JP2010158699A - 金属製中空材の製造方法、同製造装置および金属製中空材 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い寸法精度を有する金属製中空材の製造方法等を提供する。
【解決手段】金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出工程中に、前記中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成する。貫通孔から中空部に外部の空気が供給されるため、中空部71が過度に低圧になることを防止することができ、これにより薄肉であっても中空材の変形を軽減または防止して、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出工程中に、前記中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成する。貫通孔から中空部に外部の空気が供給されるため、中空部71が過度に低圧になることを防止することができ、これにより薄肉であっても中空材の変形を軽減または防止して、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、金属材料を押出成形して金属製中空材を製造する方法に関する。
自動車や車両に用いられる金属製中空材は、自動車や車両を軽量化することを目的として薄肉化が求められている。
特に車両用空気調和装置の熱交換器等に用いられる金属製扁平中空材は軽量化のために従来は材料が銅合金であったものがアルミニウム合金に替わってきており、更なる軽量化と小型化、高性能化のために薄肉化が図られている。
このような熱交換器に用いられる扁平中空材としては、図1に示すような単一の中空部11を有する扁平中空材12や、図2に示すような複数の中空部21を有する扁平中空材22が知られている。
このような金属製扁平中空材は、その多くが押出成形によって長尺の押出材を得て、これを適宜切断することで製造されている。
このような金属製扁平中空材は、通常、図3に示すようなマルチフロータイプの熱交換器31に組み立てられて使用される。
この熱交換器31は、例えばアルミニウム製の扁平中空材32とコルゲートフィン33とが交互に積層配置されてろう付接合されることによりコア部が構成され、さらに扁平中空材32の両端が中空ヘッダー34に連通接続されてろう付されたものである。
このような熱交換器31では、扁平中空材32はその平坦部23で前記コルゲートフィン33とろう付け接合されるため、平坦部23の平坦度が悪いとろう付け接合される面積が小さくなり、ろう付け接合部の強度が低下したり熱交換効率が低下する場合がある。
下記特許文献1には、扁平中空材の平坦部の平坦度あるいは平面度を改善する為の方法として、扁平中空材の外周側を成形する押出金型のベアリング部に対し、内周側を成形するベアリング部の長さをより長くする方法が開示されている。
また、下記特許文献2には、コンフォーム押出において、マンドレルの先端部から外部に通じる孔に空気を送り込むことにより、押出された金属管の内圧が過度に低下して金属管が潰れることを防止する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では押出金型のベアリング部長さが長くなるので、ベアリング部と押し出される金属との摩擦面積が増えて押出に大きな力が必要となり、大型の押出機が必要となるので、設備費が高くなる問題がある。
また、特許文献2の方法では、中空材の中空部の断面積が小さい形状ではマンドレルに形成できる孔も小さく、中空部への十分な空気供給量を確保することが困難な場合がある。
特に、上述した熱交換器においては小型軽量化や高性能化を目的として金属製扁平中空材の小型化、薄肉化、平面部の平坦度の向上が求められているが、上記特許文献2の方法では対応が困難である。
本発明は上述した技術背景に鑑み、高い寸法精度を有する金属製中空材の製造方法等を提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段を提供する。すなわち、
[1]金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出工程中に、前記中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成することを特徴とする金属製中空材の製造方法。
[1]金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出工程中に、前記中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成することを特徴とする金属製中空材の製造方法。
[2]前記中空材が平坦部を有する扁平中空材であり、前記貫通孔を前記扁平中空材の平坦部に形成することを特徴とする前項1に記載の金属製中空材の製造方法。
[3]前記中空材が平坦部を有する扁平中空材であり、前記貫通孔を前記扁平中空材の側面湾曲部に形成することを特徴とする前項1または2に記載の金属製中空材の製造方法。
