JP2010179414A - ナットランナー - Google Patents

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Soichi Nomura
聡一 野村
Mitsuo Maeda
美津雄 前田
Yoshio Ishikawa
佳男 石川
Takafumi Murakoshi
貴文 村越
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Abstract

【課題】本発明は、媒体の出入口の配置自由度を高めることができるナットランナーを提供することを課題とする。
【解決手段】ナットランナー10は、駆動源で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す回転軸11と、この回転軸11と駆動源とを断接するクラッチ機構141と、回転軸11を軸方向に移動させる軸移動機構153と、からなり、回転軸11は、軸移動機構153に内蔵されている。一方の室157に圧縮空気が導入されると、回転軸11およびピストン部131は軸方向に伸び、クラッチ機構141が入り回転軸11に回転力が伝達され、他方の室158に圧縮空気が導入されると、回転軸11およびピストン部131は軸方向に縮み、ピストン部131が回転力伝達歯車123から離間し、クラッチ機構141が切れ、回転軸11への回転力が切断される。
【選択図】図6

Description

本発明は、ナットランナーの改良に関する。
従来、複数の回転軸が回転可能で、且つ、伸縮可能に備えられているナットランナーが知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10は従来の技術の基本構成を説明する図であり、ナットランナーを構成する複数の回転軸のうちの1つの回転軸が示されている。
ナットランナー200(符号は振り直した。以下同じ。)には、軸受201によって支持され駆動歯車と噛み合い駆動される従動歯車202が備えられている。この従動歯車202に内径スプライン部203が形成され、回転軸204に外径スプライン部205が形成され、内径スプライン部203と外径スプライン部205とが噛み合いスプライン結合され、従動歯車202と回転軸204とが一体で回転するようにした。
回転軸204は、筒部205を備える有底筒状の部材であり、筒部205の内側に、固定部材としてのピストンロッド206と、このピストンロッド206に摺動可能にガイドされるピストン207と、が設けられている。そして、ピストン207の前室208またはピストンロッド206の側室209に圧縮エアを供給し、ピストン207およびこのピストン207と一体に設けられている回転軸204およびソケット211を伸縮可能に構成した。
しかし、特許文献1の技術では、回転軸204の内方にピストン207が設けられているので、軸移動機構を駆動するエアなどの媒体の出入口の配置は、筒部を構成するピストンロッド206の上面213に限定される。配置が上面213に限定されると、媒体の出入口の配置に制約が生ずることになる。
特開平10−180572号公報
本発明は、媒体の出入口の配置自由度を高めることができるナットランナーを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、駆動源と、この駆動源で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す複数本の回転軸と、これらの回転軸と駆動源とを断接するクラッチ機構と、複数本の回転軸を軸方向に移動させる軸移動機構と、からなるナットランナーにおいて、回転軸は、軸移動機構に内蔵されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、切替手段は、複数の回転軸をその軸方向へ個別に移動することにより、駆動源と各々の回転軸との間で回転力の断接を行うようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、駆動源と、この駆動源で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す複数本の回転軸と、これらの回転軸に設けられ複数の回転軸をその軸方向に移動させるピストン部と、これらのピストン部を内蔵しピストン部および複数本の回転軸を回転自在且つ軸方向に移動可能に支持するとともにピストン部で一方の室と他方の室とに仕切る中空円筒部材と、ピストン部と駆動源の出力部としての回転力伝達部との間に設けられ駆動力を断接するクラッチ機構と、からなるナットランナーであって、一方の室に圧縮空気が導入されると、回転軸およびピストン部は軸方向に伸びるとともに、クラッチ機構が入ることにより回転軸に回転力が伝達され、他方の室に圧縮空気が導入されると、回転軸およびピストン部は軸方向に縮み、ピストン部が回転力伝達部から離間するとともに、クラッチ機構が切れることにより回転軸への回転力が切断されるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、回転軸は、軸移動機構に内蔵されている。つまり、回転軸は、軸移動機構の内方に設けられている。
