JP2010154102A - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】個別制御情報がマッピングされるリソース要素数が一定でない場合であっても、PUSCHにおいて所望の伝送品質を実現する。
【解決手段】本発明に係る無線基地局eNBは、PUSCHにおいて、の移動局に割り当てられる1つ又は複数の第1リソースブロックにおける受信品質、及び、第1リソースブロック内で個別制御情報の送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて、受信品質の補正値を算出する算出部12と、受信品質の補正値に基づいて、第一リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数を選択する選択部13とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動局から、上りリンク共有チャネルにおいて該移動局に対して割り当てられたリソースブロックを用いて送信される所定情報を受信するように構成されている無線基地局及び通信制御方法に関する。
3GPPで規定されているLTE(Long Term Evolution)方式では、無線基地局eNBが、測定した上りリンクにおける受信品質(例えば、受信電力や信号対干渉比SIRや信号対干渉雑音比SINRやパスロス等)に基づいて、上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)の変調方式やチャネル符号化率を制御する「AMC(Adaptive Modulation and Coding)制御」が適用されている。
ここで、ある変調方式において、チャネル符号化率に応じて、単位時間あたりの所定周波数リソース(例えば、リソースブロック単位の無線リソース)によって伝送可能なビット数(TBS:Transport Block Size)が決まる。
したがって、LTE方式の上りリンクのAMC制御では、受信SIR等の上りリンクの受信品質に基づいて、変調方式及びTBSを制御するように構成されている。
特願2004-136662号
ここで、図5(a)に示すように、3GPPで規定されているHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式では、各移動局MSに対して、時間スロットごとに、下り共有データチャネル(HS-DSCH:High Speed Downlink Shareed Channel)用のコードリソース(無線リソース)を割り当てるように構成されており、無線リソースの割り当て単位は、一定である。
一方、図5(b)に示すように、3GPPで規定されているLTE(Long Term Evolution)方式の上りリンクでは、各移動局MSに対して、時間スロット(サブフレーム)ごとに、PUSCH用の無線リソースを割り当てるように構成されている。
LTE方式の上りリンクにおける無線リソースは、上りリンク共有チャネルに対して、システム帯域幅を所定帯域幅ごとに区切ったリソースブロック単位で割り当てられるように構成されている。
具体的には、リソースブロックは、周波数方向及び時間方向の二次元平面で定義される上りリンク共有チャネルに対する無線リソースの最小割り当て単位であり、時間方向の7個のSC(Single Carrier)-FDMAシンボルと周波数方向の12個のサブキャリアによって構成されている。
なお、リソースブロックを構成する要素を「リソース要素」と呼び、各リソースブロックは、12×7個のリソース要素(=SC-FDMAシンボル)によって構成されている。
LTE方式の上りリンクでは、移動局UEはPUSCHを送信しないタイミングでは、制御情報(下りリンク共有チャネルに対する送達確認情報、受信品質情報(Channel Quality Indicator)、スケジューリング要求(Scheduling Request)等)を物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)で送信する。
しかしながら、LTE方式では、PUSCHにより上りリンクデータおよび制御情報を同一タイミングで送信する場合には、かかる移動局UEに対して割り当てられているリソースブロックに、上りリンクデータチャネルと制御情報を多重およびマッピングして送信するように構成されており、送信される制御情報の情報量に応じて、制御情報がマッピングされるリソース要素数が変わるため、上りリンク共有チャネルにおけるチャネル符号化後のビット数が変わり、同じ変調方式及びTBSが選択された場合であっても、上りリンク共有チャネルにおけるチャネル符号化率が異なってしまい、所望の伝送品質(例えば、BLER)を実現することができなくなるという問題点があった。
また、LTE方式の上りリンクでは移動局UEは上りリンクの同期維持、および、無線基地局における上りリンクの無線チャネル状態の測定ために、Sounding Reference Signal(SRS)と呼ばれる参照信号を送信する。SRSは、無線基地局の指定する特定のサブフレームにおける末尾のSC-FDMAシンボルに多重される。