[4]前記中空材が複数の中空部を有し、前記貫通孔を複数の中空部の各々に形成することを特徴とする前項1〜3のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[5]前記複数の中空部の少なくとも一部の中空部に形成される貫通孔は、他の中空部に形成される貫通孔と押出方向について異なる位置に形成されることを特徴とする前項4に記載の金属製中空材の製造方法。
[6]隣接する中空部に形成される貫通孔は、押出方向について異なる位置に形成される前項5に記載の金属製中空材の製造方法。
[7]前記貫通孔の断面積は、0.005mm2以上であることを特徴とする前項1〜6のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[8]前記貫通孔の形成を押出動作を一時停止させた状態で行うことを特徴とする前項1〜7のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[9]前記貫通孔の形成を、ビレットを追加装填する押し継ぎ時に行うことを特徴とする前項8に記載の金属製中空材の製造方法。
[10]前記貫通孔の形成を押出動作中に行うことを特徴とする前項1〜7のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[11]前記貫通孔の形成をビレットを追加装填する押し継ぎによる押し継ぎ部に対して行うことを特徴とする前項1〜10のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[12]前記貫通孔の形成は前記中空材の外表面に突き刺す突き刺し治具によって行うことを特徴とする前項1〜11のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[13]前記中空材を受け台に接触させて支持した状態で、前記中空材に対して前記受け台の反対側から前記突き刺し治具を突き刺して貫通孔を形成することを特徴とする前項12に記載の金属中空材の製造方法。
[14]金属材料がアルミニウム合金である前項1〜13のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
[15]中空材押出方向先端からの距離が50〜1000mの位置に外表面から中空部に至る貫通孔が形成されたことを特徴とする金属製中空材。
[16]前項15に記載の金属製中空材を切断した切断材をチューブとして用いた熱交換器。
[17]金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出装置と、
前記押出装置の押出ダイス出口から10m以内に設けられ、前記押出装置から押し出された中空材に対しその外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成する貫通孔形成手段と、を備えたことを特徴とする金属製中空材の製造装置。
前記押出装置の押出ダイス出口から10m以内に設けられ、前記押出装置から押し出された中空材に対しその外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成する貫通孔形成手段と、を備えたことを特徴とする金属製中空材の製造装置。
本発明は以下の効果を奏する。
[1]の発明によれば、中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成するため、この貫通孔から外部の空気を中空部に供給して中空部が過度に負圧になることを防止することができ、これにより薄肉であっても中空材の変形を軽減または防止して、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができる。
[2]の発明によれば、特に中空部と外部の圧力差による変形を受けやすい平坦部を有する扁平中空材において、貫通孔を平坦部に形成するため、小さい力で貫通孔を形成して、良好な寸法精度を有する扁平中空材を得ることができる。
[3]の発明によれば、特に中空部と外部の圧力差による変形を受けやすい平坦部を有する扁平中空材において、変形し難い側面湾曲部に貫通孔を形成するため、貫通孔を形成する力による中空材の変形を防止して、良好な寸法精度を有する扁平中空材を得ることができる。
[4]の発明によれば、中空材が有する複数の中空部の各々に貫通孔を形成するため、高い寸法精度を有する複数の中空部を有する扁平中空材を得ることが出来る。
[5]の発明によれば、複数の中空部に形成される貫通孔を押出方向について異なる位置に形成するため、複数の中空部に形成される全ての貫通孔が押出方向について同じ位置に並んで形成されることで同部位の強度低下を招く事態を未然に防止することができる。
[6]の発明によれば、隣接する中空部の貫通孔を押出方向について異なる位置に形成するため、隣接する中空部の貫通孔が押出方向について同じ位置に並んで形成されることで同部位の強度低下を招く事態を未然に防止することができる。
[7]の発明によれば、貫通孔の断面積を0.005mm2以上としたため、貫通孔からの十分な空気の供給を行って、確実に優れた寸法精度の中空材を得ることができる。
[8]の発明によれば、貫通孔の形成を押出動作を一時停止させた状態で行うため、貫通孔の高い位置精度を得ることが出来る。
[9]の発明によれば、貫通孔の形成をビレットを追加装填する押し継ぎ時に行うため、押し継ぎ作業と貫通孔の形成を並行実施して、高い生産効率を得ることができる。
