JP2010182003A - ポイント付与システム、ポイント付与方法およびポイント付与プログラム - Google Patents

ポイント付与システム、ポイント付与方法およびポイント付与プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】価格差を還元ポイントとして受け取ることを可能にすることで、需要者の利便性を向上することができるポイント付与システムを提供する。
【解決手段】ポイント付与システムは、宿泊者B(需要者)に対応してマイル(還元ポイント)を記憶する手段を有するマイル付与会社Eの通信端末3と、代理店Cのサーバ2を有する。サーバ2は、(1)予め設定された、宿泊サービスに対してマイルの割合が異なる複数の同額の提供価格を、マイルとともに画面上に表示させる表示データを宿泊者Bの通信端末1に対して送信する手段と、(2)宿泊者Bの通信端末1からサービス提供の予約指示を受信したときにこの予約指示をホテルDの通信端末4に送信する手段と、(3)宿泊サービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示をマイル付与会社Eの通信端末3に送信する手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、商品またはサービスについての代金の支払いによりポイントを付与するポイント付与システム、ポイント付与方法およびポイント付与プログラムに関する。
一般に、商品を購入した者やサービスを利用した者に対してポイントを付与する仕組みが知られている。例えば、会員登録者がパソコンや携帯電話など使って宿泊予約の申し込みを行い、宿泊予約の内容が履行された場合に、宿泊予約の申し込みをした会員登録者にポイントを付与する宿泊予約システムがある(特許文献1参照)。
特開2006−260326号公報
ところで、会社の従業員などが商品やサービスについて代金を立て替えた場合は、実費精算の形で精算が認められている。例えば、宿泊を伴う出張の場合に立て替える宿泊費、旅費がこれに該当する。宿泊費の限度額は、一般に、社内規定にて定められており、出張をする者は、この限度額に近い宿泊料のホテルを予約する。
しかし、ホテルにチェックインする時間は、懇親会を済ませた後などの深夜となることが多く、チェックアウトも早朝になることが多い。このため、支払う宿泊料と受けるサービスとの間に乖離が発生し、支払いに見合うだけのサービスが受けられないことがある。なお、支払料金に対してサービス割合を少なくした安価なホテルに宿泊できればこのような乖離の発生は少なくなると思われるが、出張の際の宿泊費が社内規定の限度額よりも安くなっても、出張者にとっては特にメリットはない。
また、商品の購入や宿泊以外のサービスの提供を受ける場合も、従業員などが立て替えをすることがあるが、同じ商品やサービスについてより安い価格で立て替えを行っても、その価格差を立て替えた者の利益とすることはできないので、立て替えた者にとっても特にメリットはない。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、価格差をポイント(以下、「還元ポイント」という。)として受け取ることを可能にすることで、需要者の利便性を向上することができるポイント付与システム、ポイント付与方法およびポイント付与プログラムを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明のポイント付与システムは、需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置と、予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する手段と、需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する手段と、前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、前記ポイント管理装置に送信する手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明のポイント付与方法は、予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する工程と、需