JP2010160668A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作対象となるデータに対する操作の確実性の向上を図ること。
【解決手段】各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段と、この操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、上記操作変更判定手段による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置にかかり、特に、操作者によって入力された操作コマンドに応じて操作対象とされたデータの処理を実行する情報処理装置に関する。
近年、コンピュータの普及に伴い、人間がコンピュータを操作する頻度が高くなっていると同時に、コンピュータを操作する人間が引き起こす操作ミスによる事故の発生も増加している。このため、人間の操作ミスによる事故の発生を防止することの必要性が高まっている。これに対して、特許文献1では、人間がコンピュータを操作する際に、その操作に応じた適切な入力が行われているか、すなわち、誤操作がないのかを判定するシステムが、特許文献1に開示されている。
具体的に、特許文献1に開示のシステムでは、まず、クライアント端末が、操作画面情報、操作ログ情報などを管理端末に送信する。続いて、管理端末が、誤操作判定の対象とする操作ごとに始点となる操作と終点となる操作をあらかじめ登録している操作類型情報テーブルと、受信した操作ログ情報とを比較し、誤操作の可能性を判定する。続いて、管理端末が誤操作の可能性があると判定した場合、クライアント端末に対して誤操作の可能性があることの通知などを実行する。
ところが、上述した特許文献1に開示のシステムでは、誤操作であるか否かの判定を、操作手順に基づいてのみ行っているため、操作手順は正しくとも発生する操作者によるうっかりミスなどヒューマンエラーに起因する操作ミスを防止することはできない。例えば、操作対象となっていた情報を誤って「削除」してしまった場合には、削除操作の手順自体は正しいものの、「削除」という不意の操作を回避することができない。
そして、特に、コンピュータが日常的に使用されている今日においては、重要な情報の重要性を認識しにくくなっているため、上述した問題はますます顕著となる。例えば、今日の操作性が向上したコンピュータにおいては、重要な情報であっても、簡単な操作で「削除」などを行うことができてしまう。従って、個人情報や機密情報などの重要な情報に対する「送信」や「削除」など間違って実行した場合であり、回復が困難な操作については、どのユーザに対しても確実な実行を遂行させる必要がある。
ここで、操作の確実性を向上させることに関連する技術として、特許文献2に開示の技術がある。この特許文献2に開示のシステムでは、まず、処理の目的とするオブジェクトが存在する場合に、そのオブジェクトの重要度を、処理の目的や経過日時などから算出している。そして、算出した重要度に応じて、使用者が操作しているマウスの操作感を変化させ、当該使用者にオブジェクトが重要であることを通知している。
特許第4057045号公報 特開平9−282094号公報
ところが、上述した技術では、仮に使用者に操作対象の重要度を通知したとしても、依然としてユーザの不注意により操作ミスが生じる場合がある。つまり、操作者にいくら注意を行ったとしても、同じ操作が繰り返されると、未然に操作ミスを防止することができない、という問題がある。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、操作対象となるデータに対する操作の確実性の向上を図る、ことにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理装置は、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段と、
この操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、
上記操作変更判定手段による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、
上記操作変更判定手段による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、
を実現させるためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定工程と、
上記操作変更判定工程による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更工程と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行工程と、
を有する。
本発明は、以上のように構成されることにより、操作者による操作対象となるデータに対する操作の確実性の向上を図ることができる。
実施形態1における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態2における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 操作コマンド重要度DBに記憶されたデータの一例を示す図である。 操作対象重要度DBに記憶されたデータの一例を示す図である。 変更操作DBに記憶されたデータの一例を示す図である。 実施形態2における情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態3における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態3における情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態4における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態4における情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態では、情報処理装置の概略を説明する。
図1に示すように、本実施形態における情報処理装置1は、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段2と、