したがって、他移動局のSRSも含め、SRSの多重の有無によっても、上りリンク共有チャネルで使用できるリソース要素数が変わり、同じ変調方式及びTBSが選択された場合であっても、上りリンク共有チャネルにおけるチャネル符号化率が異なってしまい、所望の伝送品質(例えば、BLER)を実現することができなくなるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、制御情報がマッピングされるリソース要素数一定でない場合であっても、さらに、同一サブフレームにおけるSRSの多重の有無によらず、上りリンクデータチャネルにおいて所望の伝送品質(例えば、BLER)を実現することができる無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動局から、該移動局に対して割り当てた第1リソースブロックを用いて送信される所定情報を受信するように構成されている無線基地局であって、前記上りリンク共有チャネルにおいて、該移動局に割り当てられた1つ又は複数の第1リソースブロックにおける該移動局の送信信号の受信品質、及び、該第1リソースブロック内で個別制御情報の送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて、該受信品質の補正値を算出するように構成されている算出部と、前記受信品質の補正値に基づいて、前記第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数を選択するように構成されている選択部とを具備することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、個別制御情報がマッピングされるリソース要素数が一定でない場合であっても、上りリンクデータチャネルにおいて所望の伝送品質(例えば、BLER)を実現することができる無線基地局及び通信制御方法を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、無線基地局eNBと、移動局UEとを具備している。
本実施形態に係る移動通信システムでは、無線アクセス方式として、下りリンクについては「OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式」が適用され、上りリンクについては「SC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式」が適用されている。
OFDM方式は、の周波数帯域を複数のサブキャリアに分割し、サブキャリア上にデータを載せて伝送を行う方式である。かかるOFDM方式によれば、サブキャリアを周波数軸上で一部重なりあいながらも互いに干渉することなく密に並べることで、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることができる。
また、SC-FDMA方式は、の周波数帯域を分割し、複数の移動局UEの間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、複数の移動局UEの間における干渉を低減することができる伝送方式である。
また、SC-FDMA方式によれば、送信電力の変動が小さくなる特徴を有することから、移動局UEの低消費電力化及び広いカバレッジを実現することができる。
本実施形態に係る移動通信システムでは、上りリンクにおいて、移動局UEが、無線基地局eNBに対して、PUSCHやPUCCH(Physical Uplink Control Channel)等を送信する。
前記PUSCHよりデータ信号が送信され、前記PUCCHにより制御情報が送信される。前記制御情報には、下りリンクの共有チャネルに関する送達確認情報(ACK information)や、下りリンクの受信品質情報(Channel Quality Indicator: CQI)、ランクインディケータ、スケジューリング要求信号(Scheduling Request)等が含まれる。
なお、同一のサブフレームにおいて、前記データ信号及び前記制御情報の両方を送信する場合には、前記PUSCHに、前記データ信号と前記制御情報が多重されて送信される。この場合、前記データ信号がマッピングされるリソース要素の数は、前記制御情報がマッピングされるリソース要素の分だけ低減される。
また、移動局UEによる前記PUSCHの送信は、下りリンクにおいて無線基地局eNBより送信されるPDCCHに基づいて行われる。すなわち、移動局UEは、自局宛の、PUSCHの送信を指示するPDCCHを受信した場合に、所定のタイミングにおいて、PUSCHの送信を行う。
ここで、前記PUSCHの送信を指示するPDCCHには、前記PUSCHの周波数リソース、すなわち、リソースブロックに関する情報、変調方式、データサイズ等の情報が含まれる。前記PUSCHの送信を指示するPDCCHは、「UL Scheduling Grant」と呼ばれてもよい。また、Downlink Control InformationのFormatとしては、「Format 0」が用いられてもよい。
下りリンクにおいては、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)やPUSCH(Physical Downlink Shared Channel)等を送信する。
図2に示すように、無線基地局eNBは、測定部11と、SIRAdjusted算出部12と、変調方式・TBS選択部13と、通知部14とを具備している。
SIR取得部11は、所定タイミングで、各移動局UEについての上りリンクにおける受信品質を測定するように構成されている。
以下、本実施形態では、かかる受信品質の代表としてSIRを用いて説明するが、本発明は、他の受信品質の指標を用いたケースにも適用可能である。例えば、前記受信品質は、サウンディング用のリファレンス信号を用いて算出されてもよいし、復調用のリファレンス信号を用いて算出されてもよい。
SIRAdjusted算出部12は、PUSCH(上りリンク共有チャネル)において移動局UEに対して割り当てられた1つ又は複数の第1リソースブロックにおけるSIR「SIRallocated」、及び、第1リソースブロック内で上述の制御情報の送信或いはSounding Reference Signalの多重に割り当てられるリソース要素の数に基づいて、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されている。
