JP2010155834A - 単糖とアデノシンとの組合せ及びその美容的使用 - Google Patents
単糖とアデノシンとの組合せ及びその美容的使用 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】皮膚又はその外皮の加齢の兆候を軽減又は防止するための、化粧品組成物及び/又は皮膚科学組成物の提供。
【解決手段】生理学的に許容しうる媒体中に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを含む化粧品組成物であって、該追加の化合物は、アデノシン、2’−デオキシアデノシン、2’,3’−イソプロピリデンアデノシン、トヨカマイシン、1−メチルアデノシン等である。
【選択図】なし
【解決手段】生理学的に許容しうる媒体中に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを含む化粧品組成物であって、該追加の化合物は、アデノシン、2’−デオキシアデノシン、2’,3’−イソプロピリデンアデノシン、トヨカマイシン、1−メチルアデノシン等である。
【選択図】なし
Description
本発明は、生理学的に許容しうる媒体中に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを含む組成物、特に化粧品組成物及び/又は皮膚科学組成物に関する。
ヒトの皮膚は、2つの主要な層(即ち、真皮、及び真皮の表面を覆う表皮)からなる。自然なヒトの表皮は主に3つのタイプの細胞(即ち、大部分を占めるケラチン細胞、メラニン細胞、及びランゲルハンス細胞)からなる。これらの3つのタイプの細胞のそれぞれは、その内因性機能を介して、皮膚が体で果たす本質的な役割、特に外的な攻撃因子(気候、紫外線、タバコなど)から体を防御するという役割(これはまた「バリア機能」としても知られている)に寄与する。
表皮は、90%がケラチン細胞から形成される角質化した重層扁平上皮である。真皮を表皮から分ける基底膜の細胞の、表皮の表面に向かう漸進的分化は、特に皮膚の表面(ここでケラチン細胞は剥離する)に向かって移動するケラチン細胞の分化を包含する。
表皮の加齢は、主としてその厚さの減少に現れる。表皮の萎縮は、ケラチン細胞増殖の減速と、老化ケラチン細胞の蓄積との結果である。角質層はくすみになる。
真皮は表皮に固体支持体を提供する。これはまた表皮の栄養要素である。これは主に繊維芽細胞及び細胞外マトリックス(主に、コラーゲン、エラスチン及び基質として知られている物質からなる)から構成される。これらの成分は繊維芽細胞により合成される。表皮と真皮の間の結合は、真皮表皮接合部により与えられる。これは、約100nmの厚さの複雑な領域であって、基底ケラチン細胞の基底極、表皮膜及び真皮浅層の基底下帯を含む。
コラーゲンは皮膚の細胞外マトリックスの主要なタンパク質である。今日まで20種類のコラーゲンが同定されており、I〜XXと表されている。表皮全体に優勢に存在するコラーゲンは、全真皮の細胞外マトリックスを形成するI型及びIII型のコラーゲンである(これらのコラーゲンは真皮の乾燥重量の70〜80%を占める)。更にコラーゲンは、必ずしも全てが同じタイプの細胞により合成される訳ではない:I型及びIII型のコラーゲンは基本的に真皮繊維芽細胞により産生されるが、VII型コラーゲンは2種類の細胞(ケラチン細胞及び繊維芽細胞)によって産生される。これらの発現の制御はコラーゲン毎に異なり、例えば、コラーゲンI及びVIIは、ある種のサイトカインにより同様には調節されない:具体的には、TNF−α及びロイコレグリン(leukoregulin)はコラーゲンVIIを刺激して、コラーゲンIを負に調節する。最後に、全てのコラーゲン分子は、共通の前駆体(これはプロコラーゲンのα鎖である)の変種である。
加齢により、コラーゲンは薄くなり、皮膚の表面にしわが現れる。皮膚の加齢は、遺伝的にプログラムされた機構である。
更には、喫煙及び何より日光への曝露のようなある種の環境因子がこれを加速させる。よって皮膚は、手の甲や顔のような日光に曝される領域ではるかに加齢の進んだ外観を有する。こうして、これらの他の因子もまた、皮膚の生得のコラーゲンに対して負の影響を有する。
したがって、皮膚の完全性及び機械的なタイプの外部攻撃因子に対するその抵抗性におけるコラーゲンの重要な役割を考慮すると、これらのコラーゲン(特にI型コラーゲン)合成の刺激は、皮膚の加齢の兆候を克服するための有効な手段であると考えられる。暦年加齢及び/又は光線加齢の間に、表皮はまた多くの修飾や分解を受けるが、これらは加齢にともなって、皮膚のバリア機能の障害に関連する微細な凹凸(microrelief)の障害、しわや小じわの出現、皮膚の機械的性質の障害(特に皮膚の弾力性の欠如)、及び肌の色つやの消失に反映される。
表情じわは、加齢によって起こるしわを発生させる機構とは異なる機構の結果である。具体的には、これらは、顔の表情を与える皮筋により皮膚に加えられる変形の作用によって生じる。顔の形、顔の表情及び(もしあれば)チックの頻度に応じて、これらは子供の頃から現れることさえある。表情じわは、鼻(鼻溝)、口(口腔周囲のしわ及び「渋い顔の(sour-face)」しわ)及び目(カラスの足跡)により形成される開口部の周りの溝(これらの周りには皮筋がある)、そしてまた眉毛の間(眉間のしわ又はライオンじわ)及び額上の溝の存在を特徴とする。
これまで、表情じわに作用させるために通常使用される唯一の手段は、先ず、ボツリヌス毒素[これは特に眉毛の間のしわである眉間のしわに注射される(J.D. Carruters et al., J. Dermatol. Surg. Oncol., 1992, 18, pp. 17-21を参照のこと)]があり、次にコラーゲン、ヒアルロン酸又はポリ乳酸に基づく分解性インプラントである。
ケラチン細胞の増殖を上昇させ、そして繊維芽細胞の増殖及び/又は代謝を刺激すること、特にプロコラーゲン及びコラーゲンの合成を刺激することを介して、その作用により皮膚組織を再生し、かつまた表情じわの生成の原因である皮膚収縮と闘うことを目指す組成物を利用可能にすることの重要性は理解されよう。
ケラチン細胞増殖を促進し、表皮再生を刺激することができ、そして表皮の厚さを維持及び/又は上昇させることができる、レチノールのような物質を使用することは、文献から公知の実務である:そしてこれは直接生物学的作用と呼ばれる。しかしレチノールは、化粧品組成物として使用すると、幾つかの欠点がある。具体的には、これは酸化に対して安定性が低く、使用者に、特に皮膚刺激のような有害な副作用を引き起こす。よって容易に入手でき、かつその効力が化粧品における最適使用について許容しうるものである、直接生物学的作用を持つ他の化合物を見つける必要がある。
本出願人は、驚くべきことにかつ予想外に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せが、皮膚の微小凹凸に及ぼす作用(特に表情じわの生成と闘うことを可能にする)と、代謝及び表皮再生の過程を刺激することによる真皮及び/又は表皮の再生の刺激に及ぼす作用(暦年加齢及び光線加齢の兆候の出現の減少をもたらす)との両方の相補性をもたらすことを発見した。よって本発明の組合せは、表情じわの発生に関与する真皮収縮細胞、特に皮筋の収縮の作用下で作り出される割線(tension line)に沿って位置する繊維芽細胞の弛緩、脱収縮、及び分化の減少を引き起こす。本発明の組合せはまた、真皮繊維芽細胞によるI型プロコラーゲンの産生を相乗的に刺激することを可能にする。
本出願人は、マンノース又はラムノースによる、ケラチン細胞及び繊維芽細胞の増殖の活性化、並びにプロコラーゲンI合成の刺激を実際に証明した。よってこれらを含有する組成物の使用により、皮膚の加齢、特に年齢による表皮及び又は真皮萎縮の兆候に対抗することが可能になる。
上に略述される直接生物学的作用のためにこれらの単糖類を使用することは、これまで知られていなかった。しかし特許出願WO 2007/128939は、糖化合物と組合せたテンショニング剤の生体力学的作用を介して得られる抗加齢活性(これは、皮膚細胞の機械受容器の発現を上昇させることを可能にする)について記載する。機械受容器発現のこの上昇は、テンショニング剤の作用に応答するための皮膚細胞の感作を上昇させると記載されている。同様に、特許出願FR 2900572は、皮膚のホメオスタシスを改善するために、糖化合物を含む化粧品組成物と、皮膚へ機械的圧迫を加えることを目的とする器具との併用を記載している。上述のようにこれは、生物学的作用と機械的作用との組合せ(後者は皮膚を緊張させ圧迫することを目的とする)である。
特許出願WO 2005/063194は、特にマンノース又はラムノースを含む、非常に高い忍容性を有するガレヌス基剤を記載する。このようなガレヌス基剤は、そのガレヌス基剤が単にビヒクルである活性物質と組合せるときのみ機能できると明記されている。開示された皮膚用及び/又は化粧品用ガレヌス基剤は、基本的に2つのポリオール(即ち、マンニトール及びキシリトール)の存在に基づく。
更に、皮膚の外観の改善へのアデノシン及びアデノシン類似体の影響は、特許出願EP 1,424,064及びEP 1,428,522に記載されている。特にそこには、アデノシンが、表情じわの発生に関与すると推定される真皮収縮細胞を弛緩又は脱収縮させることを可能にすると記載されている。
よって本発明は、生理学的に許容しうる媒体中に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを含む組成物、特に化粧品組成物及び/又は皮膚科学組成物に関する。
本発明の単糖類は、D又はL型のマンノース及び/又はラムノースであり、それぞれの型自体は、α及び/又はβ−アノマーであってよい。本発明で好ましい型は、D−マンノース及びL−ラムノースである。
D−マンノースは、植物、特にクランベリーを包含するある種の果実、又は硬木(ブナ及びカバノキ)中に存在する。ラムノースは天然にはL型で存在する。D−マンノース及びL−ラムノースは、例えば、Danisco Sweeteners(登録商標)社又はSymrise社から市販されている。
本発明において、単糖は好ましくはモノマーとして存在する。
本発明の目的には、アデノシンは、β−N9グルコシド結合を介してリボース(リボフラノース型)とのアデニンの縮合から得られるヌクレオシドである。アデノシンは、生化学的プロセス[これが例えば、アデノシン三リン酸(ATP)及び/又はアデノシン二リン酸(ADP)の形であるときにはエネルギー移動;そしてまた、これが例えば、環状アデノシン一リン酸、即ち、cAMPの形であるときにはシグナル伝達など]において重要な役割を果たす。アデノシンは以下の構造式を有する:
本発明で使用することができるアデノシン類似体としては、特にアデノシン受容体アゴニスト及びアデノシンの細胞内又は細胞外レベルを上昇させる化合物が挙げられる。
アデノシン類似体の例には以下がある:2’−デオキシアデノシン;2’,3’−イソプロピリデンアデノシン;トヨカマイシン;1−メチルアデノシン;N−6−メチルアデノシン;アデノシンN−オキシド;6−メチルメルカプトプリンリボシド及び6−4クロロプリンリボシド。
他のアデノシン類似体には、フェニルイソプロピルアデノシン(PIA)、1−メチルイソグアノシン、N6−シクロヘキシルアデノシン(CHA)、N6−シクロペンチルアデノシン(CPA)、2−クロロ−N6−シクロペンチルアデノシン、2−クロロアデノシン、N6−フェニルアデノシン、2−フェニルアミノアデノシン、MECA、N6−フェネチルアデノシン、2−p−(2−カルボキシエチル)フェネチルアミノ−5’−N−エチルカルボキサミドアデノシン(CGS−21680)、N−エチルカルボキサミドアデノシン(NECA)、5’−(N−シクロプロピル)カルボキサミドアデノシン、DPMA(PD129,944)及びメトリフジルを含むアデノシン受容体アゴニストが包含される。
本発明の組成物中の細胞内アデノシン濃度を上昇させるアデノシン類似体としては、エリトロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)−アデニン(EHNA)及びヨードツベルシジンにより形成される群に含まれる化合物が好ましい。
アデノシン類似体はまた、以下の式(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であって、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味するか、あるいはこれらが結合している酸素原子と一緒にイソプロピリデン基を形成し;
R3は、以下:
(i)場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C10若しくは不飽和C2−C10、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C10炭化水素ベースの基、あるいは
(ii)−COR4基(R4は、場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C9若しくは不飽和C2−C9、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C9炭化水素ベースの基を意味する)、あるいは
