JP2010149360A - ペーパーホルダー - Google Patents
ペーパーホルダー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010149360A JP2010149360A JP2008329208A JP2008329208A JP2010149360A JP 2010149360 A JP2010149360 A JP 2010149360A JP 2008329208 A JP2008329208 A JP 2008329208A JP 2008329208 A JP2008329208 A JP 2008329208A JP 2010149360 A JP2010149360 A JP 2010149360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- paper
- holding piece
- inclined portion
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 44
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 44
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 claims description 10
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 claims description 5
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 5
- 239000000428 dust Substances 0.000 abstract description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 10
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 9
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 4
- 230000003187 abdominal effect Effects 0.000 description 3
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 239000002390 adhesive tape Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004820 Pressure-sensitive adhesive Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001315 Tool steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B42—BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
- B42F—SHEETS TEMPORARILY ATTACHED TOGETHER; FILING APPLIANCES; FILE CARDS; INDEXING
- B42F9/00—Filing appliances with devices clamping file edges; Covers with clamping backs
- B42F9/008—Filing appliances with devices clamping file edges; Covers with clamping backs with symmetrical generally U-shaped clamps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B42—BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
- B42F—SHEETS TEMPORARILY ATTACHED TOGETHER; FILING APPLIANCES; FILE CARDS; INDEXING
- B42F1/00—Sheets temporarily attached together without perforating; Means therefor
- B42F1/02—Paper-clips or like fasteners
- B42F1/04—Paper-clips or like fasteners metallic
Landscapes
- Knives (AREA)
- Sheet Holders (AREA)
Abstract
【課題】同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、紙類は確実に保持され、また上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができ、かつ引き抜かれた紙には線状の綺麗な引き裂き跡が残り、塵が発生しにくいペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】底面部11を含む台部12と、上覆部15とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口19が形成されるケース10と、ケース10の内部に、挿入された紙類を保持するための、紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を有する板バネからなる弾性片20とを備える。傾斜部23の幅方向のほぼ中央部には、傾斜部23の端部から刃30の先端部32が突出するように刃30が設けられる。刃30は、傾斜部23の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片40に固定され、かつ該保持片40が傾斜部30に装着される。
【選択図】図1
【解決手段】底面部11を含む台部12と、上覆部15とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口19が形成されるケース10と、ケース10の内部に、挿入された紙類を保持するための、紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を有する板バネからなる弾性片20とを備える。傾斜部23の幅方向のほぼ中央部には、傾斜部23の端部から刃30の先端部32が突出するように刃30が設けられる。刃30は、傾斜部23の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片40に固定され、かつ該保持片40が傾斜部30に装着される。
【選択図】図1
Description
本発明は、同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、かつ下部の紙類が脱落することなく、上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができ、また、引き抜かれた紙には線状の引き裂き跡が残るペーパーホルダーに関する。
従来、紙類を挟んで固定するために使用するペーパーホルダーとしては各種のものがあるが、その基本構造として、ケースの一方の側に紙類を挿入するための挿入口を有するとともに、ケースの内部に紙類を保持するための保持部材を備えたものが知られている。
