JP2010164912A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インク等を吐出して普通紙に画像を印刷するのと同様に、電気泳動型の表示媒体に画像を印刷することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、電気泳動素子が配列されたシート型の表示素子層を有し、各電気泳動素子にかかる電界方向に応じた色を表示する表示媒体シートを印刷位置に搬送する表示媒体搬送手段と、印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの裏面と対向するように配置された共通電極と、印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの表面に、帯電粒子を吐出する帯電粒子吐出手段と、帯電粒子吐出する期間においては、共通電極に所定の電位を印加する共通電極制御手段と、表示媒体シートに吐出された帯電粒子の電荷を除去する除電手段と、電荷が除去された表示媒体シートを排出する排出手段とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置は、電気泳動素子が配列されたシート型の表示素子層を有し、各電気泳動素子にかかる電界方向に応じた色を表示する表示媒体シートを印刷位置に搬送する表示媒体搬送手段と、印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの裏面と対向するように配置された共通電極と、印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの表面に、帯電粒子を吐出する帯電粒子吐出手段と、帯電粒子吐出する期間においては、共通電極に所定の電位を印加する共通電極制御手段と、表示媒体シートに吐出された帯電粒子の電荷を除去する除電手段と、電荷が除去された表示媒体シートを排出する排出手段とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
近年、ペーパレス社会を推進すべく種々の電子ペーパー技術が開発されている。下記特許文献1には、帯電させた感光体に静電画像を形成して電子ペーパーを近接させ、電子ペーパー内の帯電顔料を静電潜像に応じて移動させることにより画像を表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。上記技術は、電子写真方式を用いて電気泳動型の電子ペーパーに画像を形成するものである。
本発明は、インク等を吐出して普通紙に画像を印刷する(インクジェット等)のと同様に、電気泳動型の表示媒体に画像を印刷することができる画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像形成装置は、複数の電気泳動素子が平面状に配列されたシート型の表示素子層を有し、各電気泳動素子にかかる電界方向に応じて当該表示素子層の表面に表示される色を表示面側に表示する表示媒体シートを、予め設定された印刷位置に搬送する表示媒体搬送手段と、前記印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの裏面と対向するように配置された共通電極と、前記印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの表面に、帯電粒子を吐出する帯電粒子吐出手段と、前記帯電粒子吐出手段が帯電粒子を吐出する期間においては、前記共通電極に所定の電位を印加する共通電極制御手段と、前記帯電粒子吐出手段により前記表示媒体シートに吐出された前記帯電粒子の電荷を除去する除電手段と、前記除電手段により電荷が除去された前記表示媒体シートを排出する排出手段とを備える。
本発明によれば、紙媒体に画像印刷を行うのと同様に簡易な構成で表示媒体シートに画像を形成することができる。また、帯電粒子の電荷の除電を行うことで、形成された画像を維持した状態で排紙することができる。
また、前記表示媒体搬送手段によって前記表示媒体シートが前記印刷位置に搬送される前に、当該表示媒体シートの表示素子層の表面側が同色で表示されるように、当該表示素子層の全ての前記電気泳動素子に対し、当該表面側に表示させる色に対応する電界を与えるリセット手段を備えることとしてもよい。この構成によれば、画像が形成された後の表示媒体シートについても繰り返し画像を表示させることができ、表示媒体シートを再利用することができる。
また、前記画像形成装置は、前記除電手段により電荷が除去された前記表示媒体シートの表面に付着している粒子を除去する除去手段を備えることとしてもよい。この構成によれば、電荷が除去された表示媒体シートの表面に残留している粒子をユーザが拭き取る等の手間を省くことができ、画像形成後の表示媒体シートの再利用を容易に行うことができる。
