JP2010172361A - 運動装置 - Google Patents

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文吾 今井
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章弘 道盛
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Abstract

【課題】使用者にできる限り継続使用される運動装置を提供する。
【解決手段】時刻が運動装置に登録された使用予定時刻になると(♯3)、電力制御部は運動装置の各部に電源を供給し(♯4)、報知処理部は使用者の識別情報に基づき使用者を認識し(♯5)、例えば前記「Aさん、Bに乗る時間ですよ」というメッセージを音声で出力する(♯6)。また、報知処理部は、メッセージテーブルを読み出し(♯7)、使用予定時刻(現在の時刻)に対応するメッセージをメッセージテーブルの中から抽出し、該メッセージを前記音出力部32に音声出力させる(♯8)。例えばAM9:30を或る使用者が使用予定時刻として登録した場合には、報知処理部は、該時刻に対応するメッセージ「さあ、昼食の前にどんどんカロリーを消費していきましょう。スピード7〜9でハードコースがお勧めです。」を音出力部に音声出力させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、使用者に運動負荷を付与する運動装置の技術分野に属するものである。
近年、使用者が着座した座部を揺動させることで、前記使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する運動装置が注目されている(例えば下記特許文献1参照)。この運動装置は、子供から老人まで利用できる手軽な運動器具として、当初のリハビリ目的の医療施設から一般家庭へと普及してきている。
特開2006−149468号公報
この種の運動装置においては、継続して使用されることで一定の運動効果を使用者に提供する。しかしながら、従来の運動装置は単に前記座部を揺動させるものであったため、使用者が該運動装置に飽きてしまったり、或いは、運動装置の利用を忘れがちになったりして、当該運動装置の使用の継続性が保たれない場合がある。よって、運動装置が継続的に使用されるような工夫が必要であった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者にできる限り継続使用される運動装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、使用者が騎乗する可動部と、前記可動部を駆動して該可動部の状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、時刻を計測する計時部と、時刻と当該運動装置の利用を促すメッセージとを対応付けて記憶するメッセージ記憶部と、前記計時部により予め定められた時刻が計測されると、その時刻に応じたメッセージを出力するメッセージ出力部とを備える運動装置である。
この発明によれば、予め定められた時刻になるとその時刻に応じたメッセージを出力するようにしたので、予め定められた時刻になったときに当該運動装置の利用が使用者に促される。これにより、使用者にできる限り当該運動装置を継続使用させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置において、前記メッセージ出力部にメッセージを出力させる時刻を入力するための時刻入力部を更に備え、前記メッセージ出力部は、前記時刻入力部により入力された時刻になると、該時刻に対応するメッセージを前記記憶部から導出して出力するものである。
この発明によれば、使用者がメッセージの出力時刻を設定することができる。これにより、運動装置の魅力を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の運動装置において、前記駆動部による前記可動部の駆動開始を指示する入力を行うための駆動開始指示入力部を更に備え、前記メッセージ出力部は、前記時刻入力部により入力された時刻になった場合、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始の指示が入力されるまで、当該時刻に対応するメッセージを繰り返し出力するものである。
この発明によれば、前記時刻入力部により入力された時刻になった場合、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始の指示が入力されるまで、当該時刻に対応するメッセージを繰り返し出力するようにしたので、当該運動装置の利用が使用者に強く促される。これにより、使用者にできる限り当該運動装置を継続使用させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の運動装置において、前記駆動部による前記可動部の駆動開始を指示する入力を行うための駆動開始指示入力部を更に備え、前記駆動部は、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始の指示が入力されると、前記駆動部による前記可動部の駆動を開始し、その後は、前記可動部の駆動時間が予め定められた時間に達するまでは、前記可動部の駆動を終了しないものである。