この操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段3と、
上記操作変更判定手段による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段4と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段5と、
を備える。
上記構成の情報処理装置1によると、まず、情報処理装置には、予め各操作コマンドの重要度が記憶されている。そして、操作者から操作コマンドが入力されると、この操作コマンドの重要度が特定され、この重要度に応じて、入力された操作コマンドを変更するか否か判定する。例えば、入力された操作コマンドの重要度が高い場合には、操作コマンドを変更するよう判定する。そして、操作コマンドを変更すると判断されると、入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、同一の処理内容の他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する。その後、他の操作コマンドが入力されると、この操作コマンドを実行する。従って、操作者が重要な操作コマンドを入力した場合には、その重要度に応じて実行が中止され、同一の処理を実行する場合には、変更された他の操作コマンドを入力する必要がある。このため、操作者は、入力した操作コマンドを見直すことができ、操作ミスを抑制することができる。
そして、上記情報処理装置では、
操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段と、
この操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、上記入力された操作コマンドの操作対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段と、を備え、
上記操作変更判定手段は、上記操作リスク算出手段にて算出した上記操作リスクに基づいて、上記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
という構成を採る。
あるいは、上記情報処理装置では、
上記入力された操作コマンドの操作対象となっているデータの重要度を、当該データ内に含まれる情報に基づいて算出する操作対象重要度算出手段と、
この操作対象重要度算出手段にて算出された上記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段と、を備え、
上記操作変更判定手段は、上記操作リスク算出手段にて算出した上記操作リスクに基づいて、上記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
という構成を採る。
また、上記情報処理装置では、
各操作コマンドを入力する際に誤入力が発生しうる度合いを表す危険度を記憶する誤入力発生危険度記憶手段を備え、
上記操作リスク算出手段は、上記誤入力発生危険度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される上記入力された操作コマンドの危険度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、当該操作コマンドの操作対象とされたデータの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す上記操作リスクを算出する、
という構成を採る。
これにより、情報処理装置は、操作対象となるデータの重要度を、予め記憶された情報に基づいて特定したり、あるいは、データ自体の内容に基づいて算出する。そして、操作コマンドの重要度と、操作対象となるデータの重要度とに基づいて、当該操作対象とされたデータを操作することによるリスクを算出する。そして、このリスクの値に基づいて、入力された操作コマンドと同一処理を実行する他の操作コマンドを実行可能なよう設定する。従って、操作者が重要な操作対象データに対する操作コマンドを入力した場合には、データ及びコマンドの重要度に応じて操作コマンドの実行が中止され、同一の処理を実行する場合には、変更された他の操作コマンドを入力する必要がある。このため、操作者は、処理対象とするデータや入力する操作コマンドを見直すことができ、操作ミスを抑制することができる。
また、上記操作リスクを、操作コマンドを入力する際に誤入力が発生しうる度合いを表す危険度も考慮して算出することで、より効果的に操作者に操作コマンドを見直す機会を与えることができる。
また、上記情報処理装置では、上記実行操作変更手段は、実行可能な操作コマンドとして設定した上記他の操作コマンドを通知する情報を外部に出力する、という構成を採る。さらに、上記情報処理装置では、上記操作コマンド実行手段は、上記実行操作変更手段にて上記他の操作コマンドが実行可能な操作コマンドとして設定された後に、一定時間が経過する前に上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する、という構成を採る。
これにより、操作者は、入力した操作コマンドの実行が中止されたときに代わりに設定された他の操作コマンドを知ることができ、この他の操作コマンドを再度入力することで、操作対象とされたデータの処理を実行することができる。このとき、他の操作コマンドが一定時間内に入力された場合にのみ、再度、操作コマンドの変更を検討することなく、当該他の操作コマンドを実行するよう作動する。これにより、操作者による操作性の向上を図ることができる。
また、上述した情報処理装置は、プログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、情報処理装置に、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、
上記操作変更判定手段による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、
を実現させるためのプログラムである。
そして、上記プログラムでは、
上記情報処理装置に、さらに、操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される上記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段を実現させ、