[10]の発明によれば、貫通孔の形成を押出動作中に行うため、貫通孔の形成のために押出動作を停止させることがなく、高い生産効率を得ることができる。
[11]の発明によれば、貫通孔の形成をビレットを追加装填する押し継ぎによる押し継ぎ部に対して行うため、押し継ぎ部を製品に採用せず除外する場合には、残る部分に形成される貫通孔を低減してその品質の向上を図ることができ、また貫通孔が形成された部分も製品に採用せず除外する場合には、押し継ぎ部に貫通孔という除外原因も含ませられるので、材料歩留まりを向上させることができる。
[12]の発明によれば、貫通孔の形成を中空材の外表面に突き刺す突き刺し治具を用いて行うため、切子の発生を防止し、切子が飛散することに伴う不都合を未然に防止することができる。
[13]の発明によれば、中空材を受け台に接触させて支持した状態で突き刺し治具を突き刺して貫通孔を形成するため、中空材の曲がり変形を防止しながら貫通孔を形成することができる。
[14]の発明によれば、変形しやすいアルミニウム合金の中空材を押出成形する場合であっても、高い寸法精度を有する中空材を得ることが出来る。
[15]の発明によれば、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができ、各種用途に好適に用いることができる。
[16]の発明によれば、高い寸法精度を有する熱交換器用扁平中空材を得ることができ、これにより熱交換器の小型化や高性能化に寄与することができる。
[17]の発明によれば、中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成するため、この貫通孔から中空部に供給して中空部が過度に低圧になることを防止することができ、これにより薄肉であっても中空材の変形を軽減または防止して、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
この実施形態は、上述した熱交換器に用いられる金属製の扁平中空材(図1〜図3参照)を製造する方法および装置に関するものである。
なお、本発明における中空材とは、押出方向に垂直な面で押出材を切断した断面において、周囲が閉塞された空間(中空部)を有する形状の押出材を言う。
このような押出による中空材では、一般に、中空部は押出方向の先端以外は外部と連通しておらず、押出が進行して中空部の体積の増大すれば真空度が高まって、潰れるおそれがある。
また、本発明における扁平中空材とは、中空材であって、その断面の外周形状の縦横比が2以上、25以下であるものを言う。
このような扁平中空材は、外周面のうち長辺側が相対的に潰れてしまいやすい傾向がある。特に、長辺が直線状の平坦部である場合に顕著である。さらに短辺が外向きに凸の曲線状の場合には、長辺側が短辺側に対して、より相対的に潰れやすくなる。
図4は、本実施形態にかかる金属製中空材の製造装置の概略説明図である。
同図に示すように、この製造装置40は、金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出装置50と、押し出された中空材に貫通孔を形成する貫通孔形成手段60とを備えている。
押出装置50は、コンテナ51内に収められたビレット52を後方から押盤53で前方に押圧し、コンテナ51の前方に設けられた押出ダイス54から所定の断面形状に成形された中空材(押出材)70を押し出すようになっている。
ビレット52の材質、すなわち押出成形される中空材70の材質は、本実施形態では、アルミニウム合金を用いている。
押出ダイス54は、それぞれダイス鋼などの材料によって形成された、中空材70の中空部71を成形する雄型55と、中空材70の外表面72を成形する雌型56との組み合わせによって構成されており、これら雄型55と雌型56との隙間である開口部57から中空材70が押し出される。
中空材70が押出ダイス54から押出される速度、いわゆる押出速度は、たとえば毎分5〜150m程度である。
図5は、本実施形態における中空材の断面形状の説明図である。
同図に示すように、この実施形態では、断面形状において縦横比が5を超える扁平中空材70であって、4つの中空部71…を有する多穴管を製造するものとなっている。4つの中空部71…の間には隔壁部73…が形成されている。
また、断面形状の長辺は直線状の平坦部74となっており、左右両側の短辺側は外向きに凸の円弧曲線状をなす側面湾曲部75となっている。
押出ダイス54の雄型55は、中空材70の4つの中空部71…にそれぞれ対応する4つのマンドレル部を有しており、隣接するマンドレル部の隙間が、中空材70の隔壁部73…を形成するものとなっている。
本発明を適用する中空材の断面形状は、中空部71を有するものであれば、特に制限されるものではないが、本発明は、中空材70の材質がアルミニウム合金の場合であれば、中空部71を外部空間と隔てる壁部の肉厚が0.25mm以下の薄いものである場合に好適に適用することができる。特に0.20mm以下の場合には一層好適に適用することができる。一方、熱交換器に用いる場合には、冷媒の圧力に耐える耐圧性を確保するため、0.02mm以上の肉厚を有していることが好ましい。
