JP2010176209A - 診断支援装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択できるようにする。
【解決手段】 診断支援装置100において、CPU111は、シェーマ背景図1131に関する医用検査データの入力を行い、当該医用検査データに対する、ユーザの操作を解析する。そして、CPU111は、医用検査データに対する操作の解析結果に基づいて、磁気ディスク113に記憶されている複数のシェーマ背景図1131の中から、表示するシェーマ背景図を選択する処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のシェーマ背景図を記憶する記憶手段を備え、当該シェーマ背景図を用いた診断を支援する診断支援装置及びその制御方法、並びに、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。特に、本発明は、カルテ(診断記録)や画像診断レポートなどの医用文書を作成する診断支援装置等に用いて好適である。
カルテや画像診断レポートなどの医用文書が電子化される以前においては、医師は、紙でできた医用文書に手書きで、いわゆるシェーマ背景図(具体的には、人体構造と疾患部の位置関係を示した模式図)を描画していた。
近年、病院情報システム(Hospital Information System:HIS)や、画像保管通信システム(Picture Archiving and Communication System:PACS)等の医用情報システムが普及するのに従って、医用文書の電子化も徐々に進展している。即ち、従来、医師が手書きで作成していたカルテや画像診断レポートなどの医用文書を、情報機器を用いて電子的に作成及び表示し、さらに、他の医用情報システムと通信可能な診断支援装置が使われ始めている。
医用文書を電子的に作成する際、文字列の入力は、例えばキーボードを用いて比較的容易に行うことができる。一方、任意形状の図形を描くためには、例えばマウスやタブレットなどの入力デバイスを巧みに動かし、入力デバイスが描いた軌跡を線画情報として入力することができる。しかしながら、シェーマ背景図の作成に当たっては、複雑な形状の人体構造を描画する必要があるため、上述したマウスやタブレットを用いた描画方法では、容易に図形を描画できない。
そこで、従来、下記の特許文献1には、胸部X線画像から、画像処理により肺野部輪郭線を求める技術が開示されている。この輪郭線を利用すれば、シェーマ背景図の作成を容易することができる。
また、下記の特許文献2には、予め装置内に、シェーマ背景図のテンプレート(以下、「基本シェーマ背景図」と呼ぶ)を多数記憶しておき、医師に所望の基本シェーマ背景図を選択させる技術が開示されている。この技術を用いることで、医師は、基本シェーマ背景図を選択した後、基本シェーマ背景図上に疾患部を示す簡単な図形を描画することで、容易に所望のシェーマ背景図を作成できる。
また、下記の特許文献3には、予め装置内に、各種のシェーマ背景図を保持しておき、医師が部位名称を入力することで当該部位名称に対応したシェーマ背景図を提示する技術が開示されている。この技術を用いることで、医師は、シェーマ背景図の選択操作を行うことなく、医用文書に所望のシェーマ背景図を添付することができる。
また、本発明に関係する技術として、異なるメーカーが製造した画像診断装置や医用情報サーバ、更には医用情報ビューアの相互接続を可能とする、医用画像データ専用の通信用プロトコルの標準化が行われている。その一例として、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格が制定されている。このDICOM規格では、画像情報や患者情報などの医用情報の内容やデータ構造、医用情報を通信する際の手順、即ち、画像の保存、取り出し、印刷、問い合せなどのサービスを要求する手順やインターフェイスなどが細かく定められている。そして、このDICOM規格は、今日の医用画像の分野においては、国際的な標準となりつつある。例えば、下記の特許文献4には、DICOM規格に準拠した画像の通信方法及び装置に関する技術が開示されている。
また、本発明に関係する技術として、医用画像として写している臓器のセグメンテーションや認識の研究が行われている。なお、医用画像の種類としては、単純X線画像(レントゲン画像)、X線CT(Computed Tomography)画像、MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像などがある。さらに、医用画像の種類としては、PET(Positron Emission Tomography)画像、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)画像、超音波画像などがある。例えば、下記の非特許文献1には、統計アトラスの中の確率アトラスと統計的形状モデルに基づいて、臓器のセグメンテーションを行う技術が提案されている。
また、本発明に関係する技術として、例えば下記の特許文献5には、胸部X線画像から、解剖学的特徴(肋骨辺縁等)を検出する技術が開示されている。具体的に、特許文献5では、エッジ強度と方向から肋骨辺縁の断片を検出し、当該断片同士を楕円(弧)曲線近似でつなげるとともに、肋骨辺縁以外のエッジをハフ変換して円形を抽出するようにしている。
