JP2010173524A - 車輪 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリーカート等の台車に使用される車輪であって、サスペンション機能を発揮しつつ、信頼性の向上と走行時の安定性の向上とを図ることができる車輪を提供すること。
【解決手段】車輪5が路面の凹凸から衝撃を受けると、ハブ部50とタイヤ部60とが相対変位され、圧縮されたコイルばね73の弾性復元力がハブ部50を押し戻すと共に、伸長されたコイルばね73の弾性復元力がハブ部50を引き戻すことで、サスペンション機能が発揮される。その結果、路面から受けた衝撃を車輪5のサスペンション機能により吸収することができるので、本体への衝撃の伝達を低減し、走行時の安定性を向上できる。また、複数のコイルばね73が放射状に配列されるので、一部が破損した場合であっても、残りのコイルばねによって車輪自体の機能を確保することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
【選択図】図5
【解決手段】車輪5が路面の凹凸から衝撃を受けると、ハブ部50とタイヤ部60とが相対変位され、圧縮されたコイルばね73の弾性復元力がハブ部50を押し戻すと共に、伸長されたコイルばね73の弾性復元力がハブ部50を引き戻すことで、サスペンション機能が発揮される。その結果、路面から受けた衝撃を車輪5のサスペンション機能により吸収することができるので、本体への衝撃の伝達を低減し、走行時の安定性を向上できる。また、複数のコイルばね73が放射状に配列されるので、一部が破損した場合であっても、残りのコイルばねによって車輪自体の機能を確保することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、キャリーカート等の台車に使用される車輪に関し、特に、サスペンション機能を発揮しつつ、信頼性の向上と走行時の安定性の向上とを図ることができる車輪に関するものである。
二輪車や四輪自動車では、接地面から車体本体への衝撃を緩衝するためのサスペンション機構を車輪と車体本体との間に介装することが一般的である。しかしながら、このようなサスペンション機構を、荷物を運ぶためのキャリーカート等の台車にそのまま適用したのでは、大型化を招くという問題点がある。そこで、特許文献1には、ハブ部とタイヤ部との間にゴム等の弾性体を介在させることで、サスペンション機能を発揮させつつ、小型化を図る技術が開示されている。
しかしながら、上述した従来の技術では、ゴム等の弾性体が破損して切断等されると、ハブ部とタイヤ部とが非連結状態となるため、サスペンション機能だけでなく、車輪そのものの機能までも失われることとなり、信頼性が低いという問題点があった。また、上述した従来の技術では、ゴム等の弾性体が車輪径方向だけでなく車輪幅方向にも変形する構成であるため、走行時に車輪が幅方向へうねってしまい走行が不安定になるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、キャリーカート等の台車に使用される車輪であって、サスペンション機能を発揮しつつ、信頼性の向上と走行時の安定性の向上とを図ることができる車輪を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の車輪は、本体に収納または載置された荷物を搬送する台車に使用される車輪であって、前記本体に回転可能に軸支されるハブ部と、そのハブ部の回転に伴って地面を転動するタイヤ部と、そのタイヤ部及び前記ハブ部を連動可能に連結する連結部とを備えたものであり、前記連結部は、複数のコイルばねを備えると共に、それら複数のばねが前記ハブ部と前記タイヤ部との間に放射状に列設されている。
請求項2記載の車輪は、請求項1に記載の車輪において、前記連結部材は、前記ハブ部の外周に外嵌される環状のハブ外嵌部と、そのハブ外嵌部の外周から前記タイヤ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のハブ側壁部とを有するハブ部側規制部材と、前記タイヤ部の内周に内嵌される環状のタイヤ内嵌部と、そのタイヤ内嵌部の内周から前記ハブ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のタイヤ側壁部とを有するタイヤ部側規制部材とを備え、前記一対のハブ側壁部の対向面間および前記一対のタイヤ側壁部の対向面間に前記複数のばねが配設されると共に、 前記一対のハブ側壁部の対向面間に前記一対のタイヤ側壁部の張り出し方向先端部が緩挿されるか、或いは、前記一対のタイヤ側壁部の対向面間に前記一対のハブ側壁部の張り出し方向先端部が緩挿されている。
請求項3記載の車輪は、請求項2に記載の車輪において、前記ばねは、一端が前記ハブ部側規制部材に固着されると共に、他端が前記タイヤ部側規制部材に固着されている。