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する工程と、前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置に送信する工程と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明のポイント付与プログラムは、コンピュータを、予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する手段、需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する手段、前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置に送信する手段、として機能させることを特徴とする。
このような本発明では、需要者は、商品やサービスの質を求める場合には、還元ポイントの割合が小さい提供価格の商品またはサービスを選択することで、支払いに見合うだけの商品やサービスを得ることができる。一方、需要者は、商品やサービスにそれほど質を求めない場合には、還元ポイントの割合が大きい提供価格の商品またはサービスを選択することで、多くの還元ポイントを得ることができる。また、需要者は、還元ポイントの割合を選択することで、自身で付与される還元ポイントを決めることができる。このように価格差(提供価格−商品またはサービスの本体価格)を還元ポイントとして受け取ることを可能にすることで、需要者の利便性を向上することができる。
本発明によれば、価格差を還元ポイントとして受け取ることを可能にすることで、需要者の利便性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係るポイント付与システムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係るポイント付与システムのシーケンス図である。 代理店と提携するマイル付与会社の一覧データの一例を示す図である。 代理店が宿泊者に提示する宿泊プランの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るポイント付与システムの構成図である。 本発明の第2実施形態に係るポイント付与システムのシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係るポイント付与システムの構成図である。 本発明の第3実施形態に係るポイント付与システムのシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係るポイント付与システムのシーケンス図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係るポイント付与システムの実施形態を説明する。なお、以下の実施形態では、還元ポイントの一例として航空会社などが提供するマイレージサービスの還元ポイントであるマイルを付与する例について説明するが、本発明の還元ポイントはマイルに限定されず、一般的なポイントについても適用することができる。
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態のポイント付与システムは、インターネットG(ネットワーク)に接続された、需要者(ユーザ)である宿泊者Bの通信端末1と、代理店Cのサーバ2と、マイル付与会社Eの通信端末3と、ホテルDの通信端末4とから主に構成されている。
ここで、マイル付与会社Eは、宿泊者Bに対してマイルを付与する会社であり、ホテルDは、宿泊者Bに対して、宿泊設備や宿泊に伴うサービス(宿泊サービス)を提供する会社である。また、代理店Cは、ホテルD、宿泊者Bおよびマイル付与会社Eとの間で主に指示やデータの送受信を行う会社である。
また、宿泊者Bの通信端末1は、インターネットGに接続可能な、パソコンや携帯可能なコンピュータ、携帯電話などである。この宿泊者Bの通信端末1は、所属する会社A(図2参照)に設置されたパソコンなどであってもよい。また、ホテルDの通信端末4は、サービスの提供元のサーバに該当し、マイル付与会社Eの通信端末3はポイント管理装置に該当する。なお、マイル付与会社Eに設置される通信端末3とポイント管理装置とは別の端末であってもよい。