仮に、回転軸が軸移動機構に内蔵されていない場合、例えば、軸移動機構が回転軸の内方に配置されている場合には、軸移動機構を駆動するエアなどの媒体の出入口の配置は、軸移動機構の上面に限定される。
この点、本発明では、回転軸は、軸移動機構に内蔵されているので、軸移動機構を駆動する媒体の出入口を、必ずしもその上端部に配置する必要はない。媒体の出入口を軸移動機構の上端部に配置する必要がなくなれば、媒体の出入口の配置自由度を高めることができる。
また、回転軸の伸縮に必要な力を十分確保するためには、軸移動機構の外径を大きくすることが必要な場合がある。軸移動機構の外径を大きくすると、回転軸の外径が大きくなり、回転軸の外径が大きくなると、ナットランナーが大型化する可能性がある。
この点、本発明では、回転軸は、軸移動機構に内蔵されているので、軸移動機構は、回転軸の軸径に影響されることなく配置することができる。回転軸の軸径の大小に関係なく軸移動機構が配置可能になるので、軸移動機構の大型化を抑えつつ、回転軸の伸縮にかかる力を容易に確保させることができる。つまり、本発明によれば、伸縮に必要な力を確保しつつ装置の大型化を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、切替手段は、複数の回転軸をその軸方向へ個別に移動することにより、駆動源と各々の回転軸との間で回転力の断接を行うようにした。回転軸を個別に移動させるだけで回転力を断接可能にしたので、装置構造を簡便にし、装置費用を低減させることが可能になる。
請求項3に係る発明では、ピストン部および回転軸は、中空円筒部材に内蔵されているので、中空円筒部材にピストン部を駆動する媒体の出入口を、必ずしもその上端部に配置する必要はなく、例えば、中空円筒部材の側面に配置することもできるようになる。このように、媒体の出入口の配置を必ずしも中空円筒部材の上端部に配置する必要がないので、媒体の出入口の配置自由度を高めることができる。
加えて、軸移動機構は、回転軸の軸径に影響されることなく配置可能になるので、回転軸を伸縮させるための十分な力を確保しつつ装置の大型化を抑えることができる。
本発明に係るナットランナーの正面図である。 図1の2矢視図である。 図1の3−3線断面図である。 本発明に係るナットランナーに備えられているツール交換機構の要部断面図である。 図4の作用説明図である。 本発明に係るナットランナーに備えられている軸移動機構の断面図である。 図6の作用説明図である。 本発明に係るナットランナーの作用説明図(ボルトを締結するとき)である。 本発明に係るナットランナーの作用説明図(本体部からツール部を取り外すとき)である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、装置を後方から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1において、本発明に係るナットランナー10に、ボルトまたはナットを回転させる回転軸11L、11Rを有するツール部12が備えられている。
ツール部12は、駆動力を回転軸11に伝達する駆動伝達ユニットを内蔵するツールハウジング13と、このツールハウジング13の上面左右に配置され、上方に延びており回転軸11L、11Rを上下に伸縮可能にする左シリンダ部14Lおよび右シリンダ部14Rと、ツール部12の下面から下方へ延びている左回転軸11Lおよび右回転軸11Rと、これらの左回転軸11Lおよび右回転軸11Rの下部を支持する左外筒部15Lよび右外筒部15Rと、左回転軸11Lおよび右回転軸11Rの先端部に各々取り付けられボルトまたはナットと嵌合するツール部12としての左ソケット部16Lおよび右ソケット部16Rと、左シリンダ部14Lおよび右シリンダ部14Rの上部および下部に設けられ圧縮エアを供給する圧縮エア供給口17H、17L、17H、17Lと、これらの圧縮エア供給口17H、17L、17H、17Lに取り付けた昇降エア供給継手18H、18L、18H、18Lと、を備えている。
なお、左ソケット部および右ソケット部は、工具の一形態であり、ドリル、タッピングツール、リーマーなどの他の工具に取り替えることは差し支えない。
図2において、ナットランナー10の構成部材としてのツール部12を支持する本体部21が示されている。
図中、33L、33Rはツール交換機構31へ圧縮空気を供給する圧縮エア供給口である。
