JP2010161737A - 表示装置、表示システム及び表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ペットを備えた表示装置を提供する。
【解決手段】まず、デジタル放送から、番組情報のTSデータ(223)を得る。そして、このTSデータ(223)から、データ処理部(200)が番組情報データ(224)を取得する。エージェント部(270)は、取得した番組情報データ(224)によりエージェントデータ(228)を変更して電子ペットを成長させる。この電子ペットは、電子ペット画像データ(229)を参照して、エージェント部(270)が、表示部(240)に表示する。
【選択図】 図4

Description

本発明は表示装置、表示システム及び表示方法に係り、特にユーザーの表示装置への親しみやすさを向上させる電子ペットを備えた表示装置に関する。
近年、衛星デジタル放送や地上デジタル放送が普及してきている。従来のアナログ放送と比較すると、これらのデジタル放送では、番組配列情報のデータのようなセクション形式で、かなりの文字データが、テレビ番組の画像データと同時に送信されている。そして、これらの文字データは、データ放送や電子番組ガイド(Electronic Program Guide、以下EPG(登録商標)と記載する。)を生成するためのデータ等として利用されている。
しかしながら、これらの文字データは、生成されたEPGについては予約録画用途で利用されているものの、データ放送はあまり活用されていないのが実情である。
データ放送は、例えばドラマの放送時には、出演者や演出や監督等のユーザーが興味を惹く情報がテレビ局により書き込まれているなど、日々、充実してきている。これを活用することで、ユーザーの利便性を向上できると考えられる。また、文字データに埋め込まれている企業のコマーシャルの訴求効果も高めることが可能になる。
そこで、データ放送の利便性を高めるために、何らかのキャラクターを表示する、エージェントのようなプログラムを用いることが考えられる。エージェントの親しみやすいユーザーインターフェイスに、データ放送の利便性を高め、広告の訴求効果を高めることができる。
従来のエージェントとしては、特許文献1を参照すると、電子ペットのキャラクターを描画して、電子メールを自動的に送受信するエージェントが記載されている(以下、従来技術1とする。)。
従来技術1のエージェントを用いた電子メールの自動送信制御方法においては、電子メールのやり取りの過程を、電子ペットとして描画したエージェントの挙動として表現している。これにより、容易に電子メール送受信の機能や操作手順を類推することができる。よって、初めてパーソナル・コンピュータを使用して、電子メールのやり取りを行うユーザーにとっても、容易に操作方法を習得して利用できるという効果が得られる。
特開2002−247609号公報
しかしながら、従来技術1のエージェントは、電子メールを送受信することについては開示しているものの、デジタル放送の文字データを用いてエージェントの挙動を変化させる制御方法については記載されていなかった。
つまり、従来技術1のエージェントは、データ放送の利用を促進する方法やシステムを開示しておらず、これらを提供することはできなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
本発明の表示装置は、デジタル放送の番組情報データを取得するデータ処理手段と、前記番組情報データによりエージェントデータを変更して電子ペットを成長させるエージェント手段と、前記電子ペットを表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記エージェント手段は、データ放送を電子ペットにより表示することを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記エージェント手段は、前記番組情報データの番組のジャンル情報により電子ペットの成長の方向性を変化させることを特徴とする。
本発明の表示装置は、電子ペットの入れ替えに対応するため前記エージェントデータを記憶媒体に入出力する入出力手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の表示装置は、ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を更に備え、前記エージェント手段は、前記ネットワークから広告データを受信することを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記番組情報データからキーワードを取得するキーワード取得手段を更に備え、該キーワードを基に前記ネットワークから広告データを受信することを特徴とする。
本発明の表示システムは、前記表示装置とサーバとを備え、前記サーバは、前記ネットワークに接続するネットワーク接続手段と、前記表示装置から前記キーワードを取得するキーワード取得手段と、広告データを記憶した広告データベースと、取得した前記キーワードとを基に、前記広告データベースから広告データを送信する広告選択手段とを含むことを特徴とする。
本発明の表示システムは、前記サーバは、更に、前記エージェント手段をアップデートし、電子ペットの画像データやアイテムを売買するエージェント用ウェブサービス手段を備えることを特徴とする。
本発明の表示システムは、前記サーバの前記エージェント用ウェブサービス手段は、視聴履歴情報により前記表示装置のユーザーの視聴パターンを認識する視聴パターン認識手段を備え、前記エージェント用ウェブサービス手段は、更に、視聴パターンが似通ったユーザーを紹介するソーシャル・ネットワーク・サービスを備えることを特徴とする。
本発明の表示方法は、デジタル放送の番組情報データを取得し、前記番組情報データによりエージェントデータを変更して電子ペットを成長させ、前記電子ペットを表示することを特徴とする。
本発明によれば、デジタル放送の文字データを基にしてエージェントの挙動を変化させ育成させることができるため、ユーザーのテレビジョン放送の視聴を促進させる表示システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る表示システムXにより電子ペットを表示する概念図である。 本発明の実施の形態に係る表示システムXのシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係るサーバ30の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置20の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るエージェント部270が用いるデータ例を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXのエージェント処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20のウェルカム画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXのユーザー切り替え処理の画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20の電子ペットによるデータ放送表示の画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20の広告表示画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20の電子ペットの設定メニュー画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20の電子ペットのホストサイト画面例である。 本発明の実施の形態に係る制御処理の表示システムXの表示装置20の電子ペットの所定時間での登場に係る画面例である。
<第1の実施の形態>
〔表示システムXの表示装置20の外観〕
図1を参照して説明すると、本発明の実施の形態に係る表示システムXは、表示装置20の表示部240に、高機能なGUI(グラフィカル・ユーザーインターフェイス)であるエージェントにより電子ペット420のようなキャラクターを表示して、ユーザーが電子ペット420に指示を行うことで制御することができる。
このエージェントは、データ放送の番組情報を電子ペットのセリフとして表示することで、データ放送の利用を促進することができる。さらに、番組情報からインターネットで検索を行って広告を表示することもできる。
〔システム構成〕
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る表示システムXのシステム構成について説明する。
表示システムXは、主に、表示装置20と、サーバ30と、放送の番組等を配信する放送配信装置35と、ユーザーの視聴履歴やエージェントのデータや広告等を送受信するためのネットワーク5とを備えて構成される。表示装置20とサーバ30とは、ネットワーク5で接続される。また、放送配信装置35からの放送電波は、表示装置20がアンテナを介して受信する。