以下、制御情報の送信に割当てられるリソース要素数に応じた第1リソースブロックにおけるSIRの補正値「SIRAdjusted」の算出方法1、Sounding Reference Signalの多重に割当てられるリソース要素数に応じた第1リソースブロックにおけるSIRの補正値「SIRAdjusted」の算出方法2、及び、制御情報の送信およびSounding Reference Signalの多重に割当てられるリソース要素数に応じた第1リソースブロックにおけるSIRの補正値「SIRAdjusted」の算出方法3のそれぞれについて説明する。
第1に、上述の算出方法1について説明する。かかる算出方法1において、 SIRAdjusted算出部12は、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔControl_resource」によって、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されている。
ここで、「ΔControl_resource」は、上述の第1リソースブロック内で制御情報の送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータである。
また、「SIRoffset」は、移動局UEからPUSCHを介して送信された所定情報の無線基地局eNBにおける受信結果(OK/NG)に応じて増減するオフセット値である。
すなわち、SIRAdjusted算出部12は、(式1)に示すように、各移動局UEに対して割り当てられているPUSCHにおける受信結果(OK/NG/DTX)に基づいてSIRoffsetを調整するように構成されてもよい。
Figure 2010154102
ここで、DTXとは、「PUSCHが移動局から送信されなかった」という判定結果であり、これは、前記移動局が、該PUSCHの送信を指示するPDCCH(UL Scheduling Grant)の検出をミスしたことを意味する。この場合、該移動局は、自局宛にPUSCHの送信するように指示されたことを検知しないため、結果として、PUSCHを送信しないことになる。
また、Δadj及びBLERtargetは、前記SIRoffsetを調節するためのパラメータである。前記BLERtargetは、前記PUSCHのための目標の誤り率であってもよい。
さらに、「SIRoffset」は、PUSCHを介して送信される所定情報の優先度、例えば、PUSCHにマッピングされている論理チャネルグループに基づいて算出されてもよい。例えば、SIRoffsetは、以下の式に示すように、PUSCHを介して送信される論理チャネルグループの優先度(Logical Channel Group Priority)に基づいて調整されてもよい。
Figure 2010154102
なお、Δpriorityは、PUSCHを介して送信される論理チャネルが分類される論理チャネルグループ毎に設定されるオフセット値である。例えば、DCCHを送信する場合には、Δpriority=1dBと設定されてもよい。この場合、見かけ上のSIRが小さくなることにより、該PUSCHの誤り率が小さくなる。結果として、DCCHの誤り率を低減し、C−planeの遅延を低減することが可能となる。
なお、一般的に、前記論理チャネルグループには、優先度が付与されている。すなわち、論理チャネルグループ毎に、上述したSIRoffsetの適用を行うことにより、優先度に応じたSIRの調節処理を行うことが可能となる。
上述した説明において、優先度として、論理チャネルグループ(Logical Channel)が用いられたが、代わりに、QoSや「QoS Class Identifier(QCI)」や「Priority Class」や「Logical Channel Priority」が用いられてもよい。
なお、上述した移動局UEからPUSCHを介して送信された所定情報の無線基地局eNBにおける受信結果(OK/NG/DTX)に基づいたSIRoffsetの調整、及び、PUSCHを介して送信される論理チャネルグループの優先度に基づいたSIRoffsetの調整は、両方行われてもよく、或いは、どちらか一方のみが行われてもよく、或いは、そのいずれも行われなくてもよい。いずれの場合においても、後述する、パラメータ「ΔControl_resource」が算出され、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出する処理が適用されることができる。
例えば、SIRAdjusted算出部12は、以下の2種類の算出方法によって、パラメータ「ΔControl_resource」について算出することができる。
第1の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
によって、パラメータ「ΔControl_resource」を算出するように構成されていてもよい。
ここで、「NRE」は、上述の第1リソースブロック内のリソース要素の数であり、「NRE,Control_resource」は、上述の第1リソースブロック内で制御情報の送信に割り当てられるリソース要素の数である。
制御情報の送信用無線リソース量は、割り当てられたPUSCHで送信する共有データチャネルのTBSや変調方式、及び、制御チャネルに対するデータチャネルからの品質を調整するオフセット量により決定される。
したがって、未だ共有データチャネルに対して送信するTBSや変調方式等が決定されていない場合には、制御情報の送信用無線リソース量を正確に見積もることは困難となるので、下記のように、送信予定の制御情報ビット数からリソース量を見積もってもよい。
