形態に係る遮断器の開閉制御装置の構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る開閉器状態測定装置の構成と、クランプ式交流変流器を用いた遮断器の開閉制御装置と開閉器状態測定装置との間の非接触な接続が行われることを示した図である。 本発明の実施の形態に係る遮断器状態検出処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。 従来の開閉器状態測定装置は遮断器の開閉制御装置と電気的に接続されることを示した図である。
100 開閉制御装置
102a、102b クランプ部
104a、104b 配線
200 開閉器状態測定装置
203a、203b、204a、204b 比較部
202a、202b 基準電圧生成部
206a、206b、207a、207b Dフリップフロップ
240 記憶部
260 判定部
CT1、CT2 交流クランプ式交流変流器
RL 赤ランプ
GL 緑ランプ

Claims (5)

  1. 開閉器の閉操作の際に閉じて開操作の際に開くリレーの第1接点と、当該第1接点が閉じた場合に通電して点灯する第1光源と、当該第1接点と当該第1光源とを直列に接続する第1電源線と、当該第1接点とは相補的に当該開閉器の開操作の際に閉じて閉操作の際に開くリレーの第2接点と、当該第2接点が閉じた場合に通電して点灯する第2光源と、当該第2接点と当該第2光源とを直列に接続する第2電源線と、を有した当該開閉器の開閉を制御する開閉制御装置に対し、当該開閉器の状態を測定する開閉器状態測定装置であって、
    前記第1電源線を取り囲むクランプ部を有し、前記第1電源線に流れる第1直流電流を計測する第1クランプ式交流変流器と、
    前記第2電源線を取り囲むクランプ部を有し、前記第2電源線に流れる第2直流電流を計測する第2クランプ式交流変流器と、
    前記第1クランプ式交流変流器により計測される第1直流電流の変化と、前記第2クランプ式交流変流器により計測される第2直流電流の変化と、を検出し、当該第1直流電流の変化の検出結果である第1状態信号と当該第2直流電流の変化の検出結果である第2状態信号とを生成する状態信号生成部と、
    前記状態信号生成部により生成された前記第1状態信号と前記第2状態信号とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記第1状態信号と前記第2状態信号とに基づいて、前記第1接点及び前記第2接点の開閉特性を判定する判定部と、
    を有することを特徴とする開閉器状態測定装置。
  2. 請求項1に記載の開閉器状態測定装置であって、
    前記判定部は、前記第1状態信号が示す第1直流電流の変化の出現時刻と、前記第2状態信号が示す第2直流電流の変化の出現時刻と、の差に基づいて、前記第1接点及び前記第2接点の開閉特性を判定すること、
    を特徴とする開閉器状態測定装置。
  3. 請求項2に記載の開閉器状態測定装置であって、
    前記第1クランプ式交流変流器は、前記第1電源線に流れる第1直流電流の変化を第1交流電流として計測し、
    前記第2クランプ式交流変流器は、前記第2電源線に流れる第2直流電流の変化を第2交流電流として計測し、
    前記判定部は、前記第1クランプ式交流変流器により計測された前記第1交流電流のレベル変化に基づいて前記第1直流電流の変化の出現時刻を判定するとともに、前記第2クランプ式交流変流器により計測された前記第2交流電流のレベル変化に基づいて前記第2直流電流の変化の出現時刻を判定すること、
    を特徴とする開閉器状態測定装置。
  4. 請求項3に記載の開閉器状態測定装置であって、
    前記状態信号生成部は、
    前記第1交流電流に応じたクランプ部における第1誘起電圧に基づいて、前記第1光源の点灯を検出した旨を示す第1光源点灯状態検出信号と、前記第1光源の消灯を検出した旨を示す第1光源消灯状態検出信号と、を生成する第1光源状態検出信号生成部と、
    前記第2交流電流に応じたクランプ部における第2誘起電圧に基づいて、前記第2光源の点灯を検出した旨を示す第2光源点灯状態検出信号と、前記第2光源の消灯を検出した旨を示す第2光源消灯状態検出信号と、を生成する第2光源状態検出信号生成部と、
    を有することを特徴とする開閉器状態測定装置。
  5. 請求項4に記載の開閉器状態測定装置であって、
    前記第1光源状態検出信号生成部は、
    前記第1誘起電圧の正電圧側への変化と所定の正電圧の第1基準電圧とを比較する第1比較部と、
    前記第1比較部の出力をクロック入力とし、前記第1比較部の出力が前記第1誘起電圧の正電圧側への変化が前記第1基準電圧を上回る場合に、所定の論理レベルの前記第1光源点灯状態検出信号を出力する第1フリップフロップと、
    前記第1誘起電圧の負電圧側への変化と所定の負電圧の第2基準電圧とを比較する第2比較部と、
    前記第2比較部の出力をクロック入力とし、前記第2比較部の出力が前記第1誘起電圧の負電圧側への変化が前記第2基準電圧を下回る場合に、所定の論理レベルの前記第1光源消灯状態検出信号を出力する第2フリップフロップと、
    を有し、
    前記第2光源状態検出信号生成部は、
    前記第2誘起電圧の正電圧側への変化と所定の正電圧の第3基準電圧とを比較する第3比較部と、
    前記第3比較部の出力をクロック入力とし、前記第3比較部の出力が前記第2誘起電圧の正電圧側への変化が前記第2基準電圧を上回る場合に、所定の論理レベルの前記第2光源点灯状態検出信号を出力する第3フリップフロップと、
    前記第2誘起電圧の負電圧側への変化と所定の負電圧の第4基準電圧とを比較する第4比較部と、
    前記第4比較部の出力をクロック入力とし、前記第4比較部の出力が前記第2誘起電圧の負電圧側への変化が前記第4基準電圧を下回る場合に、所定の論理レベルの前記第2光源消灯状態検出信号を出力する第4フリップフロップと、
    を有することを特徴とする開閉器状態測定装置。
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