JP2010169335A - 熱交換器及びその水室 - Google Patents

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広介 菊地
Shuichi Imazu
秀一 今津
Shigeo Oda
繁夫 織田
Yasuyuki Kawasato
康行 川里
Takeo Takei
武雄 武井
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Abstract

【課題】シェルアンドチューブ式熱交換器における冷却細管の洗浄装置を設置する際に、配置スペース制限の緩和及び設置コストの削減が可能な熱交換器の水室を提供すること。
【解決手段】冷却水が流通する複数の冷却細管6と、この複数の冷却細管6が収納され被冷却媒体が流通する胴体1とを備える熱交換器の水室において、複数の冷却細管6の出口側で胴体1に接続された出口水室5と、この出口水室5内に設けられたボール捕集器14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は胴体内に複数の冷却細管が収納された熱交換器及びその水室に関する。
熱交換器には、胴体内に収納した複数の冷却細管に冷却水を流通させ、胴体内に導入した被冷却媒体と冷却細管内の冷却水とを熱交換させることで被冷却媒体を冷却するいわゆるシェルアンドチューブ式熱交換器がある。
この種の熱交換器では、冷却細管内面にスライムや異物等が付着あるいは停滞すると冷却細管が腐食したり伝熱性能が低下したりするので、冷却細管の定期的な洗浄が必要である。例えば、蒸気タービンの復水器では、復水器運転中の冷却細管に洗浄用ボール(スポンジボール)を循環流通させ、管内のスライムや異物等を除去する洗浄装置が用いられている(非特許文献1等参照)。
この洗浄装置では、冷却細管に冷却水を導入する冷却水入口管にボール注入管を介してスポンジボールを投入して冷却細管内を洗浄した後、冷却水出口管に設置したボール捕集器でボールの捕集を行っている。ボール捕集器で捕集されたボールは、ボール取り出し管を介して復水器から取り出され、循環ポンプによってボール注入管を介して冷却水入口に再度投入されて冷却細管の洗浄を繰り返す。なお、洗浄開始時のボール投入と終了時のボール回収は、ボール取り出し管又はボール注入管に設けられたボール回収器により行われている。
タービンプラントの熱交換器、火力原子力発電、Vol.42、No.4、143〜145ページ
ところで、上記洗浄装置におけるボール捕集器は、出口水室を介して熱交換器(復水器)に接続される冷却水出口管の中途に設置されるため、冷却水出口管の口径と同程度の大きさになる。例えば、130万kw級の原子力プラントでは、ボール捕集器の直径は2600mmにまで達し、ボール捕集器のための大きな配置スペースが必要となる。
また、冷却水出口管は熱交換器の出口水室の下流側で屈曲していることが多い。そのため、ボール捕集器の設置にあたっては、当該屈曲部(管曲がり部)で生じる乱流又は偏流を考慮して、冷却水出口管が直線状に延びた直管部が必要となる。しかし、既設プラントでは、屈曲部の下流側に設けられる直管部はコンクリート基礎に埋設されていることが多く、ボール捕集器設置の妨げとなっている。そのため、既存プラントに洗浄装置を追加設置する際の障害となることが多い。
本発明の目的は、いわゆるシェルアンドチューブ式熱交換器における冷却細管の洗浄装置を設置する際に、配置スペース制限の緩和及び設置コストの削減が可能な熱交換器の水室を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、冷却水が流通する複数の冷却細管と、この複数の冷却細管が収納され被冷却媒体が流通する胴体とを備える熱交換器の水室において、前記複数の冷却細管の出口側で前記胴体に接続された出口水室と、この出口水室内に設けられたボール捕集器とを備えるものとする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ボール捕集器は、洗浄用ボールの径より小さい目で形成されたボール捕集部と、このボール捕集部で捕集された洗浄用ボールを前記出口水室から取り出すボール取り出し管とを備えるものとする。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、前記出口水室の出口側に設けられているものとする。
