JP2010162662A - 切粉回収装置 - Google Patents

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利光 相田
Hikaru Seto
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Abstract

【課題】回収容器内への切粉の充填率を高め、長時間に渡り工作機械を無人稼働することができる切粉回収装置を提供すること。
【解決手段】
切粉搬出装置3の排出口4に対する回収容器5の相対位置関係を、前記排出口4から排出される切粉が前記回収容器5の開口面内において回転軸線と一致しない位置で前記回収容器5に落下するように定め、前記回収容器5を回転させる。さらに前記排出口4から前記回収容器5内に落下した切粉を前記回収容器5の上方から押圧する切粉圧縮装置29を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、旋盤等の工作機械における切粉搬出装置の排出口から搬出される切粉を回収する切粉回収装置に関する。
従来、切粉を発生する旋盤等の工作機械においては、工作機械の内部で発生した切粉を工作機械の外部に排出すべく、切粉搬出装置としてチップコンベアを設け、その切粉排出口の下方に切粉回収容器を固定的に配置して、切粉排出口から搬出される切粉を回収する切粉回収装置を構築することが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2000−246583号公報
しかしながら、従来のように切粉回収容器を固定的に配置していると、切粉回収容器の面内のほぼ同一箇所に局所的に切粉が積み重なり、放置しておくと切粉のタワーとなって最終的にチップコンベアの排出口まで到達し、チップコンベアに切粉が巻き付くに至る。切粉がタワー状に積み上がって行く速度は、切粉がチップコンベアの排出口に到達するまでの時間や加工ワークの切粉の状態により異なるが、たとえば自動旋盤の場合、無人稼働約3時間でチップコンベアに切粉が巻き付くに至る。このため無人で工作機械を稼働させておく時間が、切粉の体積状態に影響され、短くなるという課題がある。
また切粉回収容器の面内に均一に切粉が回収されないため、切粉回収容器内への切粉の充填率が小さくなる、つまり実際に切粉を回収できる量が切粉回収容器の容積に比較して少なくなる。このため、切粉回収容器を交換する頻度および廃棄のために切粉回収容器を搬送する頻度が高くなり、作業効率を悪化させる、という課題がある。
そこで本発明の目的は、回収容器内への切粉の充填率を高め、工作機械を長時間に渡り無人稼働することができる切粉回収装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)切粉搬出装置の排出口から搬出される切粉を回収する上方が開口された有底筒形の回収容器と、
前記回収容器を回転可能に載置する回転テーブルと、
前記回転テーブルを回転駆動することにより前記回収容器を鉛直方向を回転軸線として回転させる回転駆動手段と、
前記回転駆動手段を運転制御する制御手段と、を備え、
前記回収容器の前記排出口に対する相対位置関係を、前記排出口から排出される切粉が、前記回収容器の開口面内において前記回転軸線と一致しない位置で前記回収容器に落下するように定めた、
ことを特徴とする切粉回収装置。
(2)前記回収容器の上方に配置され、前記排出口から前記回収容器内に落下した切粉
を前記回収容器の上方から押圧する切粉圧縮装置を、さらに備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の切粉回収装置。
(3)前記制御手段がなす前記回転駆動手段の運転制御が、前記回収容器を所定の回転速度で所定の移動時間間隔だけ回転移動させた後、それより長い所定の停止時間間隔だけ回転停止させる間欠運転制御である、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の切粉回収装置。
(4)前記制御手段は、前記回収容器が回転停止している期間内に、前記切粉圧縮装置を作動させる制御機能部を有する、ことを特徴とする上記(3)に記載の切粉回収装置。
(5)前記制御手段は、前記切粉圧縮装置の押圧部が前記回収容器に向けて下降する行程内に作業者の身体の一部が入ったとき、これをエリアセンサにより検知して、前記切粉圧縮装置の作動を緊急停止させる制御機能部を有する、ことを特徴とする上記(4)に記載の切粉回収装置。