(iii)ビオチン系エステル基
を意味し;
R’及びR”は、水素原子;場合により−OZ、−NZZ’及び−COOZ(Z及びZ’は、互いに独立に、水素原子、あるいは直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する)から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する]で示される化合物;並びにその塩、光学異性体及び溶媒和物であってもよい。
これらの化合物は、特にL'Orealにより出願された特許出願FR 2,899,584に記載されている。
炭化水素ベースの基は、有利には置換又は非置換の、直鎖又は分岐のアルキル基である。本発明での使用に適したアルキル基として、特にメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、n−ヘキシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びアリル基が挙げられる。
更に優先的には、式(I)の化合物[ここで、R1及びR2は、これらが結合している酸素原子と一緒にイソプロピリデン基を形成し;R3は、−COR4基(R4は、直鎖C1−C9炭化水素ベースの基を示す)、又はビオチン系エステル基を意味する]が使用される。
2’,3’−イソプロピリデン−5−アセチルアデノシンは、肥満を治療するための医薬組成物中の公知の化合物であり、特に特許出願WO-A-2004/037159(化合物265、page 203)に記載されている。該文献は、特にしわを処置するための、皮膚への組成物の局所適用を記載していない。
式(I)の化合物の一部は、先行技術において知られており、そして以下の文献に記載されている:
式(I)の化合物として、特に以下の化合物が挙げられる:2’,3’−イソプロピリデン−5’−ブタノイルアデノシン、2’,3’−イソプロピリデン−5’−オクタノイルアデノシン、2’,3’−イソプロピリデン−5’−ビオチノイルアデノシン、2’,3’−イソプロピリデン−5’−エチルアデノシン、2’,3’−イソプロピリデン−5’−オクチルアデノシン、2’,3’−ジメチル−5’−エチルアデノシン、2’,3’−ジメチル−5’−ブタノイルアデノシン、又は2’,3’−イソプロピリデン−5’−アセチルアデノシン(CAS No. 15888-38-7)。
アデノシンは、本発明において好ましい。これは特に、粉末型でPharma Waldhof社から市販されている。
本発明はまた、特に皮膚及び/又は頭皮ケアのために、経口投与、局所投与又は皮膚注射で投与される、前記に定義した本発明の組成物の使用に関する。
前記に定義した本発明の組成物は、特に毛髪成長を刺激するための、抜け毛と闘うための、抜け毛を遅らせるための、又は毛髪のつやを強化するための、ヘアケア用化粧品組成物であってもよい。
本発明の別の目的は、前記と同義の少なくとも1つの追加の化合物の有効量と組合せた、前記と同義の少なくとも1つの単糖の有効量を、個体、好ましくはヒトに投与することにより、皮膚又はその外皮(毛髪、睫毛、爪など)の加齢の兆候を軽減又は防止するための処置法、特に美容的又は治療的方法である。本発明の主題は、特にしわのある皮膚、特に顔及び/又は額の皮膚の美容的処置方法であって、生理学的に許容しうる媒体中に、前記と同義の少なくとも1つの単糖の有効量と、前記と同義の少なくとも1つの追加の化合物の有効量との組合せを含む組成物の、該皮膚への局所適用を含む方法である。
本発明の組成物は、更に特に、しわのある体の部位、顔若しくは額、及び/又はしわのある人への適用を目的とする。
本発明はまた、皮膚又はその外皮の加齢の兆候を軽減又は防止するための、そして特に皮膚のしわを軽減又は防止するための、本発明の組成物又は組合せの使用に関する。
しわには、表情じわと加齢が引き起こすしわとが含まれる。表情じわは、好ましくはカラスの足跡、鼻溝、眉毛の間のしわ及び額のしわから選択される。
本発明の組成物又は組合せはまた、皮膚又はその外皮の表皮及び真皮細胞(特にケラチン細胞及び繊維芽細胞)の再生を、特にそれらの増殖を上昇させることにより刺激することを可能にする。したがってこれは、暦年加齢及び/又は光線加齢の兆候と闘うのに特に有効な方法、特に美容法を提供する。
光線加齢の兆候は、紫外線への曝露による皮膚の内部分解(光線性加齢)に対応する。暦年加齢の兆候は、個体の内因性加齢による皮膚の内部分解に対応する。
1つの好ましい実施態様において、本発明の使用は、肌の色つやを改善すること、しわ及び/又は小じわの特徴を軽減又は防止すること、皮膚の微小凹凸を改善及び/又は軽減すること、及び/又は皮膚をなめらかにすること、及び/又は皮膚の機械的性質を改善すること、及び/又は表情じわの発生に関与する真皮収縮細胞を弛緩若しくは脱収縮させることを目的とする。
本発明の別の態様において、本発明の組成物又は組合せの使用は、皮膚の密度、その締まり及び/又はその種々のコンパートメントの結合、特に真皮と表皮との結合を改善することを可能にする。
本発明はまた、紫外線への曝露により引き起こされた、しわ及び/又は小じわ、しわの寄った皮膚、皮膚の弾力性及び/又は張りの欠如、真皮の菲薄化、コラーゲン繊維の分解、皮膚のたるみ、菲薄化皮膚、及び/又は皮膚の内部分解を、予防的又は治療的に処置するための、本発明の組成物又は組合せの使用に関する。
本発明はまた、皮膚を脱収縮させるための、及び/又は皮膚のしわを弛緩させるための、本発明の組成物又は組合せの使用に関する。
本発明の組成物又は組合せはまた、コラーゲン、好ましくはプロコラーゲンIの合成を上昇させる作用を有する。
本発明で使用される、前記と同義の単糖類並びにアデノシン及び類似体から選択される活性成分の量は、所望の美容効果又は治療効果に依存し、よって広範囲に変動しうる。当業者であれば、その一般的知識に基づいて、適切な量を容易に決定することができる。
こうして、1つの好ましい実施態様において、本発明の組成物は、上記と同義の少なくとも1つの単糖を、組成物の総重量に対して0.001〜30重量%の間、そして特に組成物の総重量に対して0.1〜10重量%の間、更に特に0.5〜6重量%の間の量で含む。
別の好ましい実施態様において、本発明の組成物は、上記と同義の少なくとも1つの単糖を、組成物の総重量に対して1〜10重量%の間、そして更に特に1〜6重量%の間の量で含む。
1つの好ましい実施態様において、本発明の組成物は、アデノシン及び/又は少なくとも1つのその類似体を、組成物の総重量に対して0.001〜10重量%の間、特に組成物の総重量に対して0.01〜3重量%の間、そして更に特に0.01〜1重量%の間の量で含む。
別の好ましい実施態様において、本発明の組成物は、アデノシン及び/又は少なくとも1つのその類似体を、組成物の総重量に対して0.01〜10重量%の間、そして特に組成物の総重量に対して0.01〜2重量%の間の量で含む。
上記と同義の組成物中に存在する単糖類、及びアデノシン、その誘導体又はその類似体は、組成物の活性物質である。
本発明において「活性物質」及び「活性成分」という用語は、更に具体的には、個体、特にヒト個体に投与されると、特に本発明の組成物中に存在する別の化合物の生物学的又は機械的作用を改善することなく、体、特に皮膚又はその外皮に対して直接の生物学的役割を演じる化合物を意味する。
好ましくは、本発明の組成物はまた、少なくとも1つのマグネシウム塩及び少なくとも1つのカリウム塩を含む。
アデノシンとマグネシウム塩及びカリウム塩との組合せは、特許出願EP 1,428,522に記載されている。
挙げ得るマグネシウム塩及びカリウム塩は、これらの金属の有機塩及び無機塩である。
有機マグネシウム塩及びカリウム塩の例には、クエン酸、シュウ酸、酢酸、グルコン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、安息香酸、プロピオン酸、サリチル酸、アスコルビン酸、ギ酸、コハク酸、ホリン酸、アスパラギン酸、フタル酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ラウリル硫酸、ラノリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、カゼイン塩、シクラミン酸、パントテン酸、ポリアミノポリカルボン酸、チオグリコール酸、ラウリン酸、リシノール酸、ピドロ酸(pidolate)、ソルビン酸又はグリチルリチン酸陰イオンから選択される対陰イオンから形成される塩が含まれる。
無機マグネシウム塩及びカリウム塩の例には、硝酸、硫酸、ハロゲン化物、炭酸、重炭酸、水酸化物、過酸化物、窒化物、硫化物、重硫酸、過硫酸、グリセロリン酸、次リン酸又はホウ酸陰イオンが含まれる。硫酸マグネシウム及びグリチルリチン酸二カリウムは、本発明での使用に好ましい。
本発明の組成物中に導入され得るアデノシン及び塩の量は、所望の効果と相関関係によて広範囲に変動しうる。一例として、マグネシウム塩は、組成物の総重量の0.001%〜1%、そして好ましくは0.01%〜0.1%に相当してよい。カリウム塩は、組成物の総重量の0.001%〜1%、そして好ましくは0.01%〜0.1%に相当してよい。
本発明は特に、皮膚又はその外皮への局所投与、経口投与又は皮膚注射に適した、前記と同義の組成物の1つに関する。
本発明はまた、有利にはクリーム、ゲル、ローション、ミルク、オイル、軟膏、ワックス、ムース、ペースト、セラム、ポマード又はシャンプーの形の、局所投与に適したマンノース及び/又はラムノースを含む組成物に関する。
本発明の組成物が経口投与されるとき、これは、有利にはゲルカプセル剤、錠剤又は丸剤の形であってよい。本発明の組成物が皮膚注射により投与されるとき、これは特に無菌溶液の形であってよい。
一般に、前記と同義の組成物の活性成分が含まれる媒体は、生理学的に許容しうる媒体、特に化粧品として又は薬学的に許容しうる媒体であり、無水であっても水性であってもよい。よってこれは、水相及び/又は脂肪相を含む。
本発明の化合物が使用されてもよい生理学的に許容される媒体、及びまたその成分、それらの量、組成物のガレヌス型、その調製の態様、及びその投与の態様は、当業者によって、その者の一般的な知識に基づいて所望のタイプの組成物との相関関係で選択することができる。
組成物が局所投与用の組成物であるとき、有利にはこれは水溶液又は水性アルコール溶液、水中油型(O/W)若しくは油中水型(W/O)エマルション、又は多成分エマルション(3成分:W/O/W又はO/W/O)、ナノエマルション、特にO/Wナノエマルション(ここで液滴のサイズは100nm未満である)、水性ゲル、あるいは球状体を用いた水相中の脂肪相の分散液[これらの球状体は、ナノ粒子及びナノカプセルのようなポリマーナノ粒子、又は例えば、イオン型及び/又は非イオン型の脂質小胞(リポソーム、ニオソーム又はオレオソーム)である]の形である。
これらの組成物は常法により調製する。
更に、本発明で使用できる組成物は、大体が液体であって、白色若しくは着色クリーム、ポマード、ミルク、ローション、セラム、ペースト又はムースの外観を有してよい。これらは場合により、エアロゾルの形で皮膚に適用してもよい。これらはまた、固体型、例えば、スティック型であってもよい。
毛髪又は頭皮への局所適用のために、本組成物は、水溶液、アルコール溶液又は水性アルコール溶液の形でも;クリーム、ゲル、エマルション又はムースの形でも;加圧噴射剤をも含むエアロゾルの形であってもよい。
組成物が水性型、特に水性分散液、水性エマルション又は水溶液の形であるとき、これは水相(これは、水、フローラルウォーター、及び/又はミネラルウォーターを含んでもよい)を含んでもよい。
組成物がエマルションであるとき、脂肪相の比率は、組成物の総重量に対して約5〜80重量%、好ましくは約2〜50重量%の範囲であってよい。エマルション型の組成物で使用されるオイル、ワックス、乳化剤、及び共乳化剤は、化粧品で従来から使用されているものから選択される。乳化剤及び共乳化剤は、組成物中に、組成物の総重量に対して約0.3〜30重量%、好ましくは約0.5〜20重量%の範囲の比率で存在する。エマルションはまた、脂質小胞を含んでもよい。
組成物が油性溶液又はゲルであるとき、この脂肪相は組成物の総重量の90%を超えてもよい。
油相はまた、本明細書に後述のように、一般な任意の脂溶性又は脂質分散性添加剤を含んでもよい。
これは特に、ロウ、ペースト状化合物、脂肪アルコール又は脂肪酸のような脂肪性物質を含んでもよい。油相は、少なくとも1つの油、更に特に少なくとも1つの化粧品用油を含有する。「油」という用語は、室温(25℃)で液体である脂肪物質を意味する。
本発明の組成物に使用できる油として、以下の例が挙げられる:
− 動物由来の炭化水素ベースの油(ペルヒドロスクアレンなど);
− 植物由来の炭化水素ベースの油(4〜10個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸若しくはオクタン酸トリグリセリド、又は代替に例えば、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、マロー(marrow)油、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ(arara)油、コエンドロ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社から販売されているもの、又はDynamit Nobel社により商品名Miglyol 810、812及び818の下で販売されているもの、ホホバ油、シアバター油、及びカプリリルグリコールなど);
