JP2010157804A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光電変換素子を有し、該光電変換素子への入射光量に応じた画素信号を出力する第1の画素、第2の画素を含む画素が二次元に複数配置された画素アレイと、第1の画素から第1の画素信号を読み出し、第2の画素から第2の画素信号を読み出す読み出し手段と、異なる複数のタイミングで第1の画素から読み出された第1の画素信号を加算し、異なる複数のタイミングで第2の画素から読み出された第2の画素信号を加算する画素信号加算手段と、画素信号加算手段によって加算された第1の画素信号と、画素信号加算手段によって加算された第2の画素信号とを、異なるタイミングで順次表示する表示手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
また、特許文献1では、長時間露光を行いながら、短い露光時間で得られた各画像信号を加算している長時間露光の途中の画像を、撮像装置に備えた表示装置に表示することによって、長時間露光中(最終的には記録される画像データ)に得られる画像が、撮像装置の利用者が得たい画像であるか否かを確認することが開示されている。
続いて、撮像回路513は、固体撮像素子512から入力された画素信号を、被写体のアナログ画像信号に変換して、後段のA/D(Analog to Digital:アナログ・デジタル)変換器514に出力する。
続いて、A/D変換器514は、アナログ画像信号をアナログ・デジタル変換して、デジタル画像信号(以下、「画像情報」という)に変換して、内蔵メモリ525に一時記憶する。この内蔵メモリ525には、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等が使用され、後述する画像処理回路521からも利用される不揮発性の高速な一時記憶メモリである。
画像処理回路521は、内蔵メモリ525に一時記憶された画像情報を色情報の変換処理や画素数の変換処理などを行った画像データを作成し、この作成した画像データを圧縮伸張部522に出力する。
圧縮伸張部522は、画像処理回路521によって処理された画像データを、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮技術を用いて圧縮した圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データをメモリカード等の着脱メモリ520に記録する。
第1の方法は、図7(a)に示すように、複数の内蔵メモリ525を備え、それぞれの内蔵メモリ525に1つずつの画像情報を一時記憶し、画像表示用LCD530に表示する際に、それぞれの内蔵メモリ525から画像情報を読み出して加算器526によって加算する方法である。
第2の方法は、図7(b)に示すように、1つの内蔵メモリ525を備え、画像情報を一時記憶する前に前回までに一時記憶している画像情報を加算器526によって加算し、加算した画像情報を新しい画像情報として一時記憶する動作を繰り返す方法である。
すなわち、長時間露光の途中の表示回数は、画像データの数から1を減算した回数の画像データを表示することができる。
特許文献1の撮像装置では、画像情報の加算回数、すなわち、撮像素子の画素の読み出し回数が増加するに従って、被写体が暗い場合においても画像データの適正な信号レベルを得ることができるが、加算するそれぞれの画像情報に含まれているランダムノイズも加算されてしまい、長時間露光が必要となるような暗い被写体の撮影においては、特に信号のレベルが低い領域のS/Nが低下してしまうという問題がある。
S/N=VSIG/VRN(4)=(VSIG/VRN)×(1/2)
・・・・・(3)
ここで、最終的に得られる信号レベルをVSIGとし、複数回の読み出しを行わない場合のS/NをVSIG/VRNとする。
S/N=VSIG/VRN(16)=(VSIG/VRN)×(1/4)
・・・・・(5)
ここで、最終的に得られる信号レベルをVSIGとし、複数回の読み出しを行わない場合のS/NをVSIG/VRNとする。
また、最終的に得られる画像データのS/Nを従来と同等にした場合は、長時間露光の途中に表示する画像データの表示回数を多くすることができるという効果が得られる。
レンズ等駆動回路115は、システムコントローラ140によって制御され、レンズ群111の例えば、焦点調節用のフォーカスレンズなどの駆動を行う。
固体撮像素子112は、レンズ群111を通過した被写体の光学像を結像し、露光された入射光量に応じた画素信号を撮像回路113に出力する光電変換素子である。
A/D変換器114は、撮像回路113から入力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号にアナログ・デジタル変換してマルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125に一時記憶する。
内蔵メモリ125は、例えば、SDRAM等の不揮発性の高速な半導体記憶装置で、本実施形態の撮像装置100内の各処理で作成されたデジタルデータを一時記憶する。
着脱メモリ120は、例えば、スマートメディア等の脱着可能なメモリで、撮像装置100が撮影した画像データを撮像装置100の利用者に提供する。