(6)前記回収容器の下面に、フォークリフトのフォークを差し込むための閉ループ断面のフォーク用差込口が設けられている、ことを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の切粉回収装置。
(7)前記回転テーブルを移動台車に回転自在に設けると共に、前記フォーク用差込口が前記フォークリフトのフォークを差し込み得る方向に配向した位置で、前記回転テーブルを前記移動台車に固定する位置決め手段を設けた、ことを特徴とする上記(6)に記載の切粉回収装置。
(8)前記切粉搬出装置が工作機械の内部で発生した切粉を工作機械の外部に排出するチップコンベアであり、前記排出口がこのチップコンベアの切粉排出部である、ことを特徴とする上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の切粉回収装置。
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
本発明によれば、切粉搬出装置の排出口から搬出される切粉は、回転軸線と一致しない位置で回収容器内に落下するので、回転するにつれ、切粉は回転軸心を中心とする凹部を有するドーナッツ状に堆積する。回転軸線と一致した位置で切粉が落下するものと比べて、落下位置を頂点として山形に切粉が堆積するのを防止することができる。したがって、切粉を回収容器の全体に略均一に分布させて回収することができるので、切粉収容量に限度のある回収容器の収容量を可能な範囲で増大することができ、工作機械の無人稼働時間を、切粉が同一箇所に落下する場合に比べて伸ばすことができる。また、切粉のタワー状の積み上がりを逐次崩して平坦化することができるので、切粉のタワーの出現をなくし、切粉が切粉搬出装置に巻き付いて切粉搬出装置が運転不能になる現象を長時間に渡り有効に防止することができる。
また本発明は、回収容器の上方から回収容器内の切粉を押圧する切粉圧縮装置を設けたので、切粉回収容器内の切粉の充填率をさらに高めることができる。
さらに本発明は、回収容器の回転を間欠運転制御するので、切粉の種類、回収容器の収容能力、無人稼働可能時間に応じた適切な回収を行うことができる。間欠運転制御は、所定の移動時間よりも所定の停止時間の方が長い、たとえば1分間に1回転の回転速度で5秒間回転移動し、その後5分間停止するという制御である。このような間欠運転制御の下
でも、回収容器を回転させることには変わりがないので、回収容器が停止している場合に比べて回収容器内に積載する切粉の均一化を図る効果を維持することができる。また、これに加え、所定の移動時間(5秒)よりも所定の停止時間(5分)の方が長いので、省エネルギー化が可能となる。この所定の停止時間は工作機械の稼働に合わせて長くするように調整することができる。
また本発明は、回収容器が停止している期間中に切粉圧縮装置を作動させるので、回収容器が回転している場合に比べ、比較的安定して切粉を押圧することができる。
また本発明は、緊急停止用のエリアセンサを有するので、切粉圧縮装置の押圧部が下降する行程内に作業者の身体の一部が入ったとき切粉圧縮装置の作動を緊急停止させて、作業者の安全を確保することができる。
また本発明は、回収容器の下面にフォーク用差込口を設けているので、このフォーク用差込口にフォークリフトのフォーク(フォーク状腕部(いわゆるツメ))を差し込んで回収容器を運搬することができることから、回収容器で回収した切粉を一度に切粉集積場等まで搬送することができ、大量の切粉を短時間で迅速に排出することができる。またフォーク用差込口は、フォークリフトのフォークを差し込むための単なる溝部(隙間部)ではなく、閉ループ断面構造の差込口であるため、フォークリフトのフォークを差し込んで反転させた場合にも、回収容器がフォークから離脱して落下してしまうことが無い。このため回収容器を上下が逆さまになるまで傾けて、つまり中味が空になるまで傾けて、中味の切粉を総てトラックの荷役積載部に移載することができる。ここでフォークリフトとは、車体前部のマストに取り付けた二本のフォークを上下させ、必要に応じて回転させて、荷物の積み降ろしや運搬をする車をいう。
また本発明は、回転テーブルを移動台車に搭載したので移動が自在にできると共に、位置決め手段により回転テーブルを移動台車に固定して、フォーク用差込口をフォークリフトのフォークを差し込み得る方向に固定的に配向し得るようにしたで、フォークリフトのフォークを容易にフォーク用差込口に差し込むことができる。
