JP2010174471A - 雨樋用シート材 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管スペースの省スペース化が図れるとともに、種々の形状、寸法の雨樋を形成でき、かつ補強等の加工にも対応できる雨樋用シート材を提供する。
【解決手段】雨樋用シート材1は、複数の長尺の棒状体10が間隔をあけて同方向に並設され、屈曲可能なシート基材2を介して連結、一体化されており、その棒状体10は、シート基材2の片面2a側に突出した係止部11と、他の片面側2bに突出し、係止部11と相互に係止される構造とした係止受部12とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の長尺の棒状体が屈曲可能なシート基材を介して連結、一体化された雨樋用シート材に関する。
雨樋は通例、軒樋および竪樋の2種に大別されるが、これら2種の雨樋はそれぞれ、形状、寸法が一定のものではなく、設置対象となる建築物や設置環境に応じて、種々の形状、寸法のものがある。
これら多種の形状、寸法の雨樋は、樹脂の押出成形により形成することが一般的に行われており(例えば、特許文献1を参照)、雨樋の製造業者や施工業者は、それら多数の形状、寸法のものを倉庫等に保管して、個別に在庫管理している。なお、同文献のものは、内底面に複数の突起物が形成されており、それによって排水能力を高めるようにしたものである。
ところで、特許文献2に開示されている雨樋は、断面が半円弧状の金属製樋状体を樋長手方向の全長にわたり切欠きして多数の弧状曲成細帯状板に分割し、その多数の弧状曲成細帯状板間の切欠き間隙を屈曲自在部としたもので、屈曲自在部を有しているため、雨樋形状に形成するまでは平板状(シート状)に保持できる。そのため、倉庫などでの保管スペースを省スペース化できる。
また、本出願人は、特許文献2に記載された技術と同様に、保管スペースの省スペース化および在庫管理手間の軽減を考慮するとともに、現場等で種々の形状、寸法の雨樋に加工でき、かつ積み重ねて輸送、保管できる雨樋用シート材を試行している。
この種の雨樋用シート材は、複数の長尺の棒状体が屈曲可能なシート基材を介して連結、一体化して構成することができる。そのような構成にすれば、軒樋として成形したときに、特許文献1の軒樋と同様に、複数の棒状体による突条を軒樋の内底面に軒樋の長手方向に沿って配列、形成でき、それによって一定の整流作用を付加価値として持たせることも簡易に行える。
特開2001−65123号公報 実開昭51−6525号公報
しかしながら、このような雨樋用シート材は、汎用材料であるからシート材の厚さは当然に一定であり、そのため、寸法の大きなものについて厚さを厚くして全体的に補強したい場合や、負荷がかかる箇所を部分的に厚くして補強したい場合は、1種類のシート材だけでは対応できず、他種のシート材を組合せ加工するか、あるいは他部材を付加する等のさらなる加工をしなければならず、加工作業がかえって面倒となるおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、保管スペースの省スペース化が図れるとともに、種々の形状、寸法の雨樋を形成でき、かつ補強等の加工にも容易に対応できる雨樋用シート材を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の雨樋用シート材は、複数の長尺の棒状体が間隔をあけて同方向に並設され、屈曲可能なシート基材を介して連結、一体化された雨樋用シート材であって、棒状体は、シート基材の片面側に突出した係止部と、他の片面側に突出し、該係止部と相互に係止される構造とした係止受部とを備えたことを特徴とする。
請求項2では、複数の棒状体は、それら棒状体の係止部がシート基材の片面側に整列されるとともに、係止受部がシート基材の他の片面側に整列されるように配設されている。
請求項3では、複数の棒状体は、シート基材の片面側および他の片面側で、係止部と係止受部が交互に表れるように配設されている。
本発明によれば、次のような効果がある。
