JP2010181113A - 引出し型加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】引出し体と調理器本体との間に設けられるラッチ機構のラッチ係合を確実とし、開閉ドアと調理器本体との間に生じる隙間からの電波漏れを抑え、調理器本体の側面部におけるデッドスペースを解消した引出し型加熱調理器を提供する。
【解決手段】引出し体2を加熱室内における収納位置にもたらすと開閉ドア2aが調理器本体1の加熱室に通じる開口部を閉鎖するとともに開閉ドアの後面に配置されているラッチヘッドが開閉ドアが覆う前方開口部に形成されている窓を通じて調理器本体内に侵入し、窓の背面側に設けられているラッチスイッチ7と係合する。ラッチスイッチ7はラッチヘッド5によってオン動作され、加熱室内にマイクロ波を照射可能になる。また、開閉ドア2aが開かれたらラッチヘッド5が上がり、調理器の加熱用のメインスイッチが切れるようにした。開閉ドア直近にラッチ機構が存在するため、ラッチ係合が確実となる。
【選択図】図1
【解決手段】引出し体2を加熱室内における収納位置にもたらすと開閉ドア2aが調理器本体1の加熱室に通じる開口部を閉鎖するとともに開閉ドアの後面に配置されているラッチヘッドが開閉ドアが覆う前方開口部に形成されている窓を通じて調理器本体内に侵入し、窓の背面側に設けられているラッチスイッチ7と係合する。ラッチスイッチ7はラッチヘッド5によってオン動作され、加熱室内にマイクロ波を照射可能になる。また、開閉ドア2aが開かれたらラッチヘッド5が上がり、調理器の加熱用のメインスイッチが切れるようにした。開閉ドア直近にラッチ機構が存在するため、ラッチ係合が確実となる。
【選択図】図1
Description
この発明は、一般的には加熱調理器に関し、特に、被加熱物が収容可能な引き出し体が調理器本体内から外へ引き出し可能に設けられる引出し型加熱調理器に関する。
従来、電子レンジ等の加熱調理器については、前面に開閉扉式のものが数多く提案されているが、そうした型式とは別型式の調理器として前面側への引き出し式の加熱調理器も提案されている。引き出し式の加熱調理器は、比較的大型の構造に適しているので、システムキッチンを構成する調理器の一つとして位置づけられている。また、近年、キッチンの大型化・システム化を反映して、調理器についても多様化・ユニット化が進み、クックトップ、引き出し式電子レンジ、電気オーブン等と組み合わされたビルトインに構成された調理機器が提案されている。
本出願人は、加熱室を有する調理器本体と、調理器本体の加熱室内から外へ引き出すことができるように調理器本体1内で移動可能に配置される引出し体と、引出し体を調理器本体内で移動させるためのスライドレールから成るスライド機構とを備え、スライド機構を加熱室の外に設けた引出し型加熱調理器を提案している(特許文献1参照)。この引出し型加熱調理器によれば、加熱室の被加熱物載置部を開閉ドアとともに引き出し可能な構造にすることができ、高い耐熱性と難燃性を有する部品又は材料でスライド機構を構成する必要を無くして、マイクロ波による放電不良の発生を防止することを実現している。
引出し体を調理器本体から引き出し可能にした引出し型加熱調理器においては、調理器本体の前面にマイクロ波発振停止用スイッチの作動機構を露出して配置した場合、開閉扉が開いた状態で誤操作やいたずらによって当該スイッチをオンにしてしまう可能性がある。そこで、引き出し式加熱調理器において、スライド機構が調理器本体の内部に延びていることに着目し、開閉扉の開閉動作に基づいてマイクロ波発振停止用スイッチの動作を生じさせることのできる動きを調理器本体の内部に得ることで、扉が閉じた状態でのみメインスイッチがオンとなるようにし、扉が開いた状態ではマイクロ波発生用のメインスイッチが作動することを防止してマイクロ波が調理器の外部に漏れるという危険な状態にならないようにすることを提案している(特許文献2)。