この発明によれば、一旦、前記駆動部による前記可動部の駆動を開始すると、前記可動部の駆動時間が予め定められた時間に達するまでは、前記可動部の駆動を終了しないようにしたので、使用者にできる限り当該運動装置の一定の使用を継続的に実施させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の運動装置において、前記駆動部による前記可動部の駆動を停止する指示を入力するための停止指示入力部と、前記駆動開始指示入力部の入力により開始される前記可動部の駆動について予め定められた駆動予定時間を記憶する駆動予定時間記憶部とを更に備え、前記メッセージ出力部は、前記駆動部による前記可動部の駆動を開始してから前記駆動予定時間記憶部に記憶されている駆動予定時間が経過する前に、前記停止指示入力部により前記可動部の駆動を停止する指示が入力されると、当該可動部の駆動に係る現時点までの駆動時間を前記駆動予定時間から差し引いて得られる残り時間と、前記駆動予定時間が経過するまで前記可動部に騎乗した状態を維持する旨のメッセージとのうち少なくとも前記残り時間を報知するものである。
この発明によれば、前記可動部の駆動を開始してから前記駆動予定時間が経過する前に、前記停止指示入力部により前記可動部の駆動を停止する指示が入力された場合には、前記残り時間と、前記駆動予定時間が経過するまで前記可動部に騎乗した状態を維持する旨のメッセージとのうち少なくとも前記残り時間を報知するようにしたので、使用者にできる限り当該運動装置の一定の使用を継続的に実施させることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の運動装置において、前記駆動予定時間を入力するための駆動予定時間入力操作部を更に備え、前記駆動予定時間記憶部は、前記駆動予定時間入力操作部により前記駆動予定時間が入力されると、該駆動予定時間を記憶するものである。
この発明によれば、使用者が前記駆動予定時間を設定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項3乃至6の何れか一項に記載の運動装置において、前記駆動開始指示入力部は、前記駆動部による前記可動部の駆動開始指示とともに、使用者の識別情報が入力可能に構成されており、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始指示及び使用者の識別情報が入力されると、該入力に基づく前記可動部の駆動が終了する予定の時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記可動部の駆動時間が、合計して予め定められた駆動時間以上となるか否かを判断する判断部と、前記メッセージ出力部は、更に、前記期間における当該使用者についての前記可動部の駆動時間の総和が前記予め定められた駆動時間以上となると前記判断部により判断されると、当該運動装置の過度の使用である旨の警告メッセージを出力するものである。
この発明によれば、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始指示及び使用者の識別情報が入力された場合に、該入力に基づく前記可動部の駆動が終了する予定の時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記可動部の駆動時間が、合計して予め定められた駆動時間以上となるときには、当該運動装置の過度の使用である旨の警告メッセージを出力するようにしたので、当該運動装置を用いた過度の運動が行われるのをできるだけ防止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の運動装置において、前記メッセージ記憶部が記憶しているメッセージは、時間帯に応じて変化する使用者の体調を考慮して設定されたメッセージを含むものである。
例えば、請求項9に記載の発明のように、起床時間と想定される時間帯に対しては、目を覚ます程度の比較的運動負荷の軽いモードの使用を促すメッセージを用意し、請求項10に記載の発明のように、食事を摂ることが想定される時間帯であって食前の場合に対しては、カロリー消費の多くなる比較的運動負荷の重いモードの使用を促すメッセージを用意し、請求項11に記載の発明のように、食事を摂ることが想定される時間帯であって食後の場合には、消化を妨げることがないように運動負荷の軽いモードの使用を促すメッセージを用意するとよい。
これにより、メッセージを出力すべき時刻(時間帯)に応じた使用者の体調に好適なメッセージを出力することができる。
本発明によれば、できる限り使用者に継続使用される運動装置を実現することができる。
