JP2010180634A - 多段式梯子 - Google Patents

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Yutaka Saeki
豊 佐伯
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Abstract

【課題】作業者が煩雑な作業を行うことなく、梯子支持部の長さを調整できる多段式梯子を提供すること。
【解決手段】本発明は、上段側に配設される上段梯子4及び下段側に配設される下段梯子3を含む複数の梯子体が伸縮自在に連結された梯子本体2と、伸縮自在に形成されると共に、上端側が前記上段梯子4に連結され、下端側が前記下段梯子3に着脱可能な梯子支持部5と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の梯子体が伸縮自在に連結された多段式梯子に関し、特に、梯子支持部を備える多段式梯子に関する。
従来より、電線が架設される電柱には、作業者が電柱に登って電線の点検等を行うことができるように、電柱の外周面に足場ボルトが突設されている。電柱に突設される足場ボルトは、低位置に設けられると人と接触する可能性があるため危険であると共に、例えば、作業者以外の者が電柱に登ることを防止するために、通常、地面から2m程度の高さから設けられることが多い。そのため、作業者は、必要な高さに調節が可能な多段式の梯子を利用して、電柱の足場ボルトが設けられる位置まで移動することが多い。
一方、電柱は、通常、略円柱状に形成されている。そのため、例えば、多段式梯子を電柱に立て掛けると、多段式梯子は非常に不安定になる。特に、多段式梯子を用いて、高所に登るには非常に危険である。これにより、従来、電柱に立て掛けて多段式梯子を使用する場合には、多段式梯子が倒れないように作業補助者に下部を支えてもらい、昇降を行っていた。つまり、多段式梯子を使用するためだけに、作業補助者を連れてこなければならない場合が生じていた。
これに対しては、多段式梯子に梯子支持体を設け、梯子支持体に多段式梯子を支持させることにより、作業者単独でも電柱に立て掛けた梯子の昇降を可能にした多段式梯子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−120737号公報
しかしながら、特許文献1に記載の多段式梯子は、多段式梯子の長さに合わせて梯子支持部が伸縮可能に形成されているが、梯子支持部それぞれを個別に伸縮させなければならなかった。つまり、多段式梯子を伸縮させた後、梯子支持部それぞれを多段式梯子の長さに合わせて伸縮させなければならなかった。これは、作業者にとって煩雑な作業であった。
本発明は、作業者が煩雑な作業を行うことなく、梯子支持部の長さを調整できる多段式梯子を提供することを目的とする。
本発明は、上段側に配設される上段梯子及び下段側に配設される下段梯子を含む複数の梯子体が伸縮自在に連結された梯子本体と、
伸縮自在に形成されると共に、上端側が前記上段梯子に連結され、下端側が前記下段梯子に着脱可能な梯子支持部と、を備えることを特徴とする。
また、前記梯子支持部は、第1支持部と、前記第1支持部に収容可能に形成される第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを所定の長さで固定する固定部と、を備えることが好ましい。
また、前記梯子支持部は、前記上段梯子に回動自在に連結されることが好ましい。
本発明によれば、作業者が煩雑な作業を行うことなく、梯子支持部の長さを調整できる多段式梯子を提供することができる。
本実施形態に係る多段式梯子の外観を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る多段式梯子の側面を示す側面図である。 本実施形態に係る多段式梯子の上段梯子と梯子支持部との連結状態を示す部分拡大断面図である。 本実施形態に係る多段式梯子の上段梯子と梯子支持部との連結部を示す部分拡大図である。 本実施形態に係る多段式梯子の下段梯子に着脱可能に係止される梯子支持部の係止状態を示す部分拡大図である。 本実施形態に係る多段式梯子の使用状態を示す外観斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る多段式梯子を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態に係る多段式梯子の側面を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、多段式梯子1は、梯子本体2と、梯子本体2を支持可能な一対の梯子支持部5,5と、を備えて構成されている。