上記操作変更判定手段は、上記操作リスク算出手段にて算出した上記操作リスクに基づいて、上記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
という構成を有する。
また、上述した情報処理装置が作動することにより実行される情報処理方法は、
各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定工程と、
上記操作変更判定工程による判定結果に応じて、上記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更工程と、
上記実行操作変更手段にて設定された上記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行工程と、
を有する。
そして、上記情報処理方法では、
操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される上記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出工程を有し、
上記操作変更判定工程は、上記操作リスク算出工程にて算出した上記操作リスクに基づいて、上記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
という構成を有する。
さらに、上記情報処理方法では、
上記入力された操作コマンドの操作対象となっているデータの重要度を、当該データ内に含まれる情報に基づいて算出する操作対象重要度算出工程と、
この操作対象重要度算出工程にて算出された上記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出工程と、を備え、
上記操作変更判定工程は、上記操作リスク算出工程にて算出した上記操作リスクに基づいて、上記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
という構成を有する。
上述した構成を有する、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
<実施形態2>
本発明の第2の実施形態を、図2乃至図6を参照して説明する。図2は、情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図3乃至図5は、情報処理装置に記憶されているデータの一例を示す図である。図6は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。ここで、本実施形態は、上述した実施形態1にて開示した情報処理装置の具体的な一例を示すものである。
[構成]
本実施形態における情報処理装置10は、入力装置11と、出力装置12と、演算装置(図示せず)と、記憶装置(図示せず)と、を備えた一般的なコンピュータである。そして、上記入力装置11は、ユーザが情報処理装置10に対する操作を入力するための装置であり、例えば、キーボードやマウスである。この入力装置11を用いて、ユーザは、情報処理装置1に格納されている所定のデータ(操作対象となるデータ)に対する操作指令である操作コマンドを入力することができる。また、上記出力装置12は、ユーザによる情報処理装置10の操作状況や処理状況を表示するための装置であり、例えば、ディスプレイ装置である。
また、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)といった上記演算装置にプログラムが組み込まれることによって構築された、操作リスク算出部13と、操作変更判定部14と、実行操作変更部15と、コマンド実行部16と、を備えている。また、ハードディスクなどの上記記憶装置は、操作コマンド重要度DB(データベース)17と、操作対象重要度DB(データベース)18と、変更操作DB(データベース)19と、を備えている。以下、詳述する。
上記操作コマンド重要度DB17(操作コマンド重要度記憶手段)は、ユーザが情報処理装置10にて実行される操作対象のデータに対する実行指令を表す各操作コマンドの重要度をあらかじめ格納しておくデータベースである。そして、本実施形態における「重要度」は、ほぼ同じ処理内容を実行する操作コマンド同士であっても、操作コマンド毎にそれぞれ設定されている。そして、「重要度」は、各操作コマンドが入力され当該操作コマンドに対応する処理を実行した場合に、その処理結果の影響が大きいほど高い値が予め設定されている。
ここで、操作コマンド重要度DB17に格納されているデータの一例を、図3に示す。この図の例では、「ファイル削除」という操作(処理)を実行するために入力する操作指令である各「操作コマンド」と、当該各操作コマンドの「重要度」と、がそれぞれ設定されている。具体的には、「ファイル削除」という操作を実行する「操作コマンド」は複数あり、例えば、「[Shift]+[Delete]キー押下」という操作コマンドや、「マウス右クリックメニューから”削除”選択」という操作コマンドなどがある。そして、この図3のファイル削除の例では、操作に対応する処理を実行した場合に操作対象のファイルを一旦「ごみ箱」フォルダに移動する操作コマンド(例えば、上記「マウス右クリックメニューから”削除”選択」)については重要度を低く、「ごみ箱」フォルダに移動せずにファイルを削除する操作コマンド(例えば、上記「[Shift]+[Delete]キー押下」)については重要度を高く設定している。
また、上記操作対象重要度DB18(操作対象重要度記憶手段)は、情報処理装置10に記憶されているデータであり、上記操作コマンドによる操作対象となる各データの重要度を、予め格納しておくデータベースである。そして、本実施形態では、操作対象のデータの重要度は、そのデータの資産価値、機密性、重要性などを考慮して決定される。例えば、個人情報や機密情報に関するデータは、重要度が高くなるよう設定されている。
ここで、操作対象重要度DB18に格納されているデータの一例を、図4に示す。この図に示す例では、操作対象のデータとなる「ファイル」と、その「重要度」と、をそれぞれ設定している。具体的には、「ファイル/abc/def/bunken/fileA」の重要度を“1”に、「ファイル/abc/projectX/fileS」の重要度を“8”に指定している。なお、図4の例では、ファイル単位で重要度を設定しているが、ファイルが格納されているディレクトリ単位での指定や、ディレクトリ名やファイル名の正規表現を用いた指定など、複数データの重要度をまとめて指定してもよい。