すなわち、請求項1に記載の雨樋用シート材によれば、屈曲可能なシート基材を介して複数の棒状体を連結、一体化しているので、施工現場等で、自由な位置でシート基材を折り曲げて種々の形状、寸法の雨樋を形成できるとともに、棒状体による相互に係止可能な係止部と係止受部とがシート基材の表(片面側)、裏(他の片面側)に突出しているので、シート材同士を重ね合わせて、部分的にあるいは全体的に雨樋の板厚を厚くして強度を高めることができる。
また、雨樋用シート材を所望の雨樋の寸法に合わせて切断して使用することができ、さらに、雨樋用シート材同士を重合連結して大型樋を形成することもでき、さらにまた、端切れシート材をつなぎ合わせて雨樋を形成することもできる。
さらに、この雨樋用シート材は種々の形状、寸法の雨樋に対して汎用材料として使用できるので、複数種の雨樋を倉庫等で個別に保管しておく必要がなく、保管スペースの省スペース化が図れ、在庫管理の手間も軽減できる。
また、同雨樋用シート材を用いて軒樋を形成したときには、棒状体による係止部あるいは係止受部が軒樋の内底面に複数の突条として表れるので、それらが雨水の整流効果を発揮する。このように整流作用があるため、内底面に突条のないものにくらべて寸法を小さくできる。また、このような突条により、軒樋の上方より落下してくる雨粒の飛散を防止でき、軒樋の性能を高くすることができる。
請求項2に記載の雨樋用シート材によれば、係止部および係止受部がそれぞれ、片面および他の片面で整列されるように棒状体が配設されているため、雨樋を形成する際に、係止部、係止受部が整列形成されたそれぞれの面を、係止部、係止受部のそれぞれの形状等の適性に応じて、雨樋の外面または内面に割り当てることができる。
例えば、係止部、係止受部のうち、整流作用をより期待できる形状のものを内面に割り当てるように形成してもよいし、外観露出されて意匠性が期待できるものを外面に割り当てるようにしてもよい。
請求項3に記載の雨樋用シート材によれば、シート基材の片面側および他の片面側で、係止部と係止受部が交互に表れる構成であるため、シート材には表裏の区別がなく、雨樋の形成の際に表裏を誤るおそれがない。また、表(片面側)、裏(他の片面側)ともに係止部と係止受部とが形成されているので、雨樋用シート財を表面同士または裏面同士で重ね合わせることができる。つまり、シート材を折り返した状態で重合固着できる。
(a)は、本発明の雨樋用シート材の第1実施形態を示す縦断面図およびその一部の拡大縦断面図であり、(b)は同雨樋用シート材の部分斜視図である。 同雨樋用シート材により形成された軒樋の2例を示す縦断面図であり、(a)は係止受部を配列させた面を雨樋の内面に配した例、(b)は係止部を配列させた面を雨樋の内面に配した例図である。 第1実施形態の雨樋用シート材の他例を示す縦断面図である。 (a)は、同雨樋用シート材の連結状態を示した縦断面図およびその一部の拡大縦断面図であり、(b)は、同雨樋用シート材を加工してなる雨樋の概略縦断面図で、雨樋用シート材の連結態様の他例を示した図(棒状体の図示を省略)である。 雨樋用シート材の他の連結態様を示す説明図であり、(a)は雨樋の一部を破断させた概略正面図、(b)は(a)で破断させた部分の拡大図、(c)は(a)のX−X線矢視断面図である。 本発明の雨樋用シート材の第2実施形態を示す説明図で、そのシート材によって形成された雨樋の縦断面図である。 本発明の雨樋用シート材の適用他例を示す図で、(a)は半丸形軒樋の縦断面図、(b)は丸形竪樋の横断面図、(c)は角形竪樋の横断面図である。 (a)〜(d)は、他の形状を有した棒状体の縦断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の雨樋用シート材の第1実施形態を示す図であり、本図を参照しながら同雨樋用シート材の形状について説明する。なお、図1(b)に示したA、Bは方向を示すもので、Aは雨樋用シート材の棒状体配列方向であり、Bは雨樋用シート材の長手方向、後述する棒状体の長手方向である。
