JP2010171876A - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データの送信に際して、通信サービスの品質を向上させる。
【解決手段】通信端末は、時間軸上で先行する画像データに対して、時間軸上で後続する画像データにおいて階調値の変化が閾値Th1以上の画素を差分画素として、これらを差分領域として検出する。通信端末は、差分領域を更新領域として、送信画像Tを表す画像データを生成する。このとき、通信端末は、非更新領域を透過領域にする等して、圧縮効率を高めるよう画像データを生成する。また、通信端末は、通信経路の通信帯域の大きさに応じた閾値Th1を設定する。具体的には通信端末は、通信帯域が大きい場合には、送信先側で高品質な画像が表示されるよう差異が比較的小さな画像領域も更新領域に含めるようにし、通信帯域が小さい場合には、画像データの送信量を抑制するために更新領域を少なくして、差分の小さな画像領域の劣化を許容する。
【選択図】図8

Description

本発明は、通信装置及び通信システムに関する。
画像の品質を低下させずに、その画像に係る画像データの送信量を低減させる技術がある。引用文献1には、先行フレームの画像データに対して、それに後続する後続フレームの画像データにおいて変化量が閾値以上の画像領域(ブロック)を検出し、検出したブロックの画像データを通信経路に対して決められた伝送容量の範囲内で送信できるよう、画像データの符号化に係るDCT係数の送信量を制御することが開示されている。引用文献2には、表示画面を複数の画素からなるタイル毎に分割し、先行フレームの画像データに対する後続フレームの画像データの変化をタイル毎に評価して、変化の大きいタイルの画素データを更新することが開示されている。
特開2006−020354号公報 特表2006−511109号公報
ところで、画像の品質の向上と画像データの送信量の抑制とは互いに相反するから、条件に応じて両者のバランスの調整を行って更新対象とする画像領域を求めることができれば、通信サービスの品質をさらに向上させることができる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像データの送信に際して、通信サービスの品質を向上させる仕組みを提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の通信装置は、各画素の階調値を含む画像データであって、時間軸上で先行する第1の画像データと、時間軸上で前記第1の画像データに後続する第2の画像データとを取得する取得手段と、前記第1の画像データに含まれる画素に対して、当該画素の位置に対応する位置にある前記第2の画像データに含まれる画素のうち階調値が変化した画素の数及びその階調値の少なくとも一方に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへの変化量を特定し、その変化量が閾値以上である場合には、前記第2の画像データにおいて前記階調値が変化した画素を少なくとも含む画像領域を差分領域として検出する差分領域検出手段と、前記差分領域検出手段により検出された差分領域に含まれる画素の階調値を含む画像データを生成して、外部端末へ送信する送信手段と、予め決められた条件に応じた前記閾値を設定する閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様において、前記送信手段により画像データが送信される外部端末への通信経路の通信帯域を特定する帯域特定手段を備え、前記閾値設定手段は、前記帯域特定手段により特定された通信帯域を前記条件とし、前記通信帯域が大きくなるほど前記閾値が小さくなるように当該閾値を変更する変更範囲を有することを特徴とする。
また、本発明の通信システムは、通信装置と、前記通信装置とネットワークを介して接続された外部端末とを備え、前記通信装置は、各画素の階調値を含む画像データであって、時間軸上で先行する第1の画像データと、時間軸上で前記第1の画像データに後続する第2の画像データとを取得する取得手段と、前記第1の画像データに含まれる画素に対して、当該画素の位置に対応する位置にある前記第2の画像データに含まれる画素のうち階調値が変化した画素の数及びその階調値の少なくとも一方に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへの変化量を特定し、その変化量が閾値以上である場合には、前記第2の画像データにおいて前記階調値が変化した画素を少なくとも含む画像領域を差分領域として検出する差分領域検出手段と、前記差分領域検出手段により検出された差分領域に含まれる画素の階調値を含む画像データを生成して、外部端末へ送信する送信手段と、予め決められた条件に応じた前記閾値を設定する閾値設定手段とを備え、前記外部端末は、前記送信手段によって送信された画像データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した画像データに基づいて、表示手段に画像を表示する表示制御手段であって、前記受信した前記差分領域を表す画像データと、前記受信した当該画像データに時間的に先行する画像データとを合成した合成画像データに基づいて画像を表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像データの送信に際して、通信サービスの品質を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示した図である。 