特開昭63−240832号公報 特開2006−318154号公報 特開平11−312202号公報 特開2000−287013号公報 米国特許第5668888号明細書 清水・佐藤,「腹部臓器の統計アトラス構築と複数臓器セグメンテーションへの応用」、Medical Imaging Technology,Vol.24,No.3,pp.153−160,May 2006
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、画像の輪郭線を計算するのにあたって、注目部位以外の輪郭線が描画されたり、画像のノイズによって注目部位の輪郭が欠落していたり、余分に描画されたりする問題がある。
また、特許文献2に記載された技術は、具体的に、記憶されている複数のシェーマ背景図を階層的に保持することにより、好適なシェーマ背景図をユーザが選択しやすくする効果がある。しかしながら、特許文献2に記載された技術では、保持するシェーマ背景図が大量になると、その中から好適なシェーマ背景図を選択するため、医師は、煩雑な操作を行う必要があった。
また、特許文献3に記載された技術は、医師がシェーマ背景図の選択操作を行うことはないが、部位の名称を詳細に入力する必要がある。
即ち、従来の技術では、医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択できるようにすることを目的とする。
本発明の診断支援装置は、複数のシェーマ背景図を記憶する記憶手段を備え、前記シェーマ背景図を用いた診断を支援する診断支援装置であって、検査対象の医用検査データの入力を行う入力手段と、前記医用検査データに対する操作を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーマ背景図の中から、シェーマ背景図を選択する選択手段とを有する。
本発明の診断支援装置の制御方法は、複数のシェーマ背景図を記憶する記憶手段を備え、前記シェーマ背景図を用いた診断を支援する診断支援装置の制御方法であって、検査対象の医用検査データの入力を行う入力ステップと、前記医用検査データに対する操作を解析する解析ステップと、前記解析ステップによる解析結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーマ背景図の中から、シェーマ背景図を選択する選択ステップとを有する。
本発明のプログラムは、コンピュータを、前記診断支援装置の各手段として機能させるためのものである。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記プログラムを記憶する。
本発明によれば、医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択することができる。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(実施形態)について説明する。なお、以下に示す実施形態は、一例に過ぎず、本発明は、図示された構成等に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る診断支援システムの概略構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る診断支援システムは、診断支援装置100と、医用文書データベース200と、医用画像データベース300と、ローカルエリアネットワーク(LAN)400を有して構成されている。即ち、図1に示す診断支援システムは、診断支援装置100が、LAN400を介して、医用文書データベース200及び医用画像データベース300に接続される構成となっている。
診断支援装置100は、シェーマ背景図を用いた診断を支援する装置であり、制御部110と、モニタ120と、マウス130と、キーボード140を有して構成されている。
制御部110は、診断支援装置100の動作を制御するものであり、中央処理装置(CPU)111と、主メモリ112と、磁気ディスク113と、表示メモリ114と、バス115を有して構成されている。そして、CPU111が、例えば主メモリ112に格納されたプログラムを実行することにより、医用文書データベース200や医用画像データベース300との通信、診断支援装置100の全体の動作制御の各種制御が実行される。
CPU111は、主として、診断支援装置100の各構成要素の動作を制御して、診断支援装置100の動作を統括的に制御する。
主メモリ112は、CPU111が実行する制御プログラムを格納したり、CPU111によるプログラムの実行時の作業領域を提供したりする。
磁気ディスク113は、オペレーティングシステム(OS)や、周辺機器のデバイスドライバ、各種のアプリケーションソフトに加えて、複数の基本シェーマ背景図に係る画像データ(基本シェーマ画像データ)1131等を記憶(格納)する。ここで、基本シェーマ画像データ1131は、例えば人体構造の各部位ごとに複数の詳細度で予め模式的に作成され、各部位に対応付けられて登録されている。具体的に、基本シェーマ画像データ1131a、1131b、1131c、・・・のように、磁気ディスク113に記憶され登録されている。