また、中空材70の内部に複数の中空部71…が存在する場合、各々の中空部を区画する柱部73の間隔が大きいほど、負圧による変形が生じやすいため本発明を適用する対象として好ましい。具体的には、中空材の材質がアルミニウム合金の場合であれば、中空部を区画する柱部の間隔が1.5mm以上の場合に、好適に適用することができる。さらに、柱部の間隔が2mm以上ではその効果が大きく、間隔が3mm以上の場合にはその効果が非常に大きい。一方、熱交換器に用いる場合には、冷媒の流動抵抗が大きくなることを防止するため、柱部の間隔は0.5mm以上であることが望ましい。
貫通孔形成手段60は、押出装置50から押し出されてくる中空材70に対し、その外表面72から中空部71…に至る貫通孔76を断続的に形成するようになっている。
貫通孔形成手段60は、この実施形態では、押出装置50から押し出されてくる中空材70に対して接離動作可能な開口治具61と、中空材70に対して開口治具71の反対側に配置された受け台62とを有している。
この実施形態では、開口治具61として中空材70の外表面72に突き刺して貫通孔76を形成するタイプの先端が鋭利な突き刺し治具が採用されている。
この開口治具61は、具体的には、中空材70の複数の中空部71…の位置に対応する複数の突き刺しピン63…と、この突き刺しピン63…を中空材70に対して接離動作させる駆動機構64とを備えている。
この実施形態では、開口治具61は、中空材(扁平中空材)70の外表面72のうち平坦部74に突き刺され、平坦部74に貫通孔76を形成するようになっている。
受け台62は、開口治具61を突き刺す際に中空材70を支持してその曲がり変形等を抑えるものであり、中空材70に接触する受け台本体65と、受け台本体65を中空材70に対して接離動作させる駆動機構66とを備えている。
この実施形態では、受け台62は、平坦部74に貫通孔76を形成する開口治具61に対応して、開口治具61が配置された面の反対側の平坦部74に近接して、中空材70を支持するようになっている。
このような貫通孔形成手段60は、押出ダイス54の出口に比較的近い位置に配置されていることが望ましい。具体的には、例えば押出ダイス54の出口から10m以内程度の位置である。このように押出ダイス54から近い位置では中空材70は押し出されたばかりで温度が高いため、中空材70が比較的柔らかく、突き刺し治具63を突き刺し易いからである。
このため本発明の金属製中空材の製造装置は、押出ダイス54の出口から10m以内に貫通孔形成手段60を設けるのが望ましい。この位置に貫通孔形成手段60を設ければ貫通孔形成手段に達した中空材の温度が200〜600℃と下がり過ぎないので突き刺し治具63を突き刺し易いからである。
こうして貫通孔形成手段60によって、中空材70に貫通孔76が形成されれば、中空材70の各中空部71…には貫通孔76を通じて外部の空気が供給されるため、中空部71…が過度に負圧に(真空に)なることが防止ないし軽減して、中空材70が潰れてしまうことを未然に防止することができる。
このように貫通孔76は、中空材70の中空部71…に外部の空気を供給するものであるため、所定の大きさを有することが求められる。具体的には、十分な空気の供給量を確保するため、貫通孔76は0.005mm2以上の断面積を有することが望ましい。また、貫通孔76を形成する際に中空材70に作用する力で中空材70が変形することを防止する観点からは、貫通孔76は大きすぎることは好ましくない。具体的には、貫通孔76は5mm2以下であることが望ましい。なお、貫通孔76の断面積とは、各貫通孔76の軸方向と垂直な断面における面積をいう。
次に、動作手順について説明する。
図6は、押出工程が進行する各段階を示す動作説明図である。
なお本発明における押出工程は、押出装置50から中空材70が押し出されて移動している押出動作中だけでなく、たとえば新たなビレットを追加装填する押し継ぎを行う場合など、押出動作が一時停止された状態も含むものである。
図6(a)は、押出工程の開始前の状態を示している。同図に示すように、貫通孔形成手段60は、押出装置50の下流側に配置されている。この状態において、押出装置50に最初のビレットがセットされ、中空材70の押出工程が開始される。
図6(b)は、押出動作が開始され、押出装置50から中空材70が押し出されてきた状態を示している。
図6(c)は、押出装置50から押し出されてきた中空材70の先端77が、貫通孔形成手段60が設けられた位置より下流側で、所定の距離まで進んだ状態を示している。この実施形態では、この状態で、押出動作を一時停止させて中空材70の進行を止め、貫通孔形成手段60によって中空材70に貫通孔76を形成する貫通孔形成工程が行われる。
この貫通孔76を形成する位置は、必要な空気供給量を確保できるように、中空材70の形状、寸法や押出速度に応じて、押出方向先端からの距離(長さ)が適宜設定されるが、たとえば50〜1000mの長さを挙げることができる。
図6(d)は、貫通孔形成工程において、まず貫通孔形成手段60の受け台62(受け台本体65)を中空材70に接近させた状態を示している。
図6(e)は、貫通孔形成工程において、貫通孔形成手段60の開口治具61(突き刺しピン63)を、中空材70に対して受け台62の反対側から突き刺して、開口治具61の先端が中空材70の中空部71に達した状態を示している。
この実施形態では、受け台62を中空材70の下側に配置し、開口治具61を中空材70の上側に配置して、両者で中空材70を上下から挟み込むようになっている。