本発明の切粉回収装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の切粉回収装置における移動台車に設置された回転テーブルの一部を切り欠いて示した図である。 本発明の切粉回収装置における移動台車およびこれに設置された回転テーブルを示した側面図である。 本発明の切粉回収装置の回転テーブルの回転駆動手段の部分を示した断面図である。 フォークが360度回転可能なフォークリフトの説明に供する図である。 本発明の切粉回収装置における回収容器の回転による作用の説明に供する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る切粉回収装置1の全体を示したものである。NC旋盤を例として示す工作機械2の内部で発生した切粉を工作機械2の外部に排出するチップコンベア3(切粉搬出装置3)の排出口4の下方に、上方が開口された有底筒形の回収容器5が配置されている。この回収容器5は本実施形態では直径1200mm、高さ650mmの有底円筒形の金属製バケットからなり、直径1200mmの金属製円盤からなる回
転テーブル6上に載置され、この回転テーブル6と共に回転するようになっている。
回収容器5の下面には、フォークリフトによる運搬を可能にするためフォーク用差込口7が一体に設けられており、回収容器5はこのフォーク用差込口7を介して回転テーブル6上に載置されている。
フォーク用差込口7は閉ループ断面をしており、ここでは長方形断面の中空筒状に構成されている。その理由は、図5に示すフォークリフト8を有効に活用できるようにするためである。すなわちフォーク9を360度回転可能なフォークキャリッジ10に取り付け、このフォークキャリッジ10を上下移動しうるように構成したフォークリフト8を用い、そのフォーク9をフォーク用差込口7に差し込んで運搬した後、回収容器5を所定高さに持ち上げた状態で上下逆さまに反転して中味を空けることを可能にするためであり、回収容器5を反転した際にフォーク9から回収容器5が離脱して落下しないようにするためである。
上記の回転テーブル6は移動台車11により回転自在に支持されている。この移動台車11は、図2および図3から分かるように、水平方向に延在するフレームにより構成した荷台12と、その荷台12の下面四隅に回転自在に設けたキャスタ13と、そして荷台12の一辺から立ち上げた柱状部14間を架橋する搬送用の取手部15とで構成されている。
図2は、移動台車11の荷台12に設置された状態の回転テーブル6を、その中央部を一部切り欠いて示した図、図3はこれを側方から見た図である。
円盤状の回転テーブル6の下面には、回転テーブル6よりは直径が小さいが荷台12の面内に一杯に広がる大きさの環状体16が、回転テーブル6と同心に垂下され、その下端にコロ17が枢着されている。具体的には、図4に詳細を示すように、コロ17は半径方向に延びる回転軸18を中心に回転する構成になっている。このコロ17は図2にから分かるように全部で24個周方向に均等に配置されており、それらのコロ17は、荷台12の周囲フレーム19上に乗って転動し、全体として回転テーブル6を荷台12の側から支持する構成になっている。
また荷台12の中央の底部フレーム20上には、減速機21付の電気モータ(三相誘導電動機)22が搭載されており、その減速機21の回転出力軸23には駆動板24の一端が固定されている。一方、回転テーブル6の裏面には、図2に点線で示すように、上記駆動板24が旋回する軌跡上に位置するように被駆動板25がネジ固定され、旋回する駆動板24で押されて連行される関係になっている。従って、電気モータ22が付勢されて上記駆動板24が一方向(図2で時計方向)に回転すると、この駆動板24に被駆動板25が押されて回転テーブル6が同一方向につれ回る。よって、上記の電気モータ22、駆動板24および被駆動板25は、回転テーブル6を回転駆動し、これにより鉛直方向を回転軸線として回収容器5を回転させる回転駆動手段として働く。
しかし、回転テーブル6を単独に一方向(図2に矢印で示す時計方向)に回転させると、被駆動板25は駆動板24から遠ざかる方向に進む。このため回転テーブル6は、手動で電気モータ22による駆動方向と同一方向に回転移動させることができる。これにより手動で回収容器5内に落ちる切粉の位置を加減し、切粉の分布が均一となるように手動調整することができる。ただし、この手動調整可能な回収容器5の回転移動範囲は、回転テーブル6の回転移動に伴い、被駆動板25が駆動板24の前側を離れてから駆動板24の後側に回り込んで当接するまでの範囲であり、この実施形態の場合おおよそ300度の範囲である。