同実施形態に係る通信端末の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る外部端末の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る通信端末の機能的構成の一例を示す図である。 キャプチャ画像を表した図である。 同実施形態に係る閾値管理テーブルの構成を説明する図である。 同実施形態に係る差分領域の検出方法を説明する図である。 送信画像を説明する図である。 送信画像を説明する図である。 本発明の第2実施形態に通信端末の機能的構成の一例を示す図である。 キャプチャ画像の分割の態様を説明する図である。 同実施形態に係る閾値管理テーブルの構成を説明する図である。 同実施形態に係る差分領域の検出の態様を説明する図である。 変形例5に係る差分領域の検出の態様を説明する図である。 変形例5に係る差分領域の検出の態様を説明する図である。
[第1実施形態]
本発明の実施形態に係る通信システムの一態様である会議システム1は、図1に示すように、通信端末10と、複数の外部端末20−1,20−2(以下、それぞれを区別しないときには「外部端末20」と称する)とを備える。
通信端末10は本発明の通信装置の一例であり、ネットワーク100を介して外部端末20−1,20−2と通信可能に接続されている。ネットワーク100は、ここではインターネット回線である。通信端末10、外部端末20−1,20−2は、それぞれ異なる拠点に設置されており、通信端末10と外部端末20との間で映像データ及び音声データが相互に送受信されて、遠隔地にいるものどうしで会議が行われる。
次に、通信端末10及び外部端末20の構成について説明する。
図2は、通信端末10の構成の一例を示すブロック図である。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、通信端末10の各部を制御する。記憶部12は、制御部11によって実行されるコンピュータプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための記憶手段であり、例えばハードディスク装置である。記憶部12は、閾値管理テーブルTB1を記憶するが、その構成について詳しくは後述する。表示部13は、液晶ディスプレイなどの表示モニタを有し、複数の画素からなる表示手段であり、制御部11による制御の下で各種の画像を表示する。表示部13は、各画素についてレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の各色成分の階調値を含む画像データを取得し、それに基づいて画像を表示する。以下では、各画素の階調値を表すデータを「画素データ」と称し、画素データは、R、G、Bの各色について8ビット(256階調)の階調値を表す。
操作部14は、例えばマウスやキーボードであり、通信端末10の利用者による操作に応じた信号を出力する。マイクロホン15は、収音し、収音した音声を表す音声信号(アナログ信号)を出力する。音声処理部16は、マイクロホン15が出力する音声信号(アナログ信号)をA/D変換によりデジタルデータに変換する。また、音声処理部16は、供給されるデジタルデータをD/A変換によりアナログ信号に変換してスピーカ17に供給する。スピーカ17は、音声処理部16から出力されるアナログ信号に応じた強度で放音する。通信部18は、外部端末20との間でネットワーク100を介して通信を行うための通信手段である。撮影部19は、撮像素子を有するデジタルビデオカメラなどの撮影手段であって、撮影した映像(動画像)を表す映像データを生成して出力する。撮影部19の撮像素子は、例えば横1152画素、縦864画素(1152×864画素)の画素数(XGA+)による撮影が可能である。
続いて、外部端末20の構成について説明する。
図3は、外部端末20の構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、外部端末20は、制御部21、記憶部22、表示部23、操作部24、マイクロホン25、音声処理部26、スピーカ27、通信部28及び撮影部29を有する。これらの各構成が実現する機能は、通信端末10のそれと同じであり、その説明を省略する。以下では、通信端末10が送信側となってデータを送信し、外部端末20がこのデータを受信する場合について説明するから、説明の便宜上、これらを区別する。
次に、通信端末10の機能について説明する。
図4は、通信端末10の機能的構成の一例を示す図である。映像送信部115及び映像受信部121は、通信部18により実現される。映像送信部115及び映像受信部121、並びに図1に示す各構成以外の機能は、制御部11により実現される。なお、ここで、映像データの送受信に係る説明をするが、音声データについても映像データに同期して送受信がなされる。