しかしながら、引出し型加熱調理器において、このようなラッチを調理器本体の奥方に配置することは、開閉ドアを開けたときに調理器本体の前面にスイッチ部品等が露出するのは見栄えやデザイン性の点で好ましくないとの見方を重視する結果、採用されている構造であるとも言える。また、キッチン戸棚のカウンター面下方にビルトイン設置される引出し型電子レンジでは、ドア開閉操作の際に、使用者が、本来開閉動作に必要のない垂直方向に強い操作力を加える可能性があり、ドア付近にラッチ機構を設置した場合強い応力を受けることによる「信頼性の面での懸念」があることから、ラッチ機構の設置については引出し体の奥部近傍にすることが採用されている。
こうした引出し型加熱調理器における技術的事情が図3〜図10に示されている。図3、図4は、本出願人が提供している引出し型加熱調理器の一例を示す側面断面概略図と平面断面概略図であり、引出し体を調理器本体内の加熱室から引き出した状態で示している。図5、図6はそれぞれ図3、図4に示す引出し型加熱調理器を引出し体が加熱室に収容した状態で示す側面断面概略図と平面断面概略図である。調理器本体1には、開閉ドア(以下、「ドア」と略す)2aと一体に構成された組品としての引出し体2が、引出し体2に取り付けられている可動レール3と調理器本体1に固定された固定レール4とから成るスライド機構を介して、引出し可能に収容されている。引出し体2が調理器本体1の加熱室11内に収容された状態で、ドア2aは調理器本体1の加熱室11の前面の開口部12を閉鎖可能である。
可動レール3の最後部にはラッチヘッド固定アングル6が取り付けられており、ラッチヘッド固定アングル6には、後述のラッチスイッチ7を作用させるラッチヘッド5がばね付勢の状態で取り付けられている。調理器本体1の後方部には、マイクロ波加熱のメインスイッチを構成するラッチスイッチ7とラッチフック8とが設けられており、引出し体2を調理器本体1に収容し切った状態では、ラッチヘッド5がラッチフック8と係合してラッチスイッチ7がオンとされる。引出し体2のハンドルを操作してラッチヘッド5をラッチフック8から係合離脱させるとき、ドア2aと加熱室11の前面との間の隙間15がマイクロ波の加熱室からの漏洩が発生する可能性のある距離となる以前に、ラッチスイッチ7はドア2aの加熱室11前面からの離脱を検知してオフとなってマイクロ波発生/停止用のメインスイッチが切れて、引出し体2を調理器本体1から引き出すことができる。なお、符号10は、可動レール3のスライドマウントである。
上記のようにメインスイッチとなるラッチスイッチ7を調理器本体1の後方部に配置した場合には、ラッチ機構の係合と離脱が引出し体2とスライド機構の間の遊びによる位置ずれなどの影響を受け、ラッチ機構の調整が困難となる場合がある。即ち、図7に示すように、調理器本体1の後壁11aが変形したとき(図7左側)には、これと連動してラッチ位置が移動し、正常位置でなくなるため、ラッチの動作が正常に行われず、ドア2aの加熱室11前面からの離脱を検知できない可能性がある。
また、部品精度あるいは組立精度のばらつきによって調理器本体1の全奥行き寸法が設計寸法より短くなったとき(図7右側)には、ラッチ位置が手前側位置にずれ、正常位置でなくなるため、ラッチの動作が正常に行われず、ドア2aの加熱室11前面からの離脱を検知できない可能性がある。このような場合、引出し体2のドア2aの後面2bと調理器本体1の前面11bとの間の隙間15がマイクロ波の加熱室からの漏洩が発生する可能性のある距離となった状態で、マイクロ波の発振が停止しないため、隙間15を通じてマイクロ波が加熱調理器外に漏れる可能性がある。
