JP2010163886A - 排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】尿素水の温度に基づいて尿素の濃度を推定して尿素水の噴射制御を行うことにより適切に排気ガスを浄化することを目的とする。
【解決手段】尿素水の濃度と凝固点温度の関係をマップとしてROM等に予め記憶しておき、尿素水の温度から濃度を推定し、推定した濃度に応じて噴射量を制御する。尿素水の温度から濃度を推定する場合には、凝固点温度に対して2つの濃度値が存在するので、尿素水低濃度側を想定して噴射制御を行ってNOxセンサによって検出したNOx値NLと、尿素水高濃度側を想定して噴射制御を行ってNOxセンサによって検出したNOx値NHを比較して(202〜212)、どちらが妥当かを判断することによって濃度値を推定する(214、216)。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置にかかり、特に、ディーゼルエンジン等のエンジンから排出される排気ガスに尿素水を噴射して排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置の尿素噴射制御装置に関する。
ディーゼルエンジン等のエンジンから排出される排気ガスを浄化するために尿素を使って窒素酸化物(NOx)を浄化するSCR(Selective Catalytic Reduction)システムが提案されている。SCRシステムの一例としては、例えば、特許文献1〜3に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、尿素溶液の凍結を防止したり、気化時間を短くするためにヒーターを備えて所定温度範囲に溶液温度を保つことが提案されている。また、NOxセンサ等のセンサを用いてフィードバック制御を行うことや、尿素溶液の品質をモニタして基準に合わない場合にオペレータに警告することが提案されている。
また、特許文献2に記載の技術では、尿素水の屈折率と温度から尿素の濃度を推定するためのマップを備えて、推定した濃度に基づいて尿素水の噴射量を制御することが提案されている。
また、特許文献3に記載の技術では、排気ガス中のアンモニアをアンモニアセンサによって検知し、尿素水の噴射量を制御することが提案されている。
特表2002−527660号公報 特開2001−20724号公報 特開2001−234736号公報
ところで、尿素の濃度を求めるためには、特許文献2に記載の技術のように、屈折率や温度などが必要で、屈折率センサや温度センサ等の複数のセンサが必要となり、センサ数を削減して尿素水の濃度を求めるためには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、尿素水の温度に基づいて尿素の濃度を推定して尿素水の噴射制御を行うことにより適切に排気ガスを浄化することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、尿素水を貯留するタンクから尿素水を吸い出す尿素ポンプと、エンジンから排出される排気ガスが通過する排気管に、前記尿素ポンプによって吸い出された尿素水を噴射するための噴射手段と、前記排気管から排出される排気ガス中のNOx値またはアンモニア値を検出する検出手段と、尿素水の温度を検出する温度検出手段と、前記尿素ポンプによって吸い出された尿素水の圧力を検出する圧力検出手段と、前記タンク内の尿素水を加熱する加熱手段と、凝固点温度に対して2つの濃度値を有する尿素水の濃度と凝固点温度の関係を予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記関係から、尿素水を前記加熱手段によって加熱して前記尿素ポンプによって吸い出した際に前記圧力検出手段の検出結果が所定圧力以上になったときの前記温度検出手段の検出結果に対応する2つの尿素水の濃度値を読出し、読み出したそれぞれの濃度値に基づいて前記噴射手段によって尿素水を噴射したときの前記検出手段のそれぞれの検出結果に基づいて、前記2つの尿素水の濃度値のうち一方の濃度値を選択することにより尿素水の濃度を推定する推定手段と、記推定手段によって推定された尿素水の濃度に基づいて、前記噴射手段によって噴射する尿素水量を決定して尿素水を噴射するように前記噴射手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、尿素水を貯留するタンクから尿素水が尿素ポンプによって吸い出されて、エンジンから排出される排気ガスが通過する排気管に、吸い出された尿素水が噴射手段によって噴射される。すなわち、排気ガス中のNOxが尿素が気化したアンモニアガスによって選択的に還元又は分解され、排気ガスが浄化される。