ネットワーク5は、WAN、無線WAN、無線LAN、有線LAN、光ファイバー網、電話線、携帯電話網、PHS網、WiMAX、cLink、電灯線ネットワーク、HDMI、i.Link、専用線、その他のネットワーク網であり、表示装置20とサーバ30とを接続する。また、ネットワーク5は、インターネット網やNGN(ネクスト・ジェネレーション・ネットワーク)等と接続可能である。
表示装置20は、大型の平面テレビジョン受信機、BD/DVD/HDDレコーダー・プレーヤー内蔵テレビジョン受信機、BD/DVDプレーヤー、セットトップボックス、ネットワーク映像配信端末、ビデオゲーム機、PC(パーソナル・コンピュータ)、携帯電話、PDA等であり、テレビジョン放送を受信でき、ネットワーク5に接続可能な端末である。表示装置20は、放送配信装置35からの放送番組と、ネットワーク5を介して広告を受信することができ、後述する高機能なGUI(グラフィカル・ユーザーインターフェイス)であるエージェントを備えている。
サーバ30は、複数のサーバ群からなっていてもよい、例えばWindows(登録商標)サーバ2008やLinux(登録商標)を備えるサーバであり、本発明の実施の形態に係るエージェントのためのウェブサービスを提供して広告を配信する。
放送配信装置35は、電波塔を備えた放送局のシステムや、有線放送やCATV事業者の配信装置や、ミニコミ局の配信装置や、構内放送設備や、その他の一般的な放送設備である。放送配信装置35は、光ファイバー等や電波やIPネットワークやデジタル伝送された放送の画像データを、ARIB(社団法人電波産業会)の規格等の放送電波にて、主に地上デジタル放送の規格であるISDB−Tや衛星放送の規格であるISDB−Sによるデジタル放送を行う。また、番組のデータや視聴スケジュール等を、サーバ30等へ送信することもできる。
なお、表示装置20は、同様の構成の表示装置20が複数存在する。
また、サーバ30が直接ネットワーク5のIP網等を利用して、通常の放送を表示装置20に配信するIP放送を行うように構成することもできる。つまり、表示システムXは、通常の放送局、CATV、構内放送、再変換放送等に使用することができる。
〔サーバ30の制御構成〕
次に、図3を参照して、サーバ30の制御構成について説明する。上述したように、サーバ30は、複数の専用機やPC/AT互換機等であるサーバで構成することができる。また、サーバ30は、エージェント用のウェブサービスを提供し、ユーザー向けの広告を配信するためのサーバである。
このサーバ30は、後述するように、表示装置20からのキーワードを取得して、レコメンド(推奨)する最適な広告を配信することができる。
サーバ30は、主にゲートウェイ部310(ネットワーク接続手段)と、番組データベース320と、広告データベース325と、エージェントデータベース330と、エージェント認証部335と、広告選択部340(広告選択手段、キーワード取得手段)と、視聴カウント部350と、視聴パターン認識部360(視聴パターン認識手段)と、エージェント用ウェブサービス370(エージェント用サービス)とを含んで構成される。
ゲートウェイ部310は、ネットワーク5と接続するゲートウェイ(ルータ)となる部位であり、放送用の画像データを放送配信装置35に送信する部位である。また、ゲートウェイ部310は、ロードバランシング、IPマスカレード、ファイアーウォール等の機能を備えている。さらに、ゲートウェイ部310は、WWWウェブサーバやFTPサーバのようなサービス(デーモン)を実行しており、各種設定を行うこともできる。また、ゲートウェイ部310はIP放送の送信を行うように構成されていてもよい。
番組データベース320は、放送配信装置35から放送される番組の画像データや各種の番組に関する情報について記憶しているデータベースである。この番組に関する情報としては、放送時に電波に変調して送信されるTS(トランスポート・ストリーム)データに組み込まれる文字放送のデータに加えて、そのデータの基になっているウェブサイトのデータや、関連する番組の情報などに関するデータを備えている。
広告データベース325は、表示装置20のエージェントが広告を表示するための広告データ227(図4を参照)の基となるデータを記憶している部位である。この広告データとしては、番組データベース320の各番組のスポンサーのウェブサイトのURL(ユニフォーム・リソース・ロケーター)等のアドレス、画像データ等を含む。また、電子ペット用にインターネット上で検索された特定のウェブサイトの広告データも含む。この特定のウェブサイトについては、広告選択部340が選択して記憶することができる。その他にも、電子ペットの提供に関するメーカーやその他の広告主の広告データ等や、これに関する文字情報を記憶することもできる。
エージェントデータベース330は、エージェントのエージェントデータ228(図4参照)に対応して、表示装置20を使用するユーザーとパスワード等のアカウント情報を記憶している。さらに、クレジットカード認証やその他のユーザー認証にも対応するデータを記憶している。このため、エージェントデータベース330は、ユーザー認証を行う際に用いる鍵情報を記憶している。また、ユーザーが視聴した広告や番組の時間や内容により、電子ペットのアイテムの取得、ネット通販、景品のプレゼント等に利用できる「ポイント」についても記憶している。
なお、番組データベース320、広告データベース325、及びエージェントデータベース330は、MySQLやPostgreSQLのようなSQLデータベースエンジン等を用いることができる。
エージェント認証部335は、専用機やPC/AT互換機等である部位であり、エージェントデータベース330のアカウント情報を用いて認証を行う部位である。
広告選択部340は、広告データベース325から広告を選択、又は広告を作成して広告データベース325に記憶する部位である。この広告としては、番組データベース320の各番組の情報や、視聴パターン認識部360によるユーザーの視聴パターンの分析に従って、各エージェントに最適な広告を広告データベース325から選択する部位である。この広告選択部340は、表示装置20のエージェント部270(図4参照)からのキーワードを受信して、自然言語検索や連想検索等を用いて、ネットワーク5を介してインターネット上の検索エンジンで最適な広告を検索することも可能である。この検索結果は、表示装置20へ出力することもできる。
視聴カウント部350は、ユーザーが視聴した広告の時間や数やウェブブラウザによるウェブサイトへのアクセスを計測して、広告料や広告の実効性を算出する部位である。また、視聴カウント部350は、各ユーザーへの広告視聴におけるインセンティブの支払いデータを作成することもできる。
視聴パターン認識部360は、表示装置20においてエージェント部270が送信した視聴履歴情報や予約情報を用いて、ユーザーの視聴パターンを分析する部位である。この視聴パターンにより、市場調査やエージェントのデータ放送視聴への貢献度合いについて分析することができる。
エージェント用ウェブサービス370は、HTMLウェブページやASP(アプリケーション・サービズ・プロバイダ)等を用いたサービスを提供する。このサービスにより、ユーザーが、電子ペットに関する「ホストサイト」にアクセスして各種のサービスを実現することができる。このサービスとしては、例えば、電子ペット画像データ229(図4参照)に記憶するキャラクター画像やアイテム等の各種データ等を有料/無料で取得することができる。また、サービスとして提供されるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)等を介して、他の電子ペットと交流したり、クレジットカード決済や電子マネーや「ポイント」等を用いてアイテムのオークションや交換を行うことができる。このように、各種のサービスにより、エージェントに関する追加機能を提供したり、電子キャラを「育成」しているユーザー同士のコミュニケーションを行ったりすることができる。さらに、表示装置20が交換される際に、エージェントデータ228を新しい表示装置20に移し替える際の「引っ越し」のためのウェブサービスについても提供することができる。
なお、サーバ30は、広告以外にも、ユーザーに向けた情報を特定情報として幅広く配信することもできる。
〔表示装置20の制御構成〕
次に、図4を参照して、エージェントを備えた表示装置20の制御構成の例について詳細に説明する。
表示装置20は、デジタル放送のテレビジョン受信機や携帯端末等の表示装置である。以下では、表示装置20は、BD(ブルーレイディスク)レコーダー等のようにHDDのような補助記憶装置を備えて番組をEPGにより録画することができる液晶テレビジョン放送受信機である場合について説明する。なお、表示装置20は、携帯電話、スマートフォン、PDA(パーソナル・データ・アシスタント)、MID(モバイル・インターネット端末)、ネットブック、ノートPC、ワンセグテレビ、ビデオゲーム機等の携帯端末であってもよい。
表示装置20は、表示装置20本体と、表示装置20を制御するリモコン10と、エージェントデータ228を他の表示装置20に転送するための記憶媒体15を含んで構成されている。