請求項4記載の車輪は、請求項2又は3に記載の車輪において、前記ハブ部側規制部材は、前記ハブ外嵌部の外周面または前記ハブ側壁部の内面から立設され前記ばねの一端を囲んで保持するハブ側保持壁を備えると共に、前記タイヤ部側規制部材は、前記タイヤ内嵌部の内周面または前記タイヤ側壁部の内面から立設され前記ばねの他端を囲んで保持するタイヤ側保持壁を備えている。
請求項5記載の車輪は、請求項4に記載の車輪において、前記ばねは、前記ハブ外嵌部の外周面に千鳥状に配置されている。
請求項1記載の車輪によれば、使用者により台車が牽引されると、その牽引方向へ向けて車輪が接地面を転動される。本発明の車輪によれば、ハブ部とタイヤ部との間に複数のばねを放射状に列設する構成であるので、車輪が凹凸路を転動する場合には、ばねの弾性変形により、タイヤ部をハブ部に対して相対変位させることができる。その結果、凹凸路に伴う上下動を吸収して、台車に対する衝撃や振動の発生を抑制することができるという効果がある。
このように、本発明の車輪によれば、台車と車輪との間にサスペンション機構を別途設ける必要がないので、台車の小型化を図ることができるという効果がある。また、ばねを使用する構成であるので、ゴム等の弾性体を使用した従来技術と比べて耐久性に優れると共に、万一、複数のばねの一部が破損した場合であっても、残りのばねによって車輪自体の機能を確保することができるので、信頼性の向上を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の車輪によれば、請求項1記載の車輪の奏する効果に加え、ハブ部の外周に外嵌される環状のハブ外嵌部と、そのハブ外嵌部の外周からタイヤ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のハブ側壁部とを有するハブ部側規制部材と、タイヤ部の内周に内嵌される環状のタイヤ内嵌部と、そのタイヤ内嵌部の内周からハブ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のタイヤ側壁部とを有するタイヤ部側規制部材と、を備え、一対のハブ側壁部の対向面間に一対のタイヤ側壁部の張り出し方向先端部を緩挿する、或いは、一対のタイヤ側壁部の対向面間に一対のハブ側壁部の張り出し方向先端部を緩挿する構成であるので、車輪径方向におけるタイヤ部のハブ部に対する相対変位は許容しつつ、車輪幅方向におけるタイヤ部のハブ部に対する相対変位を規制することができる。これにより、車輪の転動時には、その車輪幅方向へのうねりを規制することができるので、ばねを効率的に車輪径方向へ伸縮させることができ、緩衝作用の向上を図ることができるという効果がある。
更に、本発明の車輪によれば、一対のハブ側壁部の対向面間および一対のタイヤ側壁部の対向面間に複数のばねを配設する構成であるので、ハブ側壁部およびタイヤ側壁部によりばねを覆設することができる。よって、ばねが車輪幅方向へ撓曲することを規制することができるので、これによっても、ばねを効率的に車輪径方向へ伸縮させることができ、緩衝作用の向上を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の車輪によれば、請求項2記載の車輪の奏する効果に加え、ばねの一端をハブ部側規制部材に固着すると共に、他端をタイヤ部側規制部材に固着する構成であるので、例えば、接地面から受けた衝撃により、タイヤ部がハブ部に対して一の方向へ向けて相対変位されると、タイヤ部とハブ部との間の間隔が狭くなる部位のばねが圧縮されることで、ハブ部を押し戻す方向へ弾性復元力を作用させるだけでなく、タイヤ部とハブ部との間の間隔が広くなる部位のばねが伸長されることで、ハブ部を引き戻す方向へ弾性復元力を作用させることができる。即ち、ばねの両端を固着する構成とすることで、圧縮される側のばねに弾性復元力を発揮させるだけでなく、伸長される側のばねにも弾性復元力を発揮させることができるので、ばねを効率的に使用して、緩衝作用の向上を図ることができるという効果がある。
また、本発明の車輪によれば、複数のばねを放射状に配設し、それら複数のばねの両端をそれぞれハブ部側規制部材およびタイヤ部側規制部材に固着する構成であるので、タイヤ部とハブ部とが相対変位した場合には、ハブ部をタイヤ部の中心に位置させようとする力(向心力)をばねに発揮させることができる。その結果、接地面から衝撃を受けて、タイヤ部がハブ部に対して相対変位した場合には、その変位を早期に収束させることができるという効果がある。
請求項4記載の車輪によれば、請求項2又は3に記載の車輪の奏する効果に加え、ハブ外嵌部の外周面またはハブ側壁部の内面から立設さればねの一端を囲んで保持するハブ側保持壁をハブ部側規制部材が備えると共に、タイヤ外嵌部の内周面またはタイヤ側壁部の内面から立設さればねの他端を囲んで保持するタイヤ側保持壁をタイヤ部側規制部材が備える構成であるので、複数のばねを所定の配列位置(放射状の配列位置)に容易に配置することができると共に確実に保持することができるという効果がある。
