JP2010156294A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、後噴射を行ったときにHCの増加を確実に抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置は、内燃機関の気筒内に、1サイクル中に燃料を複数回噴射可能な燃料インジェクタと、内燃機関の排気通路に設置された排気浄化装置と、排気浄化装置へ還元剤を供給することが要求されている場合に、排気浄化装置へ流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比以下にする還元剤供給制御を実行する還元剤供給手段と、を備える。還元剤供給手段は、還元剤供給制御において、主燃料噴射の後に、後噴射と、後噴射の前であって後噴射より噴射量の少ない後噴射前微少量噴射とを燃料インジェクタに実行させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
理論空燃比よりリーンな空燃比で運転される内燃機関(ディーゼルエンジン等)では、通常、排気ガス中に酸素が多量に含まれているため、NOxを三元触媒で浄化することができない。そこで、このような内燃機関の排気浄化装置として、吸蔵還元型NOx触媒が用いられている。吸蔵還元型NOx触媒は、排気ガスの空燃比がリーンなときには、排気ガス中のNOxを吸蔵することができる。
上記のNOx触媒を用いたシステムでは、吸蔵されたNOxを還元浄化するために、NOx触媒へ周期的に還元剤を供給する制御が行われる。還元剤の供給は、通常、NOx触媒に流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比以下とすることで行われる。排気ガスの空燃比を理論空燃比以下にする方法としては、気筒における主燃料噴射の後に後噴射を行う方法と、排気系に設けた排気燃料添加弁から排気ガス中に燃料を添加する方法とが挙げられる。この両者を比べた場合、後噴射の方が排気燃料添加よりもNOxを効率良く還元することができ、より高いNOx浄化率が得られる。
特開2002−213287号公報 特開2004−108320号公報 WO2002/066813号公報
しかしながら、筒内温度が低い場合(例えば、EGRが大量に行われている場合)などには、後噴射された燃料が十分に酸化されない場合がある。そのような場合には、後噴射された燃料が未燃HCとなってしまうので、排気ガス中のHCが急増し易いという問題がある。排気ガス中のHCが急増すると、触媒床温の急上昇を招く。触媒床温が急上昇すると、排気浄化性能が低下したり、触媒が溶損したりするおそれがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、後噴射を行ったときにHCの増加を確実に抑制することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
内燃機関の気筒内に、1サイクル中に燃料を複数回噴射可能な燃料インジェクタと、
前記内燃機関の排気通路に設置された排気浄化装置と、
前記排気浄化装置へ還元剤を供給することが要求されている場合に、前記排気浄化装置へ流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比以下にする還元剤供給制御を実行する還元剤供給手段と、
を備え、
前記還元剤供給手段は、前記還元剤供給制御において、主燃料噴射の後に、後噴射と、前記後噴射の前であって前記後噴射より噴射量の少ない後噴射前微少量噴射とを前記燃料インジェクタに実行させることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記排気浄化装置は、吸蔵還元型NOx触媒であり、
前記還元剤供給手段は、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されているNOxの量に応じて、前記後噴射の噴射量を制御する手段を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記排気浄化装置に流入する排気ガス中のHC濃度を検出するHC濃度検出手段を備え、
前記還元剤供給手段は、前記HC濃度検出手段により検出されたHC濃度に基づいて、前記後噴射前微少量噴射の噴射量を制御する手段を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、排気浄化装置へ流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比以下にする還元剤供給制御において、主燃料噴射より後に後噴射を行う場合に、この後噴射の前であって後噴射より噴射量の少ない後噴射前微少量噴射を実行する。この後噴射前微少量噴射の燃料が燃焼することにより、後噴射がなされるときの筒内温度を高めることができる。これにより、後噴射された燃料の酸化が促進される。すなわち、後噴射された燃料がCOへ転換されるので、HCの増加を確実に抑制することができる。よって、排気浄化装置の床温の過上昇を確実に抑制することができ、排気浄化性能の低下や、排気浄化装置の溶損を確実に回避することができる。
第2の発明によれば、排気浄化装置としての吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されているNOxの量に応じて、後噴射の噴射量を最適な量に制御することができる。このため、高いNOx浄化率が得られるとともに、燃費を改善することができる。