特許文献1には、「挿入溝内に配置され、挿入溝に挿入された書類の移動に伴って正転または逆転する転動体と、前記転動体の表面に形成され、転動体の回転に応じて前記挿入溝に進退する針状体」を備え、「前記針状体は転動体の逆転時に挿入溝に進出して前記書類を刺し止めることを特徴とする書類保持具」が記載されている。そして、「転動体は付勢手段により逆転方向に付勢されている」構成が記載されている。
特許文献2には、本発明者の発明に係るカードホルダーが開示されている。該文献には、「厚み部を有する基片の一端部に外覆片を係合して一側部にカード挿入口を設け、これら基片と外覆片のなす空間部内に弾力性のあるカード挟着片を、その一端部が前記基片に当接するよう外覆片に取付けてなることを特徴とする」構成や、「カード挟着片は板状スプリングからなり、一端部を外覆片の取付部となし、取付部の端部から傾斜をつけて折曲してカード挟着部を設けた山形状に形成してなることを特徴とする」構成が開示されている。
特許文献1には、「挿入溝内に配置され、挿入溝に挿入された書類の移動に伴って正転または逆転する転動体と、前記転動体の表面に形成され、転動体の回転に応じて前記挿入溝に進退する針状体」を備え、「前記針状体は転動体の逆転時に挿入溝に進出して前記書類を刺し止めることを特徴とする書類保持具」が記載されている。そして、「転動体は付勢手段により逆転方向に付勢されている」構成が記載されている。
特許文献2には、本発明者の発明に係るカードホルダーが開示されている。該文献には、「厚み部を有する基片の一端部に外覆片を係合して一側部にカード挿入口を設け、これら基片と外覆片のなす空間部内に弾力性のあるカード挟着片を、その一端部が前記基片に当接するよう外覆片に取付けてなることを特徴とする」構成や、「カード挟着片は板状スプリングからなり、一端部を外覆片の取付部となし、取付部の端部から傾斜をつけて折曲してカード挟着部を設けた山形状に形成してなることを特徴とする」構成が開示されている。
特許文献1に記載の書類保持具は、書類の移動と共に回転する転動体に形成された針状体で書類を刺し止める(〔0012〕)もので、不要になった紙は、引き抜くことによって、針が刺し通された部分が破れて、引き取ることができる(〔0025〕)ものであり、生産工場のラインにおける生産指示書の保持具等として使用し得る。
しかし、転動体(シャフト20,30)と、その他に、これを回転自在に支持するガイド部材22,32を、断面略R字形状の書類ホルダ12の内部に設ける必要があり、さらに、転動体に形成された針状体で書類を刺し止めるためには、事実上、転動体にスプリング等の付勢手段を設ける必要があり、構成が複雑となる。このため、その製作が決して容易ではなく、製作コストも高くなる。また、転動体の回転という機械的動作を必須としており、その円滑な動作を維持するため相当のメンテナンスが必要であり、分解、修理や部品の交換等も容易に行えない。そして、引き抜いた紙は、針状体によって破れるため、ギザギザの引き裂き跡となり、引き裂き部において紙材から離脱する塵、ゴミが発生し、これが飛散したりする。
特許文献2に記載のカードホルダーは、板状スプリングからなるカード挟着片によって直接に紙類を保持するものであり、針のような先端が尖った部材で紙類を保持するものではなく、紙類の保持が確実ではない。
なお、クリップ(ダブルクリップなど)や洗濯挟みのように紙類を挟むタイプのもので針などを設けたものがあるが、紙類を保持するために摘み部を摘む開閉動作を行う必要があり、紙類の挿入及び引き抜きが容易なものではない。
本発明は上記事情に鑑み開発されたもので、同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、挿入された紙類は確実に保持され、また保持された紙類を下部の紙類が脱落することなく、上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができ、かつ引き抜かれた紙には直線状の綺麗な引き裂き跡が残り、塵が発生しにくい、ペーパーホルダーを提供することを目的とする。しかも、比較的簡単な構成で製作しやすく、製作コストも低廉であり、メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易であるペーパーホルダーを提供することを目的とする。
しかし、転動体(シャフト20,30)と、その他に、これを回転自在に支持するガイド部材22,32を、断面略R字形状の書類ホルダ12の内部に設ける必要があり、さらに、転動体に形成された針状体で書類を刺し止めるためには、事実上、転動体にスプリング等の付勢手段を設ける必要があり、構成が複雑となる。このため、その製作が決して容易ではなく、製作コストも高くなる。また、転動体の回転という機械的動作を必須としており、その円滑な動作を維持するため相当のメンテナンスが必要であり、分解、修理や部品の交換等も容易に行えない。そして、引き抜いた紙は、針状体によって破れるため、ギザギザの引き裂き跡となり、引き裂き部において紙材から離脱する塵、ゴミが発生し、これが飛散したりする。
特許文献2に記載のカードホルダーは、板状スプリングからなるカード挟着片によって直接に紙類を保持するものであり、針のような先端が尖った部材で紙類を保持するものではなく、紙類の保持が確実ではない。
なお、クリップ(ダブルクリップなど)や洗濯挟みのように紙類を挟むタイプのもので針などを設けたものがあるが、紙類を保持するために摘み部を摘む開閉動作を行う必要があり、紙類の挿入及び引き抜きが容易なものではない。
本発明は上記事情に鑑み開発されたもので、同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、挿入された紙類は確実に保持され、また保持された紙類を下部の紙類が脱落することなく、上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができ、かつ引き抜かれた紙には直線状の綺麗な引き裂き跡が残り、塵が発生しにくい、ペーパーホルダーを提供することを目的とする。しかも、比較的簡単な構成で製作しやすく、製作コストも低廉であり、メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易であるペーパーホルダーを提供することを目的とする。
(1)底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるケースと、
該ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性片とを有してなり、
前記弾性片は、前記挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、前記ケースの上覆部に着脱可能に取着され、
前記傾斜部の幅方向のほぼ中央部には、前記傾斜部の、前記底面部側の端部から刃の先端部が突出するように刃が設けられ、
該刃は、前記傾斜部の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片に固定され、かつ該保持片が前記傾斜部に装着されることにより設けられており、
前記底面部の、前記刃の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を備え、
前記弾性片の弾性変形に基く弾性力を用いて、前記刃の先端部を、挿入された紙類に当接させて紙類を保持するように構成した、ペーパーホルダーである。