例えば、ばねの両端をハブ部側規制部材およびタイヤ部側規制部材に固着しない構成であれば、ばねの両端をハブ側保持壁およびタイヤ側保持壁によって保持させるだけで、ばねを所定位置へ容易に配置することができるので、取り付け作業を簡素化して、その分、製造コストの削減を図ることができる。一方、ばねの両端をハブ部側規制部材およびタイヤ部側規制部材に固着する構成であれば、仮にその両端の固着が外れた場合であっても、ハブ側保持壁およびタイヤ側保持壁によりばねが保持されるので、かかるばねを所定の配列位置に確実に保持することができる。
また、このように、ばねの両端をハブ側保持壁およびタイヤ側保持壁が囲って保持する構成であれば、変位の入力により、ばねが撓曲した場合でも、隣り合うばね同士が接触することを抑制して、ばね同士が絡まることや損傷することを回避することができるという効果がある。
請求項5記載の車輪によれば、請求項4記載の車輪の奏する効果に加え、ハブ外嵌部の外周面にばねを千鳥状に配置する構成であるので、ハブ外嵌部の外周面のスペースを有効に利用して、より多くのばねを配置することができ、その結果、緩衝作用の向上を図ることができるという効果がある。即ち、ハブ外嵌部の外周面は、タイヤ内嵌部の内周面に比べて、半径が小さい分、周長が短いため、ばねを配置するためのスペースが少ない。そこで、上述のように、ばねを千鳥状に配置することで、周長が短い場合であっても、周方向へより多くのばねを配列することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるキャリーカート1の斜視図である。キャリーカート1は、スーツケース等の荷物を運搬するための台車であり、荷受部2と、車軸3と、取手部4と、車輪5とを備えている。
荷受部2は、スーツケース等の荷物を積載するための部位であり、図1に示すように、下方向から荷物を支持する底支持部2aと、その底支持部2aの一辺に立設され、側面方向から荷物を補助的に支持する側支持部2bとを備え、これら底支持部2a及び側支持部2bによって、側面視略L字形状に形成されている。
車軸3は、車輪部5を回転可能に軸支するための軸であり、図1に示すように、荷受部2の屈曲部分に接合されている。取手部4は、キャリーカート1を運搬する際に運搬者が把持するための部位であり、正面視略逆U字形状に形成されると共に長手方向の一端側が荷受部2に接合されている。車輪5は、路面を転動する部位である。
キャリーカート1による荷物の運搬は、荷受部2に荷物を積載した後、取手部4を持ち、荷受部2の反対方向へ牽引することにより行う。この際、キャリーカート1は、荷受部2が進行方向へ傾き、積載された荷物が底支持部2a及び側支持部2bの双方から支持される。また、キャリーカート1は、2輪の車輪5のみが地面に接地することとなるため、荷物を運搬する際の負担を大幅に軽減することが可能となる。
次に、図2及び図3を参照して車輪5の構造について説明する。図2は、車輪5の断面図である。なお、図2は、図3のII−II線における車輪5の断面図に対応する。図3は、図2のIII−III線における車輪5の断面図である。
車輪5は、上述したように、地面を転動する部位であり、ハブ部50と、タイヤ部60と、連結部70とを備えている。
図2及び図3に示すように、ハブ部51は、車輪5の中心部分に配設される部位であり、ベアリング機構51により構成されている。ベアリング機構51は、ボールベアリングとして構成され、後述するタイヤ部60からの荷重を受けると共に、車軸孔52に嵌入される車軸3(図1参照)を回転可能に軸支する。
タイヤ部60は、車輪5の外周部分に配設される部位であり、ホイール部61と、トレッド部62と、リム部材63とを備えている。ホイール部61は、車輪5の形状を保持するための部材であり、樹脂材料から円盤状に形成されている。トレッド部材62は、地面に接地する部位であり、ゴム状弾性材から構成されている。リム部材63は、ホイール部材61とトレッド部材62とを接合する部材である。
図2及び図3に示すように、連結部70は、ハブ部50及びタイヤ部60の間に配設され、これらハブ部60とタイヤ部50とを連動可能に連結するための部位であり、ハブ部側規制部材71と、タイヤ部側規制部材72と、コイルばね73とを備えている。
ハブ部側規制部材71は、図2に示すように、鉄鋼材料から正面視略環形状に形成される部位であり、図3に示すように、環状に形成されハブ部50の外周に外嵌されるハブ外嵌部71aと、そのハブ外嵌部71aからタイヤ部60へ向けてフランジ状に張り出す一対のハブ側壁部71bとを備える。
タイヤ部側規制部材72は、図2に示すように、鉄鋼材料から正面視略環形状に形成される部位であり、図3に示すように、環状に形成されタイヤ部60の内周に内嵌されるタイヤ内嵌部72aと、そのタイヤ内嵌部72aからハブ部50へ向けてフランジ状に張り出す一対のタイヤ側壁部72bとを備える。