上記電気モータ22は制御手段としての制御装置26に接続されており、この制御装置26により回収容器5の回動運転が制御される。この制御装置26により電気モータ22を介して行う回収容器5の回動運転制御は、回収容器5を所定の回転速度で所定の移動時間間隔だけ回転移動させた後、それより長い所定の停止時間間隔だけ回転停止させる間欠運転制御である。
移動台車11には、フォーク用差込口7がフォークリフト8のフォーク9を差し込み得る方向に配向した位置で、回転テーブル6を移動台車11に固定するための位置決め手段が、回転テーブル固定用ネジ27により構築されている。この回転テーブル固定用ネジ27は、後端のノブ27aを回して、先端27bを、回転テーブル6の環状体16の周方向に90°ずつずれた4箇所に設けた固定用穴28の一つに係合し得る構成となっている。このため回収容器5は、回転テーブル6上に乗せる際に、この4つの位置のいずれかと整合させて位置合わせすることにより、フォークリフト8のフォーク9を差し込みうる状態の回転位置に、フォーク用差込口7を位置決めすることができる。
上記した回収容器5とチップコンベア3の排出口4との相対的位置関係は、チップコンベア3の排出口4から搬出される切粉が、回収容器5の開口面内において回収容器5の回転軸線と一致しない位置で回収容器5に落下するような位置関係に定める。図2にこの位置関係の一例を示す。この実施形態では、排出口4から排出される切粉が、回収容器5の内壁から半径方向内側に約1/3半径ないし約1/2半径の間に落下するように定めている。約1/3半径以上としたのは、これより回収容器5の内壁に近い側では切粉の均一化が困難となり、また約1/2半径までとしたのは、これより回収容器5の中心に近い側では、中心部での切粉の局所的タワーの形成が生じる可能性があるためである。
ここで回収容器5の回転と回収容器5内に落下する切粉の堆積分布との関係を、図6を参照しながら説明する。
図6(a)(b)において、排出口4の位置つまり排出口4から落下する切粉kの位置は、回収容器5の回転軸線Oから距離rだけ離れており、互いに一致していない相対的位置関係にある。かかる構成の下で図6(a)に示すように、回収容器5を回転させずに切粉を取り込むと、回収された切粉Kは落下位置を頂点とした山形に堆積し、時間の経過と共に切粉のタワーK1を形成し、やがては排出口4に達するに至る。
しかし、図6(b)に示すように、角速度が小さくて発生する遠心力では切粉を移動させ得ないような低速Vで回収容器5を回転させると、排出口4から落下する切粉kは、回転軸線Oを中心とする凹部K2を有する山形の回収された切粉Kとして堆積する。図6の(a)と(b)の対比から判るように、回収容器5内の回収された切粉はある程度拡散され、これだけで堆積切粉の偏りの不具合が解消される。
そこで回収容器5を回転させるべく、制御装置26により上記の電気モータ22を通電制御する。
図1に戻り、上記回収容器5の上方には、回収容器5内に落下した切粉を回収容器5の上方から押圧する切粉圧縮装置29が設けられている。この切粉圧縮装置29は、上記回収容器5をまたいで設置した門状フレーム30の上辺部に取り付けられ、回収容器5が回転停止している期間内に作動される。
切粉圧縮装置29は、切粉に接して作用する逆L字状断面の板片からなる押圧部31と、この押圧部31の上部両側から上方に延在された二本のガイドロッド32と、押圧部3
1の上面中央を押圧支点とし、押圧部31をガイドロッド32に沿って上方から下方に移行させて切粉を押圧するエアーシリンダ33とを有する。ガイドロッド32およびエアーシリンダ33を取り付けるため、門状フレーム30の上辺部に取付板34が固定され、この取付板34に、ガイドロッド32の案内部材35が上下に二箇所ずつ設けられると共に、エアーシリンダ33がその上端部と下端部にて固定されている。ガイドロッド32はこの案内部材35中を摺動して取付板34の行程をガイドする。このエアーシリンダ33のピストンロッド36は、被圧縮材である切粉を圧縮した際のよじれに対応できるようにするため、球面継手36aを介して押圧部31に連結されている。
また、エアーシリンダ33の側部にはガイドロッド32の行程範囲を定めるため、上部に上昇端検知センサA、中間部に切粉満杯検知センサB、下部に下降検知センサCが設けられている。