本実施例において、駆動源には、エアモータ34を利用したが、電動モータ、油圧モータなど他の駆動手段を利用することは差し支えない。
図3において、本体部21には、基部22と、この基部22の上面に取り付けられている駆動源23と、基部22に取り付けられる本体側ハウジング24と、この本体側ハウジング24に駆動源23から延びており駆動力を伝達する駆動軸25と、が備えられている。
本体部21とツール部12には、ツール交換機構31が備えられている。ツール交換機構31は、ツール部12を本体部21に着脱可能に係止または保持するものである。
以下、本体部21およびツール部12の内部構造について説明する。
本体部21には、基部22によって支持され駆動源23から延びている駆動軸25を囲う本体側ハウジング24と、この本体側ハウジング24の内面で駆動軸25の軸方向に摺動可能に設けられている内筒部37と、この内筒部37の進退によって回動する係止部材38と、が備えられている。この係止部材38は、ツール部12を係止する係止機構41を構成する部材である。
ツール部12には、ツールハウジング13と、このツールハウジング13に支持され駆動軸25に係合する係合部43を有し駆動力が伝達される従動軸44と、この従動軸44とツールハウジング13の間に介在され、従動軸の一端45を支持する第1軸受47と、従動軸の他端46を支持する第2軸受48と、これらの第1軸受47および第2軸受48の間に配置され従動軸44と一体で回転する第1歯車51と、この第1歯車51と直角に噛み合い水平に配置される第2歯車52と、この第2歯車52の下端部に一体に取り付けられ回転軸11Lに駆動力を伝達可能にする第3歯車53と、これらの第2歯車52および第3歯車53を回転自在に下方から支持する第3軸受49と、が備えられている。従動軸44の周囲は、ツールハウジング13によって囲われている。
なお、第2歯車52および第3歯車53はべべルギヤが用いられている。
図中、57はツール部12の前端部に設けられ第1軸受47を支持する前壁部、58は本体部21の後端部に設けられ、基部22の縦壁22Vと本体部21の間に介在され駆動軸25が通る開口56を有する後壁部である。
図4において、内筒部37は、その外周61が本体側ハウジング24の内周面に設けられている第1摺動部63により支持されるとともに、本体側ハウジング24の内周面に取り付けられ第2摺動部64を構成する保持部材65によって支持され、前後摺動自在に配置されている。加えて、内筒部37と本体側ハウジング24の間で、且つ、第1摺動部63と第2摺動部64の間には空間67が形成され、この空間67に、内筒部37から外方に空間67を左右に仕切る仕切壁71が延設され、本体側ハウジング24に、空間67の前端部に圧縮エアが通る第1孔73が開けられ、空間67の後端部に圧縮エアが通る第2孔74が開けられている。そして、空間67は、仕切壁71によって、一方の室157と他方の室158とに仕切られている。
内筒部37と後壁部58の間には、内筒部37を後壁部58から離間する方向に付勢する弾性部材としてのスプリング78が介在されている。
以下、ツールハウジング13を本体側ハウジング24に着脱可能に保持する係止機構41について詳細に説明する。
本体側ハウジング24の前端部に、前方に支持片81が延設され、この支持片81にカム支持軸82が設けられ、このカム支持軸82に回動可能にカムの一形態としての係止部材38が設けられている。係止部材38には、カム支持軸82を挟んで、一端に内筒部37に設けた凹部83と係合する第1突片84が備えられ、他端にツールハウジング13の内面に設けた凹部としての引掛部86と係合する第2突片85が備えられている。係止部材38は、内筒部37の進退によって、内筒部37に設けた凹部83によって第1突片84が押され、係止部材38がカム支持軸82を中心に回動され、第2突片85をツールハウジング13の内面に形成した引掛部86に係合可能にするようにした部材である。
すなわち、内筒部37に、係止部材38に係合して係止部材38を回動させる凹部83が備えられ、係止部材38によって、ツールハウジングの内面87に設けられている引掛部86を係止可能にした。
そして、内筒部37の進退によって、係止部材38が引掛部86に引っ掛かる係止位置、または係止部材38が引掛部86から外れる解除位置になるようにした。
図中、111は仕切壁71に設けた第1シール、112は空間67の前端部をシールする第2シール、113a、113bは保持部材65の内外面に嵌入され空間67の後端部をシールする第3シール、114は保持部材65の本体側ハウジング24に止めるクリップ部材である。
図3に戻って、115は第1孔73に取り付けられ圧縮エアを供給するチューブとをつなぐ第1継手部材、116は第2孔74に取り付けられ圧縮エアを供給するチューブとをつなぐ第2継手部材である。なお、第2継手部材116を省略することは差し支えない。