また、部品精度あるいは組立精度のばらつきによって調理器本体1の全奥行き寸法が設計寸法より短くなったとき(図7右側)には、ラッチ位置が手前側位置にずれ、正常位置でなくなるため、ラッチの動作が正常に行われず、ドア2aの加熱室11前面からの離脱を検知できない可能性がある。このような場合、引出し体2のドア2aの後面2bと調理器本体1の前面11bとの間の隙間15がマイクロ波の加熱室からの漏洩が発生する可能性のある距離となった状態で、マイクロ波の発振が停止しないため、隙間15を通じてマイクロ波が加熱調理器外に漏れる可能性がある。
また、ラッチが調理器本体1の奥に配設されている場合、ラッチの正常な動作を確立するためには、ドア2aを片側側部で引っ張るときに最も厳しいものとなる動作要求を満たす必要がある。即ち、電波漏れ試験の様子を示す図8及びラッチ機構の動作状態を示す図9に示すように、ドア2aの片側(図8では右側)だけが開くと、ラッチヘッド5が正常位置(図9左図)から横すべりをするだけでラッチスイッチ7は切れることがない(図9右図)。この場合、ドア2aの加熱室11前面からの離脱を検知できない。以上のような不都合が発生するのは、ラッチスイッチ7は、ラッチヘッド5が所定の距離手前側に移動しないと切れないためである。
ドア2aがある程度開くとスライド機構の摺動性のために横滑りは無くなるが、ドア2aの開きが歯車間のバックラッシュなどの機構間の間隙によって吸収されることもあり、最終的にはドア2aが所定の距離だけ開かないと、ドア2aが本体前面から開いていてもラッチスイッチ7は切れない。このため、ドア2aが本体前面から離脱して、マイクロ波の加熱室からの漏洩が発生する可能性のある距離となっているにも関わらず、スイッチはドア閉の状態を示し、調理器の運転が停止されずに継続されマイクロ波の発振が停止しない事態が発生する。その結果、ドア2aの後面2bと調理器本体1の前面11bとの間の隙間15からマイクロ波漏れが生じることになる。したがって、この対策として、ドア2aをその極端部である片側側部だけで引っ張ることがないように、ハンドル2cの握り部分をドア2aの左右幅の中央部分にのみ設けるというハンドル構造を採用していた。
更に、引出し体2のドア2aの後面2bにおける可動レール3の取付けは、設計上は後面2bに対して垂直とされている。しかしながら、図10に示すように、可動レール3をドア2aの後面2bに取り付ける部材であるドアサポートアングル部材13がドア2aに対して斜めの状態で締結ビス14によって組み付けられてしまった場合には、ラッチヘッド5がラッチスイッチ7に対して垂直な向きにならない。ラッチヘッド5はラッチフック8に入り込むことは可能であるが、ラッチヘッド5がラッチフック8の側面に擦れるなど、ラッチ調整が困難になる。
ラッチ調整は、通常、生産工程の最終検査時に、ドア開閉した時のラッチの動作を検査し、正常な動作をしないときは、ラッチ機構の部品取付け位置等を手作業にて微調整して正常な動作を実現するものであるが、ラッチ調整の頻度が高まると、当然、生産性の低下、さらには、コストアップに繋がることから、本来、設計者の無調整で正常な動作が確保されるべきものである。
ここに例示したように、可動レール3のドア2aへの取付けが垂直でない状態で、ラッチ動作が正常となるようラッチ調整した場合は、ラッチヘッド5に対してラッチフックから側圧が加わった状態となっているので、使用者がドア2aの開閉を繰り返すと、さらにラッチヘッド5とラッチフック8の側面の摩擦が悪化して固着に近い状態となり、ドア2aが容易に開閉できなくなる等の問題も生じ得る。この場合は、障害を受けた部品を交換するだけでなく、可動レール3のドア2aへの取付けを是正する修理が必要となる。このような問題は、ラッチが調理器本体1の奥に配設されている構造に起因するものである。