コイルばね73は、路面の凹凸により受けた衝撃を弾性変形により緩衝するための金属製のコイルスプリングであり、図3に示すように、一対のハブ側壁部71bの対向面間および一対のタイヤ側壁部72bの対向面間に複数が配設される。
ハブ側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cは、コイルばね73の一端および他端を囲んで保持するための板状の部材であり、図2及び図3に示すように、それぞれハブ外嵌部71aの内周面およびタイヤ内嵌部の外周面から立設されている。
なお、コイルばね73は、その一端がハブ外嵌部71aに、他端がタイヤ内嵌部72aに、それぞれ溶接により着脱不能に固着され、これにより、ハブ部側規制部材71とタイヤ部側規制部材72とを連接させている。
次に、図4を参照して、連結部70を構成する各部材の詳細構成に説明する。図4は、連結部材70を構成する各部材の分解図である。ここで、図4(a)は、タイヤ部側規制部材72の一部の斜視図であり、図4(b)は、図2のIII−III線におけるタイヤ部側規制部材72の一部の断面図である。なお、図4(b)では、タイヤ側壁部72bの中心部分の図示が省略されている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、タイヤ内嵌部72aは円筒形状の筒体であり、タイヤ部60(図2及び図3参照)の内周面に内嵌される部位である。また、タイヤ内嵌部72aの内周面には、略矩形状のタイヤ側保持壁72cが円周方向に列設されている。
なお、タイヤ側保持壁72cは、図4(a)及び図4(b)に示すように、タイヤ内嵌部72aに接合される接合部の長さ(タイヤ内嵌部72aの軸方向の長さ、図4(b)における左右方向長さ)が、タイヤ内嵌部72aの軸方向の長さより短く形成されている。これにより、タイヤ側保持壁72cをタイヤ内嵌部72aに接合する際にタイヤ側保持壁72cがタイヤ内嵌部72aから軸方向へ突出することを防止し、タイヤ部側規制部材72の組立をする際にタイヤ内嵌部72aとタイヤ側壁部72bとを強固に接合することができる。
タイヤ側壁部72bは、図4(a)に示すように、円環状の部材であり、タイヤ内嵌部72aの外径と等しい外径を有して形成されている。また、タイヤ側壁部72bの内径は車軸3の外径より大きく形成されているので、ハブ部50とタイヤ部60とが相対変位する際における車軸3の可動域を確保することができる。
図4(c)は、ハブ部側規制部材71の一部およびコイルばね73の斜視図である。図4(d)は、図2のIII−III線におけるハブ部側規制部材71の一部およびコイルばね73の断面図である。なお、図4(c)及び図4(d)では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、2つのコイルばね73のみが図示されると共に、図4(d)では、ハブ側壁部71bの中心部分の図示が省略されている。
図4(c)又は図4(d)に示すように、ハブ外嵌部71aは円筒形状の筒体であり、ハブ部50(図2及び図3参照)の外周面に外嵌される部位である。また、ハブ外嵌部71aの外周面には、略矩形状のハブ側保持壁71cが円周方向に列設されている。
なお、ハブ側保持壁71cは、図4(c)及び図4(d)に示すように、ハブ外嵌部71aに接合される接合部の長さ(ハブ外嵌部71aの軸方向の長さ、図4(d)における左右方向長さ)が、ハブ外嵌部71aの軸方向の長さより短く形成されている。これにより、ハブ側保持壁71cをハブ外嵌部71aに接合する際にハブ側保持壁71cがハブ外嵌部71aから軸方向へ突出することを防止し、ハブ部側規制部材71の組立をする際にハブ外嵌部71aとハブ側壁部71bとを強固に接合することができる。
ハブ側壁部71bは、図4(c)に示すように、円環状の部材であり、ハブ外嵌部71aの内径と等しい内径を有して形成されている。また、タイヤ内嵌部72aの軸方向の長さは、ハブ部側規制部材71の軸方向の長さより大きく形成され、ハブ側壁部71bの外径は、タイヤ側壁部72bの内径より大きく、かつ、タイヤ側壁部72bの外径より小さく形成されている。
これにより、ハブ側壁部71bの張り出し方向先端部がタイヤ部側規制部材72の対向面間に緩挿された状態(図3参照)を形成することができると共に、ハブ部50とタイヤ部60とが相対変位する際におけるハブ部側規制部材71の可動域を確保することができる。
なお、ハブ側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cは、それぞれ対応した位置に配列されている(図2参照)。また、一対のハブ側保持壁71cは、図4(a)に示すように、間隙W1で対向して配置されている。一方、一対のタイヤ側保持壁72cは、図4(c)に示すように、間隙W2で対向して配置されている。そして、間隙W1及び間隙W2は共に、コイルばね73の外径と同等か少し大きな寸法に形成されている。