表示メモリ114は、モニタ120に表示するための表示用データを一時記憶する。
バス115は、診断支援装置100の各構成要素を相互に通信可能に接続するとともに、当該診断支援装置100とLAN400を通信可能に接続する。
モニタ120は、例えばCRTモニタや液晶モニタ等で構成されており、CPU111の制御に従って、表示メモリ114の表示用データに基づく画像等を表示する。
マウス130及びキーボード140は、それぞれ、ユーザによるポインティング入力及び文字等の入力を行うためのものである。
本実施形態の診断支援装置100は、LAN400を介して、医用文書データベース200から電子カルテや画像診断レポートなどの医用文書データを読み出すことができる。また、診断支援装置100は、LAN400を介して、医用画像データベース300から様々な種類の医用検査データである医用画像データを読み出すことができる。
なお、診断支援装置100に外部記憶装置、例えばFDD、HDD、CDドライブ、DVDドライブ、MOドライブ、ZIPドライブ等を接続し、それらのドライブから医用文書データ及び/または医用画像データを読み込むようにしてもよい。また、この際の医用画像の種類には、単純X線画像(レントゲン画像)、X線CT画像、MRI画像、PET画像、SPECT画像、超音波画像などがある。
医用文書データベース200には、診断支援装置100により作成された電子カルテや画像診断レポート等の医用文書データや、LAN400に接続された他の装置からの医用文書データ等が格納される。
医用画像データベース300には、例えばLAN400に接続された各モダリティから送信された医用画像データが格納される。
LAN400は、診断支援装置100と、医用文書データベース200及び医用画像データベース300とを通信可能に接続するものである。
次に、第1の実施形態に係る診断支援装置100の制御方法における処理手順について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る診断支援装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的に、図2に示すフローチャートは、CPU111が主メモリ112に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
また、以下の処理において、ユーザである医師は、マウス130やキーボード140を操作することで、診断支援装置100に様々なコマンド(指示・命令)を入力する。また、以下の処理において、CPU111が実行するプログラムの実行状況や実行結果は、モニタ120に表示される。そして、医師は、このモニタ120に表示される情報を見ながら指示を行うことになる。
まず、図2のステップS101において、CPU111は、医師のコマンド入力に従って、過去に作成した医用文書データを1つ選択して主メモリ112に読み込むか、または、新たな医用文書データを主メモリ112上に作成する。このようにして、CPU111は、医用文書データを取得する。
その後、CPU111は、主メモリ112に取得した医用文書データに基づいて、表示メモリ114に表示用データを作成し、当該表示用データをモニタ120に表示された1つのウィンドウ内に表示する。これにより、モニタ120に、医用文書データに基づく医用文書が表示される。
図3は、図1に示すモニタ120のウィンドウ301内に表示された医用文書の一例を示す模式図である。ここで、図3に示す医用文書には、本実施形態を説明する上で不要な情報は図示していない。図3に示すウィンドウ301には、左側に日付欄302が構成され、上部に患者情報欄303が構成され、患者情報欄303の下側に、医者が所見等を記載する所見等記載欄304が構成されている。なお、ウィンドウ301のフォーマットに関しては、図3に示すものに特に限定されるものではない。
ここで、ステップS101における医用文書データの選択処理は、CPU111がバス115及びLAN400を介して医用文書データベース200と通信を行い、医用文書データベース200から所望の医用文書データを受信することで実現できる。或いは、CPU111は、診断支援装置100に接続された外部記憶装置(不図示)から所望の医用文書データを読み込むことで実現できる。この際、例えば、医師が患者IDを入力する等して選択する医用文書データを指定し、この指定に基づき、CPU111が、医用文書データベース200(或いは外部記憶装置)から指示された医用文書データを受信する形態を採ることができる。
続いて、ステップS102において、CPU111は、医師のコマンド入力に従って検査対象の医用検査データを主メモリ112に入力し、当該医用検査データに基づき表示メモリ114に表示用データを作成し、これに基づく画像等をモニタ120に表示する。ここで、主メモリ112に入力される医用検査データは、磁気ディスク113に予め記憶されている基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ1131)に関する検査対象のデータである。この際、CPU111は、医用検査データに基づく表示用データを、医用文書データに基づく表示用データとは別のウィンドウ内に表示する。ここで、本実施形態では、医用検査データとして医用画像データを例として適用する。