(4)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、前記出口水室の下方に突出して設けられた配管であって、前記出口水室を冷却水出口管に接続する接続管の内側に設けられており、前記ボール取り出し管は、前記接続管に接続されているものとする。
(5)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、前記複数の冷却細管の出口を覆うように取り付けられているものとする。
(6)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、複数の板材を洗浄用ボールの径より小さい間隔で配列して形成されているものとする。
(7)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、水平に設置された回動軸を中心に回動可能であるものとする。
(8)上記(2)において、好ましくは、前記ボール捕集部は、冷却水の流通方向における下流側を底面とする中空円錐材に洗浄用ボールの径より小さい複数の孔を設けて形成されており、前記出口水室内に設けられた旋回流発生手段をさらに備えているものとする。
(9)上記(8)において、好ましくは、前記旋回流発生手段は、冷却水の流通方向における下流側に向かって半径が徐々に拡大する螺旋部材であり、その螺旋部材は、前記中空円錐材の内部又は外部に固定されているものとする。
(10)上記(1)において、好ましくは、前記熱交換器は蒸気タービンの復水器であり、前記復水器は基礎上に設置されており、前記出口水室と接続される冷却水出口管の直管部は前記基礎内に埋設されているものとする。
(11)上記(1)において、好ましくは、前記熱交換器には、被冷却媒体として循環水が供給されているものとする。
(12)本発明は、上記目的を達成するために、冷却水が流通する複数の冷却細管と、この複数の冷却細管が収納され被冷却媒体が流通する胴体と、前記複数の冷却細管の入口側で前記胴体に接続された入口水室と、前記複数の冷却細管の出口側で前記胴体に接続された出口水室と、この出口水室内に設けられたボール捕集器とを備えるものとする。
本発明によれば、ボール捕集器の配置スペース確保が容易になるとともに設置コストを削減することができる。
本発明の実施の形態に係る復水器の概略構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る出口水室近傍の図。 従来の復水器の概略構成図。 本発明の第2の実施の形態に係る出口水室近傍の図。 本発明の第3の実施の形態に係る出口水室近傍の図。 本発明の第4の実施の形態に係る出口水室近傍の図。 本発明の第5の実施の形態に係るチューブラ式熱交換器の概略構成図。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。ここでは、まず、シェルアンドチューブ式熱交換器として蒸気タービンの復水器を例に挙げて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る復水器の概略構成図である。
この図に示す復水器は、入口水室4と、冷却細管6と、胴体1と、出口水室5と、冷却細管洗浄装置(洗浄装置)50を備えており、基礎(コンクリート基礎)13上に設置されている。また、復水器1の上部は蒸気タービン設備におけるタービン車室に連結されている。
入口水室4は、フランジ42を介して接続された冷却水入口管2から冷却水が供給される部分であり、冷却細管6の入口側において胴体1と接続されている。入口水室4に供給された冷却水は、入口水室4内に開口している複数の冷却細管6にそれぞれ導入される。なお、本実施の形態における冷却水入口管2の上流側は海洋に接続されており、冷却水として海水が利用されている。
冷却細管6は、入口水室4からの冷却水が流通するもので、胴体1内に複数収納されている。本実施の形態では、胴体1内にはタービン車室からの水蒸気(被冷却媒体)が流通しており、水蒸気は冷却細管6中の冷却水と熱交換することで冷却されて復水する。
