JP2010147807A - スイッチ回路及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で低損失なスイッチ回路及び受信装置を提供することを課題とする。
【解決手段】1個以上の入力ポート(P1〜Pn)と、前記1個以上の入力ポートのそれぞれに接続される1個以上の単極単投スイッチ(601a〜601n)と、前記1個以上の単極単投スイッチを介して前記1個以上の入力ポートに接続される1個の出力ポート(Pn+1)と、前記出力ポート及び基準電位ノード間に接続され、第1の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を開放状態にし、第2の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にするトランジスタ(602)とを有することを特徴とするスイッチ回路が提供される。
【選択図】図13

Description

本発明は、スイッチ回路及び受信装置に関する。
ミリ波受信装置とは、物体又は天体から放射される微小なミリ波信号を検出する回路である。ミリ波受信装置では、微小な信号を処理するため外部や内部で発生する雑音や、温度・時間変動により受信電力の影響をできるだけ抑える必要がある。下記の非特許文献1には、受信器の利得の時間変動、温度変動により検出されるレベルの変動を抑えるディッケ型受信装置が開示されている。また、下記の非特許文献2には、ミリ波受信装置に使用される単極双投(SPDT:Single-Pole-Double-Through)スイッチが開示されている。
Tiuri, M.-E.: ‘Radio astronomy receivers’, IEEE Transactions on Antennas and Propagation, 12, (7), 1964, pp. 930-938 佐藤その他、"94GHz帯イメージセンサ用SPDTスイッチの試作"、通信学会ソサエティ大会、2005年
本発明の目的は、小型で低損失なスイッチ回路及び受信装置を提供することである。
本発明のスイッチ回路は、1個以上の入力ポートと、前記1個以上の入力ポートのそれぞれに接続される1個以上の単極単投スイッチと、前記1個以上の単極単投スイッチを介して前記1個以上の入力ポートに接続される1個の出力ポートと、前記出力ポート及び基準電位ノード間に接続され、第1の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を開放状態にし、第2の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にするトランジスタとを有することを特徴とする。
複数の入力ポートを容易に設けることができる。トランジスタは、開放状態及び第1の抵抗値での接続状態を実現することができるので、スイッチ及び抵抗を別々に設ける場合に比べて、小型にすることができる。また、入力ポート及び出力ポート間のスイッチ数が少ないので、低損失のスイッチ回路を実現することができる。
(参考技術)
図1は、ディッケ型受信装置の構成例を示す図である。この受信装置は、ミリ波パッシブイメージセンサ又は電波望遠鏡等に用いられる高感度受信装置として使用することができる。ミリ波パッシブイメージセンサは、物体から放射される微小なミリ波信号を検出する。
アンテナ101は、例えば100GHzの無線信号を受信するためのアンテナである。スイッチドライバ106は、第1の制御信号によりSPDT(単極双投:Single-Pole-Double-Through)スイッチ103を制御し、第2の制御信号によりSPDTスイッチ105を制御する。SPDTスイッチ103は、スイッチドライバ106の制御に応じて、ミリ波受信器104の入力端子をアンテナ101又は抵抗102に接続する。抵抗102は、SPDTスイッチ103及び基準電位ノード間に接続される。
ミリ波受信器104は、低雑音増幅器及び検波器を有し、入力端子がSPDTスイッチ103に接続され、出力端子がSPDTスイッチ105に接続される。低雑音増幅器は、入力信号を増幅する。検波器は、低雑音増幅器により増幅された信号を検波する。具体的には、検波器は、ダイオードを有し、ダイオードに入力された電圧を半波整流電流として出力する。そのダイオードは、電圧及び電流特性が2乗成分を有するので、2乗検波を行うことができる。
SPDTスイッチ105は、スイッチドライバ106の制御に応じて、ミリ波受信器104の出力端子を演算器107の入力端子又は演算器108の入力端子に接続する。演算器107は、入力信号に+1を乗算する乗算器である。演算器108は、入力信号に−1を乗算する乗算器である。加算器109は、演算器107及び108により乗算された信号を加算する。ローパスフィルタ(積分器)110は、加算器109により加算された信号を積分することにより、時間的に平均化し、データ計測部111に出力する。
SPDTスイッチ103がミリ波受信器104の入力端子をアンテナ101に接続するときには、SPDTスイッチ105はミリ波受信器104の出力端子を乗算器107に接続する。演算器107は、アンテナ101の受信信号に対して+1を乗算する。
また、SPDTスイッチ103がミリ波受信器104の入力端子を抵抗102に接続するときには、SPDTスイッチ105はミリ波受信器104の出力端子を乗算器108に接続する。抵抗102は、参照(熱雑音)信号を生成する。演算器108は、抵抗102の参照信号に対して−1を乗算する。
