JP2010167630A - 射出成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】 往復運動する単一のピストンにより駆動可能で、雄型部の小型化・大型化およびアンダーカット部の大型化にも対応できる射出成形用金型を提供する。
【解決手段】 雄型部と、駆動機構とを備え、雄型部が、センターコアと、その外周に交互に位置する主スライドコアおよび副スライドコアからなり、駆動機構が、ピストンと、ピストンと一体のバックプレートと、前面上を主スライドコアが摺動するコアプレートと、両プレートの周縁部に位置する第一ピン〜第六ピンと、それらを納めるハウジングとを備え、第五ピン、第六ピンおよびセンターコアが、バックプレートと一体であり、第三ピンおよび第四ピンが、コアプレートと一体であり、主スライドコアおよび副スライドコアがそれぞれ第二ピンおよび第一ピンと摺動手段により連結されており、第一ピン、第二ピン、第三ピンがそれぞれ第四ピン、第五ピン、第六ピンと連結手段により連結されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中空部の内面にアンダーカット部を有する樹脂成形品の射出成形用金型に関する。
図7((a)は斜視図、(b)は中心軸断面図である)に示すような、中空部Hの内面に突出するアンダーカット部Uを有する樹脂成形品Pを、金型により射出成形する場合、アンダーカット部に金型の雄型部が係止するため、雄型部を分割して構成し、係止する部分より小径に縮小して離型する方法が採られている。本願発明者も、特許文献1において、雄型部をセンターコア、主スライドコアおよび副スライドコアに分割した射出成形用金型を提案している。
特開2002−46158号公報
しかしながら、文献1には、雄型部の分割構成については示されているものの、分割されたそれぞれの部品を動作させる機構については詳述されていない。この金型は、各部品を順次動作させる必要があり、そのための機構が複雑であれば、非常にコストが高くなってしまう。また、雄型部の小型化および大型化に対応できること、ならびに中空部の内径に対するアンダーカット部の突出長さまたは陥没深さを大きくすることも望まれていた。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、中空部の内面にアンダーカット部を有する樹脂成形品の射出成形用金型であって、往復運動する単一のピストンにより駆動可能であり、雄型部の小型化・大型化およびアンダーカット部の大型化にも対応できる射出成形用金型を提供することを目的とする。
本発明のうち請求項1の発明は、中空部の内面にアンダーカット部を有する樹脂成形品の射出成形用金型であって、中空部を形成する雄型部と、雄型部を動かす駆動機構とを備え、雄型部が、センターコアと、センターコアの外周に交互に位置する主スライドコアおよび副スライドコアからなり、駆動機構が、前進後退運動するピストンと、ピストンと一体のバックプレートと、バックプレートの前側に位置し、その前面上を主スライドコアが内外周方向に摺動するコアプレートと、バックプレートおよびコアプレートの周縁部に位置する第一ピン、第二ピン、第三ピン、第四ピン、第五ピンおよび第六ピンと、それらを納める筒状のハウジングとを備え、第五ピン、第六ピンおよびセンターコアが、バックプレートと一体であり、第三ピンおよび第四ピンが、コアプレートと一体であり、ピストン後退時においては、第五ピン、第六ピン、センターコアおよびバックプレートがピストンとともに後退し、次いで第二ピンが、バックプレートに係合して後退し、摺動手段により主スライドコアを内周側へ動かし、次いで第三ピンが、バックプレートに係合して後退し、それとともにコアプレートおよび主スライドコアが後退し、次いで第一ピンが、コアプレートに係合して後退し、摺動手段により副スライドコアを内周側へ動かして、樹脂成形品の取り出しを可能とし、ピストン前進時においては、第五ピン、第六ピン、センターコアおよびバックプレートがピストンとともに前