JP2010158395A - 液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水等の感染性廃棄物と、それを入れた熱水溶解性処理袋のより良い処理方法を可能とする。合わせて、極めて効果的な処理装置を提供する。
【解決手段】溶解槽1に入れた水を前記溶解槽1の底部に備えた水中ヒータ5により90℃以上の熱水とし、前記溶解槽1に投入した液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を、前記熱水と接触させる。そして、前記熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を溶解するとともに、前記液状感染性廃棄物を煮沸し、しかる後、前記溶解槽1内に水を注入して汚水を冷却しながら水位を上げ、前記溶解槽1底部と接続されているU字状の配管2からサイホン現象を利用して下水へ排水する。
【選択図】図1
【解決手段】溶解槽1に入れた水を前記溶解槽1の底部に備えた水中ヒータ5により90℃以上の熱水とし、前記溶解槽1に投入した液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を、前記熱水と接触させる。そして、前記熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を溶解するとともに、前記液状感染性廃棄物を煮沸し、しかる後、前記溶解槽1内に水を注入して汚水を冷却しながら水位を上げ、前記溶解槽1底部と接続されているU字状の配管2からサイホン現象を利用して下水へ排水する。
【選択図】図1
Description
本発明は、血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水等の液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を、熱水により煮沸消毒して処理する方法およびその装置に関するものである。
手術室、ICU、検査室などで発生した血液、体液等の感染性廃棄物は、その発生場所から梱包、移動、保管、輸送、中間処理、最終処分に至るまで、厳重な管理が求められ、これらの廃棄処理に掛かる管理責任とコストは全て医療機関が負担しなければならない。
また、高病原性鳥インフルエンザやSARSのパンデミック対策が様々な関係機関から提案されているが、実際に感染爆発が起きれば、結核病床を含めても感染症病床の絶対数は大幅に不足し、一般病院の病室を代用感染病室にせざるを得ない事態が発生することは明らかである。
この場合において、簡易的な陰圧個室はすぐに用意できても、病室や病棟に独立した感染系排水システムのない医療機関では、ウイルスが大量に含まれている患者の排泄物、嘔吐物、喀痰など感染性廃棄物の処理が大問題となる。
このような感染性廃棄物を処理するに当って、最も一般的な方法は、感染性廃棄物を専用処理容器に入れ、所定の場所に保管し、それを感染性廃棄物処理業者が引き取って焼却処理する方法である。
また、一部の大病院で既に導入されている集中処理方法として、手術室、検査室、集中治療室などから専用の配管を敷き、血液、体液、手術の廃液などを処理槽に集め、薬剤、高圧蒸気などで無害化した後、下水へ排水する方式もある。
しかしながら、このような処理方法を採った場合には、感染性廃棄物を入れた専用処理容器を病院内で移動させなければならないだけでなく、一時保管を要するという問題がある。また、感染性廃棄物を処理業者に引き取ってもらう費用もばかにならない。
また、上述の集中処理方式は大規模な設備投資が必要であり、多大な建設コスト、メンテナンスコストが掛かるという欠点を有している。さらに、この場合には、排出場所(手術室、検査室など)から集中処理設備までの配管内のウイルス、細菌は無害化されないという致命的欠点がある。
このような欠点を解消するために、ガーゼ、包帯等の医療用布製品を熱水溶解性とし、この製品を100℃以上の熱水または消毒薬含有熱水のいずれかと接触させ、前記医療用布製品を消毒かつ溶解する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、この方式を採用するに当って、より良い処理方法を可能とし、しかも、極めて効果的な処理装置を提供することを目的とするものである。また、血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水等の液状感染性廃棄物を入れるための熱水溶解性処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋についても、より良い処理方法と極めて効果的な処理装置とが求められている。
そこで、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋をより良く処理するために、本発明では、溶解槽に入れた水を前記溶解槽の底部に備えた水中ヒータにより90℃以上の熱水とし、前記溶解槽に投入した液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を、前記熱水と接触させ、前記熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を溶解するとともに、前記液状感染性廃棄物を煮沸し、しかる後、前記溶解槽内に水を注入して汚水を冷却しながら水位を上げ、前記溶解槽底部と接続されているU字状の配管からサイホン現象を利用して下水へ排水する。
このようにすることにより、排出場所で無害化処理を行うことができるので、感染性廃棄物を入れた専用処理容器の病院内での移動、一時保管が不要で、大幅なコストダウンが可能になる。また、従来の集中処理方式に比べて、大規模な設備投資が不要となる。さらに、排出場所から集中処理設備までの配管内のウイルス、細菌は無害化されないという致命的欠点を解消することができる。そして、処理後の汚水を下水へそのまま流すことができるという大きな利点がある。
排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽内の水位がスタート位置まで上昇したとき、水位センサにより水位を感知し、スプレーノズルからの水の注入を停止するようにすることが好ましい。
このようにした場合には、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができるという利点がある。