画像表示用LCD130は、LCDドライバ131によって入力形式に変換された表示データを表示する表示装置である。
不揮発性メモリ141は、システムコントローラ140が実行する撮像装置100のプログラムを格納した、例えば、フラッシュROM等の書き換え可能な半導体記憶装置である。
操作部146は、撮像装置100の利用者によって操作される、図示しないレリーズボタンや十字キーなどの操作装置からの入力、すなわち、撮像装置100の利用者の操作内容をシステムコントローラ140に伝える。
なお、マルチプレクサ117による内蔵メモリ125のメモリ領域は、撮像素子駆動回路116が行う固体撮像素子112の読み出し方法に応じて制御される。
撮像装置100によって長時間露光による撮影を行う場合について説明する。なお、本実施形態における固体撮像素子112は、行方向または列方向に配置された光電変換素子群が、列方向または行方向に交互に配置されている形式の固体撮像素子を使用し、撮像素子駆動回路116は、この固体撮像素子112の奇数行または奇数列の光電変換素子群で構成された奇数行領域と、偶数行または偶数列の光電変換素子群で構成された偶数行領域の読み出しを制御するものとして説明する。また、画像表示用LCD130が表示できる画像領域(解像度)は、固体撮像素子112の画素数よりも小さいものとして説明する。
画像処理回路121は、内蔵メモリ125から読み出した同一領域の全てのデジタル画像信号を加算し、その後、加算したデジタル画像信号に対して、表示に必要な画像処理を行った後に、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示する。
続いて、画像処理回路121は、次に得られた偶数行領域のデジタル画像信号をマルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125から読み出し、表示に必要な画像処理を行った後に、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示する。なお、長時間露光を開始した最初の表示においては、前回までの偶数行領域のデジタル画像信号は存在しないため、デジタル画像信号の加算は行わない。
次に2回目の奇数行領域の画素信号の読み出しが行われ、次に偶数行領域の画素信号の読み出しが行われた場合、2回目の奇数行領域のデジタル画像信号と、1回目の奇数行領域のデジタル画像信号とをマルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125から読み出し、読み出した奇数行領域のデジタル画像信号同士を加算後、表示に必要な画像処理を行って、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示する。
続いて、2回目の偶数行領域のデジタル画像信号と、1回目の偶数行領域のデジタル画像信号とをマルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125から読み出し、読み出した偶数行領域のデジタル画像信号同士を加算後、表示に必要な画像処理を行って、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示する。
画像処理回路121は、内蔵メモリ125から読み出した全てのデジタル画像信号を加算し、その後、加算したデジタル画像信号に対して、記録する際に必要な色情報の変換処理や画素数の変換処理などを行った画像データを作成し、作成した画像データを圧縮伸張部122に出力する。
圧縮伸張部122は、画像処理回路121から入力された画像データに、圧縮処理を行って圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データを着脱メモリ120に記録する。
画像処理回路121は、デジタル画像信号が一時記憶されているメモリ領域、例えば、奇数行領域のデジタル画像信号がメモリ領域125−1に一時記憶され、偶数行領域のデジタル画像信号がメモリ領域125−5に一時記憶されている場合は、同一領域のそれぞれのメモリ領域のデジタル画像信号を読み出し、加算器126によって加算した後に、表示に必要な画像処理を行って、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示させる。
画像処理回路121は、例えば、奇数行領域のデジタル画像信号がメモリ領域125−1に一時記憶され、偶数行領域のデジタル画像信号がメモリ領域125−2に一時記憶されているとき、次に奇数行領域のデジタル画像信号が入力された場合は、前回までの奇数行領域のデジタル画像信号が一時記憶されているメモリ領域125−1を読み出し、加算器126によって入力された新たな奇数行領域のデジタル画像信号との加算を行った後に、再びメモリ領域125−1に一時記憶する。その後、表示に必要な画像処理を行って、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示させる。