− 合成エステル及びエーテル類、特に脂肪酸のもの、例えば、式:R1COOR2及びR1OR2(ここで、R1は、8〜29個の炭素原子を含有する脂肪酸又は脂肪アルコール残基を表し、そしてR2は、3〜30個の炭素原子を含有する分岐又は非分岐の炭化水素ベースの鎖を表す)の油、例えば、Purcellin油、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル;水酸化エステル類、例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル又はクエン酸トリイソセチル;ヘプタン酸、オクタン酸又はデカン酸脂肪アルコール類;ポリオールエステル類、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール;並びにペンタエリトリトールエステル類、例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリトリトール、又はサルコシン酸イソプロピルラウロイル(特にAjinomoto社により商品名Eldew SL 205の下で販売されている);
− 鉱物又は合成由来の線状又は分岐炭化水素(揮発性若しくは不揮発性流動パラフィン、及びその誘導体、ワセリン、ポリデセン類、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素化ポリイソブテン(Parleam油など)、又はn−ウンデカン(C11)とn−トリデカン(C13)との混合物(Cognis社により参照コードCetiol UTの下で販売されている)など);
− 部分的に炭化水素ベースの及び/又はシリコーンベースのフッ素オイル、例えば、文献JP-A-2295912に記載されているもの;
− シリコーン油、例えば、線状又は環状シリコーン鎖を有する、揮発性若しくは不揮発性ポリメチルシロキサン(PDMS)(これらは室温で液体又はペースト状である)、特に揮発性シリコーン油、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン類)(シクロヘキサジメチルシロキサン及びシクロペンタジメチルシロキサンなど);アルキル、アルコキシ又はフェニル基を含むポリジメチルシロキサン類(これらはペンダントであるか又はシリコーン鎖の末端にあり、これらの基は2〜24個の炭素原子を含む);フェニルシリコーン類、例えば、フェニルトリメチコン類、フェニルジメチコン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類又は2−フェニルエチルトリメチルシロキシケイ酸塩、及びポリメチルフェニルシロキサン類;
− これらの混合物。
− 動物由来の炭化水素ベースの油(ペルヒドロスクアレンなど);
− 植物由来の炭化水素ベースの油(4〜10個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸若しくはオクタン酸トリグリセリド、又は代替に例えば、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、マロー(marrow)油、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ(arara)油、コエンドロ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社から販売されているもの、又はDynamit Nobel社により商品名Miglyol 810、812及び818の下で販売されているもの、ホホバ油、シアバター油、及びカプリリルグリコールなど);
− 合成エステル及びエーテル類、特に脂肪酸のもの、例えば、式:R1COOR2及びR1OR2(ここで、R1は、8〜29個の炭素原子を含有する脂肪酸又は脂肪アルコール残基を表し、そしてR2は、3〜30個の炭素原子を含有する分岐又は非分岐の炭化水素ベースの鎖を表す)の油、例えば、Purcellin油、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル;水酸化エステル類、例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル又はクエン酸トリイソセチル;ヘプタン酸、オクタン酸又はデカン酸脂肪アルコール類;ポリオールエステル類、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール;並びにペンタエリトリトールエステル類、例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリトリトール、又はサルコシン酸イソプロピルラウロイル(特にAjinomoto社により商品名Eldew SL 205の下で販売されている);
− 鉱物又は合成由来の線状又は分岐炭化水素(揮発性若しくは不揮発性流動パラフィン、及びその誘導体、ワセリン、ポリデセン類、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素化ポリイソブテン(Parleam油など)、又はn−ウンデカン(C11)とn−トリデカン(C13)との混合物(Cognis社により参照コードCetiol UTの下で販売されている)など);
− 部分的に炭化水素ベースの及び/又はシリコーンベースのフッ素オイル、例えば、文献JP-A-2295912に記載されているもの;
− シリコーン油、例えば、線状又は環状シリコーン鎖を有する、揮発性若しくは不揮発性ポリメチルシロキサン(PDMS)(これらは室温で液体又はペースト状である)、特に揮発性シリコーン油、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン類)(シクロヘキサジメチルシロキサン及びシクロペンタジメチルシロキサンなど);アルキル、アルコキシ又はフェニル基を含むポリジメチルシロキサン類(これらはペンダントであるか又はシリコーン鎖の末端にあり、これらの基は2〜24個の炭素原子を含む);フェニルシリコーン類、例えば、フェニルトリメチコン類、フェニルジメチコン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類又は2−フェニルエチルトリメチルシロキシケイ酸塩、及びポリメチルフェニルシロキサン類;
− これらの混合物。
上述の油のリストにおいて「炭化水素ベースの油」という用語は、主として炭素原子及び水素原子を含み、そしてエステル、エーテル、フルオロ、カルボン酸及び/又はアルコール基を含んでよい任意の油を意味する。
油相中に存在してもよい他の脂肪物質は、例えば、8〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸;ロウ、例えば、ラノリンロウ、蜜ロウ、カルナウバロウ又はカンデリラロウ、パラフィンロウ、亜炭ワックス又はミクロクリスタリンワックス、セレシン若しくはオゾケライト、及び合成ロウ、例えば、ポリエチレンロウ及びFischer-Tropschロウ;シリコーン樹脂(トリフルオロメチル−C1〜4−アルキルジメチコン及びトリフルオロプロピルジメチコンなど);並びにシリコーンエラストマー、例えば、Shin-Etsu社により商品名KSGの下で販売されている製品、Dow Corning社により商品名Trefil、BY29若しくはEPSXの下で販売されている製品、又はGrant Industries社により商品名Gransilの下で販売されている製品である。
これらの脂肪物質は、当業者により種々のやり方で所望の性質(例えば、粘稠度又はテクスチャーに関して)を有する組成物を調製するために選択してもよい。
エマルションは一般に、両親媒性、陰イオン性、陽イオン性及び非イオン性乳化剤から選択される少なくとも1つの乳化剤を含有し、単独で又は混合物として、及び場合により共乳化剤として使用される。乳化剤は、得られるエマルション(W/O又はO/W)により、適切なやり方で選択される。乳化剤及び共乳化剤は一般に、組成物の総重量に対して0.3%〜30重量%、そして好ましくは0.5%〜20重量%の範囲の比率で組成物中に存在する。
W/Oエマルションについて、挙げ得る乳化剤の例には、ジメチコンコポリオール類(Dow Corning社により商品名DC5225Cの下で販売されているシクロメチコンとジメチコンコポリオールとの混合物など)、及びアルキルジメチコンコポリオール類(Dow Corning社により商品名Dow Corning 5200 Formulation Aidの下で販売されているラウリルジメチコンコポリオール、及びGoldschmidt社により商品名Abil EM90(登録商標)の下で販売されているセチルジメチコンコポリオールなど)が含まれる。少なくとも1つのオキシアルキレン基を含む架橋弾性固体オルガノポリシロキサン[特許US-A-5,412,004の実施例3、4及び8、及び特許US-A-5,811,487の実施例の手順にしたがって得られるもの、特に特許US-A-5,412,004の実施例3(合成例)の生成物(Shin-Etsu社により参照コードKSG21の下で販売されている製品)など]もまた、W/Oエマルション用の界面活性物質として使用することができる。
O/Wエマルションについて、挙げ得る乳化剤の例には、非イオン性乳化剤、例えば、グリセロールのオキシアルキレン化(更に特にポリオキシエチレン化)脂肪酸エステル;ソルビタンのオキシアルキレン化脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)脂肪アルコールエーテル;ステアリン酸スクロースのような糖エステル;及びこれらの混合物(ステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG−40との混合物など)が含まれる。
これらの組成物はまた、粒子(例えば、特許FR 2,760,641に記載されたポリマー粒子)、又は特許出願FR 2,853,543及びFR 2,819,175に記載されるような、架橋若しくは非架橋両親媒性ポリマーを用いて安定化されるO/Wエマルションであってもよい。
既知の方法で、化粧品組成物はまた、化粧品で一般的な補助剤、例えば、親水性若しくは親油性ゲル化剤、親水性若しくは親油性活性物質、保存剤、抗酸化剤、溶媒、香料、充填剤、臭気吸収剤及び色素などを含有してもよい。これらの種々の補助剤の量は、化粧品分野で従来から使用されるものであり、例えば、組成物の総重量の約0.01%〜10%の範囲である。その性質に応じて、これらの補助剤は、脂肪相、水相及び/又は脂質球状体中に導入することができる。
本発明に使用できる溶媒として、低級アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール及びプロピレングリコールが挙げ得る。
本発明に使用できる親水性ゲル化剤として、非限定例には、カルボキシビニルポリマー類(Carbomer(登録商標))、アクリルコポリマー類(アクリレート/アルキルアクリレートコポリマーなど)、ポリアクリルアミド類、ヒドロキシプロピルセルロースのような多糖類、天然ゴム及び粘土があり、そして親油性ゲル化剤には、ベントンのような改質粘土、脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸アルミニウム、疎水性シリカ、エチルセルロース及びポリエチレンが含まれる。
本発明の組成物は、他の親水性又は親油性活性物質を含有してもよい。これらの活性物質は特に、抗酸化剤、皮膚弛緩剤若しくは皮膚脱収縮剤、抗加齢剤、抗糖化剤、真皮若しくは表皮の高分子の合成を刺激するための、かつ/又はこれらの分解を防止するための物質、繊維芽細胞若しくはケラチン細胞の増殖及び/又はケラチン細胞の分化を刺激するための物質、角質肥厚膜の成熟を促進するための物質、NOシンターゼインヒビター、及び細胞のエネルギー代謝を刺激するための物質から選択される。これらの活性物質のリストを例として以下に示すが、これらは決して本発明を限定するものと考えてはならない。
抗加齢剤:
加齢の兆候、特に皮膚の加齢と闘うことが知られている活性物質の中で、特に以下が挙げられる:
ビタミンB3、補酵素Q10(又はユビキノン)、ビタミンB9、ビタミンE、リン酸塩誘導体のようなビタミンE誘導体、例えば、Showa Denko社により販売されているTPNA(登録商標)、レスベラトロール又はその誘導体、例えば、Estee Lauder社により販売されているResveratrate(登録商標)、レチノール又はその誘導体、及びこれらの混合物。
加齢の兆候、特に皮膚の加齢と闘うことが知られている活性物質の中で、特に以下が挙げられる:
ビタミンB3、補酵素Q10(又はユビキノン)、ビタミンB9、ビタミンE、リン酸塩誘導体のようなビタミンE誘導体、例えば、Showa Denko社により販売されているTPNA(登録商標)、レスベラトロール又はその誘導体、例えば、Estee Lauder社により販売されているResveratrate(登録商標)、レチノール又はその誘導体、及びこれらの混合物。