図5(a)において、本体側ハウジング24に設けた係止部材38が、ツールハウジング13の引掛部86に係合し、本体側ハウジング24にツールハウジング13が保持されている。このとき、内筒部37は、スプリング78によって矢印A方向に付勢され、係止部材38が引掛部86に引っ掛かる係止位置におかれている。
本体側ハウジング24と内筒部37との間には、係止部材38が引掛部86に係止位置の側へ内筒部37を付勢する弾性部材としてのスプリング78が備えられている。
本体側ハウジング24と内筒部37との間には、スプリング78が設けられているので、内筒部37に媒体による圧力が掛かっていないときでも、係止部材38は、係止位置の側へ付勢されており、内筒部37に力を加えておく必要はなく、装置のエネルギー消費を小さくすることが可能になる。
なお、弾性部材は、スプリングに限定されることなく、樹脂、ラバー、エアクッションユニットその他の弾性を有するものであれば任意の部材に選択可能である。
図5(b)において、第1孔73に圧縮エアを矢印b1の向きに供給し、スプリング78に抗して内筒部37を矢印B方向に移動させ、内筒部37の外周に設けた凹部により係止部材38を矢印b2方向へ回動させ、引掛部86との係合を解除する。このとき、係止部材38は、引掛部86から外れる解除位置におかれている。
このような係止機構41は、係止部材38とこの係止部材38を駆動する内筒部37という簡便な構成で構成されている。したがって、ツール交換機構の装置コストを低減させることができる。
図5(c)において、係止機構41を図5(b)の位置のままで、本体側ハウジング24からツールハウジング13を矢印C方向に移動させ、取り外す。
上記動作と反対に、本体側ハウジング24にツールハウジング13を取り付ける場合には、第1孔73に圧縮エアを供給し、内筒部37をスプリング78に抗して装置後方に移動させ、係止部材38の第2突片85を装置前方に向けた状態で、本体側ハウジング24にツールハウジング13を取り付け、第1孔73を外気に開放するだけで、ツールハウジング13の装着が完了する。
以下、ナットランナーの軸移動機構および軸回動機構の詳細につき説明する。
図6において、ナットランナー10は、複数の回転軸11・・・のうち、1つの回転軸11について、軸移動機構および軸回動機構を示すものであり、図1に示されている右回転軸11Rに相当するものである。その他の回転軸の構造は、同様な構造を有しているため、説明を省略する。以下説明では、「回転軸11R」を「回転軸11」に置き換えて説明する。
ツール部12を構成するナットランナー10は、駆動源(図2の符号23)によって駆動力が供給される従動軸44と、この従動軸44に取り付けた第1歯車51と、この第1歯車51と直角に噛み合わせた第2歯車52と、この第2歯車52の下方に設けられ第2歯車52と一体で回転する第3歯車53と、この第3歯車53を回転自在に支持する第3軸受49と、第3歯車53と噛み合う回転力伝達歯車123と、この回転力伝達歯車123を回転可能に支持する下軸受124と、回転力伝達歯車123の軸方向に開けた貫通穴125と、この貫通穴125を貫通するように設けられている回転軸11と、この回転軸11の上部に設け回転軸11とともに回転する回転フランジ127と、この回転フランジ127の上方に配置され回転軸11を回転可能に支持する上軸受128と、この上軸受128を上方および外方から支持するピストン部131と、このピストン部131を回転軸11に止める止め部材132と、ピストン部131を摺動自在に支持するシリンダ部133と、が備えられている。
回転力伝達部としての回転力伝達歯車123の上面円周方向に複数の係合穴135・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)が開けられ、これらの係合穴135・・・と係合可能な係合手段としての複数の係合ピン136・・・が回転フランジ127から下方に延びている。
すなわち、クラッチ機構141は、回転力伝達歯車123と、この回転力伝達歯車の上面137に開けた係合穴135・・・と、回転フランジ127と、この回転フランジ127から延ばした係合ピン136・・・と、回転フランジ127を移動可能にするシリンダ部133、ピストン部131およびロッド部としての回転軸11とを主な構成要素とする。
図中、142はシリンダ部133の上端部を塞ぐ上蓋、143は上蓋142を止めるスナップリング、144a〜144dはシール材、145、146は外筒部としてのシリンダ部133と回転軸11の間に介在される上下スリーブ、151はシリンダ部133において、ピストン部131で仕切った一方の室157に圧縮エアを供給する上孔、152はピストン部131で仕切った他方の室158に圧縮エアを供給する下孔、154、154は、第2歯車52を第3歯車53に固定する締結部材である。