次に、本実施形態の撮像装置100において長時間露光を行う場合の詳細な処理について説明する。図3は、本実施形態による撮像装置100の長時間露光動作における露光のタイミングと、得られた画像の信号レベルとノイズレベル、および表示の関係の例を示した図である。なお、図3に示す例は、長時間露光による撮影を行う際に、長時間露光の時間よりも短い露光時間で3回の露光を行い、長時間露光によって得られた最終の画像データのノイズレベルを従来よりも低減させる、すなわち、S/Nの低下を抑える例である。
また、本実施形態における固体撮像素子112は、行方向に配置された光電変換素子群が、列方向に交互に配置されている形式の固体撮像素子を使用し、撮像素子駆動回路116は、この固体撮像素子112の奇数行の光電変換素子群で構成された奇数行領域と、偶数行の光電変換素子群で構成された偶数行領域の読み出しを制御するものとして説明する。また、画像表示用LCD130が表示できる画像領域(解像度)は、固体撮像素子112の画素数よりも小さいものとして説明する。また、マルチプレクサ117によって制御されるメモリ領域は、図2(a)に示したような内蔵メモリ125に複数のメモリ領域を用意した構成とし、そのメモリ領域は、奇数行領域および偶数行領域のそれぞれが3回の露光を行うのに十分なメモリ領域、すなわち、奇数行領域と偶数行領域とからなる2種類それぞれに対して3回の露光であり、そのメモリ領域は、6領域を確保しているものとして説明する。
続いて、撮像素子駆動回路116は、予め定められた1回目の奇数行領域の露光時間(露光1o)が経過後に、固体撮像素子112の奇数行領域の画素信号1oを読み出す。なお、ここで読み出しが行われた奇数行領域の光電変換素子群は、読み出しが開始されると、すなわち、1回目の露光で得られた奇数行領域の画素信号1oが図示しない固体撮像素子112内の伝送路に引き渡された後に、2回目の露光2oが開始される。
1回目の露光1oで得られた奇数行領域の画素信号1oは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数行領域の画像情報1oとランダムノイズを含むデジタル画像信号(以下、「奇数フレーム」という)1に変換され、この奇数フレーム1は、マルチプレクサ117を介してメモリ領域125−1に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−1に一時記憶された奇数フレーム1を、マルチプレクサ117を介して読み出し、読み出した奇数フレーム1に対して、表示に必要な画像処理を行う。表示用の画像処理がされた表示データ1は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。このことにより、撮像装置100の利用者は、長時間露光の途中の画像を確認することができる。
なお、本発明においては、表示用の画像処理に関しては、規定しない。
1回目の露光1eで得られた偶数行領域の画素信号1eは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数行領域の画像情報1eとランダムノイズを含むデジタル画像信号(以下、「偶数フレーム」という)1に変換され、この偶数フレーム1は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の奇数フレーム1を一時記憶したメモリ領域125−1と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−5に一時記憶される。すなわち、奇数フレーム1と偶数フレーム2とは、異なる画像情報として取り扱われる。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−5に一時記憶された偶数フレーム1を、マルチプレクサ117を介して読み出し、読み出した偶数フレーム1に対して、表示に必要な画像処理を行う。表示用の画像処理がされた表示データ2は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2oで得られた奇数行領域の画素信号2oは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数フレーム2に変換され、この奇数フレーム2は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の奇数フレーム1を一時記憶したメモリ領域125−1、および偶数フレーム1を一時記憶したメモリ領域125−5と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−2に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−1に一時記憶された奇数フレーム1と、メモリ領域125−2に一時記憶された奇数フレーム2とを、マルチプレクサ117を介して読み出す。画像処理回路121は、読み出した奇数フレーム1と、奇数フレーム2とを加算したデジタル画像信号(以下、「奇数画像フレーム」という)1を生成し、この奇数画像フレーム1に対して、上記の奇数フレーム1の処理と同様に表示に必要な画像処理を行う。表示用の画像処理がされた表示データ3は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2eで得られた偶数行領域の画素信号2eは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数フレーム2に変換され、この偶数フレーム2は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の奇数フレーム1を一時記憶したメモリ領域125−1、偶数フレーム1を一時記憶したメモリ領域125−5、および奇数フレーム2を一時記憶したメモリ領域125−2と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−6に一時記憶される。