進し、第六ピンが連結手段により第三ピンと連結して前進させ、それとともにコアプレート、主スライドコアおよび第四ピンが前進し、第五ピンが連結手段により第二ピンと連結して前進させ、第四ピンが連結手段により第一ピンと連結して前進させ、第一ピンが摺動手段により副スライドコアを外周側へ動かした後、連結手段により第四ピンと第一ピンの連結が解除され、第一ピンの前進が停止し、次いで主スライドコアが前端に到達すると、連結手段により第六ピンと第三ピンの連結が解除され、第三ピンの前進が停止し、それとともにコアプレートおよび主スライドコアの前進が停止し、次いで第二ピンが、摺動手段により主スライドコアを外周側へ動かした後、連結手段により第五ピンと第二ピンの連結が解除され、第二ピンの前進が停止し、次いでセンターコアが前端に到達して、樹脂成形品の成形を可能とすることを特徴とする。
本発明のうち請求項2の発明は、摺動手段が、第一ピンおよび第二ピンに形成した前側に向けて内周側に傾斜する案内溝と、副スライドコアおよび主スライドコアから突出してそれぞれ第一ピンおよび第二ピンの案内溝に係合する案内突部と、からなることを特徴とする。
本発明のうち請求項3の発明は、ハウジングの内周側面に第一ピン、第二ピンおよび第三ピンが摺接しており、第一ピン、第二ピンおよび第三ピンの内周側面にそれぞれ第四ピン、第五ピンおよび第六ピンが摺接しており、連結手段が、ハウジングの内周側面に形成した外側半球穴と、第一ピン、第二ピンおよび第三ピンの内外周方向に形成した貫通孔と、第四ピン、第五ピンおよび第六ピンの外周側面に形成した内側半球穴と、外側半球穴、貫通孔および内側半球穴内を転がる球体と、からなり、第一ピンと第四ピン、第二ピンと第五ピン、第三ピンと第六ピンそれぞれの貫通孔と内側半球穴が連通することでピン同士が連結され、ハウジングの外側半球穴と第一ピン、第二ピンおよび第三ピンそれぞれの貫通孔が連通することでピン同士の連結が解除されることを特徴とする。
本発明のうち請求項1の発明によれば、雄型部を構成するセンターコア、主スライドコアおよび副スライドコアに、第一〜第六ピン、バックプレートおよびコアプレートが連動しており、さらに摺動手段および連結手段を備えることで、前進後退運動する単一のピストンのみによって、雄型部の分割および結合が可能である。
本発明のうち請求項2の発明によれば、簡易な構成により、ピストンの前進後退運動を内外周方向の運動に変換し、主スライドコアおよび副スライドコアを駆動することができる。案内溝の長さや傾斜角度を変更することで、主スライドコアおよび副スライドコアの移動量を調節することができ、移動量を大きくすれば、その分だけアンダーカット部を大型化することもできる。
本発明のうち請求項3の発明によれば、金型の各部品を必要な分だけ順次前進させることができる。この連結手段は、球体と、球体を挿入する半球穴および貫通孔からなる簡易な構成であるから、小型化および大型化も容易である。
本発明の射出成形用金型の縦断面図。 射出成形用金型の横断面図。 雄型部の動作を示す説明図。 摺動手段の説明図。 連結手段の説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 駆動機構の動作を示す説明図。 アンダーカット部を有する樹脂成形品の概略図。
本発明の射出成形用金型の具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。図1は金型全体の縦断面図であり、図2は横断面図である。ただし、図1は、図の右半分に主スライドコア2およびそれに連なる部分の構成を示し、左半分に副スライドコア3およびそれに連なる部分の構成を示した、実際の断面図とは異なる模式的な図である。また、図2は、可動金型200について、ストリッパプレート201および取付板8aを取り外して上面視した図である。なお、前後方向とは図1中の上下方向を指すものとする。本金型は、固定金型100と、固定金型100に対して分離接近自在な可動金型200とを備える。固定金型100は、樹脂成形品の外面部を形成するキャビティプレート101を有し、キャビティプレート101には樹脂を流し込むためのランナ102およびゲート103が形成されている。可動金型200は、キャビティプレート101と当接するストリッパプレート201と、樹脂成形品の中空部を形成する雄型部40と、雄型部40を動かす駆動機構50とを有する。ストリッパプレート201は、可動金型200の前側端に位置し、その中心部に形成した挿通孔202から雄型部40が前側に突出している。そして、ストリッパプレート201の後側に、駆動機構50が位置している。