第3の発明によれば、排気浄化装置に流入する排気ガス中のHC濃度を検出し、その検出されたHC濃度に基づいて、後噴射前微少量噴射の噴射量を制御することができる。このため、排気浄化装置に流入するHC量をより確実に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、ディーゼルエンジン(圧縮着火内燃機関)10を備えている。ディーゼルエンジン10は、車両等に搭載され、その動力源とされる。図1に示すディーゼルエンジン10は、直列4気筒型であるが、本発明では、気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
ディーゼルエンジン10の各気筒には、燃料を筒内に直接噴射する燃料インジェクタ12が設置されている。各気筒の燃料インジェクタ12は、共通のコモンレール14に接続されている。図示しない燃料タンク内の燃料は、サプライポンプ16によって所定の燃圧まで加圧されて、コモンレール14内に蓄えられ、コモンレール14から各燃料インジェクタ12に供給される。
燃料インジェクタ12は、1サイクル中に複数回、燃料を筒内に噴射することができる。すなわち、燃料インジェクタ12は、主たる燃料噴射(以下、「メイン噴射」と称する)に加えて、メイン噴射より前のパイロット噴射や、メイン噴射より後の後噴射などを1サイクル中に実行可能になっている。
ディーゼルエンジン10の各気筒から排出される排気ガスは、排気マニホールド20により集合されて排気通路18に流入する。本実施形態のディーゼルエンジン10は、排気ガスのエネルギーによって過給を行うターボチャージャ24を備えている。ターボチャージャ24は、排気ガスのエネルギーによって回転する排気タービン24aと、この排気タービン24aに駆動されて回転する吸気コンプレッサ24bとを有している。排気タービン24aは、排気通路18の途中に配置されており、吸気コンプレッサ24bは、吸気通路28の途中に配置されている。
排気タービン24aより下流側の排気通路18には、吸蔵還元型のNOx触媒26が設置されている。ディーゼルエンジン10の通常運転時には、NOx触媒26に流入する排気ガスの空燃比は、理論空燃比よりリーンになる。このときには、排気ガス中のNOxをNOx触媒26によって捕捉し、吸蔵することができる。
これに対し、後述する還元剤供給制御時には、NOx触媒26に流入する排気ガスの空燃比は、理論空燃比以下のリッチとされる。還元剤供給制御を行うことにより、NOx触媒26に吸蔵されていたNOxを脱離させ、N2へと還元浄化することができる。
なお、NOx触媒26は、粒子状物質PM(Particulate Matter)を同時に低減可能なDPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction system)で構成されていてもよい。
ディーゼルエンジン10の吸気通路28の入口付近には、エアクリーナ30が設けられている。エアクリーナ30を通って吸入された空気は、ターボチャージャ24の吸気コンプレッサ24bで圧縮された後、インタークーラ32で冷却される。インタークーラ32を通過した吸入空気は、吸気マニホールド34を通って、各気筒内に流入する。
吸気通路28の、インタークーラ32と吸気マニホールド34との間には、吸気絞り弁36が設置されている。吸気絞り弁36は、その開度がモータによって調整される電子制御式スロットル弁で構成されている。また、吸気通路28の、エアクリーナ30の下流近傍には、吸入空気量を検出するエアフローメータ38が設置されている。
また、本実施形態のディーゼルエンジン10は、排気ガスの一部を吸気通路28に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)を行うための外部EGR装置を備えている。この外部EGR装置は、排気マニホールド20と吸気通路28とを接続するEGR通路40と、EGR通路40の途中に設置されたEGRクーラ42と、EGRクーラ42の下流側に設置されたEGR弁44とを有している。
また、本実施形態のディーゼルエンジン10は、排気ガス中に燃料を添加するための排気燃料添加弁46を備えている。
本実施形態のシステムは、車両の運転席に設けられたアクセルペダルの位置(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ48と、ディーゼルエンジン10のクランク軸の回転角度を検出するクランク角センサ47と、ECU(Electronic Control Unit)50とを更に備えている。ECU50には、上述した各種のセンサおよびアクチュエータが電気的に接続されている。ECU50は、各センサの出力に基づき、所定のプログラムに従って各アクチュエータを駆動させることにより、ディーゼルエンジン10の運転状態を制御する。ECU50は、クランク角センサ47の出力に基づいて、エンジン回転数を算出することができる。
図2は、ディーゼルエンジン10における燃料噴射パターンを示す図である。ディーゼルエンジン10の通常運転時には、図2(A)に示すように、パイロット噴射と、メイン噴射とが行われる。
これに対し、還元剤供給制御時には、パイロット噴射およびメイン噴射に加えて、後噴射を実行する。図2(B)は、後噴射を行う場合の燃料噴射パターンを示している。後噴射によって燃料を追加することにより、筒内の空燃比を理論空燃比以下とし、NOx触媒26に効率良く還元剤を供給することができる。また、後噴射によれば、還元剤を反応性の高い状態でNOx触媒26に供給することができる。このため、排気燃料添加と比べ、優れたNOx浄化率が得られる。
