JP2010180826A - 燃料供給制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

【課題】高圧ポンプで圧縮したときに発生する燃料のみの温度上昇を正確に推定し、推定した燃料温度に応じて燃料噴射量を補正することによって燃料噴射量の精度を向上させた燃料供給制御装置を提供する。
【解決手段】燃料制御手段によって高圧ポンプに供給された燃料の体積と、燃料圧力検出手段が検出した高圧ポンプが燃料蓄圧手段に燃料を吐出する前の状態の燃料圧力である第1の燃料圧力と、燃料圧力検出手段が検出した高圧ポンプが燃料蓄圧手段に燃料を吐出した後の状態の燃料圧力である第2の燃料圧力とから高圧ポンプによって吐出する燃料の体積の変化を算出し、算出した燃料の体積の変化と、第1の燃料圧力と、第2の燃料圧力とに基づいて燃料蓄圧手段内の燃料の温度を算出する燃料温度算出手段、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、コモンレールを用いた内燃機関の燃料供給制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンに適用される燃料供給制御装置においては、高圧にした燃料をコモンレール(蓄圧室)内に蓄え、コモンレール内の燃料圧力によってコモンレールに接続された燃料噴射弁(インジェクター)からエンジンの燃焼室(シリンダ)内に燃料を直接噴射するコモンレール方式が知られている。
ディーゼルエンジンでは、噴射される燃料の量によってエンジンの出力特性が変化するため、コモンレール方式の燃料供給制御装置では、燃料噴射弁から噴射する燃料の噴射量を適切に制御する必要がある。
一般的にコモンレール方式の燃料供給制御装置における燃料噴射量の制御は、電子制御装置(Electronic Control Unit)によって行われている。
また、燃料の噴射量は、噴射する燃料の温度に影響されるため、コモンレール方式の燃料供給制御装置では、噴射する燃料の温度に応じて噴射量を補正する必要がある。
しかしながら、コモンレール方式の燃料供給制御装置では、燃料を高圧ポンプ(プランジャー・ポンプ)によって高圧状態に圧縮して燃料噴射弁に供給しているため、燃料噴射弁から噴射する高圧燃料の実際の温度を温度センサなどによって検出することは困難である。したがって、従来は、高圧ポンプの上流側に燃料の温度を測定する温度センサを設けて、高圧ポンプに供給する低圧状態の燃料の温度を検出している。
このような問題を解決する方法として、コモンレール方式の燃料供給制御装置において、噴射する燃料の温度に応じた補正を行って燃料噴射量を制御するいくつかの制御方法が開示されている(特許文献1および、特許文献2)。
特開2007−321694号公報 特開2007−56818号公報
ところで、コモンレール方式の燃料供給制御装置によって燃料噴射弁から噴射される燃料の温度は、燃料が高圧ポンプによって高圧に圧縮されることによっても高められる。このため、噴射する燃料の温度に応じて燃料噴射量を補正する場合には、この高圧ポンプによる圧縮によって発生する燃料の温度上昇も考慮する必要がある。
特許文献1および特許文献2で開示されている技術では、コモンレールの圧力を検出するセンサの検出結果を利用して噴射する燃料の圧力を検出し、燃料の圧縮によって発生する燃料の温度上昇を推定して、推定した燃料温度を考慮した燃料噴射量の補正を行っている。
しかしながら、高圧ポンプによって圧縮される燃料の圧力は、高圧ポンプ内の燃料の容量(体積)によっても変化する。この高圧ポンプ内の燃料の容量(体積)は、高圧ポンプに燃料を供給する流量制御弁における燃料流量の絞りの状況によって変化する値である。すなわち、高圧ポンプに供給することができる燃料の最大の体積(高圧ポンプのシリンダの容量)は一定であるが、実際に流量制御弁を通って高圧ポンプに供給された燃料の体積は、エンジンの運転状況等によって変化する。このことにより、高圧ポンプ内には常に最大の体積の燃料が供給されているわけではなく、高圧ポンプのシリンダの容量から供給された燃料の体積を差し引いた残りの容量は、例えば、燃料以外の空気のような気体が入っているのと同様の状態となっている。
