JP2010180952A - 車両の潤滑制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材を駆動源の始動時においても潤滑することができ、軸受部材の焼付の発生を防止できる車両の潤滑制御装置を提供する。
【解決手段】オイルポンプ23のスリーブ32をオイルポンプハウジング18に対して回転自在に支持するオイルポンプブッシュ35を有し、第1ロックアップ用流路24aを介してトルクコンバータ16にATFを供給してロックアップクラッチ28を係合するときに、第1ロックアップ用流路24aから分岐された連絡油路39を介してオイルポンプブッシュ35にATFを供給する車両の潤滑制御装置1において、エンジン始動時に、電子制御装置60によりエンジンの停止期間が所定の停止期間を経過したと判定され、かつシフトレバー操作位置センサ65によりシフトレバー66の非走行ポジションが検出された場合に、ロックアップクラッチ28を係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の潤滑制御装置に関し、特に、オイルポンプに設けられたオイルポンプ駆動軸をオイルポンプハウジングに対して回転自在に支持する軸受部材を有する車両の潤滑制御装置に関する。
一般に、変速機構等を内部に収容した本体ケースと、作動油および潤滑油として機能するATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を貯留するオイルタンクとを備えた自動変速機において、前述の本体ケース内には、変速機構の他にトルクコンバータやオイルポンプ等が収容されている。
トルクコンバータは、エンジンの出力軸に連結されたカバーに設けられ回転駆動されるポンプインペラと、ポンプインペラによって圧送されたオイル等の流体によって駆動されるタービンランナと、タービンランナからの流体流を再びポンプインペラに供給しポンプインペラの回転トルクを増幅させるためのステータと、ポンプインペラとタービンランナの回転速度比に応じ、ステータを固定軸に対し固定、または空転させるワンウェイクラッチと、を備えている。
このような構成を有するトルクコンバータは、入力要素であるポンプインペラから出力要素であるタービンランナへの動力伝達を流体を介して行うものであるため、ディスクタイプのクラッチのように機械的に直結して動力の伝達を行うものと比較して動力の伝達効率が低い。このため、車両の自動変速機に用いられるトルクコンバータにおいては、入力要素と出力要素とを直結させるロックアップクラッチを内蔵して動力の伝達効率を高めるようにしている。この種のロックアップクラッチは、入力要素と出力要素との直結、解放を行うものであり、運転状態に応じて、入力要素から出力要素へ流体を介して動力を伝達する状態(ロックアップOFF)と、両者を直結して直接動力を伝達する状態(ロックアップON)とを切り換えるものであり、ロックアップクラッチにオイルを供給するための潤滑制御装置を備えている。
従来、この種のロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた自動変速機を有する車両の潤滑制御装置として、例えば図6に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6に示すように、特許文献1に記載された従来の車両の潤滑制御装置100は、オイルポンプ101とトルクコンバータ102との間に設けられたオイルポンプハウジング103と、このオイルポンプハウジング103を貫通するとともにオイルポンプ101からトルクコンバータ102まで延在する略円筒形状のオイルポンプ駆動軸104と、このオイルポンプ駆動軸104を前述のオイルポンプハウジング103に対して回転自在に支持する軸受部材105と、を備え、エンジンの出力軸と自動変速機106の入力軸107とをロックアップクラッチ108を介して機械的に直結する場合に、オイルポンプ駆動軸104と入力軸107との間に形成され、オイルポンプ101内とトルクコンバータ102内とを連通するロックアップ用流路107aを介してATFをトルクコンバータ102内に流入させることにより入力軸107に連結されたロックアップクラッチ108をエンジンの出力軸に直結させるようにしている。なお、上述のオイルポンプ駆動軸104は、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータ102のカバー110に連結されて、エンジンの出力軸の回転に伴って回転駆動するようになっている。
また、上述のような従来の車両の潤滑制御装置にあっては、前述の軸受部材105とこの軸受部材105を潤滑するオイルがオイルポンプハウジング103外に流出することを規制するシール部材111との間に、オイル溜り室112が形成されており、オイルポンプ101を構成するギヤとオイルポンプ駆動軸104との嵌合部における僅かな隙間を介して上述のロックアップ用流路107aと連通する連絡油路113を介して、オイルポンプ101側からATFが前述のオイル溜り室112に流入するようになっている。これにより、従来の車両の潤滑制御装置100は、ロックアップクラッチ108の直結に伴い連絡油路113を介してオイル溜り室112内に流入したATFが潤滑油として機能することにより、軸受部材105が潤滑されるようになっている。
特開2007−177977号公報