撮影部19は、会議の参加者等を撮影すると、その撮影内容を示す画像データをキャプチャ画像生成部111および合成部123に出力する。映像受信部121は、外部端末20を生成元とするパケットデータから画像データを取り出してこれを受信し、受信した画像データをデコード部122に出力する。なお、映像受信部121が受信する各外部端末20からの映像データの各々と、その生成元である外部端末20との対応関係については、各映像データに付加された端末情報から特定可能である。デコード部122は、映像受信部121からの各画像データを復号して、合成部123に出力する。合成部123は、本発明の表示制御手段の一例であり、VRAM(Video RAM)等を有し、デコード部122からの画像データ、及び撮影部19からの各画像データをそこに記憶する。合成部123は、供給された各画像データに基づいて表示部13に画像を表示する。表示部13は、合成部123から画像データが供給されると、その画像データに応じて表示領域に画像を表示する。
キャプチャ画像生成部111は、撮影部19からの映像データが表す動画像を決められたフレームレート(ここでは、5fps(flames per second))でキャプチャして、動画像のフレーム単位の画像を表すキャプチャ画像データを生成する。キャプチャ画像データは複数の画素データの集合からなり、画素データは各画素の階調値を表す。キャプチャ画像生成部111は、時間軸上で連続するキャプチャ画像データを順次生成し、生成したキャプチャ画像データを差分領域検出部112に出力する。
図5は、キャプチャ画像データが表す画像の一例として、キャプチャ画像IMGを表した図である。キャプチャ画像IMGにおいて、画像領域の中央付近に参加者500を表す画像が含まれており、その周囲には壁面等の背景600を表す画像が含まれている。図5に示すように、キャプチャ画像IMGにおいて、画素が並べて配置される一方向を「x方向」とし、それと直交して画素が並べられる方向を「y方向」とする。つまり、キャプチャ画像の画像領域は、x方向に1152画素、y方向に864画素の複数の画素からなる。キャプチャ画像にあっては、左上隅点を原点O(x,y)=(0,0)として、各画素に対してxy直交座標系に従って座標値が割り当てられている。
帯域特定部117は、映像送信部115により映像データが送信される外部端末20への通信経路となる、ネットワーク100の通信帯域を特定し、特定した通信帯域を示す帯域データを閾値設定部116に出力する。閾値設定部116は、帯域特定部117からの帯域データが表す通信帯域を条件として、記憶部12から取得した閾値管理テーブルTB1に基づいて閾値Th1を設定し、設定した閾値Th1を差分領域検出部112に出力する。
図6は、閾値管理テーブルTB1を説明するグラフである。
図6に示すように、閾値管理テーブルTB1は、ネットワーク100の通信帯域の大きさと閾値Th1との対応関係を規定する。図6に示すように、横軸は通信帯域の大きさ[bps](bit per second)を表し、図中の矢印方向に通信帯域が大きくなる。縦軸は、階調値に対する閾値Th1の値を表し、図中の矢印方向にその値が大きくなる。図6に示すように、閾値管理テーブルTB1において、通信帯域がf1以上で、且つf2以下の場合には、通信帯域が大きくなるほど閾値Th1の値が線形的に小さくなっている。このように、閾値設定部116は、通信帯域が大きくなるほど閾値Th1が小さくなるよう閾値Th1を変更する変更範囲を有する。
図4の説明に戻る。
差分領域検出部112は、キャプチャ画像生成部111からのキャプチャ画像データと、閾値設定部116からの閾値Th1とに基づいて、キャプチャ画像データから差分領域を検出する。まず、差分領域検出部112は、時間軸上で連続する2つの画像データとして、時間軸上で先行する画像データ(以下、「先行フレームデータ」という。)と、送信の対象とする画像データであって、この先行フレームに時間軸上で後続する画像データ(以下、「後続フレームデータ」という。)とを取得する。差分領域検出部112は、先行フレームデータに含まれる画素の階調値に対して、その各画素の位置に対応する位置にある後続フレームデータに含まれる画素のうち階調値が閾値Th1以上変化した画素を「差分画素」として検出する。差分領域検出部112は、差分画素からなる画像領域を「差分領域」として検出する。このように、差分領域検出部112は、先行フレームデータから後続フレームデータへの変化量として、変化後の画素の階調値(変化前後の階調値の差分)を用いている。なお、先行フレームデータと後続フレームデータとで位置が対応する画素とは、両者の画像データにおいて割り当てられた座標値が互いに同じ画素のことであり、以下の説明においても同じである。
図7は、後続フレームデータを構成する画素データからなる画素群の一部を表している。この後続フレームデータの一部を構成し、格子状に配置された9×6の画素群において、ここでは便宜上、列をA〜I列、行を1〜6行と表現し、例えばC列2行に配置された画素を「画素C2」と表現する。また、図7の各セルに示す値は、後続フレームデータの、先行フレームデータの対応する画素に対する階調値の差分を表す値である。例えば、ここでは、階調値の差分を表す値として、R,G,Bの各色の階調値の差分のうち最大のものとする。閾値設定部116が閾値Th1として「20」を設定したとすると、差分領域検出部112は、「画素D3」、「画素D4」、「画素E3」、「画素E4」及び「画素H2」を差分領域として検出する。