雄型部40は、センターコア1と、センターコア1の外周に交互に位置する四つの主スライドコア2および四つの副スライドコア3からなる。センターコア1は、棒状で、断面形状は、正方形の周囲に三角形の突出部を有している。主スライドコア2は、略L字形で、頭部2aおよび脚部2bを有し、後述のコアプレート6上に内外周方向に摺動可能に取り付けてある。頭部2aには、樹脂成形品Pのアンダーカット部Uを形成する凹部2cが形成してあり、脚部2bには後述する摺動手段20を構成する案内突部22を備える。副スライドコア3は、略L字形で、頭部3aおよび脚部3bを有し、取付板8bにより、ストリッパプレート201の後面上に内外周方向に摺動可能に取り付けてある。頭部3aには、樹脂成形品Pのアンダーカット部Uを形成する凹部3cが形成してあり、脚部3bには後述する摺動手段20を構成する案内突部22を備える。そして、センターコア1、主スライドコア2の頭部2aおよび副スライドコア3の頭部3aが結合して中実円柱形となり、樹脂成形品Pの内面部を形成する。
続いて、このように構成した雄型部40の動作について、図3に基づき説明する。図3は、(a)、(b)、(c)が動作の各過程におけるセンターコア1、主スライドコア2の頭部2aおよび副スライドコア3の頭部3aの状態を上面視したもので、(d)、(e)、(f)がそれぞれ(a)、(b)、(c)に対応する縦断面図である。初期状態において、センターコア1、主スライドコア2および副スライドコア3が結合し、それぞれの前側端は面一であり、これらとキャビティプレート101により樹脂成形品を成形するためのキャビティCが形成される(図3(a)、(d))。この状態で、キャビティCに溶解した樹脂を流し込んで、樹脂成形品Pを成形する。樹脂が硬化したら、まずセンターコア1を後退させ、続いて主スライドコア2を内周側へ摺動させる(図3(b)、(e))。これにより、主スライドコア2は樹脂成形品のアンダーカット部Uに引っ掛かることなく、ストリッパプレート201の挿通孔202を通って後退することができる。そしてさらに副スライドコア3を内周側へ摺動させれば(図3(c)、(f))、アンダーカット部Uに係合する部分はなくなり、樹脂成形品Pを取り外すことができる。なお、初期状態に戻す際には、逆の手順となる。
そして、センターコア1、主スライドコア2および副スライドコア3をこのように動かすのが駆動機構50である。駆動機構50は、ピストン4、バックプレート5、コアプレート6、第一ピン11、第二ピン12、第三ピン13、第四ピン14、第五ピン15、第六ピン16およびハウジング7を備える。ピストン4は、エアシリンダまたは油圧シリンダなどによって前進後退運動するものである。バックプレート5は、略正方形で、ピストン4と一体となっている。バックプレート5の中心にはセンターコア1が一体に取り付けてあり、前側へ突出している。コアプレート6は、略正方形で、バックプレート5の前側に位置している。その中心には孔が形成してあって、センターコア1が貫通しており、さらにコアプレート6の前面上には、取付板8aにより、主スライドコア2が内外周方向に摺動可能に取り付けてある。そして、これらバックプレート5およびコアプレート6の周縁部には、第一ピン11、第二ピン12、第三ピン13、第四ピン14、第五ピン15および第六ピン16が位置している。各ピンは何れも前後方向に延び、一組の主スライドコア2および副スライドコア3に対して一本ずつ存在し(すなわち、それぞれ四本ずつ存在する)、バックプレート5およびコアプレート6の各辺に一本ずつ配置されている。