本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図である。 運動装置の外観側面図である。 運動装置の内部構成を示す側面図である。 揺動機構を拡大して示す側面図である。 揺動機構の平面図である。 揺動機構の背面図である。 座部の動きを説明するための図である。 運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。 表示部の外観を示す図である。 メッセージ記憶部の記憶内容の例を示す図である。 メッセージの出力に関する処理を示すフローチャートである。 表示部の一部外観を示す図である。 使用者によってプレイ開始指示が入力されるまでの間に実施される警告処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る運動装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図、図2は、該運動装置の側面図である。
図1、図2に示すように、運動装置1は、馬の背や鞍を模した形状で使用者が跨って着座可能な座部2と、この座部2を揺動運動させる揺動機構3と、電動モータ及びラック・ピニオン等により座部2を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて前記座部2の高さを調節する昇降機構4と、前記座部2の左右位置の上ヒンジピン5に前後回動可能に吊下げられ、下端に使用者が足先を掛ける輪部を有するあぶみ6と、座部2の前部に前後揺動可能に設けたハンドル7と、前記座部2及び揺動機構3を支える脚部8とを備えて構成されている。
図3は、運動装置1の内部構成を示す側面図、図4は、前記揺動機構3を拡大して示す側面図であり、図5はその平面図であり、図6はその背面図である。図3、図4及び図6において、該揺動機構3が揺動した状態を仮想線で示す。
座部2が取付けられる台座9は、左右を一対とする連結リンク10を介して可動架台11に前後に揺動可能に支持され、可動架台11はベース12に左右に揺動可能に支持されているとともに、台座9と可動架台11との間には駆動部13が収納されている。前記連結リンク10は、前リンク10aと、後リンク10bとから成る。前リンク10aの上端部は、台座9の前端部に設けた上軸ピン9aに軸着され、前リンク10aの下端部は可動架台11の側板14の前端部に設けた下軸ピン15aに軸着されている。また、後リンク10bの上端部は台座9の後端部に設けた上軸ピン9bに軸着され、後リンク10bの下端部は可動架台11の側板14の後端部に設けた下軸ピン15bに軸着されている。前後の各下軸ピン15a,15bは、連結リンク10を左右方向Yの軸線回りに回動可能に支持する左右軸15を構成しており、これによって、台座9は左右軸15回りに図4の矢印Mで示す前後方向に往復回転移動可能となっている。
前記ベース12の前後方向Xの両端部には、図4及び図6に示すように、軸支板16がそれぞれ立設され、可動架台11の前後方向Xの両端部には前記軸支板16と対向する連結板17がそれぞれ垂設され、軸支板16に対して連結板17が前後軸18によって回動可能に連結されている。前後軸18はベース12の中央部の前後2箇所に配置されて可動架台11を前後軸18回りに回動可能に支持するものであり、これによって台座9は前後軸18回りに図6の矢印Nで示す左右方向に回転往復移動可能となっている。
一方、駆動部13は、単体のモータ19と、モータ19の出力回転軸20の回転力を台座9の前後方向Xの往復直進移動、左右軸15回りの回転往復移動、前後軸18回りの回転往復移動にそれぞれ変換して、これら3動作を組み合わせて座部2を駆動可能とする2つの駆動部13a,13bとを備えている。本例のモータ19はベース12上に縦据え置きされ、出力回転軸20の突出方向は上向きとされる。
前記第1駆動部13aは、前後方向Xの往復直進移動および左右軸15回りの回転往復移動用であり、前記第2駆動部13bは、前後軸18回りの回転往復移動用である。第1駆動部13aは、図4及び図5で示すように、前記出力回転軸20にモータギア21及び第1ギア22を介して連結される第1シャフト23と、第1シャフト23の一端部に偏心して連結される偏心クランク24(図5参照)と、一端部が偏心クランク24に連結され、他端部が前リンク10aに設けた軸ピン10cに軸着されるアームリンク25とから成る。第1シャフト23の両端部は台座9側にそれぞれ回動可能に支持されており、偏心クランク24が第1シャフト23に対して偏心円運動を行うことによって、アームリンク25を介して前リンク10aが前後方向Xに往復移動し、これによって連結リンク10に連結されている台座9、すなわち座部2が図3及び図4の矢印Mで示す方向に揺動可能となっている。