送信画像生成部113は、差分領域検出部112により検出された差分領域に含まれる画素の階調値を含む画像データを、送信用の画像データ(以下、「送信画像データ」という。)として生成する。送信画像生成部113は、生成した送信画像データをエンコード部114に出力する。
図8は、キャプチャ画像IMGに基づいて生成される送信画像データが表す画像(以下、「送信画像」という。)Tのうち、図7に示す画素の位置に対応する画素群を表したものである。同図に示すように、差分領域として検出された「画素D3」、「画素D4」、「画素E3」、「画素E4」及び「画素H2」に対応する画素は、送信画像Tにおいて「更新領域」となっている。更新領域は、更新の対象となる画像領域であり、各画素の各色の階調値は、後続フレームデータが表す画像の同じ座標値の画素の階調値に等しい。一方、送信画像Tの画像領域において、更新領域以外は「非更新領域」である。非更新領域は、先行フレームデータが表す画像に対して、後続フレームデータが表す画像において階調値が変化していない画像領域であり、更新の対象とならない画像領域である。先行フレームデータと後続フレームデータとで階調値が完全一致する画素のほか、階調値の差分が閾値Th1以下の画素が非更新領域に含まれる。送信画像生成部113は、非更新領域の全体を、各画素が予め決められた一定の階調値を有する「透過領域」となるよう加工する。或る階調値を表す画素からなる画像領域に、透過領域が合成されて画像データが生成されると、各画素は合成前後で同じ階調値(色)を表す。
エンコード部114は、送信画像生成部113からの送信画像データを符号化して、映像送信部115に出力する。映像送信部115は、エンコード部114からの符号化された画像データにパケット処理を行い、宛先となる外部端末20を示す端末情報、シーケンス番号及びタイムスタンプとをパケットデータのヘッダ部分に付加して、これを映像データとして外部端末20に送信する。ここで、シーケンス番号はパケットデータ毎に別々のものが割り宛てられ、タイムスタンプが表す時刻は画像データ毎に(フレーム単位で)異なる。
以上のようにして、映像送信部115により送信された映像データを受信した外部端末20は、受信した送信画像データと、その1フレーム前に表示した画像を表す画像データとを合成した合成画像データを合成部123にて生成し、その合成画像データに基づいて表示部23に画像を表示する。なお、この1フレーム前の画像データも、それよりもさらに時間軸上で先行する画像データを含み得るから、合成部123は、受信した差分領域を表す画像データと、その画像データに時間的に先行する画像データとを合成した合成画像データに基づいて画像を表示することになる。
また、パケットロス等を原因として、外部端末20が受信する画素データの一部が欠損した場合には、外部端末20は、欠損したパケットデータのシーケンス番号に基づいて画素データの位置を特定し、また、タイムスタンプに基づいて画像データを特定して、欠損した画素データの再送を要求する。通信端末10は、この要求に応じた画素データを外部端末20に再送信する。なお、欠損した画素データの量(画素の数)が閾値を超えた場合には、外部端末20は、画像データに含まれるすべての画素データの再送信を要求する。
ところで、図8は閾値Th1=20とした場合の更新領域を示したものであるが、例えばネットワーク100のトラフィックが増大する等して通信帯域が小さくなることがある。このとき、閾値設定部116は、図6に示す閾値管理テーブルTB1に基づき、「20」よりも大きい閾値Th1を設定する。例えば、閾値設定部116が閾値Th1=「25」と設定した場合、送信画像Tの更新領域は図9に示すようになる。図9に示すように、差分領域検出部112は、「画素D4」、「画素E3」及び「画素E4」を差分領域として検出し、「画素D3」及び「画素H2」を差分領域として検出しない。すなわち、通信帯域が小さくなると、更新領域が減少して非更新領域が増大する。これにより、送信画像データのデータ量は減少する。上述したように、非更新領域は同一の階調値の画素からなる透過領域であるから、空間周波数の低い画像領域が増えるので、エンコード部114による符号化において圧縮率が高くなるからである。なお、ここでは、非更新領域を透過領域としたが、空間周波数が小さい単色とされれば、データ量の削減の効果を奏する。
このように通信帯域が大きい場合には、通信端末10は、閾値を小さくするよう設定し、先行フレームデータから後続フレームデータへの階調値の変化が比較的小さな画素をも差分領域として検出し、更新する。これにより、通信端末10は、キャプチャ画像の内容により近い、高品質な画像を外部端末20に提供することができる。一方、通信帯域が小さい場合には、通信端末10は閾値を大きくするよう設定し、先行フレームデータに対して、後続フレームデータにおいて階調値の変化が特に大きな画素のみを差分領域として検出し、更新する。これにより、通信帯域が小さく、単位時間当たりに送信可能なデータ量の制約が大きい場合には、変化が目立つ画像領域のみを差分領域として検出し、更新する。これにより、外部端末20側で表示される画像が音声に対して遅延するようなことがなく、会議システム1におけるリアルタイム性が確保される。遠隔会議システムにあっては、図5に示すように、参加者500の背後に、壁面等の単一色に近い色からなる背景600が映し出されている場合も多い。また、背景600のような画像領域は会議の進行に当たって忠実に再現されていなくても、会議システム1の利用に支障を来たすことはほとんどない。このような事情があるから、通信端末10は、背景600のように階調値の変化が生じにくい画像領域に、非更新による画像ボケや色むら等の画像欠陥が生じてしまうことを許容して、映像データを配信する。