表示装置20本体は、データ処理部200(データ処理手段)と、画像認識部210(画像認識手段)と、記憶部220と、ネットワーク接続部230(ネットワーク接続手段)と、表示部240(表示手段)と、制御信号送受信部250と、録画処理部260と、エージェント部270(エージェント手段)と、入出力部280(入出力手段)と、チューナ部290とを備えている。
このうち、電波や赤外線信号を送受信する制御信号送受信部250は、表示装置20の遠隔制御を行うリモートコントローラであるリモコン10と接続されている。加えて、入出力部280は、フラッシュメモリコントローラ等により記憶媒体15と接続して記憶媒体からのデータの入出力を行うことができる。
以下、各部についてより詳しく説明する。
データ処理部200は、CPU等の制御機能を備えており、表示処理や文字放送やEPGの表示機能に係る処理を行う部位である。また、データ処理部200は、GUIを用いて、表示部240にユーザーの録画や文字放送の双方向処理やEPG処理に係る表示を行う。さらに、データ処理部200は、データ放送中に含まれる文字データ、インターネットから取得したや画像データ等の複数のデータから、電子ペットの各種処理のためのデータを抽出・加工することができる。
データ処理部200は、広告データ処理部202(広告データ処理手段、キーワード取得手段)と、電子番組ガイド作成部203と、予約処理部204とを備えている。
広告データ処理部202は、デジタル放送のTS(トランスポート・ストリーム)データであるTSデータ223に含まれる後述するPSI/SIデータから、エージェント部270の指示によりユーザーの好む広告の基になるキーワードを、自然言語処理等により抽出する部位である。また、サーバ30の広告選択部340で選択された広告についても、広告データ処理部202でデコード等を行ってエージェント部270に送信する。
電子番組ガイド作成部203は、TSデータ223やインターネットから取得したiEPGデータ等から、EPGのためのデータであるEPGデータを作成する部位である。
予約処理部204は、ユーザーがリモコン10のボタンで入力したデータを元に、タイマーにより予約処理を行うためのEPG予約データ226の予約情報を作成する部位である。
画像認識部210は、チューナ部290から複合されて記憶されたTSデータ223の画像データをデコードして画像データを作成し、この画像データの画像認識を行う部位である。この画像認識に関しては、SVM(サポート・ベクター・マシン)や多次元DP(ダイナミック・プログラミング)等のアルゴリズムにて特徴量を抽出して、高速な画像認識を行う。また、画像認識において、アスペクト比の検出、人物・物体の検索、人物の動き検索、画像の種類検索(実写画像、CG、2Dアニメ画像等)、CM検索、音声認識、文字認識等を行うことができる。また、各表示装置20において画像認識する画像について指示をし、分散処理を行って各端末が画像認識を行ったデータを取得してチェックすることもできる。さらに、自然言語処理等により、画像データに関連づけられたテキストデータから、画像の特徴を抽出することもできる。
加えて、画像認識部210は、アスペクト比の違いによる黒帯部分に、電子透かしで挿入された広告データを受信してデコードすることができる。
記憶部220は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD等の記憶手段であり、各種データとプログラムを記憶している。記憶部220は、TSデータ223と、番組情報データ224と、録画データ225と、EPG予約データ226と、広告データ227と、エージェントデータ228と、電子ペット画像データ229とを記憶している。
TSデータ223は、チューナ部290で受信されているデジタル放送の「生」のデジタルデータである。TSデータ223は、画像データ、音声データ、文字データを含むTS形式のデータである。すなわち、画像データとしては、MPEG2−TS形式や、H.264/AVC形式等のTV放送の映像の画像データを含んでいる。音声データとしては、AAC形式や、MPEG2−LA形式や、ロスレス圧縮形式等の音声データを含んでいる。また、文字データとしては、PSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)データで表現されるような文字データとを含んでいる。このデジタル放送のデジタルデータの形式は、ARIB規格等のデジタル放送用の規格で規定されている。
番組情報データ224は、表示装置20のデータ処理部200がTSデータのPSI/SIデータから生成した番組情報データである。番組情報データ224は、BML(Broadcast Markup Language)で記載されたデータ、ウェブサイトのアドレス、サムネイル画像等を含んでいる。また、番組情報データ224には、文字データに含まれる他の情報や、双方向通信用の情報も含む。
録画データ225は、録画処理部260が録画処理を行った場合に、録画処理部260により記憶される画像データや音声データや文字データである。
EPG予約データ226は、予約処理部204が予約処理を行った際の録画コマンド等である予約情報をデータベースとして記憶しているデータである。また、実際に視聴した番組の日時とチャンネルと番組のジャンル等の視聴履歴情報についても記憶している。さらに、EPGを表示する際の各チャンネルの番組のデータベースについても記憶している。
広告データ227は、エージェント部270がTSデータ223のPSI/SIデータやEPG予約データ226を用いて検索したキーワードや、サーバ30の広告選択部340が作成して送信した広告データ等を記憶している。
エージェントデータ228は、エージェント部270を用いて、電子ペットのキャラクターの描画やキャラクターの動作の属性を決定する等に用いるデータを記憶している。このエージェントデータ228の詳細については、後述する。エージェントデータ228は、表示装置20を使用するユーザーが、例えば、父、母、息子、娘というように複数人いるときは、そのユーザー毎に備えることができる。また、エージェントデータ228は、サーバ30にアクセスしてユーザー認証を行うための鍵情報を記憶している。
電子ペット画像データ229は、ユーザー毎のエージェントデータ228の電子ペット属性のキャラ外形(キャラクター外観、図5参照)のデータによって選択される電子ペットの画像データが記憶されている。この電子ペット画像データ229は、カエル、ウサギ、謎宇宙人、鳥、カメ、謎のロボットといったキャラクターの2次元の画像データや3次元モデルデータ等を含んでいる。また、電子ペット属性の成長属性により、選択するキャラ外形を変化させることもできる。さらに、サーバ30のエージェントデータベース330からダウンロードしたり、記憶媒体15から取得して、追加のキャラクターの画像データを電子ペット画像データ229に記憶することも可能である。これに加えて、放送配信装置35が送信する放送電波自体に、この電子ペット画像データ229を付加して送信することも可能である。表示装置20は、TSデータ223に含まれる、その電子ペット画像データ229を受信して記憶する。
ネットワーク接続部230は、ネットワーク5と接続して、各種のデータを送受信するための部位である。また、ネットワーク接続部230により、デジタル放送の双方向機能に対応することもできる。
表示部240は、液晶ディスプレイ、PDP、有機・無機ELディスプレイ、プロジェクタ等の表示部を備えている表示装置である。
制御信号送受信部250(双方向通信手段)は、赤外線や電波を用いてリモコン10との間でコマンド(制御信号)を送受信する部位である。リモコン10が電波リモコンの場合は、例えば、Bluetooth(登録商標)や無線LANやワイヤレスUSBのアンテナと受信用LSIを備えた電波送受信部等から構成される。また、制御信号送受信部250は、リモコン10が赤外線リモコンの場合、リモコン10へ赤外線信号を送信する赤外線LEDと、リモコン10からの赤外線信号を受信する受光部等から構成される。加えて、制御信号送受信部250は、無線LAN、ワイヤレスUSB、HDMI、i−link、有線LAN、電話線、c.link、USB等の端子を備えていて、この端子で送受信したコマンドに連動して制御することもできる。
録画処理部260は、予約処理部204が作成したEPG予約データ226の予約情報を基に、所定時間に録画処理を行って録画データ225を作成するための部位である。また、録画処理部260は、録画データ225を再生して表示部240に表示する機能も備えている。
エージェント部270は、電子ペットの各種動作を行うためのAI(人工知能)等を備えた高機能のGUIであり、エージェントデータ228に従ったキャラクターを表示部240に描画する。そして、制御信号送受信部250から受信したユーザーのリモコン10でのコマンド送信に従って、電子ペットの各種動作(インタラクション)を行う。また、データ放送や広告に関する処理についても行うことができる。この広告に関する処理については、履歴情報を用いてキーワードを作成する処理が含まれる。
入出力部280は、表示装置20からエージェントデータ228を他に移動するために、記憶媒体15を接続してセキュアにデータを送受信できる、フラッシュメモリカードインターフェイスやUSBインターフェイスやi.Linkインターフェイス等である。