梯子本体2は、梯子本体2のベース用梯子となる下段梯子(梯子体)3と、梯子本体2の伸縮用梯子となる上段梯子(梯子体)4と、を備えて構成されている。また、梯子本体2は、下段梯子3に上段梯子4を伸縮自在に連結し、不図示の操作綱を操作することにより多段に伸長自在となるように構成されている。
下段梯子3は、互いに対向するように配設された一対の支柱30,30と、一対の支柱30,30それぞれの下端部に設けられる一対の接地部34,34と、支柱30と支柱30との間において、上下方向に所定の間隔で横架される第1踏桟31a、第2踏桟31b、第3踏桟31c、第4踏桟31d及び第5踏桟31eと、を備えて構成されている。
一対の支柱30,30それぞれは、断面視略L字状に形成されており、梯子本体2の両側に配置される第1の面32,32と、梯子本体2の正面側に第1の面32,32と直交して配置される第2の面33,33と、を備えて構成されている。また、第2の面33,33の下端部近傍には、係止孔36,36が形成されている。係止孔36,36は、矩形状に形成されており、後述の係止爪80,80が係止可能に形成されている。
一対の接地部34,34それぞれは、一対の支柱30,30の端部に回動自在に連結されている。また、一対の接地部34,34それぞれは、滑り止め部38,38を有して構成されている。滑り止め部38,38は、接地部34,34の底部に設けられており、滑り止め部38,38には、梯子本体2を地面に設置した際に、電柱D(後述の図6参照)に対して梯子本体2が滑ることを防止する溝部(図示せず)が形成されている。
第1踏桟31a、第2踏桟31b、第3踏桟31c、第4踏桟31d及び第5踏桟31eは、直方体状に形成されており、一の面が上方を向くように配設されている。また、一の面には、作業者の靴底の滑りを防止する滑止部(図示せず)が形成されている。
上段梯子4は、互いに対向するように配設された一対の支柱40,40と、一対の支柱40,40の間において、上下方向に所定の間隔で横架される第6踏桟41a、第7踏桟41b、第8踏桟41c及び第9踏桟41dと、当接部42と、上段梯子4を下段梯子3に係止させるストッパ部44と、を備えて構成されている。上段梯子4は、下段梯子3の上方に引き出し可能に下段梯子3に連結されている。
一対の支柱40,40それぞれは、断面視略コ字状に形成されており、コ字の凹部同士が対向するように、一対の支柱30,30それぞれの内面側に配置されている。また、一対の支柱40,40の上端部には、合成樹脂により形成されたキャップ部43,43が取り付けられている。キャップ部43,43は、一対の支柱40,40の上端部を保護すると共に、立て掛けられる電柱Dの外周面を傷つけることを防止する(後述の図6参照)。
また、一対の支柱40,40それぞれの背面側(梯子本体2の背面側)の上部には、略円形に開口した連結孔48,48が形成されている(後述の図3参照)。連結孔48,48は、後述の連結具7,7の有するフランジ部70,70と係合可能に形成されている。
第6踏桟41a、第7踏桟41b、第8踏桟41c及び第9踏桟41dは、直方体状に形成されており、一の面が上方を向くように配設されている。また、一の面には、作業者の靴底の滑りを防止する滑止部(図示せず)が形成されている。
当接部42は、第9踏桟41dの上方において、一対の支柱40,40の間に横架されている。当接部42は、弾性材料により帯状に形成されており、電柱Dの外周面と当接可能に形成されている。当接部42は、電柱Dの外周面と接触すると、弾性変形により延伸し、外周面との接触面積が大きくなるように形成されている(後述の図6参照)。
ストッパ部44は、支柱40の下端部の近傍に設けられている。ストッパ部44は、係止爪部45を有して構成されている。係止爪部45は、下段梯子3に設けられる第2踏桟31b、第3踏桟31c、第4踏桟31d及び第5踏桟31eの上部に係止可能な係止部46と、第3踏桟31c、第4踏桟31d及び第5踏桟31eの下部と摺動可能な摺動部47と、を有して構成されている。
更に、ストッパ部44は、不図示の付勢部により梯子本体2の正面側に付勢されると共に、前後方向に所定量傾動可能に形成されている。具体的には、ストッパ部44は、上段梯子4が引き出され、第3踏桟31c、第4踏桟31d又は第5踏桟31eの下部と摺動部47とが接触したときは、付勢部による付勢力に反して、摺動部47の形状に沿って梯子本体2の背面側に所定量傾動するように形成されている。これにより、ストッパ部44は、上段梯子4が引き出された場合に、第3踏桟31c、第4踏桟31d及び第5踏桟31eを超えて移動することが可能となると共に、付勢部の付勢力により超えた後の第3踏桟31c、第4踏桟31d又は第5踏桟31eと係合することが可能になる。
