JP2010153429A - 半導体レーザ、半導体レーザの製造方法、光ディスク装置および光ピックアップ - Google Patents

半導体レーザ、半導体レーザの製造方法、光ディスク装置および光ピックアップ Download PDF

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誠 太田
Hiroyuki Yokoyama
弘之 横山
Masaru Kuramoto
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昌夫 池田
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Abstract

【課題】遠視野像の形状を悪化させることなく、十分に強いセルフパルセーション動作を行うことができ、低雑音のレーザ光を安定して得ることができ、しかも製造が容易な半導体レーザを提供する。
【解決手段】クラッド層にリッジストライプ11を有する半導体レーザにおいて、リッジストライプ11の両側面およびリッジストライプ11の両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜14を設ける。電流狭窄用絶縁膜14のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体を含ませる。例えば、リッジストライプ11の両側の底面に高屈折率絶縁膜14aを形成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体レーザ、半導体レーザの製造方法、光ディスク装置および光ピックアップに関する。より詳細には、この発明は、低雑音の光源として用いて好適な半導体レーザおよびその製造方法ならびにこの半導体レーザを光源に用いた光ディスク装置および光ピックアップに関する。
CD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)などの光ディスクから情報を読み取る光ディスク装置の光源には半導体レーザ(レーザダイオード)が用いられる。この半導体レーザにおいては、光ディスクにより反射されて半導体レーザに戻る光、すなわちいわゆる戻り光が半導体レーザ内の発振状態に擾乱を与えて雑音を発生し、情報読み取りエラーの原因となる。この戻り光誘起雑音を低減する手段として、セルフパルセーション(自励発振)動作を行う半導体レーザを用いることが有効であることが従来より知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。このようなセルフパルセーション動作を行う半導体レーザの本質は、レーザ光の可干渉性を低下させることで、戻り光による半導体レーザの擾乱を抑えることにある。
図8AおよびBならびに図9に、セルフパルセーション動作を行う従来の窒化物系III−V族化合物半導体系半導体レーザの一例を示す(例えば、特許文献1参照。)。ここで、図8Aは平面図、図8Bは図8AのX−X線(リッジストライプの中心線)に沿っての断面図(共振器長方向の断面図)である。図9は図8AのY−Y線に沿っての拡大断面図(共振器長方向に垂直な方向の拡大断面図)である。
図8AおよびBならびに図9に示すように、この従来の半導体レーザは、レーザチップ100の互いに対向する平行な一対の共振器端面100a、100bの間に共振器長方向の全長にわたって延在するリッジストライプ(リッジ導波路)101を有する。レーザチップ100は、導電性の半導体基板102上にレーザ構造を形成する半導体層103を有する。この半導体層103は、活性層103aのほか、n側クラッド層、p側クラッド層、p型コンタクト層など(図示せず)を含む。
リッジストライプ101は、半導体層103の上部、例えば活性層103aの上層のp側クラッド層およびp型コンタクト層に形成されている。このリッジストライプ101の両側面およびこのリッジストライプ101の両側の底面となる半導体層103の上面に延在して電流狭窄用絶縁膜104が形成されている。この電流狭窄用絶縁膜104は、共振器端面100aから共振器端面100bにわたって、すなわち共振器長方向の全長にわたって形成されている。
リッジストライプ101の最上部のp型コンタクト層にオーミックコンタクトしてp側電極105が形成されている。このp側電極105は電流狭窄用絶縁膜104上に延在して形成されている。一方、半導体基板102の裏面にn側電極106がオーミックコンタクトして形成されている。
この半導体レーザにおいては、リッジストライプ101の両側の底面となる半導体層103の上面と活性層103aの上面との間の距離Dを調整することにより、セルフパルセーション動作を行わない半導体レーザに比べて、リッジストライプ101の部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプ101の両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnを小さく(例えば、Δn=0.001〜0.004程度)し、ウィークリー・インデックス・ガイド(weakly index guide)型としている。こうすることで、電流が注入される部分の活性層103aの幅に比べて、光が横方向(半導体基板102の面に平行な方向)に大きく広がる。この場合、リッジストライプ101の両側の、電流が注入されない部分の活性層103aに可飽和吸収領域107が形成されるため、セルフパルセーション動作を起こす。