より詳しくは、バックプレート5およびコアプレート6の周縁部に第一ピン11、第二ピン12および第三ピン13が位置しており、第一ピン11、第二ピン12および第三ピン13の内周側面にそれぞれ第四ピン14、第五ピン15および第六ピン16が摺接している。各ピンのうち、第五ピン15および第六ピン16は、バックプレート5と一体であり、第三ピン13および第四ピン14は、コアプレート6と一体である。また、第一ピン11および第二ピン12は、それぞれ副スライドコア3および主スライドコア2と、摺動手段20を介して連結されており、さらに、第一ピン11、第二ピン12および第三ピン13は、それぞれ第四ピン14、第五ピン15および第六ピン16と、連結手段30を介して連結されている。そして、これらの各要素はすべて、略四角筒形状のハウジング7に納められている。ハウジング7の内周側面の横断面形状は、バックプレート5およびコアプレート6の形状と略同一であり、バックプレート5およびコアプレート6ならびにそれらの周縁部に設けた第一ピン11、第二ピン12および第三ピン13は、ハウジング7の内周側面に摺接する。
次に、摺動手段20の構成について説明する。図4は、第二ピン12と主スライドコア2とを連結する摺動手段20を示す。摺動手段20は、第二ピン12に形成した案内溝21と、主スライドコア2の脚部2bに設けた案内突部22からなる。案内溝21は、前側に向けて内周側に傾斜しており、案内突部22は、略円柱形で、案内溝21に係合している。このように構成することで、第二ピン12が前進すると、案内突部22が案内溝21内を摺動し、主スライドコア2が外周側へ移動する。逆に第二ピン12が後退すれば、主スライドコア2は内周側へ移動する。なお、第一ピン11と副スライドコア3とを連結する摺動手段についても、第一ピンに形成した案内溝と副スライドコアの脚部に設けた案内突部からなり、上記と同様の構成である。
次に、連結手段30の構成について説明する。図5は、第一ピン11と第四ピン14とを連結する連結手段30を示す。連結手段30は、ハウジング7の内周側面に設けた外側半球穴31と、第一ピン11に設けた貫通孔32と、第四ピン14の外周側面に設けた内側半球穴33と、外側半球穴31、貫通孔32および内側半球穴33の内部を転がる球体34からなる。外側半球穴31、貫通孔32および内側半球穴33の直径は同一であり、球体34の直径も略同一である。ここで、第四ピン14が前進する場合を考えると、貫通孔32と内側半球穴33が連通しており、その内部に球体34が存在する状態では(図5(a))、第一ピン11と第四ピン14が連結されており、第四ピン14と第一ピン11とが一体となって前進する。そして、第一ピン11が前進して貫通孔32が外側半球穴31と連通する位置に到達すると、球体34が外周側へ転がり(図5(b))、第一ピン11と第四ピン14の連結は解除されて第一ピン11は停止し、その後は第四ピン14のみが前進する(図5(c))。なお、第二ピンと第五ピンおよび第三ピンと第六ピンを連結する連結手段についても、ハウジングに設けた外側半球穴と、第二ピンまたは第三ピンに設けた貫通孔と、第五ピンまたは第六ピンに設けた内側半球穴と、球体からなり、上記と同様の構成である。
次に、このように構成した金型の動作について、図6(a)〜(h)に基づき説明する。ただし、図6(a)〜(h)は、全体図の右半分に主スライドコア2ならびにそれに連なる第二ピン12および第五ピン15の構成を示し、左半分に副スライドコア3ならびにそれに連なる第一ピン11および第四ピン14の構成を示し、さらに全体図の左側に、本来第一ピン11および第四ピン14の紙面奥側に位置する第三ピン13および第六ピン16の構成を示した模式的な図である。また、図中の白抜き矢印は、図の状態から次に動作する主な部分に付したものである。雄型部の動作については上述のとおりであり、ここではその際の駆動機構の動作について詳述する。ここでは、図6(a)に示すように、センターコア1、主スライドコア2および副スライドコア3が結合して、キャビティプレート101とともにキャビティCを形成した状態を初期状態とする。この状態で、キャビティCに溶解した樹脂を流し込んで、樹脂成形品Pを成形する。樹脂が硬化したら、駆動機構の動作を開始する。
