JP2010164338A - 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法 - Google Patents

移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010164338A
JP2010164338A JP2009005019A JP2009005019A JP2010164338A JP 2010164338 A JP2010164338 A JP 2010164338A JP 2009005019 A JP2009005019 A JP 2009005019A JP 2009005019 A JP2009005019 A JP 2009005019A JP 2010164338 A JP2010164338 A JP 2010164338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection sensitivity
tip
detectors
detector
sensitivity calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009005019A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Konishi
唯夫 小西
Naoto Odakawa
直人 小田川
Atsuhiko Koizumi
敦彦 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009005019A priority Critical patent/JP2010164338A/ja
Publication of JP2010164338A publication Critical patent/JP2010164338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】検出器の走査完了時間を全体として短縮して原子炉の起動時間を短縮できること。
【解決手段】複数のTIP検出器5の検出感度を校正するTIP装置20の検出感度校正システムにおいて、所定のTIP検出器5を所定のLPRMストリング11の案内管4へ挿入し走査させるTIP駆動装置8と、所定のTIP検出器5を所定のLPRMストリング11の案内管へ挿入し走査させる駆動信号をTIP駆動装置へ出力すると共に、これら複数のTIP検出器5がコモンストリング13の案内管を走査したときの計測値データから各TIP検出器5の検出感度校正係数を演算して、各TIP検出器5の中性子束検出感度を校正するプロセス計算機6及びTIP制御盤7とを有し、このプロセス計算機6は、複数のTIP検出器5をコモンストリング13の案内管と、このコモンストリング13以外のLPRMストリング11の案内管とへ同時に挿入させ走査させる駆動信号をTIP駆動装置へ出力するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、沸騰水型原子炉における炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置(Traversing Incore Probe Monitoring:以下、TIP装置とも称す)の検出感度校正システム及び方法に関する。
一般に、沸騰水型原子炉における原子炉の中性子束は、局所出力領域モニタ(Local Power Rang Monitor:以下、LPRMと称す)によって計測される。そして、原子炉起動時や通常運転時の所定時期(例えば月に1回)に、TIP装置を用いて原子炉内の中性子束を計測して、LPRMにおける多数のLPRM検出器(後述)の中性子束検出感度が校正される。
このTIP装置は、原子力発電所の運転中に原子炉の炉心内でTIP検出器を軸方向に移動させて中性子束を測定し、炉心軸方向の各位置(高さ)での原子炉出力分布を得て、原子炉出力分布計算の基礎データを与えるものである。
図7は、従来のTIP装置の構成を示す。このTIP装置では、原子炉格納容器1内に格納された原子炉2の炉心3に設置された多数のTIP案内管4内でTIP検出器5を移動させる。炉心頂より炉心底に向かってTIP検出器5を引き抜く時に、移動距離に対応したTIP位置信号を発生させる。そのTIP位置信号に同期してTIP計測値信号を読み取ることにより、炉心3内での軸方向の中性子束分布を測定する。
このTIP検出器5の移動は、プロセス計算機6とTIP制御盤7とが連携をとりながら、TIP駆動装置8に駆動信号(TIP検出器5の挿入/引抜信号)を出力することにより行われる。
また、TIP検出器5は、中性子の照射により検出感度が減衰するため、計測(検出)を行う時のみ原子炉2内に挿入し、計測しない時には原子炉格納容器1外の遮蔽容器9に格納され、中性子の照射を最小限にして検出感度の減衰を極力防いでいる。遮蔽容器9に格納されたTIP検出器5は、インデキサ10によって複数のTIP案内管4に選択して誘導される。
図8及び図9に示すように、LPRMのLPRMストリング11は炉心3内に多数設けられ、炉心3の軸方向に所定間隔で配置された4個のLPRM検出器11A、11B、11C、11Dと、炉心3の軸方向に延びるTIP案内管4とを備えてなる。
また、炉心3内には、多数の制御棒12と前記LPRMストリング11が配置されており、TIP検出器5は、1個のTIP検出器5で全てのLPRMストリング11をカバーするのではなく、複数配置され、1個のTIP検出器5が多数のLPRMストリング11に割り振られる。図8の例では、多数のLPRMストリング11は5つの群に区画され、これらの各群に対応してTIP検出器5が5個(検出器番号A、B、C、D、E)配置され、各TIP検出器5のそれぞれは約10本のLPRMストリング11に割り振られている。どのLPRMストリング11にどのTIP検出器5を挿入させるかは、各TIP検出器5に対応して設置されたそれぞれのインデキサ10(図7)の回転円筒を回転させることにより選択して実施される。
図8に示すコモンストリング13は、全てのTIP検出器5が走査可能な共通のTIP案内管4を持つLPRMストリングである。各TIP検出器5をコモンストリング13に挿入し走査することで、複数のTIP検出器5間の中性子束検出感度を校正することができる。これらの各TIP検出器5は、図7に示す1台の結合装置14を用いて一つのコモンストリング13のTIP案内管4へ誘導され挿入される。
尚、図8においてLPRMストリング11に付された英数字はストリング番号であり、このうちの英字A〜Eが、挿入されるTIP検出器5の検出器番号であり、数字が、各群におけるLPRMストリング11の通し番号である。また、コモンストリング13には、数字10のみのストリング番号が付されている。
次に、原子炉起動時にLPRMストリング11のTIP案内管4へTIP検出器5を挿入する特許文献1に記載の挿入手順について、図10を用いて説明する。それぞれのTIP検出器5間の中性子束検出感度が異なっていると、全てのLPRM検出器11A〜11Dの中性子束検出感度を正確に校正できない。
