JP2010173967A - ジェル状整髪剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度安定性に優れるとともに、塗布時の垂れ落ちがなく、毛髪上での延展性に優れ、整髪剤としての基本的な性能(ヘアスタイルの持続性)を満足するジェル状整髪剤を提供すること。
【解決手段】(A)成分:塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、(B)成分:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、(C)成分:両性皮膜形成ポリマー、非イオン性皮膜形成ポリマー、並びに該(A)成分及び該(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の皮膜形成ポリマー、並びに(D)成分:水、を含有するジェル状整髪剤。
【選択図】なし

Description

本発明はジェル状整髪剤に関する。
通常、ジェル状整髪剤においてジェル剤型とするために、種々の増粘剤が配合されている。具体的には、カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等のアクリル酸系増粘剤、エチルセルロースやヒドロキシメチルセルロース等のセルロース系増粘剤等が汎用されている。
カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等のアクリル酸系増粘剤を用いた場合、優れた増粘効果によりジェル剤型とすることができるものの、これらアクリル酸系増粘剤は、手のひらや指先の汗等に含まれる塩により粘度が急激に低下するといった欠点があった。具体的には、かかる増粘剤を含有するジェル状整髪剤を手のひらに吐出した後、手のひらや指先を用いて整髪する場合、手のひらや指先から整髪剤が垂れ落ちてしまい、毛髪上での延展性に劣るといった問題が生じた。
このような問題を解決するために、毛髪上での延展性を高める試みがなされている。具体的には、アミンオキシド基含有樹脂と、カルボキシル基含有増粘性高分子化合物と、多価アルコール及びポリエーテル変性シリコーンからなる群より選択される1種以上とを含有する毛髪化粧料(例えば特許文献1を参照)等が提案されている。
しかしながら、これらの試みに拠って、ある程度毛髪上での延展性を高めることはできるものの、塩による粘度低下を抑制することはできず、塗布時に垂れ落ちるという問題が依然として存在する。
一方、エチルセルロースやヒドロキシメチルセルロース等のセルロース系増粘剤を用いた場合、優れた増粘効果によりジェル剤型とすることができる。かかる増粘剤を含有するジェル状整髪剤は、塩による粘度低下はないものの、これらセルロース系増粘剤は温度安定性に劣るといった欠点があり、粘度低下や分離等が生じ、安定性に優れた製剤が得られ難いといった問題がある。
このような問題を解決するために、ジェル剤型において、肌からの垂れ落ちを抑制し安定性を向上させる試みがなされている。具体的には、例えば、カチオン性水溶性高分子、親水性無水ケイ酸、多価アルコールを含有するゲル状化粧料(例えば特許文献2を参照)等が提案されている。
しかしながら、これらの試みに拠って、垂れ落ちを抑制し安定性を向上させることはできるものの、整髪機能に優れる皮膜形成ポリマーと併用した場合、べたつき感やごわつき感等が強くなる。その結果、整髪剤としての使用感が悪くなり、優れた整髪性を付与し難いといった問題がある。
特開2005−232118号公報 特開2002−265318号公報
従って本発明の課題は、温度安定性に優れるとともに、塗布時の垂れ落ちがなく、毛髪上での延展性に優れ、整髪剤としての基本的な性能(ヘアスタイルの持続性)を満足するジェル状整髪剤を提供することにある。
そこで、本発明者らは、化粧品に使用できる各種成分を詳細に検討した結果、意外にも、特定の陽イオン性高分子(陽イオン性皮膜形成ポリマー)、具体的には塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース(A成分)と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(B成分)とを併用することで、1)それぞれを単独使用するよりも優れた増粘性を示すこと、2)塩による粘度低下がないこと、及び3)温度安定性が高いことを見出した。しかも、かかる成分にさらに他の皮膜形成ポリマー等を用いてジェル状整髪剤を調製したところ、整髪剤としての基本的な性能を損なうことなく、上記の利点が発揮されることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
〔1〕 (A)成分:塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、
(B)成分:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、