また、ハブ部側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cは、コイルばね73が最も圧縮された場合でも、互いの立設先端部同士が接触しない立設高さとされている。ハブ側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cの軸方向の長さは、コイルばね73の外径と同等になっている。
図4(e)はハブ側壁部71bの斜視図であり、図4(f)は図2のIII−III線におけるハブ側壁部71bの断面図である。なお、図4(f)では、ハブ側壁部71bの中心部分の図示が省略されている。なお、図4(e)及び図4(f)に示すハブ側壁部71bは、図4(c)及び図4(d)に示すハブ側壁部71bと同じ構成であるため、その説明を省略する。
図4(g)はタイヤ側壁部72bの斜視図であり、図4(h)は、図2のIII−III線におけるタイヤ側壁部72bの断面図である。なお、図4(h)では、タイヤ側壁部72bの中心部分の図示が省略されている。また、図4(g)及び図4(h)に示すタイヤ側壁部72bは、図4(a)及び図4(b)に示すタイヤ側壁部72bと同じ構成であるため、その説明を省略する。
続いて、図4を参照して、連結部70の組立方法の一例について説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、タイヤ内嵌部72aの内周面に複数のタイヤ側保持壁72cをそれぞれ接合し、タイヤ内嵌部72aの一側面(図4(a)における左側面)に一対のタイヤ側壁部72bのうちの一方のタイヤ側壁部72bを軸心が一致した状態で接合する。
続いて、図4(c)及び図4(d)に示すように、ハブ外嵌部71aの外周面に複数のハブ側保持壁71cをそれぞれ接合し、ハブ外嵌部71aの一側面(図4(c)における左側面)に一対のハブ側壁部71bのうちの一方のハブ側壁部71bを軸心が一致した状態で接合する。
次に、図4(a)及び図4(b)に示すタイヤ側壁部72bの内面側(図4(a)及び図4(b)右側)と、図4(c)及び図4(d)に示すハブ側壁部71bの外面側(図4(c)及び図4(d)左側)とが接するように両者を配設する。そして、コイルばね73を、一端をタイヤ側保持壁72cの間隙W1に配設し、他端をハブ側保持壁71cの間隙W2に配設した上で、一端をタイヤ内嵌部72aの内周面に溶接等で固着し、他端をハブ外嵌部71aの外周面に溶接等で固着する。
この場合、コイルばね73の配列位置をハブ側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cによって位置決めすることができるので、コイルばね73の配置および固着を容易にすることができ、作業の効率化を図ることができる。
全てのコイルばね73の固着が終了した後は、図4(e)及び図4(f)に示す接合されていない他方のハブ側壁部71bを、図4(c)及び図4(d)に示すハブ外嵌部71aの他側面(図4(c)及び図4(d)における右側面)に軸心が一致した状態で接合する。
続いて、図4(g)及び図4(h)に示す接合されていない他方のタイヤ側壁部72bを、図4(a)及び図4(b)に示すタイヤ内嵌部72aの他側面(図4(a)及び図4(b)における右側面)に軸心が一致した状態で接合する。
これにより、連結部70を組み立てることができる。このように組み立てられた連結部70によれば、一対のタイヤ側壁部72bの対向面間に一対のハブ側壁部71bの張り出し方向先端部が緩挿されるので(図3参照)、車輪5が転動する場合には、タイヤ部側規制部材72に対してハブ部側規制部材71が軸方向へうねることを規制して、走行時の安定性を保つことができる。
次に、図5及び図6を参照して、走行時の車輪5の動作について説明する。図5(a)及び図5(b)は、車輪5の断面図であり、図3のII−II線における車輪5の断面図に対応する。図6(a)及び図6(b)は、車輪5の断面図であり、図2のIII−III線における車輪5の断面図に対応する。なお、図5(a)及び図6(a)は負荷が作用していない状態における車輪5の断面図であり、図5(b)及び図6(b)は一方向へ負荷が作用した状態における車輪5の断面図である。
キャリーカート1を牽引する場合において、路面の凸部を乗り越えた車輪5が衝撃を受けると、図5(b)または図6(b)に示すように、ハブ部50とタイヤ部60とが相対変位され、かかる相対変位によって、ハブ部50とタイヤ部60との距離が近くなる領域に位置するコイルばね73は圧縮される一方、ハブ部50とタイヤ部60との距離が遠くなる領域に位置するコイルばね73は伸長される。
その結果、路面の凸部から受けた衝撃を、車輪5の有するサスペンション機能により緩衝して、キャリーカート1へ衝撃が伝わることを低減することができると共に、走行の安定性を向上させることができる。