チューナ部290は、一般的なデジタル放送用のチューナとTS(トランスポート・ストリーム)データへの変換を行う部位である。また、チューナ部290は複数のチューナを備えていて、地上デジタル放送の場合は、視聴しているチャンネルのみならず他のチャンネルのTSデータからPSI/SIデータを時分割で切り換えて取得するように構成することもできる。
なお、データ処理部200と、画像認識部210と、録画処理部260と、エージェント部270とは、記憶部220のRAMやROMやフラッシュメモリやHDD等の記憶部に記憶されたプログラムを、表示装置20のCPU(中央処理手段)やMPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)やDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)等の制御部が実行するように構成することもできる。
〔エージェントデータ228の構成〕
ここで、図5を参照して、エージェントデータ228に記憶する、エージェント部270が用いる各種データについて説明する。
エージェントデータ228は、視聴履歴D401、広告履歴D402、ホストサイト履歴D403、性格D404、電子ペット属性D405等と、図示しない鍵情報等を含んで構成される。
視聴履歴D401は、主に、電子ペットを用いてデータ放送の閲覧を行ったり、各種の電子ペットに対する操作を行った際のコマンドと、その際に表示部240に表示されていた番組の情報を記憶している。この番組の情報としては、視聴時間、チャンネル、ジャンル、出演者、番組名等の情報を記憶している。
広告履歴D402は、ユーザーが広告データ227等から視聴した広告や、その広告の広告ジャンル等についての情報を記憶している。
ホストサイト履歴D403は、ユーザーがサーバ30の「ホストサイト」のサービスを利用した際の履歴について記憶している。このサービスの利用履歴としては、成長した電子ペット同士を「結婚」させるメーティングの履歴、SNSで電子ペットによるチャット等を行った際のキャラクターやチャットのログ等を記憶したチャットキャラ履歴、電子ペットに食べさせて各種属性の強化等が可能である「アイテム」の購入履歴等を記憶している。
性格D404は、エージェント部270が、広告や視聴スタイルの心理分析等から求めたユーザーの性格のパラメータを記憶する部位である。
この性格のパラメータについては、電子ペットのキャラクターや成長の方向性について関連させることができる。
性格D404に記憶する性格のパラメータは、例えばクレッチマーの分類に従った性格分析に従い、躁鬱気質性の傾向度、分裂気質性の傾向度、粘着気質性の傾向度といったパラメータを求めて記憶することができる。
これらの性格パラメータは、ユーザーが電子ペットの初期設定を行う際に、簡単な心理テストを行って記憶することができる。他にも、他の心理分析、星座占い、ユーザーの血液型占い等により求めたデータを記憶することができる。また、ミニゲームの結果を基に性格パラメータが上下するようにしてもよい。
また、番組ジャンル「ニュース/報道」や「ドキュメンタリー/教養」や「趣味/教育」のジャンルを視聴したときに「インテリジェント(知的)」のパラメータが上昇するといったように、いくつかのジャンルをまとめた電子ペット性格パラメータを設定してもよい。この電子ペット性格パラメータとしては、他にも、「情報/ワイドショー」と「バラエティー」を視聴した際に上昇する「モブ(野次馬)」パラメータ、「音楽」「劇場/講演」を視聴した際に上昇する「アーティスト(芸術)」パラメータ、「スポーツ」を視聴した際に上昇する「マッチョ(体力重視)」等のパラメータを設定することができる。
さらに、細かなジャンルに関する配列を用意して、この上昇/下降に関するパラメータの上下幅を定義してもよい。
これにより、電子ペットの成長について、単純な「経験値上げ」のような要素以外の要素を付加し、ユーザーに対し、より電子ペットに愛着を持たせることが可能になる。
電子ペット属性D405は、エージェント部270が描画する電子ペットのキャラクターそのものに関する属性のパラメータを記憶している。
この属性のパラメータとしては、例えば、HP(ヒット・ポイント)、MP(マジック・ポイント)、EXP(経験値)といった能力値のようなパラメータを記憶できる。
HPやMPのパラメータは、番組のデータ放送の情報に従ったキャラと戦闘を行うミニゲームの際に使ったり、アイテム「食べ物」により上下するパラメータである。なお、HPとMPの他に、「攻撃力」「防御力」「すばやさ」「幸運」「知力」といったパラメータを備えることもできる。
EXPは、ユーザーが電子ペットが提示する広告や番組を視聴したことにより蓄積されるパラメータである。このEXPは、単なる数値ではなく、番組のジャンルに対応する複数のパラメータの集合体として構成するのが好適である。
番組のジャンルに関しては、番組配列情報のコンテント記述子等の情報から取得可能である。そして、EXPは、ジャンル大分類とジャンル中分類に属するそれぞれのパラメータを持つことこができる。さらに、自然言語処理により番組情報から取得した単語を基にパラメータを他にも設定することが可能である。
これに加えて、電子ペット属性D405には、電子ペットのキャラクターの種類であり電子ペット画像データ229を呼び出す際に参照される、キャラ外形、成長タイプといった値を記憶する。
また、番組の視聴やホストサイト閲覧により手に入れる「アイテム」についても記憶する。
このアイテムとしては、HPを増やす「食べ物」、MPを増やす「MPドラッグ」、ホストサイトでアイテム取得等に使う「コイン」、戦闘時の攻撃率や防御率を上げる「武具・防具」等がある。アイテムを「装備」することで電子ペットの描画される外観やキャラの能力等を変化させることができる。
また、この他にも、電子ペットの「年齢」等のパラメータを記憶するようにすることができる。
加えて、エージェントデータ228には、ユーザーが番組を視聴した際に、電子ペットを用いて各種操作を行った際のリモコン10のボタン操作履歴や電子ペットの実行したコマンドや広告キーワード等を保存することもできる。
さらに、ユーザーの名前、アカウント名、ユーザーが設定した電子ペットの名前等についても記憶することができる。
また、ユーザーが視聴した広告や番組によりアイテムの取得やネット通販等に利用できる「ポイント」について記憶しておいてもよい。この「ポイント」はサーバ30のエージェントデータベース330と同じデータを記憶しておくことができる。上述の「コイン」を使うことで、ポイントを増やすようにすることもできる。
〔表示システムXのエージェント処理〕
次に、図6〜図8を参照して、表示装置20とを用いた、電子ペットの育成や描画を行うエージェント処理について説明する。
まず、表示装置20の電源を投入すると、表示装置20は起動処理を行い、表示部240に図7の「ウェルカム画面」を表示する。
このウェルカム画面には、電子ペット420が表示されており、電子ペットが実行されることを示す。この電子ペット420は、直前に選択されていたデフォルト(既定)の電子ペットを、エージェント部270が描画する。
その後、表示装置20は通常のテレビジョン放送の表示処理を行う。その際に、エージェント部270は起動して「バックグラウンド」で動作している。しかし、エージェント部270は、後述する所定の描画条件を満たした場合のみ、電子ペットの描画を行い、データ放送や広告を表示する。
以下、図6のフローチャートを参照して、エージェント部270が広告を受信して電子ペットの育成や描画を行うエージェント処理について詳細に説明する。
(ステップS101)
エージェント部270は、ユーザーがリモコン10で所定の操作を行ったことを検知して、ユーザー切換処理を行う。
このユーザー切換処理においては、表示装置20を複数のユーザーで使用している場合に、父、母、息子、娘といったユーザーにより、エージェント部270が使用するエージェントデータ228を切り替えるために行う。
ユーザーが表示装置20の電源を投入して図7のWelcome画面が表示されている際に、リモコン10の「電子ペット」ボタンを押下すると、リモコン10からコマンドが送信される。このコマンドを制御信号送受信部250が送受信すると、エージェント部270が所定の操作を行ったと検知して、ユーザーの使用しているエージェントデータ228に切り替え、電子ペットの描画も順次切り替える。この際に、下記で説明するユーザーセレクト画面を表示することもできる。
また、後述するように「電子ペット」又は「ペット」ボタンを押下して電子ペットを表示させた後、リモコン10の「設定」ボタンを押下して、設定メニュー画面を表示してユーザーを切り替えることも可能である。
なお、家庭では1台の表示装置20を家族皆で使用するために、リモコン10に各ユーザー用の切換キーを装備しておき、チャンネル等を変更する度に、各ユーザーの電子ペットに切り換えるようにすることもできる。この切換キーは、例えば、公知の指紋認証のような、生体認証デバイスを用いてもよい。
図8を参照して説明すると、実際にユーザー切換を行う際に、エージェント部270が表示部240に表示する表示する「ユーザーセレクト画面」の画面例を示す。