また、図5及び図6で示すように、第2駆動部13bは、前記第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27を介して連結された第2シャフト28と、一端部が第2シャフト28の一端部に偏心して連結され、他端部がベース12に回動可能に連結される偏心ロッド29とを備えて構成される。第2シャフト28の両端部は台座9側に回動可能に支持されている。偏心ロッド29は、台座9の左側或いは右側のいずれか一方に配置され(図5及び図6では右側)、偏心ロッド29の上端部29aが図6に示す軸ピン60により第2シャフト28の一端部に対して偏心して連結され、偏心ロッド29の下端部29bはベース12に固定したL形連結金具30に対して軸ピン31により回動可能に連結されている。したがって、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行うことで、台座9、すなわち座部2が図6の矢印Nで示すように、前後軸18回りの回転往復移動可能となっている。
上記構成によれば、モータ19の一方向に突出する出力回転軸20が回転すると、モータギア21と第1ギア22との噛み合いによって第1シャフト23が回転すると同時に、第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27との噛み合いによって第2シャフト28が回転する。第1シャフト23が回転すると該第1シャフト23の一端部に連結された偏心クランク24が偏心円運動を行い、アームリンク25を介して前リンク10aが前側の左右軸15を中心に前後方向Xに回動する。このとき後リンク10bが協働して後側の左右軸15回りに回動することから、台座9、すなわち座部2は前後方向Xに往復移動および揺動する。一方、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行い、台座9、すなわち座部2は前後軸18回りに回転往復移動する。
このようにして、使用者が座部2に着座した状態で、座部2は図7に示す前後方向X、左右方向Y、上下方向Zへの運動、およびθX方向、θY方向、θZ方向の揺動を行うことから、身体のバランス機能や運動機能を訓練することができる。しかも、1個のモータ19を用いて3動作を行うことができるので、モータ19の数が減り、モータの制御が簡単になるとともに、低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。さらに、モータ19の出力回転軸20は一方向に突出していればよく、2方向に突出させる場合には横置きとなるのに対して、縦置きが可能となり、これによって該モータ19を含む揺動機構3全体の設置スペースを狭めてコンパクト化を図ることができ、揺動機構3を座部2内部に格納して、乗馬を模した狙い通りの動作を忠実に再現することが可能になる。
図8は、運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図7に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、運動装置1は、揺動機構3と、昇降機構4と、入力操作部31と、音出力部32と、記憶部33と、制御部34とを有し、前記各部は、例えば商用電源からの電力供給を受けて動作する。
入力操作部31は、表示部311と、運動装置1によるプレイの開始を指示するためのプレイ開始ボタン341、前記プレイの停止を指示するための終了ボタン342、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる複数のモードの中からモードを選択するための図略のスイッチ、座部2の高さ調整や角度調整を行うための図略のスイッチ等を含んで構成されている。
表示部311は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を備え、映像や使用者へのメッセージ(例えば運動レベル、残り時間、消費カロリー)等を表示する。なお、表示部311は、LCDに代えて例えばプラズマの表示装置でもよく、また、発光体としてのLEDや7セグメントLED(Light Emitting Diode)等を備えてもよい。
また、図12に示すように、表示部311は、音声、効果音、前記LCD、図略の振動機能のオンオフを示す発光部101〜104や、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や運動負荷が異なる複数のモード(ここでは、上級者モード及び初心者モード)のオンオフを示す発光部105,106等を備えている。
さらに、本実施形態においては、使用者は、運動装置1を利用したい時刻(以下、使用予定時刻という)と利用したい時間(以下、使用予定時間という)とを当該運動装置1に登録することができるようになっている。
すなわち、図9に示すように、入力操作部31は、前記使用予定時刻を設定・変更するための使用予定時刻設定ボタン部314と、前記使用予定時間を設定・変更するための使用予定時間設定ボタン部315と、登録ボタン316とを備えており、表示部311に表示されている使用予定時刻及び使用予定時間を使用予定時刻設定ボタン部314及び使用予定時間設定ボタン部315で設定・変更し、登録ボタン434が操作されることで、表示部311における直近の表示時刻及び表示時間が使用予定時刻及び使用予定時間として運動装置1(記憶部33の登録情報記憶部33a)に登録される。