また、上記変更操作DB19は、所定の操作コマンドと、ほぼ同一の処理を実行する他の操作コマンドと、を予め対応付けて格納している。そして、この他の操作コマンドは、ユーザにて入力された操作コマンドに代わって、後述する実行操作変更部15にてユーザから入力を受け付けて実際に実行する操作コマンドとして設定される。
ここで、変更操作DB19に格納されているデータの一例を、図5に示す。この図に示す例では、「ファイル削除操作」に関して、「[Shift]+[Delete]キー押下」という操作コマンドに対して、「マウス右クリックメニューから“削除”選択」という他の操作コマンドが設定されている。この場合には、ユーザから入力された「[Shift]+[Delete]キー押下」という操作コマンドを、「マウス右クリックメニューから“削除”選択」という実際に実行する操作コマンドに変更することを示している。
なお、上記変更操作DB19内のデータは、上述したように操作コマンドと他の操作コマンドを一対一に対応しているデータであることに限定されない。例えば、ユーザから入力された操作コマンドに対応している他の操作コマンドの中から、入力された操作コマンドとは異なる操作コマンドを、情報処理装置10がランダムに選択するようにしてもよい。また、ほぼ同一の処理を実行する操作コマンドをリスト形式で保持しておき、操作コマンドを変更する度に、リストの先頭から順番に選択するようにしてもよい。また、ユーザから入力された操作コマンドの重要度よりも低い重要度である操作コマンド、つまり、操作コマンドを実行したときの処理結果の影響が小さい操作コマンドを優先的に選択するようにしてもよい。
次に、操作リスク算出部13(操作リスク算出手段)について説明する。操作リスク算出部13は、まず、ユーザが情報処理装置10の入力装置11から、操作対象のデータを指定して、当該データに対して希望する処理を実行する指令である操作コマンドを入力すると、これを受け付ける。そして、操作リスク算出部13は、入力された操作コマンドの「重要度」を、操作コマンド重要度DB17内に格納されている情報に基づいて特定する。また、操作リスク算出部13は、操作対象として指定されたデータの「重要度」を、操作対象重要度DB18内に格納されている情報に基づいて特定する。
さらに、操作リスク算出部13は、上述したように特定した、入力された操作コマンドの「重要度」と、この操作コマンドの操作対象とされたデータの「重要度」と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理する際のリスク(危険性)の度合いを表す操作リスクを、予め設定された算出方法にて算出する。このとき、操作リスクの算出は、例えば、「操作リスク」=「操作コマンドの重要度」×「操作対象となったデータの重要度」にて算出する。すると、操作コマンドの重要度及び操作対象となったデータの重要度が高ければ高いほど、操作リスクが高く算出される。なお、操作リスクの算出方法は一例であって、他の算出式にて操作リスクを算出してもよい。例えば、入力された操作コマンドの重要度のみをそのまま操作リスク値としてもよく、また、当該操作コマンドの重要度のみに所定の演算処理を施した値を、操作リスク値としてもよい。
次に、操作変更判定部14(操作変更判定手段)について説明する。操作変更判定部14は、上記操作リスク算出部13にて算出した操作リスクの値に基づいて、ユーザにて入力された操作コマンドを、実際に実行する他の操作コマンドに変更するか否かを判定する。具体的に、操作変更判定部14は、操作リスク値が予め設定された閾値を超えるか否かを調べ、操作リスク値が閾値を超えていた場合には、操作コマンドを変更すると判定する。つまり、上述したように、操作コマンドや操作対象のデータの重要度が高ければ高いほど、操作コマンドを実際に実行する他の操作コマンドに変更すると判定されることとなる。そして、操作リスク算出部13は、その判定結果を、実行操作変更部15に通知する。
上記操作変更判定部14による入力された操作コマンドを変更するか否かの判定は、上述したように操作リスク値が閾値を超えるか否かによって判定されることに限定されない。また、この判定は、必ずしも上述したように入力された操作コマンドの重要度及び操作対象のデータの重要度をもとに算出された操作リスク値に基づいて判定されることに限定されず、例えば、操作コマンドの重要度のみをもとに算出された操作リスク値に基づいて判定されてもよい。
次に、実行操作変更部15(実行操作変更手段)について説明する。実行操作変更部15は、上記操作変更判定部14から通知された判定結果、つまり、操作コマンドを変更するとの判定結果を受けると、操作変更DB19内の情報を参照して、入力された操作コマンドを、当該操作コマンドに対応付けられた実行する他の操作コマンドに変更して設定する。
このとき、実行操作変更部15は、入力された操作コマンドを、当該操作コマンドとほぼ同一の処理を実行し、実際に実行可能な他の操作コマンドに変更する旨の情報を、出力装置12から出力して、ユーザに通知する。また、同時に、入力された操作コマンドと、これに代わって変更した実行する他の操作コマンドと、を表す情報を、操作リスク算出部13に通知する。
すると、これを受けた操作リスク算出部13は、上記入力された操作コマンドに対して変更された実行する他の操作コマンドが、変更設定されてから一定時間内にユーザから入力された場合には、当該他の操作コマンドの重要度などから操作リスクは算出せずに、実行する操作コマンドとして、コマンド実行部16に渡す。但し、変更設定されてから一定時間が経過したのちである場合には、上述したように操作リスク算出部13にて操作リスクの算出を行い、操作変更判定部14にて操作変更判定を行う。
そして、コマンド実行部16(操作コマンド実行手段)は、上述したように、変更設定された他の操作コマンドが入力されると、当該他の操作コマンドの操作対象となっているデータに対して、当該他の操作コマンドに対応する処理を実行する。
[動作]
次に、上述した情報処理装置1の動作を、主に図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザが情報処理装置10において、実行したい操作の指令を入力装置11を介して入力する(ステップS1)。例えば、ユーザが情報処理装置10内の不要なファイルの削除を実行したいとする。このとき、ユーザは、マウスやキーボードなどの入力装置11を用いて、削除したいファイル「fileA」を選択し、ファイル削除操作コマンド「[Shift]+[Delete]キー押下」(キーボードの[Shift]キーと[Delete]キーを同時に押す)を入力する。