出口水室5は、冷却細管6内で被冷却媒体と熱交換した冷却水が供給される部分であり、冷却細管6の出口側において胴体1と接続されている。各冷却細管6から排出された冷却水は出口水室5内で合流する。本実施の形態における出口水室5には、洗浄用ボール7の内部滞留を抑制するために、冷却細管6の開口部と対向する側面の上部に面取り部45が設けられている。
また、出口水室5内には、洗浄装置50のボール捕集器14が設けられており、冷却細管6の内面を洗浄した洗浄用ボール7はボール捕集器14で捕集される(ボール捕集器14の具体的な構成については、図を用いて後に詳述する)。すなわち、本実施の形態に係る出口水室5は洗浄装置50の洗浄用ボール7捕集機能を有している。ボール捕集器14によって洗浄用ボール7が取り除かれた冷却水は、フランジ43を介して出口水室5と接続された冷却水出口管3に導入される。なお、冷却水出口管3の下流側は例えば海洋に接続されており、被冷却媒体と熱交換した冷却水は系外へ放出される。
洗浄装置50は、洗浄用ボール7を循環流通させて冷却細管6の内面を洗浄するもので、ボール捕集器14と、ボール取り出し管8と、循環ポンプ9と、ボール回収器10と、ボール注入管11を備えている。なお、洗浄用ボール7の素材としてはスポンジを利用することが好ましい。
ボール取り出し管8は、ボール捕集器14で捕集された洗浄用ボール7が流通するもので、出口水室5に接続されている。また、ボール取り出し管8は、出口水室5の反対側において、循環ポンプ9を介してボール回収器10と接続されており、ボール捕集器14で捕集された洗浄用ボール7は循環ポンプ9によって出口水室5から取り出される。なお、図1において、循環ポンプ9及びボール回収器10は、基礎13内に埋設されているかのように図示されているが、実際は基礎13上のスペースに設置されている。
ボール注入管11は、ボール捕集器14で捕集された洗浄用ボール7が流通するもので、冷却水入口管2に接続されている。また、ボール注入管11は、冷却水入口管2の反対側では、ボール回収器10と接続されている。ボール捕集器14で捕集された洗浄用ボール7は、ボール注入管11を介して冷却水入口管2に再度導入され、冷却細管6の内面を洗浄する。なお、ボール回収器10は、洗浄開始時の洗浄用ボール7の投入と、洗浄終了時の洗浄用ボールの回収を行うもので、洗浄時以外の場合は洗浄用ボール7はボール回収器10に保存されている。
図2は本発明の第1の実施の形態に係る出口水室5近傍の図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略することがある(後の図も同様とする)。
この図に示す出口水室5は、水室カバー51と、ボール捕集器14と、水室カバー51の下方に接続された接続管52を備えている。
水室カバー51は、各冷却細管6の出口側の空間を覆っており、各冷却細管6から排出される冷却水が合流する空間を形成している。この水室カバー51によって出口水室5の大半の部分が形成されている。水室カバー51の下部には、ボール捕集器14が収納されている。
ボール捕集器14は、ボール捕集部53と、捕集ガイド54と、回動装置15を備えている。
ボール捕集部53には洗浄用ボール7の径より小さい目(例えば、目開き10mm程度)が形成されており、ボール捕集器14はこの目を利用して洗浄用ボール7を冷却水から捕集している。本実施の形態におけるボール捕集部53は、複数の板材(例えば、ステンレス製)55を冷却細管6の軸方向に間隔を介して配列して形成した2つのスクリーン56,56で形成されている。
冷却細管6の洗浄時における2つのスクリーン56,56は、出口水室5の上方を頂点とする山形(逆V字形)を形成する姿勢で保持されている。このようにスクリーン56,56で山形を形成すると、スクリーン56,56と水室カバー51との間に谷部58を形成できるので、その谷部58に洗浄用ボール7を容易に集めることができる。谷部58の底にはボール取り出し管8の端部81が開口しており、捕集された洗浄用ボール7は循環ポンプ9によってボール注入管11を介して冷却細管6の上流側に再度供給される。