ラッチ調整は、通常、生産工程の最終検査時に、ドア開閉した時のラッチの動作を検査し、正常な動作をしないときは、ラッチ機構の部品取付け位置等を手作業にて微調整して正常な動作を実現するものであるが、ラッチ調整の頻度が高まると、当然、生産性の低下、さらには、コストアップに繋がることから、本来、設計者の無調整で正常な動作が確保されるべきものである。
ここに例示したように、可動レール3のドア2aへの取付けが垂直でない状態で、ラッチ動作が正常となるようラッチ調整した場合は、ラッチヘッド5に対してラッチフックから側圧が加わった状態となっているので、使用者がドア2aの開閉を繰り返すと、さらにラッチヘッド5とラッチフック8の側面の摩擦が悪化して固着に近い状態となり、ドア2aが容易に開閉できなくなる等の問題も生じ得る。この場合は、障害を受けた部品を交換するだけでなく、可動レール3のドア2aへの取付けを是正する修理が必要となる。このような問題は、ラッチが調理器本体1の奥に配設されている構造に起因するものである。
また、ラッチが調理器本体1の奥に配設されている構造では、開閉時の引出し体2の移動時のラッチ部の軌跡上に部品を配置できない大きな問題があり、製品内に大きなデッドスペースを生じていた。即ち、図3、図4に示すように、スライド機構の可動レール3の後端に取り付けたラッチヘッド5とその固定アングル6とは、可動レール3上に高さを有しており、ラッチヘッド5と固定アングル6とが引出し体2とともに移動するときに通過することになるスペースには、ラッチヘッド5と固定アングル6と衝突あるいは干渉することになる部品を置くことはできない。したがって、その経路スペースは、他部品の配置できないデッドスペース9になる。この問題が、以下に述べるように、調理器本体のコスト改善、生産性向上、信頼性向上などの効果を目的とした設計改善に対して、大きな制約事項となることが判明した。
デッドスペース9の齎す設計上の制約の一例として、加熱室内の照明を行う庫内灯の設置方法が挙げられる。一般的な加熱調理器においては、加熱室側面の上方部に庫内灯を取り付けることが多い。このような位置に白熱灯を取り付けることにより、白熱ランプを垂直方向に設置することができ、その際、白熱灯の収容部の天地に通気口を設け、自然対流を最大限に利用することよって、容易に良好な放熱を行うことができる。
従来の引出し型加熱調理器においては、庫内灯をデッドスペース9となっている加熱室側面の上方部に取り付けることができないため、加熱室天面に庫内灯を設置する必要があった。このような加熱室天面への庫内灯の設置は、庫内灯に対する通風が側方から水平方向に流入して天面方向に流出する鉤型の気流となり、自然対流の効果が減殺される上に、加熱室天面が加熱室の最も高温となる部位であることから放熱冷却が困難となり、加熱調理器の設計基準上、好ましくない設計構造とされているものである。従来は、このように好ましくない設置方法をとっていたため、庫内灯の寿命及び信頼性に悪影響が出ていた。
デッドスペース9の齎す設計上の制約の別の一例として、加熱室内の排気を行う排気ダクトの配置があげられる。従来の引出し型加熱調理器では、加熱室内の高温、高湿の排気は、加熱室天面から排気された後、加熱室両側面のデッドスペースを迂回して、加熱調理器前面下部から前方に排出されるため、排気ダクトは、まず、加熱室奥部へ延伸した後、つづいて、奥部上方を水平方向に延伸し、さらに続いて、側面部最奥部を熱対流に反して下方に延伸した後、加熱室底部を加熱器前方の吸排気グリルに向い延伸する、迂遠且つ長大な経路を辿っている。排気ダクトがこのような輻輳した経路をたどる原因の一つが、加熱室両側面のデッドスペースの存在である。