3回目の露光3oで得られた奇数行領域の画素信号3oは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数フレーム3に変換され、この奇数フレーム3は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の前回までに記憶したメモリ領域と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−3に一時記憶される。
ダミー露光で得られた偶数行領域の画素信号3eは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数フレーム3に変換され、この偶数フレーム3は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の前回までに記憶したメモリ領域と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−7に一時記憶される。
なお、2回目の露光2eで得られた偶数行領域の画素信号2e、3回目の露光3oで得られた奇数行領域の画素信号3o、およびダミー露光で得られた偶数行領域の画素信号3eは、シャッターが閉じた後に撮像素子駆動回路116によって読み出されるため、画像表示用LCD130への表示するデータとしては用いられず、長時間露光によって得られる最終の画像データの生成にのみ使用される。
1回の画素の読み出しにおけるランダムノイズは、上述のように式(1)によって表される。
本第1の実施形態においては、3回の露光を行っているため、奇数行領域の光電変換素子群、および偶数行領域の光電変換素子群とも読み出し回数は3回である。
したがって、この読み出し回数(3回)を式(1)にあてはめると、ランダムノイズVRN(3)とS/Nは、それぞれ式(6),式(7)のようになる。
S/N=VSIG/VRN(3)=(VSIG/VRN)×(1/1.73)
・・・・・(7)
ここで、最終的に得られる信号レベルをVSIGとし、複数回の読み出しを行わない場合のS/NをVSIG/VRNとする。
次に、本実施形態の撮像装置100において長時間露光を行う場合の別の処理について説明する。図4は、本実施形態による撮像装置100の長時間露光動作における露光のタイミングと、得られた画像の信号レベルとノイズレベル、および表示の関係の例を示した図である。なお、図4に示す例は、長時間露光による撮影を行う際に、長時間露光の時間よりも短い露光時間で4回の露光を行い、長時間露光によって得られた最終の画像データのS/N、すなわち、ノイズレベルを従来と同等とした場合に、長時間露光の途中に画像表示用LCD130に表示する画像の更新回数を従来よりも増加させる例である。
また、本実施形態における固体撮像素子112は、第1の実施形態と同様に、行方向に配置された光電変換素子群が、列方向に交互に配置されている形式の固体撮像素子を使用し、撮像素子駆動回路116は、この固体撮像素子112の奇数行の光電変換素子群で構成された奇数行領域と、偶数行の光電変換素子群で構成された偶数行領域の読み出しを制御するものとして説明する。また、画像表示用LCD130が表示できる画像領域(解像度)、マルチプレクサ117によって制御されるメモリ領域も第1の実施形態と同様とする。ただし、メモリ領域は、露光回数が4回に増加したことに伴って、奇数行領域と偶数行領域とからなる2種類それぞれに対して4回の露光で得られたデジタル画像信号を一時記憶するため、8領域のメモリ領域が確保されているものとして説明する。
続いて、撮像素子駆動回路116は、予め定められた1回目の奇数行領域の露光時間(露光1o)が経過後に、固体撮像素子112の奇数行領域の画素信号1oを読み出す。なお、ここで読み出しが行われた奇数行領域の光電変換素子群は、第1の実施形態と同様に2回目の露光2oが開始される。
1回目の露光1oで得られた奇数行領域の画素信号1oは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数フレーム1に変換され、この奇数フレーム1は、マルチプレクサ117を介してメモリ領域125−1に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−1に一時記憶された奇数フレーム1を、マルチプレクサ117を介して読み出し、読み出した奇数フレーム1に対して、表示に必要な画像処理を行う。表示用の画像処理がされた表示データ1は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