なお、SiO2 蒸着膜とその上に積層されたアモルファスSi蒸着膜との積層膜が、リッジストライプの両側面およびリッジストライプの両側の部分のp−AlGaNクラッド層上に延在し、かつ共振器長方向の全長にわたって設けられた窒化物系III−V族化合物半導体レーザが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平11−214788号公報 特開2000−277859号公報 特開2002−314197号公報 特開平11−186600号公報 特開平11−214800号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、上述の従来の半導体レーザでは、強いセルフパルセーション動作を起こすためには、横方向に大きく光を広げる必要があるため、その分だけ遠視野像(FFP)の横方向の幅が小さくなってしまう。この結果、遠視野像の楕円形状のアスペクト比が大きくなってしまい、光ディスク装置の光学系とのカップリング(結合)が悪くなってしまうという問題がある。また、特に窒化物系III−V族化合物半導体系半導体レーザでは、光の横方向への広がりは、半導体レーザの製造工程において、リッジストライプ101を反応性イオンエッチング(RIE)により形成する時のエッチングによる堀り量によりΔnを調整することで決められるが、このエッチングの制御が難しいため、Δnの制御が難しいという問題もある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、遠視野像の形状を悪化させることなく、十分に強いセルフパルセーション動作を行うことができ、低雑音のレーザ光を安定して得ることができ、しかも製造が容易な半導体レーザおよびその製造方法を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記の優れた半導体レーザを光源に用いた光ディスク装置および光ピックアップを提供することである。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
第1のクラッド層と、
上記第1のクラッド層上の活性層と、
上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザである。
第2の発明は、
基板上に第1のクラッド層、活性層および第2のクラッド層を順次成長させる工程と、
上記第2のクラッド層にリッジストライプを形成する工程と、
上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜を形成し、この際、上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれるようにする工程と
を有する半導体レーザの製造方法である。
第3の発明は、
第1のクラッド層と、
上記第1のクラッド層上の活性層と、
上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザを光源に用いた光ディスク装置である。
第4の発明は、
第1のクラッド層と、
上記第1のクラッド層上の活性層と、
上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザを光源に用いた光ピックアップである。
上述のように構成された第1〜第4の発明においては、電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれる。このため、この高屈折率絶縁体の屈折率やこの高屈折率絶縁体を含ませる部分の位置や大きさなどを調整して、リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプの両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnを小さくすることができる。こうすることで、電流が注入されない部分の活性層に十分な大きさの可飽和吸収領域を形成することができるので、十分に強いセルフパルセーション動作を行わせることができる。また、電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分には高屈折率絶縁体が含まれないので、Δnを大きく保つことができることにより、遠視野像の横方向の幅が小さくならず、遠視野像の形状に悪影響が生じない。さらに、高屈折率絶縁体の屈折率やこの高屈折率絶縁体を含ませる部分の位置や大きさなどを調整することにより等価屈折率との差Δnを調整することができるので、エッチングによる堀り量によりΔnを調整する場合に比べてΔnの調整を容易に行うことができる。
この発明によれば、遠視野像の形状を悪化させることなく、十分に強いセルフパルセーション動作を行わせることができ、低雑音のレーザ光を安定して得ることができ、しかも容易に製造することができる半導体レーザを実現することができる。そして、この低雑音のレーザ光を安定して得ることができる優れた半導体レーザを光ピックアップの光源に用いることにより、高性能の光ディスク装置を実現することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(半導体レーザおよびその製造方法)
2.第2の実施の形態(半導体レーザおよびその製造方法)
3.第3の実施の形態(半導体レーザおよびその製造方法)
〈1.第1の実施の形態〉
[半導体レーザ]
図1AおよびBならびに図2は第1の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す。ここで、図1Aは平面図、図1Bは図1AのX−X線(リッジストライプの中心線)に沿っての断面図(共振器長方向の断面図)、図2は図1AのY−Y線に沿っての拡大断面図(共振器長方向に垂直な方向の拡大断面図)である。