開口治具61は、上述したとおり、中空材70の複数の中空部71にそれぞれ対応する突き刺しピン63を有しており、これら複数の突き刺しピン63は、同時に、または順番に、対応する中空部71…に突き刺される。
図6(f)は、貫通孔形成工程において、中空材70に突き刺された開口治具61を引抜くことで、中空材70に貫通孔76を形成するとともに、受け台62を中空材70から離間させて、一連の貫通孔形成工程を完了した状態を示している。
このようにして、中空材70に貫通孔76を形成する貫通孔形成工程が完了すれば、押出動作を再開し、さらに所定の距離(長さ)だけ押し出しが行われれば、再び押出動作を一時停止させて貫通孔形成工程が行われる。
この2回目以降の貫通孔形成工程が行われるまでの押出長さ、すなわち2回目以降の貫通孔76の押出長さ方向の間隔は、中空材先端から1番目の貫通孔までの間隔より短く設定することが好ましい。各貫通孔76は中空材70の先端77の開口78より大きな断面積を確保しにくいため、2回目移行の貫通孔よりも後で押し出される中空部へ十分な空気供給量を確保するためである。
図6(g)は、押出動作を再開し、中空材70が更に所定の距離だけ押し出され、次の貫通孔形成工程のために押出動作が一時停止された状態を示している。
その後は、このような所定の距離の押出動作と、貫通孔形成工程が繰り返し行われ、所定の間隔で貫通孔76が形成された中空材70が製造される。
製造された中空材70は押出方向先端からの距離が50〜1000mの位置に貫通孔76が形成された中空材となっている。貫通孔形成工程が繰り返された場合には押出方向先端からの間隔が50〜1000mの位置に1回目の貫通孔を、1回目の貫通孔76から50〜1000mの位置に2回目の貫通孔76が形成された中空材となっている。貫通孔形成工程が繰り返された場合には中空材押出方向先端から1回目の貫通孔76までの間隔は、2回目以降の貫通孔76の押出方向の間隔より短くなっているのが好ましい。
こうして製造された中空材70は、その用途に応じて所定の長さに適宜切断される。熱交換器用のチューブとして用いられる場合には、例えば0.1〜1mの長さに切断して供される。
このように0.1〜1mに切断された中空材はコルゲートフィンとろう付け接合されて更にヘッダーなどと接合されることで熱交換器に構成され、中空材は冷媒が流通するチューブとなる。
なお、貫通孔76の存在が好ましくない用途に用いられる場合には、所定の長さに切断された中空材から、貫通孔76が存在するものを除外すればよい。貫通孔76を形成する際に、貫通孔76の近傍にマーキングする手段を設ければ、貫通孔76が存在する部分を容易に識別し、その除外を確実に行うことができる。
また、貫通孔76に溶けたろう材を流し入れる方法等によって貫通孔76を閉じるようにしてもよい。
また、貫通孔76は、必要な空気供給量を確保できるように、一定の間隔以内に形成することが求められるが、ビレットを追加装填する押し継ぎが行われる場合には、この押し継ぎのために押出動作が一時停止している間に、貫通孔形成工程を実行することが望ましい。このようにすると、押し継ぎ作業と貫通孔の形成を並行実施することで、貫通孔の形成のための押出動作の一時停止の回数を減らして、高い生産効率を得ることができる。
また、押し継ぎを行った場合には、中空材には元のビレットと追加装てんしたビレットの境目が含まれることになるが、このような境目部分を含んだ所定長さ部分(押し継ぎ部)は品質が不安定になる可能性があるため製品からは除外されることがある。このような場合には、貫通孔76は押し継ぎ部に形成することが好ましい。このようにすると、押し継ぎ部であるために除外される部分に貫通孔を含ませて、材料歩留まりを向上させることができる。また、押し継ぎ部は除外するが貫通孔形成部分は製品として採用する場合であっても、押し継ぎ部以外の部分に形成される貫通孔を低減して、その品質の向上を図ることができる。
また、中空材70の先端の開口を大きくすれば、先端の開口からの空気供給量を大きく確保できるため、先端から1番目の貫通孔76形成位置までの距離を長くすることができる。
図7は、中空材70の先端77を斜めに切断した状態を示す斜視図である。このようにすると、先端77の開口部78の開口面積を大きく確保することができ、これにより、先端から1番目の貫通孔76形成位置までの距離を長くして、貫通孔76の形成回数を低減することができる。
以上の実施形態によれば、中空材70の外表面72から中空部71に至る貫通孔76を断続的に形成するため、この貫通孔76から外部の空気を中空部71に供給して中空部71が過度に負圧になることを防止することができ、これにより薄肉であっても中空材70の変形を軽減または防止して、高い寸法精度を有する金属製中空材を得ることができる。
特に、扁平中空材70は中空部71と外部の圧力差による変形を受けやすい平坦部74を有するが、この平坦部74に貫通孔76を設けるようにしたため、扁平中空材70を良好な寸法精度で得ることができる。
さらに、貫通孔76を扁平中空材70の平坦部74に形成するため、小さい力で貫通孔を形成することができる。
また、中空材70が有する複数の中空部71…の各々に貫通孔76…を形成するため、いずれの中空部71…についても過度に負圧になることを防止することができ、これにより高い寸法精度を有する複数の中空部71…を有する扁平中空材70を得ることができるる。