サーバ2は、(1)予め設定された、宿泊サービスに対してマイルの割合が異なる複数の同額の提供価格を、マイルとともに画面上に表示させる表示データを宿泊者Bの通信端末1に対して送信する手段と、(2)宿泊者Bの通信端末1からサービス提供の予約指示を受信したときにこの予約指示をホテルDの通信端末4に送信する手段と、(3)宿泊サービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示を、マイル付与会社Eの通信端末3に送信する手段と、を有する。
各通信端末1,3,4およびサーバ2は、それぞれ周知のコンピュータで構成されており、複数のプログラムの連携により、ポイント付与プログラムを実行する。以下、本発明に係るポイント付与プログラムにおいて、宿泊者Bの通信端末1にて動作するプログラムをユーザ側プログラム、代理店Cのサーバ2にて動作するプログラムをサーバ側プログラム、マイル付与会社Eの通信端末3にて動作するプログラムをマイル付与会社側プログラムという。また、ホテルDの通信端末4にて動作するプログラムをホテル側プログラムと呼ぶ。ユーザ側プログラムは、インターネットG上の代理店Cのサイトにアクセスしたときに、ダウンロードするようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るポイント付与システムの動作について、図2を参照しながら説明する。ここで、宿泊者Bは会社Aの従業員であり、宿泊を伴う出張に際し、本実施形態に係るポイント付与システムを利用している。
〔1〕宿泊者Bの通信端末1を代理店Cのサーバ2に接続すると、通信端末1のユーザ側プログラムが代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムに対して、マイル付与会社Eを含む複数のマイル付与会社の一覧データを要求する。そして、サーバ側プログラムは、この要求により宿泊者Bの通信端末1に対してマイル付与会社の一覧データを送信する。ユーザ側プログラムは、マイル付与会社の一覧データを宿泊者Bの通信端末1の表示部(ディスプレイ画面など)に一覧テーブルとして表示し、宿泊者Bによる選択を可能とする。
マイル付与サービスの選択は、図3に示すような一覧テーブルに表示されているマイル付与会社を選択することにより行う。宿泊者Bが一覧テーブルの複数のマイル付与会社の中から希望するマイル付与会社Eを選択すると、ユーザ側プログラムが代理店Cのサーバ2に対して、マイル付与会社Eを選択した旨の情報を送信する。そして、代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムは、宿泊者Bの通信端末1から送信されたマイル付与会社Eを特定するデータを受信する。これにより、宿泊者Bに対してマイルを付与する会社がマイル付与会社Eであると確定される。
〔2〕続いて、ユーザ確認データを作成し、マイル付与会社Eの通信端末3への送信を行う。ユーザ確認データは取引上の信用を確保するためのデータであり、マイル付与会社Eと代理店Cとの間で宿泊者Bの登録済みの確認のために用いられる。
ユーザ確認データの作成では、まず、ユーザ側プログラムが代理店Cのサーバ2にフォーマットデータを要求する。この要求により、代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムが、宿泊者Bの通信端末1に対してフォーマットデータを送信する。宿泊者Bの通信端末1がサーバ側プログラムからフォーマットデータを受信すると、ユーザ側プログラムが通信端末1の表示部にフォーマットデータ(確認データ入力画面)を表示する。
宿泊者Bは、通信端末1を操作して確認データ入力画面に登録事項を入力する。ここで、登録事項とは、サービスの提供、すなわち、マイルの付与を受けるために宿泊者Bを特定する情報であり、例えば、宿泊者Bの氏名、住所、年齢、性別、メールアドレス、マイル付与会社Eにおける会員番号やIDなどである。登録事項を全て入力し、送信操作を行うと、ユーザ側プログラムが代理店Cのサーバ2にユーザ確認データを送信する。
〔3〕サーバ側プログラムは、宿泊者Bの通信端末1からユーザ確認データを受信すると宿泊者Bが登録済みであるか否かを確認するため、マイル付与会社Eの通信端末3に対してユーザ確認データを送信する。
〔4〕マイル付与会社Eの通信端末4のマイル付与会社側プログラムは、ユーザ確認データをハードディスクドライブなどの記憶手段に記憶された照会用のデータと照合して宿泊者Bが会員として登録済みであるか否か(マイル付与会社Eのマイルの付与を受けられるか否か)を照会する。照会を終了すると、マイル付与会社側プログラムは、照会結果を、代理店Cのサーバ2に送信する。