図1AおよびBならびに図2に示すように、このセルフパルセーション半導体レーザは、レーザチップ10の互いに対向する平行な一対の共振器端面10a、10bの間に共振器長方向の全長にわたって延在するリッジストライプ11を有する。共振器端面10a、10bには従来公知の端面コート膜(図示せず)が形成されている。
レーザチップ10は、導電性の半導体基板12上にレーザ構造を形成する半導体層13を有する。この半導体層13は、活性層13aのほか、n側クラッド層、p側クラッド層、p型コンタクト層など(図示せず)を含む。
リッジストライプ11は、半導体層13の上部、例えば活性層13aの上層のp側クラッド層およびp型コンタクト層に形成されている。このリッジストライプ11の両側面およびこのリッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面に延在して電流狭窄用絶縁膜14が形成されている。この電流狭窄用絶縁膜14は、共振器端面10aから共振器端面10bにわたって、すなわち共振器長方向の全長にわたって形成されている。
この電流狭窄用絶縁膜14のうちの共振器端面10a、10bの近傍の長さL1 の部分以外の長さL2 の部分に高屈折率絶縁膜14aが含まれている。この高屈折率絶縁膜14aは、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面に形成されている。この高屈折率絶縁膜14aは、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体からなる。この電流狭窄用絶縁膜14のうちの高屈折率絶縁膜14a以外の部分は、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率よりも低い屈折率を有する絶縁体からなる絶縁膜14bからなる。図3に、図1AのZ−Z線に沿っての拡大断面図(共振器長方向に垂直な方向の拡大断面図)を示す。
ここで、この電流狭窄用絶縁膜14のうちの高屈折率絶縁膜14aが含まれていない部分の長さL1 は、電流狭窄用絶縁膜14のうちの高屈折率絶縁膜14aが含まれている部分の長さL2 よりも小さく、典型的には十分に小さく選ばれる。L1 は、このセルフパルセーション半導体レーザから放射されるレーザ光の遠視野像の形状に悪影響が生じない長さであればよく、高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体の屈折率などにもよるが、一般的には例えば50μm以下、典型的には10μm以下である。
高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体の屈折率、この高屈折率絶縁膜14aの厚さなどは、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dとの兼ね合いにより、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプ11の両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnが小さく(例えば、Δn=0.001〜0.004程度)なり、半導体レーザがウィークリー・インデックス・ガイド型となるように選ばれる。
リッジストライプ11の最上部のp型コンタクト層にオーミックコンタクトしてp側電極15が形成されている。このp側電極15は電流狭窄用絶縁膜14上に延在して形成され、また、共振器端面10aから共振器端面10bにわたって、すなわち共振器長方向の全長にわたって形成されている。一方、半導体基板12の裏面にn側電極16がオーミックコンタクトして形成されている。
レーザ構造を形成する半導体層13の材料は特に問わず、このセルフパルセーション半導体レーザから取り出すレーザ光の中心波長などに応じて適宜選ばれるが、具体的には、例えば、窒化物系III−V族化合物半導体(取り分けGaN系半導体)、GaAs系半導体、GaInP系半導体、ZnSe系半導体などである。
窒化物系III−V族化合物半導体は、最も一般的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz Asu 1-u-v v (ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦u≦1、0≦v≦1、0≦x+y+z<1、0≦u+v<1)からなる。窒化物系III−V族化合物半導体は、より具体的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦x+y+z<1)からなり、典型的には、AlX Ga1-x-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦z≦1)からなる。窒化物系III−V族化合物半導体の具体例を挙げると、GaN、InN、AlN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなどである。
これらの半導体は、有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相エピタキシャル成長あるいはハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)、分子線エピタキシー(MBE)などの各種のエピタキシャル成長法により成長させることができる。
例えば、このセルフパルセーション半導体レーザがGaN系半導体レーザである場合、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率は約2.50である。この場合、電流狭窄用絶縁膜14に含まれる高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体としては、この等価屈折率(約2.50)よりも高い屈折率を有するものが用いられる。この高屈折率絶縁体の具体例を挙げると次のとおりであり、これらのうちの少なくとも一種類が用いられる。