また、貫通孔76の形成を押出動作を一時停止させた状態で行うため、貫通孔76の高い位置精度を得ることができる。
また、貫通孔76の形成を行う開孔治具61として、中空材70の外表面72に突き刺す突き刺し治具63を用いるため、切子の発生を防止し、切子が飛散することに伴う不都合を未然に防止することができる。このため特に熱交換器用のチューブには好適である。
また、中空材70を受け台62に接触させて支持した状態で突き刺し治具63を突き刺して貫通孔76を形成するため、中空材70の曲がり変形を防止しながら貫通孔76を形成することができる。
また、貫通孔形成工程以外では、前記受け台62を中空材70と接触しない離れた位置に移動させているため、貫通孔形成工程時以外に、中空材70が受け台62に接触して傷が発生することを未然に防止することができる。
以上、本発明を具体的実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記に限定されるものではなく、以下のように適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、貫通孔を形成する開口治具として突き刺し治具を採用したが、開口治具としては切削治具や切断治具などを用いてもよい。回転ドリルのような切削治具を用いれば、貫通孔の大きさを一定にすることができ、適切な空気供給量を確実に確保して、中空材の変形をより一層防止することができる。
(2)貫通孔の形成は、ナイフやロータリーカッターのような切断治具を用いて行ってもよい。
図8は、切断治具80として、複数のナイフ81を設けた工具により、中空材70の複数の中空部71に貫通孔76を形成する場合の説明図である。このように切断治具80を用いて貫通孔76を形成する場合、中空材70が切断治具80と押出方向に相対移動している押出動作中に図8(a)から図8(b)の状態になるように、切断治具80を中空材70に接近させて貫通孔76を形成することが好ましい。このようにすると、中空材70の押出による移動動作を切断に利用することができる。また、貫通孔形成時の中空材70にかかる力が少ないので、中空材70が変形することを容易に防止できる。
(3)貫通孔76の形成は、刃物等による機械的手段ではなく、水ジェットやレーザービームによる加工方法により行ってもよい。
(4)開口治具は、中空材70に対して接離方向にスライド動作する態様に限定されるものではない。
図9は、突き刺し治具93を回転可能な円筒体のローラ91上に形成した開口治具90の説明図である。
この開口治具90は、ローラ91を中空材70に対して接離させる駆動手段を有しており、ローラ91を中空材70に接近あるいは接触させた状態でローラ91を回転させることで、ローラ91上に形成された突き刺し治具93をローラ91の回転に沿って中空材70の外表面72に突き刺すようになっている。
このローラ91の回転は、回転駆動手段によっても、押出動作により移動している中空材70に接触させることでローラ91が中空材70の外表面72上を転がって従動回転させることによってもよい。
突き刺し治具93は、中空材70の各中空部71…に対応する複数個が円筒体のローラ91の外周面に形成されている。この例では、各突き刺し治具93…の形成位置は、ローラ91の周方向について互いにずれた位置となっている。
このため、中空材70に形成される貫通孔76は、押出方向について互いに形成位置がずれることになる。このように、複数の中空部71に形成される貫通孔76を押出方向について異なる位置に形成するようにすれば、複数の中空部71…に形成される貫通孔76…が押出方向について同じ位置に並んで形成されることで同部位の強度低下を招く事態を未然に防止することができる。特に、隣接する中空部71に形成される貫通孔76は押出方向について異なる位置に形成することが好ましい。このような効果を得るためには、同図に示すように、隣接する貫通孔76を斜めに配置する他、幅方向について奇数番目と偶数番目の貫通孔の形成位置をずらして千鳥状にするなど、種々の配置を採用することが可能である。
ローラ91の中空材70を挟んだ反対側には、受け台として機能する回転可能な受けローラ92が、中空材70に対して接離動作可能に配置されており、ローラの突き刺し治具93で貫通孔76を形成する際に中空材70が曲がり変形することを防止できるようになっている。
この例によれば、貫通孔76の形成を押出動作中に行うことができるため、貫通孔76の形成のために押出動作を停止させることがなく、高い生産効率を得ることができる。
(5)複数の中空部71…を有する中空材70であっても、全ての中空部71…に均等に貫通孔76を形成しなくてもよい。たとえば、中空材70を変形させやすい一部の中空部71…に対してのみ貫通孔76を形成するようにしてもよい。また、複数の中空部71…毎に貫通孔76のサイズや、形成する頻度(間隔)を異ならしめてもよい。
(6)上記実施形態では、各中空部71…に対して、その一方の壁部(上側の壁部)にのみ貫通孔76を形成したが、各中空部71…に対して、押出方向について同じ位置(または近接する位置)において複数の貫通孔76…を設けてもよい。このようにすると、各貫通孔76…のサイズを小さく抑えて機械的強度の低下を防止しながら、必要な空気供給量を容易に確保することができる。