なお、本実施の形態における水室カバー51は、スクリーン56,56とともにV字形の谷部58を形成するように、下方に向かうほどその流路面積が縮小するよう形成されている(換言すれば、水室カバー51の下部は、スクリーン56,56と対向する2つの壁面の距離が下方に向かうにしたがって徐々に小さくなるように形成されている)。このように水室カバー51を形成すると、水室カバー51側を通過する洗浄用ボール7も谷部58に容易に導くことができる。また、本実施の形態では、捕集した洗浄用ボール7をさらに円滑にボール取り出し管8に導くために、2つの板をV字形の姿勢で固定して形成した捕集ガイド54を谷部58に設置している。なお、捕集ガイド54としては、スクリーン56,56と同様の“目”を設けたものを利用しても良い。
回動装置15は、地面に水平に設置された回動軸59を中心にしてスクリーン56,56を回動させるものである。本実施の形態における回動軸59は、冷却細管6の軸方向と平行であり、スクリーン56,56の高さ方向における略中央部に固定されている。回動軸59は、回動軸59の一端に接続されたアクチュエータ60の運動によって回動自在に構成されている。本実施の形態におけるアクチュエータ60は油圧シリンダであり、その油圧シリンダはハンドル61を回転させることで伸縮する。スクリーン56,56は、油圧シリンダ60を最も伸長させたときには洗浄姿勢(山形)に保持されており、そこから油圧シリンダ60を縮短させると図中の矢印の方向に回動してハの字形又は互いに平行な姿勢で保持される。通常運転時(非洗浄時)において、このように回動装置15を利用してスクリーン56,56をハの字形又は平行の姿勢で保持すると、冷却水がスクリーン56,56を通過する際に生じる圧力損失を低減することができる。
接続管52は、水室カバー51の下方(すなわち、ボール捕集器14の下方)に接続された配管であり、水室カバー51内の空間と連通している。本実施の形態における接続管52は、水平に保持された直管部だけで形成されており、フランジ43を介して冷却水出口管3の直管部と連結されている。フランジ43はコンクリート基礎13のピット44内に位置しており(図1参照)、復水器の胴体1への出口水室5(水室カバー51及び接続管52)の取り付け及び取り外し作業が容易になっている。
次に従来の復水器を参照しながら本実施の形態の効果について説明する。
図3は従来の復水器の概略構成図である。
この図に示す従来の復水器は、冷却水出口管3にボール捕集器64を設けて冷却細管6の洗浄運転を行っている。このようにボール捕集器64を冷却水出口管3に設置すると、ボール捕集器64の大きさは冷却水出口管3の配管口径と同等程度になる。そのため、ボール捕集器64の設置には大きなスペースが必要となっていた。
また、ボール捕集器64は、乱流又は偏流を避けるために冷却水出口管3の直管部に設置する必要がある。しかし、冷却細管6の洗浄装置を具備しない既設の復水器では、冷却水出口管3は、出口水室65から略鉛直下方向に延びて略水平方向に屈曲した直後にコンクリート基礎13に埋設されることが多く(図1における冷却水出口管3の状態に相当する)、ボール捕集器64が設置可能な直管部はコンクリート基礎13内に埋設されることが多い。そのため、既設の復水器では、ボール捕集器64の設置スペースを確保できないために洗浄装置を追加設置することが困難な場合が多かった。
これに対して本実施の形態では、出口水室5の内部にボール捕集器14が設けられている。このようにボール捕集器14を出口水室5の内部に設置すると、ボール捕集器を冷却水出口管3の直管部に設置する必要がなくなるので、配置スペースの確保が容易になる。また、ボール捕集器14を出口水室5内に設置することにより、ボール捕集器14の大きさを従来よりも縮小できるので製作コストが削減できるとともに、出口水室5を取り換えるだけで設置作業を完了できるので据付コストも削減することができる。このように、本実施の形態によれば、冷却水出口管3の直管部が外部に充分表出していない既設の復水器にも洗浄装置の追加設置が可能になるので、復水器の伝熱性能回復によるプラント出力向上を期待することができる。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る出口水室5A近傍の図である。