図8のように、表示装置20の画面には、各ユーザー毎のエージェントデータ228に基づく情報が表示される。たとえば、各ユーザーのユーザーの名前と、電子ペット420の種類又は電子ペットのペット名と、各電子ペットに対応する電子ペット画像データ229を表示する。この電子ペットの画像は、ユーザーが「成長」させたり「装備」している状態で表示する。
ユーザーは、図8のように、カーソル410をリモコン10により操作して、各ユーザーを選択することができる。ここでは、娘の「華」がユーザーとして選択され、このユーザーの電子ペットのキャラクターである「カエルさん」が選択されている。
このような電子ペットの切り替えにより、ユーザー毎に番組視聴傾向等が異なることにより、電子ペットの「成長」によるパラメータの変化を付けることができ、ユーザーが電子ペットを育成する楽しみが増えるという効果が得られる。また、サーバ30でも、ユーザー毎の視聴傾向についてのデータを収集しやすいという効果が得られる。
さらに、各ユーザー毎に異なる外観の電子ペットを表示することにより、各電子ペットへの愛着を高めることができる。
(ステップS102)
まず、データ処理部200は、文字データ取得処理を行う。
具体的には、データ処理部200は、チューナ部290が取得して記憶部220に記憶したTSデータ223から、PSI/SIデータを取得して、記憶部220の番組情報データ224に記憶する。
また、データ処理部200の電子番組ガイド作成部203は、番組の名称、放送日時、放送内容等、各番組に関連する情報が含まれるEIT(Event Information Table)のPID(パケット識別子)のデータを取得して、EPGデータを作成してEPG予約データ226に記憶する。
(ステップS103)
次に、エージェント部270は、所定の描画条件を満たしている場合に電子ペット描画処理を行う。
この電子ペット描画処理を行うための所定の描画条件としては、デフォルト(既定)の条件としては、リモコン10の「電子ペット」又は「ペット」ボタンをユーザーが押下したことを検知して画面上に表示するようにする。
なお、電子ペットを描画するための所定の描画条件は、電子ペット設定処理により設定可能である。
図9を参照して説明すると、この描画に関しては、図9のように画面上の縦横比を替えずに番組をズームアウト(縮小表示)して表示し、横に電子ペット420を描画する。また、例えば16:9のアスペクト比(縦横比)の番組の画像に4:3のアスペクト比の番組を表示した際に黒帯状態で表示される。この黒帯部分に電子ペットを描画することもできる。
エージェント部270は、自然言語処理により、番組情報データ224のデータ放送の情報を取得して、電子ペットのキャラクター設定に従って語尾等を変更して、番組情報450として表示する。
また、エージェント部270は、番組情報データ224の番組のジャンルの情報と、取得している「アイテム」や「装備」により、電子ペット画像データ229を呼び出して多少外見変更して、電子ペットを描画する。図9の電子ペット420の場合は、「タクト(指揮棒)」を持っているように描画している。
また、エージェント部270は、ユーザーがリモコン10によりカーソル410を操作したことを検知し、電子ペットに対して各種の動作を行わせることができる。たとえば、リモコン10のカーソルキー等をクリックすることで、ミニゲームを行ったり、電子ペットに対してアイテムを与えることができる。また、リモコン10の「設定」ボタンを押下することで、電子ペットの設定を行うことができる。この電子ペット設定処理については後述する。
また、電子ペットは、実時刻や、季節、アイテムを与えている状態等の「生態変化」をエージェント部270が計算して対応する電子ペット画像データ229の画像を取得して、描画する。これにより、朝と深夜には眠そうなキャラクターを表示し、夏にはアロハシャツを着てサングラスをかけたキャラクターを表示し、冬には着ぐるみを着たキャラクターを表示する。また、アイテムを与えていない状態では、ハングリーなお腹が空いた状態を表現して表示する。これらの表示に伴って、電子ペットのセリフ等も変化する。
(ステップS104)
エージェント部270は、キーワード設定処理を行う。
図10を参照して説明すると、電子ペットを描画時に、所定の条件にて番組情報の箇所に広告を表示することも可能である。この所定の条件としては、例えば、番組情報表示の際に半分程度の確率で表示するように設定することが可能である。また、ユーザーの同意を得た後で、広告タイアップをしている企業等との関係にて規定することができる。
エージェント部270は、広告処理のため、まず、視聴中の番組の番組情報データ224からキーワードを設定するキーワード設定処理を行う。
このキーワード設定処理としては、PSI/SIデータそのものや番組情報データ224から、視聴中の番組情報を検索して広告を検索するための「キーワード」を設定する。さらに、エージェントデータ228の視聴履歴D401や性格D404や電子ペット属性D405、及びEPG予約データ226も参照して、追加のキーワードを設定することができる。
キーワードの設定としては、例えば、番組情報データ224のうち、視聴中の番組名や番組紹介等の番組に付随するデータを用いてキーワードを設定することができる。
図10の例では、番組名が「海鳥の生態」(ジャンルは教養番組)という番組を視聴中である。そこで、エージェント部270は、番組名内の「鳥」というキーワードを設定する。
また、ユーザーの性格D404や、これまでの視聴履歴を用いて、最適な広告のジャンルとなるキーワードを設定することもできる。
ユーザーの性格D404を用いる場合は、性格D404毎に関連する単語を設定し、コーパス辞書等を用いて、番組に付随するデータから設定したキーワードと近いキーワードを想起されるキーワードとして設定する。たとえば、ユーザーの性格D404を用いる場合は、「躁鬱生起質」のパラメータが高い場合、社交的であると考えるため、「鳥」から想起されるキーワードとして「自由」を設定する。
さらに、これまでの視聴履歴D401から、ユーザーが旅行番組を好んでいることを検出して、「旅行」というキーワードを設定する。
エージェント部270は、キーワードを設定すると、ネットワーク接続部230からネットワーク5を介して、サーバ30へこのキーワードを送信して、広告データを送信するようなクエリー(質問、要求)を行う。図10の場合は、例えば、「鳥」「自由」「旅行」というキーワードをクエリーに含める。
このクエリーには、キーワードの他に、検索した番組情報やエージェントデータ228の視聴履歴D401や性格D404の情報等についても含ませることができる。
(ステップS105)
次に、表示装置20からのクエリーを受けとったサーバ30の広告選択部340は、広告選択処理を行う。
この広告選択処理においては、まず、ゲートウェイ部310が、ネットワーク5を介して、表示装置20のエージェント部270のキーワードを含むクエリーを受信する。
その後、ゲートウェイ部310は、このクエリーを広告選択部340に送信する。
広告選択部340は、クエリーを受信すると、広告データベース325をキーワードで検索して、このキーワードに合う広告を取得する。
この際に、キーワードの他の情報を用いて「連想」タイプの検索エンジンを使用することもできる。この「連想」タイプの検索エンジンとしては、コーパス辞書等を用いて各単語間の結びつきを符号化して、この結びつきの距離が近い単語を別キーワードとして検索しなおすような検索エンジンを用いることができる。このため、キーワードに合致する広告が見つからなかった場合にも、かなりキーワードの意図に近い広告を検索することができる。
また、広告選択部340は、広告データベース325の他に、インターネットからアフィリエイト契約等を行ったウェブサイトを選択して広告として検索することもできる。
図10の例では、「鳥」「自由」「旅行」というキーワードから、旅行会社の広告を検索する。
広告選択部340は、検索した広告のHTMLファイルやBMLファイルや画像データやURL等を広告データとして、ゲートウェイ部310に送信する。
ゲートウェイ部310は、ネットワーク5を介して、この広告データを表示装置20へ送信する。
なお、この広告選択処理においては、表示装置20のエージェント部270が直接、ネットワーク5を介して、インターネットの検索エンジンを用いて広告データを検索することも可能である。
(ステップS106)
次に、表示装置20のデータ処理部200の広告データ処理部202は、広告データ取得処理を行う。
具体的には、広告データ処理部202は、ネットワーク接続部230から広告データを取得すると、記憶部220の広告データ227として記憶する。
この際に、HTMLファイルやBMLファイルから、必要ないタグ等を取り除くパーサー処理を行って、エージェント部270が利用しやすい形式に加工する。
なお、ステップS104〜ステップS106の処理は、電子ペットが描画されていない場合でも、表示装置20のCPU等がアイドル(処理の空き)がある場合に実行することができる。
この場合は、広告データ処理部202が、広告データ227を記憶して、似たキーワードをエージェント部270がすぐ表示できるようにデータベース化して蓄積することもできる。