このようにした場合には、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができるという利点がある。
また、本発明の煮沸消毒処理装置にあっては、水、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を投入するための溶解槽を備え、前記溶解槽の底部には水中ヒータとU字状の配管とを設け、煮沸後の溶解槽内に水を注入するためのスプレーノズルを設けたことを特徴とするものである。
溶解槽内に入れた水は前記溶解槽の底部に備えられている水中ヒータにより90℃以上の熱水になり、前記熱水により前記溶解槽に投入した熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋が溶解されるとともに、前記溶解槽に投入した液状感染性廃棄物を煮沸することができる。そして、この処理が終わると、スプレーノズルにより煮沸後の溶解槽内に水が注入され、汚水を冷却しながら水位を上昇させることができ、溶解槽底部と接続されたU字状の配管からサイホン現象を利用して排水することができる。
したがって、この装置を用いた場合には、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を排出場所で処理することが可能である。また、装置内で無害化するので、専用の配管は不要であり、コンパクトな形状なので、病院だけでなく、ビル内のクリニックなどにも設置可能である。さらに、ランニングコストは、電気代と水代だけである。
溶解槽内に、水温を計測するための温度センサを設けておくとよい。溶解槽内に温度センサが設けられていると、水中ヒータで加熱された熱水の温度を計測し、煮沸状態を維持することができる。
溶解槽に連接して水位センサを設けておくのが望ましい。このような水位センサが設けられていると、排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽内の水位がスタート位置まで上昇したとき、前記水位センサにより水位を感知することができ、スプレーノズルからの水の注入を停止することができる。
したがって、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができ、排水後直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
したがって、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができ、排水後直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
溶解槽上部にオーバーフロー配管を配置しておくのが望ましい。溶解槽上部にオーバーフロー配管が配置されていると、溶解槽内の水温の上昇に伴う蒸気圧の上昇を防止することができる。
請求項1記載の発明によれば、排出場所で無害化処理を行うことができるので、感染性廃棄物を入れた専用処理容器の病院内での移動、一時保管が不要で、大幅なコストダウンが可能になる。また、従来の集中処理方式に比べて、大規模な設備投資が不要となる。さらに、排出場所から集中処理設備までの配管内のウイルス、細菌は無害化されないという致命的欠点を解消することができる。そして、処理後の汚水を下水へそのまま流すことができるという大きな利点がある。
請求項2記載の発明によれば、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができるという利点がある。
請求項3記載の煮沸消毒処理装置を用いた場合には、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を排出場所で処理することが可能である。また、装置内で無害化するので、専用の配管は不要であり、コンパクトな形状なので、病院だけでなく、ビル内のクリニックなどにも設置可能である。さらに、ランニングコストは、電気代と水代だけである。
請求項4記載の発明によれば、水中ヒータで加熱された熱水の温度を温度センサで計測し、煮沸状態を維持することができるという利点がある。
請求項5記載の発明によれば、溶解槽内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができ、排水後直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなるという利点がある。
請求項6記載の発明によれば、溶解槽内の水温の上昇に伴う蒸気圧の上昇を防止することができるという利点がある。
本発明による液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理方法およびその装置の一例を、装置を示す図面に基いて説明する。
本発明にいう液状感染性廃棄物とは、手術室、ICU、検査室などで発生した血液、体液、創部洗浄後の生理食塩水その他のものをいう。そして、この液状感染性廃棄物は通常熱水溶解性処理袋に入れられるから、前記液状感染性廃棄物のみならず、それを入れた後の袋も合わせて処理することが要求される。また、病院などでは、当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋が様々な形で使用されており、それについても同様の処理が要求される。
これらを処理するに当って、本発明では、前記被処理物を熱水により煮沸消毒する方式を採る。この場合において、前記液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を溶解槽1に投入するだけで、前記液状感染性廃棄物およびそれを入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋が、前記溶解槽1の底部に備えられている水中ヒータ2により前記溶解槽内で90℃以上に熱せられた熱水に、接触させられる。すると、前記被処理物のうち前記液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋が溶解せしめられるとともに、前記液状感染性廃棄物が煮沸せしめられる。しかる後、前記溶解槽1内に水を注入して汚水を冷却しながら水位を上げると、前記溶解槽1底部と接続されているU字状の配管2からサイホン現象を利用して下水へ排水することができる。