1回目の露光1eで得られた偶数行領域の画素信号1eは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数フレーム1に変換され、この偶数フレーム1は、マルチプレクサ117を介してメモリ領域125−5に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−5に一時記憶された偶数フレーム1を、マルチプレクサ117を介して読み出し、読み出した偶数フレーム1に対して、表示に必要な画像処理を行う。表示用の画像処理がされた表示データ2は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2oで得られた奇数行領域の画素信号2oは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数フレーム2に変換され、この奇数フレーム2は、マルチプレクサ117を介してメモリ領域125−2に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−1に一時記憶された奇数フレーム1と、メモリ領域125−2に一時記憶された奇数フレーム2とを、マルチプレクサ117を介して読み出す。画像処理回路121は、読み出した奇数フレーム1と、奇数フレーム2とを加算して奇数画像フレーム1を生成し、第1の実施形態と同様に表示に必要な画像処理を行った表示データ3を、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2eで得られた偶数行領域の画素信号2eは、撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数フレーム2に変換され、この偶数フレーム2は、マルチプレクサ117を介してメモリ領域125−6に一時記憶される。その後、画像処理回路121は、メモリ領域125−5に一時記憶された偶数フレーム1と、メモリ領域125−6に一時記憶された偶数フレーム2とを、マルチプレクサ117を介して読み出す。画像処理回路121は、読み出した偶数フレーム1と、偶数フレーム2とを加算して偶数画像フレーム1を生成し、第1の実施形態と同様に表示に必要な画像処理を行った表示データ4は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
なお、4回目の露光4oで得られた奇数行領域の画素信号4o、および露光4eで得られた偶数行領域の画素信号4eは、シャッターが閉じた後に撮像素子駆動回路116によって読み出されるため、画像表示用LCD130への表示するデータとしては用いられず、長時間露光によって得られる最終の画像データの生成にのみ使用される。
1回の画素の読み出しにおけるランダムノイズは、上述のように式(1)によって表される。
本第2の実施形態においては、4回の露光を行っているため、奇数行領域の光電変換素子群、および偶数行領域の光電変換素子群とも読み出し回数は4回である。
したがって、この読み出し回数(4回)を式(1)にあてはめると、ランダムノイズVRN(4)とS/Nは、それぞれ式(9),式(9)のようになる。
S/N=VSIG/VRN(4)=(VSIG/VRN)×(1/2)
・・・・・(9)
ここで、最終的に得られる信号レベルをVSIGとし、複数回の読み出しを行わない場合のS/NをVSIG/VRNとする。
次に、本実施形態の撮像装置100において長時間露光を行う場合の別の処理について説明する。図5は、本実施形態による撮像装置100の長時間露光動作における露光のタイミングと、得られた画像の信号レベルとノイズレベル、および表示の関係の例を示した図である。なお、図5に示す例は、長時間露光による撮影を行う際に、長時間露光の時間よりも短い露光時間で3回の露光を行い、長時間露光によって得られた最終の画像データのノイズレベルを従来よりも低減、すなわち、S/Nの低下を抑え、かつ、長時間露光の途中に画像表示用LCD130に表示する画像の更新回数を従来よりも増加させる例である。
また、本実施形態における固体撮像素子112、撮像素子駆動回路116、画像表示用LCD130が表示できる画像領域(解像度)は、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の構成および動作として説明する。また、メモリ領域は、第1の実施形態と同様のメモリ領域が確保されているものとして説明する。
続いて、撮像素子駆動回路116は、予め定められた1回目の奇数行領域の露光時間(露光1o)が経過後に、固体撮像素子112の奇数行領域の画素信号1oを読み出す。なお、ここで読み出しが行われた奇数行領域の光電変換素子群は、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に2回目の露光2oが開始される。
1回目の露光1oで得られた奇数行領域の画素信号1oは、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に処理され、表示用の画像処理がされた表示データ1は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