図4は、図1に示すモニタ120のウィンドウ401内に表示された医用画像の一例を示す模式図である。この図4に示すウィンドウ401には、医用画像として、4枚のX線画像(402、403、404、405)が表示されている。図4には、4枚の医用画像を表示するウィンドウ401が示されているが、本実施形態では、これに限定されるものではなく、例えば、それ以上の枚数の場合は、公知の方法で切り替えて表示するようにしてもよい。
ここで、ステップS102の医用検査データ(医用画像データ)の入力処理は、CPU111がバス115及びLAN400を介して医用画像データベース300と通信を行い、医用画像データベース300から所望の医用画像データを受信することで実現できる。或いは、CPU111は、診断支援装置100に接続された外部記憶装置から新たな医用画像データを読み込むことで実現できる。この際、例えば主メモリ112に記憶されている、指定された医用文書の患者IDや検査番号等で関連付けられた医用画像データを医用画像データベース300(或いは外部記憶装置)から受信する形態を採ることができる。
本実施形態では、ステップS102で読み込んだ医用検査データ(医用画像データ)は、DICOM規格で記録・供給されるものとし、医用画像データの読み込みは、医師のコマンド入力に従って実行されるものとする。ただし、ステップS101で読み込んだ医用文書データと連動して、関係する医用画像データを自動的に読み込むようにしてもよい。
続いて、図2のステップS103において、CPU111は、ステップS102で入力し表示した医用画像が指し示している被撮影者の人体部位と、医用画像中の部位の位置を判定して特定する。ここで、被撮影者の人体部位とは、例えば、「胃」、「肺」、「肝臓」、「心臓」などといった臓器名や、「右肺」、「左心室」などにように臓器内の詳細な位置も含まれる。また、部位としては、臓器に関するものに限らず、「胸部」、「腹部」などといったより大まかな位置とすることもできる。
したがって、ステップS103で入力された注目画像(医用画像)が右肺の部位であれば、それは同時に肺の一部でもあり、同様に胸部の一部でもある。即ち、ある医用画像に対してステップS103で特定される部位の情報は、1つに限定されず、上述した例のように、「上半身−胸部−肺−右肺」といった階層的に複数の部位情報として特定されることになる。さらに、ステップS103では、入力された医用画像に複数の人体部位が含まれる場合には、それぞれの部位情報を特定する。例えば、入力された医用画像が単純X線胸部画像であれば、上述したように、「上半身−胸部−肺−右肺」や、「上半身−胸部−心臓−心室−右心室」のような階層的な部位情報として特定することができる。
一般に、多数の単純X線胸部画像から、統計的に当該画像中の部位の位置の部位位置マップを作成することが知られている。そして、例えば特許文献5に示された技術を利用して、対象のX線画像の胸部画像と統計的部位マップとの対応付けをすれば、X線画像の部位を特定することができる。
なお、本実施形態では、上述した方法に限定されることはなく、その他の例として、例えば入力された医用画像が3次元CT画像であれば、例えば非特許文献1の技術を利用することも考えられる。非特許文献1では、腹部の3次元X線CT画像を対象としている。ここでは、腹部の部位として、右/左の腎臓、脾臓、膵臓、肝臓、胆嚢、胃壁等を例として挙げることができ、腹部のそれぞれの部位空間存在確率(確率アトラス)を利用する。この確率アトラスは、多数固体の医用画像データの部位形状、濃淡値分布・空間配置などを統計分析することで得られる。また、対象3次元CT画像との対応(registration)をとるための指標(ランドマークともいう)としては、例えば、右左腎臓頂点と脾臓最下点がよく知られている。
また、その他の例として、医用画像に付加されているDICOMヘッダの情報を利用する方法もある。このDICOMヘッダは、年齢、性別などの患者情報のほか、撮影日時、モダリティ情報、撮影パラメータなどの撮影情報、撮影対象部位、撮影中の姿勢、人体の撮影位置などの人体に対する撮影位置情報が含まれる。その撮影位置情報を利用することで、画像中の部位と部位の位置の情報が得られる。ここで、階層の上位で示している部位の位置情報は、正確な位置でなくてもよく、大体の位置や、統計的(確率的)な位置でもよい。
続いて、図2のステップS104において、CPU111は、ステップS102で表示した医用画像データに基づく医用画像に対する、医師(ユーザ)の操作を解析する操作解析処理を行う。具体的に、CPU111は、ユーザ(医師)が医用画像に対して入力した操作情報を解析することによって、部位の注目度、つまり医用画像中の部位を医師がどの程度注目しているのかを推定する。
ここで、ユーザである医師は、モニタ120に表示された医用画像を観察する際に、当該医用画像中の注目部位を見やすくするために、医用画像に対して以下に示すいくつかの操作を行う。
<スライス選択操作>
3次元CT画像の場合、複数の2次元の画像で構成されており、医師は、3次元CT画像の中から病変がよりよく写っている2次元画像を観察する操作を行う。この操作は、マウス130を用いて医用画像をスクロースすることによって行われる。或いは、この操作は、キーボード140の矢印入力や、スライド番号の数値入力、GUIのスライドバーでの実現も考えられる。
<表示方向の調整や切り替え操作>