(C)成分:両性皮膜形成ポリマー、非イオン性皮膜形成ポリマー、並びに当該(A)成分及び当該(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の皮膜形成ポリマー、並びに
(D)成分:水、を含有するジェル状整髪剤に関するものである。
本発明のジェル状整髪剤は、温度安定性に優れた効果を発揮する。また、優れた増粘性を示し、塗布時の垂れ落ちがなく、毛髪上での延展性に優れるとともに、セット(整髪)したヘアスタイルが持続するという効果を発揮する。
<(A)成分>
本発明に用いられる(A)成分とは、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロースであって、INCI(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第12版、第2巻、CTFA、2008年、p.2120)名としてPOLYQUATERNIUM-4で表記される、ヒドロキシエチルセルロースと塩化ジアリルジメチルアンモニウムとの共重合体である。(A)成分の分子量としては特に限定されないが、例えば重量平均分子量として5万〜200万の範囲が好ましく、10万〜120万の範囲がより好ましい。
かかる(A)成分は商業的に容易に入手することができる。その市販品としては、例えば、カチナール HC−100(商品名,東邦化学工業社製)等が挙げられる。
(A)成分の含有量は特に限定されないが、例えばジェル状整髪剤の0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましく、2〜6重量%がさらに好ましい。その理由として、温度安定性に優れ、塗布時の垂れ落ちのないジェル剤型とする観点から0.5重量%以上であることが好ましく、塗布時の延展性の観点から20重量%以下であることが好ましいからである。
<(B)成分>
本発明に用いられる(B)成分とは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体であって、INCI名としてPOLYQUATERNIUM-7で表記される、アクリル酸アミドとジメチルジアリルアンモニウムから得られる4級アンモニウム塩の重合体である。(B)成分の分子量としては特に限定されないが、例えば重量平均分子量として5万〜1000万の範囲が好ましく、10万〜700万の範囲がより好ましい。
かかる(B)成分は商業的に容易に入手することができる。その市販品としては、例えば、マーコート550(商品名,カルゴン社製)、リポフローMN(商品名,ライオン社製)等が挙げられる。
(B)成分の含有量は特に限定されないが、例えばジェル状整髪剤の0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましく、2〜6重量%がさらに好ましい。その理由として、温度安定性に優れ、塗布時の垂れ落ちのないジェル剤型とする観点から0.5重量%以上であることが好ましく、塗布時の延展性の観点から20重量%以下であることが好ましいからである。
(A)成分と(B)成分との重量含有比〔(A)/(B)〕としては特に限定されないが、組み合わせによる優れた増粘効果を発揮させる観点から、例えば(A)/(B)=1/10〜10/1が好ましく、(A)/(B)=1/6〜6/1がより好ましく、(A)/(B)=1/3〜3/1がさらに好ましい。
かかる(A)成分と(B)成分とを併用することにより発揮される増粘性は、単なる両者の相加的効果ではなく、予想できない程度に高い増粘性であるため、弾力性に富み、塗布時の垂れ落ちを抑制することができ、毛髪上での延展性に優れたジェル状整髪剤を得ることができる。また、優れた延展性を発揮することから、後述する(C)成分と組み合わせ場合、(C)成分を毛髪上に均一に塗布することができるため、スタイリングの持続性に優れた効果を奏する。
<(C)成分>
本発明に用いられる(C)成分とは、両性皮膜形成ポリマー、非イオン性皮膜形成ポリマー、並びに(A)成分及び(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の皮膜形成ポリマーである。かかる(C)成分は商業的に容易に入手することができる。
用いられる両性皮膜形成ポリマーとしては、化粧品原料として用いられている両性皮膜形成ポリマーであれば特に限定されないが、具体的には、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー(商品名:ユカフォーマー 205S、SM、AMPHOSET、301、R102、R402、510、201、W,何れも三菱化学社製)、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー(商品名:ダイヤフォーマーZ−711、Z−712、Z−631,Z−651,何れも三菱化学社製)、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー(商品名:ダイヤフォーマーZ−632、Z−772,何れも三菱化学社製)、(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー(商品名:AMPHOMER 28−4910、LV−71、LV−47,何れも日本エヌエスシー社製)等を例示することができる。