また、高圧ポンプによる圧縮は一定に行われるが、高圧ポンプによって圧縮された圧力は、全てが燃料を圧縮して得られた圧力とはならない。すなわち、燃料以外の空気のような気体を含んで圧縮された圧力となってしまい、燃料のみを圧縮したときの圧力と等価とはならない。このため、コモンレールの圧力のみで燃料温度を推定すると、その推定に用いる圧力値には燃料以外の空気のような気体を含んで圧縮された値が含まれている値となる。その結果、推定温度は燃料の温度上昇以外の不確定要素を含んだものとなり、推定した燃料の温度には誤差が含まれてしまうという問題がある。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、コモンレール方式の燃料供給制御装置において、高圧ポンプで圧縮したときに発生する燃料のみの温度上昇を正確に推定し、推定した燃料温度に応じて燃料噴射量を補正することによって燃料噴射量の精度を向上させた燃料供給制御装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載した発明の燃料供給制御装置(例えば、実施の形態における燃料供給制御装置10)は、内燃機関(例えば、実施の形態におけるエンジン1)の駆動により駆動され、燃料を吐出する高圧ポンプ(例えば、実施の形態における高圧ポンプP2)と、前記高圧ポンプに送出する燃料の流量を制御する燃料制御手段(例えば、実施の形態における電磁流量制御弁21)と、前記高圧ポンプから吐出された高圧の燃料を蓄える燃料蓄圧手段(例えば、実施の形態におけるコモンレール13)と、前記燃料蓄圧手段に蓄えられた燃料を該内燃機関の燃焼室内に噴射する燃料噴射手段(例えば、実施の形態における燃料噴射弁6−1〜燃料噴射弁6−4)と、前記燃料蓄圧手段と燃料噴射手段との間に設けられ、前記燃焼室内に噴射する燃料の圧力を検出する燃料圧力検出手段(例えば、実施の形態における燃料圧力センサ37−1〜燃料圧力センサ37−4)と、を備えた燃料供給制御装置において、前記燃料制御手段によって前記高圧ポンプに供給された燃料の体積(例えば、実施の形態における圧縮前燃料体積V)と、前記燃料圧力検出手段が検出した前記高圧ポンプが前記燃料蓄圧手段に燃料を吐出する前の状態の燃料圧力である第1の燃料圧力(例えば、実施の形態における圧縮前燃料圧力P)と、前記燃料圧力検出手段が検出した前記高圧ポンプが前記燃料蓄圧手段に燃料を吐出した後の状態の燃料圧力である第2の燃料圧力(例えば、実施の形態における圧縮後燃料圧力P)とから前記高圧ポンプによって吐出する燃料の体積の変化(例えば、実施の形態における燃料体積変化ΔV)を算出し、算出した前記燃料の体積の変化と、前記第1の燃料圧力と、前記第2の燃料圧力とに基づいて前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度(例えば、実施の形態における圧縮後燃料温度T2)を算出する燃料温度算出手段(例えば、実施の形態におけるECU2)、を備えることを特徴とする。
このことにより、高圧状態に圧縮して燃料噴射手段から噴出されるため、温度センサなどによって検出することができない燃料蓄圧手段内の高圧燃料の温度を、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力の検出結果とを用いて推定する。
請求項2に記載した発明の燃料供給制御装置の前記燃料温度算出手段は、算出した前記燃料の体積の変化と、前記第1の燃料圧力と、前記第2の燃料圧力とから前記高圧ポンプによって燃料に与えられた仕事量(例えば、実施の形態における仕事量W)を算出し、算出した前記仕事量に基づいて前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度を算出する、ことを特徴とする。