そこで、引出し型加熱調理器のメインスイッチを構成するラッチ機構の調理器本体における配置を工夫して、垂直方向に強い操作力を加えることで強い応力を受けることに起因した「信頼性の面での懸念」が発生しないことを実証した上で、確実なラッチ係合と容易なラッチ調整を可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、引出し体と調理器本体との間に設けられるラッチ機構のラッチ係合を確実とし、また、ラッチ機構の取り付けアングル等の部品の変形を抑えて剛性を高め、また、開閉ドアを引っ張ったときに開閉ドアと調理器本体との間に生じる隙間からの電波漏れを抑え、更に、ラッチ機構のラッチ調整を容易にし、更にまた、従来、調理器本体の側面部においてラッチの後方に延びているスペースはデッドスペースを解消して、加熱調理器の部品を配置するスペースとして利用することを可能にして調理器本体の空間利用効率を改善するとともに、部品の配置及びレイアウトの融通性を向上させた引出し型加熱調理器を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による引出し型加熱調理器は、内部に加熱室が形成されている調理器本体、前記調理器本体に対して前記加熱室の外側に設けられたスライド機構を介して前記加熱室内への収納位置と前記加熱室から外側への引出し位置との間で移動可能に配置されている引出し体、前記引出し体の移動と共に移動可能なラッチヘッド、及び前記引出し体が前記収納位置を占める状態で前記加熱室内にマイクロ波を照射可能にするために前記調理器本体に設けられており、前記引出し体が前記収納位置を占めるときの前記ラッチヘッドによってオン動作されるラッチスイッチを備え、前記引出し体は当該引出し体の前記加熱室への収納状態で前記加熱室に対応した前記調理器本体の前方の開口部を閉鎖可能な開閉ドアを備えており、前記スライド機構は前記開閉ドアと前記調理器本体との間に設けられている引出し型加熱調理器において、前記ラッチヘッドは前記開閉ドアの後面に配置されており、前記ラッチスイッチは前記調理器本体の前記開口部に形成され且つ前記開閉ドアが前記開口部を覆うときに前記ラッチヘッドが侵入する窓の背面側に設けられていることを特徴としている。
この引出し型加熱調理器によれば、引出し体を加熱室内における収納位置にもたらすと開閉ドアが調理器本体の開口部を閉鎖するとともに開閉ドアの後面に配置されているラッチヘッドが開閉ドアが覆う前方開口部に形成されている窓を通じて調理器本体内に侵入し、窓の背面側に設けられているラッチスイッチと係合する。ラッチスイッチはラッチヘッドによってオン動作され、ユーザが指定する加熱操作に応じて、加熱室内にマイクロ波を照射可能になる。また、開閉ドアが開かれることによりラッチヘッドが上がり、調理器の加熱用のメインスイッチが切れる。開閉ドア直近にラッチ機構が存在するため、ラッチ係合が確実となり、また、機構間の遊びが介入しないため、ラッチ調整が容易となる。
この引出し型加熱調理器において、前記開閉ドアは前面側に操作用のハンドルを備えており、前記ラッチヘッドは、前記ハンドルと同じ高さレベルに設けることが好ましい。この場合、ドアハンドルの近傍にラッチ機構が配置されるため、ラッチ機構を係合或いは解除する力が正面に有効に作用し、係合・解除動作が正確に行われる。
また、この引出し型加熱調理器において、前記スライド機構は前記調理器本体に取り付けられた固定レールと当該固定レールとスライド可能に係合するように前記開閉ドアに取り付けられた可動レールとを備えており、前記ラッチヘッド及び前記ラッチスイッチはそれぞれ前記可動レール又は前記固定レールが設けられる高さ位置よりも上方において前記開閉ドア又は前記調理器本体に取り付けることが好ましい。この場合、引出し体に関してラッチ機構とスライド機構とが上下に分離されて配置され、バランスのよい配置となる。