用いられる非イオン性皮膜形成ポリマーとしては、化粧品原料として用いられている非イオン性皮膜形成ポリマーであれば特に限定されないが、具体的には、ポリビニルピロリドン(商品名:ルビスコール K−12、K−17、K−30、K−60、K−80、K−90,何れもBASF社製;商品名:PVP K−15、K−30、K−60、K−90、K−120,何れもISP社製;商品名:クリージャスK−90,第一工業製薬社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(商品名:PVP/VA−735、635、535、335、235、S−630,何れもISP社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル共重合体(商品名:ルビスコールVAP343,BASF社製)等を例示することができる。
用いられる(A)成分及び(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーとしては、化粧品原料として用いられている陽イオン性皮膜形成ポリマーであって(A)成分及び(B)成分以外のものであれば特に限定されないが、具体的には、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(商品名:H.C.ポリマーシリーズ,何れも大阪有機化学工業社製)、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(商品名:マーコート100,カルゴン社製)等を例示することができる。
本発明に用いられる(C)成分の皮膜形成ポリマーとして示したポリマーは、いずれのものも単独で又は2種以上混合して用いることができる。
(C)成分の含有量は特に限定されないが、例えばジェル状整髪剤の0.05〜15重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましく、1〜7重量%がさらに好ましい。その理由として、スタイリングの持続性の観点から0.05重量%以上であることが好ましく、使用感の観点から15重量%以下であることが好ましいからである。
<(D)成分>
本発明に用いられる(D)成分は水である。用いられる水は、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定はされないが、通常、精製水が用いられる。本発明のジェル状整髪剤における(D)成分の含有量は特に限定されないが、ジェル剤型とする観点から、例えばジェル状整髪剤の40〜95重量%が好ましく、70〜90重量%がより好ましい。
本発明のジェル状整髪剤にはエタノールが含有されていてもよい。エタノールの含有量は特に限定されないが、例えばジェル状整髪剤の0.1〜50重量%が好ましく、5〜25重量%がより好ましい。
また、本発明のジェル状整髪剤は、使用感を向上させる観点から、多価アルコール及び/又はシリコーン油を含有していてもよい。かかる成分の含有量は特に限定されないが、例えばジェル状整髪剤の0.05〜50重量%が好ましく、0.1〜25重量%がより好ましい。かかる成分は商業的に容易に入手することができる。
用いられる多価アルコールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等のグリコール類;グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類を例示することができる。これら多価アルコールは、いずれのものも単独で又は2種以上混合して用いることができる。
また、用いられるシリコーン油の具体例としては、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等の鎖状シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン;カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーン;並びにこれらシリコーン油のエマルジョン等を例示することができる。これらシリコーン油は、いずれのものも単独で又は2種以上混合して用いることができる。
さらに本発明のジェル状整髪剤には、必要により、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、キレート剤、抗菌剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出液、pH調整剤又は界面活性剤等を、その安定性を損なわない範囲で用いることができる。かかる成分は商業的に容易に入手することができる。