しかしながら、上述のような従来の車両の潤滑制御装置100にあっては、軸受部材105の潤滑を行うにはロックアップ用流路107aと連通した連絡油路113を介してATFをオイル溜り室112に流入させる必要があった。すなわち、従来の車両の潤滑制御装置100においては、ロックアップ用流路107aを介してトルクコンバータ102内にATFを流入させることによりロックアップクラッチ108をエンジンの出力軸に直結させる場合にのみ、ロックアップ用流路107aを流動するATFを連絡油路113を介してオイル溜り室112に流入させることができる。
ここで、従来の車両の潤滑制御装置100においては、スロットル開度および車速により定まる車両の運転領域が予め設定されたロックアップクラッチ108の係合領域にあるとき、例えばエンジンのトルク変動が比較的小さい高速走行時などに燃費低減のためにロックアップクラッチ108をエンジンの出力軸に直結するようになっている。このため、車両走行中でかつロックアップクラッチ108がエンジンの出力軸に直結しているときに限って、ロックアップ用流路107aを流動するATFを連絡油路113を介してオイル溜り室112に流入させて軸受部材105を潤滑することができる。
したがって、長時間または長期間に亘って駆動源としてのエンジンが停止し、軸受部材105を潤滑していたATFがオイル溜り室112から流出してオイルタンクに戻された後に、エンジンを始動させると軸受部材105を潤滑するために必要なATFが不足して油膜切れが生じ、軸受部材105の焼付が発生し得るという問題があった。
特に、寒冷地等においてエンジンの暖機を早めるためにレーシング(エンジンの空吹かし)を行う場合等にあっては、通常のアイドル時と比べてエンジンの出力軸の回転速度が高くなり、これに伴ってエンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータ102のカバー110に連結されたオイルポンプ駆動軸104の回転速度が高くなるばかりか、外気温の低下に伴いATFの粘度が高まっているため、軸受部材105の焼付が発生する可能性が高かった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材を駆動源の始動時においても確実に潤滑することができ、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材の焼付が発生することを防止することができる車両の潤滑制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の潤滑制御装置は、上記目的達成のため、(1)自動変速機の入力軸に連結され、車両の駆動源の出力軸と機械的に直結および解放自在なロックアップクラッチと、前記駆動源の出力軸に連結されたハウジングを有するトルクコンバータと、前記ハウジングに連結されるとともに前記入力軸を取り囲むように設けられたオイルポンプ駆動軸を有するオイルポンプと、前記オイルポンプが内部に収容され、前記オイルポンプ駆動軸を軸受部材を介して回転自在に支持するオイルポンプハウジングと、前記入力軸と前記オイルポンプ駆動軸との間に形成されたロックアップ用流路を介して、前記オイルポンプから前記トルクコンバータにオイルを供給することにより、前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結するロックアップ制御手段と、を備え、前記ロックアップ用流路から分岐され、前記軸受部材に前記ロックアップ用流路からオイルが供給される連絡油路が形成され、前記ロックアップ制御手段により前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結するときに、前記ロックアップ用流路を介して前記連絡油路にオイルを供給する車両の潤滑制御装置において、前記駆動源の停止期間が予め定められた停止期間を経過したか否かを判定する停止期間判定手段と、シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジション検出手段とを備え、前記ロックアップ制御手段は、前記駆動源が始動されたときに、前記停止期間判定手段により前記駆動源の停止期間が予め定められた停止期間を経過したものと判定され、かつ前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの非走行ポジションが検出された場合に、前記ロックアップ用流路を介して前記トルクコンバータにオイルを供給することにより前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結するよう構成する。
この構成により、ロックアップ制御手段が、駆動源が始動されたときに、停止期間判定手段により駆動源の停止期間が予め定められた停止期間を経過したものと判定され、かつシフトポジション検出手段によりシフトレバーの非走行ポジションが検出された場合に、ロックアップ用流路を介して前記トルクコンバータにオイルを供給することによりロックアップクラッチを出力軸に直結するようにしたので、ロックアップ用流路から分岐された連絡油路を介して軸受部材にオイルを供給することができ、駆動源の始動時に軸受部材を確実に潤滑することができる。このため、車両の駆動源が長時間または長期間に亘って停止していた後に駆動源を始動する場合であっても、軸受部材の潤滑を行うためのオイルの不足により軸受部材の焼付が発生することを防止することができる。また、特に寒冷地等において、例えば駆動源としてのエンジンの暖機を早めるためにエンジン始動直後にレーシング(エンジンの空吹かし)を行う場合にあっては、より効果的に軸受部材の焼付が発生することを防止することができる。