すなわち、ナットランナー10は、駆動源(図2の符号23)で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す回転軸11と、この回転軸11に設けられ回転軸11をその軸方向に移動させるピストン部131と、ピストン部131を内蔵しピストン部131および回転軸11を回転自在且つ軸方向に移動可能に支持するとともにピストン部131で一方の室157と他方の室158とに仕切る中空円筒部材としてのシリンダ部133と、ピストン部131と駆動源の出力部としての回転力伝達歯車123との間に設けられ駆動力を断接するクラッチ機構141と、からなり、一方の室157に圧縮空気が導入されると、回転軸11およびピストン部131は軸方向に伸びるとともに、クラッチ機構141が入ることにより回転軸11に回転力が伝達され、他方の室158に圧縮空気が導入されると、回転軸11およびピストン部131は軸方向に縮み、ピストン部131が回転力伝達部としての回転力伝達歯車の上面137から離間するとともに、クラッチ機構141が切れることにより回転軸11への回転力が切断されるようにした。
回転軸11は、シリンダ部133と、ピストン部131と、このピストン部131から延びている回転軸11と、を主な構成要素とする軸移動機構153に内蔵されている。
図1および図2を併せて参照して、ナットランナー10は、回転力伝達歯車123の左右に、上記の軸移動機構を配置することにより、左右の2本の回転軸11L、11Rを各々軸方向に移動させるとともに、回転力伝達歯車123からの回転力を断接可能とすることができる。
ナットランナー10は、駆動源23と、この駆動源23で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す左右2本の回転軸11L、11Rと、これらの回転軸11と駆動源23とを断接する2つのクラッチ機構141、141と、2本の回転軸11L、11Rを軸方向に移動させる軸移動機構153、153と、からなる装置である。
なお、回転軸は、回転力伝達歯車123の左右に配置するだけでなく、回転力伝達歯車の周囲にスペースがあれば、左右2本の回転軸に限定されず、回転力伝達歯車123の周囲に同様な構造をもつ複数本の回転軸を配置することが可能となる。
上述したように、回転軸11・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)に各々設けられている切替手段155は、複数の回転軸11・・・をその軸方向へ個別に移動することにより、駆動源23と各々の回転軸11・・・との間で回転力の断接を行なわせることができる。つまり、各回転軸11・・・は、回転力の断接を行うクラッチ機構141・・・を有する。
回転軸11・・・を個別に移動させるだけで断接可能にしたので、装置構造を簡便にし、装置費用を低減させることが可能になる。
図7(a)において、シリンダ部133に開けた上孔151から矢印m方向に圧縮エアを一方の室157へ供給し、回転軸11に下向きの力をかける。
図7(b)において、回転軸11は下方まで伸ばされ、クラッチ機構141が接続されると、回転力伝達歯車123の回転力が回転軸11に伝達され、回転軸11は、矢印n方向に回転し、回転軸11の先端部に設けたソケット167につけたボルト162が回転することになる。
ボルト162の締結が完了した後、下孔152から圧縮エアを供給し、回転軸11を上方に移動させるとともに、クラッチ機構141を切断させ、回転力伝達歯車123の回転力が回転軸11に伝わらないようにする。以上で、回転軸11の伸縮および回転に係る一連の作用が説明された。
以下、本発明に係るナットランナーおよびツール交換機構の作用を述べる。
図8(a)において、ワークWに開けたタッピング孔163にボルト162を締結する場合に、タッピング孔163の上方にソケット161にボルト162を装着した回転軸11を接近させる。
図8(b)において、軸移動機構(図6の符号153)を用いて、回転軸11を下方に伸ばし、タッピング孔163に挿入しながら回転させ、所定の締付トルクに達したら、回転を止める。
図8(c)において、軸移動機構153を用いて、回転軸11を上方へ縮めることで、ボルト162の締結は終了する。
図9(a)において、第1継手部材115を通じて本体側ハウジング24に圧縮エアを矢印q方向に供給し、係止部材(図4の符号38)を解除位置に移動させる。
図9(b)において、係止部材38を解除位置にしたまま、ツール部12を本体部21から取り外す。なお、本体部21にツール部12を装着するときには、上記と逆順で操作すれば装着することができる。
以上で、ツール部12の着脱およびナットランナー10によるナットの締結に係る一連の作用が説明された。
図5および図6を参照して、回転軸11は、軸移動機構153に内蔵されている。