続いて、操作リスク算出部13は、上記ステップS1でユーザが入力した操作指令を表す操作情報を取得する(ステップS2)。このとき、操作情報は、「操作コマンド」と「操作対象のデータを指定する情報」との組からなり、上記例では、操作情報として、「操作コマンド」=「[Shift]+[Delete]キー押下」、操作対象のデータ=「fileA」という情報を取得する。
続いて、操作リスク算出部13は、操作コマンド重要度DB17及び操作対象重要度DB18をそれぞれ参照して、上記ステップS2取得した、ユーザから入力された操作コマンド及び当該操作コマンドの操作対象となっているデータの各重要度をそれぞれ特定する。そして、操作コマンドの重要度と、操作対象となっているデータの重要度から、操作リスクの値を算出する(ステップS3、操作リスク算出工程)。
このとき、上記の例、操作対象のデータが「fileA」、入力された操作コマンドが削除操作コマンドが「[Shift]+[Delete]キー押下」である場合には、操作リスク算出部14は、図3に示す操作コマンド重要度DB17から操作コマンド重要度「9」、図4に示す操作対象重要度DB18から操作対象重要度「1」を取得する。そして、この場合の操作リスクを、「操作コマンド重要度」×「操作対象重要度」で算出すると、操作リスク=「9」の値となる。そして、操作リスク算出部14は、算出した操作リスクを操作変更判定部14に送信する。
続いて、操作変更判定部14は、上記操作リスク算出部14から受信した操作リスクの値に応じて、実行する操作コマンドを変更するか否かを判定する(ステップS4、操作変更判定工程)。例えば、予め操作リスクに対する「閾値」=「70」が設定されている場合には、上述したように算出した操作リスク「9」が上記閾値「70」を超えているか否かを調べる。この場合には、操作リスク値が閾値を超えていないため、実行する操作コマンドを変更しないと判定する(ステップS5でNO)。
その後、コマンド実行部16が、通常通り、ユーザにて入力された操作コマンドに対応する処理を、操作対象のデータに対して実行する。従って、ユーザの入力した操作であるデータ「fileA」に対する操作「削除」を、そのまま実行して終了する(ステップS8)。
次に、ユーザが、上述したステップS1において、データ「fileS」を指定して削除操作コマンド「[Shift]+[Delete]キー押下」を入力した場合を説明する。すると、操作リスク算出部13は、上述同様に、操作コマンド=「[Shift]+[Delete]キー押下」、操作対象のデータ=「fileS」を取得する(ステップS2)。
続いて、操作リスク算出部13は、図3に示した操作コマンド重要度DB17を参照して、操作コマンド「[Shift]+[Delete]キー押下」に対応する操作コマンドの重要度「9」を取得する。また、操作リスク算出部13は、図4に示した操作対象重要度DB18を参照して、操作対象のデータ「fileS」に対応する操作対象データの重要度「8」を取得する。そして、操作リスク算出部13は、「操作コマンドの重要度「9」×操作対象のデータの重要度「8」にて操作リスク「72」を算出し(ステップS3、操作リスク算出工程)、操作変更判定部14に送信する。
続いて、操作変更判定部14は、受信した操作リスク「72」が閾値「70」を超えているため、実行する操作コマンドを変更すると判定する(ステップS4、ステップS5のYES、操作変更判定工程)。そして、操作変更判定部14は、操作情報である操作コマンド=「[Shift]+[Delete]キー押下」、操作対象のデータ=「fileS」と、実行する操作コマンドを変更する旨のメッセージを実行操作変更部15に送信する。
続いて、実行操作変更部15は、操作変更判定部14から操作情報と実行操作変更メッセージを受信し、操作情報内のユーザにて入力された操作コマンドを用いて、変更操作DB19を参照して、当該入力された操作コマンドの処理を実際に実行するための他の操作コマンドに変更する(ステップS5でYES、実行操作変更工程)。そして、入力された操作コマンドを、実行する他の操作コマンドに変更した旨のメッセージをユーザに通知すべく出力装置12から出力する(ステップS6)。同時に、実行操作変更部15は、操作情報及び変更した実行する操作コマンドの情報を、操作リスク算出部13に送信し、当該操作リスク算出部13は、受信した情報を記憶する。
従って、上記の場合には、実行操作変更部15は、ファイル削除操作に関して、「[Shift]+[Delete]キー押下」という入力された操作コマンドに対しては、「マウス右クリックメニューから“削除”選択」に、実行する操作コマンドを変更することを設定する。そして、実行操作変更部15は、実行する操作コマンドを変更した旨のメッセージを出力装置12に表示してユーザに通知する。また同時に、実行操作変更部15は、操作コマンド「[Shift]+[Delete]キー押下」と操作対象「fileS」との操作情報、及び、入力された操作コマンドに対して実際に実行する操作コマンド「マウス右クリックメニューから“削除”選択」を設定した旨を、操作リスク算出部13に送信する。
その後、ユーザは、出力装置12に表示されたメッセージを確認し、実際に操作を実行する場合には、メッセージ中の操作コマンドを、当該メッセージが表示されてから一定時間内に入力装置11を介して入力する(ステップS7のYES)。すると、操作リスク算出部13は、新たに入力された操作コマンドが、上述したように変更設定された操作コマンドである場合には、操作リスクの算出は行わず、コマンド実行部16にて操作を実行する(ステップS8、操作コマンド実行工程)。
一方、ユーザは、最初に入力した操作コマンドによる操作を実際に実行しない場合には、メッセージで通知された実行する操作コマンドを一定時間内に入力しない(ステップS7のNO)。これにより、コマンド実行部16にて、ユーザにて入力された操作コマンドの操作は実行されない。