上記(1)に記載の車両の潤滑制御装置において、(2)前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの走行ポジションが検出されたとき、前記自動変速機の発進クラッチを係合させる発進クラッチ制御手段とを備え、前記ロックアップ制御手段は、前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの走行ポジションが検出された場合に、前記駆動源の始動時に直結していた前記ロックアップクラッチを前記出力軸から解放するロックアップ解放制御を実行し、前記発進クラッチ制御手段は、前記ロックアップ解放制御の実行後に一定時間経過してから前記発進クラッチを係合させるよう構成する。
この構成により、ロックアップ制御手段が、シフトポジション検出手段によりシフトレバーの走行ポジションが検出された場合に、駆動源の始動時に直結していたロックアップクラッチを解放し、発進クラッチ制御手段が、ロックアップ解放制御の実行後に一定時間経過してから発進クラッチを係合させるようにしたので、ロックアップクラッチを直結させたまま車両を発進させることを防止することができ、エンジンストールを回避することができる。
本発明によれば、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材を駆動源の始動時においても確実に潤滑することができ、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材の焼付が発生することを防止することができる車両の潤滑制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置の一部拡大構成図である。 本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置におけるロックアップコントロールバルブを含む油圧制御回路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置におけるエンジンの始動時のロックアップ制御を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置におけるエンジンの始動時のロックアップ制御および発進クラッチ係合制御を説明する図である。 従来の車両の潤滑制御装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1の自動変速機11は、本体ケース12と、オイルとしてのATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を貯留するオイルタンク13とから構成されており、本体ケース12は、コンバータハウジング14と、ミッションケース15とから構成されている。また、ミッションケース15の下方に上述のオイルタンク13が配置されるようになっている。
コンバータハウジング14は、図示しない駆動源としてのエンジン側の端部(図1中、左側の端部)が閉塞され、ミッションケース15側の端部(図1中、右側の端部)が開口した略円筒状に形成され、トルクコンバータ16を内部に収容するようになっている。
一方、ミッションケース15は、一方の端部が閉塞するとともに他方の端部(図1中、左側の端部)が開口した略円筒状に形成され、変速機構17を内部に収容するとともに開口した他方の端部が複数のボルトB1を介してコンバータハウジング14に締結固定されるようになっている。また、ミッションケース15の開口した端部、すなわちコンバータハウジング14側の端部には、開口を閉塞するようにオイルポンプハウジング18が複数のボルトB2を介して締結固定されるようになっている。
上述のオイルポンプハウジング18は、オイルポンプカバー20と、オイルポンプボディ21とから構成されている。オイルポンプカバー20は、略平円板形状に形成されており、オイルポンプボディ21は、略円錐形状に形成されており、オイルポンプカバー20とオイルポンプボディ21とは複数のボルトB3を介して締結固定されるようになっている。また、オイルポンプボディ21のオイルポンプカバー20側の端部には、ポンプ用凹部22が形成されており、このポンプ用凹部22は、オイルポンプカバー20とオイルポンプボディ21とが接合されて両部材が締結固定されることにより、閉塞されるようになっている。そして、閉塞されたポンプ用凹部22の内部には、オイルポンプ23が収容され、後述するオイルポンプ駆動軸としてのスリーブをオイルポンプブッシュを介して回転自在に支持するようになっている。
また、上述のオイルポンプカバー20およびオイルポンプボディ21には、その中心に連通孔20aおよび21aがそれぞれ形成されており、この連通孔20aおよび21aは、コンバータハウジング14内、ポンプ用凹部22内およびミッションケース15内を連通させるとともに、変速機構17の入力軸24をトルクコンバータ16側まで延設させるようになっている。
トルクコンバータ16は、ハウジングとしてのカバー25と、タービンランナ26とを含んで構成されており、カバー25は、ポンプインペラ27が設けられ、図示しないエンジンの出力軸に連結されるようになっている。一方、タービンランナ26は、変速機構17の入力軸24に連結されるようになっている。このようなトルクコンバータ16は、エンジンの出力軸から入力された回転トルクをトルクコンバータ16内に充填された流体であるATFを介して、タービンランナ26が連結された変速機構17の入力軸24にトルクを増大させて出力するようになっている。
また、上述の変速機構17の入力軸24には、エンジンの出力軸と機械的に直結および解放自在なロックアップクラッチ28が連結されている。このロックアップクラッチ28は、エンジンの出力軸に連結されたカバー25と変速機構17の入力軸24とを機械的に直結して、エンジンの出力軸から伝達される回転トルクを変速機構17の入力軸24に直接伝達するようになっている。