そこで、TIP検出器5間の中性子束検出感度を校正するために、検出器番号A〜Eの全てのTIP検出器5を1本ずつ順番にコモンストリング13のTIP案内管4へ挿入して走査する。次に、検出器番号A〜Eの5個のTIP検出器5をコモンストリング13のTIP案内管4に挿入し走査したときに得られた計測値データを基にして、プロセス計算機6が、それぞれのTIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を計算する。6回目以降の挿入は、検出器番号A〜Eの5個のTIP検出器5をそれぞれのLPRMストリング11に同時に挿入し走査する。以上のように、全てのLPRMストリング11(合計43本)にTIP検出器5を挿入するのに14回の挿入回数を要する。
尚、TIP検出器5の挿入6〜14回目の挿入走査で計測された計測値データに中性子束検出感度校正係数を乗じて校正された値が、プロセス計算機6の図示しないTIPデータベースに格納される。
特開昭61−91597号公報
ところで、原子力発電所では、原子炉2の起動から定格運転までの起動時間を短縮することで、できるだけ早期に電力を安定供給させることが望まれる。この原子炉起動時には、LPRMストリング11におけるLPRM検出器11A〜11Dの中性子束検出感度を校正するために、前述のTIP装置を用いて原子炉2における炉心3の中性子束を計測している。従って、原子炉2の起動時間を短縮させる方策の1つとして、原子炉起動時にTIP装置のTIP検出器5による走査完了時間を短縮することが挙げられる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、検出器の走査完了時間を全体として短縮して原子炉の起動時間を短縮できる移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法を提供することにある。
本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムは、原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、複数の前記検出器の全てが挿入可能な案内管を備えたコモンストリングの当該案内管に複数の前記検出器を挿入し走査させることで、これら複数の検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管へ挿入し走査させる駆動手段と、所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管へ挿入し走査させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、これら複数の検出器が前記コモンストリングの前記案内管を走査したときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段とを有し、この制御演算手段は、複数の前記検出器を前記コモンストリングの前記案内管と、このコモンストリング以外の前記ストリングの前記案内管とへ同時に挿入させて走査させる駆動信号を前記駆動手段へ出力するよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムは、原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、複数の前記検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、複数の前記検出器に対応して複数設置され、それぞれが前記検出器を挿入可能で、且つ中性子を放射する検出感度校正用線源と、所定の前記検出器を、所定の前記ストリングの前記案内管と所定の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動手段と、所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管と所定の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、所定の前記検出器が所定の前記検出感度校正用線源へ挿入されたときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段と、を有することを特徴とするものである。
更に、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムは、原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、複数の前記検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、複数の前記検出器をそれぞれ挿入可能で、且つ中性子を放射する単一の検出感度校正用線源と、所定の前記検出器を、所定の前記ストリングの前記案内管と単一の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動手段と、所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管と単一の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、所定の前記検出器が単一の前記検出感度校正用線源へ挿入されたときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正方法は、原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、複数の前記検出器の全てが挿入可能な案内管を備えたコモンストリングの当該案内管に複数の前記検出器を挿入し走査させることで、これら複数の検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正方法において、複数の前記検出器を前記コモンストリングの前記案内管と、このコモンストリング以外の前記ストリングの前記案内管とへ同時に挿入させて走査させ、複数の前記検出器が前記コモンストリングの前記案内管を走査したときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正することを特徴とするものである。
本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法によれば、検出器のストリングへの挿入回数が減少して検出器の走査完了時間を全体として短縮できる。従って、この移動式炉心内計装装置を用いて局所出力領域モニタの検出感度を校正する原子炉起動時に、この原子炉起動時間を短縮できる。