更に、この引出し型加熱調理器において、前記調理器本体の前記スライド機構の上部スペースには、前記加熱室内を照らすランプ、前記加熱室内にマグネトロンを冷却した温風を送り込むダクト、前記加熱室から排気する排気ダクト、又は前記調理器本体への電源を供給する電源ケーブルを収容する空間を配置することができる。ラッチ機構は調理器本体の前方部に設けられるので、引出し体を収納位置にもたらすときに、ラッチ機構の特にラッチヘッドやその固定アングルが調理器本体内を移動することもないので、調理器本体内のスペースを、例えば、庫内灯、排気ダクト、導波管、電源ケーブル等を収容する空間として有効利用することができる。
この発明による引出し型加熱調理器は、上記のように構成されているので、次のような格別な効果を奏する。即ち、開閉ドアの直近、特に、開閉ドアのハンドルの近傍にラッチ機構が存在するため、ラッチ機構を係合或いは解除する力がラッチ機構に対して効果的に作用し、ラッチ係合が確実となる。また、ラッチ機構の取り付けアングル等の部品である板金自体に無理な力が作用しなくなることで、これら部品の変形が抑えられ、剛性を高めることができる。また、ラッチが外れるまで開閉ドアを引っ張ったときに開閉ドアと調理器本体との間に生じる隙間をマイクロ波の加熱室からの漏洩が発生する可能性のある距離より充分小さくすることができるので、最終的に電波漏れの設計改善が容易となる。更に、開閉ドアからラッチ機構との間の距離が短く、機構間の遊びが介入しないため、ラッチ調整が容易となる。
更にまた、従来、調理器本体の側面部においてラッチの後方に延びているスペースはデッドスペースとなっていたところ、本発明ではラッチが通過するスペースを考慮する必要がないので、調理器本体の側面部のこのスペースを、例えば、庫内を照らす庫内灯、庫内の蒸気を含む空気を排気するための排気ダクト、庫内にマイクロ波を導く導波管などの部品を配置するスペースとして利用することができる。
この発明による引出し型加熱調理器は、調理器本体の空間利用効率が改善できるとともに、デッドスペースが解消し、部品の配置及びレイアウトの融通性が向上し、前記部品を配置するスペースを利用して、加熱調理器構成部品の大幅な配置変更が可能となる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による引出し型加熱調理器の実施例を説明する。図1に示すこの発明による引出し型加熱調理器においては、図1、図2に示す従来の引出し型加熱調理器の構成要素と同等の構成部品には同じ符号を付すことにより、再度の説明を省略する。
図1に示す引出し型加熱調理器によれば、ラッチヘッド5は、調理器本体1の後方部ではなく、ドア2aの後面から突出するように、ドア2aに取り付けられている。ラッチヘッド5に対応して、調理器本体1の前面11bでドア2aによって覆われる開口部12には、ラッチヘッド5が入り込むことができる窓20が形成されている。調理器本体1の窓20の背面側の周囲には、調理器本体1の後方部に設けられているのと同様の態様で、ラッチスイッチ7とラッチフック8とが設けられている。本実施例では、窓20は、図11の斜視図に示すように、調理器本体1の前面11bにおいて開口部12の左右の各マージン部の上側部分に形成されている(図では向かって右側の窓20のみを示す)。
したがって、引出し体2を調理器本体1の加熱室11内に収容したとき、ドア2aが加熱室11の前方の開口部12を閉鎖すると同時に、ラッチヘッド5が調理器本体1の前面11bに形成されている窓20内に入り込んでラッチフック8と係合し、ラッチスイッチ7をオン作動させる。これによってメインスイッチがオンとなり、ユーザが操作パネルを操作する内容に応じて加熱調理が実行される。