この雨樋用シート材1は、軒樋や竪樋を形成する材料となるシート状部材であり、図1に示すように、複数の長尺の棒状体10が間隔をあけて同方向に並設され、屈曲可能なシート基材2を介して連結、一体化されており、それぞれの棒状体10は、相互に係止可能な形状の係止部11と係止受部12とを、シート基材2の片面2a側と他の片面2b側とに突出させたものである。
本実施形態の雨樋用シート材1では、各棒状体10は、樹脂材料よりなり、係止部11が略半円状の突起係止体11aを備え、係止受部12が、左右対称の1組の係止受片12a、12aを備え、この1組の係止受片12a、12aによって他の棒状体10の係止部11を嵌め入れて係止できる半円状の凹溝空間12dを有した突起体の構造となっており、係止部11と係止受部12との間には、両シート基材が突き合わされるようにして連結された接続部13が形成されている。
この係止受部12を構成する1組の係止受片12a、12aのそれぞれの先端側には、凹溝空間12dの一部を塞ぐように突出した抜け防止用の爪片12bが形成され、それら爪片12b、12b間には、他の棒状体10の係止部11を受け入れるための開口12cが形成されている。一方、係止部11は、突起係止体11aとシート材1(シート基材2)の片面2aとの間に、係止受部12の爪片12b、12bが挿入されて係止される程度のわずかな隙間による爪片係止間隙11b、11bを有している(図1(a)の部分拡大縦断面図を参照)。
なお本例では、係止部11を凸体、係止受部12を凹体としているが、逆でもよく、また他の形状であってもよく、すくなくとも両者が相互に係止できるような突起構造であればよい。
また本例では、全ての棒状体10の係止部11を片面2aに整列させるように配し、係止受部12を他の片面2bに整列させるように配しているが、これには限定されず、後述するように、同一面に係止部11と係止受部12とを交互に配列させたものでもよい。以下では、係止部11を整列させた面を係止面21といい、係止受部12を整列させた面を被係止面22という。
一方、シート基材2は屈曲可能な樹脂の薄板材料よりなり、雨樋用シート材1に形成されたいずれの棒状体10、10間でも折り曲げが可能となっている。
この雨樋用シート材1は、棒状体10およびシート基材2が硬質樹脂および軟質樹脂よりなるため、押出成形により硬軟同時成形にて一体成形することが望ましく、一体成形としては二色成形でもよいし、棒状体を金属としたインサート成形でもよい。もちろん、棒状体10およびシート基材2を同一の樹脂素材により一体成形してもよい。
このような雨樋用シート材1によれば、雨樋(軒樋30)を形成する前は、雨樋用シート材1を図1に示すように平坦にして、それらを積み重ねて保管、運搬することもできるし、巻回あるいは所定の長さに折り曲げて個別に保管、運搬することもできる。
図1に示した雨樋用シート材1は、所定の形状、寸法の軒樋30を形成するための専用シート材であり、一定数の棒状体10を一定間隔に配設したもので、そのシート材の先尾端部1a、1b(図1(a)中の左端および右端)には、係止受部12に嵌め入れ可能な形状の端部止め片3、3がさらに設けられている。なお、この端部止め片3は、上記棒状体10とは形状の異なる他の棒状体10´よりなり、係止部11と同様に係止受部12に相互係止されるような係止部材を構成する。
図2は、同雨樋用シート材1により形成された軒樋の2例を示す縦断面図であり、図2(a)は被係止面22を軒樋30の内面33に配した例、(b)は係止面21を軒樋30の内面33に配した例を示している。
これらの軒樋30は同一形状のもので、所定の位置で折り曲げられて製されている。また、軒樋30の前端には、シート材1の先端部1aが略円形状に曲成され、端部止め片3と係止受部12とで係止固定されて前端芯部31が形成され、一方、軒樋30の後端には、シート材1の尾端部1bが略円形状に曲成され、端部止め片3と係止受部12とで固定されて後端芯部32が形成されている。
なお、端部止め片3を用いずに、棒状体10の係止部11と他の棒状体10の係止受部12との係止によって、前端芯部31や後端芯部32を形成するようにしてもよい。