Figure 2010154102
ここで、Numbit,controlは、送信すべき制御情報の符号化前のビット数としてもよいし、符号化後のビット数としてもよい。また、Coefadjustは、補正係数であってもよいし、任意のパラメータであってもよい。
第2の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
を満足する最大の「ΔControl_resource」を、パラメータ「ΔControl_resource」として算出するように構成されていてもよい。
ここで、「TBS」は、インデックス値「x」に対応するTBSである。すなわち、SIRAdjusted算出部は、各インデックス値「x」に対応する「TBS」の値を管理するように構成されている。
第2に、上述の算出方法2について説明する。かかる算出方法2において、SIRAdjusted算出部12は、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔSRS」によって、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されている。
ここで、「ΔSRS」は、上述の第1リソースブロック内でSounding Reference Signalの多重に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータである。
例えば、SIRAdjusted算出部12は、以下の2種類の算出方法によって、パラメータ「ΔSRS」について算出することができる。
第2の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
によって、パラメータ「ΔSRS」を算出するように構成されていてもよい。
ここで、「NRE」は、上述の第1リソースブロック内のリソース要素の数であり、「NRE,SRS」は、上述の第1リソースブロック内でSounding Reference Signalの多重に割り当てられるリソース要素の数である。
第2の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
を満足する最大の「ΔSRS」を、パラメータ「ΔSRS」として算出するように構成されていてもよい。
第3に、上述の算出方法3について説明する。かかる算出方法3において、 SIRAdjusted算出部12は、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔControl_resource&SRS」によって、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されている。
ここで、「ΔControl_resource&SRS」は、上述の第1リソースブロック内で制御情報の送信及びSounding Reference Signalの多重に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータである。
例えば、SIRAdjusted算出部12は、以下の2種類の算出方法によって、パラメータ「ΔControl_resource&SRS」について算出することができる。
第3の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
によって、パラメータ「ΔControl_resource&SRS」を算出するように構成されていてもよい。
ここで、「NRE」は、上述の第1リソースブロック内のリソース要素の数であり、「NRE,Control_resource&SRS」は、上述の第1リソースブロック内でSounding Reference Signalの多重に割り当てられるリソース要素の数である。
第3の算出方法において、SIRAdjusted算出部12は、
Figure 2010154102
を満足する最大の「ΔControl_resource&SRS」を、パラメータ「ΔControl_resource&SRS」として算出するように構成されていてもよい。
変調方式・TBS選択部13は、「第1リソースブロックの数」、及び、SIRAdjusted算出部12によって算出されたSIRの補正値「SIRAdjusted」に基づいて、第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数(TBS)を選択するように構成されている。
例えば、変調方式・TBS選択部13は、図3に示す「SIR」と「TBS」と「変調方式」との対応表を参照して、SIRAdjusted算出部12によって算出されたSIRの補正値「SIRAdjusted」に対応する「TBS」及び「変調方式」を、第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数(TBS)として選択するように構成されていてもよい。
ここで、かかる対応表は、「第1リソースブロックの数」毎に設けられているものとする。
通知部14は、第1リソースブロック、及び、変調方式・TBS選択部13によって選択された変調方式及びTBSについて、PDCCHを介して、移動局UEに対して通知するように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて、無線基地局eNBが、PUSCH#1において、移動局UEから、かかる移動局UEに対して割り当てられた第1リソースブロックを用いて送信される所定情報(上りリンクデータ)を受信する動作について説明する。
図4に示すように、ステップS101において、無線基地局eNBが、PUSCH#1において、移動局UEに割当てられた複数のリソースブロック#1におけるSIR「SIRallocated」、及び、SIRoffsetの補正値「SIRoffsetAdjusted」を算出する。