抗糖化剤:
「抗糖化剤」という用語は、皮膚タンパク質、特にコラーゲンのような皮膚タンパク質の糖化を防止及び/又は軽減する化合物を意味する。
「抗糖化剤」という用語は、皮膚タンパク質、特にコラーゲンのような皮膚タンパク質の糖化を防止及び/又は軽減する化合物を意味する。
特に挙げられる抗糖化剤には、ツツジ科(Ericacea)の植物エキス[Vaccinium angustifolium又はVaccinium myrtillusエキス、例えば、Cosmetochem社により商品名Blueberry Herbasol Extract PGの下で販売されている製品など]、エルゴチオネイン及びその誘導体、ヒドロキシスチルベン類及びその誘導体[レスベラトロール及び3,3’,5,5’−テトラヒドロキシスチルベン(これらの抗糖化剤は、それぞれ特許出願FR 2,802,425、FR 2,810,548、FR 2,796,278及びFR 2,802,420に記載されている)など]、ジヒドロキシスチルベン類及びその誘導体、アルギニン及びリジンのポリペプチド類[Solabia社により商品名Amadorine(登録商標)の下で販売されている製品など]、塩酸カルシニン(Exsymolにより商品名Alistin(登録商標)の下で販売されている)、Helianthus annuusエキス、例えば、SilabからのAntiglyskin(登録商標)、ワインエキス[Givaudan社により商品名Vin blanc deshydrate 2Fの下で販売されているマルトデキストリン支持体上の粉末白ワインエキスなど]、チオクト酸(又はα−リポ酸)、クマコケモモ(bearberry)と海産グリコーゲン(marine glycogen)エキスの混合物、例えば、Laboratoires SerobiologiquesからのAglycal LS 8777(登録商標)、及び紅茶エキス、例えば、SedermaからのKombuchka(登録商標)、並びにこれらの混合物が含まれる。
挙げられる好ましい抗糖化剤には、Vaccinium myrtillusエキス及び紅茶エキスが含まれる。
真皮及び/又は表皮の高分子の合成を刺激するための、かつ/あるいはそれらの分解を防止するための物質
真皮の高分子を刺激するか又はそれらの分解を防止するための活性物質の中で、以下のものが挙げられる:
− コラーゲン合成に作用するもの、例えば、Centella asiaticaエキス、アジアチコシド類及びこれらの誘導体;合成ペプチド[イアミン(iamin)、Sederma社により販売されているバイオペプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチドなど];植物から抽出されるペプチド[Coletica社により商品名Phytokine(登録商標)の下で販売されているダイズ加水分解物など];米ペプチド[SilabからのNutripeptide(登録商標)など];マンヌロン酸メチルシラノール[Exsymolにより販売されているAlgisium C(登録商標)など];植物ホルモン(オーキシン及びリグナンなど);葉酸;及びMedicago sativa(アルファルファ)エキス[Silabにより商品名Vitanol(登録商標)の下で販売されている製品など];ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];及びアルギニン;あるいは
− コラーゲン分解の阻害に作用するもの、特にメタロプロテアーゼ(MMP)、更に特に、MMP1、2、3及び9などの阻害に作用する物質。次のものを挙げることができる:レチノイド及び誘導体、Medicago sativaエキス[SilabからのVitanol(登録商標)など]、Atrium Biotechnologiesにより商品名Lanablue(登録商標)の下で販売されているAphanizomenon flos-aquae(藍藻類)のエキス、オリゴペプチド及びリポペプチド、リポアミノ酸、Coletica社により商品名Collalift(登録商標)の下で販売されているモルトエキス;ブルーベリー又はローズマリーのエキス;リコピン;イソフラボン類、これらの誘導体又はこれらを含有する植物エキス、特にダイズエキス(例えば、Ichimaru Pharcos社により商品名Flavosterone SB(登録商標)の下で販売されている)、レッドクローバーエキス、亜麻エキス又は葛根エキス;ライチエキス;SEPPICにより商品名Sepilift DPHP(登録商標)の下で販売されているジパルミトイルヒドロキシプロリン(Dipalmitoyl Hydroxyproline);Baccharis genistelloides又はSilabにより販売されているBaccharine、モリンガエキス[CognisからのArganyl LS 9781(登録商標)など];特許出願FR-A-2,812,544に記載のシソ科(Flacksmann社からのSalvia officinalis)からのセージエキス、シャクナゲ(rhododendron)エキス、ブルーベリーエキス、及びVaccinium myrtillusエキス(特許出願FR-A-2,814,950に記載のものなど);あるいは
− エラスチン類(エラスチン及びフィブリリン)に属する分子の合成に作用するもの、例えば:レチノール及び誘導体、特にパルミチン酸レチニル;LSN社により商品名Cytovitin(登録商標)の下で販売されているSaccharomyces cerevisiaeエキス;及びSecma社により商品名Kelpadelie(登録商標)の下で販売されている藻類Macrocystis pyriferaエキス;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];あるいは
− エラスチン分解の阻害に作用するもの、例えば、LSN社により商品名Parelastyl(登録商標)の下で販売されているPisum sativumの種子のペプチドエキス;ヘパリン類似物質;及び特許出願WO 01/94381に記載のN−アシルアミノアミド化合物[例えば、{2−[アセチル(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−3−メチルブチリルアミノ}酢酸(またN−[N−アセチル−N’−(3−トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシン、又はN−アセチル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシン若しくはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシンとしても知られている)又はC1−C6アルコールとのこのエステルなど];米ペプチドエキス[PentapharmからのColhibin(登録商標)など]、又はPhyllanthus emblicaエキス[RonaからのEmblica(登録商標)など];あるいは
− グリコサミノグリカンの合成に作用するもの、例えば、Brooks社により商品名Biomin Yoghurt(登録商標)の下で販売されている、Lactobacillus vulgarisによる発酵乳製品;Alban Mueller社により商品名HSP3(登録商標)の下で販売されている褐藻Padina pavonicaエキス;特にSilab社から商品名Firmalift(登録商標)の下で、又はLSN社から商品名Cytovitin(登録商標)の下で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeエキス;Laminaria ochroleucaエキス[SecmaからのLaminaine(登録商標)など]; Lucas MeyerからのMamakuエッセンス、及びカラシナ(Cress)エキス(SilabからのOdraline(登録商標));あるいは
− フィブロネクチンの合成に作用するもの、例えば、Seporga社により商品名GP4G(登録商標)の下で販売されている動物プランクトンのSalinaエキス;特にAlban Mueller社から商品名Drieline(登録商標)の下で入手可能な酵母エキス;及びSederma社から商品名Matrixyl(登録商標)の下で販売されているパルミトイルペンタペプチド。
真皮の高分子を刺激するか又はそれらの分解を防止するための活性物質の中で、以下のものが挙げられる:
− コラーゲン合成に作用するもの、例えば、Centella asiaticaエキス、アジアチコシド類及びこれらの誘導体;合成ペプチド[イアミン(iamin)、Sederma社により販売されているバイオペプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチドなど];植物から抽出されるペプチド[Coletica社により商品名Phytokine(登録商標)の下で販売されているダイズ加水分解物など];米ペプチド[SilabからのNutripeptide(登録商標)など];マンヌロン酸メチルシラノール[Exsymolにより販売されているAlgisium C(登録商標)など];植物ホルモン(オーキシン及びリグナンなど);葉酸;及びMedicago sativa(アルファルファ)エキス[Silabにより商品名Vitanol(登録商標)の下で販売されている製品など];ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];及びアルギニン;あるいは
− コラーゲン分解の阻害に作用するもの、特にメタロプロテアーゼ(MMP)、更に特に、MMP1、2、3及び9などの阻害に作用する物質。次のものを挙げることができる:レチノイド及び誘導体、Medicago sativaエキス[SilabからのVitanol(登録商標)など]、Atrium Biotechnologiesにより商品名Lanablue(登録商標)の下で販売されているAphanizomenon flos-aquae(藍藻類)のエキス、オリゴペプチド及びリポペプチド、リポアミノ酸、Coletica社により商品名Collalift(登録商標)の下で販売されているモルトエキス;ブルーベリー又はローズマリーのエキス;リコピン;イソフラボン類、これらの誘導体又はこれらを含有する植物エキス、特にダイズエキス(例えば、Ichimaru Pharcos社により商品名Flavosterone SB(登録商標)の下で販売されている)、レッドクローバーエキス、亜麻エキス又は葛根エキス;ライチエキス;SEPPICにより商品名Sepilift DPHP(登録商標)の下で販売されているジパルミトイルヒドロキシプロリン(Dipalmitoyl Hydroxyproline);Baccharis genistelloides又はSilabにより販売されているBaccharine、モリンガエキス[CognisからのArganyl LS 9781(登録商標)など];特許出願FR-A-2,812,544に記載のシソ科(Flacksmann社からのSalvia officinalis)からのセージエキス、シャクナゲ(rhododendron)エキス、ブルーベリーエキス、及びVaccinium myrtillusエキス(特許出願FR-A-2,814,950に記載のものなど);あるいは
− エラスチン類(エラスチン及びフィブリリン)に属する分子の合成に作用するもの、例えば:レチノール及び誘導体、特にパルミチン酸レチニル;LSN社により商品名Cytovitin(登録商標)の下で販売されているSaccharomyces cerevisiaeエキス;及びSecma社により商品名Kelpadelie(登録商標)の下で販売されている藻類Macrocystis pyriferaエキス;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];あるいは
− エラスチン分解の阻害に作用するもの、例えば、LSN社により商品名Parelastyl(登録商標)の下で販売されているPisum sativumの種子のペプチドエキス;ヘパリン類似物質;及び特許出願WO 01/94381に記載のN−アシルアミノアミド化合物[例えば、{2−[アセチル(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−3−メチルブチリルアミノ}酢酸(またN−[N−アセチル−N’−(3−トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシン、又はN−アセチル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシン若しくはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシンとしても知られている)又はC1−C6アルコールとのこのエステルなど];米ペプチドエキス[PentapharmからのColhibin(登録商標)など]、又はPhyllanthus emblicaエキス[RonaからのEmblica(登録商標)など];あるいは