このように、この雨樋用シート材1は、軒樋30を形成するうえで、シート材を端部止め片3と係止受部12または係止部11と係止受部12を相互係止できる構成となっているため、雨樋の骨組みとなる強度の高い芯部を容易に形成することができる。
また、本実施形態の雨樋用シート材1は、係止部11、係止受部12のそれぞれをシート材の片面ずつに整列させて係止面21、被係止面22を形成させているため、軒樋30を形成する際には、係止面21、被係止面22のいずれでも、軒樋30の内面33に配することができ、係止部11、係止受部12のそれぞれの形状等の適性に応じて、軒樋30の外面34または内面33に割り当てることができる。
係止面21、被係止面22のいずれを軒樋30の内面33に配しても、係止部11、係止受部21がいずれも突起形状であるため、内底面33aでは複数の突条が表れて、それらは雨水の整流作用を発揮する。このように整流作用により雨水の流速が早くなり、排水量が増大するため、内底面33aに突条のない軒樋にくらべて寸法を小さくできる。また、このような係止部11または係止受部12による突条により、落下してくる雨粒の飛散を防止でき、雨樋の性能を高くすることができる。
図2(a)のように、被係止面22を軒樋30の内面33に割り当てたものでは、その形状により、高い整流作用を期待できるとともに、係止面21が外面34に割り当てられているため、すっきりとした外観を有した意匠性を表出できる。一方、図2(b)のように、係止面21を軒樋30の内面33に割り当てたものでは、係止部11が窪みや凹部を有さない突起形状であるため、内面33にゴミがたまりにくい。もちろん、図2(b)のものでも、整流効果および意匠効果は十分に期待できる。
図1、図2に示した例では、第1実施形態の雨樋用シート材1として、所定の形状、寸法の軒樋30を形成するための専用の雨樋用シート材1を示したが、長さ寸法を限定せず、切断、連結によって種々の雨樋が成形できるような汎用的な雨樋用シート材であってもよい。
そのような汎用的な雨樋用シート材1は、図3に示すような長尺シート材よりなり、成形する雨樋の形状、寸法により所望の位置Xで切断して使用される。切断して使用するため、上記の実施形態で示したような端部止め片3(図1等を参照)は形成されていなくてもよい。
図4は、同雨樋用シート材1同士の連結の2例を示した図である。
図4(a)は、雨樋用シート材1の連結状態を示した縦断面図およびその一部の拡大縦断面図である。
雨樋用シート材1の連結は、切断等によって形成されたシート材同士を重合して連結するもので、図4(a)の例では、両シート材は、一方の雨樋用シート材1(図中、上方のシート材)のシート端部1cの4つの係止部11を、他方の雨樋用シート材1(図中、下方のシート材)のシート端部1cの4つの係止受部12に嵌め入れることで連結される。
係止部11の係止受部12への嵌め入れは、係止部11の上方からの押圧によって係止受部12の両係止受片12a、12aを弾性的に拡開させ開口12cを拡げて凹溝空間12dへ押し入れることによって実現できる。そして、図4(a)に示すように、両係止受片12a、12aが弾性復帰し、係止受部12の爪片12b、12bが係止部11の爪片係止間隙11b、11bに挿着されて、係止部11と係止受部12とが相互に係止すると、その後は両方の爪片12b、12bが作用して係止部11の抜けを制止する。
このように、雨樋用シート材1の長さ方向Aに、他の雨樋用シート材1を連結してシート材を延設することが可能であるため、連結されたシート材によって大型樋を形成できるし、1枚では雨樋を形成できないような端切れシート材をつなぎ合わせて1つの雨樋を形成することもできる。
また、図4(b)は、雨樋用シート材1を加工してなる軒樋の概略縦断面図であり、雨樋用シート材1の連結態様の他例を示している。なお、雨樋用シート材1は、専用材料、汎用材料のいずれであってもよい。本図においては、棒状体の図示を省略しているが、本例では、シート基材の片面を係止面21に、他の片面を被係止面22に形成した雨樋用シート材1を使用して、係止面21を雨樋30の外面34に、被係止面22を内面33に割り当てるように形成されている。