前述したように、ディーゼルエンジン10では、外部EGR装置により、EGRが実行される。EGRが実行されると、筒内温度が低くなる。筒内温度が低くなると、後噴射された燃料が十分に酸化されにくくなる。このため、図2(B)のような燃料噴射パターンとした場合には、後噴射された燃料が未燃HCとなり、排気ガス中のHCが急増し易い。排気ガス中のHCが急増すると、NOx触媒26の床温の急上昇を招くので、排気浄化性能が低下したり、NOx触媒26が溶損したりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、後噴射された燃料の酸化を促進するため、後噴射の前に微少量の燃料噴射を実行することとした。この燃料噴射を以下「後噴射前微少量噴射」と称する。図2(C)は、後噴射前微少量噴射を行う場合の燃料噴射パターンを示している。この図に示すように、後噴射前微少量噴射は、後噴射の噴射量よりも少ない噴射量で、後噴射の前(好ましくは直前)に実行される。
図2(C)に示すような燃料噴射パターンとした場合には、後噴射前微少量噴射の燃料が燃焼することにより、後噴射がなされるときの筒内温度を高めることができる。これにより、後噴射された燃料の酸化が促進される。このため、後噴射された燃料がCO(一酸化炭素)へ転換されるので、HCの増加を確実に抑制することができる。よって、NOx触媒26の床温の過上昇を確実に抑制することができ、排気浄化性能の低下や、NOx触媒26の溶損を確実に回避することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図3に示すルーチンによれば、まず、NOx触媒26に吸蔵されたNOxの量NOx_estが推定される(ステップ100)。NOx吸蔵量NOx_estを推定する方法は、特に限定されないが、例えば次の方法によって推定することができる。ECU50には、ディーゼルエンジン10の運転状態(エンジン回転数および負荷)とNOx排出量との関係を予め調べて作成されたマップが記憶されている。このマップによれば、NOx触媒26に流入するNOxの量を運転状態に基づいて逐次算出することができる。よって、前回の還元剤供給制御実行後から現在までにNOx触媒26に流入したNOxの量を積算することにより、NOx吸蔵量NOx_estを算出することができる。
次いで、上記ステップ100で算出されたNOx吸蔵量NOx_estが、所定の閾値NOx_maxを超えたか否か判定される(ステップ102)。このステップ102で、NOx吸蔵量NOx_estが閾値NOx_max以下であった場合には、吸蔵されたNOxを還元させる必要はまだないと判断できる。この場合には、還元剤供給制御を実行することなく、本ルーチンがここで終了される。
これに対し、上記ステップ102で、NOx吸蔵量NOx_estが閾値NOx_maxを超えていた場合には、吸蔵されたNOxを還元させる必要があると判断できる。この場合には、NOx触媒26に還元剤を供給するべく、還元剤供給制御モードとされる(ステップ104)。還元剤供給制御モードに入っている場合には、後噴射および後噴射前微少量噴射が実行される(ステップ106)。これにより、筒内の空燃比が理論空燃比以下のリッチとなり、NOx触媒26に還元剤を供給することができる。
NOx触媒26に還元剤が流入すると、吸蔵されていたNOxが脱離して還元浄化されるので、NOx吸蔵量NOx_estが減少していく。その減少量は、NOx触媒26に流入した還元剤の量に基づいて算出することができる。これを利用して、ECU50は、還元剤供給制御の実行中、NOx吸蔵量NOx_estを逐次算出し、NOx吸蔵量NOx_estが所定の閾値NOx_min以下まで減少したか否かを判定する(ステップ108)。
上記ステップ108で、NOx吸蔵量NOx_estが閾値NOx_minより大きいと判定された場合には、還元剤供給制御をまだ継続する必要があると判断できる。そこで、この場合には、上記ステップ104以下の処理が再度実行される。
一方、上記ステップ108で、NOx吸蔵量NOx_estが閾値NOx_min以下であると判定された場合には、還元剤供給制御を終了してよいと判断できる。この場合には、本ルーチンが終了され、還元剤供給制御が終了される。
以上説明したように、図2に示すルーチンによれば、NOx触媒26に吸蔵されたNOxを還元させる必要があるときに、後噴射を実行して筒内の空燃比を理論空燃比以下のリッチとすることにより、還元剤をNOx触媒26に供給することができる。このため、排気燃料添加によって還元剤を供給する場合と比べて、優れたNOx浄化率が得られる。更に、後噴射に先立って、後噴射前微少量噴射を行うことにより、後噴射された燃料の酸化を促進することができる。このため、NOx触媒26に流入するHCが多くなり過ぎることを確実に防止することができる。
また、図2に示すルーチンによれば、NOx吸蔵量NOx_estに基づいて、還元剤供給制御の実行期間を制御することにより、後噴射の噴射量(総噴射量)を制御することができる。このため、後噴射の総噴射量をNOx吸蔵量NOx_estに応じて最適な量に制御することができる。
また、上述した実施の形態1においては、NOx触媒26が前記第1の発明における「排気浄化装置」に相当している。また、ECU50が、図3に示すルーチンの処理を実行することにより前記第1および第2の発明における「還元剤供給手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
図4は、本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。図4に示すように、本実施形態のシステムでは、NOx触媒26の上流側の排気通路18に、HCセンサ52が設置されている。このHCセンサ52は、例えば水素炎イオン化式センサ(FIDセンサ)で構成されており、HC量(HC濃度)を検出する機能を有している。本実施形態のシステムでは、このHCセンサ52により、NOx触媒26の入口のHC濃度(NOx触媒26に流入する排気ガス中のHC濃度)を検出することができる。