また、検出手段では、排気ガス中のNOx値またはアンモニア値が検出され、温度検出手段では、尿素水の温度が検出され、圧力検出手段では、尿素ポンプによって吸い出された尿素水の圧力が検出される。
また、加熱手段では、タンク内の尿素水が加熱され、記憶手段には、凝固点温度に対して2つの濃度値を有する尿素水の濃度と凝固点温度の関係が予め記憶されている。
ここで、尿素水の凝固点の温度に対応する濃度は、凝固点温度に対して低濃度側と高濃度側の2つの濃度値を有する。
そこで、推定手段では、記憶手段に記憶された関係から、尿素水を加熱手段によって加熱して尿素ポンプによって吸い出した際に圧力検出手段の検出結果が所定圧力以上になったときの温度検出手段の検出結果に対応する2つの尿素水の濃度値が読み出され、読み出したそれぞれの濃度値に基づいて噴射手段によって尿素を噴射したときの検出手段のそれぞれの検出結果に基づいて、2つの尿素水の濃度値のうち一方の濃度値を選択することにより尿素水の濃度が推定される。すなわち、2つの濃度値に基づいて噴射手段を制御した時のそれぞれの排気ガス中のNOx値またはアンモニア値から妥当な濃度値が選択される。従って、屈折率センサ等のセンサを用いることなく、尿素水の温度に基づいて尿素水の濃度を推定することができる。
そして、推定手段によって推定された尿素水の濃度に基づいて、噴射手段によって噴射する尿素水量を決定して尿素水を噴射するように噴射手段が制御され、これによって適切に排気ガスを浄化することができる。
なお、推定手段は、請求項2に記載の発明のように、温度検出手段の検出結果が予め定めた値よりも高温で制御手段によって噴射手段が制御されている場合には、2つの尿素水の濃度値のうち低濃度側の濃度値を選択し、温度検出手段の検出結果が予め定めた値よりも低温で制御手段によって噴射手段が制御されている場合には、2つの尿素水の濃度値のうち高濃度側の濃度値を選択することによって尿素水の濃度を推定するようにしてもよい。すなわち、尿素水の温度が予め定めた値よりも高温で使用されている場合には、尿素からアンモニアへの分解が促進されるため、水の蒸発よりもアンモニアの揮発が大きい傾向があり、尿素水濃度が低下するので、低濃度側の濃度値を選択し、尿素水が低温で使用されている場合には、尿素の分解反応が殆ど起こらないので、水の蒸発分だけ、尿素水濃度が上昇するので、高濃度側の濃度値を選択することで、尿素水の濃度を推定することができる。
以上説明したように本発明によれば、尿素水の濃度と凝固点温度の関係から、尿素水を加熱して尿素ポンプによって吸い出した際に所定圧力以上になったときの尿素水の温度に対応する2つの尿素水の濃度値を読み出して、読み出したそれぞれの濃度値に基づいて噴射手段によって尿素を噴射したときのそれぞれのNOx値またはアンモニア値の検出結果に基づいて、2つの尿素水の濃度値のうち一方の濃度値を選択することにより尿素水の濃度を推定することができるので、尿素水の温度に基づいて尿素の濃度を推定して尿素水の噴射制御を行うことにより適切に排気ガスを浄化することができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 尿素濃度と凝固点の関係を表す図である。 本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置における噴射制御ECUで行われる尿素水噴射制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置における噴射制御ECUで行われる濃度推定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置の概略構成を示す図である。
本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10は、ディーゼルエンジン等のエンジン12の排気ガス中に尿素水を噴射してNOxを低減するSCR(Selective Catalytic Reduction)システムが適用される。
本発明の排気ガス浄化装置10は、エンジン12の排気ガス中のNOxを低減するために、該エンジン12の排気管14における選択還元NOx触媒16の上流に、後述する尿素タンク18に貯留された尿素水を噴射するように構成されている。