本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第1の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図。 図1のTIP装置におけるTIP検出器がLPRMストリングの案内管へ挿入され走査される順番等を説明する図表。 図1のTIP装置におけるTIP検出器がLPRMストリングの案内管へ挿入され走査される他の順番等を説明する図表。 本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第2の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図。 図4及び図6のTIP装置におけるTIP検出器がLPRMストリングの案内管へ挿入され走査される順番等を説明する図表。 本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第3の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図。 従来のTIP装置を示す構成図。 LPRMストリングの炉心内配置状態を模擬的に示す概念図。 図8のLPRMストリングの構成を示す概略構成図。 図7のTIP装置におけるTIP検出器がLPRMストリングの案内管へ挿入され走査される順番等を説明する図表。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第1の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図である。この第1の実施の形態において、前記背景技術と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のTIP装置20は、駆動手段としてのTIP駆動装置8と、遮蔽容器9と、インデキサ10と、結合装置14と、制御演算手段としてのプロセス計算機6及びTIP制御盤7とを有して構成される。
TIP駆動装置8は、遮蔽容器9に収容された検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を、原子炉格納容器1内に設置されたインデキサ10の回転円筒(不図示)を回転させることにより、原子炉2の炉心3における所定のLPRMストリング11の案内管4へ挿入させ走査させる。このうち、TIP駆動装置8は、原子炉格納容器1内に設置された結合装置14を動作させることにより、インデキサ10の回転円筒からのTIP検出器5を、コモンストリング13の案内管4へ誘導して挿入し走査させる。
プロセス計算機6は、検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を原子炉2の炉心3において挿入し走査させる所定のLPRMストリング11を指定するTIP走査信号をTIP制御盤7へ送信する。TIP制御盤7は、このTIP走査信号に基づいて、所定のTIP検出器5を炉心3における所定のLPRMストリング11へ挿入し走査させるための駆動信号をTIP駆動装置8へ送信する。この駆動信号に基づいてTIP駆動装置8が、前述の如く所定のTIP検出器5を炉心3内の所定のLPRMストリング11へ挿入し走査させる。
上述のTIP走査信号及び駆動信号は、複数のTIP検出器5をコモンストリング13の案内管4と、このコモンストリング13以外のLPRMストリング11の案内管4へと同時に挿入し走査させるための信号であり、具体的には、図2に示すように、検出器番号A〜Eの複数のTIP検出器5のそれぞれをコモンストリング13の案内管4へ順次連続して挿入させ走査させる信号であり、または図3に示すように、検出器番号A〜Eの複数のTIP検出器5のそれぞれを任意の順番でコモンストリング13の案内管4へ挿入させ走査させる信号である。
また、図1に示すように、TIP制御盤7は、複数のTIP検出器5からの計測値データを、TIP検出器5の位置データと共に受信するTIPデータ受信部21を有する。また、プロセス計算機6は、TIPデータ受信部21が受信した計測値データ及び位置データ(つまり計測値/位置データ)を読み取るTIPデータ読取部22と、このTIPデータ読取部22にて読み取られた計測値/位置データを格納し保管するTIPデータベース23と、このTIPデータベース23に格納された計測値/位置データを用いて各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算して、各TIP検出器5の中性子束検出感度を校正するTIP検出感度校正係数演算部24と有する。
このTIP検出感度校正係数演算部24は、図2に示すように、複数のTIP検出器5が全てのLPRMストリング11(コモンストリング13を含む)の案内管4を走査した後に、コモンストリング13の案内管4を走査したときの各TIP検出器5の計測値/位置データから、それぞれのTIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算する場合と、図3に示すように、複数のTIP検出器5の全てがコモンストリング13の案内管4を走査した直後(挿入7回目の直後)に、このコモンストリング13の案内管4を走査したときの各TIP検出器5の計測値/位置データから、それぞれのTIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算する場合とがある。
そして、TIP検出感度校正係数演算部24は、この中性子束検出感度校正係数を用いて、TIP検出器5が計測してTIPデータベース23に格納された中性子束の計測値データを校正し、この校正された計測値データを、TIP検出器5の位置データと共に改めてTIPデータベース23に格納し保管する。
次に、このTIP装置20におけるTIP検出器5のLPRMストリング11への挿入走査手順を、主に図2及び図3を用いて説明する。
挿入1回目には、図2に示すように、検出器番号AのTIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入し走査させる。その際、検出器番号B、C、D、Eの各TIP検出器5を、ストリング番号B01、C01、D01、E01のそれぞれのLPRMストリング11の案内管4に同時に挿入し走査させる。
このとき、検出器番号A〜Eの各TIP検出器5で計測されたそれぞれの計測値と、各TIP検出器5の位置データは、図1のTIP制御盤7のTIPデータ受信部21を経由して、プロセス計算機6のTIPデータ読取部22へ送信される。TIPデータ読取部22にて読み取られた計測値/位置データは、TIPデータベース23に格納されて保管される。この保管される計測値/位置データは、各TIP検出器5間で中性子束の検出感度の校正を行った値ではなく、計測した値がそのまま保管される。
挿入2回目には、検出器番号BのTIP検出器5をコモンストリング13の案内管14に挿入して走査させ、検出器番号A、C、D、Eの各TIP検出器5を、ストリング番号A01、C02、D02、E02の各LPRMストリング11のそれぞれの案内管4に同時に挿入し走査させる。同様にして、挿入5回目までに全てのTIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入し走査させると共に、コモンストリング13を含めて合計21箇所のLPRMストリング11の案内管4にTIP検出器5を挿入し走査させる。