3次元CT画像の場合、医師は病変がよりよく写っている画像を観察するため、CTの撮影方向の画像だけでなく、CTの撮影方向を直行する画像を観察するための操作を行うことがある。
図5は、本発明の第1の実施形態を示し、ユーザの操作によって観察される医用画像の変化例を示す図である。また、図6は、本発明の第1の実施形態を示し、表示されている医用画像の表示方向を変えるGUIの表示例を示す模式図である。
ここで、図5の医用画像505及び医用画像502は、それぞれ、同じ3次元CT画像から生成されたアクシアル表示画像、コロナル表示画像である。また、特に、図5には示されていないが、サジタルや任意方向の画像を表示することもある。この操作は、例えば、図6に示すように、表示されている医用画像601上でサブメニュー602を提示して設定することも考えられる。或いは、この操作は、プリセットされたボタンなどを用いて設定することも考えられる。
<表示条件の調整操作>
3次元CT画像の場合、ダイナミックレンジが広いため(−1024〜512)、1枚の画像にすべての部位を見やすく表示することは困難である。そのため、医師が、注目する部位や病変に応じて表示条件(例えば、画像のコントラスト)を適当に変えて調整する操作を行うことも考えられる。図5に示す胸部CT画像(医用画像)501及び502はその例である。医用画像501は、肺を観察しやすくするため(肺野条件)、CT値を例えば−1024から−512の範囲に設定したものである。一方、医用画像502は、CT値を−512から+512の範囲に設定したものであり(縦隔条件)、胸部の縦隔や胸壁や心臓の軟部組織等が診断しやすくなっている。ここでの表示条件の設定は、予め用意されているプリセットボタンで設定することができるが、キーボード140を利用して表示レベルや表示幅を直接入力して設定することもできる。
<拡大・部分拡大操作>
ユーザである医師は、注目部位を拡大して観察しやすく操作を行うことができる。その際の拡大操作としては、全体の拡大や部分的な拡大の操作がある。図5の医用画像503は、ユーザである医師の操作により、医用画像501を部分拡大したものであり、医師により右肺の下の部分に注目する操作がなされた様子を示している。
もちろん、医師による上述した操作は、必ずしも上述した順番に行うものではないので、操作をいろいろな順番や繰り返しにより注目する部位を見やすくする操作が行われる。さらに、上記以外の操作、例えば医用画像を回転するなども考えられるので、本実施形態で対象とする操作は、上記の操作に限ることではない。そこで、本実施形態では、上記の操作を解析することで、医師がどの部位に注目しているのかを推定する。
≪スライス選択操作の解析≫
医師が注目する部位は、選択されたスライス画像にあるので、CPU111は、そのスライス画像に写っている部位の注目度は高いと推定する。さらに、注目度に差をつけるために、写っている部位の面積の割合の順に注目度を決めることが考えられる。この際、CPU111は、そのスライス画像に写っている部位を判定するために、ステップS103で判定した部位情報を利用することができる。
≪表示方向の調整や切り替え操作の解析≫
選択されたスライス画像と同様、医師が異なった方向からの医用画像を観察しているのであれば、CPU111は、その方向の医用画像の部位の注目度が高いと推定する。この際、スライス選択操作の場合と同じように、写っている部位の面積の割合の順に注目度を決めることも可能であり、また、その医用画像に写っている部位を判定するために、ステップS103で判定した部位情報を利用することもできる。
≪表示条件の調整操作の解析≫
スライス選択操作で決められた部位の注目度順を決める際には、部位の面積のほか、表示条件の調整情報も利用できる。医師は、注目部位を観察しやすくするために、その部位に合うコントラスト調整を行うため、CPU111は、表示コントラストの高い部位の順に注目度を決定する。3次元CT画像の表示条件を操作することで注目部位の推定ができると既に説明したが、その他のモダリティ、例えばMRIの医用画像の場合も、同様にダイナミックレンジが広く、同様にコントラスト調整で部位を推定することもできる。
ただし、MRIの医用画像の画素値は、標準化されていないため、一律の表示条件とはいえないが、表示されている画像自体のコントラスト解析を行うことで、容易にコントラストの高い部位を検出することが可能である。そして、CPU111は、その画像中でのコントラストの高い、見やすい部位の注目度が高いと推定することができる。
≪拡大・部分拡大操作の解析≫
医師が注目部位を拡大して観察する場合、拡大された医用画像に注目部位を含む可能性が高いとして、当該部位の注目度を推定することができる。例えば、図5の医用画像503では、医師が右肺の下の部分に注目していると分かるので、CPU111は、右肺の下の部分の注目度が高いと推定する。また、例えば、図5の医用画像504のように、医用画像502を部分拡大したものであれば、医師が注目する軟部組織は心臓であることが推定できる。この際、CPU111は、拡大されている部分にどの部位が含むのかを判定するために、ステップS103で判定した部位情報を利用することができる。