このことにより、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力とから燃料蓄圧手段内に供給する燃料に与えられ、燃料の温度上昇の要因となる仕事量を算出することによって、燃料のみの温度上昇を推定する。
請求項3に記載した発明の燃料供給制御装置は、前記燃料温度算出手段が算出した前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度に基づいて、前記燃料噴射手段から該内燃機関の燃焼室内に噴射する燃料噴射量(例えば、実施の形態における燃料噴射量Qinj)を制御する燃料噴射制御手段(例えば、実施の形態におけるECU2)、を更に備えることを特徴とする。
このことにより、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力の検出結果とを用いて推定した燃料温度を考慮して、内燃機関の燃焼室内に噴射される燃料の噴射量を制御する。
請求項1に記載した発明によれば、高圧状態に圧縮して燃料噴射手段から噴出されるため、温度センサなどによって検出することができない燃料蓄圧手段内の高圧燃料の温度を、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力の検出結果とを用いて推定するため、特別なセンサを追加することなく、燃料の温度に影響される燃料噴射量を制御する際の燃料温度を考慮することができる。その結果、燃料噴射量制御における燃料噴射量精度の向上が図れ、燃料温度の影響による燃料噴射量の変動を低減することができる。
請求項2に記載した発明によれば、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力とから燃料蓄圧手段内に供給する燃料に与えられ、燃料の温度上昇の要因となる仕事量を算出することによって、燃料のみの温度上昇を推定するため、特別なセンサを追加することなく、高圧ポンプに供給された燃料の温度上昇以外の不確定要素を排除した高精度の燃料噴射量制御をすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、既存の燃料制御手段によって供給される燃料の体積と、燃料圧力検出手段による燃料圧力の検出結果とを用いて推定した燃料温度を考慮して、内燃機関の燃焼室内に噴射される燃料の噴射量を制御するため、特別なセンサを追加することなく、高精度に燃料噴射量を制御し、内燃機関の燃焼室内に噴射される燃料の燃料密度を制御することができる。
本発明の実施形態による燃料供給制御装置の概略構成を示したブロック図である。 本実施形態における高圧ポンプによる燃料圧縮の動作例を示した概略図である。 本実施形態における燃料噴射量制御装置の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態における燃料供給制御装置において算出されたコモンレール内の燃料温度の例を示したグラフである。
図1を参照し本発明における実施形態の燃料供給制御装置10について説明する。燃料供給制御装置10は、図示されない車両に搭載されるディーゼルエンジン(以下、「エンジン1」という)に適応され、エンジン1の燃焼室に供給される燃料の圧力を制御する。
燃料タンク11は、エンジン1に供給される燃料が収容される。その燃料タンク11内には、低圧ポンプP1が設けられている。
低圧ポンプP1には、ECU(Electronic Control Unit)2に接続されているモータP1−Mが設けられている。低圧ポンプP1は、ECU2によってモータP1−Mが制御され、エンジン1の運転中に常時作動する電動ポンプであり、燃料タンク11内の燃料を所定圧(例えば、0.5MPa(メガパスカル))まで増圧して吐出する。