一対の梯子支持部5,5それぞれは、ベース部となる第1支持部50,50と、伸縮部となる第2支持部51,51と、第2支持部51,51の下端部近傍に設けられる係止部8,8と、第2支持部51,51の下端部に回動自在に連結される一対の接地部53,53と、を備えて構成されている。一対の梯子支持部5,5は、第1支持部50,50に第2支持部51,51を収納可能に連結させることにより、多段に伸長自在となるように構成されている。
第1支持部50,50は、中空の円筒状に形成されている。第1支持部50の下端部には、固定部の一部を構成するロック孔部60が形成されている。ロック孔部60は、略円形状に形成されており、第1支持部50を貫通するように形成されている。一方、第1支持部50,50の上端部は、上段梯子4の一対の支柱40,40に回動自在に連結されている。具体的には、第1支持部50,50の上端部には、連結具7,7が設けられており、連結具7,7により一対の支柱40,40に回動自在に連結されている。
ここで、一対の支柱40,40に第1支持部50,50を回動自在に連結させる連結具7,7について説明する。
図3は、本実施形態に係る多段式梯子1の上段梯子4と梯子支持部5との連結状態を示す部分拡大断面図である。図4は、本実施形態に係る多段式梯子1の上段梯子4と梯子支持部5との連結部を示す部分拡大図である。
図3及び図4に示すように、連結具7は、略円形状に形成される板状のフランジ部70と、フランジ部70から突出した状態に形成される一対の連結支持部71、71と、を備えて構成されている。
フランジ部70は、支柱40に形成された連結孔48の口径よりも大きくなるように形成されている。つまり、フランジ部70は、連結孔48の周域(一対の支柱40,40)と係合可能に形成されている。
一対の連結支持部71,71は、フランジ部70略中央部に形成されている。一対の連結支持部71,71は、フランジ部70が連結孔48の周域(支柱40)と係合した状態で、連結孔48から突出するように形成されている。また、一対の連結支持部71,71は、連結孔48から突出した状態で回動自在になるように形成されている。
一対の連結支持部71,71には、孔部74,74が形成されている。孔部74,74は、第1支持部50の上端部に形成された孔部と挿通可能に形成されている。連結具7と第1支持部50とは、第1支持部50の上端部に形成された孔部と、連結孔48から突出させた一対の連結支持部71,71に形成された孔部74,74とを、連結ピン73で挿通させることにより回動自在に連結される。
第2支持部51,51は、中空の円筒状に形成されている。第2支持部51,51は、その口径が第1支持部50,50の口径よりも小さくなるように形成されており、第1支持部50,50の内部に収容可能に形成されている。また、第2支持部51,51は、第1支持部50,50の内部を摺動可能に形成されている。更に、第2支持部51,51は、その長さが第1支持部50,50の長さよりも長くなるように形成されており、第1支持部50,50の内部に収容された場合に下端部が露出するように形成されている。
第2支持部51,51の上端部には、固定部の一部を構成するロック部6,6が形成されている。ロック部6,6は、外方に付勢された状態で第2支持部51,51の外周面から突起しており、ロック孔部60,60と係合可能に形成されている。ロック部6,6は、ロック孔部60,60と係合することにより、第2支持部51,51を第1支持部50,50に固定可能に形成されている。なお、ロック部6,6は、ロック孔部60,60と係合していない状態においては、付勢力に反して第2支持部51,51の内部側に窪むように移動可能に形成されている。
係止部8,8は、第2支持部51,51の下端部の近傍に設けられている。係止部8,8は、梯子支持部5,5を下段梯子3に着脱可能に係止させる。係止部8,8は、下段梯子3の第2の面33,33に形成された係止孔36,36に係止可能に形成されている。
ここで、図5に、本実施形態に係る多段式梯子の下段梯子に着脱可能に係止される梯子支持部の係止状態を示す部分拡大図を示す。
図5に示すように、係止部8は、係止爪80と、連結部81と、を備えて構成されている。係止爪80は、連結部81の先端に形成されている。また、係止爪80は、係止孔36に挿通可能に形成されると共に、係止孔36を挿通した後に、第2の面33に係合可能に形成されている。