〔5〕照会の結果、宿泊者Bが登録済みである場合は、代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムは、宿泊者Bの通信端末1に対して、予め設定された複数の宿泊プランの選択画面の情報を送信する。この情報を受信した宿泊者Bの通信端末1のユーザ側プログラムは、宿泊プラン選択画面を表示部に表示する。
宿泊プランの選択画面は、図4に示すように構成されている。例えば、複数の宿泊プラン(4)〜(6)は、宿泊一泊あたりの提供価格が同額の12,000円に設定され、還元額(付与されるマイルの割合)が異なっている。具体的には、宿泊プラン(4)では基本額が10,000円でマイルが2000円相当付与されることになり、宿泊プラン(5)では基本額が8,000円でマイルが4000円相当付与されることになり、宿泊プラン(6)では基本額が6,000円でマイルが6000円相当付与されることになる。
ここで、基本額はホテルDが受け取る宿泊サービスの対価(宿泊費)と、代理店Cおよびマイル付与会社Eが受け取る事務処理の手数料などを含む金額であり、還元額は宿泊者Bに対して付与されるマイル相当額である。なお、代理店Cおよびマイル付与会社Eが受け取る事務処理の手数料などは、予め宿泊者Bの同意を得た上で、還元額から差し引くようにしてもよい。
宿泊者Bは、通信端末1を操作して複数の宿泊プランの中から希望する提供価格と還元額の宿泊プランを選択する。そして、宿泊者Bの通信端末1のユーザ側プログラムは、選択された宿泊プランの情報(データ)を代理店Cのサーバ2に送信する。
〔6〕情報を受信した代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムは、代理店Cが提供する宿泊プランの加盟ホテルのうち、予約可能なホテルの一覧を宿泊者Bの通信端末1に送信する。宿泊者Bは、自身が選択した条件、すなわち、提供価格と還元額の条件に合致するホテル一覧の中から希望するホテルDを選択する。これにより、代理店Cのサーバ2に対する宿泊者Bの宿泊予約処理が終了する。
〔7〕サーバ2に対する宿泊予約処理が終了すると、サーバ側プログラムは、宿泊者Bの要求する宿泊プランと、宿泊者Bを特定するための情報、代理店Cとの関係を示す情報、その他、宿泊に必要な情報を予約指示としてホテルDの通信端末4に送信する。
〔8〕予約指示を受信したホテルDの通信端末4は、公知の予約処理を行う。そして予約処理を終了すると、ホテルDの通信端末4から宿泊者Bの通信端末1に対して予約完了の通知を直接送信する。なお、宿泊情報の変更などに対しては、この後、ホテルDの通信端末4のホテル側プログラムと宿泊者Bの通信端末1のユーザ側プログラムとの間で行う。
〔9〕ホテルDの通信端末4は、宿泊者Bに対する予約完了の通知を代理店Cのサーバ2にも連絡事項として送信する。
〔10〕宿泊日当日、宿泊者Bは、ホテルDに宿泊プランの代金(提供価格)を支払ってホテルDに宿泊する。
〔11〕ホテルDは、宿泊者Bに対して提供価格の領収書を発行する。
〔12〕後日、宿泊者Bは、ホテルDが発行した領収書を添付して所属する会社Aに対して領収書の額面通りの宿泊料を請求し、宿泊料を受け取る。
〔13〕ホテルDは、代理店Cに対して、還元額相当額と、代理店Cおよびマイル付与会社Eへの事務処理などの手数料とを支払う。このとき、ホテルDの通信端末4または支払いが行われた金融機関から代理店Cのサーバ2へ支払いの完了を示す情報(宿泊者Bの情報を含む)が送信される。また、ホテルDの通信端末4のホテル側プログラムは、宿泊者Bを特定するための情報を代理店Cのサーバ2に送信する。
〔15〕代理店Cは、マイル付与会社Eに対して、還元額相当額と、マイル付与会社Eへの事務処理などの手数料とを支払う。また、代理店Cのサーバ2は、支払いの完了を示す情報を受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示と、支払いが完了した宿泊者Bを特定するための情報を、マイル付与会社Eの通信端末3に送信する。
〔16〕マイル付与会社Eの通信端末3は、記憶手段に記憶された宿泊者Bに対応して還元額相当のマイルを付与するとともに、宿泊者Bの通信端末1にマイルを付与した旨の情報を送信する。