また、上述の変速機構17の入力軸24の端部(図1中、右側の端部)には、同軸上に中間軸29と図示しない出力軸とが設けられ、中間軸29と出力軸とは互いに軸方向への移動が規制され、かつ回転自在に支持されるようになっている。また、ミッションケース15内であって、中間軸29の外周側には変速機構17の主体をなすプラネタリギアユニットが設けられるとともに、変速機構17において各変速段を選択的に切り換えて作動させるための後述する発進クラッチC1を含む複数の多板クラッチおよび多板ブレーキ等からなる摩擦係合要素31が設けられている。
次いで、図1、図2を用いて、本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1におけるオイルポンプ構造について、説明する。
図1、図2に示すように、オイルポンプ23は、オイルポンプ駆動軸としてのスリーブ32と、ドライブギア33と、ドリブンギア34とから構成されており、エンジンの動力を用いて回転駆動することにより、オイルタンク13に貯留されたATFを各部に供給するようになっている。
スリーブ32は、略円筒形状に形成され、変速機構17の入力軸24が貫通するようになっている。また、スリーブ32は、入力軸24を貫通させた状態でオイルポンプボディ21の連通孔21aを介して、入力軸24とともにオイルポンプボディ21を貫通してトルクコンバータ16側まで延設されており、一方の端部がトルクコンバータ16のカバー25に連結されるようになっている。このため、スリーブ32は、カバー25の回転に伴いカバー25とともに回転するようになっている。すなわち、スリーブ32は、トルクコンバータ16のカバー25に連結されるとともに、変速機構17の入力軸24を取り囲むように設けられている。
また、オイルポンプボディ21の連通孔21a内において、この連通孔21aの内周面と上述のスリーブ32の外周面との間には、軸受部材としてのオイルポンプブッシュ(例えば、ニードルベアリング等)35が設けられており、このオイルポンプブッシュ35は、スリーブ32をオイルポンプボディ21に対して回転自在に支持するようになっている。
ドライブギア33は、ポンプ用凹部22内に設けられ、ドライブギア33の内周側には突起33a(図2中、二点鎖線で示す)が形成されており、外周側には複数の嵌合歯が形成されている。また、ドライブギア33は、突起33aがスリーブ32の他方の端部、すなわちオイルポンプ23側の端部32aに形成されたキー溝32bに嵌合された状態でスリーブ32に取り付けられるようになっている。
一方、ドリブンギア34は、ドライブギア33と同様、ポンプ用凹部22内に設けられ、ドリブンギア34の内周側には複数の嵌合歯が形成されており、このドリブンギア34の内周側に形成された嵌合歯がドライブギア33の外周側に形成された嵌合歯に噛み合うようになっている。
すなわち、本実施の形態に係るオイルポンプ23は、一対のドライブギア33およびドリブンギア34を有するいわゆる「内歯噛み合い式歯車」であって、ドライブギア33はドリブンギア34に偏心した状態で回転するようになっている。
また、オイルポンプボディ21の連通孔21aは、円錐頂点側、すなわちトルクコンバータ16側に形成された大径部21bと、円錐底側、すなわちオイルポンプ23側に形成され、前述の大径部21bよりも小径の小径部21cとから構成されている。また、大径部21b内には、スリーブ32とともに連通孔21aのトルクコンバータ16側を閉塞するためのシール部材36が設けられており、このシール部材36は、オイルポンプブッシュ35を潤滑するATFがオイルポンプボディ21外に流出することを規制するようになっている。
したがって、オイルポンプボディ21とスリーブ32との間には、環状に形成されたオイル溜り室37が形成され、このオイル溜り室37にATFが貯留されるようになっている。
オイルポンプカバー20およびオイルポンプボディ21には、上述のオイルタンク13とポンプ用凹部22(オイルポンプ23)内とを連通する略クランク状のオイル吸入流路38が形成されており、オイルポンプ23が駆動した際にはオイルタンク13内に貯留されたATFがオイル吸入流路38を介してオイルポンプ23内に供給されるようになっている。
また、変速機構17の入力軸24の外周面とスリーブ32の内周面との間には、第1ロックアップ用流路24aが形成されており、この第1ロックアップ用流路24aは、ポンプ用凹部22とトルクコンバータ16との間でATFを流動させるようになっている。
また、変速機構17の入力軸24内には、油路24bと、第2ロックアップ用流路24cとが形成されており、油路24bは、ポンプ用凹部22と変速機構17側との間でATFを流動させるようになっている。すなわち、油路24bは、オイルポンプ23から変速機構17の摩擦係合要素31に含まれる後述する発進クラッチC1に供給されるATFが流動するようになっている。一方、第2ロックアップ用流路24cは、ポンプ用凹部22とトルクコンバータ16との間でATFを流動させるようになっている。
このためオイルポンプ23の駆動によってオイルポンプ23内で加圧されたATFの一部は、入力軸24内の油路24bを介して変速機構17側に圧送されるようになっている。また、オイルポンプ23内のATFの一部は、第1ロックアップ用流路24aや、第2ロックアップ用流路24cを介してトルクコンバータ16内にも圧送されるようになっている。