また、前記画像形成装置は、前記除去手段により除去された前記粒子を回収する回収手段を備えることとしてもよい。この構成によれば、電荷が除去された表示媒体シートの表面に付着している粒子を再利用することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。本実施形態における画像形成装置は、電子ペーパーに画像を形成するインクジェット型のシリアルプリンタである。図1は、本実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
<構成>
画像形成装置2は、制御部7、給紙部12、EPシート搬送部14、画像形成部16、除電部18、及び排紙部20を含んで構成される。制御部7は、CPU(Computer Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されており、画像形成装置2に外部接続された図示しないPC等の装置から画像データを受付け、画像データに応じた制御信号を制御部7と接続されている各部に送出して各部を制御する。以下、制御部7以外の各部について、図2を参照しながら説明を行う。図2は、画像形成装置2の概略構成を示す断面図である。一点鎖線は電子ペーパーの給紙から排紙までの搬送経路4を示している。
画像形成装置2は、制御部7、給紙部12、EPシート搬送部14、画像形成部16、除電部18、及び排紙部20を含んで構成される。制御部7は、CPU(Computer Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されており、画像形成装置2に外部接続された図示しないPC等の装置から画像データを受付け、画像データに応じた制御信号を制御部7と接続されている各部に送出して各部を制御する。以下、制御部7以外の各部について、図2を参照しながら説明を行う。図2は、画像形成装置2の概略構成を示す断面図である。一点鎖線は電子ペーパーの給紙から排紙までの搬送経路4を示している。
給紙部12は、電子ペーパー6が積載される給紙トレイ8、給紙トレイ8にセットされた電子ペーパー6を1枚ずつ送り出す給紙ローラー10を含む。給紙ローラー10は、図示しないステッピングモーター等の駆動手段により回転駆動され、給紙トレイ8に積載された複数の電子ペーパー6から1枚の電子ペーパー6を分離して搬送経路4に送り出す。
EPシート搬送部14は、送り出された電子ペーパー6をリセットするリセット用電極22a及び22bと、電子ペーパー6の搬送を案内するガイド板24と、電子ペーパー6を印刷位置、即ち、後述するインクヘッドと対向する位置に送り出す搬送ローラー26、及び搬送ローラー26の回転に従動して回転する搬送従動ローラー28を含む。なお、リセット用電極22a及び22bは、送り出されてくる電子ペーパー6に対して所定の電圧を印加し、電子ペーパー6の表示面電位がリセットされる。また、搬送ローラー26は、図示しないステッピングモーター等の駆動手段により回転駆動し、搬送従動ローラー28は搬送ローラー26の回転に従動して回転する。
ここで、図3及び図4を用い、本実施形態における電子ペーパー6及び表示面電位のリセットについて説明する。図3は、本実施形態における電子ペーパー6の構造を模式的に表した図である。図3に示すように、電子ペーパー6は、第1基板6a、第2基板6b、電気泳動素子P、バインダ6cにより構成されている。図3において、上方向が表示面側であり、下方向が裏面側である。第1基板6a及び第2基板6bは樹脂基板であり、第1基板6aの樹脂基板は透明である。第1基板6aと第2基板6bの間には、複数の電気泳動素子Pが、互いに近接して平面状に並べられ、光透過性を有するバインダ6cにより固定されている。この電気泳動素子Pは、直径約数十ミクロン程度の大きさで略球状ではあるが、それぞれの大きさおよび形状は完全に同一ではない。
図4は、電気泳動素子Pの構造および状態を模式的に示す断面図である。図4(a)は、電子ペーパー6の表示面に黒色を表示するときの電気泳動素子Pの状態を示している。各電気泳動素子Pは、マイクロカプセル化されており、カプセル壁CWとしてのポリマー膜内には、直径約数ナノメートルの黒色顔料粒子BGおよび白色顔料粒子WGを含む、液体の分散媒DMが封入されている。本実施形態では、各黒色顔料粒子BGはマイナス(−)に帯電されており、各白色顔料粒子WGはプラス(+)に帯電されている。カプセル壁CW内における黒色顔料粒子BG及び白色顔料粒子WGの位置は、外部から与えられる電界により規定され、さらに分散媒DMにより安定的に維持される。