仮に、回転軸が軸移動機構に内蔵されていない場合、例えば、軸移動機構が回転軸の内方に配置されている場合には、軸移動機構を駆動するエアなどの媒体の出入口の配置は、軸移動機構の上面に限定される。
この点、本発明では、回転軸11は、軸移動機構153に内蔵されているので、軸移動機構153を駆動する圧縮エアなど媒体の出入口としての上孔151および下孔152を、シリンダ部133の側面に配置することができる。つまり、必ずしもシリンダ部133の上端部に配置する必要はない。媒体の出入口を軸移動機構153の上端部に配置する必要がなくなれば、媒体の出入口の配置自由度を高めることができる。
また、回転軸11の伸縮に必要な力を十分確保するためには、軸移動機構153の外径を大きくすることが必要な場合がある。軸移動機構153の外径を大きくすると、回転軸11の外径が大きくなり、回転軸11の外径が大きくなると、ナットランナー10が大型化する可能性がある。
この点、本発明では、回転軸11は、軸移動機構153に内蔵されているので、軸移動機構153が、回転軸11の軸径に影響されることなく配置可能になるので、軸移動機構153の大型化を抑えつつ、回転軸の伸縮にかかる力を容易に確保させることができる。つまり、本発明によれば、伸縮に必要な力を確保しつつ装置の大型化を抑えることができる。
図2および図4を参照して、係止機構41は、第1ハウジングに設けられている係止部材38と、この係止部材38と係合するようにツールハウジング13の内面に設けられている引掛部86とを備え、係止部材38に引掛部86を係合しツール部12を本体部21に装着した。
このような構造であれば、ツール部12を本体部21に装着後に、係止部材38を含む係止機構41は、ツールハウジング13に覆われるため、露出することはなくなり、ツール交換機構31の外観性を高めることができる。
まとめると、係止機構41は、本体側ハウジング24の内側に設けられているので、ツール部12を本体部21に装着後に、ツール交換機構31が露出することはなく、ツール交換機構31の外観性を高めることができる。
本発明は、複数本の回転軸を備えているナットランナーに好適である。
10…ナットランナー、11、11L、11R…回転軸、23…駆動源、123…回転力伝達部(回転力伝達歯車)、131…ピストン部、133…中空円筒部材(シリンダ部)、141…クラッチ機構、153…軸移動機構、157…一方の室、158…他方の室。

Claims (3)

  1. 駆動源と、この駆動源で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す複数本の回転軸と、これらの回転軸と前記駆動源とを断接するクラッチ機構と、前記複数本の回転軸を軸方向に移動させる軸移動機構と、からなるナットランナーにおいて、
    前記回転軸は、前記軸移動機構に内蔵されていることを特徴とするナットランナー。
  2. 前記クラッチ機構は、前記複数の回転軸をその軸方向へ個別に移動することにより
    、前記駆動源と前記各々の回転軸との間で回転力の断接を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のナットランナー。
  3. 駆動源と、この駆動源で駆動力が供給されボルトまたはナットを回す複数本の回転軸と、これらの回転軸に設けられ前記複数の回転軸をその軸方向に移動させるピストン部と、これらのピストン部を内蔵し前記ピストン部および前記複数本の回転軸を回転自在且つ軸方向に移動可能に支持するとともに前記ピストン部で一方の室と他方の室とに仕切る中空円筒部材と、前記ピストン部と前記駆動源の出力部としての回転力伝達部との間に設けられ駆動力を断接するクラッチ機構と、からなるナットランナーであって、
    前記一方の室に圧縮空気が導入されると、前記回転軸および前記ピストン部は軸方向に伸びるとともに、前記クラッチ機構が入ることにより前記回転軸に回転力が伝達され、前記他方の室に圧縮空気が導入されると、前記回転軸および前記ピストン部は軸方向に縮み、前記ピストン部が前記回転力伝達部から離間するとともに、前記クラッチ機構が切れることにより前記回転軸への回転力が切断されるようにしたことを特徴とするナットランナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104015045A (zh) * 2014-06-13 2014-09-03 中科华核电技术研究院有限公司 连接与锁紧大型螺栓的装置
CN104551633A (zh) * 2014-12-10 2015-04-29 马鞍山市益华液压机具有限公司 单级短型螺栓拉伸器
KR101626977B1 (ko) * 2016-01-25 2016-06-02 김현엽 나사체결장치

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