図10は、1つの中空部71に対して2つの貫通孔76,76を形成する場合の説明図である。
この例では、中空材70の平坦部74(72)から、突き刺しピン67によって中空材70の表裏の外表面72を貫く貫通孔76を設けている。このように、平坦部74に中空材70全体を貫通する貫通孔76を設けるようにすると、開孔治具の数や開口動作数に対して多くの貫通孔76を同時に設けることができるため、開口作業の効率がよい。
図11は、扁平中空材70の側面湾曲部75に貫通孔76を形成する場合の説明図である。
扁平中空材70の外表面72のうち、側面湾曲部75は平坦部74と比べて曲率が大きいために通常は強度が高く、外側から内側への力を受けても変形し難いので、貫通孔76を形成する力による中空材70の変形を防止して、良好な寸法精度を有する扁平中空材70を得ることができる。
また、この例では、中空材70が有する突き刺しピン68を中空材70の一方の側面湾曲部75から他方の側面湾曲部75まで複数の中空部71…を隔てる複数の隔壁73…とともに貫くことにより、両側部の中空部71は側面湾曲部75,75に形成された貫通孔76、76によって直接外部と連通させるとともに、内側の中空部71,71は中空部71…同士を隔てる隔壁73…に形成された貫通孔79…によって両側部と中空部71と連通することで間接的に外部と連通させるようになっている。
このように、複数の中空部70を連通させる貫通孔76…,79…を形成するようにすると、複数の中空部70に対する開口動作を同時に行うことができるため、開口作業の効率がよい。
図12は、押出工程で製造された扁平中空材がロール700に巻き取られた状態を模式的に示した外観図である。たとえば50mを超える長さの扁平中空材であってもこのように巻き取られることで設備の設置面積は少なくて済む。
このようなロール700に巻き取られる場合には、扁平中空材70の平坦面74同士は重なり合うが、側面湾曲部75は側面が開放されている場合が多い。このため、このようにロール状に巻き取られる扁平中空材70の場合には、閉塞されるおそれの小さい側面湾曲部75に貫通孔76を設けることが好ましい。
(7)上記実施形態では、押出装置50の近くに配置した貫通孔形成手段60により貫通孔76を形成したが、貫通孔76の形成は、押出装置50の下流側であればいずれの位置で行ってもよい。
(8)粉塵が貫通孔76から中空部71へ入り込む可能性がある環境では、貫通孔76は中空材70全体を貫通させず、粉塵が中空材70に向かうのとは逆の方向に設けるのが良い。無風に近い場合、粉塵は空中から地面へ向かって落下するので、この場合には貫通孔を中空材70の地面側に設けるのがよい。
(9)上記実施形態では、貫通孔形成手段60によって自動的に貫通孔76を自動的に形成するようにしたが、貫通孔76の形成は、作業者が手動で行ってもよい。たとえば作業者がピン等の突き刺し治具を手で持って中空材70の外表面72に突き刺すようにしてもよい。
(10)上記実施形態では、金属材料としてアルミニウム合金を採用したが、本発明は押出に適した金属であればその種類は限定されない。
(11)上記実施形態では、押出装置として直接押出装置を例示したが、本発明は中空材を押し出し成形できる押出装置であれば、任意の公知のもの、たとえば間接押出、コンフォーム押出、静水圧押出に用いられる装置等を採用することができる。また押出ダイスは1本の中空材を押し出すものであっても、複数本同時押出タイプであってもよい。金型構造も、上述したものに限らず、ポートホールダイス、ブリッジダイス、スパイダーダイス、マンドレルダイス等の任意の構造のものを採用することができる。
(12)上記実施形態では、中空材70として断面形状が扁平な扁平中空材を対象としたが、本発明は、扁平でない中空材70であっても適用することができる。また、熱交換器用のチューブ材として採用する中空材70を例示したが、中空材70の用途は限定されない。また複数の中空部71を有する中空材70を例としたが、単一の中空部71のみを有する中空材70に適用してもよい。
本発明の効果を具体的実施例に基づいて説明する。
本発明を適用した具体的実施例として、A1100アルミニウム合金のビレットをポートホールダイスを用い、ビレット温度500℃、ダイス温度450℃、押出速度10m/minの条件にて押出工程を行った押し出された中空材70は、押出開始後の先端から20mの位置で順次ロール状に巻き取った。
そして、押出開始から長さ350mの中空材70が押出された時点で押出動作を一時停止し、ダイスから3mに位置する扁平中空材の平坦部に、手で掴んで保持した鋼製の針を突き刺し、貫通孔76を形成した。貫通孔76の直径は0.1mm(断面積0.008mm2)で各中空部に1箇所ずつ、計7箇所設けた。その後押出工程を再開し、再開後更に350m押出した時点で押出動作を終え、切断により長さ700mの扁平中空材を得た。扁平中空材の外観を目視により確認したところ、長さ700m全体にわたって扁平中空材の表面に凹みは認められなかった。
次に、上記実施例と対比する比較例について説明する。この比較例は、貫通孔76を形成しないことの他は、上記実施例と同じ条件で押し出しを行った。この比較例では、押出開始から350mが押出された時点で押出工程を一旦停止した際には扁平中空材に変形は認められなかったが、その後貫通孔を設けることなく押出工程を再開し、更に350mを押出した時点で押出工程を終えて長さ700mの扁平中空材を得ると、その中空材には、外観を目視確認したところ、押出工程開始から約400mの部位から凹みの変形が見られ、600mの部位では中空材70の表面に深さは0.1mmの凹みであった。