まず、ピストン4がL1だけ後退する(図6(a)〜(b))。すると、ピストン4と一体のバックプレート5、さらにバックプレート5と一体のセンターコア1もL1だけ後退する。センターコア1は、ストリッパプレート201の挿通孔202を通って後側へ脱出する。また、バックプレート5が第二ピン12に形成した係合片12aに当接する(図6(b)全体図の右側に側面視した図を示す)。なお、L1は、初期状態におけるバックプレート5の後面と第二ピン12の係合片12aの前面との間の距離である。
続いて、ピストン4がL2だけ後退する(図6(b)〜(c))。すると、バックプレート5およびセンターコア1もL2だけ後退し、さらに、係合片12aがバックプレート5に係合することで、第二ピン12もL2だけ後退する。これに伴い、第二ピン12と摺動手段20を介して連結された主スライドコア2が内周側へ摺動する。また、バックプレート5が第三ピン13に形成した係合片13aに当接する(図6(c)全体図の左下側に側面視した図を示す)。なお、L2は、第二ピン12の案内溝の前後方向長さである。
続いて、ピストン4がL3だけ後退する(図6(c)〜(d))。すると、バックプレート5、センターコア1および第二ピン12もL3だけ後退し、さらに、係合片13aがバックプレート5に係合することで、第三ピン13もL3だけ後退する。これに伴い、第三ピン13と一体のコアプレート6もL3だけ後退し、さらにコアプレート6の前面上に取り付けた主スライドコア2もL3だけ後退する。主スライドコア2の頭部2aは、ストリッパプレート201の挿通孔202を通って後側へ脱出する。また、コアプレート6が第一ピン11に形成した係合片11aに当接する(図6(d)全体図の左上側に側面視した図を示す)。なお、L3は、初期状態におけるコアプレート6の後面と第一ピン11の係合片11aの前面との間の距離である。
続いて、ピストン4がL4だけ後退する(図6(d)〜(e))。すると、バックプレート5、センターコア1、第二ピン12、第三ピン13、コアプレート6および主スライドコア2もL4だけ後退し、さらに、係合片11aがコアプレート6に係合することで、第一ピン11もL4だけ後退する。これに伴い、第一ピン11と摺動手段20を介して連結された副スライドコア3が内周側へ摺動する。なお、L4は、第一ピン11の案内溝の前後方向長さである。こうして、樹脂成形品Pのアンダーカット部Uに係合する部分はなくなり、樹脂成形品Pを取り外すことができる。
さらに続いて、この状態から、センターコア1、主スライドコア2および副スライドコア3を結合させて、再度成形可能な初期状態に戻す場合の駆動機構の動作について詳述する。まず、ピストン4がL5だけ前進する(図6(e)〜図6(f))。すると、ピストン4と一体のバックプレート5、さらにバックプレート5と一体のセンターコア1、第五ピン15および第六ピン16もL5だけ前進する。これに伴い、第五ピン15および第六ピン16と連結手段30を介して連結された第二ピン12および第三ピン13もL5だけ前進し、さらに第三ピン13と一体のコアプレート6と、コアプレート6の前面上に取り付けた主スライドコア2およびコアプレート6と一体の第四ピン14もL5だけ前進する。これに伴い、第四ピン14と連結手段30を介して連結された第一ピン11もL5だけ前進し、第一ピン11と摺動手段20を介して連結された副スライドコア3が外周側へ摺動する。そして、第一ピン11がL5だけ前進すると、第一ピン11の貫通孔32とハウジング7の外側半球穴31が連通し、球体34が第四ピン14の内側半球穴33から外周側へ転がり、第一ピン11と第四ピン14の連結が解除されるので、第一ピン11はこれ以上前進しない。なお、L5は、第一ピン11の案内溝の前後方向長さである。また、主スライドコア2と第二ピン12は同時に前進するので、両者に介在する摺動手段20は動作しない。