− グリコサミノグリカンの合成に作用するもの、例えば、Brooks社により商品名Biomin Yoghurt(登録商標)の下で販売されている、Lactobacillus vulgarisによる発酵乳製品;Alban Mueller社により商品名HSP3(登録商標)の下で販売されている褐藻Padina pavonicaエキス;特にSilab社から商品名Firmalift(登録商標)の下で、又はLSN社から商品名Cytovitin(登録商標)の下で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeエキス;Laminaria ochroleucaエキス[SecmaからのLaminaine(登録商標)など]; Lucas MeyerからのMamakuエッセンス、及びカラシナ(Cress)エキス(SilabからのOdraline(登録商標));あるいは
− フィブロネクチンの合成に作用するもの、例えば、Seporga社により商品名GP4G(登録商標)の下で販売されている動物プランクトンのSalinaエキス;特にAlban Mueller社から商品名Drieline(登録商標)の下で入手可能な酵母エキス;及びSederma社から商品名Matrixyl(登録商標)の下で販売されているパルミトイルペンタペプチド。
フィラグリン及びケラチンのような表皮高分子を刺激するための活性物質の中で、特にSilab社により商品名Structurine(登録商標)の下で販売されているルピナス(lupin)エキス;Gattefosse社により商品名Gatuline(登録商標)RCの下で販売されているFagus sylvaticaブナの花芽のエキス;及びSeporga社により商品名GP4G(登録商標)の下で販売されている動物プランクトンSalinaエキス;Procyteからの銅トリペプチド;バンバラマメ(Voandzeia subterranea)のペプチドエキス[Laboratoires Serobiologiques社により商品名Filladyn LS 9397(登録商標)の下で販売されている製品など]を挙げることができる。
好ましくは、グリコサミノグリカンの合成を刺激する物質、エラスチン分解を阻害する物質、フィブロネクチン合成を刺激する物質、表皮高分子の合成を刺激する物質、及びこれらの混合物から選択される、真皮及び/又は表皮高分子の合成を刺激するか、かつ/又はこれらの分解を防止する活性物質が用いられよう。
更に優先的には、褐藻Padina pavonicaエキス、Saccharomyces cerevisiaeエキス、Laminaria ochroleucaエキス、Mamakuエッセンス、及びカラシナエキス、並びにこれらの混合物から選択される、グリコサミノグリカンの合成を刺激する活性物質が使用されよう。
真皮及び/又は表皮高分子の合成を刺激するための、かつ/又はこれらの分解を防止するための好ましい物質として、次のものを挙げることができる:
合成ペプチド、例えば、イアミン、Sederma社により販売されているバイオプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチド;植物から抽出されたペプチド[Coletica社により商品名Phytokine(登録商標)の下で販売されているダイズ加水分解物など];米ペプチド[SilabからのNutripeptide(登録商標)など];マンヌロン酸メチルシラノール[Exsymolにより販売されているAlgisium C(登録商標)など];葉酸;Medicago sativa(アルファルファ)エキス[Silabにより商品名Vitanol(登録商標)の下で販売されている製品など];ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];アルギニン;Atrium Biotechnologiesにより商品名Lanablue(登録商標)の下で販売されているAphanizomenon flos-aquae)(藍藻類)エキス、Coletica社により商品名Collalift(登録商標)の下で販売されているモルトエキス、リコピン;ライチエキス;モリンガエキス[CognisからのArganyl LS 9781(登録商標)など];Vaccinium myrtillusエキス(特許出願FR-A-2,814,950に記載のものなど);レチノール及びその誘導体、特にパルミチン酸レチニル;LSN社により商品名Cytovitin(登録商標)の下で販売されているSaccharomyces cerevisiaeエキス;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];{2−[アセチル(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−3−メチルブチリルアミノ}酢酸(またN−[N−アセチル−N’−(3−トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシン、又はN−アセチル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシン若しくはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシンとしても知られている)又はC1−C6アルコールとのこのエステル;米ペプチドエキス[PentapharmからのColhibin(登録商標)など]、又はPhyllanthus emblicaエキス[RonaからのEmblica(登録商標)など];Alban Mueller社により商品名HSP3(登録商標)の下で販売されている褐藻Padina pavonicaエキス;特にSilab社から商品名Firmalift(登録商標)の下で、又はLSN社から商品名Cytovitin(登録商標)の下で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeエキス;Laminaria ochroleucaエキス[SecmaからのLaminaine(登録商標)など];Lucas MeyerからのMamakuのエッセンス、Silab社により商品名Structurine(登録商標)の下で販売されているルピナスエキス;Gattefosse社により商品名Gatuline(登録商標)RCの下で販売されているFagus sylvaticaブナの花芽のエキス。
合成ペプチド、例えば、イアミン、Sederma社により販売されているバイオプチドCL又はパルミトイルオリゴペプチド;植物から抽出されたペプチド[Coletica社により商品名Phytokine(登録商標)の下で販売されているダイズ加水分解物など];米ペプチド[SilabからのNutripeptide(登録商標)など];マンヌロン酸メチルシラノール[Exsymolにより販売されているAlgisium C(登録商標)など];葉酸;Medicago sativa(アルファルファ)エキス[Silabにより商品名Vitanol(登録商標)の下で販売されている製品など];ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];アルギニン;Atrium Biotechnologiesにより商品名Lanablue(登録商標)の下で販売されているAphanizomenon flos-aquae)(藍藻類)エキス、Coletica社により商品名Collalift(登録商標)の下で販売されているモルトエキス、リコピン;ライチエキス;モリンガエキス[CognisからのArganyl LS 9781(登録商標)など];Vaccinium myrtillusエキス(特許出願FR-A-2,814,950に記載のものなど);レチノール及びその誘導体、特にパルミチン酸レチニル;LSN社により商品名Cytovitin(登録商標)の下で販売されているSaccharomyces cerevisiaeエキス;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];{2−[アセチル(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−3−メチルブチリルアミノ}酢酸(またN−[N−アセチル−N’−(3−トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシン、又はN−アセチル−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシン若しくはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシンとしても知られている)又はC1−C6アルコールとのこのエステル;米ペプチドエキス[PentapharmからのColhibin(登録商標)など]、又はPhyllanthus emblicaエキス[RonaからのEmblica(登録商標)など];Alban Mueller社により商品名HSP3(登録商標)の下で販売されている褐藻Padina pavonicaエキス;特にSilab社から商品名Firmalift(登録商標)の下で、又はLSN社から商品名Cytovitin(登録商標)の下で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeエキス;Laminaria ochroleucaエキス[SecmaからのLaminaine(登録商標)など];Lucas MeyerからのMamakuのエッセンス、Silab社により商品名Structurine(登録商標)の下で販売されているルピナスエキス;Gattefosse社により商品名Gatuline(登録商標)RCの下で販売されているFagus sylvaticaブナの花芽のエキス。
繊維芽細胞若しくはケラチン細胞の増殖及び/又はケラチン細胞の分化を刺激する物質
本発明の組成物に使用できる繊維芽細胞の増殖を刺激する物質は、例えば、植物タンパク質又はポリペプチド、特にダイズから抽出されたもの(例えば、LSN社により商品名Eleseryl SH−VEG 8(登録商標)の下で販売されているか又はSilab社により商品名Raffermine(登録商標)の下で販売されているダイズエキス);加水分解されたダイズタンパク質のエキス[SilabからのRidulisse(登録商標)など];並びにジベレリン及びサイトカイニンのような植物ホルモン;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社から商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など]から選択することができる。
本発明の組成物に使用できる繊維芽細胞の増殖を刺激する物質は、例えば、植物タンパク質又はポリペプチド、特にダイズから抽出されたもの(例えば、LSN社により商品名Eleseryl SH−VEG 8(登録商標)の下で販売されているか又はSilab社により商品名Raffermine(登録商標)の下で販売されているダイズエキス);加水分解されたダイズタンパク質のエキス[SilabからのRidulisse(登録商標)など];並びにジベレリン及びサイトカイニンのような植物ホルモン;ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社から商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など]から選択することができる。
好ましくは、ケラチン細胞の増殖及び/又は分化を促進する物質が用いられよう。
本発明の組成物において使用できるケラチン細胞の増殖を刺激する物質には、特にフロログルシノール、Hydrangea macrophyllaの葉のエキス、例えば、Ichimaru PharcosからのAmacha Liquid E(登録商標)、CLRからのStimoderm(登録商標)のような酵母エキス;Larrea divaricataエキス[SedermaからのCapislow(登録商標)など]、パパイア、オリーブの葉及びレモンのエキスの混合物[VincienceからのXyleine(登録商標)など]、レチノール及びそのエステル(パルミチン酸レチニルを包含する)、Gattefosseにより販売されているナッツケーキエキス、並びにSolanum tuberosumエキス[Sedermaにより販売されているDermolectine(登録商標)など]が含まれる。
ケラチン細胞の分化を刺激する物質の中には、例えば、カルシウムのような鉱物;ルピナスのペプチドエキス[Silab社により商品名Structurine(登録商標)の下で販売されている製品など];β−シトステリル硫酸ナトリウム[Seporga社により商品名Phytocohesine(登録商標)の下で販売されている製品など];及びトウモロコシの水溶性エキス[Solabia社により商品名Phytovityl(登録商標)の下で販売されている製品など];Voandzeia substerraneaのペプチドエキス[Laboratoires Serobiologiques社により商品名Filladyn LS 9397(登録商標)の下で販売されている製品など];及びセコイソラリシレシノール(secoisolariciresinol)のようなリグナン類、並びにレチノール及びそのエステル(パルミチン酸レチニルを包含する)がある。