以上説明した第1実施形態によれば、通信端末10は、先行フレームデータに対して、後続フレームデータにおいて階調値の変化が閾値Th1以上の画素を差分画素とし、差分画素からなる画像領域を差分領域として検出する。また、閾値設定部116は、ネットワーク100の通信帯域を条件として、その大きさに応じた閾値Th1を設定する。これにより、通信端末10は、通信帯域が大きい場合には、画像データの送信量が大きくなっても、外部端末20側で高品質な画像が表示されるようにし、通信帯域が小さい場合には、画像データの送信量を抑制し、差分の小さい画像領域の劣化を許容する。このような会議システム1によれば、画像の品質の向上と画像データの送信量の抑制という両者のバランスを通信帯域の大きさに応じて調整して、通信サービスの品質を向上させることができる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態の会議システム1では、先行フレームデータから後続フレームデータへの変化量として、対応する位置にある画素どうしの階調値の差分を用いていたが、本実施形態では、階調値が変化した画素(差分画素)の数を変化量として用いる。本実施形態の通信端末や外部端末のハードウェア構成は、第1実施形態で述べたものと同じである。以下の説明において、上述した第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付して表すとともに、対応する構成には末尾に「a」という符号を付して表し、その説明を省略する。
図10は、通信端末10aの機能的構成の一例を示す図である。通信端末10aの構成は、通信端末10とほぼ同じであるが、分割部118を有している点で異なる。分割部118は、キャプチャ画像生成部111と差分領域検出部112aとの間に設けられている。分割部118は、キャプチャ画像生成部111からのキャプチャ画像データが表す画像を複数の部分画像に分割して、分割後のキャプチャ画像データを差分領域検出部112aに出力する。
図11は、分割部118による分割の態様を説明する図であり、後続フレームデータが表す部分画像Pの各画素を表している。同図に示すように、分割部118は、各部分画像が9×6画素の計54の画素からなる画素群となるように、キャプチャ画像の画像領域を格子状の部分画像に分割する。なお、ここでは便宜上、列をa〜i列、行を1〜6行と表現し、例えばc列2行に配置された画素を「画素c2」と表現する。
閾値設定部116aは、帯域特定部117からの帯域データが表す通信帯域と、記憶部12から取得した閾値管理テーブルTB2とに基づいて閾値Th2を設定し、設定した閾値Th2を差分領域検出部112aに出力する。
図12は、閾値管理テーブルTB2を説明するグラフである。
図12に示すように、閾値管理テーブルTB2は、ネットワーク100の通信帯域の大きさと閾値Th2との対応関係を規定する。図12に示すように、横軸は通信帯域の大きさ[bps]を表し、図中の矢印方向に通信帯域が大きくなる。縦軸は、画素数に対する閾値Th2の値を表し、図中の矢印方向にその値が大きくなる。図12に示すように、閾値管理テーブルTB2において、通信帯域がf3以上で、且つf4以下の場合には、通信帯域が大きくなるほど閾値Th2が線形的に小さくなっている。このように、閾値設定部116aは、通信帯域が大きくなるほど閾値Th2が小さくなるよう閾値Th2を変更する変更範囲を有する。
差分領域検出部112aは、分割部118からのキャプチャ画像データと、閾値設定部116aからの閾値Th2とに基づいて、差分領域を検出する。具体的には、差分領域検出部112aは、先行フレームデータと、この先行フレームに時間軸上で後続する後続フレームデータとを取得する。そして、差分領域検出部112aは、先行フレームデータに含まれる画素の階調値と、各画素の位置に対応する位置にある後続フレームデータに含まれる画素の階調値とを比較して、階調値が変化した画素を差分画素として、差分画素の画素数を部分画像毎に算出する。ここでは、例えば、いずれかの色成分の階調値が「15」以上異なっていれば、対応する位置どうしの画素の階調値に差異が生じているものとする。差分領域検出部112aは、算出した画素数が閾値Th2以上である部分画像があった場合には、その部分画像内の差分画素を差分領域として検出する。すなわち、差分領域検出部112aは、差分画素が密集して存在する場合に、それらの差分画素からなる画像領域を差分領域として検出する。