物質名 屈折率
Nb2 5 2.52
ZnS 2.54
TiO2 2.9
Si 4.0
GaAs 3.4
ZnSe 2.89
CdTe 2.75
PbTe 3.8
PbS 3.7
このGaN系半導体レーザの発振波長が例えば405nmである場合、上述の高屈折率絶縁体のうち、Nb2 5 、ZnSおよびTiO2 はこの発振波長の付近の波長の光に対して吸収がないが、その他の高屈折率絶縁体はこの発振波長の付近の波長の光に対して吸収がある。
絶縁膜14bとしては、例えば、SiO2 膜、SiN膜、Al2 3 膜などが用いられる。
レーザチップ10の共振器長方向に垂直な断面構造の一例について説明する。ここでは半導体層13がGaN系半導体からなる場合、すなわちこのセルフパルセーション半導体レーザがGaN系半導体レーザである場合について説明する。図4は図1AのY−Y線に沿っての拡大断面図である。
図4に示すように、この例では、半導体層13は、半導体基板12としてのn型GaN基板20上に順次積層されたn型AlGaNクラッド層13b、n型GaN層13c、活性層13a、p型AlGaN電子障壁層13d、p型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eおよびp型GaNコンタクト層13fからなる。活性層13aは、例えばアンドープのGa1-x Inx N(井戸層)/Ga1-y Iny N(障壁層、x>y)多重量子井戸構造を有する。リッジストライプ11は、p型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上層部およびp型GaNコンタクト層13fに形成されている。
リッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面に高屈折率絶縁膜14aが形成されている。そして、リッジストライプ11の両側面およびこのレーザストライプ11の両側の高屈折率絶縁膜14a上に延在して絶縁膜14bが形成されている。レーザストライプ11の上にp側電極15がp型GaNコンタクト層13fに電気的にコンタクトして形成されている。p側電極15としては、例えば、厚さ100nm程度のPd膜が用いられるが、これに限定されるものではない。
p側電極15および電流狭窄用絶縁膜14を覆うようにパッド電極21がp側電極15と電気的にコンタクトして形成されている。パッド電極21としては、例えば、Ti/Pt/Au構造のものが用いられ、Ti膜、Pt膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ15nm、50nmおよび300nmであるが、これに限定されるものではない。
一方、n型GaN基板20の裏面にn側電極16が電気的にコンタクトして形成されている。n側電極16としては、例えば、Ti/Pt/Au構造のものが用いられ、Ti膜、Pt膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ15nm、50nmおよび300nmであるが、これに限定されるものではない。
ここで、レーザ構造を形成するGaN系半導体層の厚さの一例を挙げると、n型AlGaNクラッド層13bは1200nm、n型GaN層13cは12nm、活性層13aの井戸層は3.5nm(井戸数は3)、障壁層は7nm、p型AlGaN電子障壁層13dは10nm、p型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eは400nmである。
また、n型AlGaNクラッド層13aのAl組成は例えば0.05、p型AlGaN電子障壁層13dのAl組成は例えば0.2、p型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eのAlGaN層のAl組成は例えば0.08である。
このセルフパルセーション半導体レーザの各部の寸法は例えば次のとおりであるが、これはあくまでも例に過ぎず、これに限定されるものではない。
共振器長:500μm
共振器端面10a、10bの近傍の部分の長さL1 :10μm
共振器端面10a、10bの近傍の部分以外の部分の長さL2 :480μm
リッジストライプ11の幅W:1.4μm
電流狭窄用絶縁膜14の具体例を挙げると、高屈折率絶縁膜14aが厚さが100nmのNb2 5 膜、絶縁膜14bが厚さが200nmのSiO2 膜である。
また、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dは例えば100nm程度である。
[半導体レーザの製造方法]
次に、このセルフパルセーション半導体レーザの製造方法を、このセルフパルセーション半導体レーザが図4に示すようなレーザ構造を有するGaN系半導体レーザである場合を例にとって説明する。
まず、n型GaN基板20上に、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)法などにより、n型AlGaNクラッド層13b、n型GaN層13c、活性層13a、p型AlGaN電子障壁層13d、p型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eおよびp型GaNコンタクト層13fを順次エピタキシャル成長させる。
次に、p型GaNコンタクト層13fの全面に例えばSiO2 膜のような絶縁膜(図示せず)を形成した後、この絶縁膜をエッチングにより所定形状にパターニングする。次に、こうしてパターニングされた絶縁膜をエッチングマスクとして用いて例えば反応性イオンエッチング(RIE)法などのドライエッチングによりp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの厚さ方向の途中の深さまでエッチングすることによりリッジストライプ11を形成する。