また、広告データは、1080iコンテンツのアスペクト比の違いによる黒帯部分に、電子透かしで広告データとして送信することもできる。この電子透かし化された広告データは、階調を落として入れ込むため、一見、暗部のノイズのように見える。この場合は、画像認識部210が、この電子透かしの広告データを認識して、広告データ227として記憶する。
(ステップS107)
次に、表示装置20のエージェント部270は、広告データ表示処理を行う。
この処理においては、エージェント部270は、広告データ227に記憶された広告データを取得して、表示用の描画処理を行って、表示部240に表示する。この際に、ユーザーに、広告を表示するかどうか確認を求めることができる。
図10の例を、もう一度参照して説明すると、エージェント部270は、広告データ227から「○×旅行社」の広告のHTMLページを取得する。そして、番組情報450に広告の表示の確認を求めるダイアログを表示する。
ここで、ユーザーが確認のボタンを押下したことを検知すると、エージェント部270は、ポップアップ430を表示して、広告のHTMLページを表示する。具体的には、エージェント部270は、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)ブラウザ等を起動して、HTMLページをポップアップ430内に、レイアウトがあまり崩れないように描画する。
エージェント部270は、ユーザーが広告を見た場合には、電子ペット属性D405のEXP等の属性を上げる。また、「ポイント」を上げるようにしてもよい。
さらに、広告データ表示を行って、ユーザーが広告を閲覧すると「コイン」のようなご褒美のアイテムや広告に対応したアイテムを得られるようにすることもできる。
なお、広告データ227は、HTMLページだけではなく、その他の動画データや静止画データや文字データ等を含む。
(ステップS108)
次に、表示装置20のエージェント部270は、電子ペット成長処理を行う。
電子ペットの成長は、基本的にはユーザーが視聴した番組に基づいて行う。たとえば、ユーザーが視聴するTV番組のジャンル別の視聴時間の割合で方向付けることができる。
具体的には、エージェント部270は、「成長」のために、番組のジャンル毎に電子ペット属性D405のEXPの値を増加し、他の値を変化させる。また、ユーザーが広告を閲覧した場合には、特別なEXPを付加することもできる。
そして、エージェント部270は、このEXPの値に従って、電子ペット属性D405の成長タイプやキャラ外形を変化させることができる。一般家庭では、色々な番組が視聴されるので、家庭やユーザー毎に違った成長が期待できる。たとえば、バラエティージャンルの番文を見ているとバラドル的な外見になったり、時代劇を見ているとちょんまげになったりする。
また、番組情報データ224を基にして、特定の俳優が出てくる番組の場合は、特定の俳優のキャラに似せた電子ペットに成長させることもできる。さらに、その番組データにより、アイテム等を取得することもでき、広告効果が期待できる。さらに、所定の会社のCMが含まれる番組をユーザーが視聴した場合により成長するようにすることもできる。
また、この成長については、父、母、息子、娘といった、ユーザー別に行うことができる。これにより、各ユーザーの好みに合った電子ペットの成長行うことができる。すなわち、視聴傾向が異なることにより、それぞれの電子ペットは、ユーザー毎にキャラクター付けられるため、育成する楽しみが増える。
また、エージェント部270は、EXPや外見を変化させるアイテムをユーザーが使用したことを検知して、電子ペットの成長を行わせることもできる。
なお、他のユーザーの番組の視聴により、他のユーザーのEXPを、例えば、1/10程度の所定の割合増やすことも考えられる。これにより、家族の連帯感を上げることも可能である。
(ステップS109)
表示装置20のエージェント部270は、ユーザーが電子ペットの設定指示を行ったことを検知して、電子ペット設定処理を行う。
図11を参照して説明すると、リモコン10にて、「設定」ボタンを押下したことを検知して、エージェント部270は、電子ペットの設定メニュー画面を表示する。図11は、この設定メニュー画面(設定画面)の例である。
エージェント部270は、この設定メニュー画面では、ユーザーがリモコン10のカーソルキーと「OK」「キャンセル」ボタン等の押下を検知する。そして、エージェント部270は、ユーザーの操作を検知して、表示部240に描画されたカーソル410を移動し、各設定を変更し、電子ペットに対する各種動作を行う。
この設定メニュー画面には、ユーザー切り替え、登場設定、キャラクター変更、アイテム使用、装備、ホストサイトにアクセス、お引っ越しといった機能を呼び出すためのインターフェイスを備えることができる。
「ユーザー切り替え」は、図8のユーザーセレクト画面と同様に、ユーザーを変更して、エージェントデータ228を切り替えるための機能である。ユーザーが変更されると、ユーザーに属する電子ペットが表示されるようになる。
「登場設定」は、電子ペットを描画するための所定の描画条件を変更するための機能である。
この登場設定では、「いつも」「黒帯」「好きな番組」「ボタンのみ」といった、描画条件を指定することができる。
「いつも」は、画面上にいつも電子ペットを表示するようにする設定である。この「いつも」を選択した場合は、番組のコンテンツの他に常に電子ペットが表示される。この表示方法としては、上述の図9や図10のように、番組画像を縮小して表示してもよいし、電子ペットを画面上にオーバーレイ表示するようにしてもよい。この描画条件では、広告をたくさん見て「コイン」や「ポイント」を得たい場合や、幼児の知育のために電子ペットを用いることができる。
「黒帯」は、画面上のアスペクト比が異なる番組を表示したときに、画面上に「黒帯」状態で表示される空き部分に電子ペットを表示する設定である。このように黒帯部分に電子ペットを描画・表示することで、ユーザーの心理的な煩わしさが軽減される。番組内でアスペクト比が変化して黒帯部分がなくなると、電子ペットはあわてて逃げるように表示部240の画面外へ出て表示されなくなるような表示を行うことができる。これにより、まるで電子ペットが表示装置20に住み着いているような気分にさせ、ユーザーに電子ペットへの親近感を持たせることができる。また、黒帯部分に描画することで、表示装置20がPDPや有機ELのような自発光型の表示装置であった場合には、画面の焼き付き防止の、スクリーン・セーバーのような効果を得ることができる。
「好きな番組」は、ユーザーがよく見る番組のときだけ、電子ペットを表示する設定である。この設定の場合は、エージェント部270は、視聴履歴D401を参照して、ユーザーが視聴中の番組のジャンルや番組名が番組情報データ224が視聴履歴D401に所定の回数記憶されているか等をチェックする。そして、所定の回数以上の記憶されている場合等に、電子ペットを描画するようにする。
「ボタンのみ」は、ユーザーがリモコン10の「電子ペット」又は「ペット」ボタンを押下したことを検知して、エージェント部270が電子ペットを描画する設定である。デフォルトではこの「ボタンのみ」の設定とするのが好適である。なお、「ボタンのみ」の設定とした場合でも、後述する「その他の処理」時には電子ペットを描画する。
「キャラクター変更」は、表示する電子ペットの外形的なキャラクター変更するための機能である。ユーザーは、「カエルさん」「ウサギくん」「謎宇宙人」「小鳥さん」といったキャラクターを設定することができる。このキャラクター変更をユーザーが実行することを検知すると、エージェント部270は、電子ペット属性405の「キャラ外形」を変更し、電子ペット画像データ229から描画するデータを変更する。
なお、サーバ30や記憶媒体15から追加のキャラクターの画像データを得ている場合には、それらのキャラクターについても変更可能に表示することができる。
「アイテム使用」は、この設定画面からも所持するアイテムを閲覧して使用することができる機能である。図11では、「稲荷寿司」「ドロップ」「グミ状物体」「MPドラッグ」といったアイテムが文字で記載されているが、アイコン等の絵で表示されていてもよい。そして、文字やアイコン等の絵にユーザーがカーソルを当てると、「使う」「捨てる」といったサブメニュー画面が表示されるようにすることもできる。
「装備」は、取得したアイテムを電子ペットに「装備」させることで外見等を変更して、能力値を変更させるための機能である。この能力値の変更により、ミニゲーム内での戦闘の結果等を変化させることができる。図11の電子ペット420は、例えば「ぼうし」を装備しているために、電子ペット属性D405「知力」「防御力」といったパラメータが上がっている。
「ホストサイトにアクセス」は、アイテムの取得やオークションや広告視聴の設定やSNS等を提供する「ホストサイト」にアクセスする機能である。ユーザーが「ホストサイト」を選択すると、エージェント部270は、後述するホストサイト処理を行う。
「お引っ越し」は、電子ペットを他の表示装置等に移動するための機能である。ユーザーが「お引っ越し」を選択すると、エージェント部270は、後述するエージェントデータ移動処理を行う。