低圧ポンプP1の吸入側にはフィルタ17が設けられ、吐出側には燃料供給路12が接続される。接続される燃料供給路12には、ECU2からの制御によって燃料の温度制御を行うヒータを備えるフィルタ18と、同じくECU2からの制御によって低圧ポンプP1から供給される燃料の流量を制御する電磁流量制御弁21とが順次設けられている。
フィルタ18と電磁流量制御弁21の間の燃料供給路12には、燃料タンク11に燃料を戻す燃料戻し路16が分岐接続される。燃料戻し路16には、燃料供給路12の圧力制御を行う圧力制御弁22が介装されている。圧力制御弁22は、燃料供給路12の圧力が前述の所定圧を超えたときに開弁して燃料戻し路16を介して燃料を燃料タンク11内に戻す。
また、フィルタ18と電磁流量制御弁21の間の燃料供給路12において、燃料戻し路16の接続部と電磁流量制御弁21との間には、燃料温度センサ35が設けられている。燃料温度センサ35は、低圧ポンプP1から吐出された燃料の温度を検出し、検出された温度を表す検出信号SgTempをECU2に出力する。
電磁流量制御弁21の下流側には、高圧ポンプP2が接続され、高圧ポンプP2の吐出側には高圧配管13aを介してコモンレール13が接続されている。高圧ポンプP2は、低圧ポンプP1から供給される燃料をさらに増圧してコモンレール13に供給する。高圧ポンプP2によって吐出される燃料は、電磁流量制御弁21において流量制御されることにより、その圧力が制御されることとなる。
コモンレール13の戻し路側には、高圧配管13dが接続され、この高圧配管13dには、燃料戻し路16が接続されている。高圧配管13dには、電磁圧力制御弁23が設けられ、電磁圧力制御弁23から燃料戻し路16までは、燃料戻し路14で接続されている。
この電磁圧力制御弁23は、機械的に動作する機能と、接続されるECU2からの制御によって電気的に動作する機能を有している。機械的な動作では、高圧ポンプP2の運転により燃料圧力Prailが所定の設定圧Prail_max(例えば、200MPa(メガパスカル))を超えたときに、開弁する。これにより、コモンレール13内の燃料が燃料タンク11内に戻され、燃料圧力Prailが所定の設定圧Prail_maxまで低減される。また、電気的動作では、必要に応じて出力されるECU2からの減圧指示にしたがって弁が開放されることにより、コモンレール13内に蓄圧された燃料を放出し減圧することができる。
また、コモンレール13は、高圧ポンプP2によって加圧され供給される燃料の量と、電磁圧力制御弁23などで放出され減圧される量とをバランスさせることによって、その内部空間を高圧の状態(例えば、200MPa(メガパスカル))で蓄える燃料室となる。
このコモンレール13には、エンジン1に燃料を噴射する4つの燃料噴射弁6−1〜6−4(以下、まとめて表すときには、「燃料噴射弁6」という。)に燃料を供給する高圧配管13b−1〜13b−4が接続されている。
燃料噴射弁6は、ECU2からの制御信号などにより開弁してコモンレール13から供給される燃料をエンジン1の燃焼室内に噴射する。
高圧配管13b−1〜13b−4のコモンレール13への接続点付近には、オリフィス13c−1〜13c−4(以下、まとめて表すときには、「オリフィス13c」という。)がそれぞれ設けられる。このオリフィス13cは、燃料噴射弁6からの燃料噴射によって生じる高圧配管13b−1〜13b−4における燃料圧力の圧力変動によって起こる、コモンレール13の圧力変動の影響を低減させることができる。
また、そのオリフィス13cの下流側には、燃料圧力センサ37−1〜37−4(以下、まとめて表すときには、「燃料圧力センサ37」という。)がそれぞれ取り付けられる。この燃料圧力センサ37は、オリフィス13cの下流側の燃料圧力を検出する。燃料圧力センサ37は、検出された圧力を示す検出信号SgPをECU2に出力する。
燃料戻し路15は、それぞれの燃料噴射弁6からの燃料の戻り路を示し、並列に接続されるチェック弁24と圧力制御バルブ25を介して低圧ポンプP1とフィルタ18との間の燃料供給路12に接続されている。