更に、入力操作部31は、使用者の識別情報を入力するための使用者識別情報入力部317を備えている。前記使用予定時刻及び使用予定時間の入力の際に、前記使用者識別情報入力部317によって使用者の識別情報が入力されたときには、制御部34は、前記使用予定時刻及び使用予定時間を前記使用者の識別情報と対応付けた形で記憶部33に格納する。また、プレイ開始ボタン312が操作される際に、前記使用者識別情報入力部317によって使用者の識別情報が入力されたときには、制御部34は、該使用者の識別情報に対応する使用予定時間に基づいて座部2の駆動制御を実施する。
なお、表示部311は、縦横にそれぞれ所定ピッチで線状の透明材からなる感圧素材を配列したものを透明カバーで被覆する等により構成されたタッチパネルをLCDの画面上に貼付した構成を備えていてもよい。
図8に戻り、音出力部32は、例えば電気信号(音信号)を音に変換するスピーカ等で構成されており、後述する使用者へのメッセージ等の音声を出力するものである。
記憶部33は、例えば不揮発性メモリやHDD等からなり、各種の情報を記憶するものである。なお、この記憶部33は、運動装置1に内蔵される形で設置されてもよいし、USBコネクタ等の接続端子を介して運動装置1の本体に着脱可能に構成されていてもよい。
制御部34は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)と、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイクロコンピュータを有してなり、当該運動装置1の全体制御を司るものである。
以上の構成を有する運動装置1において、本実施形態では、記憶部33に登録情報記憶部33aとメッセージ記憶部33bとが備えられているとともに、制御部34は、入力受付部35と、タイマ36と、電力制御部37と、駆動制御部38と、報知処理部39とを機能的に備える。
登録情報記憶部33aは、前記使用予定時刻と使用予定時間と使用者の識別情報とを対応付けた形で(テーブル形式で)記憶するものである。メッセージ記憶部33bは、使用者に出力するべく予め用意された複数のメッセージを記憶するものである。メッセージ記憶部33bに記憶されているメッセージとして、図10に示すような運動装置1の使用を促すメッセージがある。
本実施形態においては、1日における時刻が複数の時間帯に区分されており、図10に示すように、各時間帯に、運動装置1の使用を促すメッセージが対応付けられている。また、本実施形態では、運動装置1の使用を促すメッセージとして、時間帯に応じて変化する使用者の体調を考慮して設定されたメッセージが設定されており、該メッセージを出力すべき時刻に適した使用者の体調に好適なメッセージを出力するようにしている。
さらに、本実施形態の運動装置1には、座部2の揺動動作の強弱や速度等に基づく難易度や負荷が異なる複数のモードが備えられており、前記メッセージの中には、その使用者の体調に適したモードを推薦する内容のメッセージも含まれている。これにより、使用者は、モードの選択に迷うことなくスムーズに運動に入ることができる。メッセージ記憶部33bは、前記時間帯とメッセージとの対応関係を示すテーブルを記憶している。以下、このテーブルをメッセージテーブルという。
具体的には、図10に示すように、起床時間と想定される時間帯(例えばAM6:00〜AM8:00)に対するメッセージには、目を覚ます程度の比較的運動負荷の軽いモードの使用を促す内容が含まれ、食事を摂ることが想定される時間帯であって食前の場合に対するメッセージには、カロリー消費の多い、比較的運動負荷の重いモードを促す内容が含まれ、食事を摂ることが想定される時間帯であって食後の場合に対するメッセージには、消化を妨げることがないように運動負荷の軽いモードの使用を促す内容が含まれている。
また、運動装置1の使用を促す他のメッセージとして、メッセージ記憶部33bに、「Aさん、Bに乗る時間です」というメッセージが記憶されている。このメッセージは、図10にそれぞれ示すメッセージを出力する前に、登録情報記憶部33aに登録された使用予定時刻になると第1声として出力されるものである。なお、「A」とは、登録情報記憶部33aに登録されたユーザの識別情報に対応するユーザ名などであり、「B」とは、当該運動装置1の例えば商品名である。
さらに、メッセージ記憶部33bには、運動装置1が図10に示すようなメッセージを出力しても運動装置1が使用されない(プレイ開始ボタン312がオンされない)場合に、「朝ですよ。Bに乗って目を覚ましましょう」とか「早く起きて」などの運動装置1の使用を強く促すメッセージや、運動装置1の使用中に使用者がプレイを止めようとしたとき(終了ボタン313をオンして該運動装置1の使用を止めようとしたとき)に、「残りC分です。設定した使用予定時間が経過するまでは終わることはできません。最後までがんばりましょう」など、運動装置1を強制的又は半強制的に使用させるメッセージも記憶されている。
入力受付部35とは、入力操作部31から出力される各種の操作信号を受け付けるものである。タイマ36は、時を刻むものであり、時刻情報を報知処理部39に出力する。なお、入力受付部35及びタイマ36は、運動装置1の揺動動作に関わる各部(例えば揺動機構3のモータ119など)がオフになっているときでも電力の供給を受けて動作する。