ケラチン細胞の増殖及び/又は分化を刺激する物質として、エストラジオール及び同族体のようなエストロゲン類;又はサイトカイン類も挙げることができる。
繊維芽細胞若しくはケラチン細胞の増殖、及び/又はケラチン細胞の分化を刺激するための好ましい活性物質として、植物タンパク質又はポリペプチド、特にダイズから抽出されたもの(例えば、LSN社により商品名Eleseryl SH−VEG 8(登録商標)の下で販売されているか、又はSilab社により商品名Raffermine(登録商標)の下で販売されているダイズエキス);加水分解されたダイズタンパク質のエキス[SilabからのRidulisse(登録商標)など];ヘーゼルナッツのペプチドエキス[Solabia社により商品名Nuteline C(登録商標)の下で販売されている製品など];アデノシン、フロログルシノール、酵母エキス[CLRからのStimoderm(登録商標)など];ルピナスのペプチドエキス[Silab社により商品名Structurine(登録商標)の下で販売されている製品など];水溶性トウモロコシエキス[Solabia社により商品名Phytovityl(登録商標)の下で販売されている製品など];Voandzeia subterraneaのペプチドエキス[Laboratoires Serobiologiques社により商品名Filladyn LS 9397(登録商標)の下で販売されている製品など];レチノール及びそのエステル(パルミチン酸レチニルを包含する)を挙げることができる。
角質肥厚膜の成熟を促進する物質
角質肥厚膜(これは、加齢によって損なわれ、トランスグルタミナーゼ活性の低下を招く)の成熟に関与する物質を、本発明の組成物に使用してもよい。挙げることができる例には、尿素及びその誘導体、そして特にNational StarchからのHydrovance(登録商標)及びロレアル(L'Oreal)の特許出願FR 2,877,220に挙げられている他の活性物質が含まれる。
角質肥厚膜(これは、加齢によって損なわれ、トランスグルタミナーゼ活性の低下を招く)の成熟に関与する物質を、本発明の組成物に使用してもよい。挙げることができる例には、尿素及びその誘導体、そして特にNational StarchからのHydrovance(登録商標)及びロレアル(L'Oreal)の特許出願FR 2,877,220に挙げられている他の活性物質が含まれる。
NOシンターゼ阻害剤
NOシンターゼに対して阻害作用を有する物質は、PCO(プロシアニドールオリゴマー);特にEuromed社により商品名「Leucocyanidines de raisins extra」の下で、又はIndena社により商品名Leucoselect(登録商標)の下で、又は最後にHansen社により商品名「Extrait de marc de raisin」の下で販売されているVitis vinifera種の植物エキス;好ましくはオリーブの木の葉から得られ、そして特にVinyals社からドライエキス状で、又はBiologia & Technologia社により商品名Eurol(登録商標)BTの下で販売されているOlea europaea種の植物エキス;及びGingko biloba種の植物エキス、好ましくはBeaufour社により商品名「Ginkgo biloba extrait standard」の下で販売されているこの植物の水性ドライエキス、並びにこれらの混合物から選択することができる。
NOシンターゼに対して阻害作用を有する物質は、PCO(プロシアニドールオリゴマー);特にEuromed社により商品名「Leucocyanidines de raisins extra」の下で、又はIndena社により商品名Leucoselect(登録商標)の下で、又は最後にHansen社により商品名「Extrait de marc de raisin」の下で販売されているVitis vinifera種の植物エキス;好ましくはオリーブの木の葉から得られ、そして特にVinyals社からドライエキス状で、又はBiologia & Technologia社により商品名Eurol(登録商標)BTの下で販売されているOlea europaea種の植物エキス;及びGingko biloba種の植物エキス、好ましくはBeaufour社により商品名「Ginkgo biloba extrait standard」の下で販売されているこの植物の水性ドライエキス、並びにこれらの混合物から選択することができる。
細胞のエネルギー代謝を刺激する物質
細胞のエネルギー代謝を刺激する活性物質は、例えば、ビオチン、Saccharomyces cerevisiaeエキス[SedermaからのPhosphovital(登録商標)など]、ピロリドンカルボン酸のナトリウム、マンガン、亜鉛及びマグネシウム塩の混合物、例えば、SolabiaからのPhysiogenyl(登録商標)、グルコン酸亜鉛、銅及びマグネシウム塩の混合物[SEPPICからのSepitonic M3(登録商標)など]、及びこれらの混合物;Saccharomyces cerevisiaeに由来するβ−グルカン[Mibelle AG Biochemistry社により販売されている製品など]から選択することができる。
細胞のエネルギー代謝を刺激する活性物質は、例えば、ビオチン、Saccharomyces cerevisiaeエキス[SedermaからのPhosphovital(登録商標)など]、ピロリドンカルボン酸のナトリウム、マンガン、亜鉛及びマグネシウム塩の混合物、例えば、SolabiaからのPhysiogenyl(登録商標)、グルコン酸亜鉛、銅及びマグネシウム塩の混合物[SEPPICからのSepitonic M3(登録商標)など]、及びこれらの混合物;Saccharomyces cerevisiaeに由来するβ−グルカン[Mibelle AG Biochemistry社により販売されている製品など]から選択することができる。
本発明はまた、前記と同義の少なくとも1つの組成物を皮膚に適用することからなる少なくとも1つの工程を含む、皮膚又はその外皮(毛髪、睫毛、爪など)の加齢の兆候を軽減又は防止するための皮膚の処置用の美容法に関する。
更に特に本発明の方法は、その皮膚が前記の皮膚加齢の兆候の少なくとも1つを示す個体の皮膚に、前記と同義の少なくとも1つの組成物を適用することからなる少なくとも1つの工程を含む。
更に特に本発明は、老化した、しわのある、あるいはゆるんだ及び/又はたるんだ皮膚又は皮膚の部位を有する個体の皮膚に、あるいは弾力性及び/又は堅さ及び/又は張りの消失を示す体の部位に、前記と同義の少なくとも1つの組成物を適用することからなる少なくとも1つの工程を含む。
本発明の組成物は、処置すべき皮膚又は外皮の一部に、特に顔、体、首、手、毛髪又は頭皮に、好ましくは毎日又は1日数回適用される。適用は、例えば、望まれる効果に応じて可変期間(一般的には3〜6週間)毎日繰り返されるが、連続的に延長するか又は継続してもよい。
1つの代替法では、本発明の組成物は、場合により充填物と合わせて注射によって投与される。具体的には、しわ及び/又は軟組織の容量の消失と闘うために採用される解決策の1つは、充填物(又は充填剤)の使用である。この充填は、ポリアクリルアミドゲル又はポリメチルメタクリレート(PMMA)粒子のような、再吸収が不可能な生成物を使用することにより達成されてもよい。しかしこれらの化合物は、炎症又は過敏症のようなタイプの不耐性反応を引き起こす場合がある。
タンパク質、脂肪、コラーゲン又はヒアルロン酸のような、再吸収可能な成分の使用が好ましい。しかし、これらの化合物は体内で比較的急速に分解されるため、その効力は低下する。これを克服するために、これらの成分の多少費用のかかる架橋を実行しなければならない。現在、薬剤で又は医療器具で使用されるヒアルロン酸は、ヒアルロン酸ナトリウムゲルの形である。本発明の単糖又はこれを含有する組成物はまた、メソセラピー(mesotherapy)により適用してもよい。メソセラピーは、活性物質、例えば、微量栄養物質、ビタミン及び/又はヒアルロン酸の表皮内及び/又は真皮内及び/又は皮下注射を介する処置法である。本組成物はこの手法により注射を介して多数の小滴の形で、表皮、真皮表皮接合部及び/又は真皮に、特に皮下層形成を実行するために投与される。メソセラピー法は、特にJacques Le Cozにより刊行物"Traite de mesotherapie"(Massonにより発行、2004年)に記載されている。顔に行われるメソセラピーはまた、メソリフト(mesolift)又はメソグロー(mesoglow)と呼ばれる。
よって本発明の別の目的は、前記と同義の少なくとも1つの有効量の単糖を、有効量のアデノシン又はその類似体と組合せて含む器具、特に医療器具であってよい。この器具は表皮内及び/又は真皮内及び/又は皮下注射に適したものであってよい。上記と同義の活性物質の組合せは、無菌媒体に溶解される。該器具は、少なくとも1つの他の化合物、例えば、少なくとも1つの再吸収可能な又は再吸収不可能な物質(上述のものなど)を含んでもよいが、これは場合により架橋されていてもよい。
該器具は、例えば、針の付いたシリンジ又は針のない注入器具[メソセラピーとして知られているケア法で使用されるものなど]であってもよい。器具を含むキットもまた想定してよく、該キットは、器具(特にシリンジ又は注入器具)、並びに上記と同義の活性物質、単糖及びアデノシン又は類似体の少なくとも1つの組合せを含む。該キットはまた針を含んでもよい。該器具は、即時使用型、即ち、プレフィルドであっても、又は使用前に充填する必要があってもよい。後者の場合、組成物又は別の器具(バイアルなど)は、活性物質、単糖及びアデノシン又は類似体の該組合せを、場合により少なくとも1つの他の活性化合物、例えば、少なくとも1つの再吸収可能な又は再吸収不可能な物質(上述の充填物など、これは場合により架橋されている)と合わせて含む。
本発明の組合せの注入は、皮膚又は外皮への、生理学的に許容しうる支持体中に少なくとも1つの上述のような他の活性物質を含む、別の化粧品組成物又は医薬組成物、好ましくは皮膚科学組成物の適用と同時に、又はその前若しくは後に実行することができる。
別の態様において、本発明はまた、i)少なくとも1つのコンパートメントを区切る容器(該容器は閉鎖部材により閉じられる);及びii)該コンパートメント内に入れられた、前記と同義の組成物を含む、化粧品アセンブリーに関する。
この容器はあらゆる適切な型であってよい。これは特に、瓶、管、ジャー、ケース、カン、サシェ又は箱の形であってよい。閉鎖部材は、取り外し可能なストッパー、フタ、カバー、切り取りストリップ又はキャップの形(特に容器に固定された本体と本体に連結したキャップとを含むタイプ)であってよい。これはまた、容器の選択的閉鎖を確実にする部材の形(特に、ポンプ、弁又はクラッパ)の形であってもよい。
この容器は、アプリケータと組合せてもよい。アプリケータは、例えば、特許FR 2,722,380に記載されたような細いブラシの形であってよい。生成物は、直接容器内に、又は間接的に入れられる。一例として、生成物は、特にワイプ若しくはパッドの形で含浸支持体上に配置し、箱又はサシェ中に(個別に又は複数で)配置することができる。生成物を組み込んだこのような支持体は、例えば、特許出願WO 01/03538に記載されている。
閉鎖部材は、ネジにより容器に連結してもよい。
あるいは、閉鎖部材と容器との間の連結は、ネジ以外の方法、特に差し込み機構を介して、クリック固定、つかみ、溶接、ボンディング又は磁気引力により行われる。「クリック固定」という用語は、詳細には、特に閉鎖部材の一部の弾性変形による材料のビード又はコードとの交差と、これに続く、ビード又はコードとの交差後の弾性による拘束のない位置への該一部の戻りとを伴う、任意のシステムを意味する。
この容器は少なくとも一部は、熱可塑性材料から作ることができる。挙げることができる熱可塑性材料の例は、ポリプロピレン又はポリエチレンを包含する。
あるいは、この容器は、非熱可塑性材料、特にガラス又は金属(又は合金)から作ることができる。
この容器は、特に管又は管瓶の形の、剛性の又は変形性の壁を有してもよい。この容器は、組成物の分配を開始又は促進するための手段を含んでもよい。一例として、この容器は、容器内の正の圧力(この正の圧力は、容器の壁の弾性(又は非弾性)絞り出しにより生じる)に応じて、組成物を排出させるように、変形性の壁を有してもよい。
前述の特許又は特許出願の内容は、引用例として本特許出願に取り込まれる。
1つの特定の態様において、本発明は、以下:
− アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの化合物を含む組成物A、
− 組成物Aとは別にコンディショニングされた、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの単糖を含む組成物B、
を含む化粧品アセンブリーに関する。
− アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの化合物を含む組成物A、