次に、このエッチングマスクとして用いた絶縁膜を残したまま、高屈折率絶縁膜14aを形成すべき領域が開口したレジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより形成する。次に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法などにより全面に例えばNb2 5 などからなる高屈折率絶縁膜を形成する。この後、レジストパターンをその上に形成された高屈折率絶縁膜とともに除去する(リフトオフ)。こうして、リッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面にのみ、しかも共振器端面10a、10bから長さL1 の部分を除いた部分にのみ高屈折率絶縁膜14aが形成される。
次に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などにより全面に絶縁膜14bとして例えばSiO2 膜を形成した後、リッジストライプ11の上の部分にある膜を選択的にエッチング除去する。これによって、リッジストライプ11の両側面およびこのリッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面に延在した、高屈折率絶縁膜14aおよび絶縁膜14bからなる電流狭窄用絶縁膜14を形成する。
次に、例えばリフトオフ法により、リッジストライプ11上にp側電極15の形成用の材料として例えばこのリッジストライプ11の上面と同じ平面形状のPd膜を形成し、p側電極15を形成する。
次に、リッジストライプ11上にストライプ形状を有するレジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより形成した後、パッド電極21形成用の膜を例えば真空蒸着法により全面に形成する。次に、レジストパターンをその上に形成された膜とともに除去する。これによって、p側電極15上にパッド電極21が形成される。次に、必要に応じて、n型GaN基板20をその裏面から研磨することにより、所定の厚さに薄膜化する。次に、n型GaN基板20の裏面にn側電極16を形成する。
次に、上述のようにしてレーザ構造が形成されたn型GaN基板20を劈開などによりバー状に加工して共振器端面10a、10bを形成し、これらの共振器端面10a、10bに従来公知の技術により端面コート膜を形成した後、このバーをチップ化する。こうして、レーザチップ10が形成され、目的とするセルフパルセーションGaN系半導体レーザが製造される。
[動作説明]
次に、このセルフパルセーション半導体レーザの動作について説明する。
このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、電流狭窄用絶縁膜14のうちの共振器端面10a、10bの近傍の長さL1 の部分以外の長さL2 の部分に含ませる高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体、この高屈折率絶縁膜14aの厚さ、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dなどの選択により、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプ11の両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnを例えばΔn=0.001〜0.004に調整し、半導体レーザをウィークリー・インデックス・ガイド型とする。こうすることで、電流が注入される部分の活性層13aの幅に比べて、光が横方向(半導体基板12の面に平行な方向)に大きく広がる。この場合、電流が注入されない部分の活性層13aに十分な大きさの可飽和吸収領域17が形成されるため、セルフパルセーション動作を起こす。
ここで、電流狭窄用絶縁膜14のうちの共振器端面10a、10bの近傍の部分以外の部分に、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁膜14aが含まれていることにより、この高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体の屈折率やこの高屈折率絶縁体を含ませる部分の位置や大きさなどを調整することにより、十分に強いセルフパルセーション動作を行わせることができる。この結果、レーザ光の可干渉性が大幅に低下し、光ディスクの情報読み取り時の戻り光雑音の発生をより効果的に抑えることができる。また、電流狭窄用絶縁膜14のうちの共振器端面10a、10bの近傍の部分には高屈折率絶縁体が含まれないので、Δnを大きく保つことができることにより、遠視野像の横方向の幅が小さくならず、遠視野像の形状に悪影響が生じない。