電力制御部37は、当該運動装置1の各部への電力供給のオンオフを制御するものであり、本実施形態においては、前記使用予定時刻になると当該運動装置1の各部に電力の供給を開始し、当該運動装置1によるプレイが開始されてから前記使用予定時間が経過すると、タイマ36及び入力操作部31以外の各部への電力供給をオフする。
駆動制御部38は、前記揺動機構3のモータ19の動作を制御するものである。駆動制御部38は、入力操作部31に備えられるプレイ開始ボタン312が操作されると、前記モータ19の動作を開始させる。また、駆動制御部38は、座部2の揺動を終了すべきタイミングに達すると、前記モータ19の動作を停止させる。
報知処理部39は、前記メッセージ記憶部33bに記憶されているメッセージを出力対象としてメッセージの出力動作を行うものである。図11は、メッセージの出力に関する処理を示すフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートにおいては、「メッセージの出力」を「報知」と表している。
図11に示すように、使用予定時刻及び使用予定時間等の入力が行われると(ステップ♯1でYES)、入力受付部35は、該使用予定時刻及び使用予定時間の情報をメッセージ記憶部33bに格納(記憶)する(ステップ♯2)。
その後、タイマ36による計時時刻が運動装置1に登録された使用予定時刻になると(ステップ♯3)、電力制御部37は、運動装置1の各部に電源を供給し(ステップ♯4)、報知処理部39は、使用者識別情報入力部317により入力された使用者の識別情報に基づき当該運動装置1を使用しようとする使用者(ユーザ)を認識し(ステップ♯5)、メッセージを音声で出力する(ステップ♯6)。ここで音声出力されるメッセージは、例えば前記「Aさん、Bに乗る時間ですよ」というメッセージである。
次に、報知処理部39は、図10に示すようなメッセージテーブルを読み出し(ステップ♯7)、使用予定時刻(現在の時刻)に対応するメッセージを前記メッセージテーブルの中から抽出し、該メッセージを前記音出力部32に音声出力させる(ステップ♯8)。
例えばAM9:30を或る使用者が使用予定時刻として登録した場合には、報知処理部39は、該時刻に対応するメッセージ「さあ、昼食の前にどんどんカロリーを消費していきましょう。スピード7〜9でハードコースがお勧めです。」を音出力部32に音声出力させる。
そして、制御部34は、プレイ開始ボタン312がオンされたか否かを判断し(ステップ♯9)、プレイ開始ボタン312がオンされていないと判断すると(ステップ♯9でNO)、報知処理部39は、例えば「朝ですよ。Bに乗って目を覚ましましょう。」とか「早く起きて」などの運動装置1の使用を強く促すメッセージを音出力部32に音声出力させる(ステップ♯10)。
一方、ステップ♯9において、制御部34は、プレイ開始ボタン312がONされたものと判断すると(ステップ♯9でYES)、駆動制御部38は、モータ19の動作を制御して座部2の駆動を開始させ(ステップ♯11)、報知処理部39は、該使用者が当該運動装置1に予め登録した使用予定時間を音声で報知する(ステップ♯12)。
座部2の駆動を始めると(使用者が当該運動装置1によるプレイを開始すると)、制御部42は、終了ボタン313がオンされたか否か(使用者が途中でプレイを止めようとしているか否か)を判断する(ステップ♯13)。制御部42は、終了ボタン313がオンされたものと判断すると(ステップ♯13でYES)、現時点までの実際の使用時間が運動装置1に予め登録された使用予定時間(ステップ♯12で報知した使用予定時間)に達しているか否かを判断する(ステップ♯14)。
制御部42は、ステップ♯14において、現時点までの実際の使用時間が運動装置1に予め登録された使用予定時間に達していないと判断した場合には(ステップ♯14でNO)、現時点までの実際の使用時間を前記使用予定時間から差し引いて得られる残りの使用時間を算出し(ステップ♯15)、例えば「残りC分です。設定した使用予定時間が経過するまでは終わることはできません。最後までがんばりましょう」などの、前記駆動予定時間が経過するまで前記座部2に騎乗した状態を維持する(プレイを維持する)旨のメッセージを音声で出力する(ステップ♯16)。
一方、制御部42は、ステップ♯14において、現時点までの実際の使用時間が運動装置1に登録された使用予定時間に達していると判断した場合には(ステップ♯14でYES)、駆動制御部38は、座部2を駆動するモータ19の動作を停止させ(ステップ♯17)、電力制御部37は、タイマ36及び入力操作部31を除く各部への電力供給をオフする(ステップ♯18)。
ステップ♯13において、制御部42は、終了ボタン313がONされていないものと判断すると(ステップ♯13でNO)、現時点までの実際の使用時間が運動装置1に予め登録された使用予定時間に達しているか否かを判断する(ステップ♯19)。制御部42は、現時点までの実際の使用時間が前記使用予定時間に達していないものと判断した場合には(ステップ♯19でNO)、ステップ♯13の処理に戻る一方、現時点までの実際の使用時間が前記使用予定時間に達していると判断した場合には(ステップ♯19でYES)、ステップ♯17の処理を実施する。