− 組成物Aとは別にコンディショニングされた、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの単糖を含む組成物B、
を含む化粧品アセンブリーに関する。
最後に、本発明は、皮膚及び/又はその外皮への組成物Aの投与(特に局所適用)の少なくとも1つの工程と、皮膚及び/又はその外皮への組成物Bの投与(特に局所適用)の少なくとも1つの工程とを含む、美容的又は皮膚科学処置法に関する。
本発明の組成物Aの投与は、組成物Bの投与と同時に、又は前若しくは後に実行することができる。前に特定されたように、組成物A及び組成物Bの投与は、局所的に、経口的に又は注射を介して実行することができる。
1つの代替法では、先ず組成物Aを投与し、次に組成物Bを投与する。別の代替法では、先ず組成物Bを投与し、次に組成物Aを投与する。
組成物A及びBは、2つの別の容器によるか又は単一の器具内でのいずれかで形成された、2つのコンパートメント内で別々にコンディショニングすることができる。「単一の器具」という用語は、これを介して2つのコンパートメントが強固に取り付けられた器具を意味する。このような器具は、特に熱可塑性材料で作られた、2つのコンパートメントの一体成形法により得られる。これはまた、特に密着、溶接又は他のクリック固定により、任意の型のアセンブリーから得られてもよい。
第1の実施態様において、2つの容器は互いに独立である。このような容器は種々の形であってよい。これらは特に、管、瓶又はドラムであってよい。
容器の一方及び/又はもう一方には、ポンプを作動させ、そして少なくとも1つの供給オリフィスを介して組成物を供給するための押しボタンが搭載された、手動操作ポンプを取り付けてもよい。
あるいは、容器の一方及び/又はもう一方は、特に噴射剤(詳しくは噴射ガス)を用いて加圧される。この場合、容器には、生成物を供給するためのノズル又は他の任意の拡散手段を取り付けた押しボタンが搭載された弁を装備していてもよい。
噴射剤は、特に容器内をスライドできるピストンを介して、又は中に組成物が入ったバッグの柔軟な壁を介して、供給又は分離すべき組成物との混合物であってもよい。
この容器は、種々の材料(プラスチック、ガラス又は金属)で作ることができる。
あるいはまた、2つのコンパートメントは、管内に形成された2つの同心性コンパートメントから形成され、そしてそこには空気の再取り込みのないポンプが搭載され、そして1つ又は2つの供給オリフィスを有する押しボタンが取り付けられる。管の中にはピストンが備えられており、そしてこれは、組成物が容器内から引き出される際に、ポンプの方向に上がる。このような供給モードは、特に練り歯磨きを供給するのに使用される。
本発明は、以下の実施例で更に詳細に説明するが、これらは本発明の分野の非限定例として示すものである。
実施例
実施例1
ケラチン細胞の増殖
実施例1
ケラチン細胞の増殖
プロトコール
ケラチン細胞(HaCat系)を2つの条件下で培養した:全成分培地(標準条件)及び成長因子欠損培地。この欠損培地は、細胞増殖の制御された遅延を引き起こす。そしてこれらの条件下では、培地の成長因子の欠損を補い、よって細胞増殖を再開させ、かつ/又は細胞代謝を刺激することができる化合物の作用を測定することが可能である。
ケラチン細胞(HaCat系)を2つの条件下で培養した:全成分培地(標準条件)及び成長因子欠損培地。この欠損培地は、細胞増殖の制御された遅延を引き起こす。そしてこれらの条件下では、培地の成長因子の欠損を補い、よって細胞増殖を再開させ、かつ/又は細胞代謝を刺激することができる化合物の作用を測定することが可能である。
ケラチン細胞増殖は、同じ細胞集団で3つのマーカーを用いて測定した:DNAレベル(これは細胞の数に比例する)(Cyquantプローブ)、細胞膜の構成極性脂質のレベル(Nile redプローブ)及びミトコンドリア呼吸(これは一般的細胞代謝を反映する)(XTTプローブ)。
結果
結果を図1及び2に示す。
結果を図1及び2に示す。
ケラチン細胞を、成長因子を枯渇させた培地で培養(これらの細胞増殖を有意に遅延させる培養条件)したとき、ラムノース及びマンノースの2つの単糖は、ケラチン細胞増殖を活性化できることを証明した。
この2つの化合物による細胞増殖の活性化は、未処理対照と比較して細胞の数が多いことにより明らかになった。
この細胞数の増加は、単糖を1mMで評価するとき、有意に上昇した、DNAレベル(Cyquant)、極性脂質のレベル(Nile redシグナル)及びミトコンドリア呼吸(XTTシグナル)により現れた。500μMで2つの分子はすでに効力を示した。
よってラムノース及びマンノースの2つの単糖は、ケラチン細胞増殖に影響を及ぼした。これらは、成長因子を枯渇させた培地中で培養したケラチン細胞の増殖を活性化したが、このことは未処理対照と比較して細胞の数が多いことにより明らかになった。
よってラムノース及びマンノースの2つの単糖は、ケラチン細胞増殖に影響を及ぼした。これらは、成長因子を枯渇させた培地中で培養したケラチン細胞の増殖を活性化したが、このことは未処理対照と比較して細胞の数が多いことにより明らかになった。
よってラムノース及びマンノースは、表皮再生を助長し、そして加齢にともなう表皮萎縮に対抗することにより、抗加齢効力を示した。
実施例2
繊維芽細胞の増殖
プロトコール
皮膚コンパートメントに及ぼす抗加齢効力を測定するために、全再構成皮膚のモデルでラムノースを試験した。
繊維芽細胞の増殖
プロトコール
皮膚コンパートメントに及ぼす抗加齢効力を測定するために、全再構成皮膚のモデルでラムノースを試験した。
簡単に述べると、使用した再構成皮膚のモデルは、Bellらにより記載されたものである(Bell E. et al., The reconstitution of living skin, J. Invest. Dermatol., 1983, July; 81):これは、多層化した表皮がその上に再構成された皮膚同等物を包含する;皮膚同等物は、酸可溶性コラーゲン、血清含有培地及び正常な成人繊維芽細胞から製造した。5日間の収縮後、この同等物にケラチン細胞を接種し、次に浸漬して6日間培養し、そして角質層を有する多層化及び分化した表皮を得るために、外に出して7日間培養した。
再構成した皮膚は、5mMラムノースにより培地中で2日間及び5日間処理した;処理後、再構成皮膚をTissue Tekに入れることにより、クリオスタットを用いて7μm厚さの凍結切片を作成した。次に作成した切片は、ヨウ化プロピジウムで染色して、繊維芽細胞の核のDNAを計数するために、これらを標識した。各再構成皮膚について、3つの凍結切片をランダムに調製した;各切片について2つの顕微鏡視野(25×対物レンズ)を蛍光顕微鏡により分析して写真を撮った。こうして真皮繊維芽細胞は、検討した6つの顕微鏡視野である全部で6つの画像上で、各再構成皮膚について計数した。真皮繊維芽細胞の数を、2点の動的段階で対照皮膚及びラムノースで処理した皮膚の間で比較した。
結果
結果を図3に示す。
結果を図3に示す。
ラムノースは、処理の48時間以内に再構成皮膚の真皮繊維芽細胞増殖の刺激を誘導することが判ったが、この刺激は、処理120時間の時点で30%〜35%の間の増加細胞として確認した(図3を参照のこと)。この刺激は、5mM(及び1mMでも)でのプロコラーゲンI合成の刺激(これはまた、細胞外マトリックスのこの主要タンパク質の分泌に関与する繊維芽細胞数の増加にも由来しうる)をともなうことに注目すべきである。
これらの2つの作用は、真皮コンパートメントの主要な細胞である繊維芽細胞の増殖及び代謝を刺激することにより、表皮コンパートメントで既に測定されたラムノースの抗加齢活性を補完する。
実施例3
プロコラーゲンIの合成
再構成皮膚の真皮におけるI型プロコラーゲンの間接免疫蛍光法による従来の検出法もまた、他のシリーズの凍結切片について実行した[抗procoll 1抗体(MAB 1912 Millipore)+FITC−結合複合体(112-095-068 Jackson Immunoresearch)]。切片の顕微鏡検査中に皮膚構造内の相対的位置を取得するために、ケラチン細胞及び繊維芽細胞の細胞核は、上述のようにヨウ化プロピジウムで染色することにより局在化させた。各再構成皮膚について3つの凍結切片をランダムに調製し、そして各切片について、2つの顕微鏡視野(25×対物レンズ)を蛍光顕微鏡により分析して写真を撮った。I型プロコラーゲンの量に比例する蛍光レベルを、対照皮膚及びラムノースで処理した皮膚の間で比較した。
プロコラーゲンIの合成
再構成皮膚の真皮におけるI型プロコラーゲンの間接免疫蛍光法による従来の検出法もまた、他のシリーズの凍結切片について実行した[抗procoll 1抗体(MAB 1912 Millipore)+FITC−結合複合体(112-095-068 Jackson Immunoresearch)]。切片の顕微鏡検査中に皮膚構造内の相対的位置を取得するために、ケラチン細胞及び繊維芽細胞の細胞核は、上述のようにヨウ化プロピジウムで染色することにより局在化させた。各再構成皮膚について3つの凍結切片をランダムに調製し、そして各切片について、2つの顕微鏡視野(25×対物レンズ)を蛍光顕微鏡により分析して写真を撮った。I型プロコラーゲンの量に比例する蛍光レベルを、対照皮膚及びラムノースで処理した皮膚の間で比較した。
120時間の培養時の対照再構成皮膚の切片に相当する画像1(図4)では、真皮繊維芽細胞により合成されたI型プロコラーゲンの存在が、画像の下の部分に位置する緑色の蛍光により現れた。多くのケラチン細胞核により視覚化しうる表皮の基底部分(密な細胞組織)は、画像の上の部分に見分けることができた。真皮(あまり密ではない細胞組織)もまた、真皮細胞外マトリックス内の繊維芽細胞のランダムな分布を明らかにした。例えば、1mMラムノースで120時間処理した再構成皮膚の切片に相当する画像2(図4)では、対照皮膚(画像1)で観察されたものと比較すると、緑色の蛍光の顕著な上昇に気づき、また蛍光シグナルの分布には、新たに合成されたI型プロコラーゲンの繊維性が明瞭に現れた。緑色の蛍光のこの上昇は、ラムノース処理が繊維芽細胞によるI型プロコラーゲンの合成を強く刺激したことを示している。
これらの結果は、ラムノースが繊維芽細胞代謝を刺激できることを明瞭に示しているが、この代謝は、加齢の過程で、その再生よりも細胞外マトリックスの分解の方へとバランスが傾くようになる。
真皮繊維芽細胞の代謝及び増殖の両方を刺激することにより、ラムノースは明らかに真皮に対してその抗加齢効力を実証しており、この効力は表皮コンパートメントに関して測定されたものを補完している。
実施例4
ラムノース+アデノシンの組合せ:皮膚生理機能(真皮繊維芽細胞によるプロコラーゲンI合成の刺激)に及ぼすアデノシンとラムノースの抗加齢作用の相補性の証明
1.使用した細胞
ヒト真皮繊維芽細胞は、乳房又は腹部手術により入手した(真皮乳頭層又は真皮網状層から得られる繊維芽細胞の間で差は無い)。これらは9代継代で使用し、以下を補足したDMEM培地(Invitrogen 21969035)中で37℃及び5% CO2でコンフルエンスになるまで培養した:
− 10%ウシ胎仔血清(FCS)、
− 2mM L−グルタミン(Invitrogen 25030024)、
− ペニシリン、50IU/mL、
− ストレプトマイシン、50μg/mL(Invitrogen 15070063)、
− ピルビン酸ナトリウム(Invitrogen 11360039)、
− 非必須アミノ酸(Invitrogen 11140035)。
活性成分のための試験培地は、上記したものと同じとした。
ラムノース+アデノシンの組合せ:皮膚生理機能(真皮繊維芽細胞によるプロコラーゲンI合成の刺激)に及ぼすアデノシンとラムノースの抗加齢作用の相補性の証明
1.使用した細胞
ヒト真皮繊維芽細胞は、乳房又は腹部手術により入手した(真皮乳頭層又は真皮網状層から得られる繊維芽細胞の間で差は無い)。これらは9代継代で使用し、以下を補足したDMEM培地(Invitrogen 21969035)中で37℃及び5% CO2でコンフルエンスになるまで培養した:
− 10%ウシ胎仔血清(FCS)、
− 2mM L−グルタミン(Invitrogen 25030024)、
− ペニシリン、50IU/mL、
− ストレプトマイシン、50μg/mL(Invitrogen 15070063)、
− ピルビン酸ナトリウム(Invitrogen 11360039)、
− 非必須アミノ酸(Invitrogen 11140035)。
活性成分のための試験培地は、上記したものと同じとした。
2.事前の細胞傷害性
化合物の細胞傷害性は、同じ繊維芽細胞細胞について、MTTを用いる試験と細胞単層の形態分析により5日間にわたって評価した。
− プレート: 48ウェル
− 前培養: 24時間
− 細胞/ウェル(1cm2): 104細胞/cm2
− レプリカ: 6
− 接触時間: 5日間
− パラメータ: MTT及び形態
化合物の細胞傷害性は、同じ繊維芽細胞細胞について、MTTを用いる試験と細胞単層の形態分析により5日間にわたって評価した。
− プレート: 48ウェル
− 前培養: 24時間
− 細胞/ウェル(1cm2): 104細胞/cm2
− レプリカ: 6
− 接触時間: 5日間
− パラメータ: MTT及び形態
3.処置及びプロコラーゲンIのアッセイ