また、スリーブ32とオイルポンプボディ21との間の隙間およびオイルポンプブッシュ35の隙間には、第1ロックアップ用流路24aから分岐された連絡油路39が形成されており、オイルポンプ23内のATFのうち残りの一部が前述の連絡油路39を介して、オイル溜り室37に流入するようになっている。すなわち、第1ロックアップ用流路24aと連絡油路39とは、ドライブギア33の突起33aの外側面とスリーブ32のキー溝32bの内側面との間における僅かな隙間Sを介して連通しており、ロックアップクラッチ28がエンジンの出力軸に直結されるロックアップクラッチ28の係合が行われる際に第1ロックアップ用流路24aを流動するATFの一部が前述の隙間Sを介して連絡油路39に流入するとともに、連絡油路39を介して、オイル溜り室37に流入するようになっている。これにより、オイルポンプブッシュ35が潤滑されるようになっている。
なお、上述の第1ロックアップ用流路24aおよび連絡油路39は、ドライブギア33およびドリブンギア34の側面とこの各側面に対向するオイルポンプ23の対向面との間の僅かな隙間を介してオイル吸入流路38と連通している。
次に、図2、図3を用いて、本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1におけるロックアップクラッチ28の係合および解放を制御するロックアップコントロールバルブ50を含む油圧制御回路40について説明する。
図2、図3に示すように、ロックアップコントロールバルブ50は、第2調圧弁41からライン圧PL2がそれぞれ供給される第1入力ポート50aおよび第2入力ポート50bと、トルクコンバータ16の係合側油室16aに接続された係合側ポート51と、トルクコンバータ16の解放側油室16bに接続された解放側ポート52と、電子制御装置60に接続されたロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61から出力される係合信号圧PDSUが供給される信号圧ポート53とを備えている。なお、上述の第2調圧弁41には、図示しない第1調圧弁等を介してオイルポンプ23から発生する油圧が供給されるようになっている。
ロックアップコントロールバルブ50は、係合信号圧PDSUが信号圧ポート53に供給された場合には、図中、中心線より右側半分に示されるように、スプール54がスプリング55の付勢力に抗して下方へ移動させられたON状態となる。これにより、第1入力ポート50aと係合側ポート51とが連通させられ、ロックアップ係合油圧PLUとしてATFがオイルポンプ23から第1ロックアップ用流路24aを介して係合側油室16aへ供給される一方、解放側ポート52がドレーンポート56に連通させられることにより、解放側油室16b内のATFが第2ロックアップ用流路24cを介してドレーンされ、ロックアップクラッチ28が係合させられる。
このとき、第1ロックアップ用流路24aを流動するATFの一部が連絡油路39を介してオイル溜り室37に流入して、オイルポンプブッシュ35を潤滑するようになっている。
上述のロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61は、OFF状態、すなわち非励磁の状態においては、係合信号圧PDSUの出力を停止する一方、ON状態、すなわち励磁の状態においては、係合信号圧PDSUを出力するようになっている。そして、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61は、励磁の状態では、電子制御装置60から出力されるロックアップ油圧指令値SPLUに基づき、励磁電流がデューティ制御されることにより、係合信号圧PDSUを連続的に変化させるようになっている。
また、ロックアップコントロールバルブ50には、フィードバック油室57が備えられており、このフィードバック油室57にはロックアップ係合油圧PLUが供給されるようになっている。そして、ロックアップコントロールバルブ50は、ロックアップ係合油圧PLUが係合信号圧PDSUと釣り合うようにスプール54が移動させられるようになっている。これにより、ロックアップ油圧指令値SPLUに基づき制御されるロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61の係合信号圧PDSUに応じて、ロックアップ係合油圧PLUを連続的に制御することが可能となる。このため、このロックアップ係合油圧PLUに応じてロックアップクラッチ28の係合力を連続的に変化させるようになっている。
一方、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61がOFF状態、すなわち非励磁の状態になり係合信号圧PDSUの出力が停止させられると、ロックアップコントロールバルブ50は、図中、中心線より左側半分に示されるように、スプリング55の付勢力によってスプール54が上方へ移動させられ、原位置に保持されるOFF状態となる。これにより、ロックアップコントロールバルブ50は、第2入力ポート50bと解放側ポート52とが連通され、ライン圧PL2としてATFがオイルポンプ23から第2ロックアップ用流路24cを介して解放側油室16bに供給される。同時に、係合側ポート51と排出ポート58とが連通させられることにより、係合側油室16a内のATFが第1ロックアップ用流路24aを介して排出ポート58から排出されて、ロックアップクラッチ28をOFF、すなわち解放するようになっている。