具体的には、排気ガス浄化装置10では、排気管14における酸化触媒20の排気ガス排出方向下流側に選択還元NOx触媒16が設けられており、尿素水を噴射する尿素水供給装置22によって、排気管14における酸化触媒20と選択還元NOx触媒16との間に尿素水が供給されるようになっている。
排気ガス浄化装置10では、尿素水供給装置22によって排気管14に供給された尿素が気化されてアンモニアガスとして排気ガスと共に選択還元NOx触媒に流入されると、アンモニアガスが排気ガス中のNOxを選択的に還元又は分解するようになっている。これにより、排気ガス中のNOxガスが浄化されて大気中に放出される。
本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10は、上述しように尿素水供給装置22を備えており、尿素水供給装置22は、排気管14に供給するための尿素水を貯留するための尿素タンク18を備えている。尿素タンク18は、注入口24から注入された尿素水を気液2液状態で貯留するようになっている。
尿素水供給装置22は、尿素タンク18に貯留された尿素水を吸入管26を介して吸い出すための尿素ポンプ28を備えており、尿素ポンプ28によって吸入管26を介して吸い出された尿素水が供給管30を介して排気管14に供給される。なお、吸入管26の尿素タンク18側の端部にはフィルタ32が設けられており、フィルタ32によって異物等が除去されて排気管14に尿素水が供給されるようになっている。
また、尿素水供給装置22には、圧力センサ34を備えており、尿素ポンプ28の下流側へ供給される尿素水の圧力が検出される。
また、尿素水供給装置22には、尿素タンク18内に貯留された尿素の温度を検出する温度センサ36、及び尿素タンク18に貯留された尿素水を昇温する加熱ヒータ38が設けられている。
排気管14には、供給管30によって供給される尿素水を排気管14内に噴射するための尿素水噴射インジェクタ40が設けられており、尿素水噴射インジェクタ40が後述する尿素水噴射制御装置50によって制御されることによって尿素水が排気管14内に噴射されるようになっている。
また、排気管14の選択還元NOx触媒16下流側には、NOx濃度を検出するためのNOxセンサ42が設けられている。
続いて、本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10の尿素水噴射インジェクタ40を制御する尿素水噴射制御装置50の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10の尿素水噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。
尿素水噴射制御装置50は、尿素水噴射インジェクタ40を制御するための噴射制御ECU52を備えている。噴射制御ECU52は、CPU52A、RAM52B、ROM52C、及びI/O52Dがバス52Eに接続されたマイクロコンピュータで構成されている。
ROM52Cには、尿素水噴射インジェクタ40を制御するための後述する尿素水噴射制御ルーチン等のプログラムや、排気ガス量と尿素水噴射量の関係を表すマップ、後述する尿素水濃度と凝固点温度の関係を表すマップ、各種データ等が記憶されており、RAM52Bは、ROM52Cに記憶されたプログラム等を展開して実行するための作業エリアとして機能する。
I/O52Dには、圧力センサ34、温度センサ36、NOxセンサ42、加熱ヒータ38、尿素ポンプ28、尿素水噴射インジェクタ40、及び警告灯54が接続されており、圧力センサ34及びNOxセンサ42の検出結果が噴射制御ECU52に入力され、各センサの検出結果に基づいて、加熱ヒータ38、尿素ポンプ28、尿素水噴射インジェクタ40、及び警告灯54が制御される。
ここで、噴射制御ECU52で行われる尿素水の噴射制御について説明する。
エンジン12が始動されると排気ガスが排出される。そこで、噴射制御ECU52は、尿素ポンプ28を駆動して尿素水を尿素タンク18から吸い出して尿素水噴射インジェクタ40へ供給し、排気管14内へ尿素を噴射するように、尿素水噴射インジェクタ40を制御する。尿素水の噴射量は、排気ガス量と尿素水噴射量の関係を表すマップに基づいて、排気ガス量に応じて尿素水を噴射する。すなわち、噴射制御ECU52は、エンジン12回転数やアクセル開度等から排気ガス量を求めて排気ガス量に応じて尿素水の噴射量を決定して排気管14内に噴射する。また、噴射制御ECU52は、NOxセンサ42の検出結果に基づいて、フィードバック制御を行う。