このように、前記液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋の煮沸を行うことができ、汚水を冷却し、下水へ排出することができるので、医療機関の施設内処理が可能となる。そして、排出場所で無害化処理を行うことができるので、感染性廃棄物を入れた専用処理容器の病院内での移動、一時保管が不要で、大幅なコストダウンが可能になる。また、従来の集中処理方式に比べて、大規模な設備投資が不要となる。さらに、排出場所から集中処理設備までの配管内のウイルス、細菌は無害化されないという致命的欠点を解消することができる。そして、処理後の汚水を下水へそのまま流すことができる。
例えば、煮沸15分以上で前記液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を高水準消毒し、無害化して下水へ排水することができる。特に、肝炎ウイルスに有効な加熱による方法により、廃棄物処理法に基づく感染性廃棄処理マニュアルに則った消毒が可能となる。したがって、液状感染性廃棄物の医療機関の施設内処理が可能となり、その処理コストを大幅に削減できる。また、消毒薬などの薬剤を使用しない処理方法であるから、環境への負担を最小限化できる。さらに、看護スタッフの時間と労力も大幅に節減できる。
また、本煮沸処理消毒処理方法によれば、特別な感染系配管システムを必要としないため、大規模病院からテナントビルの診療所、歯科医院、ペットクリニックなど様々な医療施設で使用することができる。
本煮沸処理消毒処理方法においては、排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽1内の水位がスタート位置まで上昇したとき、水位センサ3により水位を感知し、スプレーノズル4からの水の注入を停止することができる。
したがって、排水後に直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
したがって、排水後に直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
一方、本煮沸消毒処理装置には、水、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を投入するための溶解槽1が備えられ、前記溶解槽1の底部には水中ヒータ5とU字状の配管2とが設けられ、煮沸後の溶解槽1内に水を注入するためのスプレーノズル4が設けられている。
この煮沸消毒処理装置を用いれば、血液、体液、手術廃液などの液状感染性廃棄物を収容した熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を前記溶解槽1に投入し、スイッチ6を押すだけの簡単操作で、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を、熱水により自動的に煮沸消毒処理することができる。特に、血液、体液、手術廃液などの液状感染性廃棄物と接触する可能性は限りなくゼロに近いから、安心して無害化が可能になる。
この煮沸消毒処理装置を用いれば、血液、体液、手術廃液などの液状感染性廃棄物を収容した熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を前記溶解槽1に投入し、スイッチ6を押すだけの簡単操作で、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を、熱水により自動的に煮沸消毒処理することができる。特に、血液、体液、手術廃液などの液状感染性廃棄物と接触する可能性は限りなくゼロに近いから、安心して無害化が可能になる。
そして、例えば、煮沸15分以上で前記液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を高水準消毒して無害化し、その処理が終了すると、溶解槽1上部のスプレーノズル4から水が注入され、汚水を冷却しながら水位を上げ、溶解槽1底部と接続されたU字状の配管2からサイホン現象を利用して、図1(a)および図2の矢印方向から下水へ排水することができる。
また、本煮沸消毒処理装置の溶解槽1内には、水温を計測するための温度センサ7が設けられている。
この温度センサ7により溶解槽1内の水温を計測することができるので、煮沸状態を維持することができる。
この温度センサ7により溶解槽1内の水温を計測することができるので、煮沸状態を維持することができる。
また、本煮沸消毒処理装置にあっては、前記溶解槽1に連接して水位センサ3が設けられている。
この水位センサ3が溶解槽1に連接して設けられているため、排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽1内の水位がスタート位置まで上昇したとき、水位センサ3により水位を感知し、スプレーノズル4からの水の注入を停止することができる。したがって、溶解槽1内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができ、排水後直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
なお、本煮沸処理消毒処理装置の水位センサ3は、図1(a)に示すように、パイプ3a内に電極棒3bを配置した形式のものである。
この水位センサ3が溶解槽1に連接して設けられているため、排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽1内の水位がスタート位置まで上昇したとき、水位センサ3により水位を感知し、スプレーノズル4からの水の注入を停止することができる。したがって、溶解槽1内の水を処理開始時の好ましい水量に絶えず保っておくことができ、排水後直ちに次の処理を実施できるのみならず、水の無駄使いも無くなる。
なお、本煮沸処理消毒処理装置の水位センサ3は、図1(a)に示すように、パイプ3a内に電極棒3bを配置した形式のものである。
さらに、本煮沸消毒処理装置にあっては、前記溶解槽1の上部にオーバーフロー配管8が配置されている。
このオーバーフロー配管8が溶解槽1の上部に配置されているため、溶解槽1内の水温上昇に伴う蒸気圧の上昇を防ぐことができる。なお、オーバーフロー配管8は、例えば、ステンレス製のフレキシブルホースとすることができる。