図13は、部分画像Pを構成する各画素を示した図である。閾値設定部116aが閾値Th2として「3」を設定したとき、図13に示すように、部分画像Pには差分画素として「画素e4」、「画素e5」、「画素f4」、「画素f5」という4つが存在するものとする。この場合、差分領域検出部112aは、部分画像P内の差分画素の画素数が閾値Th2を超えているので、これらを差分領域として検出する。一方、部分画像に含まれる差分画素の画素数が閾値Th2以下の場合には、差分領域検出部112aは、その部分画像に含まれる差分画素を差分領域として検出しない。このとき、送信画像生成部113は、この部分画像を構成する全画素を「非更新領域」として送信画像データを生成する。
ここで、ネットワーク100の通信帯域がさらに小さくなったとすると、閾値設定部116aは、図12に示す閾値管理テーブルTB2に基づき、「3」よりも大きい閾値Th2を設定する。例えば、閾値Th2が「5」に設定されたとすると、差分領域検出部112aは、部分画像Pの差分画素を差分領域として検出しない。これにより、通信帯域が小さくなった場合には、更新領域が減少して非更新領域が増大するので、上述した第1実施形態と同じ理由により、通信端末10aが送信する画像データのデータ量は減少する。このような第2実施形態の会議システムにおいても、画像の品質の向上と画像データの送信量の抑制という両者のバランスを通信帯域の大きさに応じて調整して、通信サービスの品質を向上させることができる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[変形例1]
上述した第1及び第2実施形態では、本発明の通信システムを用いて遠隔会議を行う場合について説明したが、例えば、通信ネットワークを介して講義や講演を行う場合等においても本発明を適用することができる。また、ストリーム配信で映像配信するシステムに適用してもよく、映像通信を用いるシステムであればよい。また、会議システムにおいては、参加者等を撮影した映像の他に、資料等の画像(静止画像)を送信することがある。この場合も、通信端末は、静止画像の内容が変わるときには、時間軸上で連続する2つの画像データを送信することになるので、動画像の配信に限らず、静止画像を配信する場合であっても、実施形態と同等の作用効果を得られる。
[変形例2]
上述した第1及び第2実施形態の構成を以下のように変形してもよい。
通信端末10,10aは、送信画像データに基づいて外部端末20側で表示される画像の画像領域の寸法を条件として、閾値を設定してもよい。例えば、表示部23の表示領域の寸法が、1152×864画素(XGA+)のように大きい場合と、例えば240×320画素(QVGA)のように小さい場合とでは、表示領域の寸法に応じて画像領域の寸法も異なる。この場合、先行フレームデータから後続フレームデータへの変化量が同じであっても、表示領域が小さく、画像領域の寸法が小さい場合の方がその変化は目立ちにくい。そこで、閾値設定部116,116aは、外部端末20の表示部23が表示する画像の画像領域の寸法(或いは、表示領域の寸法)を表す情報を取得して、取得した情報により特定される寸法に基づいて閾値を設定する。具体的には、閾値設定部116,116aは、寸法が小さくなるほど閾値が大きくなるように閾値を変更(設定)する。なお、通信端末10,10aは、会議参加者等により操作部14が操作されて入力された上記寸法を表す情報を取得してもよいし、外部端末20から通信部18を介して取得してもよく、その取得の態様はどのようなものであってもよい。
[変形例3]
上述した第1及び第2実施形態において、通信端末10,10aの通信部18は、画素データの他に、画素データ以外のデータとして音声データ等のデータ(以下、「非画素データ」と総称する。)を送信する。そこで、閾値設定部116,116aは、通信部18により非画素データが送信されている場合には閾値を大きくし、非画素データが送信されていない場合には、それよりも閾値を小さくする。非画素データが送信されないときには、通信帯域が大きいと推測でき、非画素データが送信されているときには、通信帯域が小さいと推測できるからである。
[変形例4]
上述した第1及び第2実施形態において、通信端末10,10aは、音声通信及び映像通信を行う前に、通信に予め与えられた帯域について音声信号と映像信号の帯域配分を決定する機能を有していてもよい。例えば、通信端末10,10aは、遠隔会議が行われている最中(すなわち、音声通信及び映像通信を行っている最中)において、帯域の配分を動的に変更する。このとき、通信端末10,10aは、画像データ及び音声データの少なくともいずれか一方を解析し、解析結果に応じて帯域配分を決定する。通信端末10,10aは、例えば、音声データの音圧及びマイクロホン15によって収音された音声を表す音声データの音圧の少なくともいずれか一方を検出し、検出した音圧が大きいほど音声通信用の帯域幅が大きくなるように、帯域配分を決定する。音圧が大きいということは、会議参加者の発話音等に対応する音声データの送信が行われていることを意味するからである。この場合、閾値設定部116,116aは、決定された帯域配分に応じて、画像データの通信帯域が大きくなるほど閾値が小さくなるよう、帯域配分に基づいて閾値を設定する。
[変形例5]