ここで、尿素水の濃度が一定であれば、NOxセンサ42の検出結果に応じてフィードバック制御を行うことで、排気ガスを安定して浄化排出することができるが、尿素水の濃度が一定とは限らない。また、NOx値を変動させる要因が尿素水の濃度に限定されるものではない。
そこで、本実施の形態では、噴射制御ECUが、尿素水の温度に基づいて、尿素水の濃度を推定して、噴射制御を行うようになっている。
尿素水の濃度の推定は、図3に示す尿素濃度と凝固点温度の関係をマップとしてROM52C等に予め記憶しておき、尿素水の温度から濃度を推定し、推定した濃度に応じて噴射量を制御する。しかしながら、尿素水の温度から濃度を推定する場合には、図3に示すように、凝固点温度に対して2つの濃度が存在する。そこで、本実施の形態では、尿素水低濃度側を想定して噴射制御を行ってNOxセンサ42によって検出したNOx値NLと、尿素水高濃度側を想定して噴射制御を行ってNOxセンサ42によって検出したNOx値NHを比較する。そして、どちらが妥当かを判断することによって濃度値を推定する。このとき、両方ともNOx値が低ければ、低濃度側を選択し、低濃度側でNOx値が大きければ、噴射量不足と判断して、高濃度側を選択することで、尿素水の濃度を推定して噴射制御を行うようになっている。
また、噴射制御ECU52は、定期的に尿素水の温度を監視して、監視結果をRAM52B等に記憶する。そして、予め定めた値よりも高温側で使用されている場合には、尿素水低濃度側の濃度値を選択して噴射制御を行い、予め定めた値よりも低温側で使用されている場合には、尿素水高濃度側の濃度値を選択して噴射制御を行うようになっている。
さらに、噴射制御ECU52は、尿素水の温度の監視結果が所定値以上の熱履歴になった場合に、尿素水の劣化が大きいと判断して、尿素水の交換を促す警告灯を点灯する等の警告を発する。
次に、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10の尿素水噴射制御装置50で行われる尿素水の噴射制御について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10の尿素水噴射制御装置50における噴射制御ECU52で行われる尿素水噴射制御ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。
尿素水噴射制御ルーチンが開始されると、ステップ100では、CPU52Aの制御によって尿素ポンプ28が駆動されてステップ102へ移行する。すなわち、尿素ポンプ28によって吸入管26を介して尿素タンク18から尿素水が吸い上げられて、供給管30を介して尿素水噴射インジェクタ40に尿素水が供給される。
ステップ102では、予め定めた規定圧力に到達したか否かCPU52Aによって判定される。該判定は、圧力センサ34の検出結果が規定圧力に達したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ106へ移行する。なお、尿素ポンプ28を駆動してから規定圧力に達したか否かを判定するまでタイミングは、例えば、予め定めた時間経過してから行う。
ステップ104では、前回の終了時の尿素水の濃度値に設定されてステップ122へ移行する。なお、前回の終了時の濃度値がなく始めの制御の場合には、32.5%の濃度値に設定してステップ122へ移行する。
一方、ステップ106では、尿素水の温度がT0より低いかCPU52Aによって否か判定される。該判定は、温度センサ36によって検出された尿素水の温度がT0より低いか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ110へ移行する。なお、T0は、−11℃付近の値を設定する。
ステップ108では、故障警告灯が点灯するように警告灯54がCPU52Aによって制御されて一連の処理を終了する。すなわち、尿素水がT0より高い温度の場合には凍結していないのに規定圧力に達しないため、異常が発生していると考えられるため、警告を行う。
また、ステップ110では、尿素水加熱制御がCPU52Aによって行われてステップ112へ移行する。尿素水加熱制御は、例えば、加熱ヒータ38を所定時間駆動して尿素水を加熱するようにしてもよいし、温度センサ36によって尿素水の温度を監視しながら、所定温度上昇するように加熱ヒータ38を駆動するようにしてもよい。
ステップ112では、温度センサ36によって尿素水の温度が検出されてステップ114へ移行する。