このオーバーフロー配管8が溶解槽1の上部に配置されているため、溶解槽1内の水温上昇に伴う蒸気圧の上昇を防ぐことができる。なお、オーバーフロー配管8は、例えば、ステンレス製のフレキシブルホースとすることができる。
なお、本煮沸消毒処理装置を用いれば、上述した煮沸消毒処理方法による利点と同様の利点を有しており、比較的コンパクトな設計で前記液状感染性廃棄物の発生場所での処理が可能である。排出場所での処理が可能であり、特に、本煮沸消毒処理装置内で無害化するので、専用の配管は不要であるだけでなく、コンパクトな形状なので病院だけでなく、ビル内のクリニックなどにも設置可能であり、ランニングコストは電気代と水代だけである。
図1(a)は本煮沸消毒処理装置の一例を示す一部切欠の正面図、図1(b)はその側面図、図1(c)はその平面図である。図1において、符号9は本煮沸消毒処理装置の溶解槽1の上方に配置した蓋で、この蓋9は密閉用ハンドル10によりフレームAの上方で閉じることができ、逆に、プルハンドル11を引くことにより図2に示すように蓋9を開くことができる。この蓋9を開くことにより、フレームA内の溶解槽1に前記液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋を投入することができる。なお、蓋9は蝶番9aによりフレームA側に連結されている。
また、図1において、符号12はフレームA内に配置した電磁バルブで、この電磁バルブ12を稼動させることによりフレームA内の溶解槽1に水を入れることができる。図1(a)、図1(c)に現われている符号6は、上述した電源用のスイッチで、このスイッチ6を押すだけの簡単操作で本煮沸消毒処理装置を稼動させることができる。このスイッチ6はフレームAの上面に配置されている操作パネル13に設けられ、さらに、この操作パネル13には準備用、運転用、沸騰用および掃除用の各操作ボタン14、15、16、17が配置されている。
一方、図1(a)において、符号18はフレームA内に設けた制御盤で、この中にタイマが備えられており、このタイマにより本煮沸消毒処理装置の煮沸時間を設定することができる。
一方、図1(a)において、符号18はフレームA内に設けた制御盤で、この中にタイマが備えられており、このタイマにより本煮沸消毒処理装置の煮沸時間を設定することができる。
本煮沸消毒処理装置で処理可能な熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋である手術後の患者が使用する熱水溶解性の袋は、常温では溶解せず、例えば、90℃以上の熱水で完全溶解するものとすることができ、通常、ポリビニルアルコールを主成分とするフィルムから構成することができる。これらの袋は本煮沸消毒処理装置で完全溶解された後再び冷却されても、再凝固しない性質のものとすることができる。また、溶解したこれらの袋の成分は水中のバクテリアにより水と二酸化炭素に生分解されるものとすることができ、この場合には環境に負担を与えることはない。なお、これらの袋は使用用途に応じてその大きさを自由に変えることができる。
1…溶解槽、2…U字状の配管、3…水位センサ、4…スプレーノズル、5…水中ヒータ、6…スイッチ、7…温度センサ、8…オーバーフロー配管、9…蓋、A…フレーム。
Claims (6)
- 溶解槽に入れた水を前記溶解槽の底部に備えた水中ヒータにより90℃以上の熱水とし、前記溶解槽に投入した液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を、前記熱水と接触させ、前記熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を溶解するとともに、前記液状感染性廃棄物を煮沸し、しかる後、前記溶解槽内に水を注入して汚水を冷却しながら水位を上げ、前記溶解槽底部と接続されているU字状の配管からサイホン現象を利用して下水へ排水することを特徴とする、液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理方法。
- 排水後にサイホン現象が崩れ、溶解槽内の水位がスタート位置まで上昇したとき、水位センサにより水位を感知し、スプレーノズルからの水の注入を停止することを特徴とする、請求項1記載の煮沸消毒処理方法。
- 水、液状感染性廃棄物、当該液状感染性廃棄物を入れた熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋を投入するための溶解槽を備え、前記溶解槽の底部には水中ヒータとU字状の配管とを設け、煮沸後の溶解槽内に水を注入するためのスプレーノズルを設けたことを特徴とする、液状感染性廃棄物、それを入れるための熱水溶解性処理袋あるいは当該処理袋と同種の袋の熱水による煮沸消毒処理装置。
- 溶解槽内に、水温を計測するための温度センサを設けたことを特徴とする請求項3記載の煮沸消毒処理装置。
- 溶解槽に連接して水位センサを設けたことを特徴とする請求項3または4記載の煮沸消毒処理装置。
- 溶解槽上部にオーバーフロー配管を配置したことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の煮沸消毒処理装置。
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Cited By (2)
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JP2016000066A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 株式会社松岡機械製作所 | 感染性廃棄物処理方法及びその装置 |
CN109758592A (zh) * | 2019-02-01 | 2019-05-17 | 江西省食品发酵研究所 | 一种基于虹吸原理的生物灭菌装置 |
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2009
- 2009-01-08 JP JP2009002676A patent/JP2010158395A/ja active Pending
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