上述した第2実施形態において、通信端末10aは、以下のようにして差分領域を検出してもよい。なお、この変形例5では、分割部118は設けられないものとし、差分領域検出部112aは、キャプチャ画像生成部111からのキャプチャ画像データに基づき、キャプチャ画像の画像領域全体を対象として差分領域を検出する。
図14は、この変形例5に係る差分領域の検出の態様を説明する図である。図14に示す矩形領域はキャプチャ画像の一部の画像領域を表し、ドットで示したpix1〜pix4は差分画素の位置を表す。
差分領域検出部112aは、差分画素を検出すると、キャプチャ画像IMG2に含まれる或る1つの差分画素(ここでは、差分画素pix1)に注目する。そして、差分領域検出部112aは、差分画素pix1を中心として、決められた大きさの半径(例えば、5画素分)の円領域r1を特定する。そして、差分領域検出部112aは、円領域r1内に別の差分画素が含まれているか否かを判断する。ここでは、円領域r1には差分画素pix2、pix3が含まれている。続いて、差分領域検出部112aは、円領域r1に含まれるいずれかの差分画素を中心として、円領域r1と同じ寸法の円領域を特定する。ここで、差分領域検出部112は、差分画素pix2を中心とした円領域r2を特定し、円領域r2内に別の差分画素が存在するか否かを判断する。ここで、差分領域検出部112aが差分画素pix4を検出すると、円領域r4を特定し、円領域r4内に別の差分画素が存在するか否かを判断する。円領域r4内には別の差分画素はないので、差分領域検出部112aは、続いて差分画素pix3を中心とした円領域r3を特定する。円領域r3内にも別の差分画素はないので、差分領域検出部112aは、ここで差分画素の検出を終了する。
次に、差分領域検出部112aは、検出した差分画素の画素数が閾値(例えば、「3」)を超えているか否かを判断する。ここでは、差分画素の画素数が閾値を超えているので、差分領域検出部112aは、差分画素pix1〜pix4を含む外接矩形領域を特定し、この領域を差分領域として検出する。このように、差分領域検出部112aは、後続フレームデータに含まれる差分画素を中心(基準)として、そこから決められた範囲の画像領域内にある別の差分画素を検出し、別の差分画素が存在すれば、その画素を中心(基準)とした領域内でさらに別の差分画素を検出する。差分領域検出部112aは、このような差分画素の検出を繰り返していき、閾値以上の数の差分画素を検出した場合には、検出したすべての画素を含む画像領域を特定して、この画像領域を差分領域として検出する。一方、差分領域検出部112aは、閾値以上の差分画素を検出しなかった場合には、検出した差分画素を差分領域に含めない。なお、ここでは、検出したすべての差分画素を含む外接矩形領域を差分領域としたが、例えば差分画素どうしを直線で結んで形成される多角形の内部の領域を差分領域としてもよいし、差分画素のみからなる差分領域としてもよく、少なくとも検出した差分画素がすべて含まれる画像領域が特定されればよい。
差分領域の検出の態様を以下のようにしてもよい。
差分領域検出部112aは、図15に示すように、決められた領域(形状及び寸法)を有する検出領域Dを特定し、キャプチャ画像IMG3において検出領域Dに含まれる差分画素の画素数が閾値以上(例えば、「4」)である場合には、その検出領域Dに含まれる差分画素を差分領域として検出する。差分領域検出部112aは、キャプチャ画像IMG3内で検出領域Dを順次移動させながら差分領域を検出していく。この場合も、差分領域検出部112aは、少なくとも検出した差分画素がすべて含まれる画像領域を差分領域として検出すればよい。
変形例5に係る構成によれば、通信端末10aは、キャプチャ画像において差分画素が密集している領域を特定して、差分領域を検出することができる。
[変形例6]
上述した第1及び第2実施形態において、通信端末10,10aは、外部端末20における映像の表示に係る遅延の程度や、パケットロスの発生の程度を特定することにより、通信経路の通信帯域を特定してもよい。遅延の程度を特定する場合、通信端末10,10aは、例えば往復遅延時間を特定すればよい。往復遅延時間が長いほど、ネットワーク100に生じるトラフィックが増大していることを意味するので、これを通信帯域の小さい場合に対応させる。パケットロスの発生の程度を特定する場合、通信端末10,10aは、パケットロス発生率(受信されなかったパケット数/送信したパケット数)を特定すればよい。パケットロス発生率が高い場合には、ネットワーク100のトラフィックにより破棄されたパケットデータが高いことを意味するから、これを通信帯域の小さい場合に対応させるとよい。また、通信端末10,10aは、これらを併用して制御を行ってもよい。なお、往復遅延時間やパケットロス発生率の測定(特定)については、公知の手法を用いればよい。
[変形例7]
上述した第1実施形態では、通信端末10は、先行フレームデータから後続フレームデータへの変化量として、対応する位置にある画素どうしの階調値の差分を用い、上述した第2実施形態では、通信端末10aは、先行フレームデータから後続フレームデータへの変化量として、差分画素の画素数を用いていた。これらを組み合わせて、通信端末は、階調値の差異及び部分画像毎の差分画素の画素数に基づいて、変化が生じた度合いを表す変化量を求めてもよい。この場合、通信端末は、階調値の差異が大きく、且つ差分画素の画素数が多い部分画像の変化量を大きくし、階調値の差異が小さく、且つ差分画素の画素数が少ない部分画像の変化量を小さくするよう変化量を特定する。この構成において、閾値設定部は、階調値の差異及び部分画像毎の差分画素の画素数に基づく変化量に対する閾値を設定することになる。