〔17〕また、マイル付与会社Eの通信端末3は、宿泊者Bにマイルを付与した旨の情報を、代理店Cのサーバ2にも送信する。
〔18〕代理店Cのサーバ2は、宿泊者Bにマイルが付与された旨の情報を、宿泊者Bの通信端末1に送信する。
マイルが付与された宿泊者Bは、付与されたマイルを、マイル付与会社Eが提供する商品の購入やサービスの利用などに利用することができる。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)宿泊者Bは、代理店Cから提示された宿泊プランの中から所属する会社Aの限度額に最も近い提供価格のホテルDを選定し、提供価格に含まれている還元額をマイルで受け取ることができるので、会社Aが認めている限度内の精算が可能となる。
また、宿泊者Bは、ホテルDから宿泊設備の提供以外のサービスの提供を受ける必要がない場合はマイル(還元額)の大きいものを選択し、宿泊設備のグレードを優先したり、宿泊に伴うサービスの提供を受けたりしたい場合は還元額の少ないものを選択することができる。これにより、宿泊者Bの希望する待遇での宿泊が可能になり、価格差をマイルで受け取ることができるので利便性を向上することができる。また、ホテルDの提供料金(基本額)と宿泊者Bに対するサービスの有無に起因する乖離の発生を防止することができる。
(2)会社Aは、宿泊者Bが選択したホテルDの支払額の大小によっては価格差を節約することができる。
(3)ホテルDは、宿泊料と設備やサービスなどとの間に乖離が発生しないので、宿泊者Bの数が増加し、収益を上げることができる。
(4)代理店Cおよびマイル付与会社Eも、ホテルDの宿泊者Bの増加により収益を上げることができる。
[第2実施形態]
本実施形態はホテルDに通信端末4に代えてサーバ2を設置し、代理店Cにサーバ2に代えて通信端末6を設置したものである。他の構成は第1実施形態と同じである。また、マイル付与会社の選択、代理店Cおよびマイル付与会社Eに対する登録済みか否かの確認、代理店Cが提示する宿泊プランなども第1実施形態と同じなのでここでは詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のポイント付与システムは、インターネットGに接続された、宿泊者Bの通信端末1と、代理店Cの通信端末6と、マイル付与会社Eの通信端末3と、ホテルDのサーバ2とから主に構成されている。ホテルDは代理店Cが提示する宿泊プランの加盟ホテルである。また、通信端末6は、周知のコンピュータで構成されており、この通信端末6にて動作するプログラムを代理店側プログラムという。
次に、本実施形態に係るポイント付与システムの動作の概略について、図6を参照しながら説明する。
〔21〕宿泊の予約に際しては、まず、宿泊者Bが、ホテルDのサーバ2に宿泊者Bの通信端末1を接続する。ホテルDのサーバ2は、予約可能な部屋の一覧と、各部屋の宿泊費に関連づけて予め設定された還元額が異なる複数の同額の提供価格とを、還元額とともに画面上に表示させる表示データを宿泊者Bの通信端末1に対して送信する。そして、宿泊者Bは、宿泊者Bの通信端末1からホテルDのサーバ2に宿泊の条件(宿泊する部屋、提供価格、還元額、マイル付与会社Eの情報など)を送信する。
〔22〕ホテルDのサーバ2のサーバ側プログラムは、宿泊者Bの通信端末1から情報を受信すると、代理店Cの通信端末6に対して宿泊者Bの情報、還元額の情報、マイル付与会社Eの情報などを送信する。
〔23〕この後、代理店Cの通信端末6は、宿泊者Bの情報(ユーザ確認データ)をマイル付与会社Eの通信端末3に送信する。
〔24〕マイル付与会社Eの通信端末3は、宿泊者Bの情報がマイル付与会社Eのデータベースに登録済みであることを確認し、登録済みであることを代理店Cの通信端末6に返信する。
〔25〕代理店Cの通信端末6の代理店側プログラムは、宿泊者Bがマイル付与会社Eに登録済みであること、宿泊者BがホテルDおよび代理店Cに対して示した還元額を受け入れる旨(アクセプト情報)をホテルDのサーバ2に送信する。
〔26〕ホテルDのサーバ2は、代理店Cの通信端末6からアクセプト情報を受け取ったことを確認の上、予約の処理を行い、予約完了の通知を宿泊者Bの通信端末1に送信する。なお、ホテルDのサーバ2は、宿泊者Bの通信端末1からの予約指示と、代理店Cの通信端末6からのアクセプト情報とを受信したときに、この予約指示をサーバ2内の予約処理を実行する手段に送信して予約の処理を実行する。