この燃料戻し路15の途中に設けられるチェック弁24と圧力制御バルブ25は、燃料噴射弁6からの排出油の圧力を一定に調整する。圧力制御バルブ25は、エンジン1の運転開始時には、燃料供給路12から燃料噴射弁6に至る燃料戻し路15を燃料供給路12に接続される低圧ポンプP1によって加圧させる働きも有する。
ECU2は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)およびI/O(Input/Output)インターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成される。
ECU2は、エンジン1に設けられたクランク角センサ33によって検出されるエンジン1のクランク角度情報SgDegから、燃料噴射弁6での燃料噴射タイミングを制御する。また、ECU2は、前述した燃料温度センサ35からの検出信号SgTemp、燃料圧力センサ37からの検出信号SgPなどの検出信号に応じてエンジン1の運転状態を判断し、電磁流量制御弁21、電磁圧力制御弁23、低圧ポンプP1を制御することによりコモンレール13の圧力を制御するとともに、燃料噴射弁6を開閉動作させることにより燃料噴射量制御を実行する。
ECU2では、その検出された燃料圧力に基づいて、コモンレール13内の燃料圧力である燃料圧力Prail及び燃料噴射弁6による燃料噴射によって生じる燃料圧力変動を導く。
なお、燃料圧力センサ37は、各高圧配管13b−1〜13b−4にそれぞれ独立に設けられる形態を例示し、それぞれの燃料圧力センサ37が独立に燃料圧力を検出することとしたが、少なくとも高圧配管13b−1〜13b−4のうちいずれか1箇所に設けた燃料圧力センサ37が、コモンレール13及び各高圧配管13b−1〜13b−4の燃料圧力を検出することも可能である。その際、ECU2は、1つの燃料圧力センサ37によって検出された検出信号から、コモンレール13及び他の高圧配管13bの燃料圧力を導く処理を行う。
以上に示した構成により、この燃料供給制御装置10では、電磁流量制御弁21により流量制御される高圧ポンプP2の運転状態、電磁圧力制御弁23の開閉状態、および燃料噴射弁6の開閉状態により、コモンレール13の燃料圧力Prailが所定の設定値Prail_maxを上限とする範囲内で制御される。
なお、図1で示される実線での接続は、燃料系の配管を示し、一点鎖線での接続は、電気信号による制御線での接続を示すものとする。また、燃料タンク11内に低圧ポンプP1が設けられていることとしたが、低圧ポンプP1を燃料タンク11の外に配置したものでも良い。
ここで、本実施形態の燃料供給制御装置10において行われる高圧ポンプP2による燃料の圧縮動作について説明する。図2は、本実施形態による燃料供給制御装置10で使用される高圧ポンプP2による燃料圧縮の動作例を示した概略図である。図2において、高圧ポンプP2は、高圧ポンプP2本体、プランジャーP21、プランジャー駆動カムP22、吸入弁P23,吐出弁P24から構成される。
高圧ポンプP2は、エンジン1の駆動に応じてプランジャー駆動カムP22が回転し、プランジャーP21を図2における上下方向に移動させることによって、高圧ポンプP2本体内に供給されている燃料を圧縮して高圧の燃料とする。
図2(a)では、流量制御弁21から送られてきた燃料が、高圧ポンプP2の吸入側から高圧ポンプP2本体内に供給されるときの状態を示している。図2(a)において、高圧ポンプP2は、プランジャーP21がプランジャー駆動カムP22の回転によって、高圧ポンプP2本体内の燃料の体積(容量)が増加する方向(図2(a)における下方向)に移動することにより、吸入弁P23が開弁して(このとき吐出弁P24は、閉弁している)、電磁流量制御弁21から送られてきた燃料が高圧ポンプP2内に供給される。この電磁流量制御弁21から高圧ポンプP2本体内に供給された燃料の体積が、圧縮前燃料体積Vである。