本実施形態では、還元剤供給制御の実行中に、HCセンサ52により検出されるNOx触媒26の入口のHC濃度が所定の閾値を超えた場合には、後噴射前微少量噴射の噴射量を増量することとした。後噴射前微少量噴射の噴射量を増量すると、後噴射が行われる際の筒内温度をより高くすることができる。このため、後噴射された燃料の酸化を更に促進させることができ、HCの発生をより確実に抑制することができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図5は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。なお、図5において、図3に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図5に示すルーチンは、図3に示すルーチンと比べて、ステップ106とステップ108との間にステップ110,112および114が挿入されていること以外は同様である。
図5に示すルーチンによれば、ステップ106によって後噴射および後噴射前微少量噴射が実行された場合、次に、NOx触媒26の入口のHC濃度HC_meがHCセンサ52によって測定される(ステップ110)。続いて、その測定されたHC濃度HC_meが、所定の閾値HC_maxを超えているか否かが判定される(ステップ112)。
上記ステップ112で、NOx触媒26の入口のHC濃度HC_meが閾値HC_max以下であった場合には、NOx触媒26に流入するHC量は少ないので、NOx触媒26の床温が上昇し過ぎるおそれはないと判断できる。この場合には、後噴射前微少量噴射の噴射量を増量する必要はない。そこで、この場合には、そのまま、ステップ108以下の処理が実行される。
一方、上記ステップ112で、NOx触媒26の入口のHC濃度HC_meが閾値HC_maxを超えていた場合には、NOx触媒26の床温の過上昇を確実に抑制するためには、NOx触媒26に流入するHC量を更に低減させることが好ましいと判断できる。そこで、この場合には、後噴射前微少量噴射の噴射量を増量する処理が実行され(ステップ114)、その後、ステップ110以下の処理が再度実行される。
後噴射前微少量噴射の噴射量を増量すると、後噴射の直前に燃焼する燃料の量が増えるので、後噴射がなされるときの筒内温度を更に高くすることができる。このため、後噴射された燃料の酸化が更に促進されるので、HCの排出を更に抑制することができる。この場合、本実施形態によれば、NOx触媒26の入口のHC濃度HC_meが閾値HCがHC_max以下になるまで、後噴射前微少量噴射の噴射量が増量される。これにより、HC濃度HC_meを、安全な閾値HC_max以下にまで、確実に低下させることができる。このため、NOx触媒26の床温の過上昇をより確実に抑制することができる。
なお、上述した実施の形態2においては、HCセンサ52が前記第3の発明における「HC濃度検出手段」に相当している。また、ECU50が、図5に示すルーチンの処理を実行することにより前記第3の発明における「還元剤供給手段」が実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 ディーゼルエンジンにおける燃料噴射パターンを示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 ディーゼルエンジン
12 燃料インジェクタ
14 コモンレール
18 排気通路
20 排気マニホールド
24 ターボチャージャ
24a 排気タービン
24b 吸気コンプレッサ
26 NOx触媒
28 吸気通路
34 吸気マニホールド
36 吸気絞り弁
38 エアフローメータ
40 EGR通路
44 EGR弁
50 ECU
52 HCセンサ

Claims (3)

  1. 内燃機関の気筒内に、1サイクル中に燃料を複数回噴射可能な燃料インジェクタと、
    前記内燃機関の排気通路に設置された排気浄化装置と、
    前記排気浄化装置へ還元剤を供給することが要求されている場合に、前記排気浄化装置へ流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比以下にする還元剤供給制御を実行する還元剤供給手段と、
    を備え、
    前記還元剤供給手段は、前記還元剤供給制御において、主燃料噴射の後に、後噴射と、前記後噴射の前であって前記後噴射より噴射量の少ない後噴射前微少量噴射とを前記燃料インジェクタに実行させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記排気浄化装置は、吸蔵還元型NOx触媒であり、
    前記還元剤供給手段は、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されているNOxの量に応じて、前記後噴射の噴射量を制御する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記排気浄化装置に流入する排気ガス中のHC濃度を検出するHC濃度検出手段を備え、
    前記還元剤供給手段は、前記HC濃度検出手段により検出されたHC濃度に基づいて、前記後噴射前微少量噴射の噴射量を制御する手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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