従って、電子ペーパー6の表示面に黒色を表示させる場合には、各電気泳動素子Pの第1基板6aと第2基板6bの間に、矢印E1方向の所定の電界を生じさせる。これにより、マイナス(−)に帯電している黒色顔料粒子BGがカプセル壁CW内において表示面側に移動し、プラス(+)に帯電している白色顔料粒子WGがカプセル壁CW内において裏面側に移動するので、電子ペーパー6の表示面が黒色に表示される。
また、図4(b)は、電子ペーパー6の表示面に白色を表示するときの電気泳動素子Pの状態を示している。電気泳動素子Pによって白色を表示しようとする場合には、上記した黒色表示の場合と逆に、矢印E2方向の所定の電界を生じさせる。これにより、プラス(+)に帯電している白色顔料粒子WGがカプセル壁CW内において表示面側に移動し、マイナス(−)に帯電している黒色顔料粒子BGがカプセル壁CW内において裏面側に移動するので、電子ペーパー6の表示面が白色に表示される。
なお、一つの電気泳動素子Pが同時に表示することができる色は一色ではなく、図4(c)に示すように、一つの電気泳動素子Pが同時に白色と黒色の両方を表示する状態もある。例えば、図4(b)の状態において電気泳動素子Pの図中右側の第1基板6aと第2基板6bとの間に矢印E1方向の所定の電界を生じさせた場合、電気泳動素子Pの図中右側においては、黒色顔料粒子BGが表面側に近付くように移動すると共に、白色顔料粒子WGが裏面側に近付くように移動する。これにより、その電気泳動素子Pの右側部分の表示面だけ黒色が表示される。
本実施形態における電子ペーパー6の表示面電位のリセットは、リセット用電極22a及び22bにおいて、まず上記矢印E1方向の所定の電界を生じさせるように電圧を印加して表示面に黒色を表示し、その後、E1方向とは逆の上記矢印E2方向に所定の電界を生じさせるように電圧を印加して電子ペーパー6の表示面に白色を表示することにより行う。
図2に戻り、各部の説明を続ける。画像形成部16は、印刷位置に送り出されてくる電子ペーパー6の裏面側と接するように配設された共通電極30と、電子ペーパー6の表面と対向する印刷位置に配設されたインク吐出部32を含んで構成されている。共通電極30は、電子ペーパー6と略同じ幅を有し、印刷位置に搬送される電子ペーパー6の裏面側と接するように配設されている。また、制御部7により共通電極30の電位は0vに維持されている
インク吐出部32は、キャリッジ34及びインクカートリッジ36を含む。キャリッジ34は、制御部7の制御の下、図示しない駆動モーターの駆動により、電子ペーパー6の搬送方向と直交する主走査方向に往復移動する。インクカートリッジ36はキャリッジ34に支持され、インクヘッド38を含んで構成されている。インクヘッド38は、電子ペーパー6の表面と対向するように配置されており、図示しないインク帯電用電極によりプラス(+)に帯電させた複数ドットのインク(以下、「帯電インク」と言う。)を、制御部7からの制御信号に応じて電子ペーパー6の表面に吐出する。なお、電子ペーパー6の電気泳動素子Pにより画像を表示することができる予め定められた電位差が、電子ペーパー6の表示面と裏面との間に生じるように、インクを帯電させる。
除電部18は、共通電極30の端部30bの上部に電子ペーパー6の表示面と対向する位置に配設され、送風部40とイオン化部42を含んで構成されている。送風部40は、イオン化部42の上部に配設されており、図示しないファンを備え、ファンの回転によってイオン化部42方向に空気を送り出す。また、イオン化部42は、図示しない放電電極を備え、放電電極に高圧の電圧を印加して電極周辺の空気をイオン化する。共通電極30の端部30bの上部に送り出されてくる電子ペーパー6の表面に、イオン化部42によってイオン化された空気を送風部40によって吹き付け、電子ペーパー6の表面に付着している帯電インクから電荷を除去する。
ここで、電子ペーパー6の表示について図5を用いて説明する。図5(a)は、帯電インクが電子ペーパー6に付着している場合、即ち、黒色表示を行う場合の電気泳動素子Pの状態を示している。この場合、電子ペーパー6の第1基板6a上には、電気泳動素子Pにおける白色顔料粒子WGと黒色顔料粒子BGが移動可能なE1方向の電界を生じさせる帯電量(+E)を有するインク滴61が付着している。これにより、電気泳動素子Pの表示面には+Eの電位が生じ、電気泳動素子PにはE1方向の電界が生じる。従って、マイナス(−)に帯電している黒色顔料粒子BGは電気泳動素子Pの表示面側に移動し、プラス(+)に帯電している白色顔料粒子WGは電気泳動素子Pの裏面側に移動する。このように、帯電インクが塗布された電子ペーパー6の位置に対応して、各電気泳動素子Pの表示面が黒色に表示され、電子ペーパー6の表示面に画像が形成される。