図2(b)では、高圧ポンプP2本体内に供給された燃料を圧縮して、高圧ポンプP2の吐出側からコモンレール13に吐出するときの状態を示している。図2(b)において、高圧ポンプP2は、プランジャーP21がプランジャー駆動カムP22の回転によって、高圧ポンプP2本体内の燃料の体積を減少する方向(図2(b)における上方向)に移動することにより、高圧ポンプP2本体内の燃料が圧縮され、その後、吐出弁P24が開弁する(このとき吸入弁P23は、閉弁している)ことによって、圧縮された燃料がコモンレール13に送られる。
高圧ポンプP2は、エンジン1の駆動に応じてプランジャー駆動カムP22が回転することによって、図2(a)と図2(b)との状態を繰り返す。このことによって、流量制御弁21を介して低圧の燃料(低圧ポンプP1によって所定圧(例えば、0.5MPa(メガパスカル))まで増圧された燃料)が高圧ポンプP2に供給され、高圧ポンプP2によって圧縮された後に、圧縮された高圧の燃料(例えば、200MPa(メガパスカル))がコモンレール13に送られる。
次に、本実施形態の燃料供給制御装置10において、コモンレール13内の燃料温度の上昇を算出し、燃料噴射弁6から噴射する燃料噴射量を制御する方法について説明する。図3は、燃料供給制御装置10において燃料噴射量を制御するECU2の処理手順を示したフローチャートである。
まず、ECU2は、ステップS1において、燃料圧力センサ37が検出した高圧ポンプP2によって圧縮された燃料圧力P(以下、「圧縮後燃料圧力P」という)を取得し、ステップS2において、電磁流量制御弁21から高圧ポンプP2に供給した圧縮前の燃料の体積V[m](以下、「圧縮前燃料体積V」という)を下式(1)によって算出する。
Figure 2010180826
上式(1)において、Qfcv[m/s]は、電磁流量制御弁21から高圧ポンプP2に供給する燃料の単位時間当たりの流量(以下、「燃料供給流量Qfcv」という)、Tfcv[sec]は、電磁流量制御弁21が燃料を送出した時間(以下、「燃料供給時間Tfcv」という)を示す。燃料供給流量Qfcvおよび燃料供給時間Tfcvは、ECU2から電磁流量制御弁21に設定される設定値により決まる値である。式(1)は、電磁流量制御弁21から送出される単位時間当たりの燃料供給流量Qfcvと、電磁流量制御弁21が送出した燃料供給時間Tfcvとを乗算することによって高圧ポンプP2に供給した燃料の圧縮前燃料体積Vを求めることを示している。
続いて、ECU2は、ステップS3において、取得した圧縮後燃料圧力P[MPa]と、算出した圧縮前燃料体積V[m]とを用いて、高圧ポンプP2によって変化した燃料の体積の変化ΔV[m](以下、「燃料体積変化ΔV」という)を下式(2)の体積変化演算を用いて算出する。
Figure 2010180826
上式(2)において、P[MPa]は、燃料圧力センサ37が検出した高圧ポンプP2によって圧縮される前、すなわち、燃料噴射弁6によって燃料が噴射された後であり、かつ高圧ポンプP2によって圧縮された燃料がコモンレール13に供給される前の燃料圧力(以下、「圧縮前燃料圧力P」という)を示す。また、K[MPa]は、高圧ポンプP2によって圧縮される前の燃料の体積弾性率(以下、「圧縮前体積弾性率K」という)を示す。圧縮前燃料圧力Pは、電磁流量制御弁21を介して低圧ポンプP1によって送られてきた燃料の圧力であり、一定の値(例えば、0.5MPa(メガパスカル))である。また、圧縮前体積弾性率Kは、燃料によって決まる一定の値である。
続いて、ECU2は、ステップS4において、算出した燃料体積変化ΔVを用いて、高圧ポンプP2が燃料に対して行った仕事量W[kJ](以下、「仕事量W」という)を下式(3)の仕事量演算を用いて算出する。
Figure 2010180826
続いて、ECU2は、ステップS5において、算出した仕事量Wを用いて、燃料の温度上昇ΔT[K](以下、「燃料温度上昇ΔT」という)を下式(4)の温度上昇演算を用いて算出する。