具体的には、無線基地局eNBは、
Figure 2010154102
によって、パラメータ「ΔControl_resource」を算出し、「SIRoffsetAdjusted=SIRoffset−ΔControl_resource」によって、SIRoffsetの補正値「SIRoffsetAdjusted」を算出する。
無線基地局eNBは、ステップS102において、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffsetAdjusted」によって、SIRの補正値「SIRAdjusted」を算出する。
ステップS103において、無線基地局eNBは、図3に示す「第1リソースブロックの数」毎に設けられている「SIR」と「TBS」と「変調方式」との対応表を参照して、算出されたSIRの補正値「SIRAdjusted」に対応する「TBS」及び「変調方式」を、第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数(TBS)として選択する。
ステップS104において、無線基地局eNBは、第1リソースブロック及び選択された変調方式及びTBSについて、PDCCHを介して、移動局UEに対して通知する。
なお、無線基地局eNBは、図4及び図5の動作を、時間スロット(サブフレーム)ごとに行うように構成されていてもよい。
移動局は、PDCCHを介して通知された第2リソースブロックにおいて、指定された変調方式及びTBSを用いて、所定の時間スロット(サブフレーム)において、所定情報の送信を行う。
一方、無線基地局においては、PDCCHで指定した、第1リソースブロックにおいて、指定された変調方式及びTBSで送信される所定情報の受信を行う。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる移動局UEによれば、LTE方式のように、各リソースブロックによって伝送可能なビット数が一定でない場合であっても、PUSCHにおいて所望の伝送品質を実現することができる。
なお、上述の無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局によって管理されている「SIR」と「TBS」と「変調方式」との対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局が上りリンクチャネルを介して所定情報を受信する動作について示すフローチャートである。 HSDPA方式における下りリンク共有データチャネル及びLTE方式における物理上りリンク共有チャネルに対する無線リソースの割り当て方法の一例を示す図である。
符号の説明
eNB…無線基地局
11…取得部
12…SIRAdjusted算出部
13…変調方式・TBS選択部
14…通知部

Claims (11)

  1. 特定移動局に対して、上りリンク共有チャネルにおいて所定情報を送信することを指示する制御信号を送信し、かつ、該特定移動局から、上りリンク共有チャネルにおいて該特定移動局に対して割り当てられた第1リソースブロックを用いて送信される前記所定情報を受信するように構成されている無線基地局であって、
    前記上りリンク共有チャネル用の無線リソースのうち、該特定移動局に割り当てられている1つ又は複数の第1リソースブロックにおける該特定移動局の送信信号の受信品質、及び、該第1リソースブロック内で制御情報或いはSounding Reference Signalの送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて、該受信品質の補正値を算出するように構成されている算出部と、
    前記受信品質の補正値に基づいて、前記第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数を選択するように構成されている選択部と、
    前記第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及びビット数を、前記制御信号の一部として送信する送信部とを具備することを特徴とする無線基地局。
  2. 前記算出部は、前記受信品質を「SIRallocated」とし、前記第1リソースブロック内で前記個別制御情報の送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータを「ΔControl_resource」とし、前記所定情報の前記無線基地局における受信結果に応じて増減するオフセット値を「SIRoffset」とした場合に、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔControl_resource」によって、前記干渉量の補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記算出部は、
    前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記上りリンク制御チャネルの送信に割り当てられる前記リソース要素の数を「NRE,Control_resource」とした場合に、
    Figure 2010154102
    によって、前記パラメータ「ΔControl_resource」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記算出部は、
    インデックス値「x」に対応する前記ビット数を「TBS」とし、前記第1リソースブロック内で前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記個別制御情報送信用の無線リソースとして割り当てられている前記リソース要素の数を「NRE,Control_resource」とした場合に、