1回目の露光1eで得られた偶数行領域の画素信号1eは、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に処理され、表示用の画像処理がされた表示データ2は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2oで得られた奇数行領域の画素信号2oは、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に処理され、表示用の画像処理がされた表示データ3は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
2回目の露光2eで得られた偶数行領域の画素信号2eは、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に処理され、表示用の画像処理がされた表示データ4は、LCDドライバ131を介して画像表示用LCD130に表示される。
3回目の露光3oで得られた奇数行領域の画素信号3oは、第1の実施形態と同様に撮像回路113とA/D変換器114とによって、奇数フレーム3に変換され、この奇数フレーム3は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の前回までに記憶したメモリ領域と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−3に一時記憶される。
3回目の露光3oで得られた偶数行領域の画素信号3eは、第1の実施形態と同様に撮像回路113とA/D変換器114とによって、偶数フレーム3に変換され、この偶数フレーム3は、マルチプレクサ117を介して内蔵メモリ125内の前回までに記憶したメモリ領域と異なるメモリ領域であるメモリ領域125−7に一時記憶される。
なお、3回目の露光3oで得られた奇数行領域の画素信号3o、および3回目の露光3eで得られた偶数行領域の画素信号3eは、シャッターが閉じた後に撮像素子駆動回路116によって読み出されるため、画像表示用LCD130への表示するデータとしては用いられず、長時間露光によって得られる最終の画像データの生成にのみ使用される。
1回の画素の読み出しにおけるランダムノイズは、上述のように式(1)によって表される。
本第1の実施形態においては、3回の露光を行っているため、奇数行領域の光電変換素子群、および偶数行領域の光電変換素子群とも読み出し回数は3回である。
したがって、この読み出し回数(3回)を式(1)にあてはめると、ランダムノイズVRN(3)とS/Nは、それぞれ式(10),式(11)のようになる。
S/N=VSIG/VRN(3)=(VSIG/VRN)×(1/1.73)
・・・・・(11)
ここで、最終的に得られる信号レベルをVSIGとし、複数回の読み出しを行わない場合のS/NをVSIG/VRNとする。
このことによって、長時間露光の途中の画像データを確認しながらの撮影であっても、良好なS/Nの最終画像データを得ることができる。
このことによって、撮像装置の利用者は、長時間露光の途中の画像を逐次確認することができるので、撮像装置の利用者が得たい画像であるか否かの判断を容易に行うことができる。
Claims (6)
- 光電変換素子を有し、該光電変換素子への入射光量に応じた画素信号を出力する第1の画素、第2の画素を含む画素が二次元に複数配置された画素アレイと、
前記第1の画素から第1の画素信号を読み出し、前記第2の画素から第2の画素信号を読み出す読み出し手段と、
異なる複数のタイミングで前記第1の画素から読み出された前記第1の画素信号を加算し、異なる複数のタイミングで前記第2の画素から読み出された前記第2の画素信号を加算する画素信号加算手段と、
前記画素信号加算手段によって加算された前記第1の画素信号と、前記画素信号加算手段によって加算された前記第2の画素信号とを、異なるタイミングで順次表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記読み出し手段は、
前記第1の画素信号の読み出しと、前記第2の画素信号の読み出しとを交互に行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記画素アレイは、
行方向に配置された前記光電変換素子からなる前記第1の画素および前記第2の画素が、列方向に交互に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記画素アレイは、
列方向に配置された前記光電変換素子からなる前記第1の画素および前記第2の画素が、行方向に交互に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記画素信号加算手段は、
読み出された前記第1の画素信号を加算する回数と、読み出された前記第2の画素信号を加算する回数とが、同じ回数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第1の画素の露光と、前記第2の画素の露光とは、同じ被写体を露光する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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