また、上述したように、単純X線胸部画像と統計的部位の位置マップとの対応付けがしてあれば、画像中の部位の位置が推定できるので、拡大されている画像の位置を(例えば線形的に)算出することで、拡大されている部位を判定することが可能である。単純X線胸部画像の中心辺りが拡大されると、例えば心臓が注目されていると推定できる。そして、CPU111は、拡大されている画像の部位が最も注目度が高いと推定できる。
さらに、部位の注目度を決めるために、例えば画像の観察時間や最後に観察した画像の情報も考慮する。
具体的には、医師が病変を疑うときに、注目部位を長く観察することがあるため、ある一定の時間、操作が入力されないときには、表示されている画像の注目が高いと考えられる。そのため、最後の操作からの経過時間を常に計り、その経過時間によって注目度を推定することも考えられる。
以上、ステップS104における操作入力とその操作解析方法を説明したが、これらは一例を示したものであり、本発明においては、この形態に限定されるものではない。
ここで、再び、図2の説明に戻る。
ステップS104の処理が終了すると、ステップS105に進む。
ステップS105に進むと、CPU111は、ステップS103で判定された部位のリストと、ステップS104の解析結果である当該部位ごとの注目度に基づいて、注目度の高い部位の順で部位の優先リストを作成し、注目度の一番高い部位を判定(選定)する。
ここで、ステップS104の説明では、それぞれの独立した操作によって部位の注目度の順を決めるための説明をしたが、各操作を組み合わせで行うこともある。この場合、本実施形態では、操作での部位注目度の高さの順として、例えば、「画像の観察時間による注目度>拡大・部分拡大による注目度>表示条件の調整による注目度>スライス選択による注目度>表示方向による注目度」とする。ただし、医師によって優先とする操作が異なるため、本実施形態において、上記の順番ではなくて、例えば、その逆や、それぞれの操作の注目度の組み合わせによって部位ごとの注目度を決めてもよい。
続いて、ステップS106において、CPU111は、磁気ディスク113に記憶されている複数の基本シェーマ背景図の中から、ステップS105で判定(選定)された注目度の高い部位に係る基本シェーマ背景図を選択し、その読み込みを行う。具体的には、磁気ディスク113に記憶されている複数の基本シェーマ背景図に係る画像データである基本シェーマ画像データ1131の中から、ステップS105で判定された注目度の高い部位に係る基本シェーマ背景図に係る基本シェーマ画像データを選択する。
本実施形態では、上述したように、磁気ディスク113は、シェーマ背景図記憶装置(シェーマDB)として、複数の基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ)を記憶している。また、磁気ディスク113には、そのシェーマ背景図が対象とする人体臓器や、その範囲の大きさ、そのシェーマ背景図が表現している構造の詳細度といった情報が、対応する当該シェーマ背景図と関連付けられて記憶されているものとする。また、シェーマ背景図の記録・管理に関しては、例えば特許文献2に開示されているように、シェーマ背景図が表現するレベルごとに記録・管理する方法を用いることもできる。
続いて、ステップS107において、CPU111は、ステップS106で取得した基本シェーマ画像データ1131に基づく基本シェーマ画像を、ステップS101で読み込んだ医用文書(診断書)中に付加して、重畳表示或いは追加表示を行う。
図7は、図1に示すモニタ120のウィンドウ301内に表示された、シェーマ背景図が付加された医用文書の一例を示す模式図である。
この図7は、図3に示す医用文書に対して、所見等記載欄304に、基本シェーマ背景図に係る基本シェーマ画像701及びその所見等情報702が追加されたものである。さらに、この図7は、図3に示す医用文書に対して、日付欄302に日時情報が追加され、患者情報欄303に患者情報が追加されたものである。
医者は、ウィンドウ301に表示されたシェーマ背景図に係る基本シェーマ画像701を用いて、所見等情報702の入力を行う。その後、CPU111は、当該医用文書データを医用文書データベース200へ登録等を行う。その後、図2のフローチャートにおける処理を終了する。
ただし、本実施形態において利用される基本シェーマ背景図は、図7に示すもの等に限定されず、例えば、基本シェーマ背景図と、それに関する属性情報を記録したものであればよい。
第1の実施形態によれば、ユーザ(医師)が行った医用画像を観察するための操作を解析することにより、医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、医師の医用画像に対する操作の解析によってシェーマ背景図を選択することを説明したが、医用画像中に1つ以上の部位が写っている時に、近い注目度の部位の判定になるか、または注目度の高い部位を判定することが困難である時もある。そこで、第2の実施形態では、表示する基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ)の候補を医師に提示し、医師が選択したシェーマ背景図を医用文書中に追加して表示する方法を説明する。
第2の実施形態に係る診断支援装置の内部構成は、図1に示す第1の実施形態に係る診断支援装置100の内部構成と同様である。