続いて、ピストン4がL6だけ前進する(図6(f)〜(g))。すると、バックプレート5、センターコア1、第五ピン15、第六ピン16、第二ピン12、第三ピン13、コアプレート6および主スライドコア2もL6だけ前進する。主スライドコア2の頭部2aは、ストリッパプレート201の挿通孔202を通って前側に突出する。そして、第三ピン13がL6だけ前進すると、第三ピン13の貫通孔32とハウジング7の外側半球穴31が連通し、球体34が第六ピン16の内側半球穴33から外周側へ転がり、第三ピン13と第六ピン16の連結が解除されるので、第三ピン13と、コアプレート6および主スライドコア2はこれ以上前進しない。なお、L6は、前状態から主スライドコア2が初期位置に戻るだけの長さである。
続いて、ピストン4がL7だけ前進する(図6(g)〜(h))。すると、バックプレート5、センターコア1、第五ピン15、第六ピン16および第二ピン12もL7だけ前進する。これに伴い、第二ピン12と摺動手段20を介して連結された主スライドコア2が外周側へ摺動する。そして、第二ピン12がL7だけ前進すると、第二ピン12の貫通孔32とハウジング7の外側半球穴31が連通し、球体34が第五ピン15の内側半球穴33から外周側へ転がり、第二ピン12と第五ピン15の連結が解除されるので、第二ピン12はこれ以上前進しない。なお、L7は、第二ピン12の案内溝の前後方向長さである。
続いて、ピストン4がL8だけ前進する(図6(h)〜(a))。すると、バックプレート5、センターコア1、第五ピン15および第六ピン16もL8だけ前進する。センターコア1は、ストリッパプレート201の挿通孔202を通って前側に突出する。なお、L8は、前状態からセンターコア1が初期位置に戻るだけの長さである。こうして、センターコア1、主スライドコア2および副スライドコア3が結合し、キャビティプレート101とともにキャビティCを形成し、再び樹脂成形品Pの成形が可能となる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。主スライドコアおよび副スライドコアは、それぞれ四分割されているものを示したが、三分割や六分割などでもよく、その場合、第一〜第六ピン、摺動手段や連結手段もそれに合わせて増減する。また、アンダーカット部は、樹脂成形品の中空部の内面に形成された凹部であってもよい。さらに、アンダーカット部の位置は、ストリッパプレートと離れた前部の箇所であってもよい。
1 センターコア
2 主スライドコア
3 副スライドコア
4 ピストン
5 バックプレート
6 コアプレート
7 ハウジング
11 第一ピン
12 第二ピン
13 第三ピン
14 第四ピン
15 第五ピン
16 第六ピン
20 摺動手段
21 案内溝
22 案内突部
30 連結手段
31 外側半球穴
32 貫通孔
33 内側半球穴
34 球体
40 雄型部
50 駆動機構
H 中空部
P 樹脂成形品
U アンダーカット部

Claims (3)

  1. 中空部(H)の内面にアンダーカット部(U)を有する樹脂成形品(P)の射出成形用金型であって、
    中空部(H)を形成する雄型部(40)と、雄型部(40)を動かす駆動機構(50)とを備え、
    雄型部(40)が、センターコア(1)と、センターコア(1)の外周に交互に位置する主スライドコア(2)および副スライドコア(3)からなり、
    駆動機構(50)が、前進後退運動するピストン(4)と、ピストン(4)と一体のバックプレート(5)と、バックプレート(5)の前側に位置し、その前面上を主スライドコア(2)が内外周方向に摺動するコアプレート(6)と、バックプレート(5)およびコアプレート(6)の周縁部に位置する第一ピン(11)、第二ピン(12)、第三ピン(13)、第四ピン(14)、第五ピン(15)および第六ピン(16)と、それらを納める筒状のハウジング(7)とを備え、