例えば、上述した例では、ユーザが出力装置12に表示されたメッセージを確認したうえで、操作リスクの高い操作である、データ「fileS」の「削除」を、実際に実行すると決定した場合には、入力装置11を用いてデータファイル「fileS」を選択して、「マウス右クリックメニューから“削除”を選択する」という操作コマンドを入力する。これにより、実際に「fileS」の「削除」を実行することができる。一方、ユーザがメッセージを確認したときに、「fileSを削除する」という操作が実は操作ミスであったと気づいた場合などには、メッセージに表示された他の操作コマンドを入力しないことで、「fileS」の削除は実行されない。
以上のように、本実施形態によると、ユーザは、入力した操作コマンドを見直すことができ、操作ミスを抑制することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図7乃至図8を参照して説明する。図7は、本実施形態における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図8は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
[構成]
本実施形態における情報処理装置10は、図1に示すように、上述した実施形態2の構成に加えて、記憶装置(図示せず)に操作ミス発生危険度DB(データベース)20を備えている。以下、かかる構成について主に説明する。
操作ミス発生危険度DB20(誤入力発生危険度記憶手段)は、各操作コマンドを入力する際に誤入力が発生しうる度合いを表す危険度を、予め記憶している。具体的に、操作ミス発生危険度DB20内の上方は、操作コマンドと、その操作コマンドの入力において操作ミスが発生する予め設定された危険度の値と、の組から成る。このとき、記憶されている危険度の値は、例えば、過去の操作間違いの発生頻度や統計的な観点などから、ユーザが実行すべく入力しようとしている操作コマンドに対して、実際に入力する操作を誤る確率に基づく値となっている。つまり、操作を誤る可能性が高いとされる操作コマンドほど、危険度が高く設定されている。
そして、本実施形態における操作リスク算出部13(操作リスク算出手段)は、ユーザにて操作コマンドが入力されると、当該入力された操作コマンドの危険度を、上記操作ミス発生危険度DB20内の情報に基づいて特定する。その後、この危険度を用いて、入力した操作の操作リスクを算出する。具体的には、操作リスク=操作コマンド重要度×操作対象重要度×操作ミス発生危険度、にて算出する。なお、操作リスク算出部13は、必ずしも上記式を用いて操作リスクを算出することに限定されない。
そして、操作変更判定部14は、上述したように算出された操作リスクを受信して、この操作リスクの値に基づいて、上述同様に操作コマンドの変更が必要であるか否かを判定する。なお、その他の構成は、実施形態2とほぼ同様であるため、その説明は省略する。
[動作]
次に、上記構成の情報処理装置の動作を、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザが情報処理装置10において、実行したい操作の指令である、ファイルの選択と操作コマンドとを、入力装置11を介して入力する(ステップS11)。すると、操作リスク算出部13は、操作コマンドと操作対象のデータの選択を取得する(ステップS12)。
続いて、操作リスク算出部13は、操作コマンド重要度DB17を参照して、操作コマンドに対応する操作コマンドの重要度を取得し、また、操作対象重要度DB18を参照して、操作対象のデータに対応する操作対象データの重要度を取得する。さらに、本実施形態では、操作リスク算出部13は、操作ミス発生危険度DB20を参照して、操作コマンドに対応する危険度を取得する。そして、操作リスク算出部13は、上記操作コマンドの重要度と、操作対象データの重要度と、操作コマンドの危険度と、に基づいて、操作リスクを算出する(ステップS13)。例えば、全ての値の積を、操作リスクとして算出する。
続いて、操作変更判定部14は、受信した操作リスクが閾値を超えているか否かを判定し(ステップS14)、超えている場合には、実行する操作コマンドを変更すると判定する(ステップS15のYES)。そして、操作変更判定部14は、操作情報である操作コマンド、操作対象のデータの選択と、実行する操作コマンドを変更する旨のメッセージを実行操作変更部15に送信する。
続いて、実行操作変更部15は、操作変更判定部14から操作情報と実行操作変更メッセージを受信し、操作情報内のユーザにて入力された操作コマンドを用いて、変更操作DB19を参照して、当該入力された操作コマンドの処理を実際に実行するための他の操作コマンドに変更する(ステップS16)。そして、入力された操作コマンドを、実際に実行する他の操作コマンドを変更した旨のメッセージをユーザに通知すべく出力装置12から出力する(ステップS16)。同時に、実行操作変更部15は、操作情報及び変更した実行する操作コマンドの情報を、操作リスク算出部13に送信し、当該操作リスク算出部13は、受信した情報を記憶する。
その後、ユーザは、出力装置12に表示されたメッセージを確認し、実際に操作を実行する場合には、メッセージ中の操作コマンドを、当該メッセージが表示されてから一定時間内に入力装置11を介して入力する(ステップS17のYES)。すると、操作リスク算出部13は、新たに入力された操作コマンドが、上述したように変更設定された操作コマンドである場合には、操作リスクの算出は行わず、コマンド実行部16にて操作を実行する(ステップS8)。
一方、ユーザは、最初に入力した操作コマンドによる操作を実際に実行しない場合には、メッセージで通知された実行する操作コマンドを一定時間内に入力しない(ステップS17のNO)。これにより、コマンド実行部16にて、ユーザにて入力された操作コマンドの操作は実行されない。
以上のように、本実施形態によると、ユーザは、入力した操作コマンドを見直すことができ、操作ミスを抑制することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の第4の実施形態を、図9乃至図10を参照して説明する。図9は、本実施形態における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図10は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
[構成]
本実施形態における情報処理装置10は、図1に示すように、上述した実施形態3の構成のうち、操作対象重要度DB18に替えて、操作対象重要度算出部21を備えている。なお、この操作対象重要度算出部21は、情報処理装置10の演算装置にプログラムが組み込まれることにより実現される。以下、かかる構成について主に説明する。