〔27〕宿泊日当日、宿泊者Bは、宿泊プランの提供価格をホテルDに支払ってホテルDに宿泊する。ホテルDは、支払いに際し、第1実施形態と同様に、提供価格の領収書を発行する。後日、宿泊者Bは会社Aに対して提供価格での精算手続を行う(〔12〕)。
〔28〕ホテルDは、代理店Cに対して宿泊プランの還元額相当額と手数料とを支払う。このとき、ホテルDのサーバ2には、代理店Cの通信端末6または金融機関から支払いの完了を示す情報が送信される。ホテルDのサーバ2は、支払いの完了を示す情報を受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示を、代理店Cの通信端末6に送信する。
〔29〕代理店Cは、代理店Cの手数料を除いた金額(還元額相当額とマイル付与会社Eの手数料)をマイル付与会社Eに支払う。そして、代理店Cの通信端末6は、宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示を、宿泊者Bを特定するための情報とともにマイル付与会社Eの通信端末3に送信する。
〔16〕マイル付与会社Eの通信端末3は、記憶手段に記憶された宿泊者Bに対応して還元額相当のマイルを付与するとともに、宿泊者Bの通信端末1にマイルを付与した旨の情報を送信する。
以上より、本実施形態でも第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
[第3実施形態]
本実施形態は、マイル付与会社Eに通信端末3に代えてサーバ2を設置し、第2実施形態と同様に代理店Cの通信端末6を設置したものである。他の構成は第1実施形態と同じである。また、マイル付与会社の選択、代理店Cおよびマイル付与会社Eに対する登録済みか否かの確認、代理店Cが提示する宿泊プランなども第1実施形態と同じなのでここでは詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のポイント付与システムは、インターネットGに接続された、宿泊者Bの通信端末1と、代理店Cの通信端末6と、ホテルDの通信端末4と、マイル付与会社Eのポイント管理装置を兼ねるサーバ2とから主に構成されている。
次に、本実施形態に係るポイント付与システムの動作の概略について、図8を参照しながら説明する。
〔31〕まず、宿泊者Bは通信端末1を用いて自身が会員登録しているマイル付与会社Eのサーバ2にログインする。
〔32〕次に、マイル付与会社Eのサーバ2のサーバ側プログラムが、代理店Cの通信端末6に対して、加盟ホテルが提示可能な宿泊プラン(還元額または還元割合のデータ)を要求する。
〔33〕代理店Cの通信端末6は、加盟ホテルから事前に登録されていた宿泊プランの情報を記憶手段から読み出し、マイル付与会社Eのサーバ2に対して宿泊者Bに提示できる宿泊プランの情報を送信する。
〔34〕マイル付与会社Eのサーバ2のサーバ側プログラムは、宿泊プランの情報、すなわち、宿泊者Bの通信端末1に対して還元額が異なる複数の同額の提供価格を、還元額とともに画面上に表示させる表示データを宿泊者Bの通信端末1に対して送信する。
〔35〕宿泊者Bが通信端末1を操作して宿泊プランを選択すると、ユーザ側プログラムがこの情報をマイル付与会社Eのサーバ2に送信する。その後は、第1実施形態の場合と同様に予約可能なホテルの一覧を宿泊者Bの通信端末1に送信し、宿泊者BがホテルDを選択することで、サーバ2における宿泊者Bの宿泊予約処理が終了する。
〔36〕マイル付与会社Eのサーバ2は、宿泊者Bの通信端末1から予約指示を受信したときに、この予約指示を、宿泊者Bを特定するための情報などとともにホテルDの通信端末4に送信する。
〔37〕ホテルDの通信端末4は、送信された情報に基づいて宿泊者Bの宿泊予約を行い、予約完了の通知を、宿泊者Bの通信端末1、代理店Cの通信端末6に送信する。
この後は、第1、第2実施形態で説明したように、宿泊者Bが宿泊に際し、宿泊プランの提供価格をホテルDに支払う。このとき、ホテルDからは提供価格の領収書が発行されるので、後日、宿泊者Bは会社Aに対して提供価格での精算手続を行う(〔12〕)。
〔38〕ホテルDは、代理店Cに対して宿泊プランの還元額相当額と手数料とを支払う。このとき、代理店Cの通信端末6には、ホテルDの通信端末4または金融機関から支払いの完了を示す情報が送信される。