連結部81は、第2支持部51の下端部近傍から第2支持部51と直交する方向に延びるように形成されている。連結部81は、第1支持部50に収容状態にある第2支持部51から、係止爪80が係止孔36に係止することが可能な長さに形成されている。また、連結部81は、第2支持部51との連結部において、係止爪80を上方(係止孔36に係止させる方向)に付勢している。
一対の接地部53,53それぞれは、第2支持部51,51の下端部に回動自在に連結されている。また、一対の接地部53,53それぞれは、滑り止め部55,55を有して構成されている。滑り止め部55,55は、一対の接地部53,53の底部に設けられており、滑り止め部55,55には、梯子本体2を地面に設置した際に、電柱D(後述の図6参照)に対して梯子本体2が滑ることを防止する溝部(図示せず)が形成されている。
次に、本実施形態に係る多段式梯子1の使用方法について説明する。
図6は、本実施形態に係る多段式梯子の使用状態を示す外観斜視図である。
作業者は、まず、不図示の操作綱を操作して、上段梯子4を下段梯子3から引き出し、梯子本体2を伸長させる。
上段梯子4が下段梯子3から引き出される(梯子本体2が伸長する)と、梯子支持部5,5は、梯子本体2の伸長に連動して伸長する。ここで、梯子支持部5,5は、上端部が連結具7,7により上段梯子4に連結され、下端部が係止部8,8により下段梯子3に形成された係止孔36,36に係止されている。また、梯子支持部5,5は、伸縮自在に連結された第1支持部50,50と第2支持部51,51とにより構成されている。これにより、梯子支持部5,5は、梯子本体2の伸長(上段梯子4の移動)に連動して伸長可能になる。
作業者により梯子本体2が最長(適当な)の長さに伸長されると、作業者は、操作綱の操作をやめて、操作綱を固定する。つまり、梯子本体2を所定の長さに固定する。このとき、上段梯子4に設けられるストッパ部44は、上段梯子4が止められた位置における踏桟の上部に係止する。例えば、梯子本体2が最長になるように伸長させた場合には、ストッパ部44の係止部46が、第5踏桟31eの上部に係止される。
ここで、梯子本体2が最長の長さで固定されると、第2支持部51,51に形成されたロック部6,6が第1支持部50,50に形成されたロック孔部60,60に係合し、第2支持部51,51が第1支持部50,50に固定される。
作業者により梯子本体2が伸長され、第2支持部51,51が第1支持部50,50に固定されると、作業者は、多段式梯子1を電柱Dに立て掛ける。このとき、上段梯子4の上部には、弾性部材により形成された当接部42が設けられている。そのため、多段式梯子1は、上部を電柱Dに密着させることが可能になる。
多段式梯子1が電柱Dに電柱に立て掛けられると、次いで、作業者は、梯子支持部5,5の下端部に設けられる係止部8,8と、下段梯子3との連結を解除して、係止部8,8を下段梯子3から外す。係止部8,8を下段梯子3から外すと、作業者は、梯子支持部5,5を梯子本体2が安定する位置に配置させる。このとき、梯子支持部5,5は、連結具7,7により回動自在に連結されているため、作業者は、梯子支持部5,5を容易に梯子本体2が安定する位置に配置させることが可能になる。また、梯子支持部5,5は、梯子本体2の伸長との連動により、適当な長さに伸長されている。そのため、作業者は、梯子支持部5,5それぞれを個別に伸長させたり、固定させたりする必要がない。これにより、容易に作業を開始することが可能になる。
作業が終了すると、作業者は、まず、第2支持部51,51それぞれを周方向に回動させ、ロック部6,6と、ロック孔部60,60との係止を解除させる。ロック部6,6と、ロック孔部60,60との係止が解除されると、作業者は、梯子支持部5,5を梯子本体2に係止させる。具体的には、下段梯子3に形成された係止孔36,36に、第2支持部51,51に形成された係止部8,8を係止させる。
係止孔36,36に係止部8,8が係止されると、作業者は、固定していた操作綱を外して操作綱を操作し、上段梯子4を下段梯子3の方に収容させる。このとき、梯子支持部5,5は、梯子本体2の動作に連動して、第2支持部51,51が第1支持部50,50に収容される。そのため、作業者は、個別に梯子支持部5,5それぞれを基の長さに戻す作業をすることなく、多段式梯子1を収容することが可能になる。上段梯子4が下段梯子3に収容されると、作業者は多段式梯子1をしまい、作業を終了させる。
以上のような構成を有する本実施形態に係る多段式梯子1によれば、以下のような効果が奏される。