この挿入2回目〜5回目までに検出器番号A〜EのTIP検出器5で計測された計測値は、挿入1回目と同様に、TIP検出器5の位置データと共に計測値/位置データとしてプロセス計算機6のTIPデータデース23に格納され保管される。
挿入6回目以降は、各TIP検出器5を残りのLPRMストリング11の案内管4に挿入して走査させ、挿入10回目で、全てのLPRMストリング11にTIP検出器5を挿入し走査させ終える。この挿入6回目以降において検出器番号A〜Eの各TIP検出器5で計測された計測値は、TIP検出器5の位置データと共に計測値/位置データとしてプロセス計算機6のTIPデータデース23に格納され保管される。
最後に、TIP検出感度校正係数演算部24は、TIPデータベース23に格納された、検出器番号A〜Eの各TIP検出器5がコモンストリング13の案内管4を走査したときの計測値/位置データを用いて、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を計算する。その後、TIP検出感度校正係数演算部24は、この中性子束検出感度校正係数を用いて、TIPデータベース23に格納された前記計測値/位置データを校正する。これらの校正された各計測値/位置データは、TIPデータベース23に格納されて保管され、原子炉出力分布計算の基礎データとして用いられる。
一方、各TIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入し走査する順番は、図3のように任意の順番とすることができる。例えばコモンストリング13の案内管4に挿入し走査させるTIP検出器5の順序は、2回目の挿入で検出器番号DのTIP検出器5、4回目の挿入で検出器番号BのTIP検出器5、5回目の挿入で検出器番号EのTIP検出器5、6回目の挿入で検出器番号CのTIP検出器5、7回目の挿入で検出器番号AのTIP検出器5という順番も可能である。TIP検出感度校正係数演算部24は、全てのTIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入し走査させ終えた時点で(図3の挿入7回目と8回目の間)、TIPデータベース23に格納された、検出器番号A〜Eの各TIP検出器5がコモンストリング13の案内管4を走査したときの計測値/位置データを用いて、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を計算する。
この図3の場合には、挿入1〜10回目までに各TIP検出器5にて計測された各LPRMストリング11の計測値/位置データが、挿入回数毎にTIPデータベース23に格納されると共に、TIP検出感度校正係数演算部24にて演算された中性子束検出感度校正係数がTIPデータベース23に格納され、更に、この中性子束検出感度校正係数を用いて校正された各計測値/位置データがTIPデータベース23に格納される。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)複数のTIP検出器5がコモンストリング13の案内管4と、このコモンストリング13以外のLPRMストリング11の案内管4とへ同時に挿入されて走査されるので、TIP検出器5のLPRMストリング11への挿入回数が減少してTIP検出器5の走査完了時間(TIP検出器5の走査開始から完了までに要する時間)を全体として短縮できる。つまり、図10に示す背景技術では14回要していたTIP検出器5の総挿入回数が、本実施の形態では10回に削減される。本実施の形態では、例えば挿入走査1回に要する時間が約5分であると仮定すると、全体のTIP検出器5の走査完了時間は、70分から50分に改善されて約20分短縮され、背景技術の所要時間に対して約29%削減される。従って、このTIP装置20を用いてLPRMの中性子束検出感度を校正する原子炉起動時に、この原子炉起動時間を短縮できる。
[B]第2の実施の形態(図4、図5)
図4は、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第2の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態及び背景技術と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のTIP装置30が前記第1の実施の形態のTIP装置20と異なる点は、各TIP検出器5の中性子束検出感度の校正を事前に行うために、TIP検出器5毎にTIP検出感度校正用線源31A、31B、31C、31D及び31Eが追加して設置され、各TIP検出器5をコモンストリング13の案内管4へ誘導するための結合装置14が削除された点である。
前記TIP検出感度校正用線源31A〜31Eは、検出器番号A〜Eの各TIP検出器5に対応して複数台(本実施の形態では5台)、原子炉格納容器1外に設置され、それぞれがTIP検出器5を挿入可能で、且つ中性子を放出する。また、TIP駆動装置8は、検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を、インデキサ10を用いて、所定のLPRMストリング11の案内管4へ挿入させ走査させると共に、所定のTIP検出感度校正用線源31A〜31へ挿入させる。
プロセス計算機6は、検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を原子炉2の炉心3において挿入し走査させるべき所定のLPRMストリング11を指定するTIP走査信号と、検出器番号A〜EのTIP検出器5のそれぞれをTIP検出感度校正用線源31A〜31Eのそれぞれに挿入させる線源挿入信号とをTIP制御盤7へ送信する。TIP制御盤7は、このTIP走査信号及び線源挿入信号に基づいて、所定のTIP検出器5を所定のLPRMストリング11へ挿入し走査させると共に、所定のTIP検出感度校正用線源31A〜31Eへ挿入させるための駆動信号をTIP駆動装置8へ送信する。
前記線源挿入信号とこれに基づく駆動信号は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5を、原子炉2の炉心3における複数のLPRMストリング11へ挿入する前(事前)に、複数のTIP検出感度校正用線源31A〜31Eのそれぞれ挿入させる信号である。
更にプロセス計算機6は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5がTIP検出感度校正用線源31A〜31Eのそれぞれに挿入されたときに計測される中性子束計測値データから、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算して、これら各TIP検出器5の中性子束検出感度を校正する。