また、ロックアップコントロールバルブ50には、バックアップポート59が設けられており、このバックアップポート59は、ロックアップソレノイドSL62の出力油圧PSLが供給されるようになっている。また、バックアップポート59に出力油圧PSLが供給されると、ロックアップコントロールバルブ50は、上述の係合信号圧PDSUの供給に係わらずOFF状態に維持され、ロックアップクラッチ28を強制的に解放するようになっている。ここで、上述のロックアップソレノイドSL62は、ON−OFFソレノイドとして構成されており、ライン圧PLをそのまま出力油圧PSLとして出力するものである。これにより、ロックアップソレノイドSL62は、例えば車両の発進停止時等の低車速時に油圧PSLを出力することにより、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61のONフェール等に伴い、ロックアップクラッチ28が係合することによるエンジンストールの発生を防止することができるようになっている。
次いで、電子制御装置60の構成について、説明する。
電子制御装置60は、CPU、RAM、ROM、タイマ60a、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。
また、電子制御装置60は、スロットル弁開度θthおよび車速Vをパラメータとして予め記憶された切換マップに基づいて、スロットルセンサ63から得られる実際のスロットル弁開度θthおよび車速センサ64から得られる車速Vに応じて、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61およびロックアップコントロールバルブ50を制御することにより、ロックアップクラッチ28の係合または解放を切り換えるようになっている。
また、電子制御装置60は、エンジン始動時において、エンジンが今回の始動以前に停止していた期間を表すエンジン停止期間Tsが、予め実験的に求めて記憶された閾値Tsthよりも大きいか否か、すなわち閾値Tsthで定めるエンジン停止期間を経過したか否かを判定する停止期間判定処理を実行するようになっている。ここで、上述のエンジン停止期間Tsは、前回のイグニッションOFFから今回のイグニッションONまでの時間を電子制御装置60内部のタイマ60aなどを用いて取得されるようになっている。なお、本実施の形態においては、少なくともオイル溜り室37からATFが流出してオイルポンプブッシュ35の潤滑が不足し得る程度にエンジンが停止していた旨を表す閾値Tsthが設定される。本実施の形態においては、上述の停止期間判定処理を実行する電子制御装置60が停止期間判定手段を構成している。
また、電子制御装置60には、シフトレバー操作位置センサ65が接続されており、このシフトレバー操作位置センサ65は、車両室内に配設されたシフトレバー66の操作位置Pshを検出し、この操作位置Pshに応じた信号を電子制御装置60に出力するようになっている。なお、本実施の形態においては、上述のシフトレバー操作位置センサ65がシフトポジション検出手段を構成している。
ここで、電子制御装置60は、エンジン始動時の停止期間判定処理において、エンジン停止期間Tsが予め実験的に求めて記憶された閾値Tsthよりも大きい場合、すなわちエンジン停止期間Tsが閾値Tsthで定めるエンジン停止期間を経過した場合であって、シフトレバー操作位置センサ65で検出されたシフトレバー66の操作位置が例えばパーキングレンジポジション(以下、単にPレンジという)やニュートラルレンジポジション(以下、単にNレンジという)等の非走行ポジションを示す信号が入力された場合には、エンジン始動時においてロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61およびロックアップコントロールバルブ50を制御することにより、第1ロックアップ用流路24aを介してトルクコンバータ16の係合側油室16aにATFを供給してロックアップクラッチ28を係合させるロックアップ制御を実行するようになっている。
このとき、電子制御装置60は、ロックアップクラッチ28を係合させることにより、第1ロックアップ用流路24aを流動するATFの一部が連絡油路39を介してオイル溜り室37に流入してオイルポンプブッシュ35を潤滑するようになっている。
一方、電子制御装置60は、エンジン始動時にロックアップクラッチ28の係合が行われた後に、運転者によりシフトレバー66が例えばPレンジやNレンジ等の非走行ポジションからドライブレンジポジション(以下、単にDレンジという)等の走行ポジションに操作され、シフトレバー操作位置センサ65により、シフトレバー66の走行ポジションを示す信号が入力されると、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61およびロックアップコントロールバルブ50を制御することにより、第2ロックアップ用流路24cを介してトルクコンバータ16の解放側油室16bにATFを供給してエンジン始動時に係合していたロックアップクラッチ28を直ちに解放させるロックアップ解放制御を実行するようになっている。なお、本実施の形態においては、上述のロックアップ制御およびロックアップ解放制御を実行する電子制御装置60およびロックアップコントロールバルブ50を含む油圧制御回路40がロックアップ制御手段を構成している。