(2)前記保持片は、前記傾斜部に固定される平面部を備えたベース部と、該ベース部から垂直に起立し、前記刃の腹部(平)の両サイドで該腹部を保持する起立部とを有するものである。
(3)前記保持片は、前記刃の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなるものである。
(4)前記保持片の前記起立部の、前記ベース部の反対側には、前記刃の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられているものである。
(5)前記保持片は、前記傾斜部の、挿入方向側の内面に設けられ、かつ、
前記刃は、交差して鋭角状の刃の先端部を形成する背部と刃先、と、刃元の近傍から前記背部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部とを有するものである。
(6)前記傾斜部の、前記底面部側の端部は、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げられ、かつその幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリットが形成されているものである。
(7)前記ベース部の平面部は、補強板を介して前記傾斜部に固着されているものである。
該ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性片とを有してなり、
前記弾性片は、前記挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、前記ケースの上覆部に着脱可能に取着され、
前記傾斜部の幅方向のほぼ中央部には、前記傾斜部の、前記底面部側の端部から刃の先端部が突出するように刃が設けられ、
該刃は、前記傾斜部の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片に固定され、かつ該保持片が前記傾斜部に装着されることにより設けられており、
前記底面部の、前記刃の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を備え、
前記弾性片の弾性変形に基く弾性力を用いて、前記刃の先端部を、挿入された紙類に当接させて紙類を保持するように構成した、ペーパーホルダーである。
(2)前記保持片は、前記傾斜部に固定される平面部を備えたベース部と、該ベース部から垂直に起立し、前記刃の腹部(平)の両サイドで該腹部を保持する起立部とを有するものである。
(3)前記保持片は、前記刃の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなるものである。
(4)前記保持片の前記起立部の、前記ベース部の反対側には、前記刃の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられているものである。
(5)前記保持片は、前記傾斜部の、挿入方向側の内面に設けられ、かつ、
前記刃は、交差して鋭角状の刃の先端部を形成する背部と刃先、と、刃元の近傍から前記背部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部とを有するものである。
(6)前記傾斜部の、前記底面部側の端部は、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げられ、かつその幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリットが形成されているものである。
(7)前記ベース部の平面部は、補強板を介して前記傾斜部に固着されているものである。
(1)ケースは、底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるものであり、ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性片とを有してなり、比較的簡易な構成のため、量産に適し生産コストも節約でき、製作及び分解が容易である。
弾性片は、挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、ケースの上覆部に着脱可能に取着され、弾性片の加工は容易で製作コストも安価である。弾性片の交換も可能である。
傾斜部の幅方向のほぼ中央部には、傾斜部の、底面部側の端部から刃の先端部が突出するように刃が設けられ、該刃は、傾斜部の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片に固定され、かつ該保持片が傾斜部に装着されることにより設けられているため、刃は所定の位置、向きに保持片によって確実に保持されるとともに、保持片を用いた傾斜部に対する取付け、組立てが簡単である。
底面部の、刃の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を備え、弾性片の弾性変形に基く弾性力を用いて、刃の先端部を、挿入された紙類に当接させて紙類を保持するため、紙類の挿入を容易に行うことができ、紙類は確実に保持され、保持された紙を上から1枚ずつ確実に引き抜くことができ、かつ引き抜かれた紙には線状の綺麗な引き裂き跡が残り、塵が発生しにくい。塵が発生しにくいため、工場のクリーンルームなど塵埃を嫌う場所での使用に好適である。
メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易である。
(2)保持片は、傾斜部に固定される平面部を備えたベース部と、該ベース部から垂直に起立し、刃の腹部(平)の両サイドで腹部を保持する起立部とを有するため、保持片の構成も簡易であり、製作コストも低廉である。
(3)保持片は、刃の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなるため、刃の保持片への取付け作業が容易である。
(4)保持片の起立部の、ベース部の反対側には、刃の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられているため、刃を保持片に迅速、確実に所定位置に設けることができる。
(5)保持片は、傾斜部の、挿入方向側の内面に設けられ、かつ、刃は、交差して鋭角状の刃の先端部を形成する背部と刃先、と、刃元の近傍から背部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部とを有する形状であるため、ケースの狭い内部空間に刃が合理的に配置され、傾斜部の動きに伴い刃の動きが支障を来たすことがなく、刃及び弾性片が確実に動作する。
(6)傾斜部の、底面部側の端部は、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げられ、かつその幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリットが形成されているため、折り曲げた底面部側の端部が保持片を所定位置に装着するための、縦方向の位置決め部となり、また、スリットに刃が位置されるので、該スリットが刃の横方向の位置決め部として作用する。
(7)保持片のベース部の平面部が補強板を介して傾斜部に固着されているため、保持片の装着された傾斜部の剛性を高め、傾斜部の安定した動作を助ける。
弾性片は、挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、ケースの上覆部に着脱可能に取着され、弾性片の加工は容易で製作コストも安価である。弾性片の交換も可能である。