つまり、例えば、遮蔽容器9に格納されている検出器番号AのTIP検出器5が、このTIP検出器5に専用のTIP検出感度校正用線源31Aに挿入される。その時計測される検出器番号AのTIP検出器5による計測値データは、TIP制御盤7のTIPデータ受信部21を経由してプロセス計算機6のTIPデータ読取部22に送信される。TIPデータ読取部22にて読み取られた計測値データは、TIPデータベース23に格納されて保管される。同様にして、検出器番号B〜EまでのTIP検出器が、それぞれに専用のTIP検出感度校正用線源31B〜31Eに挿入されて、各計測値データがTIPデータベース23に格納され保管される。TIPデータベース23に格納されたこれらの計測値データに基づいて、TIP検出感度校正係数演算部24は、事前に(原子炉の起動立ち上げ開始前に)各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を計算する。
次に、このTIP装置30におけるTIP検出器5のLPRMストリング11への挿入走査手順を、主に図5を用いて説明する。
まず、TIP検出感度校正用線源31A〜31Eを用いて、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を事前に計算する。このように各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数が予め求められているので、挿入1回目では、コモンストリング13の案内管4にTIP検出器5を挿入する必要がなく、最初から5個のTIP検出器5のそれぞれをLPRMストリング11の案内管4に同時に挿入し走査させる。挿入2回目以降も同様にして、5個のTIP検出器5のそれぞれをLPRMストリング11の案内管4に同時に挿入し走査させる。以上の手順により、挿入9回目において、全て(43本)のLPRMストリング11の案内管4にTIP検出器5を挿入し走査させ終える。
このとき、TIP検出器5の挿入回数毎にTIPデータベース23に格納される中性子束の計測値データは、事前に算出された中性子束検出感度校正係数を用いて校正されたデータである。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(2)及び(3)を奏する。
(2)複数のTIP検出器5の中性子束検出感度を校正するために設置されたTIP検出感度校正用線源31A〜31Eに複数のTIP検出器5を挿入し、このときの各TIP検出器5の計測値データから各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算する。このため、TIP検出器5をLPRMストリング11へ挿入する挿入回数が減少して、TIP検出器5の走査完了時間を短縮できる。つまり、図10に示す背景技術では14回要していたTIP検出器5の総挿入回数が、本実施の形態では図5に示すように9回に削減される。本実施の形態では、例えば挿入1回に要する時間が約5分であると仮定すると、全体のTIP走査完了時間は70分から45分に改善されて約25分短縮され、背景技術の所要時間に対して約36%削減される。この結果、このTIP装置30を用いてLPRMの中性子束検出感度を校正する原子炉起動時に、この原子炉起動時間を短縮できる。
(3)各TIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入する必要がなくなるため、背景技術及び第1実施の形態において原子炉格納容器1内に設置されていたコモンストリング13用の結合装置14を無くすことができる。原子炉格納容器1内は放射線管理区域に指定されており、その中に設置される装置には高い耐久性と厳格な管理が必要とされる。従って、この原子炉格納容器1内に設置される設備が削減されることで、安全性の向上を一層図ることができる。
[C]第3の実施の形態(図5、図6)
図6は、本発明に係る移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおける第3の実施の形態が適用されたTIP装置を示す構成図である。この第3の実施の形態において、前記第1及び第2の実施の形態、並びに背景技術と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のTIP装置40が前記第2の実施の形態のTIP装置30と異なる点は、検出器番号A〜Eの全てのTIP検出器5の中性子束検出感度を、単一のTIP検出感度校正用線源41を用いて校正すると共に、各TIP検出器5を単一のTIP検出感度校正用線源41へ誘導するためにTIP検出感度校正用結合装置42が追加して設置された点である。
前記TIP検出感度校正用線源41は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5を挿入可能で、且つ中性子束を放出するものであり、原子炉格納容器1外に単一に設置される。また、TIP検出感度校正用結合装置42は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5を単一のTIP検出感度校正用線源41へ順次誘導して挿入させるものであり、原子炉格納容器1外に設置される。
TIP駆動装置8は、検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を、インデキサ10を用いて、炉心3内の所定のLPRMストリング11の案内管4へ挿入させ走査させると共に、TIP検出感度校正用結合装置42を駆動させて単一のTIP検出感度校正用線源41へ挿入させる。
プロセス計算機6は、検出器番号A〜Eの所定のTIP検出器5を原子炉2の炉心3において挿入し走査させるべき所定のLPRMストリング11を指定するTIP走査信号と、検出器番号A〜EのTIP検出器5のそれぞれをTIP検出感度校正用線源41に挿入させる線源挿入信号とをTIP制御盤7へ送信する。TIP制御盤7は、このTIP走査信号及び線源挿入信号に基づいて、所定のTIP検出器5を所定のLPRMストリング11へ挿入して走査させると共に、TIP検出感度校正用結合装置42を経て単一のTIP検出感度校正用線源41へ挿入させるための駆動信号をTIP駆動装置8へ送信する。
前記線源挿入信号とこれに基づく駆動信号は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5を、原子炉2の炉心3におけるLPRMストリング11へ挿入する前(事前)に単一のTIP検出感度校正用線源41へ挿入させる信号である。
更にプロセス計算機6は、検出器番号A〜EのそれぞれのTIP検出器5が単一のTIP検出感度校正用線源41へ挿入されたときに計測される中性子束計測値データから、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算して、これらの各TIP検出器5の中性子束検出感度を校正する。
つまり、例えば、遮蔽容器9に格納された検出器番号A〜Eの各TIP検出器5が、TIP検出感度校正用結合装置42により単一のTIP検出感度校正用線源41に順次に挿入される。その時に計測される各TIP検出器5の計測値データは、TIP制御盤7のTIPデータ受信部21を経由してプロセス計算機6のTIPデータ読取部22に送信される。TIPデータ読取部22にて読み取られた計測値データは、TIPデータベース23に格納されて保管される。TIPデータベース23に格納されたこれらの計測値データに基づいてTIP検出感度校正係数演算部24が、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を事前に計算する。