上記操作対象重要度算出部21(操作対象重要度算出手段)は、ユーザにて操作対象ファイルが選択され、操作コマンドが入力されると、当該ユーザが操作対象として選択したファイルやデータの重要度を、当該ファイルやデータに含まれる内容に基づいて、選択時点で自動的に算出する機能を有する。例えば、操作対象のデータがテキストファイルである場合に、テキスト中の人名や電話番号を抽出して、当該テキストファイルに含まれる個人情報の量を検査したり、テキスト中の機密情報に関係する予め設定されたキーワードを抽出してファイルの機密度を検査したりして、操作対象の重要度を計算する。このとき、操作対象重要度算出部21は、個人情報の量が多かったり、あるいは、機密度が高いデータほど、重要度が高くなるよう算出する。
そして、本実施形態における操作リスク算出部13(操作リスク算出手段)は、ユーザにて入力された操作コマンドの重要度と、当該操作コマンドの危険度と、さらに、上記操作対象重要度算出部21にて算出した操作対象となるデータの重要度と、を用いて、入力した操作の操作リスクを算出する。具体的には、上述同様に、操作リスク=操作コマンド重要度×操作対象重要度×操作ミス発生危険度、にて算出する。
なお、操作リスク算出部13は、必ずしも上記式を用いて操作リスクを算出することに限定されない。例えば、実施形態3で開示した操作ミス発生危険度DB20が装備されていない場合には、上記操作コマンドの重要度と、算出した操作対象の重要度と、に基づいて、操作リスクを算出してもよい。
そして、操作変更判定部14は、上述したように算出された操作リスクを受信して、この操作リスクの値に基づいて、上述同様に操作コマンドの変更が必要であるか否かを判定する。なお、その他の構成は、実施形態2,3とほぼ同様であるため、その説明は省略する。
[動作]
次に、上記構成の情報処理装置の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザが情報処理装置10において、実行したい操作の指令である、ファイルの選択と操作コマンドとを、入力装置11を介して入力する(ステップS21)。すると、操作リスク算出部13は、操作コマンドと操作対象のデータの選択を取得する(ステップS22)。
続いて、操作リスク算出部13は、操作コマンド重要度DB17を参照して、操作コマンドに対応する操作コマンドの重要度を取得し、また、操作ミス発生危険度DB20を参照して、操作コマンドに対応する危険度を取得する。さらに、本実施形態では、操作対象重要度算出部21にて、操作対象のデータの内容に基づいて、当該操作対象データの重要度を算出する(ステップS23)。
その後、操作リスク算出部13は、上記操作コマンドの重要度と、操作対象データの重要度と、操作コマンドの危険度と、に基づいて、操作リスクを算出する(ステップS24)。例えば、全ての値の積を、操作リスクとして算出する。
続いて、操作変更判定部14は、受信した操作リスクが閾値を超えているか否かを判定し(ステップS25)、超えている場合には、実行する操作コマンドを変更すると判定する(ステップS26のYES)。そして、操作変更判定部14は、操作情報である操作コマンド、操作対象のデータの選択と、実行する操作コマンドを変更する旨のメッセージを実行操作変更部15に送信する。
続いて、実行操作変更部15は、操作変更判定部14から操作情報と実行操作変更メッセージを受信し、操作情報内のユーザにて入力された操作コマンドを用いて、変更操作DB19を参照して、当該入力された操作コマンドの処理を実際に実行するための他の操作コマンドに変更する(ステップS27)。そして、入力された操作コマンドを、実行する操作コマンドを変更した旨のメッセージをユーザに通知すべく出力装置12から出力する(ステップS27)。同時に、実行操作変更部15は、操作情報及び変更した実行する操作コマンドの情報を、操作リスク算出部13に送信し、当該操作リスク算出部13は、受信した情報を記憶する。
その後、ユーザは、出力装置12に表示されたメッセージを確認し、実際に操作を実行する場合には、メッセージ中の操作コマンドを、当該メッセージが表示されてから一定時間内に入力装置11を介して入力する(ステップS28のYES)。すると、操作リスク算出部13は、新たに入力された操作コマンドが、上述したように変更設定された操作コマンドである場合には、操作リスクの算出は行わず、コマンド実行部16にて操作を実行する(ステップS29)。
一方、ユーザは、最初に入力した操作コマンドによる操作を実際に実行しない場合には、メッセージで通知された実行する操作コマンドを一定時間内に入力しない(ステップS28のNO)。これにより、コマンド実行部16にて、ユーザにて入力された操作コマンドの操作は実行されない。
以上のように、本実施形態によると、ユーザは、入力した操作コマンドを見直すことができ、操作ミスを抑制することができる。
本発明は、ユーザが操作コマンドを入力して、当該操作コマンドによる所定のデータに対する処理を実行する機能を有する一般的なコンピュータに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
1,10 情報処理装置
2 操作コマンド重要度記憶手段
3 操作変更判定手段
4 実行操作変更手段
5 操作コマンド実行手段
11 入力装置
12 出力装置
13 操作リスク算出手段
14 操作変更判定部
15 実行操作変更部
16 コマンド実行部
17 操作コマンド重要度DB
18 操作対象重要度DB
19 変更操作DB
20 操作ミス発生危険度DB
21 操作対象重要度算出部

Claims (11)

  1. 各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段と、
    この操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、
    前記操作変更判定手段による判定結果に応じて、前記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、
    前記実行操作変更手段にて設定された前記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 請求項1記載の情報処理装置であって、