傾斜部の幅方向のほぼ中央部には、傾斜部の、底面部側の端部から刃の先端部が突出するように刃が設けられ、該刃は、傾斜部の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片に固定され、かつ該保持片が傾斜部に装着されることにより設けられているため、刃は所定の位置、向きに保持片によって確実に保持されるとともに、保持片を用いた傾斜部に対する取付け、組立てが簡単である。
底面部の、刃の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を備え、弾性片の弾性変形に基く弾性力を用いて、刃の先端部を、挿入された紙類に当接させて紙類を保持するため、紙類の挿入を容易に行うことができ、紙類は確実に保持され、保持された紙を上から1枚ずつ確実に引き抜くことができ、かつ引き抜かれた紙には線状の綺麗な引き裂き跡が残り、塵が発生しにくい。塵が発生しにくいため、工場のクリーンルームなど塵埃を嫌う場所での使用に好適である。
メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易である。
(2)保持片は、傾斜部に固定される平面部を備えたベース部と、該ベース部から垂直に起立し、刃の腹部(平)の両サイドで腹部を保持する起立部とを有するため、保持片の構成も簡易であり、製作コストも低廉である。
(3)保持片は、刃の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなるため、刃の保持片への取付け作業が容易である。
(4)保持片の起立部の、ベース部の反対側には、刃の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられているため、刃を保持片に迅速、確実に所定位置に設けることができる。
(5)保持片は、傾斜部の、挿入方向側の内面に設けられ、かつ、刃は、交差して鋭角状の刃の先端部を形成する背部と刃先、と、刃元の近傍から背部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部とを有する形状であるため、ケースの狭い内部空間に刃が合理的に配置され、傾斜部の動きに伴い刃の動きが支障を来たすことがなく、刃及び弾性片が確実に動作する。
(6)傾斜部の、底面部側の端部は、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げられ、かつその幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリットが形成されているため、折り曲げた底面部側の端部が保持片を所定位置に装着するための、縦方向の位置決め部となり、また、スリットに刃が位置されるので、該スリットが刃の横方向の位置決め部として作用する。
(7)保持片のベース部の平面部が補強板を介して傾斜部に固着されているため、保持片の装着された傾斜部の剛性を高め、傾斜部の安定した動作を助ける。
本発明の実施例を挙げ、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1はペーパーホルダー1の実施例の側面図、図2は板バネからなる弾性片40を示す斜視図、図3は刃30の側面図、図4は保持片40の斜視図である。
図1はペーパーホルダー1の実施例の側面図、図2は板バネからなる弾性片40を示す斜視図、図3は刃30の側面図、図4は保持片40の斜視図である。
<ケース>
ペーパーホルダー1は、ケース10と、ケース10に内装される弾性片40とを備えてなる。
ケース10は、底面部11を含む台部12と、底面部11と対向する側に位置する上覆部15という、二種の異なる断面を有する成形品の組合せからなり、両者は着脱可能に係合し、一体化されて手前側に紙類の挿入口19が形成されている。台部12、上覆部15は、硬質の合成樹脂材等からなり、それぞれ長尺物として成形されたものを適宜長さに切断して形成されている。ケース10の大きさは、限定されないが、一例として、その高さは1.5cm程度、奥行きは3〜4cm程度、幅は2.5cm〜6cm程度のものが挙げられる。
ケース10の台部12には、その後端からほぼ直角に起立した後壁部13が形成され、該後壁部13に上覆部15が係止されている。後壁部13の内面には、上端鉤状部13aからやや距離をおいて上下二段に突出した突出片13b,13cが形成されており、その先端の係止部13d,13eに、上覆部15の後端部に上下二段に形成された係止部15a,15bがそれぞれ係止されて、一体化されている。
上覆部15は断面略J字状に形成してあり、底面部11と対向する断面直線状の取付部15cと、この取付部15cの前端部から断面弧状ないし角状に形成された前端正面部15dを備えている。前端正面部15dの下端と底面部11との間に紙類の挿入口19が形成されている。取付部15cの内面には前端正面部15d寄りに、後述する弾性片20の反転折り返し部25が係止される溝部16が水平方向に形成されている。
底面部11の、後述する刃30の先端部よりも少なくとも挿入口19側の内面には、挿入された紙類70の脱落を防止するための摩擦部14が設けられている。摩擦部14は、挿入された紙類の底面部11に対する摩擦力を増大させて紙類の脱落を防止するもので、図示の例では、ゴム等のシート部材を貼り付けることにより構成されている。
上記のように、ケース10は、硬質の合成樹脂材からなり、底面部11と、該底面部11の後端から起立する後壁部13とが一体成形された台部12と、後壁部13に形成された係止部に着脱可能に係止されて台部12と一体化される上覆部15とで構成されており、台部12と上覆部15とを横方向にスライドさせれば分解可能である。
ペーパーホルダー1は、ケース10と、ケース10に内装される弾性片40とを備えてなる。
ケース10は、底面部11を含む台部12と、底面部11と対向する側に位置する上覆部15という、二種の異なる断面を有する成形品の組合せからなり、両者は着脱可能に係合し、一体化されて手前側に紙類の挿入口19が形成されている。台部12、上覆部15は、硬質の合成樹脂材等からなり、それぞれ長尺物として成形されたものを適宜長さに切断して形成されている。ケース10の大きさは、限定されないが、一例として、その高さは1.5cm程度、奥行きは3〜4cm程度、幅は2.5cm〜6cm程度のものが挙げられる。
ケース10の台部12には、その後端からほぼ直角に起立した後壁部13が形成され、該後壁部13に上覆部15が係止されている。後壁部13の内面には、上端鉤状部13aからやや距離をおいて上下二段に突出した突出片13b,13cが形成されており、その先端の係止部13d,13eに、上覆部15の後端部に上下二段に形成された係止部15a,15bがそれぞれ係止されて、一体化されている。
上覆部15は断面略J字状に形成してあり、底面部11と対向する断面直線状の取付部15cと、この取付部15cの前端部から断面弧状ないし角状に形成された前端正面部15dを備えている。前端正面部15dの下端と底面部11との間に紙類の挿入口19が形成されている。取付部15cの内面には前端正面部15d寄りに、後述する弾性片20の反転折り返し部25が係止される溝部16が水平方向に形成されている。
底面部11の、後述する刃30の先端部よりも少なくとも挿入口19側の内面には、挿入された紙類70の脱落を防止するための摩擦部14が設けられている。摩擦部14は、挿入された紙類の底面部11に対する摩擦力を増大させて紙類の脱落を防止するもので、図示の例では、ゴム等のシート部材を貼り付けることにより構成されている。