以上のように、この第1の実施形態によれば、十分に強いセルフパルセーション動作を行わせることができ、低雑音のレーザ光を安定して得ることができるセルフパルセーション半導体レーザを実現することができる。また、このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、遠視野像の楕円形状のアスペクト比が大きくなる問題がなく、したがって光ディスク装置の光学系とのカップリングを良好に行うことができる。しかも、このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、電流狭窄用絶縁膜14のうちの共振器端面10a、10bの近傍の長さL1 の部分を除いた長さL2 の部分に含ませる高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体、この高屈折率絶縁膜14aの厚さ、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dなどの選択により、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプ11の両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnを調整するため、エッチングによる堀り量によりリッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dを決めてΔnを調整する従来のセルフパルセーション半導体レーザに比べてΔnの調整が容易であり、したがってセルフパルセーション半導体レーザを容易に製造することができる。
このセルフパルセーション半導体レーザは光ディスク装置の光ピックアップの光源に応用して好適なものである。光ディスク装置には、再生(読み出し)専用のもの、記録(書き込み)専用のもの、再生および記録が可能なもののいずれも含まれ、再生および/または記録の方式も特に問わない。この光ディスク装置は、再生光学系あるいは記録光学系あるいはそれらの両者を有する。
〈2.第2の実施の形態〉
[半導体レーザ]
図5は第2の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す。ここで、図5は図2と同様な拡大断面図である。このセルフパルセーション半導体レーザの平面図およびリッジストライプの中心線に沿っての拡大断面図は図1AおよびBと同様である。
図5に示すように、このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、電流狭窄用絶縁膜14が、下層の高屈折率絶縁膜14aと上層の絶縁膜14bとの二層膜からなる。そして、この二層膜からなる電流狭窄用絶縁膜14が、リッジストライプ11の両側面およびリッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13fの上面に延在して形成されている。高屈折率絶縁膜14aの材料としては、上記の各種の高屈折率絶縁体が用いられる。絶縁膜14bとしては、例えば、SiO2 膜、SiN膜、Al2 3 膜などが用いられる。
このセルフパルセーション半導体レーザの上記以外の構成は、第1の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザと同様である。
[半導体レーザの製造方法]
次に、このセルフパルセーション半導体レーザの製造方法を、このセルフパルセーション半導体レーザが図4に示すようなレーザ構造を有するGaN系半導体レーザである場合を例にとって説明する。
まず、第1の実施の形態と同様な方法でリッジストライプ11まで形成する。
次に、リッジストライプ11の形成時にエッチングマスクとして用いた絶縁膜を残したまま、高屈折率絶縁膜14aを形成すべき領域が開口したレジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより形成する。次に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などにより全面に例えばNb2 5 膜などからなる高屈折率絶縁膜を形成する。この後、レジストパターンをその上に形成された高屈折率絶縁膜とともに除去する。次に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などにより全面に例えばSiO2 膜などの絶縁膜を形成する。この後、リッジストライプ11の上の部分にある膜を選択的にエッチング除去する。こうして、リッジストライプ11の両側面およびリッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面に延在して、高屈折率絶縁膜14aおよび絶縁膜14bからなる電流狭窄用絶縁膜14が形成される。
この後、第1の実施の形態と同様に工程を進めて、目的とするセルフパルセーション半導体レーザが製造される。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈3.第3の実施の形態〉
図6AおよびBならびに図7は第3の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す。ここで、図6Aは平面図、図6Bは図6AのX−X線(リッジストライプの中心線)に沿っての断面図(共振器長方向の断面図)、図7は図6AのY−Y線に沿っての拡大断面図(共振器長方向に垂直な方向の拡大断面図)である。図6AのZ−Z線に沿っての拡大断面図は図3と同様である。
図6AおよびBならびに図7に示すように、このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、第1の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザと同様に、リッジストライプ11の両側面およびこのリッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面に延在して、高屈折率絶縁膜14aおよび絶縁膜14bからなる電流狭窄用絶縁膜14が形成されている。これに加えて、リッジストライプ11のうちの共振器端面10a、10bから長さL3 の部分以外の長さL4 の部分の両側面の近傍の部分の全体に、他の部分に比べて高抵抗化された高抵抗領域18が形成されている。この高抵抗領域18は電流狭窄領域として働く。従って、リッジストライプ11の両側面の高抵抗領域18の間の領域が電流注入領域となる。このため、この高抵抗領域18が形成された部分のリッジストライプ11の実効的な幅Weff は、リッジストライプ11の幅Wよりも小さくなっている。