この図に示す出口水室5Aは、冷却細管6の出口側で胴体1と接続された水室カバー51Aと、接続管52Aと、ボール捕集器14Aを備えている。
接続管52Aは、水室カバー51Aの底面から下方に突出して設けられた直線状の配管であり、その下端には冷却水出口管3との接続部であるフランジ43が設けられている。冷却水出口管3は、コンクリート基礎13のピット44内において、フランジ43を介して接続管52Aと接続されている。
ボール捕集器14Aのボール捕集部53Aは、出口水室5Aの出口側、より具体的には接続管52Aの内側に設けられている。本実施の形態におけるボール捕集部53Aは、複数の板材(例えば、ステンレス製)55Aを水平方向に間隔を介して配列して形成されている。各板材55Aが形成する隙間の間隔は、第1の実施の形態と同様に洗浄用ボール7の径より小さくなっている(例えば、目開き10mm程度)。洗浄時におけるボール捕集部53Aは、図4に示すように傾斜した姿勢で保持されており、接続管52Aの壁面との間に谷部58を形成する。谷部58の底には、ボール取り出し管8の端部(図示せず)が開口しており、ボール取り出し管8を介して洗浄用ボール7を出口水室5A内から取り出し可能になっている。また、ボール捕集部53Aには回動軸59が水平に取り付けられており、本実施の形態においても通常運転時における圧力損失の低減が可能になっている。
上記のように出口水室5Aを構成しても、ボール捕集器を冷却水出口管3の直管部に設置する必要がなくなるので、ボール捕集器の配置スペース確保が容易になるとともに設置コストを削減することができる。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して単純な構成で出口水室5Aを製作できる点にメリットがある。
図5は本発明の第3の実施の形態に係る出口水室5B近傍の図である。
この図に示す出口水室5Bは、冷却細管6の出口側で胴体1と接続された水室カバー51Bと、接続管52Aと、ボール捕集器14Bを備えている。
ボール捕集器14Bは、中空円錐材53Bと、螺旋部材(旋回流発生手段)66を備えている。
中空円錐材53Bは、内部が空洞の円錐で形成されており、その側面には洗浄用ボール7の径よりも小さい孔(例えば、直径10mm程度(図示せず))が複数設けられている。中空円錐材53Bの底面は、冷却水の流通方向における下流側、すなわち水室カバー51Bの底面に位置しており、中空円錐材53Bの頂点は水室カバー51B内の上部に位置している。中空円錐材53B内の空洞は、水室カバー51Bの下方に接続された接続管52Aと連通している。なお、中空円錐材53Bは例えばパンチングプレートで形成することが好ましい。
螺旋部材66は、水室カバー51B内に旋回流を発生させるもので、冷却水の流通方向における下流側(すなわち、本実施の形態では略鉛直方向の下側)に向かって、その半径が徐々に拡大するように形成されている。本実施の形態における螺旋部材66は、中空円錐材53Bの内側面に固定されており、中空円錐材53Bの底面に向かって半径が拡大する螺旋を形成している。すなわち、本実施の形態における中空円錐材53Bと螺旋部材66は、冷却水中の異物排出に有効なサイクロコニックストレーナを応用したものに相当する。このように螺旋部材66を設けると、接続管52Aに導入されるまでの間に冷却水に力が与えられて、水室カバー51B内に旋回流を発生させることができる。なお、螺旋部材66は、中空円錐材53Bと水室カバー51Bの間(すなわち、中空円錐材53Bの外部)に設けても良く、例えば、中空円錐材53Bの外側面に取り付けても良い。
水室カバー51Bの側面は、螺旋部材66による旋回流の形成を促進させるために、中空円錐材53Bの円錐形状に合わせて曲線で形成されている。そのため、洗浄用ボール7の内部滞留を抑制する面取り部45Bも曲線で形成されている。水室カバー51Bの底面には、ボール取り出し管8が接続されている。これにより、旋回流によって水室カバー51Bの底面に集められる洗浄用ボール7を出口水室5B内から取り出し可能になっている。