(ステップS110)
ユーザーが選択した場合、エージェント部270は、ホストサイト処理を行う。
具体的には、エージェント部270は、ユーザーが設定メニューで「ホストサイトにアクセス」を選択したり、リモコン10で「ホストサイト」ボタンを押下したことを、検知する。そして、エージェント部270は、ウェブブラウザ等を用いてサーバ30にアクセスする。
すると、サーバ30のエージェント認証部335は、エージェントデータベース330を参照して、表示装置20のエージェントデータ228の鍵情報を基に認証処理を行う。これにより、認証が成功すると、表示装置20のエージェント部270は、サーバ30のエージェント用ウェブサービス370にアクセス可能となる。
この状態で、エージェント用ウェブサービス370は、「ホストサイト」の各機能を呼び出すためのメニュー画面のHTMLデータ等をゲートウェイ部310から送信する。
エージェント部270は、このHTMLデータ等をネットワーク5を介してネットワーク接続部230から受信し、表示部240に表示する。
図12を参照して説明すると、この表示部240に表示されたホストサイトの画面例では、「SNS」「コンテスト」「アイテム購買/売却」「オークション」「電子ペット画像取得」「広告契約」「アカウント管理」といった各機能を呼び出すメニュー画面を示している。
「SNS」は、ユーザー同士で電子ペットを基に交流できるソーシャル・ネットワーク・サービスを提供するものである。視聴履歴情報から、視聴パターン認識部360が、ユーザーの番組の視聴情報を取得する。そして、クラスタリング等の手法にて同等な視聴履歴傾向をもつユーザーの電子ペットを「紹介」することができる。
また、各番組やテーマ単位の掲示板(BBS)も備えられており、電子ペットの画像入りでコメントを投稿することができる。ブログのような機能も備えることができる。
さらに、電子ペットを3Dで「アバター」として仮想の街を探索させることもできる。
「コンテスト」では、電子ペットの育成具合をコンテスト形式で品評することができる。
コンテストは、所定の期間や特定の日時にサーバ30の管理者が提供することができ、入賞したユーザーは、「コイン」や「ポイント」を得ることができる。
このコンテストと、SNSとがハイパーリンク等で連携するように構成することが望ましい。
「アイテム購買/売却」は、仮想的な「ショップ」にて、アイテムを購入したり、売却したりするための機能である。
このアイテム購買/売却は、エージェント用ウェブサービス370の決済用プログラムが、エージェントデータベース330のアカウント情報のクレジットカード等の決済手段を用いて行う。
また、「コイン」や「ポイント」等も使用可能である。実際にアイテムを購買/売却した場合には、エージェント部270が電子ペット属性D405のアイテムの箇所を書き換えて記憶する。
「オークション」は、ユーザー同士で、安価にアイテムの売買をするためのオークションサービスである。これにより、珍しいアイテムの交換を行ったり、いらないアイテムを交換して、ユーザー同士の親交を深めることができる。エージェント部270が電子ペット属性D405のアイテムの箇所を書き換えて記憶する。
「電子ペット画像取得」は、電子ペット画像データ229を新たにダウンロードするための機能である。
「電子ペット画像取得」をユーザーが選択して、画像をダウンロードした際には、エージェント用ウェブサービス370の決済用プログラムが、クレジットカード等の決済手段を用いて決済を行う。
「広告契約」は、表示装置20に所定時間広告を表示することを条件に、電子ペットの使用許可を与えるような特別な広告契約を結ぶための機能である。この広告契約により、懸賞キャンペーンや、販促キャラクター等を用いることができ、広告宣伝効果を向上させることができる。
具体的には、有名な映画作品のキャラクター等を、この広告契約により表示装置20で電子ペットとして用いることができる。この場合は、エージェント部270を用いて、ステップS106のように電子ペットが広告データを表示するようにしてもよいし、画面上の黒帯にキャラクターを提供する企業のマーク等が描画されるようにしてもよい。
「アカウント管理」は、ユーザーがアカウント情報を管理するために、エージェント用ウェブサービス370が提供するサービスである。
ユーザーは、例えばアカウント名やパスワードやクレジットカード情報などを入力・変更することができる。
なお、電子ペット画像取得は、コンビニエンスストア等に備えられた端末や、表示装置20ではないPC(パーソナル・コンピュータ)等を用いて、記憶媒体15に記憶することで行うこともできる。また、電子ペット画像取得とは別に、電子ペット自体の売買を行うこともできる。
また、電子ペット画像やアイテムに対して使用期限を設定することもできる。これにより、催促キャンペーンや広告効果を高めることができる。
また、これらのホストサイト処理の機能は、デジタル放送の双方向機能を用いて行うこともできる。
また、サーバ30にアクセスすることで、表示装置20のエージェントデータ228やエージェント部270のプログラムのアップデートを行うことが可能である。このアップデートもホストサイトを経由して行うことが好適である。
(ステップS111)
表示装置20のエージェント部270は、ユーザーが選択した場合に、エージェントデータ移動処理を行う。
このエージェントデータ移動処理は、表示装置20の買い替えに当たって、育成済みの電子ペットを引き続き使用したいというユーザーの要望に応えるための処理である。この処理により、記憶媒体15を使用して、エージェントデータ228を新たな表示装置へ移動することができる。
具体的には、ユーザーが設定メニュー画面で「お引っ越し」を選んだ場合、エージェント部270は、まず記憶媒体15を表示装置20に装着するように促すダイアログを表示する。この上で、入出力部280経由で記憶媒体15に、エージェントデータ228をセキュアに送信する。この際に、記憶媒体15には、記憶媒体15が例えば著作権の管理が可能なセキュアなメモリカードである場合には、この鍵情報を用いて、エージェントデータ228の鍵情報を暗号化して書き込むことができる。
なお、暗号化による管理で、同じメーカーの表示装置間でのみ交換可能というように構成することにより、拡販効果が期待できる。
以上により、エージェント処理を終了する。
(その他の処理)
電子ペットは、上記のようなテレビジョン番組の視聴中の表示以外にも、以下のような機能を行い、ユーザーに対する利便性の提供や、電子ペットへの愛着を誘起することができる。
その他の処理としては、上述のように番組情報データ224を用いて、クイズや戦闘のようなミニゲームを起動して、ゲームによる子供への知育・情操教育に役立てることができる。
また、エージェント部270は、EPG予約データ226により、EPGを使用した予約時にも電子ペットを用いて、番組検索等を行うことができる。また、録画予約が入っている場合には、予約時間が迫ってきた場合でも、その旨を通知するように電子ペットを表示することが可能である。
その他にも、表示装置20の以下の機能をユーザーが呼び出した際に、エージェント部270が電子ペットを表示することができる。
・購入直後の設置調整時の操作方法の案内
・故障や異常時のお知らせ
・ヘルプ画面表示
・目覚ましや視聴予約時の起動案内
また、メーカーブランド独自の電子ペットによる販促効果を期待することができる。
また、図13を参照すると、電子ペット420は、画像のデータを「吸い取って」テクスチャのように黒帯部分に描画していくことも可能である。これにより、表示装置20が自発光ディスプレイである場合に、スクリーン・セーバーの機能を提供することができる。このときに、カーソル410を表示して、電子ペットに各種指示を行って「遊ぶ」こともできる。
また、電子ペットがなかなか呼び出されないで所定の期間、例えば数時間経過した場合に、映像を引っ張ったりして遊んだりするようなアニメーション表示することもできる。
また、「黒帯」表示を選択していた場合は、アスペクト比が変化した場合には、波が来て広告が消えるといったアニメーションで表示することも可能である。
さらに、エージェント部270は、画像認識部210により光学文字読み取り(OCR)機能を用いて、文字情報を書き留めてエージェントデータ228に記憶することができる。これと、番組情報データ224を参照して、上述のSNSにアップロードして、自動的に視聴した番組の「日記」を書くことができる。SNSの各ユーザーは、この日記を眺めて楽しむことができる。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
まず、従来技術1のエージェントでは、電子メールに対応してユーザーに親近感を抱かせる電子ペットを提供することができる。しかしながら、従来技術1のエージェントは、電子メールを送受信する際の動作については開示しているものの、デジタル放送によりエージェントの挙動を変化させて電子ペットを育成することはできなかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、番組情報データ224を用いて電子ペットを育成することができる。