以下に、第2の実施形態に係る診断支援装置100の制御方法における処理手順について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る診断支援装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図2に示すフローチャートにおける処理と同様の処理については、同じステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
まず、本例では、図2のステップS101〜ステップS104の処理を経る。
続いて、ステップS201において、CPU111は、ステップS104の操作解析処理の解析結果に基づいて、ステップS103で判定された人体部位に応じて、部位候補リストを作成する。ここで、部位候補リストの順位は、ステップS104で推定された部位のリストとそれぞれの部位の注目度に基づいて、注目度の高い部位の順番で部位の優先リストを作成し、当該優先リストに従って、部位候補リストの順位をつける。ただし、注目度だけに限らず、例えば、部位の面積の広さや、部位が表示されている割合を考慮してもよい。そして、CPU111は、作成した部位候補リストに沿って、部位に対応する基本シェーマ候補図におけるシェーマ背景図候補のリストを作成する。
続いて、ステップS202において、CPU111は、磁気ディスク113に記憶されている複数の基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ1131)の中から、ステップS201の部位候補リストに入れられた部位の基本シェーマ背景図を読み込む。ここで読み込まれた基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ1131)は、表示(提示)する基本シェーマ背景図候補として扱われる。
続いて、ステップS203において、CPU111は、ステップS202で読み込んだ表示する基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ1131)の候補を、別ウィンドウとしてモニタ120に表示して医師に提示する。その際、ステップS201で決められた部位候補リストの順に基本シェーマ背景図候補を提示する。こうすることで、医師が最も要望していると考えられる基本シェーマ背景図を先に提示することができる。
例えば、医師が胸部3次元CT画像を肺野表示条件で観察していて、さらに右肺を拡大表示していれば、CPU111は、優先的に右肺の基本シェーマ背景図を提示する。そして、CPU111は、同じ医用画像に気管支や肺全体が表示されていれば、これらをシェーマ背景図候補として続けて提示する。また、肺野表示条件では、低い優先順位で、観察しづらい心臓の基本シェーマ背景図が提示される。さらに、医師が観察する医用画像の表示方向を考慮して、同じ部位でも違う方向からみた基本シェーマ背景図候補の優先順位を変えることができる。
図9は、本発明の第2の実施形態を示し、医用画像に関連するシェーマ背景図候補の提示例の一例を示す模式図である。
図9に示すウィンドウ901には、基本シェーマ背景図候補の複数の画像が表示され提示されている。もし、医師が希望する基本シェーマ背景図が表示されたシェーマ背景図候補の中になければ、医師は「その他」ボタン902を押して、異なる部位のシェーマ背景図の画像の提示を要求することができる。この要求に基づき、CPU111は、次のシェーマ背景図候補の画像をウィンドウ901内に表示する。
続いて、ステップS204において、CPU111は、医師からの表示する基本シェーマ背景図の選択入力を受け付け、当該選択入力に基づいて、ステップS203で提示した基本シェーマ背景図候補の中から、表示する基本シェーマ背景図の選択を行う。この際、例えば、医師は、マウス130を用いて、モニタ120に表示された基本シェーマ背景図候補の画像の中から、要望する基本シェーマ背景図を選択入力する。なお、本実施形態では、この方法に限らず、例えばそれぞれのシェーマ背景図候補に識別番号を振り、医師がキーボード140からその番号を選択入力することによって、表示するシェーマ背景図を選択する形態であってもよい。
続いて、ステップS205において、CPU111は、ステップS204で取得した基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ1131)に基づく基本シェーマ画像を、ステップS101で読み込んだ医用文書中に付加して、重畳表示或いは追加表示を行う。この状態を示したものが、第1の実施形態と同様に図7に示すものとなる。
そして、医者は、図7に示すウィンドウ301に表示されたシェーマ背景図に係る基本シェーマ画像701を用いて、所見等情報702の入力を行う。その後、CPU111は、当該医用文書データを医用文書データベース200へ登録等を行う。その後、図8のフローチャートにおける処理を終了する。
ただし、本実施形態において利用される基本シェーマ背景図は、図7に示すもの等に限定されず、例えば、基本シェーマ背景図と、それに関する属性情報を記録したものであればよい。
第2の実施形態では、ユーザ(医師)が行った医用画像を観察するための操作を解析して、ユーザ(医師)が必要とするシェーマ背景図候補を推定して提示するようにしている。これにより、第2の実施形態によれば、医用文章作成時に複数のシェーマ背景図の中から、好適なシェーマ背景図を効率的に選択することができる。