一方、図5(b)は、帯電インクが電子ペーパー6に付着していない場合、即ち、白色表示を行う場合の電気泳動素子Pの状態を示している。この場合、電子ペーパー6の第1基板6a上には帯電インクが付着していないため、電気泳動素子Pにかかる電界は変化しない。従って、リセット用電極22a及び22bによってリセットされた状態、つまり、この電気泳動素子Pの表示面は白色に表示された状態が維持される。
また、図5(c)は、電気泳動素子Pの右側部分に対応する第1基板6a上に帯電インクが付着している場合の電気泳動素子Pの状態を示している。この場合、電気泳動素子Pの右側部分の第1基板6aに帯電量(+E)のインク滴61が付着しているため、電気泳動素子Pの右側部分にE1方向の電界が生じる。従って、電気泳動素子Pの右側部分において黒色顔料粒子BGと白色顔料粒子WGが表面側と裏面側に各々移動し、電気泳動素子Pの右側部分の表示面が黒色に表示される。
図2に戻り、排紙部20の説明を続ける。排紙部20は、排紙ローラー44、排紙従動ローラー46、排紙トレイ48、及びインク回収部50を含んで構成される。排紙ローラー44は、ステッピングモーター等の駆動手段により回転駆動され、排紙従動ローラー46は排紙ローラー44の回転駆動に従動して回転する。インク回収部50は、スクレイパー等で構成されたインク除去部50aと、除去したインクを収容するインク収容部50bを含んで構成される。
インク除去部50aは、電子ペーパー6の表面と接するように軸支されており、電子ペーパー6の通過により電子ペーパー6に付着しているインクが除去され、1ページ分の電子ペーパー6がインク除去部50aを通過した後、除去されたインクは、インク収容部50bに回収される。インクが除去された電子ペーパー6は、排紙ローラー44と排紙従動ローラー46に狭持されて排紙トレイ48に送り出される。
<動作>
次に、上記した画像形成装置2の動作について説明する。制御部7が画像形成のための画像データを受付けた場合、制御部7による制御の下、給紙部12は、給紙ローラー10を回転駆動させて給紙トレイ8に積載されている電子ペーパー6を一枚分離して搬送経路4の下流方向へ送り出す。送り出された電子ペーパー6は、リセット用電極22a及び22bによりE1方向の所定の電界を生じさせる電圧が印加され、電子ペーパー6の表示面を黒色に表示する。その後、E2方向の所定の電界を生じさせる電圧が印加されて電子ペーパー6の表示面を白色に表示し、電子ペーパー6の表示面電位をリセットする。順次リセットされた電子ペーパー6は、ガイド板24に沿って搬送ローラー26に至り、搬送ローラー26の回転駆動により、搬送ローラー26と搬送従動ローラー28との間に狭持されてインクヘッド38と対向する印刷位置に送り出される。
次に、上記した画像形成装置2の動作について説明する。制御部7が画像形成のための画像データを受付けた場合、制御部7による制御の下、給紙部12は、給紙ローラー10を回転駆動させて給紙トレイ8に積載されている電子ペーパー6を一枚分離して搬送経路4の下流方向へ送り出す。送り出された電子ペーパー6は、リセット用電極22a及び22bによりE1方向の所定の電界を生じさせる電圧が印加され、電子ペーパー6の表示面を黒色に表示する。その後、E2方向の所定の電界を生じさせる電圧が印加されて電子ペーパー6の表示面を白色に表示し、電子ペーパー6の表示面電位をリセットする。順次リセットされた電子ペーパー6は、ガイド板24に沿って搬送ローラー26に至り、搬送ローラー26の回転駆動により、搬送ローラー26と搬送従動ローラー28との間に狭持されてインクヘッド38と対向する印刷位置に送り出される。
印刷位置に電子ペーパー6が順次送り出されてくると、キャリッジ34は主走査方向に往復移動し、インクヘッド38において帯電させた複数ドットの帯電インク滴を電子ペーパー6の表面に対して吐出して、行単位の画像が電子ペーパー6の表面に印刷される。これにより、インク滴が付着した電子ペーパー6の位置に対応する各電気泳動素子Pには、黒色を表示するE1方向の電界が与えられ、当該電気泳動素子Pの黒色帯電粒子BGが表示面に移動した結果、1行分の画像が形成される。なお、キャリッジ34による往復移動とインクヘッド38による帯電インクの吐出を繰り返すことにより1ページ分の画像が電気泳動素子Pにより電子ペーパー6の表示面に形成される。
そして、制御部7による制御の下、搬送ローラー26及び排紙ローラー44を回転駆動し、画像が形成された電子ペーパー6は、共通電極30上を順次送り出される。画像が形成された電子ペーパー6が共通電極30の端部30bに到達したとき、イオン化部42によってイオン化された空気を、送風部40によって電子ペーパー6の表面に吹き付ける。これにより、電子ペーパー6の表面に付着している帯電インクの電荷は、イオン化された空気により打ち消されて除去される。