次に、このTIP装置40におけるTIP検出器5のLPRMストリング11への挿入走査手順を、主に図5を用いて説明する。
まず、TIP検出感度校正用線源41を用いて、各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を事前に計算する。このように各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数が予め求められているので、挿入1回目では、コモンストリング13の案内管4にTIP検出器5を挿入する必要がなく、最初から5個のTIP検出器5のそれぞれをLPRMストリング11の案内管4に同時に挿入し走査させる。挿入2回目以降も同様にして、5個のTIP検出器5のそれぞれをLPRMストリング11の案内管4に同時に挿入し走査させる。以上の手順により、挿入9回目において全て(43本)のLPRMストリング11の案内管4にTIP検出器5を挿入し走査させ終える。
このとき、TIP検出器5の挿入回数毎にTIPデータベース23に格納される中性子束の計測値データは、事前に算出された中性子束検出感度校正係数を用いて校正されたデータである。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(4)〜(6)を奏する。
(4)複数のTIP検出器5の中性子束検出感度を校正するために設置されたTIP検出感度校正用線源41に複数のTIP検出器5を挿入し、このときの各TIP検出器5の計測値データから各TIP検出器5の中性子束検出感度校正係数を演算する。このため、TIP検出器5をLPRMストリング11へ挿入する挿入回数が減少して、TIP検出器5の走査完了時間を短縮できる。つまり、図10に示す背景技術では14回要していたTIP検出器5の総挿入回数が、本実施の形態では図5に示すように9回に削減される。本実施の形態では、例えば挿入1回に要する時間が約5分であると仮定すると、全体のTIP走査完了時間は70分から45分に改善されて約25分短縮され、背景技術の所要時間に対して約36%削減される。この結果、TIP装置40を用いてLPRMの中性子束検出感度を校正する原子炉起動時に、この原子炉起動時間を短縮できる。
(5)各TIP検出器5をコモンストリング13の案内管4に挿入する必要がなくなるため、背景技術及び第1実施の形態において原子炉格納容器1内に設置されていたコモンストリング13用の結合装置14を無くすことができる。更に、TIP検出感度校正用結合装置42は、原子炉格納容器1外に設置されている。原子炉格納容器1内は放射線管理区域に指定されており、その中に設置される装置には高い耐久性と厳格な管理が必要とされる。従って、この原子炉格納容器1内に設置される設備が削減されることで、安全性の向上を一層図ることができる。
(6)TIP検出感度校正用線源41が単一であるため、TIP検出器5の中性子束検出感度をより正確に校正することができる。つまり、TIP検出感度校正用線源41が複数あると、各TIP検出感度校正用線源41の強さに万が一微妙な差異が発生した場合に、TIP検出器5間の中性子束検出感度の校正を正確に行えないことが考えられる。ところが、本実施の形態のように、単一のTIP検出感度校正用線源41を複数のTIP検出器5間で共用することで、TIP検出器5の中性子束検出感度の校正精度を向上させることができる。
2 原子炉
3 炉心
4 TIP案内管
5 TIP検出器
6 プロセス計算機(制御演算手段)
7 TIP制御盤(制御演算手段)
8 TIP駆動装置(駆動手段)
11 LPRMストリング
13 コモンストリング
20 TIP装置(移動式炉心内計装装置)
23 TIPデータベース
24 TIP検出感度校正係数演算部
30 TIP装置(移動式炉心内計装装置)
31A〜31E TIP検出感度校正用線源
40 TIP装置(移動式炉心内計装装置)
41 TIP検出感度校正用線源
42 TIP検出感度校正用結合装置

Claims (11)

  1. 原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、
    複数の前記検出器の全てが挿入可能な案内管を備えたコモンストリングの当該案内管に複数の前記検出器を挿入し走査させることで、これら複数の検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、
    所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管へ挿入し走査させる駆動手段と、
    所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管へ挿入し走査させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、これら複数の検出器が前記コモンストリングの前記案内管を走査したときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段とを有し、
    この制御演算手段は、複数の前記検出器を前記コモンストリングの前記案内管と、このコモンストリング以外の前記ストリングの前記案内管とへ同時に挿入させて走査させる駆動信号を前記駆動手段へ出力するよう構成されたことを特徴とする移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  2. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器のそれぞれを前記コモンストリングの案内管へ順次連続して挿入させ走査させる駆動信号を出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  3. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器のそれぞれを任意の順番で前記コモンストリングの案内管へ挿入させ走査させる駆動信号を出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  4. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器が全ての前記ストリングの案内管を走査した後に、前記コモンストリングの案内管を走査したときの前記各検出器の計測値データから、それぞれの前記検出器の検出感度校正係数を演算するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  5. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器の全てが前記コモンストリングの案内管を走査した直後に、このコモンストリングの前記案内管を走査したときの前記各検出器の計測値データから、それぞれの前記検出器の検出感度校正係数を演算するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  6. 原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、