また、この電子ペットの育成は、従来技術1のようにユーザーが「なでる」「おやつを上げる」といった直接的なユーザーの操作による「世話」によって育成するだけはなく、番組情報データ224の番組のジャンル等により、ユーザーが直接世話をしなくても自動的にユーザーの視聴番組により成長させることができる。
これにより、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、表示装置に単なる電子ペットを組み合わせるだけでは不可能な、ユーザーの視聴傾向に従った電子ペットの成長を行うことができる。これにより、よりユーザーに電子ペットへの親近感や親しみやすさといった心理的な効果が期待できる。よって、テレビジョン放送そのものを視聴しようという視聴促進効果を得ることができる。
また、電子ペットによりデータ放送を表示することで、データ放送を表示する際の文字と映像を閲覧する煩わしさを軽減する心理的な効果が得られる。これにより、データ放送の利用を促進することができる視聴促進効果が得られる。
また、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、視聴者は気に入ったキャラクターの使用料金を支払うことで、自宅のテレビジョン放送で、好きな時に表示できる。
また、番組と同時に広告データ227を表示することができるので、例えば、特定のキャラクターが表示されている番組やパッケージソフトを視聴している際に、その番組のキャラクターが「遊びにきたよ」と電子ペットで遊ぶようなアニメーション表示を行うこともできる。これにより、より表示装置20や電子ペットに親近感を持たせて、番組視聴を促進させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、キーワードを取得して、最適な広告を配信することができる。また、広告は電子ペットにより表示されるために、広告表示の嫌悪感を和らげて、ユーザーへのレコメンデーション広告を表示することができ、広告の効果を高めることができる。
また、デジタル放送の双方向機能、ネットワーク5との連携により、アイテム、電子ペット画像、電子ペット自体の購買システムを提供することもできる。また、ユーザー毎に、異なる成長をする電子ペットを用いることができる。さらに、長期に渡って育成された電子ペットは特異なキャラクタを持つために、インターネット上に掲示して、コンテストを行うことができる。これにより、ユーザーの電子ペットへの親近感をより向上させて、飽きさせないことが可能になる。
また、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、ユーザー切換機能により、使用履歴に従ったペット育成ができる。
このため、それぞれのユーザー毎に電子ペットを切り換えると、各ユーザーの番組の視聴履歴に従って、電子ペットの挙動の違いがみられる。例えば、ユーザー「父」が、時代劇ばかり見ていると、電子ペットが「ちょんまげ」のキャラを結って、「この番組は面白いで候」などというセリフを言うようになる。
このため、各ユーザーの電子ペットに親近感がわくのみならず、ユーザー間での電子ペットの挙動の差により、他のユーザーの電子ペットの様子についても興味を惹くことができる。よって、同じ表示装置20を共用する家族内で会話のトピックを提供し、家族内のコミュニケーションを向上させることができる。
なお、ユーザー切換をしていても、上述したように、他のユーザーの電子ペットが「遊び」に同じ画面上に出願することもある。
また、本発明の実施の形態に係る表示システムXでは、広告配信者は、表示装置20に、所定時間広告を表示することを条件に、キャラクターの使用許可を与えることができる。これにより、広告宣伝効果を向上させ、懸賞キャンペーン、販促キャラクター等に用いることができるという効果が得られる。
長期に渡って育成された電子ペットは特異なキャラクタを持つことになるので、それをインターネット上に掲示して、コンテストを行ったりすることができる。
さらに、表示装置を買い換える場合でも、エージェントデータ移動処理により、育成済みの電子ペットを引き続き使用することができる。
この際に、著作権の管理が可能なセキュアな記録媒体を使用し、暗号化による管理で同じメーカーの表示装置間でのみ交換可能という条件をつけることにより、拡販販売効果が期待できる。
また、我が国のテレビジョン放送では、アスペクト比の異なる映像、例えば4:3の映像やシネスコサイズやビスタサイズの画像であっても、1080iで送信されていた。その際に、空き部分(空き領域)は、何も表示されずに「黒帯」となっていた。この黒帯部分に、電子ペットにより広告データを配信するシステムを提供することで、電波の帯域を有効に用いることができる。さらに、電子ペットをこの黒帯部分に表示することで、自発光デバイスである表示装置の「焼き付け」を防止することができる。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
10 リモコン
15 記憶媒体
20 表示装置
30 サーバ
35 放送配信装置
200 データ処理部
202 広告データ処理部
203 電子番組ガイド作成部
204 予約処理部
210 画像認識部
220 記憶部
223 TSデータ
224 番組情報データ
225 録画データ
226 EPG予約データ
227 広告データ
228 エージェントデータ
229 電子ペット画像データ
230 ネットワーク接続部
240 表示部
250 制御信号送受信部
260 録画処理部
270 エージェント部
280 入出力部
290 チューナ部
310 ゲートウェイ部
320 番組データベース
325 広告データベース
330 エージェントデータベース
335 エージェント認証部
340 広告選択部
350 視聴カウント部
360 視聴パターン認識部
370 エージェント用ウェブサービス
410 カーソル
420 電子ペット
430 ポップアップ
450 番組情報
X 表示システム

Claims (10)

  1. デジタル放送の番組情報データを取得するデータ処理手段と、
    前記番組情報データによりエージェントデータを変更して電子ペットを成長させるエージェント手段と、
    前記電子ペットを表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記エージェント手段は、データ放送を電子ペットにより表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記エージェント手段は、前記番組情報データの番組のジャンル情報により電子ペットの成長の方向性を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 電子ペットの入れ替えに対応するため前記エージェントデータを記憶媒体に入出力する入出力手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段を更に備え、
    前記エージェント手段は、前記ネットワークから広告データを受信する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記番組情報データからキーワードを取得するキーワード取得手段を更に備え、該キーワードを基に前記ネットワークから広告データを受信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置と、サーバとを備え、
    前記サーバは、
    前記ネットワークに接続するネットワーク接続手段と、
    前記表示装置から前記キーワードを取得するキーワード取得手段と、
    広告データを記憶した広告データベースと、取得した前記キーワードとを基に、前記広告データベースから広告データを送信する広告選択手段とを含む
    ことを特徴とする表示システム。
  8. 前記サーバは、更に、前記エージェント手段をアップデートし、電子ペットの画像データやアイテムを売買するエージェント用ウェブサービス手段を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の表示システム。
  9. 前記サーバの前記エージェント用ウェブサービス手段は、視聴履歴情報により前記表示装置のユーザーの視聴パターンを認識する視聴パターン認識手段を備え、
    前記エージェント用ウェブサービス手段は、更に、視聴パターンが似通ったユーザーを紹介するソーシャル・ネットワーク・サービスを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示システム。
  10. デジタル放送の番組情報データを取得し、
    前記番組情報データによりエージェントデータを変更して電子ペットを成長させ、
    前記電子ペットを表示する
    ことを特徴とする表示方法。
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JP2015220698A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 情報処理装置および情報処理方法
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