上記のように、ケース10は、硬質の合成樹脂材からなり、底面部11と、該底面部11の後端から起立する後壁部13とが一体成形された台部12と、後壁部13に形成された係止部に着脱可能に係止されて台部12と一体化される上覆部15とで構成されており、台部12と上覆部15とを横方向にスライドさせれば分解可能である。
<弾性片>
弾性片20は、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる。
弾性片20は、挿入口側10の上部に位置する支点Aから紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を有する板バネからなる。
図1、図2に示す弾性片20は、折り曲げ加工された板バネからなり、平板状の上面部21と、挿入口19側の上部に位置する支点Aから紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を備え、上面部21と傾斜部23とが反転折り返し部25を介して連続している。弾性片20は、通常、厚さ0.05〜0.2mm程度のSK材、ステンレス鋼材等の金属板で形成されている。弾性片20の幅は、一例として2cm程度である。傾斜部23の上面部21との傾斜角αは、紙類を挿入していない状態で通常45〜70°程度である(後述する刃30の背部の傾斜角も同様となる。)。
反転折り返し部25が、上覆部15の挿入口19側の内面に形成した溝部16に挿入されて、係止されることにより、上覆部15に着脱可能に取着されている。
傾斜部23の底面部11側の端部には、紙類の挿入方向側に向けてほぼ直角に折り曲げ部26が形成されるとともに、該折り曲げ部26の幅方向のほぼ中央部にはスリット27が設けられている。折り曲げ部26は、後述する保持部40の位置決め部となり、スリット27は、保持片40に設けられた刃30の位置決め部となる。スリット部27を通って、傾斜部23の底面部側の端部から刃30の先端部32が突出する。
また、弾性片20の傾斜部23には、前記支点A近傍に、該傾斜部23から起立させたツメ部28が設けられており、該ツメ部28と折り曲げ部26との間に保持片40が納まるようになっている。
弾性片20は、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる。
弾性片20は、挿入口側10の上部に位置する支点Aから紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を有する板バネからなる。
図1、図2に示す弾性片20は、折り曲げ加工された板バネからなり、平板状の上面部21と、挿入口19側の上部に位置する支点Aから紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部23を備え、上面部21と傾斜部23とが反転折り返し部25を介して連続している。弾性片20は、通常、厚さ0.05〜0.2mm程度のSK材、ステンレス鋼材等の金属板で形成されている。弾性片20の幅は、一例として2cm程度である。傾斜部23の上面部21との傾斜角αは、紙類を挿入していない状態で通常45〜70°程度である(後述する刃30の背部の傾斜角も同様となる。)。
反転折り返し部25が、上覆部15の挿入口19側の内面に形成した溝部16に挿入されて、係止されることにより、上覆部15に着脱可能に取着されている。
傾斜部23の底面部11側の端部には、紙類の挿入方向側に向けてほぼ直角に折り曲げ部26が形成されるとともに、該折り曲げ部26の幅方向のほぼ中央部にはスリット27が設けられている。折り曲げ部26は、後述する保持部40の位置決め部となり、スリット27は、保持片40に設けられた刃30の位置決め部となる。スリット部27を通って、傾斜部23の底面部側の端部から刃30の先端部32が突出する。
また、弾性片20の傾斜部23には、前記支点A近傍に、該傾斜部23から起立させたツメ部28が設けられており、該ツメ部28と折り曲げ部26との間に保持片40が納まるようになっている。
<刃>
刃30は、カッターナイフの刃に使われる炭素工具鋼(SK)など、鋼製のものが好適に用いられる。その厚さは、通常、0.3〜1.2mm程度である。
図3に示すように、刃30は、直線状に延びる背部31と、該背部31と交差して鋭角状の刃の先端部(ポイント)32を形成する刃先(エッジ)33と、背部31と対向する位置にある刃元34(刃先32の根元)と、この刃元34の近傍から背31部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部35とを有している。この傾斜辺部35の傾斜角βはほぼ15〜60°の範囲である。刃30の先端部32の角度は、通常30〜60°程度である。刃30の背部31の長さは、一例として1cm程度である。
刃30は、カッターナイフの刃に使われる炭素工具鋼(SK)など、鋼製のものが好適に用いられる。その厚さは、通常、0.3〜1.2mm程度である。
図3に示すように、刃30は、直線状に延びる背部31と、該背部31と交差して鋭角状の刃の先端部(ポイント)32を形成する刃先(エッジ)33と、背部31と対向する位置にある刃元34(刃先32の根元)と、この刃元34の近傍から背31部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部35とを有している。この傾斜辺部35の傾斜角βはほぼ15〜60°の範囲である。刃30の先端部32の角度は、通常30〜60°程度である。刃30の背部31の長さは、一例として1cm程度である。
<保持片>
保持片40は、刃30を固定し、所定位置に保持するとともに、弾性片20の傾斜部23に装着される部材である。保持片40には、刃30の先端部32が突出するように刃30が設けられる。また、刃30は、傾斜部23の面に対して刃30の垂直な起立状態を保持するように保持片40に固定される。
図4に示すように、保持片40は、弾性片20の傾斜部23に固定される平面部41,41を備えたベース部43,43と、該ベース部43,43から垂直に起立し、刃30の腹部(平)の両サイドで腹部を保持する起立部44,44とを有する。この起立部44,44の間に刃30が位置して、刃30のベース部43に対する垂直状態が保持される。保持片40は、合成樹脂の成形品により構成し得る。起立部44は、刃30の高さに適合する高さを有する。
図示の例では、保持片40は、刃30の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなり、これら保持片40の各起立部44,44で刃30を挟持するようになっている。刃30は、これら起立部44,44に対して、両面粘着テープや接着剤等の適宜固定手段を用いて固定し得る。
保持片40は、刃30を固定し、所定位置に保持するとともに、弾性片20の傾斜部23に装着される部材である。保持片40には、刃30の先端部32が突出するように刃30が設けられる。また、刃30は、傾斜部23の面に対して刃30の垂直な起立状態を保持するように保持片40に固定される。
図4に示すように、保持片40は、弾性片20の傾斜部23に固定される平面部41,41を備えたベース部43,43と、該ベース部43,43から垂直に起立し、刃30の腹部(平)の両サイドで腹部を保持する起立部44,44とを有する。この起立部44,44の間に刃30が位置して、刃30のベース部43に対する垂直状態が保持される。保持片40は、合成樹脂の成形品により構成し得る。起立部44は、刃30の高さに適合する高さを有する。