この3つのセンサのうち、上昇端検知センサAは、切粉圧縮装置29の押圧部31が回収容器5よう上方の上端位置まで上がりきっている場合にその旨の検知信号を出力するセンサである。制御装置26は、この上昇端検知センサAから押圧部31が上端位置にある旨の検知信号を受けている間のみ、電気モータ21を付勢して回収容器5を回転駆動することを許可する。この上昇端検知センサAの作用により、押圧部31が回収容器5内にある状態下で回収容器5が回転され、切粉圧縮装置29が破損してしまう、という不都合が防止される。
切粉満杯検知センサBは、回収容器5内に切粉が堆積して満杯になった場合にその旨の検知信号を出力するセンサである。制御装置26は、切粉満杯検知センサBから回収容器5が満杯になった旨の検知信号を受けると、図示してないブザー・ランプなどの警報装置を作動させて、回収容器5が満杯になったことを作業者に知らせると共に、チップコンベア3および切粉回収装置1の運転を停止させる。この切粉満杯検知センサBが作動する回収容器5の底面からのレベル位置は、その取付け高さ位置を調整することにより、又は切粉満杯検知センサBを回収容器5の底面からのレベルを異ならせて複数個設け、これを選択的に切り換えることにより、任意に調整することができる。
下降検知センサCは、切粉圧縮装置29の押圧部31が回収容器5の底に接触することなく回収容器5内に下降し得る最下位置(下降限界点)に達した場合に、その旨の検知信号を出力するセンサである。制御装置26は、下降検知センサCから押圧部31が下降限界点に達した旨の検知信号を受けると、押圧部31がそれ以上に下降することを防止する。この下降検知センサCの作用により、切粉圧縮装置の押圧部31が回収容器5の底に接触することが回避され、回収容器5の底が損傷したり、切粉圧縮装置の押圧部31が損傷したりすることが防止される。
図2中に、押圧部31が作用する位置を示す。この押圧部31の作用位置は、回収容器5の回転方向に見て排出口4の下流側に在り、かつ排出口4から排出された切粉を効率よく押圧すると共に、一部を半径方向にずらして切粉の回収容器5の面内の分布を均一化するのに適した位置に定められる。
また、切粉圧縮装置29の押圧部31が回収容器5に向けて下降する行程内に作業者の身体の一部が入ったとき、これを検知して切粉圧縮装置29の作動を緊急停止させるため、上下3組の発光素子37と受光素子38が門上フレームの対向する柱状部14に取り付けられ、これにより光電式のエリアセンサ39が構成されている。
次に、上記構成の作用について説明する。
工作機械2の内部で発生した切粉は、チップコンベア3により運ばれて排出口4から順次排出され、下方に位置する回収容器5内に回収される。この回収容器5は、押圧部31が上端位置にあることが上昇端検知センサAで検知されている間に、制御装置26(図1参照)により、1分間に1回転の回転速度で5秒間だけ回転移動され、その後5分間停止するという間欠運転制御がなされ、この間欠運転制御の下で一方向に回転される。このように間欠的ではあるが回収容器5を一方向に回転させると、図6で説明した作用に基づき、回収容器5内に回収した切粉の均一化が達成できる。また、このように間欠運転制御すると、移動している時間間隔(5秒)よりも停止している時間間隔(5分)の方が長いので、省エネルギー的となる。
作業員の目視により、回収容器5内に回収される切粉の落下位置を変更した方がよいと判断される場合は、回収容器5を手動により若干回転させて、切粉の落下する位置を変更する。このとき必要ならば用具を用いた手作業による切粉のならし作業をする。
上記5分の間停止期間中に、切粉圧縮装置29のエアーシリンダ33が駆動されて、ピストンロッドが下降検知センサCにより検知される最下位置を限界点として下降する動作が所定回数、たとえば2回行われる。これにより押圧部31により切粉の隆起部が押圧され、回収容器5内の切粉の、より一層の緊密化と均一化の操作が達成される。この押圧操作期間中に作業者の身体の一部がエリアセンサ39の光線路を遮った場合には、エリアセンサ39から発せられる検知信号を受けて、制御装置26がエアーシリンダ33の動きを緊急停止させ、作業者の安全を確保する。
回収容器5内が切粉で満杯になったことが切粉満杯検知センサBにより検知され、切粉回収装置1の運転が停止された場合は、回転テーブル固定用ネジ27により回収容器5をフォーク用差込口7にフォーク9が差し込める状態に位置決めした後、そのリフト用差込口に、図5に示したフォークリフト8のリフトを差し込み、フォークリフト8で回収容器5を持ち上げて集積場まで運搬する。そして、回収容器5を上下逆さまに反転し、中味の切粉を空ける。フォークリフト8が入らない狭い場所に回収容器5が置かれている場合には、回収容器5を回転テーブル6に載せた状態のまま移送台車を広い場所に引き出して、フォークリフト8にて搬送する。