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の各実施形態に係る診断支援装置100の制御方法を示す図2及び図8の各ステップ(各手段)は、コンピュータのCPU(111)が、記憶媒体(主メモリ112)に記憶されているプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図2及び図8に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る診断支援システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る診断支援装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示すモニタのウィンドウ内に表示された医用文書の一例を示す模式図である。 図1に示すモニタのウィンドウ内に表示された医用画像の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ユーザの操作によって観察される医用画像の変化例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、表示されている医用画像の表示方向を変えるGUIの表示例を示す模式図である。 図1に示すモニタのウィンドウ内に表示された、シェーマ背景図が付加された医用文書の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る診断支援装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、医用画像に関連するシェーマ背景図候補の提示例の一例を示す模式図である。
100 診断支援装置
110 制御部
111 CPU(中央処理装置)
112 主メモリ
113 磁気ディスク
1131 基本シェーマ背景図(基本シェーマ画像データ)
114 表示メモリ
115 バス
120 モニタ
130 マウス
140 キーボード
200 医用文書データベース
300 医用画像データベース
400 LAN(ローカルエリアネットワーク)

Claims (10)

  1. 複数のシェーマ背景図を記憶する記憶手段を備え、前記シェーマ背景図を用いた診断を支援する診断支援装置であって、
    検査対象の医用検査データの入力を行う入力手段と、
    前記医用検査データに対する操作を解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーマ背景図の中から、シェーマ背景図を選択する選択手段と
    を有することを特徴とする診断支援装置。
  2. 医用文書データを取得する取得手段と、
    前記医用文書データに前記選択手段で選択したシェーマ背景図を付加して表示を行う表示手段と
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の診断支援装置。
  3. 前記選択手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーマ背景図の中から、1つのシェーマ背景図を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の診断支援装置。
  4. 前記選択手段は、前記解析手段による解析結果に基づいて、表示するシェーマ背景図候補のリストを作成し、当該リストに基づいて前記シェーマ背景図を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の診断支援装置。
  5. 前記医用検査データは、医用画像であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の診断支援装置。
  6. 前記解析手段は、前記医用画像の表示条件の調整に係る操作、前記医用画像における拡大操作、及び、前記医用画像の表示方向の調整の操作のうち、少なくともいずれか1つの操作を解析することを特徴とする請求項5に記載の診断支援装置。
  7. 前記選択手段は、ユーザが注目している部位の注目度に従って、前記シェーマ背景図候補のリストを作成することを特徴とする請求項4に記載の診断支援装置。
  8. 複数のシェーマ背景図を記憶する記憶手段を備え、前記シェーマ背景図を用いた診断を支援する診断支援装置の制御方法であって、
    検査対象の医用検査データの入力を行う入力ステップと、
    前記医用検査データに対する操作を解析する解析ステップと、
    前記解析ステップによる解析結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数のシェーマ背景図の中から、シェーマ背景図を選択する選択ステップと
    を有することを特徴とする診断支援装置の制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の診断支援装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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