この雨樋用シート材1の連結は、複数のシート材を連結したものではなく、一枚の雨樋用シート材1の端部1cを折り曲げて、その端部1cに連なる他の部位に連結(重合接合)させたもので、重合させた部位が軒樋30の前壁部35を形成している。なお、本図例では、雨樋用シート材1の片面を係止面21に、他の片面を被係止面22に形成したシート材を使用しているため、同図に示すように、シート端部1cを含む折曲片1Aが、それに隣接するシート部1Bと、さらに隣接するシート部1Cとに挟まれるように折り曲げられて、その結果、シート材が3重に接合された前壁部35が形成されている。
このように、シート材同士を重ね合わせて固着できるので、部分的にあるいは全体的にシート材を2重等に貼り合わせて軒樋30の板厚を厚くして強度を高めることができる。軒樋30は一般的に前壁部35に負荷がかかるため、図4(b)のように、雨樋用シート材1の部分的な重合によって前壁部35を補強することも容易に行える。
また、この雨樋用シート材1は、専用品であっても汎用品であっても、施工現場で所望の雨樋に曲成加工して使用できるので、工場、倉庫等では加工前の平板状態あるいは巻回状態で保管でき、省スペース化が図れる。特に、汎用材料を使用するようにすれば、形状、寸法の異なる複数種の雨樋あるいは長さ寸法等の異なる複数種のシート材を倉庫等で個別に保管しておく必要がなくなるため、保管スペースの省スペース化が図れるだけではなく、品種の削減も図れるので、複数品種を管理するための在庫管理の手間も格段に軽減できる。
図5は、雨樋用シート材1の他の連結態様を示す説明図であり、図5(a)は雨樋の一部を破断させた概略正面図、図5(b)は(a)で破断させた部分の拡大図、図5(c)は(a)の概略縦断面図である。
この軒樋30は、雨樋用シート材1を軒樋状に加工してなる軒樋部品30aを複数、雨樋の長手方向Bに連結してなるものである。つまり、各軒樋部品30aを構成する棒状体10と棒状体10とが、その長手方向Bに連結されており、図5に示すように、雨樋の長手方向Bに隣接する軒樋部品30aの材料である雨樋用シート材1は、雨樋30の長手方向Bに隣接する端部同士が、係止部11(係止面21)と係止受部12(被係止面22)との嵌合によって連結されている。
このように、雨樋の長手方向Bに雨樋部品30aと雨樋部品30aとを直接重ね合わせて連結しているため、軒樋と軒樋をつなぎ合わせる部品が不要となる。さらに、このような階段状の連結によって、雨水の流れ勾配が形成できる。また、雨樋用シート材1のつなぎ合わせによって軒樋30が形成できるので、長手寸法の大きな軒樋も、棒状体10の長手方向Bの寸法が一定の汎用の雨樋用シート材1によって、簡易に形成することができる。すなわち、長手方向B寸法の大型の軒樋に対応させて、棒状体10の長手方向Bの寸法の大きな雨樋用シート材1を保管しておく必要がないので、大きな保管スペースを確保する必要がない。
図6は、本発明の雨樋用シート材の第2実施形態を示す説明図であり、その雨樋用シート材によって形成された軒樋の縦断面図を示している。
図6に示すように、この雨樋用シート材1は、シート基材2の片面2aおよび他の片面2bのそれぞれには、係止部11と係止受部12とが交互に表れるように棒状体10が配設されている。つまり、この雨樋用シート材1は表裏の区別がない。
このように、表裏の区別がなく、片面2a側および他の片面2b側のそれぞれに係止部11と係止受部12とが交互に形成されているので、表面(片面2a)同士または裏面(他の片面2b)同士の重ね合わせができる。つまり、図6の例のように、雨樋用シート材1を折り返した状態で重合できる。なお、係止部11と係止受部12との交互形成は、1つずつを交互に形成したものに限られず、複数を同数ずつ交互に形成したものでもよい。
したがって、雨樋用シート材1によれば、図6に示すように、前壁部35を雨樋用シート材1の重合により補強する場合、3重に折り曲げて連結させる必要がなく、2重に重合して貼り合わせることができ、シート材1の節約ができる。もちろん、3重以上の多重合による補強が必要な場合は、その数に応じて折り曲げ形成すればよい。