SPDTスイッチ103及び105を制御することにより、ミリ波受信器104は、周期の半分の時間はアンテナ101が受信する信号を増幅及び検波し、残りの半分の時間は参照信号(抵抗102が発生する熱雑音)を増幅及び検波する。加算器109は、演算器107及び108の出力信号を加算する。すなわち、加算器109は、アンテナ101の受信信号から参照信号を引くことにより、ミリ波受信器104内の低雑音増幅器が発生する雑音成分をキャンセルすることができる。
以上のように、ミリ波受信装置は、物体又は天体から放射される微小なミリ波信号を検出することができる。受信装置では、微小な信号を処理するため外部や内部で発生する雑音や、温度・時間変動により受信電力の影響をできるだけ抑える必要がある。ディッケ型受信装置は、ミリ波受信器104の利得の時間変動、温度変動により検出されるレベルの変動を抑えることができる。
受信装置は、前段のSPDTスイッチ103及び後段のSPDTスイッチ105を有し、それをスイッチドライバ106により制御する。1周期のうちの半分の時間はアンテナ101で受信したミリ波信号を、残りの半分の期間は抵抗102の参照信号をミリ波受信器104に入力する。ミリ波受信器104の後段にはSPDTスイッチ105が接続されている。このSPDTスイッチ105は、前段のSPDTスイッチ103と同じタイミングで切り替わる。アンテナ101の受信信号を入力している期間は+1倍(増幅しても可)を、抵抗102の参照信号を入力している期間は−1倍を乗算する。加算器109により演算器107及び108の出力信号を合成後、ローパスフィルタ110は、積分処理して信号をデータ計測部111に出力する。時間・温度変動でミリ波受信器104の利得が変化した場合には、受信信号区間及び参照信号区間ともに変動をするためこれらの差は一定となる。これにより、ミリ波受信器104の利得の時間・温度変動に起因する揺らぎを除去することができる。
ミリ波受信器104は、高周波数の入力信号を半波整流により検波するため、低周波数の信号を出力する。SPDTスイッチ103は、高周波数のミリ波信号が通過するため高性能なスイッチが必要であり、特に低損失及び小型のスイッチが必要である。一方、SPDTスイッチ105は、ミリ波受信器104によりミリ波信号が低周波信号に変換された信号を入力するため、取り扱いが容易であり、安価なスイッチで構成できる。
図1の受信装置は、1個のアンテナ101で受信した信号を検出する。受信装置を用いてイメージセンサを構成する場合、画素数分の多数のアンテナ101が必要になる。複数のアンテナ101で受信する信号を1個のミリ波受信器104で信号処理をする場合には、複数のアンテナ101の入力をスイッチにより経路を切り換える装置が必要である。以降は、入力を2個として説明を行う。
図2は、2個のアンテナ101a及び101bの受信信号をスイッチにより切り替えてミリ波受信器104に入力する受信装置の構成例を示す図である。以下、図2が図1と異なる点を説明する。2個のアンテナ101a及び101bは、図1のアンテナ101に対応する。2個の抵抗102a及び102bは、図1の抵抗102に対応する。2個のSPDTスイッチ103a及び103bは、図1のSPDTスイッチ103に対応する。SPDTスイッチ201は、ミリ波受信器104の入力端子をSPDTスイッチ103a又は103bに接続する。この場合、抵抗102a,102b及びSPDTスイッチ103a,103bの組みは、アンテナ101a及び101bの数だけ必要になる。また、SPDTスイッチ201の追加が必要になる。スイッチ及び抵抗の面積は、図1の場合に比べて、2〜3倍増加する。また、アンテナ101a(101b)とミリ波受信器104の間には、2個のスイッチ103a(103b)及び201が接続される。1個のスイッチの挿入損をLとすると、2個のスイッチ103a(103b)及び201を通過することにより、信号レベルが1/L2に減衰する。
図3は、2個のアンテナ101a及び101bの受信信号をスイッチにより切り替えてミリ波受信器104に入力する受信装置の他の構成例を示す図である。以下、図3が図1と異なる点を説明する。2個のアンテナ101a及び101bは、図1のアンテナ101に対応する。SPDTスイッチ301は、SPDTスイッチ103の入力端子をアンテナ101a又は101bに接続する。この場合、SPDTスイッチ301の追加が必要になる。また、アンテナ101a(101b)とミリ波受信器104の間には、2個のスイッチ301及び103が接続される。1個のスイッチの挿入損をLとすると、2個のスイッチ301及び103を通過することにより、信号レベルが1/L2に減衰する。
以上のように、図2及び図3の受信装置では、高周波数のミリ波信号を切り換えるスイッチが2個又は3個必要となる。アンテナ101a(101b)からミリ波受信器104までの間に2個のスイッチを通過するため、例えばスイッチ1個当たりの挿入損失をLとすると、信号レベルは1/L2に減衰してしまう。また、スイッチの占める面積は2〜3倍になってしまうという問題がある。
図4(A)は図2の受信装置のスイッチの状態を示し、図4(B)は図4(A)のスイッチ状態におけるシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。ポートP1は、アンテナ101aが接続されるポートである。ポートP2は、アンテナ101bが接続されるポートである。ポートP3は、ミリ波受信器104の入力端子が接続されるポートである。スイッチ103b及び201により、ポートP2及びP3が相互に接続された時の通過及び反射特性を示す。
特性401は、ポートP2からポートP3への通過特性を示すSパラメータS(2,3)の特性である。特性402は、ポートP2の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(2,2)、及びポートP3の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(3,3)の特性である。