〔39〕代理店Cは、代理店Cの手数料を除いた金額(還元額相当額とマイル付与会社Eの手数料)をマイル付与会社Eに支払う。また、代理店Cの通信端末6は、支払いの完了を示す情報を受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示を、マイル付与会社Eのサーバ2に送信する。
そして、マイル付与会社Eのサーバ2は、記憶手段に記憶された宿泊者Bに対応して還元額相当のマイルを付与するとともに、宿泊者Bの通信端末1にマイルを付与した旨の情報を送信する。
以上より、本実施形態でも第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
なお、本実施形態において、提示可能な宿泊プランの情報のやりとりは、マイル付与会社EとホテルDとの間で行うようにしてもよい。また、マイル付与会社Eに設置されるサーバ2とポイント管理装置とは別の端末であってもよい。
[第4実施形態]
本実施形態では図9を参照して、第1実施形態で説明したポイント付与システムを用いて宿泊を予約する際に、代理店Cを通さず、直接、ホテルDに対して宿泊プランによる宿泊サービスの利用を申し出る場合について説明する。
なお、本実施形態のポイント付与システムの構成は第1実施形態と同じである(図1参照)。また、マイル付与会社の選択、代理店Cおよびマイル付与会社Eに対する登録済みか否かの確認、代理店Cが提示する宿泊プランなども第1実施形態と同じなのでここでは詳細な説明を省略する。
〔41〕図9に示すように、宿泊者Bは、予めの代理店Cにおける宿泊プランの選択をせずに、電話などで予約をして、または、予約なしで、ホテルDに出向きチェックインする際に、宿泊プランを利用したい旨を申し出る。このとき、宿泊者Bは、代理店Cが提示する宿泊プランにおけるマイルの付与をマイル付与会社Eにて行う旨も伝える。
〔42〕宿泊者BまたはホテルDの従業員は、ホテルDの通信端末4で代理店Cのサーバ2にアクセスし、代理店Cのサーバ側プログラムに対してユーザ確認データを送信して、宿泊プランにおけるマイル付与会社Eの登録の確認を行う(ユーザ確認データを送信する)。
〔43〕代理店Cは、マイル付与会社Eの通信端末3に登録の確認のためユーザ確認データを送信する。
〔44〕マイル付与会社Eの通信端末3は、宿泊者Bの登録の確認を行い、登録済みであることを示すデータを代理店Cのサーバ2に送信する。
〔45〕代理店Cのサーバ2のサーバ側プログラムは、宿泊者Bが指定したマイル付与会社Eにおいて宿泊者Bが登録済みである旨の情報と、還元額が異なる複数の同額の提供価格(宿泊プラン)を還元額とともに画面上に表示させる表示データとを、宿泊者BまたはホテルDの従業員が操作するホテルDの通信端末4に対して送信する。通信端末4では、これら複数の宿泊プランを画面上に表示し、宿泊者BまたはホテルDの従業員の操作により、宿泊者Bが希望する宿泊プランを選択する。
〔46〕ホテルDの通信端末4のホテル側プログラムは、選択された宿泊プランの情報(予約指示)を代理店Cのサーバ2に送信する。代理店Cのサーバ2は、確認のため、選択された宿泊プランの情報(予約指示)をホテルDの通信端末4に送信する。これにより、宿泊プランが利用可能となる。
〔47〕宿泊者Bは提供価格を支払ってホテルDに宿泊する。このとき、ホテルDからは提供価格の領収書が発行されるので、後日、宿泊者Bは会社Aに対して提供価格での精算手続を行う(〔12〕)。
〔48〕ホテルDは、宿泊者Bが支払った提供価格の中から還元額相当額と、代理店Cおよびマイル付与会社Eへの手数料とを代理店Cに支払う。これにより、代理店Cのサーバ2には、ホテルDの通信端末4または金融機関から支払いの完了を示す情報が送信される。また、ホテルDの通信端末4のホテル側プログラムは、宿泊者Bを特定するための情報を代理店Cのサーバ2に送信する。
〔49〕代理店Cは、マイル付与会社Eとの間で宿泊者Bを特定するデータ、宿泊者Bの利用した宿泊プランなど、宿泊者Bに対してマイルの付与を行う際に必要なデータをマッチングした上で代理店Cの手数料を差し引いた金額をマイル付与会社Eに支払う。また、代理店Cのサーバ2は、支払いの完了を示す情報を受信したときに、その支払いを行った宿泊者Bに対応してマイルを付与させる指示を、マイル付与会社Eの通信端末3に送信する。
〔16〕マイル付与会社Eの通信端末3は、記憶手段に記憶された宿泊者Bに対応して還元額相当のマイルを付与するとともに、宿泊者Bの通信端末1にマイルを付与した旨の情報を送信する。