    操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段と、
    この操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、前記入力された操作コマンドの操作対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段と、を備え、
    前記操作変更判定手段は、前記操作リスク算出手段にて算出した前記操作リスクに基づいて、前記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
    情報処理装置。
  3. 請求項1記載の情報処理装置であって、
    前記入力された操作コマンドの操作対象となっているデータの重要度を、当該データ内に含まれる情報に基づいて算出する操作対象重要度算出手段と、
    この操作対象重要度算出手段にて算出された前記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段と、を備え、
    前記操作変更判定手段は、前記操作リスク算出手段にて算出した前記操作リスクに基づいて、前記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
    情報処理装置。
  4. 請求項2又は3記載の情報処理装置であって、
    各操作コマンドを入力する際に誤入力が発生しうる度合いを表す危険度を記憶する誤入力発生危険度記憶手段を備え、
    前記操作リスク算出手段は、前記誤入力発生危険度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される前記入力された操作コマンドの危険度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、当該操作コマンドの操作対象とされたデータの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す前記操作リスクを算出する、
    情報処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記実行操作変更手段は、実行可能な操作コマンドとして設定した前記他の操作コマンドを通知する情報を外部に出力する、
    情報処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記操作コマンド実行手段は、前記実行操作変更手段にて前記他の操作コマンドが実行可能な操作コマンドとして設定された後に、一定時間が経過する前に前記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する、
    情報処理装置。
  7. 情報処理装置に、
    各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定手段と、
    前記操作変更判定手段による判定結果に応じて、前記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更手段と、
    前記実行操作変更手段にて設定された前記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行手段と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムであって、
    前記情報処理装置に、さらに、操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、前記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出手段を実現させ、
    前記操作変更判定手段は、前記操作リスク算出手段にて算出した前記操作リスクに基づいて、前記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
    プログラム。
  9. 各操作コマンドの重要度を記憶する操作コマンド重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、操作対象となるデータに対する操作指令として入力された操作コマンドの重要度に基づいて、当該入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する操作変更判定工程と、
    前記操作変更判定工程による判定結果に応じて、前記入力された操作コマンドの実行を中止すると共に、当該入力された操作コマンドと同一の処理を実行する他の操作コマンドを実行可能な操作コマンドとして設定する実行操作変更工程と、
    前記実行操作変更手段にて設定された前記他の操作コマンドが入力された場合に、当該他の操作コマンドを実行する操作コマンド実行工程と、
    を有する情報処理方法。
  10. 請求項9記載の情報処理方法であって、
    操作対象となる各データの重要度を記憶する操作対象重要度記憶手段に記憶された情報に基づいて特定される、前記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出工程を有し、
    前記操作変更判定工程は、前記操作リスク算出工程にて算出した前記操作リスクに基づいて、前記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
    情報処理方法。
  11. 請求項9記載の情報処理方法であって、
    前記入力された操作コマンドの操作対象となっているデータの重要度を、当該データ内に含まれる情報に基づいて算出する操作対象重要度算出工程と、
    この操作対象重要度算出工程にて算出された前記入力された操作コマンドの対象とされたデータの重要度と、当該入力された操作コマンドの重要度と、に基づいて、当該入力された操作コマンドにて操作対象とされたデータを処理するリスクの度合いを表す操作リスクを算出する操作リスク算出工程と、を備え、
    前記操作変更判定工程は、前記操作リスク算出工程にて算出した前記操作リスクに基づいて、前記入力された操作コマンドを変更するか否かを判定する、
    情報処理方法。
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