またフォークリフト8が故障中などで使えない場合は、回収容器5を回転テーブル6に載せた状態のまま移送台車を集積場まで運搬し、移送台車上の回収容器5の中味の切粉を廃棄する。
上記実施形態では回収容器5を回転させるため、その回転テーブル6の下面に固定した被駆動板25を減速機付電気モータの出力軸に固定の駆動板24で連行して回転させる構成としたが、減速機付電気モータの出力軸により直接にまたはギヤ等の力伝達機構を介して回転させる構成とすることもできる。
1 切粉回収装置
2 工作機械
3 チップコンベア(切粉搬出装置)
4 排出口
5 回収容器
6 回転テーブル
7 フォーク用差込口
8 フォークリフト
9 フォーク
10 フォークキャリッジ
11 移動台車
12 荷台
13 キャスタ
14 柱状部
15 取手部
17 コロ
18 回転軸
19 周囲フレーム
20 底部フレーム
21 減速機
22 電気モータ
23 回転出力軸
24 駆動板
25 被駆動板
26 制御装置
27 回転テーブル固定用ネジ
28 固定用穴
29 切粉圧縮装置
30 門状フレーム
31 押圧部
32 ガイドロッド
33 エアーシリンダ
34 取付板
35 案内部材
36 ピストンロッド
36a 球面継手
37 発光素子
38 受光素子
39 エリアセンサ

Claims (8)

  1. 切粉搬出装置の排出口から搬出される切粉を回収する上方が開口された有底筒形の回収容器と、
    前記回収容器を回転可能に載置する回転テーブルと、
    前記回転テーブルを回転駆動することにより前記回収容器を鉛直方向を回転軸線として回転させる回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段を運転制御する制御手段と、を備え、
    前記回収容器の前記排出口に対する相対位置関係を、前記排出口から排出される切粉が、前記回収容器の開口面内において前記回転軸線と一致しない位置で前記回収容器に落下するように定めた、
    ことを特徴とする切粉回収装置。
  2. 前記回収容器の上方に配置され、前記排出口から前記回収容器内に落下した切粉を前記回収容器の上方から押圧する切粉圧縮装置を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の切粉回収装置。
  3. 前記制御手段がなす前記回転駆動手段の運転制御が、前記回収容器を所定の回転速度で所定の移動時間間隔だけ回転移動させた後、それより長い所定の停止時間間隔だけ回転停止させる間欠運転制御である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の切粉回収装置。
  4. 前記制御手段は、前記回収容器が回転停止している期間内に、前記切粉圧縮装置を作動させる制御機能部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の切粉回収装置。
  5. 前記制御手段は、前記切粉圧縮装置の押圧部が前記回収容器に向けて下降する行程内に作業者の身体の一部が入ったとき、これをエリアセンサにより検知して、前記切粉圧縮装置の作動を緊急停止させる制御機能部を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の切粉回収装置。
  6. 前記回収容器の下面に、フォークリフトのフォークを差し込むための閉ループ断面のフォーク用差込口が設けられている、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の切粉回収装置。
  7. 前記回転テーブルを移動台車に回転自在に設けると共に、前記フォーク用差込口が前記フォークリフトのフォークを差し込み得る方向に配向した位置で、前記回転テーブルを前記移動台車に固定する位置決め手段を設けた、ことを特徴とする請求項6に記載の切粉回収装置。
  8. 前記切粉搬出装置が工作機械の内部で発生した切粉を工作機械の外部に排出するチップコンベアであり、前記排出口がこのチップコンベアの切粉排出部である、ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の切粉回収装置。
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