ラッチヘッド5のドア2aへの取付け位置は、ドア2aのハンドル2c(図4等参照)に作用させる力の高さと同じ高さのところに設定されているので、ハンドル2cに作用させる力をそのままラッチ機構に伝達されてラッチ係合を確実にすることができる。また、この構造によれば、ハンドル2cの左右横幅を図8に示すような片側への傾斜を回避するために、左右中央に限られた範囲内の小型にする必要が無くなる。即ち、堅牢感を示し、金属光沢を与えられた大きなハンドルは見栄えやデザイン的にも優れた外観を呈し、厨房内の他の調理器とコーディネイトされた、高級感のある外観とすることができるので、従来、インテリアデザインと調和しないことが原因で商機を失っていた状態が解決するので、商業的な成功を拡大することができる。
この構造によれば、引出し体2が調理器本体1内に出し入れされるとき、ラッチスイッチ7とラッチフック8から後方に延びて加熱室11の側面の上方部に形成されるスペース21には、どのような部品も通過することがない。このスペース21は、従来、デッドスペース9であって利用不可な空間であったが、本発明の構造によれば、別の部品、例えば、排気流を庫外に排出するための排気ダクトや加熱室11内を照らす庫内灯を配置することができる。庫内灯は、図11に示すように、ランプカバー16で外側を覆われたオーブンランプ17であって、上記スペース21を利用して配置されている。ランプカバー16は、オーブンランプ17から放たれた光の漏れを防止すると共に、オーブンランプ17の発熱から周辺機器を守る働きがある。また、加熱調理器をキャビネット(戸棚)に収納するとき、戸棚後方のコンセントから加熱調理器へと引き回される電源コードの迂回部を収納する空間を設けることもできる。
白熱ランプである庫内灯が調理器本体1の天壁部に取り付けられる場合には、庫内灯の自然寿命によるフィラメント断線や振動、発熱などに起因する故障のとき、ビルトインされた調理器本体1をキャビネット(戸棚)から完全に引き出して、取り外した上で、調理器本体の上面及び両側面をカバーしている鋼板製の函体を取り外さなければ庫内灯の交換ができなかったため、サービスマンの出張対応費用が高額であった。これに対して、本加熱調理器において、調理器本体1の側部に形成されるスペース21に庫内灯17を配置する場合には、調理器本体1を戸棚から部分的に引き出すだけで、調理器本体1の天井板に設けられているサービス用の窓(通常は、カバーで覆う場合がある)にアクセス可能であり、当該窓を通して工具等を差し入れて庫内灯11を交換することができる。このように、加熱調理器の使用期間中に一度ならず発生する可能性の高い庫内灯の交換が容易になり、サービス費用が低減されるので、好ましい。
あるいは、従来、加熱室排気の送風経路が、加熱室側面のデッドスペースを迂回するため、加熱室奥部上方を迂回経由する長尺のものとなっていたが、加熱室側面のデッドスペースを解消することにより、加熱室の前方を経由した短距離の送風経路となり、送風抵抗の低減により、省エネルギーとなるとともに、送風に使用するファンモーターを小型の低出力のものとすることができるので、コスト低減に繋がり好ましい。
あるいは、従来の引出し型加熱調理器では、均一加熱機構として回転アンテナを採用していたため、導波管及び回転アンテナを加熱室天面に配置する上面給電を採用していたが、加熱室側面のデッドスペースを解消することにより、導波管を加熱室側面部に移動して側面給電とし、均一加熱機構としてターンテーブルを採用する構成とすれば、導波管及び回転アンテナが加熱室天面からなくなるので、加熱室天井をさらに高くすることができ、使用者の利便性が改善するので好ましい。
あるいは、従来は、マグネトロン、高圧トランス、及び、高圧コンデンサなどの発熱の大きい機能部品を加熱室奥部に収容していたが、加熱室側面のデッドスペースを解消することにより、これら機能部品を加熱室側面部に集中配置する構成とすることができ、その場合、加熱調理器前面の吸排気口との距離が短縮されるので、送風ファンの小型化、及び通風経路の短縮が可能となるので好ましい。