リッジストライプ11のうちの両側面に高抵抗領域18が形成された部分の長さL4 は、より強いセルフパルセーション動作を起こさせる観点からは大きい方が望ましいが、大きすぎるとリッジストライプ11の抵抗が高くなるため半導体レーザの動作電圧が上昇してしまうことから、高屈折率絶縁膜14aによる効果との組み合わせにより、半導体レーザの動作電圧の上昇を抑えつつ、十分に強いセルフパルセーション動作を起こさせることができるように適宜選ばれる。
1 およびL3 、従ってL2 およびL4 は互いに同一であっても異なってもよく、必要に応じて選ばれるが、一般的にはL3 >L1 、従ってL2 <L4 に選ばれる。具体例を挙げると、L3 は20〜100μm程度である。
高屈折率絶縁膜14aを構成する高屈折率絶縁体の屈折率、この高屈折率絶縁膜14aの厚さなどは、リッジストライプ11の両側の底面となる半導体層13の上面と活性層13aの上面との間の距離Dとの兼ね合いにより、リッジストライプ11の部分のレーザ構造の等価屈折率と、リッジストライプ11の両側の部分のレーザ構造の等価屈折率との差Δnが小さく(例えば、Δn=0.001〜0.004程度)なり、半導体レーザがウィークリー・インデックス・ガイド型となるように選ばれる。
このセルフパルセーション半導体レーザにおいては、上述のように、電流狭窄用絶縁膜14に高屈折率絶縁膜14aを含ませていることに加えて、リッジストライプ11のうちの長さL4 の部分の両側面に高抵抗領域18を形成している。このため、電流が注入されない部分の活性層13aに形成される可飽和吸収領域17は、第1の実施の形態による半導体レーザに比べて中央側に寄り、高抵抗領域18の直下の部分にまで広がる。この結果、より大きな可飽和吸収領域17を形成することができる。
このセルフパルセーション半導体レーザの上記以外の構成は、第1の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザと同様である。
[半導体レーザの製造方法]
次に、このセルフパルセーション半導体レーザの製造方法を、このセルフパルセーション半導体レーザが図4に示すようなレーザ構造を有するGaN系半導体レーザである場合を例にとって説明する。
まず、第1の実施の形態と同様な方法でリッジストライプ11まで形成する。
次に、リッジストライプ11の形成時にエッチングマスクとして用いた絶縁膜を残したまま、高屈折率絶縁膜14aを形成すべき領域が開口したレジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより形成する。次に、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などにより全面に例えばNb2 5 などからなる高屈折率絶縁膜を形成する。この後、レジストパターンをその上に形成された高屈折率絶縁膜とともに除去する。こうして、リッジストライプ11の両側の底面となるp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面にのみ、しかも共振器端面10a、10bから長さL1 の部分を除いた部分にのみ高屈折率絶縁膜14aが形成される。
次に、例えば真空蒸着法により、全面に絶縁膜14bとして例えばSiO2 膜を形成する。この際、リッジストライプ11の両側面を十分に急峻に形成しておくと、この真空蒸着時の条件を調整することにより、リッジストライプ11の両側面にはこのSiO2 膜が形成されないか、あるいは他の部分に比べてはるかに薄いSiO2 膜が形成されるようにすることができる。そこで、このSiO2 膜をマスクとしてリッジストライプ11の両側面にイオン注入を行うことにより、この側面の近傍の部分を高抵抗化し、高抵抗領域18を形成する。イオン種としては、例えば、シリコン(Si)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)などを用いることができる。
このイオン注入の条件の一例を挙げると、イオン種としてシリコン(Si)を用いるときは、加速エネルギー200keV、ドーズ量1×1012/cm2 以上である(例えば、特許文献4参照。)。また、イオン種としてホウ素(B)を用いるときは、加速エネルギー50〜100keV、ドーズ量1×1013/cm2 以上である(例えば、特許文献5参照。)。このとき、高抵抗領域18の抵抗率は一般的には数kΩ程度以上である。高抵抗領域18の幅は必要に応じて選ばれるが、一般的には0.1μm以上、好適には0.2μm程度である。
次に、再び真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などにより全面に絶縁膜14bとして例えばSiO2 膜を形成した後、リッジストライプ11の上の部分にある膜を選択的にエッチング除去する。これによって、リッジストライプ11の両側面およびこのリッジストライプ11の両側の底面のp型GaN/AlGaN超格子クラッド層13eの上面に延在して、高屈折率絶縁膜14aおよび絶縁膜14bからなる電流狭窄用絶縁膜14を形成する。
この後、第1の実施の形態と同様に工程を進めて、目的とするセルフパルセーション半導体レーザを製造する。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構造、形状、配置、基板、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、構造、形状、配置、基板、プロセスなどを用いてもよい。