この発明の金属製中空材の製造方法は、熱交換器用の扁平中空材の製造等に適用可能である。
40 金属製中空材の製造装置
50 押出装置
52 ビレット
60 貫通孔形成手段
61 開口治具
62 受け台
63 突き刺しピン
70 中空材
71 中空部
72 外表面
74 平坦部
75 側面湾曲部
76 貫通孔
50 押出装置
52 ビレット
60 貫通孔形成手段
61 開口治具
62 受け台
63 突き刺しピン
70 中空材
71 中空部
72 外表面
74 平坦部
75 側面湾曲部
76 貫通孔
Claims (17)
- 金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出工程中に、前記中空材の外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成することを特徴とする金属製中空材の製造方法。
- 前記中空材が平坦部を有する扁平中空材であり、前記貫通孔を前記扁平中空材の平坦部に形成することを特徴とする請求項1に記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記中空材が平坦部を有する扁平中空材であり、前記貫通孔を前記扁平中空材の側面湾曲部に形成することを特徴とする請求項1または2に記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記中空材が複数の中空部を有し、前記貫通孔を複数の中空部の各々に形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記複数の中空部の少なくとも一部の中空部に形成される貫通孔は、他の中空部に形成される貫通孔と押出方向について異なる位置に形成されることを特徴とする請求項4に記載の金属製中空材の製造方法。
- 隣接する中空部に形成される貫通孔は、押出方向について異なる位置に形成される請求項5に記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の断面積は、0.005mm2以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の形成を押出動作を一時停止させた状態で行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の形成を、ビレットを追加装填する押し継ぎ時に行うことを特徴とする請求項8に記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の形成を押出動作中に行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の形成をビレットを追加装填する押し継ぎによる押し継ぎ部に対して行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記貫通孔の形成は前記中空材の外表面に突き刺す突き刺し治具によって行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 前記中空材を受け台に接触させて支持した状態で、前記中空材に対して前記受け台の反対側から前記突き刺し治具を突き刺して貫通孔を形成することを特徴とする請求項12に記載の金属中空材の製造方法。
- 金属材料がアルミニウム合金である請求項1〜13のいずれかに記載の金属製中空材の製造方法。
- 中空材押出方向先端からの距離が50〜1000mの位置に外表面から中空部に至る貫通孔が形成されたことを特徴とする金属製中空材。
- 請求項15に記載の金属製中空材を切断した切断材をチューブとして用いた熱交換器。
- 金属材料のビレットから中空材を押出成形する押出装置と、
前記押出装置の押出ダイス出口から10m以内に設けられ、前記押出装置から押し出された中空材に対しその外表面から中空部に至る貫通孔を断続的に形成する貫通孔形成手段と、を備えたことを特徴とする金属製中空材の製造装置。
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JP2009002279A JP2010158699A (ja) | 2009-01-08 | 2009-01-08 | 金属製中空材の製造方法、同製造装置および金属製中空材 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0481218A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-13 | Showa Alum Corp | アルミニウム押出型材の冷却方法 |
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-
2009
- 2009-01-08 JP JP2009002279A patent/JP2010158699A/ja active Pending
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