繊維芽細胞は、事前の細胞傷害性と同じ細胞密度で、10%DMEM培地中で継代培養(D0)し、37℃及び5% CO2でインキュベートした。細胞の接着(D1)後、培地を除去し、試験生成物を含有するか又は含有しない(対照)培地と交換した。次にDMEM培地は、血清の存在による過度に高いベースシグナルを避けるために1% FCSを含有させた。
繊維芽細胞は、事前の細胞傷害性と同じ細胞密度で、10%DMEM培地中で継代培養(D0)し、37℃及び5% CO2でインキュベートした。細胞の接着(D1)後、培地を除去し、試験生成物を含有するか又は含有しない(対照)培地と交換した。次にDMEM培地は、血清の存在による過度に高いベースシグナルを避けるために1% FCSを含有させた。
アデノシン/ラムノースの組合せは、ウェル中それぞれ10μM及び1mMの用量で使用した。
プロコラーゲンIの産生について繊維芽細胞の一般的応答を観察するために、細胞を37℃で5日間インキュベートした。
各実験条件は三重測定で行った。
インキュベーション後、培地を取り出し、培地中に存在するプロコラーゲンIの量を、特異的ELISAアッセイキット(Procollagen Type I C-Peptide EIA Kit, Bio-Whittaker MK101)を使用して測定した。
細胞形態の観察及びMTTを用いる生存度試験は、対応する細胞叢で行った。
結果
ラムノース/アデノシンの組合せは、真皮繊維芽細胞によるプロコラーゲンIの産生を刺激した。
ラムノース/アデノシンの組合せは、真皮繊維芽細胞によるプロコラーゲンIの産生を刺激した。
実施例5
本発明の化粧品組成物の調製例
本発明の化粧品組成物の調製例
組成物は、1日に2回で6ヶ月間適用すると、顔の見かけの年齢の全体的改善、特に表情じわの出現の減少と肌の色つやの改善を介しての改善を観察した。
実施例6
本発明の化粧品組成物の調製例
本発明の化粧品組成物の調製例
実施例7
本発明の化粧品組成物の調製例
本発明の化粧品組成物の調製例
実施例8
本発明の化粧品組成物の調製例
抗加齢顔用デイクリーム
フェーズA1:
− Stearinerie Dubois社から販売されているジステアリン酸スクロース 1.75%
− ICI社から商品名Tween 61の下で販売されている、4molのエチレンオキシドでオキシエチレン化したステアリン酸ソルビタン 1.15%
− ステアリン酸 0.75%
− ヘプタン酸ステアリル 4.00%
− ワセリン(コーデックス規格) 1.50%
− アボカド油 3.20%
− ホホバ油 3.00%
− 揮発性シリコーン油 2.70%
− 酢酸ビタミンE 1.00%
− ビタミンFグリセリド 3.00%
本発明の化粧品組成物の調製例
抗加齢顔用デイクリーム
フェーズA1:
− Stearinerie Dubois社から販売されているジステアリン酸スクロース 1.75%
− ICI社から商品名Tween 61の下で販売されている、4molのエチレンオキシドでオキシエチレン化したステアリン酸ソルビタン 1.15%
− ステアリン酸 0.75%
− ヘプタン酸ステアリル 4.00%
− ワセリン(コーデックス規格) 1.50%
− アボカド油 3.20%
− ホホバ油 3.00%
− 揮発性シリコーン油 2.70%
− 酢酸ビタミンE 1.00%
− ビタミンFグリセリド 3.00%
フェーズA2:
− Dow Corningから商品名Q2-1403 Fluidの下で販売されているシリコーンゴム 3.00%
− プロピルパラベン 0.2%
− 香料 0.3%
フェーズB:
− グリセロール 3.00%
− ヒドロキシプロリン 1.00%
− D−パンテノール 1.00%
− トリエタノールアミン 0.35%
− ラムノース 3.00%
− アデノシン 0.2%
− メチルパラベン 0.3%
− 脱塩水 適量 100%
フェーズC:
− アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド(ClariantからのHostacerin AMPS) 1%
− Dow Corningから商品名Q2-1403 Fluidの下で販売されているシリコーンゴム 3.00%
− プロピルパラベン 0.2%
− 香料 0.3%
フェーズB:
− グリセロール 3.00%
− ヒドロキシプロリン 1.00%
− D−パンテノール 1.00%
− トリエタノールアミン 0.35%
− ラムノース 3.00%
− アデノシン 0.2%
− メチルパラベン 0.3%
− 脱塩水 適量 100%
フェーズC:
− アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド(ClariantからのHostacerin AMPS) 1%
Claims (14)
- 生理学的に許容しうる媒体中に、マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを含む化粧品組成物であって、ここで該追加の化合物の量が、組成物の総重量に対して0.01〜10重量%の間であり、かつ
ここで、アデノシン又はその類似体が、アデノシン、2’−デオキシアデノシン、2’,3’−イソプロピリデンアデノシン、トヨカマイシン、1−メチルアデノシン、N−6−メチルアデノシン、アデノシンN−オキシド、6−メチルメルカプトプリンリボシド、6−4クロロプリンリボシド、フェニルイソプロピルアデノシン(PIA)、1−メチルイソグアノシン、N6−シクロヘキシルアデノシン(CHA)、N6−シクロペンチルアデノシン(CPA)、2−クロロ−N6−シクロペンチルアデノシン、2−クロロアデノシン、N6−フェニルアデノシン、2−フェニルアミノアデノシン、MECA、N6−フェネチルアデノシン、2−p−(2−カルボキシエチル)フェネチルアミノ−5’−N−エチルカルボキサミドアデノシン(CGS−21680)、N−エチルカルボキサミドアデノシン(NECA)、5’−(N−シクロプロピル)カルボキサミドアデノシン、DPMA(PD129,944)、メトリフジル、エリトロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)−アデニン(EHNA)、ヨードツベルシジン、式(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であって、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味するか、あるいはこれらが結合している酸素原子と一緒にイソプロピリデン基を形成し;
R3は、以下:
(i)場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C10若しくは不飽和C2−C10、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C10炭化水素ベースの基、あるいは
(ii)−COR4基(R4は、場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C9若しくは不飽和C2−C9、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C9炭化水素ベースの基を意味する)、あるいは
(iii)ビオチン系エステル基
を意味し;
R’及びR”は、水素原子;場合により−OZ、−NZZ’及び−COOZ(Z及びZ’は、互いに独立に、水素原子、あるいは直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する)から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する]で示される化合物;並びにその塩、光学異性体及び溶媒和物から選択される組成物。 - 少なくとも1つのマグネシウム塩及び少なくとも1つのカリウム塩をも含む、請求項1に記載の組成物。
- マグネシウム塩が、硫酸マグネシウムであることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
- カリウム塩が、グリチルリチン酸二カリウムであることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
- アデノシン類似体が、2’−デオキシアデノシン、2’,3’−イソプロピリデンアデノシン、トヨカマイシン、1−メチルアデノシン、N−6−メチルアデノシン、アデノシンN−オキシド、6−メチルメルカプトプリンリボシド及び6−4クロロプリンリボシドにより形成される群から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- アデノシン類似体が、フェニルイソプロピルアデノシン(PIA)、1−メチルイソグアノシン、N6−シクロヘキシルアデノシン(CHA)、N6−シクロペンチルアデノシン(CPA)、2−クロロ−N6−シクロペンチルアデノシン、2−クロロアデノシン、N6−フェニルアデノシン、2−フェニルアミノアデノシン、MECA、N6−フェネチルアデノシン、2−p−(2−カルボキシエチル)フェネチルアミノ−5’−N−エチルカルボキサミドアデノシン(CGS−21680)、N−エチルカルボキサミドアデノシン(NECA)、5’−(N−シクロプロピル)カルボキサミドアデノシン、DPMA(PD129,944)及びメトリフジルにより形成される群から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- アデノシン類似体が、エリトロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)アデニン(EHNA)及びヨードツベルシジンにより形成される群から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
- アデノシン類似体が、以下の式(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であって、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味するか、あるいはこれらが結合している酸素原子と一緒にイソプロピリデン基を形成し;
R3は、以下:
(i)場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C10若しくは不飽和C2−C10、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C10炭化水素ベースの基、あるいは
(ii)−COR4基(R4は、場合により−OR’、−NR’R”、−COOR’、−CONR’R”、−CF3、−F、−OCF3、−CN及び−NO2から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C9若しくは不飽和C2−C9、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C9炭化水素ベースの基を意味する)、あるいは
(iii)ビオチン系エステル基
を意味し;
R’及びR”は、水素原子;場合により−OZ、−NZZ’及び−COOZ(Z及びZ’は、互いに独立に、水素原子、あるいは直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する)から選択される少なくとも1つの基で置換されている、直鎖の飽和C1−C6若しくは不飽和C2−C6、又は分岐の飽和若しくは不飽和C3−C6炭化水素ベースの基を意味する]で示される化合物;並びにその塩、光学異性体及び溶媒和物から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。 - 追加の化合物が、アデノシンであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 単糖の量が、組成物の総重量に対して0.001〜30重量%の間、特に組成物の総重量に対して0.1〜10重量%の間、そして更に特に0.5〜6重量%の間である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
- 皮膚若しくはその外皮への局所投与、経口投与又は皮膚注射に適していることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
- 皮膚又はその外皮の加齢の兆候を軽減又は防止するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の組成物の美容的使用。
- しわ及び/又は小じわの特徴を軽減又は防止するための、請求項12に記載の使用。
- マンノース、ラムノース及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの単糖と、アデノシン、その類似体、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の化合物との組合せを少なくとも含む器具であって、表皮内及び/又は真皮内及び/又は皮下注射に適した器具。
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