本実施形態に係る多段式梯子1は、梯子本体2を支持可能な梯子支持部5,5を備えて構成されている。そのため、例えば、電柱等の対象物に多段式梯子1を掛止させた場合に、多段式梯子1が倒れるおそれを軽減させることが可能になる。これにより、多段式梯子1の安定した昇降が可能になり、例えば、補助者を設ける必要なく、作業者が単独でも多段式梯子1を利用した作業を行うことが可能になる。また、作業の安全性を向上させることが可能になる。
また、本実施形態に係る梯子支持部5,5は、上端側が上段梯子4に連結され、下端側が下段梯子3に連結されると共に、伸縮自在に形成されている。そのため、上段梯子4を操作して梯子本体2を伸縮させると、梯子本体2の伸縮に連動して梯子支持部5,5を伸縮させることが可能になる。これにより、梯子本体2を伸縮させた後、個別に梯子支持部5,5それぞれを伸縮させる必要がなくなる。また、例えば、多段式梯子1を準備するための時間の短縮が可能になり、多段式梯子1を使用した作業の効率を向上させることが可能になる。
また、本実施形態に係る梯子支持部5,5は、ロック部6,6が設けられている。ロック部6,6は、梯子本体2の伸縮に連動して梯子支持部5,5が伸縮した場合、所定の長さで梯子支持部5,5を固定可能に構成されている。例えば、梯子本体2が最長になった場合に、梯子支持部5,5も最長の長さで固定されるように構成されている。そのため、例えば、梯子支持部5,5が伸縮した後、作業者が改めて梯子支持部5,5の長さを調節して固定させる必要がなくなる。これにより、例えば、多段式梯子1を準備するための時間の短縮が可能になり、多段式梯子1を使用した作業の効率を向上させることが可能になる。
また、本実施形態に係る多段式梯子1は、梯子支持部5,5が上段梯子4に回動自在に連結されている。そのため、梯子本体2を適当に支持するために梯子支持部5,5を配置するための範囲を広げることが可能になる。これにより、例えば、梯子本体2を支持するために梯子支持部5,5の最適な位置を選択することが可能になり、多段式梯子1の昇降時における安全性を向上させることが可能になる。
また、例えば、多段式梯子1を自立させることが可能になった場合においては、多段式梯子1を壁や電柱に立て掛けることが不要になる。そのため、多段式梯子1を立て掛けるために用いていた壁や電柱を傷つける心配がなくなる。これにより、安心して作業を行うことが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、上段梯子4と下段梯子3とを有する、いわゆる2連式の梯子本体2を有する多段式梯子1を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、本発明に係る多段式梯子は、上段梯子と、中段梯子と、下段梯子とを有する、いわゆる3連式の梯子本体を有する多段式梯子に使用してもよい。つまり、本発明に係る多段式梯子は、複数の梯子体が伸縮可能に連結された梯子本体を有する多段式梯子に適用することができる。
また、例えば、本実施形態においては、固定部として、ロック部6,6をロック孔部60,60に係合させることにより、第2支持部51,51を第1支持部50,50に固定させる構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、ロック部6,6は、ロックピンをロック孔部60,60に挿着させて第2支持部51,51を第1支持部50,50に固定させる構成であってもよい。
1 多段式梯子
2 梯子本体
3 下段梯子
4 上段梯子
5 梯子支持部
6 ロック部(固定部)
7 連結部
8 係止部
60 ロック孔部(固定部)
D 電柱

Claims (3)

  1. 上段側に配設される上段梯子及び下段側に配設される下段梯子を含む複数の梯子体が伸縮自在に連結された梯子本体と、
    伸縮自在に形成されると共に、上端側が前記上段梯子に連結され、下端側が前記下段梯子に着脱可能な梯子支持部と、を備えることを特徴とする多段式梯子。
  2. 前記梯子支持部は、第1支持部と、前記第1支持部に収容可能に形成される第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを所定の長さで固定する固定部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の多段式梯子。
  3. 前記梯子支持部は、前記上段梯子に回動自在に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多段式梯子。
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