以上のように、本実施形態では、予め設定された前記使用予定時刻に運動装置1の利用を促すメッセージを出力するようにしたので、使用者に当該運動装置1の定期的な使用を促すことができる。よって、使用者が該運動装置1に飽きてしまったり運動装置1の利用を忘れがちになりそうになっても、当該運動装置1の使用の継続性が保つことが期待できる。
また、前記メッセージの出力時刻を使用者が設定できるようにしたので、前記メッセージが出力される時刻を任意の時刻に設定することができることになり、運動装置1の魅力を向上することができる。
また、使用予定時刻にメッセージを出力してもプレイ開始ボタン313がオンされない場合には、該プレイ開始ボタン313がオンされるまで前記メッセージを繰り返し出力するようにしたので、当該運動装置1の利用を使用者に強く促すことができる。これにより、使用者にできる限り当該運動装置1を継続使用させることが可能となる。
また、一旦座部2の揺動を始めると、予め設定した使用予定時間が経過するまでは、該座部2の揺動を終了(停止)しないようにしたので、使用者にできる限り当該運動装置1の一定の使用を継続的に実施させることが可能となる。
また、駆動予定時間が経過する前に前記終了ボタン313が操作された場合には、前記残り時間と、前記駆動予定時間が経過するまで前記座部2に騎乗した状態を維持する旨のメッセージとを出力するようにしたので、使用者にできる限り当該運動装置1の一定の使用を継続的に実施させることが可能となる。
また、前記駆動予定時間を使用者が設定できるようにしたので、使用者が希望する運動時間を駆動予定時間として設定することができ、運動装置1の魅力を向上することができる。
また、各時間帯で出力するメッセージは、時間帯に応じて変化する使用者の体調を考慮して設定されたメッセージを含むようにしたので、メッセージを出力すべき時刻(時間帯)に応じた使用者の体調に好適なメッセージを出力することができる。
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
[1]前記各実施形態では、メッセージを聴覚的に出力するようにしたが、これに限らず、表示部311などを用いて前記メッセージを視覚的に出力する形態も併せて実施するようにしてもよい。
[2]前記各実施形態の運動装置1に、同一の使用者による運動装置1の過度な利用に対して警告する機能を搭載すると、より好ましい。
図13は、使用者によってプレイ開始指示が入力されるまでの間に実施される警告処理を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、制御部34は、使用者識別情報入力部317により使用者の識別情報が入力され、プレイ開始ボタン312が操作されると、その使用者(ユーザ)を特定する(ステップ♯21)。
次に、制御部34は、その使用者が当該運動装置1を連続使用しようとしているか否かを判断し(ステップ♯22)、そうでないときには(ステップ♯22でNO)、プレイ開始指示ボタン312の操作を待機する一方、前記使用者が当該運動装置1を連続使用しようとしていると判断すると(ステップ♯22でYES)、仮に今回運動装置1を利用するものとした場合に、今回のプレイが終了する予定の時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記プレイ時間の総和を算出する(ステップ♯23)。
そして、制御部34は、仮に今回その使用者が運動装置1を利用すると、所定時間内に所定の利用限度時間を超えて利用することとなるか否か(例えば1時間以内に30分以上使用することとなるか否か)を、ステップ♯23で算出した前記総和に基づいて判断する(ステップ♯24)。
制御部34は、所定時間内に所定の利用限度時間を超えて利用することとならない場合には(ステップ♯24でNO)、使用者によるプレイ開始指示の入力を待機する一方、仮に今回その使用者が運動装置1を利用すると、所定時間内に所定の利用限度時間を超えて利用することとなる(例えば1時間以内に30分以上使用することとなる)と判断すると(ステップ♯24でYES)、例えば「長時間の運動は却ってよくありません」などの警告メッセージを音出力部32に出力させて(ステップ♯25)、使用者によるプレイ開始指示の入力を待機する。
このような機能を搭載することで、当該運動装置1を用いた過度な運動の実施をできるだけ防止することができる。
なお、ここでは、仮に今回運動装置1を利用するものとした場合に、今回のプレイが終了する予定の時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記プレイ時間の総和に基づいて、同一の使用者が運動装置1の過度な利用を行おうとしているか否かを判断するようにしたが、これに限らず、プレイ開始ボタン312が操作された時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記プレイ時間の総和に基づいて、同一の使用者が運動装置1の過度な利用を行おうとしているか否かを判断するようにしてもよい。