従って、共通電極30の端部30bにおいて、電子ペーパー6の表面と共通電極30の間の電気力は低下するが、電界の方向は変化しないため、電子ペーパー6に形成された画像は維持される。除電された電子ペーパー6は、給紙ローラー44の回転駆動により、形成された画像を維持した状態で給紙ローラー44と給紙従動ローラー46に狭持されて搬送されてインク除去部50aに順次送り出される。インクが付着している電子ペーパー6は、インク除去部50aによりインクが除去されて排紙トレイ48に順次送り出され、1枚の電子ペーパー6がインク除去部50を通過し終わった後に、除去されたインクがインク収容部50bに回収される。
上述した実施形態に係る画像形成装置は、普通紙に画像を印刷するように、電子ペーパー6に直接帯電インクを吐出するだけで電子ペーパー6に画像を形成することができる。また、画像形成後の電子ペーパー6に付着している帯電インクを除電することにより、形成された画像を維持した状態で排紙することができる。従って、従来の電子ペーパーのように画像を表示するための電極が不要となり、電子ペーパー6を用紙と同様に扱うことができる。また、電子ペーパー6に画像を形成する前に、電子ペーパー6の表示面を白色表示することができるので、画像が形成された電子ペーパー6を再利用することができる。
以下、本発明に係る実施形態の変形例について説明する。
(1)上述した実施形態では、帯電インクが吐出された電子ペーパー6が共通電極30の端部30bに送り出された際に、電子ペーパー6に付着している帯電インクの除電を行うものとして説明したが、帯電インクが吐出された後、共通電極30の端部30bに送り出される間に除電を行うようにしてもよい。また、帯電インクが付着している電子ペーパー6が共通電極30の端部30bから離れる際に除電を行って排紙するようにしてもよい。
(1)上述した実施形態では、帯電インクが吐出された電子ペーパー6が共通電極30の端部30bに送り出された際に、電子ペーパー6に付着している帯電インクの除電を行うものとして説明したが、帯電インクが吐出された後、共通電極30の端部30bに送り出される間に除電を行うようにしてもよい。また、帯電インクが付着している電子ペーパー6が共通電極30の端部30bから離れる際に除電を行って排紙するようにしてもよい。
(2)上述した実施形態では、共通電極30は0vに維持されているものとして説明したが、共通電極30に0v以外の電圧を印加するようにしてもよい。この場合、共通電極30の端部30bから電子ペーパー6が離れる際に、電子ペーパー6の表面に付着している帯電インクを除電し、電子ペーパー6の電気泳動素子により形成されている画像を保持するように排紙する。
(3)上述した実施形態では、インクヘッド38がシリアルヘッドであるものとして説明したが、ライン型やブロック型のインクヘッドであってもよい。例えば、ライン型のインクヘッドの場合、インクヘッドは電子ペーパー6と同じ幅を有し、副走査方向に所定ドット数のインク吐出口を備え、行単位でインク滴を吐出する。この場合には、インクヘッドを固定した状態で、搬送されてくる電子ペーパー6の表面に帯電させたインク滴を吐出する。また、ブロック型のインクヘッドの場合、インクヘッドは、副走査方向と主走査方向に所定ドット数のインク吐出口を備え、ブロック単位でインク滴を吐出する。この場合は、実施形態と同様、キャリッジ34を主走査方向に往復移動させ、電子ペーパー6の表面にブロック単位に帯電させたインク滴を吐出する。
(4)上述した実施形態では、インクを用いるものとして説明したが、トナー等の固体状の粒子を帯電させて電子ペーパー6に吐出するようにしてもよい。
(5)また、上述の実施形態においては、各電気泳動素子Pには、白色と黒色の顔料粒子を含む分散媒DMが封入されていたが、この顔料粒子の色は、1色のみでもよいし、白色や黒色以外であってもよい。例えば顔料粒子が1色の場合、分散媒DMを顔料粒子の色を異なる光透過性の無い色に着色する。このようにすれば、顔料粒子が移動可能な所定の電界が電気泳動素子Pに生じたとき、顔料粒子が表面側に移動して、その顔料粒子の色が表面に表示される。また、逆方向の所定の電界が電気泳動素子Pに生じたとき、顔料粒子が裏面側に移動して、分散媒DMの色が表面に表示される。従って、電界の方向の変化に応じて発色がなされるように、電気泳動素子を駆動させることができる。
(5)また、上述の実施形態においては、各電気泳動素子Pには、白色と黒色の顔料粒子を含む分散媒DMが封入されていたが、この顔料粒子の色は、1色のみでもよいし、白色や黒色以外であってもよい。例えば顔料粒子が1色の場合、分散媒DMを顔料粒子の色を異なる光透過性の無い色に着色する。このようにすれば、顔料粒子が移動可能な所定の電界が電気泳動素子Pに生じたとき、顔料粒子が表面側に移動して、その顔料粒子の色が表面に表示される。また、逆方向の所定の電界が電気泳動素子Pに生じたとき、顔料粒子が裏面側に移動して、分散媒DMの色が表面に表示される。従って、電界の方向の変化に応じて発色がなされるように、電気泳動素子を駆動させることができる。