Figure 2010180826
上式(4)において、C[kJ/(kg・K)]は、高圧ポンプP2に供給された燃料の比熱(以下、「燃料比熱C」という)を示す。燃料比熱Cは、燃料によって決まる一定の値であり、例えば、燃料が軽油である場合は、下式(5)に示される値である。
Figure 2010180826
上式(5)において、dは、比重(以下、「燃料比重d」という)を示し、例えば、軽油の温度が60[°F]のときの比重は、下式(6)で示される値である。また、t[°F]は、高圧ポンプP2によって圧縮される前の華氏温度(以下、「圧縮前燃料温度t」という)を示し、摂氏温度[°C]とは、式(7)に示す関係にある。
Figure 2010180826
続いて、ECU2は、ステップS6において、算出した燃料温度上昇ΔTに応じて、下式(8)に基づいて燃料噴射弁6から噴射する燃料噴射量Qinj[m/s](以下、「燃料噴射量Qinj」という)を制御する。
Figure 2010180826
上式(8)において、Cは流量係数、A[m]は燃料噴射弁6の開口面積(以下、「開口面積A」という)、ΔP[MPa]は燃料噴射弁6における開口部の内外の圧力差、ρ[kg/m]は燃料の密度、Ti[sec]は燃料噴射弁6の開口時間(以下、「開口時間Ti」という)を示す。式(8)は、燃料噴射弁6の開口面積Aと開口時間Tiとを制御することによって、燃料噴射量Qinjを制御できることを示している。ECU2は、算出した燃料温度上昇ΔTに基づいて、開口面積A、開口時間Tiを補正して、燃料噴射量Qinjの制御を行う。なお、本発明においては、燃料温度上昇ΔTに応じて行われる燃料噴射量Qinjの詳細な制御方法に関しては規定しない。
次に、本実施形態の燃料供給制御装置10において、推測する燃料温度について説明する。図4は、電磁流量制御弁21から高圧ポンプP2に供給した軽油の温度が30[°C](吸入軽油温度=30°C)である場合を例として、図3のステップS5によって算出された燃料温度上昇ΔTを適用しときのコモンレール内の圧縮後燃料温度T2[°C](T2=30°C+ΔT)を、横軸を圧縮後燃料圧力P[MPa]として示したグラフである。図4に示すように、圧縮後燃料圧力Pが高くなると圧縮後燃料温度T2が高温になることがわかる。
なお、図4においては、1つの吸入軽油温度の例を示したが、実際に燃料噴射弁6から噴射する燃料噴射量Qinjを制御する場合は、燃料温度センサ35が検出した燃料温度を吸入軽油温度とすることにより、より高精度の燃料噴射量の制御を行う。
上記に述べたとおり、本実施形態によれば、エンジンの運転状況に応じて変化する燃料圧力を検出することによって、温度センサなどによって直接検出することができないコモンレール13内の高圧燃料の温度を正確に推定することができる。
このことによって、燃料の温度に影響される燃料噴射弁6からの燃料噴射量Qinjを制御する際に、燃料の温度を考慮して制御することができる燃料供給制御装置を提供することが可能となる。
また、燃料供給制御装置における電磁流量制御弁21の状態(高圧ポンプP2内に供給された実質の燃料体積)を考慮して燃料の温度を正確に推定することができるので、燃料噴射量精度を向上し、燃料温度の影響による燃料噴射量の変動を低減した制御をすることができる燃料供給制御装置を提供することが可能となる。
また、本発明の燃料供給制御装置によるコモンレール13内の燃料温度の推定では、燃料圧力を検出するための新たなセンサを追加することなく、既存の燃料圧力センサ37が検出した燃料圧力の値から燃料温度を正確に推定することができる。
このことによって、特別なセンサを追加することなく、高精度の燃料噴射量制御をすることができる。