また、電子制御装置60は、シフトレバー操作位置センサ65により、シフトレバー66の走行ポジションを示す信号が入力されたとき、エンジン始動時に係合していたロックアップクラッチ28が解放した後に、発進クラッチC1を係合させる発進クラッチ係合制御を実行するようになっている。すなわち、電子制御装置60は、油圧制御回路40の一部を構成する変速制御用油圧回路40a内の変速制御用リニアソレノイド等の電磁弁を制御することにより、図示しないマニュアルシフトバルブ等から発進クラッチC1に供給される油圧を制御して発進クラッチC1を係合させる発進クラッチ係合制御を実行するようになっている。なお、上述の発進クラッチ係合制御は、エンジン始動時に係合していたロックアップクラッチ28が完全に解放されるまでの時間を確保した後に実行されるようになっている。ここで、エンジン始動時に係合していたロックアップクラッチ28が完全に解放されるまでの時間は、例えば、電子制御装置60内部のタイマ60aを用いてカウントすることができる。なお、本実施の形態においては、上述の発進クラッチ係合制御を実行する電子制御装置60および変速制御用油圧回路40aが発進クラッチ制御手段を構成している。
次に、図4、図5を用いて、本発明の実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1の電子制御装置60において実行されるエンジン始動時のロックアップ制御および発進クラッチ係合制御について、説明する。なお、図4および図5に示すロックアップON、ロックアップOFFおよび発進クラッチC1圧における実線は、それぞれロックアップクラッチ28の係合側油室16aに供給されるロックアップ係合油圧PLUの指示油圧、解放側油室16bに供給されるライン圧PL2の指示油圧、発進クラッチC1に供給される油圧の指示油圧を示すものである。
まず、エンジン始動時のロックアップ制御について説明する。
図4に示すように、電子制御装置60は、エンジン始動時の停止期間判定処理において、エンジン停止期間Tsが予め実験的に求めて記憶された閾値Tsthよりも大きい場合、すなわちエンジン停止期間Tsが閾値Tsthで定めるエンジン停止期間を経過した場合であって、シフトレバー操作位置センサ65から例えばPレンジやNレンジ等のシフトレバー66の非走行ポジションを示す信号が入力されると、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61を制御することにより、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61の係合信号圧PDSUに応じてロックアップコントロールバルブ50をON状態に切り換える。すなわち、ロックアップクラッチ28の係合側油室16aにロックアップ係合油圧PLUを供給する(図中、ロックアップONで示す)一方、解放側油室16b内へのライン圧PL2の供給を停止する(図中、ロックアップOFFで示す)とともに解放側油室16b内のATFをドレーンする。これにより、ロックアップクラッチ28が係合させられる。
一方、電子制御装置60は、エンジン始動時の停止期間判定処理において、エンジン停止期間Tsが予め実験的に求めて記憶された閾値Tsthよりも小さい場合、すなわちエンジン停止期間Tsが閾値Tsthで定めるエンジン停止期間を経過していない場合には、オイルポンプブッシュ35の潤滑を行うためのATFの不足が発生していないものとして、エンジン始動時のロックアップクラッチ28の係合を行わずに、例えば運転者によりシフトレバー66がNレンジからDレンジに操作されることにより発進クラッチC1を係合させる発進クラッチ係合制御を実行する。
次いで、エンジン始動時においてロックアップクラッチ28が係合した状態における発進クラッチ係合制御について説明する。
図5に示すように、電子制御装置60は、エンジン始動時に上述のロックアップ制御によりロックアップクラッチ28が係合させられた状態の時間t1において、例えば運転者によりシフトレバー66がNレンジからDレンジに操作(N−Dシフト)され、シフトレバー操作位置センサ65からDレンジの走行ポジションを示す信号が入力されると、ロックアップクラッチ28を解放させるべく、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61を制御することにより、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイドDSU61の係合信号圧PDSUに応じてロックアップコントロールバルブ50をOFF状態に切り換える。すなわち、ロックアップクラッチ28の係合側油室16aへのロックアップ係合油圧PLUの供給を停止するとともに係合側油室16a内のATFをドレーンする(図中、ロックアップONで示す)一方、解放側油室16bにライン圧PL2を供給する(図中、ロックアップOFFで示す)。
このとき、例えばATFが低温である場合にはATFの粘度が高いため、指示油圧に対して実油圧が追従しない油圧応答性の低下が生じ得ることから、図5中、矢印Tで示すようにロックアップクラッチ28が完全に解放されるまでの時間(t2〜t3区間)を確保する必要がある。
したがって、電子制御装置60は、タイマ60aの計時情報に基づいてエンジン始動時に係合していたロックアップクラッチ28が完全に解放される(ロックアップOFF)までの時間(t2〜t3区間)が経過したものと判断した後、発進クラッチC1を係合させる発進クラッチ係合制御を実行する。