    複数の前記検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、
    複数の前記検出器に対応して複数設置され、それぞれが前記検出器を挿入可能で、且つ中性子を放射する検出感度校正用線源と、
    所定の前記検出器を、所定の前記ストリングの前記案内管と所定の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動手段と、
    所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管と所定の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、所定の前記検出器が所定の前記検出感度校正用線源へ挿入されたときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段と、を有することを特徴とする移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  7. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器を複数の前記ストリングの案内管へ挿入する前に、複数の前記検出器のそれぞれを、対応する検出感度校正用線源へ挿入する駆動信号を駆動手段へ出力して、前記各検出器の検出感度を校正するよう構成されたことを特徴とする請求項6に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  8. 原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、
    複数の前記検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正システムにおいて、
    複数の前記検出器をそれぞれ挿入可能で、且つ中性子を放射する単一の検出感度校正用線源と、
    所定の前記検出器を、所定の前記ストリングの前記案内管と単一の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動手段と、
    所定の前記検出器を所定の前記ストリングの前記案内管と単一の前記検出感度校正用線源とへ挿入させる駆動信号を前記駆動手段へ出力すると共に、複数の前記検出器からの計測値データを格納し、所定の前記検出器が単一の前記検出感度校正用線源へ挿入されたときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正する制御演算手段と、を有することを特徴とする移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  9. 前記制御演算手段は、複数の前記検出器を複数の前記ストリングの案内管へ挿入する前に、複数の前記検出器のそれぞれを単一の検出感度校正用線源へ挿入する駆動信号を駆動手段へ出力して、前記各検出器の検出感度を校正するよう構成されたことを特徴とする請求項8に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  10. 前記原子炉を格納する原子炉格納容器外に、複数の前記検出器のそれぞれを単一の検出感度校正用線源へ順次誘導して挿入させる検出感度校正用結合装置が設置されたことを特徴とする請求項8に記載の移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム。
  11. 原子炉の炉心に、炉心軸方向に延びる案内管を備えた局所出力領域モニタのストリングが多数配置され、これらのストリングが複数の群に区画され、各群に対応して設けられた複数の検出器が複数の群の前記ストリングの前記案内管に挿入され走査されることで、炉心軸方向の中性子束分布を測定する移動式炉心内計装装置であって、
    複数の前記検出器の全てが挿入可能な案内管を備えたコモンストリングの当該案内管に複数の前記検出器を挿入し走査させることで、これら複数の検出器の検出感度を校正する移動式炉心内計装装置の検出感度校正方法において、
    複数の前記検出器を前記コモンストリングの前記案内管と、このコモンストリング以外の前記ストリングの前記案内管とへ同時に挿入させて走査させ、複数の前記検出器が前記コモンストリングの前記案内管を走査したときの計測値データから前記各検出器の検出感度校正係数を演算して、これら各検出器の検出感度を校正することを特徴とする移動式炉心内計装装置の検出感度校正方法。
JP2009005019A 2009-01-13 2009-01-13 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法 Pending JP2010164338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005019A JP2010164338A (ja) 2009-01-13 2009-01-13 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005019A JP2010164338A (ja) 2009-01-13 2009-01-13 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227956A Division JP2013011627A (ja) 2012-10-15 2012-10-15 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010164338A true JP2010164338A (ja) 2010-07-29

Family

ID=42580629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009005019A Pending JP2010164338A (ja) 2009-01-13 2009-01-13 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010164338A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337288B1 (ja) * 2012-09-25 2013-11-06 有限会社品川通信計装サービス 食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得方法および食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得装置
CN103730174A (zh) * 2012-10-12 2014-04-16 三菱电机株式会社 中子检测装置