    第五ピン(15)、第六ピン(16)およびセンターコア(1)が、バックプレート(5)と一体であり、第三ピン(13)および第四ピン(14)が、コアプレート(6)と一体であり、
    ピストン(4)後退時においては、
    第五ピン(15)、第六ピン(16)、センターコア(1)およびバックプレート(5)がピストン(4)とともに後退し、
    次いで第二ピン(12)が、バックプレート(5)に係合して後退し、摺動手段(20)により主スライドコア(2)を内周側へ動かし、
    次いで第三ピン(13)が、バックプレート(5)に係合して後退し、それとともにコアプレート(6)および主スライドコア(2)が後退し、
    次いで第一ピン(11)が、コアプレート(6)に係合して後退し、摺動手段(20)により副スライドコア(3)を内周側へ動かして、樹脂成形品(P)の取り出しを可能とし、
    ピストン(4)前進時においては、
    第五ピン(15)、第六ピン(16)、センターコア(1)およびバックプレート(5)がピストン(4)とともに前進し、第六ピン(16)が連結手段(30)により第三ピン(13)と連結して前進させ、それとともにコアプレート(6)、主スライドコア(2)および第四ピン(14)が前進し、第五ピン(15)が連結手段(30)により第二ピン(12)と連結して前進させ、第四ピン(14)が連結手段(30)により第一ピン(11)と連結して前進させ、第一ピン(11)が摺動手段(20)により副スライドコア(3)を外周側へ動かした後、連結手段(30)により第四ピン(14)と第一ピン(11)の連結が解除され、第一ピン(11)の前進が停止し、
    次いで主スライドコア(2)が前端に到達すると、連結手段(30)により第六ピン(16)と第三ピン(13)の連結が解除され、第三ピン(13)の前進が停止し、それとともにコアプレート(6)および主スライドコア(2)の前進が停止し、
    次いで第二ピン(12)が、摺動手段(20)により主スライドコア(2)を外周側へ動かした後、連結手段(30)により第五ピン(15)と第二ピン(12)の連結が解除され、第二ピン(12)の前進が停止し、
    次いでセンターコア(1)が前端に到達して、樹脂成形品(P)の成形を可能とすることを特徴とする射出成形用金型。
  2. 摺動手段(20)が、第一ピン(11)および第二ピン(12)に形成した前側に向けて内周側に傾斜する案内溝(21)と、副スライドコア(3)および主スライドコア(2)から突出してそれぞれ第一ピン(11)および第二ピン(12)の案内溝(21)に係合する案内突部(22)と、からなることを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  3. ハウジング(7)の内周側面に第一ピン(11)、第二ピン(12)および第三ピン(13)が摺接しており、第一ピン(11)、第二ピン(12)および第三ピン(13)の内周側面にそれぞれ第四ピン(14)、第五ピン(15)および第六ピン(16)が摺接しており、連結手段(30)が、ハウジング(7)の内周側面に形成した外側半球穴(31)と、第一ピン(11)、第二ピン(12)および第三ピン(13)の内外周方向に形成した貫通孔(32)と、第四ピン(14)、第五ピン(15)および第六ピン(16)の外周側面に形成した内側半球穴(33)と、外側半球穴(31)、貫通孔(32)および内側半球穴(33)内を転がる球体(34)と、からなり、第一ピン(11)と第四ピン(14)、第二ピン(12)と第五ピン(15)、第三ピン(13)と第六ピン(16)それぞれの貫通孔(32)と内側半球穴(33)が連通することでピン同士が連結され、ハウジング(7)の外側半球穴(31)と第一ピン(11)、第二ピン(12)および第三ピン(13)それぞれの貫通孔(32)が連通することでピン同士の連結が解除されることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形用金型。
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