本発明のジェル状整髪剤は、塗布時の垂れ落ちを抑える観点、並びに相溶性の観点から、アクリル酸系増粘剤を実質的に含有しないことがより好ましい。ここで「実質的に含有しない」とは、「別途、アクリル酸系増粘剤を含有させることはしない」という意味であり、各配合成分中に含まれる微量のアクリル酸系増粘剤までを除外するものではない。
当該アクリル酸系増粘剤としては、化粧品分野で用いられているものが挙げられるが、具体的には、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
本発明のジェル状整髪剤は、上記の各成分を常法に従って調製することができる。また、本発明のジェル状整髪剤の粘度は特に限定されないが、例えば25℃において6000〜20000mPa・sの範囲が好ましく、8000〜15000mPa・sの範囲がより好ましい。
本発明のジェル状整髪剤は、塩による粘度低下がないため、通常、ジェル状整髪剤に使われているチューブタイプやポンプタイプの容器以外にも、例えば、指先で中身を取り出すジャー構造の容器にも適用することができる。
実施例1〜6及び比較例1〜8
表1及び表2に記載の組成よりなるジェル状整髪剤を常法により調製し、以下の試験を実施した。試験結果も表1及び表2に示す。なお、各表に記載の成分の詳細は以下のとおりである。また、各表に記載の成分の量の単位は、いずれも「重量%」であり、各皮膜形成ポリマーの含有量は各皮膜形成ポリマーとしての純分に換算した。
・塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース(商品名:カチナールHC−100、純分100%、東邦化学工業社製)
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(商品名:マーコート550、純分8.6%、カルゴン社製)
・(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー(商品名:ユカフォーマー301、純分30%、三菱化学社製)
・(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー(商品名:ダイヤフォーマーZ−711、純分40%、三菱化学社製)
・ポリビニルピロリドン(商品名:クリージャスK−90、純分100%,第一工業製薬社製)
・ビニルピロリドン・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体ジエチル硫酸塩(商品名:H.C.ポリマー1N、純分20%、大阪有機化学工業社製)
・シリコンエマルジョン(商品名:NIKKOL NET−FS、純分86%、日本サーファクタント工業社製)
Figure 2010173967
Figure 2010173967
(1)粘度測定
調製されたジェル状整髪剤について、TVB型回転粘度計(TVB−22L、東機産業社製)を用いて次のようにしてその粘度を測定した。
50mL容のスクリュー管に測定対象物を充填し、ローター:No.2、回転速度:60rpm(ただし、測定対象物の粘度が高すぎて測定できない時は0.3〜30.0rpmの範囲とした。)、測定時間:1分間、温度:25℃の測定条件下で測定した。
(2)性状の確認
調製されたジェル状整髪剤について、目視及び手のひらに吐出し、手のひらを約45度に傾けた際の性状を確認した。流動性が低い(直ぐに垂れ落ちない)状態を「ジェル状」、容易に流動する(直ぐに垂れ落ちる)状態を「液状」、分離・析出が生じる状態を「不均一」とした。
(3)温度安定性の確認
調製されたジェル状整髪剤について、5℃の恒温槽及び40℃の恒温槽で1週間保管し、その後に目視及び手のひらに吐出した際の性状を確認した。
<温度安定性の評価基準>
◎:製造直後の状態と全く変化が認められない。
○:製造直後の状態とほとんど変化が認められない。
△:わずかな分離が認められる。
×:明らかな分離が認められる。
(4)垂れ落ちの評価
調製されたジェル状整髪剤について、官能評価パネル20名により、実際に手のひらに吐出してもらい、実使用に基づいて使用してもらった時の手のひらや指先からの垂れ落ちについて官能評価した。
<垂れ落ちの評価基準>
◎:20名中16名以上が「手のひら」又は「指先」からの垂れ落ちがないと回答した。
○:20名中11〜15名が「手のひら」又は「指先」からの垂れ落ちがないと回答した。
△:20名中6〜10名が「手のひら」又は「指先」からの垂れ落ちがないと回答した。
×:20名中5名以下が「手のひら」又は「指先」からの垂れ落ちがないと回答した。
(5)延展性の評価
調製されたジェル状整髪剤について、官能評価パネル20名により、ウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の毛髪を整髪し、毛髪上でのジェル状整髪剤の延展性について官能評価した。