ステップ114では、温度センサ36によって検出された尿素水の温度がTe(予め定めた制御不能となる濃度に対応する凝固点温度)になったか否かCPU52Aによって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ116へ移行し、否定された場合にはステップ118へ移行する。
ステップ116では、尿素水交換警告灯が点灯するようにCPU52Aによって警告灯54の点灯が制御されて一連の処理を終了する。
また、ステップ118では、予め定めた規定圧力に到達したか否かCPU52Aによって判定される。該判定は、ステップ102と同様に、圧力センサ34の検出結果が規定圧力に達したか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ110に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定されたところでステップ120へ移行する。
ステップ120では、尿素水の濃度推定処理がCPU52Aの制御によって行われてステップ122へ移行する。
ここで、濃度推定処理について詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態に係わる排気ガス浄化装置10の尿素水噴射制御装置50における噴射制御ECU52で行われる濃度推定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
濃度推定処理へ移行すると、ステップ200では、尿素水温度の監視結果があるか否かCPU52Aによって判定される。該判定は、尿素水の噴射制御を行っている間に尿素水の温度を監視した監視結果がRAM52B等に記憶されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ218へ移行する。
ステップ202では、温度センサ36によって検出された尿素水の温度に対応する濃度値がCPU52Aによって読み出されてステップ204へ移行する。具体的には、ROM52Cに記憶された図3に示す尿素水濃度と凝固点温度の関係を表すマップから温度センサ36によって検出された温度に対応する2つの濃度値が読み出される。
ステップ204では、低濃度側の濃度値に基づく噴射制御がCPU52Aの制御によって行われてステップ206へ移行する。すなわち、検出温度に対応する濃度値が2つ存在するので、低濃度側の濃度値として尿素水の噴射制御を行う。
ステップ206では、NOxセンサ42によってNOx濃度値が検出されてステップ208へ移行する。
ステップ208では、高濃度側の濃度値に基づく噴射制御がCPU52Aの制御によって行われてステップ210へ移行する。
ステップ210では、NOxセンサ42によってNOx濃度値が検出されてステップ212へ移行する。
ステップ212では、低濃度側の濃度値で噴射制御を行った場合のNOx値と、高濃度側の濃度値で噴射制御を行った場合のNOx値が比較され、低濃度側の方がNOx値が低いか否かCPU52Aによって判定される。該判定が否定された場合にはステップ214へ移行し、肯定された場合にはステップ216へ移行する。
ステップ214では、高濃度側の濃度値が推定濃度値として設定されて、濃度推定処理がリターンされて図4のステップ122へ移行する。
また、ステップ216では、低濃度側の濃度値が推定濃度値として設定されて、濃度推定処理がリターンされて図4のステップ122へ移行する。
一方、ステップ200の判定が否定されてステップ218へ移行すると、尿素水温度の監視結果から予め定めた値より高温側で使用しているか否かがCPU52Aによって判定され、該判定が否定された場合には上述のステップ214へ移行し、肯定された場合にはステップ216へ移行する。すなわち、尿素水温度が高温の場合には、尿素からアンモニアへの分解が促進されるため、水の蒸発よりもアンモニアガスの揮発が大きい傾向があり尿素濃度が低下し、尿素水温度が低温の場合には、尿素の分解反応がほとんど起こらないので、水の蒸発分だけ、尿素濃度が上昇するため、尿素水温が高温で使用されている場合には低濃度側の濃度値を選択し、尿素水温が低温で使用されている場合には高濃度側の濃度値を選択する。
そして、図4のステップ122へ移行すると、尿素水の噴射制御がCPU52Aの制御によって行われてステップ124へ移行する。噴射制御は、例えば、エンジン12の回転数やアクセル開度等から排気ガス量を求めて、排気ガス量に応じて排気管14に尿素水を噴射するように制御するが、この時、設定された尿素水の濃度に応じて噴射する尿素水の噴射量を補正することによって噴射量を決定する。そして、NOxセンサ42の検出結果に基づいてフィードバック制御を行う。