(6)上述した実施形態では、電気泳動素子Pの黒色顔料粒子BGはマイナスに帯電され、白色顔料粒子WGはプラスに帯電されているものとして説明したが、黒色顔料粒子BGをプラス、白色顔料粒子WGをマイナスに帯電させるようにしてもよい。
(7)上述した実施形態では、電子ペーパー6のリセットは、電子ペーパー6の表示面を白色表示するものとして説明したが、表示面を黒色に表示するようにしてもよい。この場合には、電子ペーパー6における各電気泳動素子Pを白色表示させた後に黒色表示を行う。
(8)上述した実施形態では、インクヘッド38内においてインクを帯電させるものとして説明したが、インクカートリッジ36内でインクを帯電させて保持するようにしてもよい。
(8)上述した実施形態では、インクヘッド38内においてインクを帯電させるものとして説明したが、インクカートリッジ36内でインクを帯電させて保持するようにしてもよい。
(9)上述した実施形態では、除電後の電子ペーパー6に付着しているインクをインク回収部50により回収するものとして説明したが、インクを回収後、排紙トレイ48に搬送するまでの間に、電子ペーパー6の表示面を拭き取る等の機構を設けるようにしてもよい。また、除電した後にインクの回収を行わず、排紙トレイ48に搬送するまでの間に、電子ペーパー6の表示面に付着しているインクを拭き取る等の方法により除去する機構を設けるようにしてもよい。このようにすれば、画像が形成された電子ペーパー6の表示面に残留しているインクをユーザが除去する手間を省くことができ、電子ペーパー6を容易に再利用することができる。
2・・・画像形成装置、4・・・搬送経路、6・・・電子ペーパー、7・・・制御部、8・・・給紙トレイ、10・・・給紙ローラー、12・・・給紙部、14・・・EPシート搬送部、16・・・画像形成部、18・・・帯電除去部、20・・・排紙部、22a,22b・・・リセット用電極、24・・・ガイド板、26・・・搬送ローラー、28・・・搬送従動ローラー、30・・・共通電極、32・・・インク吐出部、34・・・キャリッジ、36・・・インクカートリッジ、38・・・インクヘッド、40・・・ファン、42・・・イオン化装置、44・・・排紙ローラー、46・・・排紙従動ローラー、48・・・排紙トレイ、50・・・インク回収部、50a・・・インク除去部、50b・・・インク収容部
Claims (4)
- 複数の電気泳動素子が平面状に配列されたシート型の表示素子層を有し、各電気泳動素子にかかる電界方向に応じて当該表示素子層の表面に表示される色を表示面側に表示する表示媒体シートを、予め設定された印刷位置に搬送する表示媒体搬送手段と、
前記印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの裏面と対向するように配置された共通電極と、
前記印刷位置に搬送された前記表示媒体シートの表面に、帯電粒子を吐出する帯電粒子吐出手段と、
前記帯電粒子吐出手段が帯電粒子を吐出する期間においては、前記共通電極に所定の電位を印加する共通電極制御手段と、
前記帯電粒子吐出手段により前記表示媒体シートに吐出された前記帯電粒子の電荷を除去する除電手段と、
前記除電手段により電荷が除去された前記表示媒体シートを排出する排出手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示媒体搬送手段によって前記表示媒体シートが前記印刷位置に搬送される前に、当該表示媒体シートの表示素子層の表面側が同色で表示されるように、当該表示素子層の全ての前記電気泳動素子に対し、当該表面側に表示させる色に対応する電界を与えるリセット手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記除電手段により電荷が除去された前記表示媒体シートの表面に付着している粒子を除去する除去手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記除去手段により除去された前記粒子を回収する回収手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
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JP2018058377A (ja) * | 2017-12-18 | 2018-04-12 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
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2009
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