図示の例では、保持片40は、刃30の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなり、これら保持片40の各起立部44,44で刃30を挟持するようになっている。刃30は、これら起立部44,44に対して、両面粘着テープや接着剤等の適宜固定手段を用いて固定し得る。
また、保持片40の起立部40の、ベース部43と反対側(起立側の端部)には、刃30の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられている。すなわち、装着される刃30の刃元34の近傍の部位には、刃30の腹部の面方向(刃の面方向)と交差する方向、代表的には起立部44からほぼ直角方向に、屈曲した係止部45が設けられている。このため、刃30を該係止部45に合わせて装着することにより、刃30を保持片40に迅速、確実に所定位置に設けることができる。
係止部45は、刃の背部31と対向する側における刃30の輪郭に適合する位置に形成されている。一方の保持片(図4の左側)40は、刃30の刃先33の一部に接する係止部45aと、刃元34に接する係止部45bと、傾斜辺部35の一部に接する係止部45cとを有し、他方の保持片(図4の右側)40は、傾斜片部35の一部に接する係止部45dを有している。
一方の保持片40の係止部と他方の保持片40の係止部とは、より具体的には、一方の保持片40の傾斜辺部35の一部に接する係止部45cと、他方の保持片40の傾斜辺部35の一部に接する係止部45dとは、互い違いに噛み合うように隣接して配置されており、このため、これら一対の保持片40の互いの位置関係を所定位置に定めることができるようになっている。
保持片40は、前記のとおり、合成樹脂成形品のほか、例えば厚さ0.3mm程度の金属板等を用いて構成することもできる。この場合、例えば図5に示すように(図4の左側の保持片に相当するもののみ示す。)、1枚の板を用い、ベース部43に、起立部44及び係止部45に相当する輪郭を打ち抜き、該部分を起立、折り曲げて、起立部44及び係止部45を形成することができる。
係止部45は、刃の背部31と対向する側における刃30の輪郭に適合する位置に形成されている。一方の保持片(図4の左側)40は、刃30の刃先33の一部に接する係止部45aと、刃元34に接する係止部45bと、傾斜辺部35の一部に接する係止部45cとを有し、他方の保持片(図4の右側)40は、傾斜片部35の一部に接する係止部45dを有している。
一方の保持片40の係止部と他方の保持片40の係止部とは、より具体的には、一方の保持片40の傾斜辺部35の一部に接する係止部45cと、他方の保持片40の傾斜辺部35の一部に接する係止部45dとは、互い違いに噛み合うように隣接して配置されており、このため、これら一対の保持片40の互いの位置関係を所定位置に定めることができるようになっている。
保持片40は、前記のとおり、合成樹脂成形品のほか、例えば厚さ0.3mm程度の金属板等を用いて構成することもできる。この場合、例えば図5に示すように(図4の左側の保持片に相当するもののみ示す。)、1枚の板を用い、ベース部43に、起立部44及び係止部45に相当する輪郭を打ち抜き、該部分を起立、折り曲げて、起立部44及び係止部45を形成することができる。
保持片40は、ベース部43の平面部41において、弾性片20の傾斜部23の、幅方向のほぼ中央部、挿入方向側の内面に固定される。刃30は、傾斜部32の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片40に固定されるとともに、傾斜部23の、前記底面部11側の端部から刃30の先端部32が突出するように設けられることとなる。刃30の背部31は、傾斜部23に沿う方向に取り付けられることとなる。
このとき、刃30は、交差して鋭角状の刃の先端部32を形成する背部31と刃先33、と、刃元34の近傍から背部31に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部35とを有する、全体として背部31を底辺とするほぼ台形状であるため、ケースの狭い内部空間に刃30が合理的に配置され、傾斜部23の動きに伴い刃の動きが支障を来たすことがなく(背部31に対向する側が弾性片20の上面部に突き当たることがなく)、刃30及び弾性片20が確実に動作する。
保持片40の傾斜部23への装着にあたっては、図1,4に示すとおり、ベース部43(平面部41)と傾斜部23との間に補強板50を介設してもよい。この補強板50は、例えば厚さ0.2〜0.5mm程度のSK材、ステンレス鋼材等の金属板からなり、保持片40の装着された傾斜部23の剛性を高め、傾斜部23の安定した動作を助ける。
保持片40の傾斜部23への装着にあたっては、前記のとおり、傾斜部23の底面部11側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部26が形成され、かつ該折り曲げ部26の幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリット27が形成され、さらには、傾斜部23には、支点A近傍に、該傾斜部23から起立させたツメ部28が設けられているため、保持片40(及び刃30)を傾斜部23に対し、迅速、的確に所定位置に配設することができる。保持片40の傾斜部23への固定は、両面粘着テープ、接着剤、その他の適宜固定手段を用いることができる。
このとき、刃30は、交差して鋭角状の刃の先端部32を形成する背部31と刃先33、と、刃元34の近傍から背部31に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部35とを有する、全体として背部31を底辺とするほぼ台形状であるため、ケースの狭い内部空間に刃30が合理的に配置され、傾斜部23の動きに伴い刃の動きが支障を来たすことがなく(背部31に対向する側が弾性片20の上面部に突き当たることがなく)、刃30及び弾性片20が確実に動作する。
保持片40の傾斜部23への装着にあたっては、図1,4に示すとおり、ベース部43(平面部41)と傾斜部23との間に補強板50を介設してもよい。この補強板50は、例えば厚さ0.2〜0.5mm程度のSK材、ステンレス鋼材等の金属板からなり、保持片40の装着された傾斜部23の剛性を高め、傾斜部23の安定した動作を助ける。
保持片40の傾斜部23への装着にあたっては、前記のとおり、傾斜部23の底面部11側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部26が形成され、かつ該折り曲げ部26の幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリット27が形成され、さらには、傾斜部23には、支点A近傍に、該傾斜部23から起立させたツメ部28が設けられているため、保持片40(及び刃30)を傾斜部23に対し、迅速、的確に所定位置に配設することができる。保持片40の傾斜部23への固定は、両面粘着テープ、接着剤、その他の適宜固定手段を用いることができる。
図1に示すとおり、ケース10の底面部11の、刃30の先端部32が位置する近傍には、適宜平面形状の透孔(又は凹部)11aが形成されており(該部付近のみ便宜上断面図で示している。)、該透孔11a空間に刃30の先端部32が納まるとともに、弾性片20のバネ力は、刃30の先端部32を避けた端部近傍の背部31が、底面部11又は摩擦部14に接した状態で、挿入される紙類にバネ力を加える方向に、付勢されている。このため、紙類を挿入しない状態において、刃30の先端部32は、底面部11に接触しないので、損傷等から保護される。