ステップ124では、エンジン12が停止されたか否かCPU52Aによって判定される。該判定は、例えば、図示しないイグニッションスイッチ等の状態やエンジン12の制御状態等から判断し、該判定が否定された場合にはステップ120に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定されたところで一連の尿素水噴射制御ルーチンを終了する。なお、終了する際には、終了時の尿素の濃度をRAM52Bやメモリ等に記憶する。
このように制御することによって、尿素水噴射量過小による未反応NOxガスの排出を防止することができると共に、尿素水噴射量過剰によるアンモニア排出を最小限に抑えることができる。
また、温度センサ36の検出結果だけで尿素水の濃度を推定することができるため、屈折率センサ等のセンサが不要となり、センサ数を削減して、尿素水の噴射制御を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、NOxセンサ42の検出結果を用いてフィードバック制御を行うようにしたが、NOxセンサ42の代りにアンモニア値を検出するアンモニアセンサを適用するようにしてもよい。
10 排気ガス浄化装置
12 エンジン
14 排気管
16 選択還元NOx触媒
18 尿素タンク
22 尿素水供給装置
26 吸入管
28 尿素ポンプ
30 供給管
34 圧力センサ
36 温度センサ
38 加熱ヒータ
40 尿素水噴射インジェクタ
42 NOxセンサ
50 尿素水噴射制御装置
52 噴射制御ECU

Claims (2)

  1. 尿素水を貯留するタンクから尿素水を吸い出す尿素ポンプと、
    エンジンから排出される排気ガスが通過する排気管に、前記尿素ポンプによって吸い出された尿素水を噴射するための噴射手段と、
    前記排気管から排出される排気ガス中のNOx値またはアンモニア値を検出する検出手段と、
    尿素水の温度を検出する温度検出手段と、
    前記尿素ポンプによって吸い出された尿素水の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記タンク内の尿素水を加熱する加熱手段と、
    凝固点温度に対して2つの濃度値を有する尿素水の濃度と凝固点温度の関係を予め記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記関係から、尿素水を前記加熱手段によって加熱して前記尿素ポンプによって吸い出した際に前記圧力検出手段の検出結果が所定圧力以上になったときの前記温度検出手段の検出結果に対応する2つの尿素水の濃度値を読出し、読み出したそれぞれの濃度値に基づいて前記噴射手段によって尿素水を噴射したときの前記検出手段のそれぞれの検出結果に基づいて、前記2つの尿素水の濃度値のうち一方の濃度値を選択することにより尿素水の濃度を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された尿素水の濃度に基づいて、前記噴射手段によって噴射する尿素水量を決定して尿素水を噴射するように前記噴射手段を制御する制御手段と、
    を備えた排気ガス浄化装置の尿素水噴射制御装置。
  2. 前記推定手段は、前記温度検出手段の検出結果が予め定めた値よりも高温で前記制御手段によって前記噴射手段が制御されている場合には、前記2つの尿素水の濃度値のうち低濃度側の濃度値を選択し、前記温度検出手段の検出結果が予め定めた値よりも低温で前記制御手段によって前記噴射手段が制御されている場合には、前記2つの尿素水の濃度値のうち高濃度側の濃度値を選択することによって尿素水の濃度を推定する請求項1に記載の排気ガス浄化装置の尿素噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015537148A (ja) * 2012-11-09 2015-12-24 マック トラックス インコーポレイテッド 選択接触還元システムにおける尿素調整及び噴射制御のための方法及び装置
CN108301905A (zh) * 2018-03-06 2018-07-20 中国第汽车股份有限公司 氨气尿素双喷射系统及其控制方法
CN112761933A (zh) * 2019-10-21 2021-05-07 上海起剑软件科技有限公司 一种尿素泵功能测试系统及其方法

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