具体的には、例えば、電流狭窄用絶縁膜14の高屈折率絶縁膜14aは、必要に応じて二種以上の高屈折率絶縁体により構成してもよい。また、電流狭窄用絶縁膜14の絶縁膜14bの一部を高屈折率絶縁膜に置き換えてもよい。
この発明の第1の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す平面図および断面図である。 図1Aに示すセルフパルセーション半導体レーザのY−Y線に沿っての拡大断面図である。 図1Aに示すセルフパルセーション半導体レーザのZ−Z線に沿っての拡大断面図である。 図1Aに示すセルフパルセーション半導体レーザのY−Y線に沿っての拡大断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す断面図である。 この発明の第3の実施の形態によるセルフパルセーション半導体レーザを示す平面図および断面図である。 図6Aに示すセルフパルセーション半導体レーザのY−Y線に沿っての拡大断面図である。 従来のセルフパルセーション半導体レーザを示す平面図および断面図である。 図8Aに示すセルフパルセーション半導体レーザのY−Y線に沿っての拡大断面図である。
符号の説明
10…レーザチップ、10a、10b…共振器端面、11…レーザストライプ、12…半導体基板、13…半導体層、13a…活性層、14…電流狭窄用絶縁膜、14a…高屈折率絶縁膜、14b…絶縁膜、15…p側電極、16…n側電極、17…可飽和吸収領域、20…n型GaN基板

Claims (11)

  1. 第1のクラッド層と、
    上記第1のクラッド層上の活性層と、
    上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
    上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
    上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
    上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザ。
  2. 上記電流狭窄用絶縁膜のうちの上記両共振器端面の近傍の部分の長さは、上記電流狭窄用絶縁膜のうちの上記両共振器端面の近傍の部分以外の部分の長さよりも小さい請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 上記電流狭窄用絶縁膜のうちの上記両共振器端面の近傍の部分以外の部分の共振器長方向の全体に上記高屈折率絶縁体が含まれている請求項2記載の半導体レーザ。
  4. 上記高屈折率絶縁体は上記電流狭窄用絶縁膜のうちの上記リッジストライプの両側の底面の上の部分に設けられている請求項3記載の半導体レーザ。
  5. 上記半導体レーザは窒化物系III−V族化合物半導体を用いた半導体レーザである請求項4記載の半導体レーザ。
  6. 上記高屈折率絶縁体はNb2 5 、ZnS、TiO2 、Si、GaAs、ZnSe、CdTe、PbTeおよびPbSからなる群より選ばれた少なくとも一種類の絶縁体である請求項5記載の半導体レーザ。
  7. 上記リッジストライプのうちの上記両共振器端面の近傍の部分以外の部分の両側面の近傍の部分が高抵抗化されている請求項1記載の半導体レーザ。
  8. 基板上に第1のクラッド層、活性層および第2のクラッド層を順次成長させる工程と、
    上記第2のクラッド層にリッジストライプを形成する工程と、
    上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜を形成し、この際、上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれるようにする工程と
    を有する半導体レーザの製造方法。
  9. 上記リッジストライプの両側の底面の上の部分に上記高屈折率絶縁体からなる膜を形成した後、上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して絶縁膜を形成する請求項8記載の半導体レーザの製造方法。
  10. 第1のクラッド層と、
    上記第1のクラッド層上の活性層と、
    上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
    上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
    上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
    上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザを光源に用いた光ディスク装置。
  11. 第1のクラッド層と、
    上記第1のクラッド層上の活性層と、
    上記活性層上の第2のクラッド層とを有し、
    上記第2のクラッド層にリッジストライプが設けられ、
    上記リッジストライプの両側面および上記リッジストライプの両側の底面に延在して電流狭窄用絶縁膜が設けられ、
    上記電流狭窄用絶縁膜のうちの両共振器端面の近傍の部分以外の部分に、上記リッジストライプの部分のレーザ構造の等価屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率絶縁体が含まれている半導体レーザを光源に用いた光ピックアップ。
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