また、刃30は、保持片40によって、刃30の背部31が傾斜部23に沿う方向に設けられている。したがって、刃30は、傾斜部23と同様に、挿入口19側の上部に位置する支点A(ケース10内の挿入口19側の上方部)から紙類の挿入方向に向けて傾斜しているため、紙類の挿入が容易である。
また、刃30は、保持片40によって、刃30の背部31が傾斜部23に沿う方向に設けられている。したがって、刃30は、傾斜部23と同様に、挿入口19側の上部に位置する支点A(ケース10内の挿入口19側の上方部)から紙類の挿入方向に向けて傾斜しているため、紙類の挿入が容易である。
<動作>
上記実施の形態の動作について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、紙類70を挿入口19から図の矢印に示す方向に挿入した状態を示し、図7は、挿入した紙類70の一番上の紙を引き抜く状態を示すものである。
図6に示すように、先ず、適宜複数枚の紙類70を挿入口19からケース10の内部へ挿入する。すると、紙類70の前端部は刃30の先端部32に軽く当り、さらに弾性片20のバネ力に抗して挿入を続けると、紙類70は、より内部へ進入する。この時、弾性片20の傾斜部23は、支点Aを支点として弾性変形によって、破線で示す位置から図面矢印の方向(挿入方向側)に回動し、弾性片20のバネ力(復元力)は、刃30の先端部32が紙類70を、底面部11との間で挟持するように働く。刃30の先端部32は、挿入された紙類70の一番上に位置する紙に当接し、通常、やや食い込んで刺さった状態となる。しかして、弾性片20の弾性変形に基く弾性力を用いて、紙類70は、刃30の先端部32と底面部11との間に保持される。
一番上に位置する紙が不要になった場合、一番上に位置する紙を、図7に示すように、挿入口19から矢印に示す方向に引き抜く。この時、刃30の先端部32と紙類70との摩擦力及び弾性片20のバネ力によって、弾性片20は図面矢印の方向(引き抜き方向側)に、支点Aを支点としてやや回動して、刃30の先端部32は、一番上に位置する紙のみならずその下に位置する紙(通常、例えば2〜5枚等、複数枚)をも突き刺す状態となる。このため、一番上に位置する紙以外の紙類70は、刃30の先端部32と底面部11とで保持されて脱落することがなく、一番上の紙のみだけ確実に引き抜くことができる。摩擦部14は、このとき他の紙類70の脱落を防止する上で有効に作用する。
引き抜かれた一番上に位置する紙は、刃30の先端部32が突き刺さった状態で引き抜かれることになるので、刃30の先端部32が突き刺さった接触点を始点として紙の前端側に至る線状の綺麗な切断線(跡)が形成される。
上記動作を繰り返すことによって、簡単かつ確実に1枚ずつ紙類を取り出すことができる。
ペーパーホルダー1の設置場所、設置手段は限定されない。ケース10の裏面(底面部11の外面)に粘着テープ等を張って、各種壁部に設置することができる。保持すべき紙類のサイズに応じて、ペーパーホルダー1を横長の板状基板に横に複数個並べて設置し、使用することもできる。
上記実施の形態の動作について、図6、図7を参照して説明する。
図6は、紙類70を挿入口19から図の矢印に示す方向に挿入した状態を示し、図7は、挿入した紙類70の一番上の紙を引き抜く状態を示すものである。
図6に示すように、先ず、適宜複数枚の紙類70を挿入口19からケース10の内部へ挿入する。すると、紙類70の前端部は刃30の先端部32に軽く当り、さらに弾性片20のバネ力に抗して挿入を続けると、紙類70は、より内部へ進入する。この時、弾性片20の傾斜部23は、支点Aを支点として弾性変形によって、破線で示す位置から図面矢印の方向(挿入方向側)に回動し、弾性片20のバネ力(復元力)は、刃30の先端部32が紙類70を、底面部11との間で挟持するように働く。刃30の先端部32は、挿入された紙類70の一番上に位置する紙に当接し、通常、やや食い込んで刺さった状態となる。しかして、弾性片20の弾性変形に基く弾性力を用いて、紙類70は、刃30の先端部32と底面部11との間に保持される。
一番上に位置する紙が不要になった場合、一番上に位置する紙を、図7に示すように、挿入口19から矢印に示す方向に引き抜く。この時、刃30の先端部32と紙類70との摩擦力及び弾性片20のバネ力によって、弾性片20は図面矢印の方向(引き抜き方向側)に、支点Aを支点としてやや回動して、刃30の先端部32は、一番上に位置する紙のみならずその下に位置する紙(通常、例えば2〜5枚等、複数枚)をも突き刺す状態となる。このため、一番上に位置する紙以外の紙類70は、刃30の先端部32と底面部11とで保持されて脱落することがなく、一番上の紙のみだけ確実に引き抜くことができる。摩擦部14は、このとき他の紙類70の脱落を防止する上で有効に作用する。
引き抜かれた一番上に位置する紙は、刃30の先端部32が突き刺さった状態で引き抜かれることになるので、刃30の先端部32が突き刺さった接触点を始点として紙の前端側に至る線状の綺麗な切断線(跡)が形成される。
上記動作を繰り返すことによって、簡単かつ確実に1枚ずつ紙類を取り出すことができる。
ペーパーホルダー1の設置場所、設置手段は限定されない。ケース10の裏面(底面部11の外面)に粘着テープ等を張って、各種壁部に設置することができる。保持すべき紙類のサイズに応じて、ペーパーホルダー1を横長の板状基板に横に複数個並べて設置し、使用することもできる。
1 ペーパーホルダー
10 ケース
11 底面部
12 台部
14 摩擦部
15 上覆部
16 溝部
19 紙類の挿入口
20 弾性片
23 傾斜部
25 反転折り返し部
26 折り曲げ部
27 スリット
30 刃
31 刃の背部
32 刃の先端部
33 刃先
34 刃元
35 刃の傾斜辺部
40 保持片
41 平面部
43 ベース部
44 起立部
45 係止部
50 補助板
10 ケース
11 底面部
12 台部
14 摩擦部
15 上覆部
16 溝部
19 紙類の挿入口
20 弾性片
23 傾斜部
25 反転折り返し部
26 折り曲げ部
27 スリット
30 刃
31 刃の背部
32 刃の先端部
33 刃先
34 刃元
35 刃の傾斜辺部
40 保持片
41 平面部
43 ベース部
44 起立部
45 係止部
50 補助板
Claims (7)
- 底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるケースと、
該ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性片とを有してなり、
前記弾性片は、前記挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、前記ケースの上覆部に着脱可能に取着され、
前記傾斜部の幅方向のほぼ中央部には、前記傾斜部の、前記底面部側の端部から刃の先端部が突出するように刃が設けられ、
該刃は、前記傾斜部の面に対して刃の垂直な起立状態を保持する保持片に固定され、かつ該保持片が前記傾斜部に装着されることにより設けられており、
前記底面部の、前記刃の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を備え、
前記弾性片の弾性変形に基く弾性力を用いて、前記刃の先端部を、挿入された紙類に当接させて紙類を保持するように構成した、ペーパーホルダー。 - 前記保持片は、前記傾斜部に固定される平面部を備えたベース部と、該ベース部から垂直に起立し、前記刃の腹部の両サイドで該腹部を保持する起立部とを有する、請求項1に記載のペーパーホルダー。