なお、この場合、図6(a)及び図6(b)に示すように、一対のハブ側壁部71bの張り出し方向先端部が一対のタイヤ側壁部72bの対向面間に緩挿されているので、車輪5が軸方向(図6(b)における左右方向)へうねることを規制することができる。また、このように、ハブ部側規制部材71及びタイヤ部側規制部材72により、車輪5が軸方向へうねることを規制することで、コイルばね73を効率的に径方向へ伸縮させることができるので、その分、コイルばね73による緩衝作用の向上を図ることができる。
また、コイルばね73の両端は、上述したように、それぞれハブ部50とタイヤ部60とに固着されているため、圧縮されたコイルばね73により、ハブ部50を押し戻す方向へ弾性復元力を作用させることができるだけでなく、伸長されたコイルばね73により、ハブ部50を引き戻す方向へ弾性復元力を作用させることができる。即ち、コイルばね73の両端を固着する構成とすることで、圧縮される側のコイルばね73に弾性復元力を発揮させるだけでなく、伸長される側のコイルばね73にも弾性復元力を発揮させることができるので、コイルばね73を効率的に使用して、緩衝作用の向上を図ることができる。
更に、複数のコイルばね73は放射状に配設されているため、ハブ部50に対し、各々のコイルばね73からタイヤ部60の中心へ戻そうとする力を作用させることができ、その結果、タイヤ部60のハブ部50に対する相対変位を早期に収束させることができる。
また、コイルばね73は一端がハブ側壁部71b及びハブ側保持部71cにより、他端がタイヤ側壁部72b及びタイヤ側保持部72cにより、それぞれ四方から囲まれているため、コイルばね73が変位の入力により撓曲した場合でも、隣り合うコイルばね73同士が接触することを抑制して、コイルばね73同士の絡まりや損傷することを回避することができる。
次に、図7を参照して、第2実施の形態について説明する。図7(a)は、第2実施の形態における車輪のハブ外嵌部71aの外周面を平面に展開した部分拡大展開図であり、図7(b)は、車輪のタイヤ内嵌部72aの内周面を平面に展開した部分拡大展開図である。なお、上述した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第1実施の形態ではハブ外嵌部71aにコイルばね73が円周方向に沿って直線状に配列されていたのに対し、第2実施の形態では、ハブ外嵌部71aにコイルばね73が円周方向に沿って千鳥状に配列されている。
このように、第2実施の形態では、車輪の幅寸法(図7(a)上下方向寸法)が狭い場合や、車輪(ハブ外嵌部71a)の外径が小さいなどの理由により、ハブ外嵌部71aの外周面にコイルばね73cの配置場所を十分に確保できない場合であっても、図7(a)に示すように、コイルばね273を千鳥状に配列する構成とすることで、デッドスペースを減少させることができ、その分、より多くのコイルばね73を効率的に配置することができる。そのため、緩衝作用を向上させることができる。
一方、タイヤ内嵌部72aの内径は、ハブ外嵌部71aの外径と比べて、十分に大きいため、円周方向の長さ、即ち、コイルばね73の配置場所を確保することができる。よって、図7(b)に示すように、この場合には、第1実施の形態の場合と同様に、コイルばね73を円周方向に沿って直線状に配列することができる。
なお、第2実施の形態では、コイルばね273が第1実施の形態におけるコイルばね73(図3参照)に比して小径に構成される。また、ハブ側保持壁271c及びタイヤ側保持壁272cは、コイルばね273の両端を保持するための部材であり、第1実施の形態におけるハブ側保持壁71c及びタイヤ側保持壁72cに対応する。
次に、図8を参照して、第3実施の形態について説明する。図8は、第3実施の形態における車輪のハブ外嵌部71aの外周面を平面に展開した部分拡大展開図である。なお、上述した第1実施の形態および第2実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第1実施の形態および第2実施の形態では、1つのコイルばね73に対して2つのハブ側保持壁71c,271cを設けたが、第3実施の形態では、図8に示すように、1つのハブ側保持壁371cが2つのコイルばね273を保持する。
このように、第3実施の形態では、ハブ外嵌部71aに接合するハブ側保持壁271cの部品点数を半減させることができるため、部品点数の減少や工数の減少により、製造コストを削減することができる。また、ハブ外嵌部71aの外径が小さく、その外周面における円周方向の長さが短い場合には、部品点数の減少により、ハブ外嵌部71aの外周面のスペースを有効に使うことができ、その分、コイルばね273の配設数を増加させることができる。一方、ハブ外嵌部71aの外周面における円周方向の長さが足りる場合には、ハブ側保持壁273cの厚さ寸法(図8左右方向寸法)を増すことができるため、ハブ側保持壁273cの剛性を強くすることができる。