また、このように、加熱室側面のデッドスペースを解消することにより、加熱室奥部に収容していた機能部品を移動・再配置することが可能となるので、加熱室奥部の奥行きを短縮し、合わせて、本体の外寸奥行きも短縮することが可能となるので、引出し型加熱調理器を戸棚内に深く埋込み設置することが可能となり、多様なインテリアデザインに対して適用できるので好ましい。
各部機構の改善と試作実験により、引出し型加熱調理器のメインスイッチを構成するラッチ機構を調理器本体1の前面11b側に配置しても、スライド機構が引出し体2のスライドを許容しながらそれに交差する方向の力に対して十分な剛性を備えることは可能であり、そうした場合には「信頼性面での懸念」が発生しないことが実証される。
1 調理器本体 2 引出し体
2a 開閉ドア 2b 開閉ドア後面
2c ハンドル
3 可動レール 4 固定レール
5 ラッチヘッド 6 固定アングル
7 ラッチスイッチ 8 ラッチフック
9 デッドスペース 10 スライドマウント
11 加熱室 11a 後壁
11b 前面 12 開口部
13 ドアサポートアングル部材 14 締結ビス
15 隙間 16 ランプカバー
17 庫内灯(オーブンランプ)
20 窓 21 スペース
2a 開閉ドア 2b 開閉ドア後面
2c ハンドル
3 可動レール 4 固定レール
5 ラッチヘッド 6 固定アングル
7 ラッチスイッチ 8 ラッチフック
9 デッドスペース 10 スライドマウント
11 加熱室 11a 後壁
11b 前面 12 開口部
13 ドアサポートアングル部材 14 締結ビス
15 隙間 16 ランプカバー
17 庫内灯(オーブンランプ)
20 窓 21 スペース
Claims (4)
- 内部に加熱室が形成されている調理器本体、
前記調理器本体に対して前記加熱室の外側に設けられたスライド機構を介して前記加熱室内への収納位置と前記加熱室から外側への引出し位置との間で移動可能に配置されている引出し体、
前記引出し体の移動と共に移動可能なラッチヘッド、
及び前記引出し体が前記収納位置を占める状態で前記加熱室内にマイクロ波を照射可能にするために前記調理器本体に設けられており、前記引出し体が前記収納位置を占めるときの前記ラッチヘッドによってオン動作されるラッチスイッチを備え、
前記引出し体は当該引出し体の前記加熱室への収納状態で前記加熱室に対応した前記調理器本体の前方の開口部を閉鎖可能な開閉ドアを備えており、
前記スライド機構は前記開閉ドアと前記調理器本体との間に設けられている引出し型加熱調理器において、
前記ラッチヘッドは前記開閉ドアの後面に配置されており、前記ラッチスイッチは前記調理器本体の前記開口部に形成され且つ前記開閉ドアが前記開口部を覆うときに前記ラッチヘッドが侵入する窓の背面側に設けられていることを特徴とする引出し型加熱調理器。 - 前記開閉ドアは前面側に操作用のハンドルを備えており、前記ラッチヘッドは、前記ハンドルと同じ高さレベルに設けられていることを特徴とする請求項1記載の引出し型加熱調理器。
- 前記スライド機構は前記調理器本体に取り付けられた固定レールと当該固定レールとスライド可能に係合するように前記開閉ドアに取り付けられた可動レールとを備えており、前記ラッチヘッド及び前記ラッチスイッチはそれぞれ前記可動レール又は前記固定レールが設けられる高さ位置よりも上方において前記開閉ドア又は前記調理器本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の引出し型加熱調理器。
- 前記調理器本体の前記スライド機構の上部スペースには、前記加熱室内を照らす庫内灯、前記加熱室内からの排気を流通する排気ダクト、加熱室内にマイクロ波を送る導波管又は前記調理器本体への電源を供給する電源ケーブルを収容する空間が配置されることを特徴とする請求項3記載の引出し型加熱調理器。
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