1 運動装置
2 座部
3 揺動機構
4 昇降機構
31 入力操作部
311 表示部
312 プレイ開始ボタン
313 終了ボタン
314 使用予定時刻設定ボタン部
315 使用予定時間設定ボタン部
316 登録ボタン
317 使用者識別情報入力部
32 音出力部
33 記憶部
33a 登録情報記憶部
33b メッセージ記憶部
34 制御部
35 入力受付部
36 タイマ
37 電力制御部
38 駆動制御部
39 報知処理部

Claims (11)

  1. 使用者が騎乗する可動部と、
    前記可動部を駆動して該可動部の状態を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、
    時刻を計測する計時部と、
    時刻と当該運動装置の利用を促すメッセージとを対応付けて記憶するメッセージ記憶部と、
    前記計時部により予め定められた時刻が計測されると、その時刻に応じたメッセージを出力するメッセージ出力部と
    を備える運動装置。
  2. 前記メッセージ出力部にメッセージを出力させる時刻を入力するための時刻入力部を更に備え、
    前記メッセージ出力部は、前記時刻入力部により入力された時刻になると、該時刻に対応するメッセージを前記記憶部から導出して出力する請求項1に記載の運動装置。
  3. 前記駆動部による前記可動部の駆動開始を指示する入力を行うための駆動開始指示入力部を更に備え、
    前記メッセージ出力部は、前記時刻入力部により入力された時刻になった場合、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始の指示が入力されるまで、当該時刻に対応するメッセージを繰り返し出力する請求項2に記載の運動装置。
  4. 前記駆動部による前記可動部の駆動開始を指示する入力を行うための駆動開始指示入力部を更に備え、
    前記駆動部は、前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始の指示が入力されると、前記駆動部による前記可動部の駆動を開始し、その後は、前記可動部の駆動時間が予め定められた時間に達するまでは、前記可動部の駆動を終了しない請求項1乃至3の何れかに記載の運動装置。
  5. 前記駆動部による前記可動部の駆動を停止する指示を入力するための停止指示入力部と、
    前記駆動開始指示入力部の入力により開始される前記可動部の駆動について予め定められた駆動予定時間を記憶する駆動予定時間記憶部と
    を更に備え、
    前記メッセージ出力部は、前記駆動部による前記可動部の駆動を開始してから前記駆動予定時間記憶部に記憶されている駆動予定時間が経過する前に、前記停止指示入力部により前記可動部の駆動を停止する指示が入力されると、当該可動部の駆動に係る現時点までの駆動時間を前記駆動予定時間から差し引いて得られる残り時間と、前記駆動予定時間が経過するまで前記可動部に騎乗した状態を維持する旨のメッセージとのうち少なくとも前記残り時間を報知する請求項3又は4に記載の運動装置。
  6. 前記駆動予定時間を入力するための駆動予定時間入力操作部を更に備え、
    前記駆動予定時間記憶部は、前記駆動予定時間入力操作部により前記駆動予定時間が入力されると、該駆動予定時間を記憶する請求項5に記載の運動装置。
  7. 前記駆動開始指示入力部は、前記駆動部による前記可動部の駆動開始指示とともに、使用者の識別情報が入力可能に構成されており、
    前記駆動開始指示入力部により前記駆動開始指示及び使用者の識別情報が入力されると、該入力に基づく前記可動部の駆動が終了する予定の時点から予め定められた時間だけ過去の時点までの期間における当該使用者についての前記可動部の駆動時間が、合計して予め定められた駆動時間以上となるか否かを判断する判断部と、
    前記メッセージ出力部は、更に、前記期間における当該使用者についての前記可動部の駆動時間の総和が前記予め定められた駆動時間以上となると前記判断部により判断されると、当該運動装置の過度の使用である旨の警告メッセージを出力する請求項3乃至6の何れか一項に記載の運動装置。
  8. 前記メッセージ記憶部が記憶しているメッセージは、時間帯に応じて変化する使用者の体調を考慮して設定されたメッセージを含む請求項1乃至7の何れかに記載の運動装置。
  9. 起床時間と想定される時間帯に対し、運動負荷が比較的軽い運動を促すメッセージが対応付けられている請求項8に記載の運動装置。
  10. 食事時と想定される時間帯であって食前の場合に対し、運動負荷が比較的重い運動を促すメッセージが対応付けられている請求項8に記載の運動装置。
  11. 食事時と想定される時間帯であって食後の場合に対し、運動負荷が比較的軽い運動を促すメッセージが対応付けられている請求項9に記載の運動装置。
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