次に、図9を参照して、第4実施の形態について説明する。図9(a)及び図9(b)は、車輪405の断面図であり、図9(a)は図5(a)に対応し、図9(b)は図5(b)に対応する。なお、図9(a)及び図9(b)では、ハブ側保持壁471c、タイヤ側保持壁472c及び板ばね473のハッチングを省略して図示している。また、上述した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第1実施の形態における車輪5では、路面の凹凸により受けた衝撃を弾性変形により緩衝するための弾性部材がコイルばね73により構成される場合を説明したが、第4実施の形態では、かかる弾性部材が板ばね473により構成されている。
ハブ側保持壁471c及びタイヤ側保持壁472cは、板ばね473を保持するための部材であり、図9に示すように、ハブ外嵌部71aの外周面およびタイヤ内嵌部72aの内周面からフランジ状に立設されている。
図9に示すように、ハブ側保持壁471cには、その周縁部分にタイヤ側保持壁472cへ向けて開口した凹部が凹設され、この凹部に板ばね473の一端が嵌合されている。また、タイヤ側保持壁472cには、その周縁部分にハブ側保持壁471cへ向けて開口した凹部が凹設され、この凹部に板ばね473の他端が嵌合されている。
板ばね473は、図9に示すように、薄板状の金属板を側面視S字状に湾曲させて構成される板ばねであり、主面(図9紙面手前側および奥側の両側面を連結する面)同士を互いに対向させつつ複数が放射状に配設されている。この板ばね473は、ハブ側保持壁471cに嵌合される一端側と、タイヤ側保持壁472cに嵌合される他端側とを結ぶ距離が短縮されるとその距離を伸長させる方向へ弾性復元力を発揮すると共に、一端側と他端側とを結ぶ距離が伸長されるとその距離を短縮させる方向へ弾性復元力を発揮する。
なお、板ばね473の幅方向の長さ(ハブ外嵌部71aの軸方向の長さ、図9紙面垂直方向長さ)は、ハブ外嵌部71aの軸方向の長さより短く形成されている。また、板ばね473の両端は、ハブ側保持壁471c及びタイヤ側保持壁472cに凹設された凹部にそれぞれ嵌合された上で溶接等により接合されている。
この構成により、板ばね473の占める容積を小さくすることができると共に、板ばね473の一端をハブ外嵌部71a(ハブ側保持壁471c)へ効率良く接合することができる。したがって、車輪405の幅寸法が狭い場合や、車輪(ハブ外嵌部71a)の外径が小さい場合であっても、より多くの板ばね473を配置することができるため、緩衝作用を向上させることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施の形態では、一対のハブ側壁部71bが一対のタイヤ側壁部72bの対向面間に緩挿される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、一対のタイヤ側壁部72bが一対のハブ側壁部71bの対向面間に緩挿されていてもよい。
第1実施の形態では、コイルばね73を円周方向に一列だけ配設し、第2実施の形態および第3実施の形態では、コイルばね73を円周方向に千鳥状に一列だけ配設する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、直線状か千鳥状かに関わらず、これらを複数列にわたって配設してもよい。これにより、緩衝作用を向上させることができる。
第2実施の形態または第3実施の形態では、コイルばね73をハブ外嵌部71a側においてのみ千鳥状に配列する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、タイヤ内嵌部72a側についても千鳥状に配列してもよい。また、複数列にわたって配列してもよい。
上記各実施の形態では、ホイール部61を円盤状の部材で構成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、タイヤ内嵌部72aからリム部53へ放射状に延びる棒状のスポークを使用してもよい。また、ホイール部61とタイヤ内嵌部72aとを、又はホイール部61とタイヤ内嵌部72aとリム部63とを、それぞれ一体に形成してもよい。これにより部品数を削減し、組立作業を簡略化できる。
第1実施の形態から第3実施の形態では、ハブ側保持壁71c,271c,371cの断面形状を矩形状とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、コイルばね73,273と対面する側の面をコイルばね73,273の円弧形状に合わせて円弧状に湾曲する曲面にしてもよい。この場合には、面全体でコイルばね73,273を保持することができるので、その分、接触圧を分散させることができる。よって、ハブ側保持壁71c,271c,371c及びコイルばね73,273の耐久性を向上させることができる。また、タイヤ側保持壁72cについても同様である。