- 前記保持片は、前記刃の腹部を両サイドから挟む一対の部材からなる、請求項2に記載のペーパーホルダー。
- 前記保持片の前記起立部の、前記ベース部の反対側には、前記刃の面方向の動きを規制する位置決め手段が設けられている、請求項2又は3に記載のペーパーホルダー。
- 前記保持片は、前記傾斜部の、挿入方向側の内面に設けられ、かつ、
前記刃は、交差して鋭角状の刃の先端部を形成する背部と刃先、と、刃元の近傍から前記背部に向けて傾斜して伸びる傾斜辺部とを有する、請求項1〜4のいずれかに記載のペーパーホルダー。 - 前記傾斜部の、前記底面部側の端部は、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げられ、かつその幅方向の中央部には刃を所定位置に設けるためのスリットが形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のペーパーホルダー。
- 前記ベース部の平面部は、補強板を介して前記傾斜部に固着されている、請求項2〜6のいずれかに記載のペーパーホルダー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008329208A JP2010149360A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | ペーパーホルダー |
PCT/JP2009/068447 WO2010073812A1 (ja) | 2008-12-25 | 2009-10-21 | ペーパーホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008329208A JP2010149360A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | ペーパーホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010149360A true JP2010149360A (ja) | 2010-07-08 |
Family
ID=42287436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008329208A Pending JP2010149360A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | ペーパーホルダー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010149360A (ja) |
WO (1) | WO2010073812A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120260466A1 (en) * | 2009-12-24 | 2012-10-18 | Ns Planning, Inc. | Paper holder |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121203A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Ns Planning Kk | ペーパーホルダー |
JP5551199B2 (ja) | 2012-03-22 | 2014-07-16 | 株式会社Giテクノス | ペーパーホルダー |
CN113147219A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-07-23 | 滁州学院 | 一种票据箱 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066859A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Toshio Kaneshiro | クリップ |
JP4826954B2 (ja) * | 2007-02-06 | 2011-11-30 | エヌエスプランニング株式会社 | ペーパーホルダー |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008329208A patent/JP2010149360A/ja active Pending
-
2009
- 2009-10-21 WO PCT/JP2009/068447 patent/WO2010073812A1/ja active Application Filing
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120260466A1 (en) * | 2009-12-24 | 2012-10-18 | Ns Planning, Inc. | Paper holder |
US8839493B2 (en) * | 2009-12-24 | 2014-09-23 | Gi Technos Inc. | Paper holder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010073812A1 (ja) | 2010-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2010073812A1 (ja) | ペーパーホルダー | |
JP4880028B2 (ja) | ペーパーホルダー | |
JP4826954B2 (ja) | ペーパーホルダー | |
JP2011115947A (ja) | ペーパーホルダー | |
WO2012077441A1 (ja) | ペーパーホルダー | |
JP2006348708A (ja) | 庇 | |
JP4748619B2 (ja) | キャッチポップ | |
JP2015194170A (ja) | 壁パネルの固定金具 | |
JP2008230471A (ja) | アームピースカバー | |
JP5551199B2 (ja) | ペーパーホルダー | |
JP2012064722A (ja) | 基板ホルダー及びこれを備えた空気調和機 | |
JP3132541U (ja) | 掲示板用の縁材及び掲示板 | |
JP4405221B2 (ja) | キャッチポップ | |
JP4808648B2 (ja) | バッテリーの温度検出スイッチの取付構造 | |
JP5705864B2 (ja) | 商品展示装置 | |
JP2008190820A5 (ja) | ||
JP6361753B1 (ja) | 端部固定金具及び矩形面材の固定構造 | |
JP4679145B2 (ja) | 壁面固定部の止着構造および吊り下げ具 | |
US2405420A (en) | Sheet attaching mechanism | |
JP3888723B2 (ja) | 板状ファスナー用支持治具 | |
JP2005064209A (ja) | 基板の取付構造 | |
JP2018019759A (ja) | 壁面等への掲示物取付具 | |
JP2011059181A (ja) | 留め具 | |
CA2731579A1 (en) | Cover for protecting an electrical outlet when cutting drywall |