上記のように構成された出口水室5Bにおいて、水室カバー51B内の冷却水の流れは中空円錐材53Bの形状に沿った下向きの旋回流となる。これにより、洗浄用ボール7は、水室カバー51Bの底面側かつ側面側に集まりやすくなるので、洗浄用ボール7が水室カバー51B内に滞留することを防止できるとともに、洗浄用ボール7をボール取り出し管8を介して容易に回収できる。したがって、上記のように出口水室5Bを構成しても、ボール捕集器を冷却水出口管3の直管部に設置する必要がなくなるので、ボール捕集器の配置スペース確保が容易になるとともに設置コストを削減することができる。
図6は本発明の第4の実施の形態に係る出口水室5C近傍の図である。
この図に示す出口水室5Cは、水室カバー51Aと、接続管52Aと、ボール捕集器14Cを備えている。
ボール捕集器14Cは、管板20を覆うように取り付けられた複数のボール捕集部53Cを備えている。すなわち、本実施の形態におけるボール捕集器14Cは、出口水室5Cの入口側に設置されている。管板20には胴体1内に収納された複数の冷却細管6の出口が配列されている。
本実施の形態におけるボール捕集部53Cは、それぞれ第1の実施の形態におけるスクリーン56を縮小したもの2つをV字形に組み合わせて構成されており、管板20を覆い隠すように上下方向に配列されている。また、各ボール捕集部53Bが形成するV字の谷部58は冷却水の流通方向における下流側に位置している。なお、図示して説明しないが、ボール捕集部53Cの各スクリーンに回動軸59を水平に取り付けて各スクリーンを回動自在とし、第1の実施の形態等と同様に通常運転時における圧力損失の低減を図っても良い。
各ボール捕集部53Cの谷部58の近傍には、谷部58に沿って横管82が配設されている。各横管82は、水室カバー51Aの一方側の側面において縦管83と接続されており、縦管83とともにボール取り出し管8を構成している。横管82からは、所定の間隔を介して分岐管84が接続されており、分岐管84の端部は谷部58に開口している。このようにボール取り出し管8を構成すると、各ボール捕集部53Cで捕集された洗浄用ボール7を、分岐管84の谷部58側の開口部を介して横管82及び縦管83に導入できるので、洗浄用ボール7を出口水室5Cの外部に取り出すことができる。
上記のように出口水室5Cを構成しても、ボール捕集器を冷却水出口管3の直管部に設置する必要がなくなるので、ボール捕集器の配置スペース確保が容易になるとともに設置コストを削減することができる。
ところで、先の各実施の形態では、シェルアンドチューブ式熱交換器として、蒸気タービンの復水器の例について説明してきたが、本発明は発電プラント等で利用する循環水を冷却するいわゆるチューブラ式熱交換器にも適用することができる。
図7は本発明の第5の実施の形態に係るチューブラ式熱交換器の概略構成図である。
この図に示す熱交換器は、円筒状の胴体21と、胴体21の軸方向における一方側の端部に取り付けられた水室カバー35と、水室カバー35内の空間を入口水室24と出口水室25に分割する仕切板37と、胴体21内に収納され入口水室24と出口水室25とを接続する複数の冷却細管26と、出口水室25内に設けられ洗浄用ボール7を捕集するボール捕集器34を備えている。
胴体21には、被冷却媒体である循環水が導入される循環水入口管32と、冷却細管26内の冷却水と熱交換して冷却された循環水が排出される循環水出口管33が取り付けられている。
水室カバー35の入口水室24側には入口接続管28が、出口水室25側には出口接続管29が取り付けられている。入口接続管28は、入口水室24の一部を成しており、フランジ42を介して冷却水入口管2と接続されている。出口接続管29は、出口水室25の一部を成しており、フランジ43を介して冷却水出口管3と接続されている。
ボール捕集器34は、水室カバー35内の出口水室25側又は出口接続管29に設けられている。ボール捕集器34の具体的構成は、先の実施の形態におけるボール捕集器14,14A,14B,14Cのいずれかと同様とする。このようにボール捕集器34を出口水室25内に設けると、水室カバー35、入口接続管28及び出口接続管29をまとめて交換するだけでボール捕集器34を追加設置できるので、既存の熱交換器への洗浄装置50の追加設置が容易になる。
したがって、上記のように出口水室25にボール捕集器34を設けても、先の各実施の形態同様に、ボール捕集器を冷却水出口管3の直管部に設置する必要がなくなるので、ボール捕集器の配置スペース確保が容易になるとともに設置コストを削減することができる。