なお、上記では、圧縮前燃料圧力Pと圧縮後燃料圧力Pとを検出する燃料圧力センサ37のそれぞれが対応する燃料噴射弁6から噴射する燃料噴射量Qinjの制御タイミングに関しての説明をしていない。実際の燃料噴射量Qinjの制御は、燃料噴射弁6毎に異なる制御タイミングで制御することは必要であるが、本発明においては、燃料噴射量Qinjの制御タイミングに関しては規定しない。
また、本発明によるコモンレール13内の温度推定は、それぞれの高圧配管13b−1〜13b−4に設けられた燃料圧力センサ37を使用せず、コモンレール13内の圧力を検出することによっても可能であるが、燃料噴射弁6から噴射する燃料噴射量Qinjを高精度に制御する場合は、本実施形態において説明したように、燃料噴射弁6の近傍に配置された燃料圧力センサ37が検出した検出結果を用いることが望ましい。
なお、本実施形態では、燃料噴射弁6の数を4個、コモンレール13の数を1個として説明しているが、それぞれ4個と1個に制限されるものではなく、エンジン1の構成によってその数量は任意に設定することができる。
なお、エンジン1はディーゼルエンジンであることとして説明したが、この燃料供給制御装置10はガソリンエンジンに対する適応も可能である。
なお、発明は、船外機のような船舶推進機用の内燃機関を含む、様々な産業用の内燃機関に適用することができる。
1 エンジン(内燃機関)
2 ECU(燃料噴射制御手段)
6,6−1,6−2,6−3,6−4 燃料噴射弁(燃料噴射手段)
10 燃料供給制御装置
13 コモンレール(燃料蓄圧手段)
P2 高圧ポンプ
21 電磁流量制御弁(燃料制御手段)
37,37−1,37−2,37−3,37−4 燃料圧力センサ(燃料圧力検出手段)
圧縮前燃料体積
圧縮前燃料圧力
圧縮後燃料圧力
ΔV 燃料体積変化
T2 圧縮後燃料温度
W 仕事量
Qinj 燃料噴射量

Claims (3)

  1. 内燃機関の駆動により駆動され、燃料を吐出する高圧ポンプと、前記高圧ポンプに送出する燃料の流量を制御する燃料制御手段と、前記高圧ポンプから吐出された高圧の燃料を蓄える燃料蓄圧手段と、前記燃料蓄圧手段に蓄えられた燃料を該内燃機関の燃焼室内に噴射する燃料噴射手段と、前記燃料蓄圧手段と燃料噴射手段との間に設けられ、前記燃焼室内に噴射する燃料の圧力を検出する燃料圧力検出手段と、を備えた燃料供給制御装置において、
    前記燃料制御手段によって前記高圧ポンプに供給された燃料の体積と、前記燃料圧力検出手段が検出した前記高圧ポンプが前記燃料蓄圧手段に燃料を吐出する前の状態の燃料圧力である第1の燃料圧力と、前記燃料圧力検出手段が検出した前記高圧ポンプが前記燃料蓄圧手段に燃料を吐出した後の状態の燃料圧力である第2の燃料圧力とから前記高圧ポンプによって吐出する燃料の体積の変化を算出し、算出した前記燃料の体積の変化と、前記第1の燃料圧力と、前記第2の燃料圧力とに基づいて前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度を算出する燃料温度算出手段、
    を備えることを特徴とする燃料供給制御装置。
  2. 前記燃料温度算出手段は、
    算出した前記燃料の体積の変化と、前記第1の燃料圧力と、前記第2の燃料圧力とから前記高圧ポンプによって燃料に与えられた仕事量を算出し、算出した前記仕事量に基づいて前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給制御装置。
  3. 前記燃料温度算出手段が算出した前記燃料蓄圧手段内の燃料の温度に基づいて、前記燃料噴射手段から該内燃機関の燃焼室内に噴射する燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170061076A (ko) * 2015-11-25 2017-06-02 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 가스 온도 측정 방법 및 가스 도입 시스템

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