以上の2つ実施形態では、雨樋用シート材1により角形の軒樋30を形成する実施例を示したが、同雨樋用シート材1によって、図7(a)の縦断面図に示したような半丸形の軒樋30も形成できることはいうまでもなく、さらに図7(b)、(c)の横断面図に示したような丸形、角形の竪樋40も形成できる。
なお、これらの図では、いずれの場合も、棒状体は雨水の流れ方向に沿って設けられており、棒状体により係止部と係止受部を突出させたシート材1の両面は、第1実施形態のように係止面21、被係止面22で形成されたものでもよいし、第2実施形態のように係止部11と係止受部12とを交互に配列させたものでもよい。
雨樋用シート材1を、図7(b)、(c)に示した竪樋40に用いた場合でも、軒樋30に適用させた場合と同様に、重合による雨樋の補強、および切断、連結による種々の形状、寸法の雨樋の形成ができることはいうまでもない。また、軒樋30の図5の例と同様に、竪樋40の長手方向Bへ雨樋用シート材よりなる雨樋部品を連結して竪樋を形成できるので、高さの高い竪樋も汎用の雨樋用シート材1によって形成できる。
以上に示した種々の雨樋用シート材1の例では、断面略半円状の係止部11と、その係止部11を嵌合できる断面略半円状の凹溝空間12dを有した係止受部12とよりなる棒状体10を示したが(図1等を参照)、図8(a)〜(d)に示す形状の棒状体でもよい。
図8(a)に示した棒状体10は、係止部11が断面略円形状の突起係止体11aよりなる一方、係止受部12がその係止部11を嵌合できる凹溝空間12dを形成した、1組の係止受片12aよりなるものである。図8(b)、(c)のものは、係止部11が頂部を突出させた断面三角形状であり、係止受部12は1組の係止受片12aよりなり、三角形状の係止部11を嵌合できる凹溝空間12dを有している。
また、図8(a)、(b)は係止部11が中実構造であり、図8(c)は係止部11が中空構造である。つまり、図8(c)の棒状体10は、略同厚の板状体を折り曲げて成形できる。
図8(a)〜(c)に示した棒状体10では、第1、第2実施形態に示した棒状体10と同様に、係止部11を受け入れる係止受部12の開口12cが係止受片12aの爪片12b間に挟まれた上端に配置されている。
一方、図8(d)に示した棒状体10は、係止受部12が左右対称の構造となっておらず、爪片12bが開口12cの一方側のみに形成されている。
なお、図8において、上記第1、第2と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
1 雨樋用シート材
2 シート基材
2a 片面
2b 他の片面
3 端部止め片
10 棒状体
11 係止部
11a 突起係止体
11b 爪片係止間隙
12 係止受部
12a 係止受片
12b 爪片
12c 開口
12d 凹溝空間
21 係止面
22 被係止面
30 雨樋(軒樋)
33 内面
33a 内底面
34 外面
40 雨樋(竪樋)

Claims (3)

  1. 複数の長尺の棒状体が間隔をあけて同方向に並設され、屈曲可能なシート基材を介して連結、一体化された雨樋用シート材であって、
    上記棒状体は、上記シート基材の片面側に突出した係止部と、他の片面側に突出し、該係止部と相互に係止される構造とした係止受部とを備えたことを特徴とする雨樋用シート材。
  2. 請求項1において、
    上記複数の棒状体は、それら棒状体の係止部が上記シート基材の片面側に整列されるとともに、係止受部が上記シート基材の他の片面側に整列されるように配設されている雨樋用シート材。
  3. 請求項1において、
    上記複数の棒状体は、上記シート基材の片面側および他の片面側のそれぞれで、上記係止部と上記係止受部が交互に表れるように配設されている雨樋用シート材。
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