1 胴体
2 冷却水入口管
3 冷却水出口管
4 入口水室
5 出口水室
6 冷却細管
7 洗浄用ボール
8 ボール取り出し管
9 循環ポンプ
10 ボール回収器
11 ボール注入管
13 基礎
14 ボール捕集器
15 回動装置
20 管板
21 胴体
24 入口水室
25 出口水室
26 冷却細管
34 ボール捕集器
35 水室カバー
50 洗浄装置
51 水室カバー
52 接続管
53 ボール捕集部
53B 中空円錐材
55 板材
59 回動軸
66 螺旋部材

Claims (12)

  1. 冷却水が流通する複数の冷却細管と、この複数の冷却細管が収納され被冷却媒体が流通する胴体とを備える熱交換器の水室において、
    前記複数の冷却細管の出口側で前記胴体に接続された出口水室と、
    この出口水室内に設けられたボール捕集器とを備えることを特徴とする熱交換器の水室。
  2. 請求項1記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集器は、
    洗浄用ボールの径より小さい目で形成されたボール捕集部と、
    このボール捕集部で捕集された洗浄用ボールを前記出口水室から取り出すボール取り出し管とを備えることを特徴とする熱交換器の水室。
  3. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、前記出口水室の出口側に設けられていることを特徴とする熱交換器の水室。
  4. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、前記出口水室の下方に突出して設けられた配管であって、前記出口水室を冷却水出口管に接続する接続管の内側に設けられており、
    前記ボール取り出し管は、前記接続管に接続されていることを特徴とする熱交換器の水室。
  5. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、前記複数の冷却細管の出口を覆うように取り付けられていることを特徴とする熱交換器の水室。
  6. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、複数の板材を洗浄用ボールの径より小さい間隔で配列して形成されていることを特徴とする熱交換器の水室。
  7. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、水平に設置された回動軸を中心に回動可能であることを特徴とする熱交換器の水室。
  8. 請求項2記載の熱交換器の水室において、
    前記ボール捕集部は、冷却水の流通方向における下流側を底面とする中空円錐材に洗浄用ボールの径より小さい複数の孔を設けて形成されており、
    前記出口水室内に設けられた旋回流発生手段をさらに備えていることを特徴とする熱交換器の水室。
  9. 請求項8記載の熱交換器の水室において、
    前記旋回流発生手段は、冷却水の流通方向における下流側に向かって半径が徐々に拡大する螺旋部材であり、
    その螺旋部材は、前記中空円錐材の内部又は外部に固定されていることを特徴とする熱交換器の水室。
  10. 請求項1記載の熱交換器の水室において、
    前記熱交換器は蒸気タービンの復水器であり、
    前記復水器は基礎上に設置されており、
    前記出口水室と接続される冷却水出口管の直管部は前記基礎内に埋設されていることを特徴とする熱交換器の水室。
  11. 請求項1記載の熱交換器の水室において、
    前記熱交換器には、被冷却媒体として循環水が供給されていることを特徴とする熱交換器の水室。
  12. 冷却水が流通する複数の冷却細管と、
    この複数の冷却細管が収納され被冷却媒体が流通する胴体と、
    前記複数の冷却細管の入口側で前記胴体に接続された入口水室と、
    前記複数の冷却細管の出口側で前記胴体に接続された出口水室と、
    この出口水室内に設けられたボール捕集器とを備えることを特徴とする熱交換器。
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