また、上述した第1及び第2実施形態では、通信端末10,10aは、差分画素のみからなる画像領域を差分領域として検出して更新していたが、例えば、人物の顔を認識し、その顔画像領域を基準に差分領域を決定する等、差分画素を基準として決められた範囲にある画素を差分領域としてもよく、差分画素を含む画像領域を差分領域として検出すればよい。
[変形例8]
上述した第1及び第2実施形態において、通信端末10,10aは、いわゆるルーティング機能を備えたルータであってもよい。この場合、通信端末10,10aは外部のコンピュータ装置等から画像データが入力される入力端子と、映像送信部115からの映像データ(画像データ)を出力する出力端子とを備え、通信端末10,10aは、入力端子に入力された画像データとして、先行フレームデータ及び後続フレームデータを取得して、後続フレームデータに基づいて生成した送信画像データをルーティングして送信する。
[変形例9]
上述した第1及び第2実施形態の制御部11,21が実現する各機能は、1又は複数のハードウェアによって実現されてもよいし、1又は複数のプログラムの実行により実現されてもよい。
1…会議システム、10,10a…通信端末、100…ネットワーク、11,21…制御部、111…キャプチャ画像生成部、112,112a…差分領域検出部、113…送信画像生成部、114…エンコード部、115…映像送信部、116,116a…閾値設定部、117…帯域特定部、118…分割部、12,22…記憶部、121…映像受信部、122…デコード部、123…合成部、13,23…表示部、14,24…操作部、15,25…マイクロホン、16,26…音声処理部、17,27…スピーカ、18,28…通信部、19,29…撮影部、20…外部端末。

Claims (3)

  1. 各画素の階調値を含む画像データであって、時間軸上で先行する第1の画像データと、時間軸上で前記第1の画像データに後続する第2の画像データとを取得する取得手段と、
    前記第1の画像データに含まれる画素に対して、当該画素の位置に対応する位置にある前記第2の画像データに含まれる画素のうち階調値が変化した画素の数及びその階調値の少なくとも一方に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへの変化量を特定し、その変化量が閾値以上である場合には、前記第2の画像データにおいて前記階調値が変化した画素を少なくとも含む画像領域を差分領域として検出する差分領域検出手段と、
    前記差分領域検出手段により検出された差分領域に含まれる画素の階調値を含む画像データを生成して、外部端末へ送信する送信手段と、
    予め決められた条件に応じた前記閾値を設定する閾値設定手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信手段により画像データが送信される外部端末への通信経路の通信帯域を特定する帯域特定手段を備え、
    前記閾値設定手段は、前記帯域特定手段により特定された通信帯域を前記条件とし、前記通信帯域が大きくなるほど前記閾値が小さくなるように当該閾値を変更する変更範囲を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 通信装置と、前記通信装置とネットワークを介して接続された外部端末とを備え、
    前記通信装置は、
    各画素の階調値を含む画像データであって、時間軸上で先行する第1の画像データと、時間軸上で前記第1の画像データに後続する第2の画像データとを取得する取得手段と、
    前記第1の画像データに含まれる画素に対して、当該画素の位置に対応する位置にある前記第2の画像データに含まれる画素のうち階調値が変化した画素の数及びその階調値の少なくとも一方に基づき、前記第1の画像データから前記第2の画像データへの変化量を特定し、その変化量が閾値以上である場合には、前記第2の画像データにおいて前記階調値が変化した画素を少なくとも含む画像領域を差分領域として検出する差分領域検出手段と、
    前記差分領域検出手段により検出された差分領域に含まれる画素の階調値を含む画像データを生成して、外部端末へ送信する送信手段と、
    予め決められた条件に応じた前記閾値を設定する閾値設定手段と
    を備え、
    前記外部端末は、
    前記送信手段によって送信された画像データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した画像データに基づいて、表示手段に画像を表示する表示制御手段であって、前記受信した前記差分領域を表す画像データと、前記受信した当該画像データに時間的に先行する画像データとを合成した合成画像データに基づいて画像を表示する表示制御手段と
    を備えることを特徴とする通信システム。
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