US9305670B2 (en) 2011-06-17 2016-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba TIP system and TIP monitoring control equipment
US9842663B2 (en) 2011-01-12 2017-12-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Core monitoring system
CN107924726A (zh) * 2015-09-08 2018-04-17 三菱电机株式会社 堆芯核仪表装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6191597A (ja) * 1984-10-12 1986-05-09 株式会社東芝 移動式炉心内較正装置の駆動制御装置
JPH04174396A (ja) * 1990-11-07 1992-06-22 Toshiba Corp 移動式炉心内中性子検出装置の走査装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6191597A (ja) * 1984-10-12 1986-05-09 株式会社東芝 移動式炉心内較正装置の駆動制御装置
JPH04174396A (ja) * 1990-11-07 1992-06-22 Toshiba Corp 移動式炉心内中性子検出装置の走査装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9842663B2 (en) 2011-01-12 2017-12-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Core monitoring system
US9305670B2 (en) 2011-06-17 2016-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba TIP system and TIP monitoring control equipment
JP5337288B1 (ja) * 2012-09-25 2013-11-06 有限会社品川通信計装サービス 食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得方法および食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得装置
JP2014066535A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Sinagawa Tsushin Keisou Service Ltd 食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得方法および食品についての放射能測定時放射能測定器測定精度確保確認取得装置
CN103730174A (zh) * 2012-10-12 2014-04-16 三菱电机株式会社 中子检测装置
CN103730174B (zh) * 2012-10-12 2016-08-10 三菱电机株式会社 中子检测装置
CN107924726A (zh) * 2015-09-08 2018-04-17 三菱电机株式会社 堆芯核仪表装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010164338A (ja) 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム及び方法
EP2296153A2 (en) Neutron monitoring systems including gamma thermometers and methods of calibrating nuclear instruments using gamma thermometers
ES2667549T3 (es) Dispositivo de monitorización y calibración de sonda en núcleo transversal para centrales nucleares, y procedimiento para ello
JP2007064635A (ja) 原子炉状態監視装置および原子炉状態監視方法
EP2801979A1 (en) Atomic reactor state monitoring device and monitoring method thereof
SE522241C2 (sv) Förfarande och anordning för att övervaka åtminstone en driftsparameter hos härden i en kärnreaktor
JP2011523054A (ja) 原子炉の運転を監視するための方法及び装置
US20060165209A1 (en) Neutron detector assembly with variable length rhodium emitters
US10224122B2 (en) Reactor instrumentation system and reactor
JP2013011627A (ja) 移動式炉心内計装装置の検出感度校正システム
JP3274904B2 (ja) 原子炉出力測定装置
JP5121695B2 (ja) 燃焼度計測装置および燃焼度計測方法
JP4592397B2 (ja) 移動式原子炉内中性子測定装置およびその方法
JP5762839B2 (ja) Tipシステムおよびtip監視制御装置
JP2019144074A (ja) 移動式炉心内核計装システム及び検出器位置測定方法
JP5710282B2 (ja) 炉心監視システム
JP2000258586A (ja) 原子炉出力測定装置
JP4115772B2 (ja) 移動式炉心内計装システム
KR101740882B1 (ko) 사용후 핵연료봉 내 플루토늄 측정 시스템 및 그 측정 방법
KR102607743B1 (ko) 원자로 압력용기 중성자 조사량 감시방법
JP4607858B2 (ja) ペブルベッド型高温原子炉(htr)の燃料要素の燃焼度の相対的な量を測定する方法とその方法に適した装置
JPH11101890A (ja) 原子炉内出力監視装置
JP2006138795A (ja) 中性子検出器感度校正方法および燃料収納体系の未臨界度評価方法
JPH04174396A (ja) 移動式炉心内中性子検出装置の走査装置
KR101142164B1 (ko) 사용후핵연료 집합체의 축방향 연소도 분포 측정 방법 및 이를 이용한 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110210

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121211