    Figure 2010154102
    を満足する最大の「ΔControl_resource」を、前記パラメータ「ΔControl_resource」として算出するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
  5. 前記算出部は、前記受信品質を「SIRallocated」とし、前記第1リソースブロック内で前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータを「ΔSRS」とし、前記移動局より上りリンク共有チャネルを介して送信された所定情報の前記無線基地局における受信結果に応じて増減するオフセット値を「SIRoffset」とした場合に、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔSRS」によって、前記干渉量の補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  6. 前記算出部は、
    前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられる前記リソース要素の数を「NRE,SRS」とした場合に、
    Figure 2010154102
    によって、前記パラメータ「ΔSRS」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の無線基地局。
  7. 前記算出部は、
    インデックス値「x」に対応する前記ビット数を「TBS」とし、前記第1リソースブロック内で前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられている前記リソース要素の数を「NRE,SRS」とした場合に、
    Figure 2010154102
    を満足する最大の「ΔSRS」を、前記パラメータ「ΔSRS」として算出するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の無線基地局。
  8. 前記算出部は、前記受信品質を「SIRallocated」とし、前記第1リソースブロック内で前記個別制御情報の送信、及び、前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて算出されるパラメータを「ΔControl_resource&SRS」とし、前記移動局より上り共有チャネルを介して送信された所定情報の前記無線基地局における受信結果に応じて増減するオフセット値を「SIRoffset」とした場合に、「SIRAdjusted=SIRallocated+SIRoffset−ΔControl_resource&SRS」によって、前記干渉量の補正値「SIRAdjusted」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  9. 前記算出部は、
    前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記個別制御情報の送信、及び、前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられる前記リソース要素の数を「NRE,Control_resource&SRS」とした場合に、
    Figure 2010154102
    によって、前記パラメータ「ΔControl_resource&SRS」を算出するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の無線基地局。
  10. 前記算出部は、
    インデックス値「x」に対応する前記ビット数を「TBS」とし、前記第1リソースブロック内の前記リソース要素の数を「NRE」とし、該第1リソースブロック内で前記個別制御情報の送信、及び、前記Sounding Reference Signalの送信に割り当てられている前記リソース要素の数を「NRE,Control_resource&SRS」とした場合に、
    Figure 2010154102
    を満足する最大の「ΔControl_resource&SRS」を、前記パラメータ「ΔControl_resource&SRS」として算出するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の無線基地局。
  11. 特定移動局に対して、上りリンク共有チャネルにおいて所定情報を送信することを支持する制御信号を送信し、かつ、該特定移動局から、上りリンク共有チャネルにおいて該移動局に対して割り当てられた第1リソースブロックを用いて送信される前記所定情報を受信するように構成されている無線基地局における通信制御方法であって、
    前記上りリンク共有チャネル用の無線リソースのうち、該特定移動局に割り当てられている1つ又は複数の第1リソースブロックにおける該特定移動局の送信信号の受信品質、及び、該第1リソースブロック内で制御情報の送信、或いは、Sounding Reference Signalの送信に割り当てられるリソース要素の数に基づいて、該受信品質の補正値を算出する第1ステップと、
    前記受信品質の補正値に基づいて、前記第1リソースブロックにおいて使用すべき変調方式及び伝送可能なビット数を選択する第2ステップとを備えることを特徴とする通信制御方法。
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