以上のように、本実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1は、エンジンが始動されたときに、電子制御装置60によりエンジン停止期間Tsが閾値Tsthで定めるエンジン停止期間を経過したものと判定され、かつシフトレバー操作位置センサ65によりシフトレバー66のPレンジやNレンジ等の非走行ポジションが検出された場合に、第1ロックアップ用流路24aを介してロックアップクラッチ28にATFを供給するようにしたので、第1ロックアップ用流路24aから分岐された連絡油路39を介してオイルポンプブッシュ35にATFを供給することができ、エンジンンの始動時にオイルポンプブッシュ35を確実に潤滑することができる。このため、車両のエンジンが長時間または長期間に亘って停止していた後にエンジンを始動する場合であっても、オイルポンプブッシュ35の潤滑を行うためのATFの不足によりオイルポンプブッシュ35の焼付が発生することを防止することができる。また、特に寒冷地等において、例えばエンジンの暖機を早めるためにエンジン始動直後にレーシング(エンジンの空吹かし)を行う場合にあっては、より効果的にオイルポンプブッシュ35の焼付が発生することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両の潤滑制御装置1は、電子制御装置60が、シフトレバー操作位置センサ65によりシフトレバー66のDレンジ等の走行ポジションが検出された場合に、エンジンの始動時に直結していたロックアップクラッチ28を解放するロックアップ解放制御を実行し、ロックアップ解放制御の実行後に一定時間(図5に示すt2〜t3区間)経過してから発進クラッチC1を係合させるようにしたので、ロックアップクラッチ28を直結させたまま車両を発進させてしまうのを防止することができ、エンジンストールを回避することができる。
また、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって、この実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明に係る車両の潤滑制御装置は、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材を駆動源の始動時においても確実に潤滑することができ、オイルポンプ駆動軸とオイルポンプハウジングとの間に設けられた軸受部材の焼付が発生することを防止することができるという効果を有し、オイルポンプに設けられたオイルポンプ駆動軸をオイルポンプハウジングに対して回転自在に支持する軸受部材を有する車両の潤滑制御装置全般に有用である。
1 潤滑制御装置
11 自動変速機
16 トルクコンバータ
18 オイルポンプハウジング
23 オイルポンプ
24 入力軸
24a 第1ロックアップ用流路
25 カバー(ハウジング)
28 ロックアップクラッチ
32 スリーブ(オイルポンプ駆動軸)
35 オイルポンプブッシュ(軸受部材)
39 連絡油路
40 油圧制御回路(ロックアップ制御手段)
40a 変速制御用油圧回路(発進クラッチ制御手段)
60 電子制御装置(ロックアップ制御手段、停止期間判定手段、発進クラッチ制御手段)
65 シフトレバー操作位置センサ(シフトポジション検出手段)
C1 発進クラッチ

Claims (2)

  1. 自動変速機の入力軸に連結され、車両の駆動源の出力軸と機械的に直結および解放自在なロックアップクラッチと、
    前記駆動源の出力軸に連結されたハウジングを有するトルクコンバータと、
    前記ハウジングに連結されるとともに前記入力軸を取り囲むように設けられたオイルポンプ駆動軸を有するオイルポンプと、
    前記オイルポンプが内部に収容され、前記オイルポンプ駆動軸を軸受部材を介して回転自在に支持するオイルポンプハウジングと、
    前記入力軸と前記オイルポンプ駆動軸との間に形成されたロックアップ用流路を介して、前記オイルポンプから前記トルクコンバータにオイルを供給することにより、前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結するロックアップ制御手段と、を備え、
    前記ロックアップ用流路から分岐され、前記軸受部材に前記ロックアップ用流路からオイルが供給される連絡油路が形成され、
    前記ロックアップ制御手段により前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結するときに、前記ロックアップ用流路を介して前記連絡油路にオイルを供給する車両の潤滑制御装置において、
    前記駆動源の停止期間が予め定められた停止期間を経過したか否かを判定する停止期間判定手段と、
    シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジション検出手段とを備え、
    前記ロックアップ制御手段は、前記駆動源が始動されたときに、前記停止期間判定手段により前記駆動源の停止期間が予め定められた停止期間を経過したものと判定され、かつ前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの非走行ポジションが検出された場合に、前記ロックアップ用流路を介して前記トルクコンバータにオイルを供給することにより前記ロックアップクラッチを前記出力軸に直結することを特徴とする車両の潤滑制御装置。
  2. 前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの走行ポジションが検出されたとき、前記自動変速機の発進クラッチを係合させる発進クラッチ制御手段とを備え、
    前記ロックアップ制御手段は、前記シフトポジション検出手段により前記シフトレバーの走行ポジションが検出された場合に、前記駆動源の始動時に直結していた前記ロックアップクラッチを前記出力軸から解放するロックアップ解放制御を実行し、
    前記発進クラッチ制御手段は、前記ロックアップ解放制御の実行後に一定時間経過してから前記発進クラッチを係合させることを特徴とする請求項1に記載の車両の潤滑制御装置。
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