また、上記各実施の形態では、ハブ側保持部71c,271c,371c及びタイヤ側保持部72cの軸方向の長さをコイルばね73,273の直径と同等の長さとする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ハブ外嵌部71a及びタイヤ内嵌部72aの軸方向の長さを限度として、適宜変更することができる。
また、第1実施の形態から第3実施の形態では、ハブ側保持壁71c,271c,371cがハブ外嵌部71aに接合される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ハブ側壁部71bに接合されていてもよい。同様に、タイヤ側保持壁72cがタイヤ側壁部72bに接合されていてもよい。
上記各実施の形態では、ハブ部50がベアリング機構51を備えて構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、車軸3自体が回転可能な場合には、ベアリング機構51を省略してもよい。この場合には、ハブ外嵌部71aの内周に車軸3を嵌入すればよい。これにより、部品数が減少し、作業を簡略化することができる。
上記各実施の形態では、その説明を省略したが、コイルばね73,273及び板ばね473の本数は、適宜変更可能である。
第4実施の形態では、側面視略U字状(半円状)の形状が交互に2つ組み合わされた側面視略S字状の板ばね473を使用したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形状であっても良い。例えば、側面視略U字状の形状が1つだけからなる形状の板ばねであっても良く、3つ以上が組み合わされた形状の板ばねであっても良い。
1 キャリーカート(台車)
2 荷受台(本体の一部)
5,405 車輪
50 ハブ部
60 タイヤ部
70 連結部材
71 ハブ部側規制部材
71a ハブ外嵌部
71b ハブ側壁部
71c,271c,371c,471c ハブ側保持壁
72 タイヤ部側規制部材
72a タイヤ内嵌部
72b タイヤ側壁部
72c タイヤ側保持壁
73,273 コイルばね(ばね)
473 板ばね(ばね)
2 荷受台(本体の一部)
5,405 車輪
50 ハブ部
60 タイヤ部
70 連結部材
71 ハブ部側規制部材
71a ハブ外嵌部
71b ハブ側壁部
71c,271c,371c,471c ハブ側保持壁
72 タイヤ部側規制部材
72a タイヤ内嵌部
72b タイヤ側壁部
72c タイヤ側保持壁
73,273 コイルばね(ばね)
473 板ばね(ばね)
Claims (5)
- 本体に収納または載置された荷物を搬送する台車に使用される車輪であって、前記本体に回転可能に軸支されるハブ部と、そのハブ部の回転に伴って地面を転動するタイヤ部と、そのタイヤ部及び前記ハブ部を連動可能に連結する連結部とを備えた台車において、
前記連結部は、複数のばねを備えると共に、それら複数のばねが前記ハブ部と前記タイヤ部との間に放射状に列設されていることを特徴とする車輪。 - 前記連結部材は、
前記ハブ部の外周に外嵌される環状のハブ外嵌部、及び、そのハブ外嵌部の外周から前記タイヤ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のハブ側壁部を有するハブ部側規制部材と、
前記タイヤ部の内周に内嵌される環状のタイヤ内嵌部、及び、そのタイヤ内嵌部の内周から前記ハブ部へ向けてフランジ状に張り出す一対のタイヤ側壁部を有するタイヤ部側規制部材と、を備え、
前記一対のハブ側壁部の対向面間および前記一対のタイヤ側壁部の対向面間に前記複数のばねが配設されると共に、
前記一対のハブ側壁部の対向面間に前記一対のタイヤ側壁部の張り出し方向先端部が緩挿されるか、或いは、前記一対のタイヤ側壁部の対向面間に前記一対のハブ側壁部の張り出し方向先端部が緩挿されていることを特徴とする請求項1記載の車輪。 - 前記ばねは、一端が前記ハブ部側規制部材に固着されると共に、他端が前記タイヤ部側規制部材に固着されていることを特徴とする請求項2記載の車輪。
- 前記ハブ部側規制部材は、前記ハブ外嵌部の外周面または前記ハブ側壁部の内面から立設され前記ばねの一端を囲んで保持するハブ側保持壁を備えると共に、
前記タイヤ部側規制部材は、前記タイヤ内嵌部の内周面または前記タイヤ側壁部の内面から立設され前記ばねの他端を囲んで保持するタイヤ側保持壁を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車輪。 - 前記ばねは、前記ハブ外嵌部の外周面に千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項4記載の車輪。
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