<延展性の評価基準>
◎:20名中16名以上が毛髪上での延展性に優れると回答した。
○:20名中11〜15名が毛髪上での延展性に優れると回答した。
△:20名中6〜10名が毛髪上での延展性に優れると回答した。
×:20名中5名以下が毛髪上での延展性に優れると回答した。
(6)ヘアスタイルの持続性の評価
調製されたジェル状整髪剤について、官能評価パネル20名により、ウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の毛髪を毛先の方からにぎる操作を10回行って整髪し、1時間後のヘアスタイルの形状について目視にて官能評価した。
<ヘアスタイルの持続性の評価基準>
◎:20名中16名以上が整髪時のにぎった形状が保持されていると回答した。
○:20名中11〜15名が整髪時のにぎった形状が保持されていると回答した。
△:20名中6〜10名が整髪時のにぎった形状が保持されていると回答した。
×:20名中5名以下が整髪時のにぎった形状が保持されていると回答した。
本発明品(実施例1〜6)は、いずれもジェル状整髪剤として好ましい粘度を有しており、温度安定性に優れ、塩による粘度低下がなく、塗布時の垂れ落ちがないものであった。また、(A)成分と(B)成分の併用により、(A)成分、若しくは(B)成分の単独使用と対比して、優れた増粘効果によりジェル状とすることができ、毛髪上での延展性が良好でヘアスタイルの持続性の評価も高い、優れたジェル状整髪剤であった。
実施例1、比較例1及び比較例5の結果から、(A)成分が含まれない整髪剤(比較例1及び比較例5)は粘度が低く、ジェル状整髪剤ではなく、垂れ落ち、延展性及びヘアスタイルの持続性の評価も満足できるものではなかった。比較例5のようにポリマーの合計量を実施例1と同量にしても、その評価を満足させることはできなかった。
実施例2、比較例2及び比較例6の結果から、(B)成分が含まれない整髪剤(比較例2及び比較例6)は粘度が低く、ジェル状整髪剤ではなく、垂れ落ち、延展性及びヘアスタイルの持続性の評価も満足できるものではなかった。比較例6のようにポリマーの合計量を実施例2と同量にしても、その評価にはいくらか改善の傾向は見られるものの、満足できるレベルには至らなかった。
実施例3、比較例3及び比較例7の結果から、(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーであるビニルピロリドン・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体ジエチル硫酸塩を(B)成分の代わりに用いても、不均一な混合物しか得ることができず、粘度の測定すら不可能であった。さらに、実施例4、比較例4及び比較例8の結果から、(A)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーであるビニルピロリドン・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体ジエチル硫酸塩を(A)成分の代わりに用いても、得られた整髪剤は粘度が低く、ジェル状整髪剤ではなく、垂れ落ち、延展性及びヘアスタイルの持続性の評価も満足できるものではなかった。
なお、比較例において性状が液状の整髪剤の温度安定性は◎と評価されたが、当然のことながら、これらの整髪剤は、本発明の「ジェル状整髪剤」としての剤形を満足させるものではなかった。
参考例1〜3
上記の実施例等に記載の成分を用いて、表3に示す組成物を調製した。得られた調製物の粘度及び性状について、上記の実施例等と同様にして評価した。結果を表3に示す。
Figure 2010173967
表3より、(A)成分と(B)成分とを併用することにより、単なる相加的効果を上回る桁違いの粘度上昇の効果が見られることが分かった。
本発明のジェル状整髪剤は、ヘアスタイルを整えるための整髪剤として利用することができる。

Claims (2)

  1. (A)成分:塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、
    (B)成分:塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、
    (C)成分:両性皮膜形成ポリマー、非イオン性皮膜形成ポリマー、並びに該(A)成分及び該(B)成分以外の陽イオン性皮膜形成ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の皮膜形成ポリマー、並びに
    (D)成分:水、
    を含有するジェル状整髪剤。
  2. (A)成分と(B)成分との重量含有比〔(A)/(B)〕が、(A)/(B)=1/10〜10/1である、請求項1に記載のジェル状整髪剤。
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