以上より、本実施形態でも第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、宿泊サービスを利用した宿泊者Bに対して提供価格の支払いを条件としてマイルを付与する形態を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、商品を購入した購入者に対して代金(提供価格)の支払いを条件として還元ポイントを付与する形態としてもよい。すなわち、本発明は、商品やサービスの代金を立て替えて実費精算の形で精算が認められる形態において広く採用することができる。
前記実施形態では、サービスの提供者(ホテルD)と還元ポイントを付与する主体(マイル付与会社E)を別とした例を示したが、本発明はこれに限定されず、サービスの提供者(商品の販売者)と還元ポイントを付与する主体とが同じであってもよい。例えば、ホテルDが宿泊者Bに対して系列ホテルで宿泊費割引などに使用できる還元ポイントを付与したり、商品の販売店が系列販売店で割引に使用できる還元ポイントを付与したりする形態とすることができる。
前記実施形態では、通信端末1の表示部に表示されたマイル付与会社一覧からマイル付与会社Eを選択し、次に表示された宿泊プラン一覧から宿泊プラン(希望還元額)を選択し、次いで表示されたホテル一覧からホテルDを選択するように構成した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、マイル付与会社の選択、宿泊プランの選択およびホテルの選択を一度に選択できるように、各一覧が同時に表示されるように構成してもよい。
1 通信端末
2 サーバ
3 通信端末
4 通信端末
6 通信端末
A 会社
B 宿泊者
C 代理店
D ホテル
E マイル付与会社
G インターネット

Claims (3)

  1. 需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置と、
    予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する手段と、
    需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する手段と、
    前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、前記ポイント管理装置に送信する手段と、
    を有することを特徴とするポイント付与システム。
  2. 予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する工程と、
    需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する工程と、
    前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置に送信する工程と、
    を有することを特徴とするポイント付与方法。
  3. コンピュータを、
    予め設定された、商品またはサービスに対して還元ポイントの割合が異なる複数の同額の提供価格を、前記還元ポイントとともに画面上に表示させる表示データを需要者の通信端末に対して送信する手段、
    需要者の通信端末からサービス提供または商品購入の予約指示を受信したときにこの予約指示をその商品の販売元またはサービスの提供元のサーバに送信する手段、
    前記商品またはサービスについての支払いの完了を示すデータを受信したときに、その支払いを行った需要者に対応して還元ポイントを付与させる指示を、需要者に対応して還元ポイントを記憶する手段を有するポイント管理装置に送信する手段、
    として機能させることを特徴とするポイント付与プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204855A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社ケアコム ナースコールシステム、ナースコール親機およびナースコール子機
CN109712031A (zh) * 2018-12-07 2019-05-03 深圳市智捷云科技有限公司 一种酒店客房服务管理交互系统

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