中心周波数が95GHzの時、SパラメータS(2,3)のポートP2から入力してポートP3へ出力する通過損失特性401は、−2.2dBであった。これはスイッチ1個当たりの損失が−1.1dBであり、このスイッチを2個通過するために損失は2倍となり、−2.2dBになる。また、3個のSPDTスイッチ103a,103b,201を用いているため、面積は図1の場合の3倍となる。
図5(A)は図2の受信装置のスイッチの状態を示し、図5(B)は図5(A)のスイッチ状態におけるシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。スイッチ103a及び201により、ポートP3が抵抗102aに接続された時の通過及び反射特性を示す。すなわち、抵抗102aの参照信号を入力するようにスイッチを切り替えた場合のポートの通過及び反射特性を示す。
特性501は、ポートP3の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(3,3)の特性である。特性502は、ポートP2からポートP3への通過特性を示すSパラメータS(2,3)の特性である。反射特性501は、−10〜−20dB程度と良好な特性を示している。
以下、上記の問題点を解決するため、小型で低損失なスイッチ回路及び受信装置の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図6は、本発明の第1の実施形態による受信装置内のスイッチ回路600の構成例を示す回路図である。SP3T(単極3投:Single-pole-3-through)スイッチ回路600は、2個の入力ポートP1,P2と、2個のSPST(単極単投:Single-Pole-Single-Through)スイッチ601a,601bと、1個の出力ポートP3と、1個のnチャネル電界効果トランジスタ602とを有する。2個のSPSTスイッチ601a及び601bは、2個の入力ポートP1,P2のそれぞれに接続される。1個の出力ポートP3は、2個のSPSTスイッチ601a,601bを介して2個の入力ポートP1,P2に接続される。トランジスタ602は、出力ポートP3及び基準電位ノード間に接続され、制御電圧Vcが第1の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を開放状態にし、制御電圧Vcが第2の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にする。
スイッチ601aは、入力ポートP1及びノードN1間に接続される。スイッチ601bは、入力ポートP2及びノードN1間に接続される。出力ポートP3は、ノードN1に接続される。トランジスタ602は、ドレインがノードN1に接続され、ゲートが制御電圧Vcのノードに接続され、ソースが基準電位ノード(例えばグランド電位ノード)に接続される。
2個のアンテナ101a及び101bは、無線信号を受信するためのアンテナである。アンテナ101aは入力ポートP1に接続され、アンテナ101bは入力ポートP2に接続される。ミリ波受信器104は、出力ポート104に接続される。本実施形態の受信装置は、図1の受信装置に対して、アンテナ101、スイッチ103及び抵抗102の代わりにアンテナ101a,101b及びスイッチ回路600を設けたものである。スイッチ回路600は、図1のスイッチ103及び抵抗102に対応する。ミリ波受信器104の後段は、図1と同じである。
アンテナ101a及び101bは、例えば100GHzの無線信号を受信するためのアンテナである。スイッチドライバ106は、スイッチ601a,601b,105の制御電圧及びトランジスタ602の制御電圧Vcを制御する。スイッチ601aは、スイッチドライバ106の制御に応じて、入力ポートP1を出力ポートP3に接続する。スイッチ601bは、スイッチドライバ106の制御に応じて、入力ポートP2を出力ポートP3に接続する。トランジスタ602は、スイッチドライバ106の制御に応じて、制御電圧Vcが第1の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を開放状態にし、制御電圧Vcが第2の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にする。
図1のスイッチ103がアンテナ101に接続される状態は、図6ではスイッチ601a又は601bがオンし、トランジスタ602が開放状態になることに対応する。また、図1のスイッチ103が抵抗102に接続される状態は、図6ではスイッチ601a及び601bがオフし、トランジスタ602が第1の抵抗値での接続状態になることに対応する。
アンテナ101aの受信信号を入力する場合には、スイッチ601aをオンし、スイッチ601bをオフし、トランジスタ602を開放状態にする。また、アンテナ101bの受信信号を入力する場合には、スイッチ601bをオンし、スイッチ601aをオフし、トランジスタ602を開放状態にする。また、トランジスタ602の第1の抵抗値の抵抗で生成された参照(熱雑音)信号を入力する場合には、スイッチ601a及び601bをオフし、トランジスタ602を第1の抵抗値での接続状態にする。
ミリ波受信器104は、低雑音増幅器及び検波器を有し、入力端子が出力ポートP3に接続され、出力端子がSPDTスイッチ105に接続される。低雑音増幅器は、入力信号を増幅する。検波器は、低雑音増幅器により増幅された信号を検波する。具体的には、検波器は、ダイオードを有し、ダイオードに入力された電圧を半波整流電流として出力する。そのダイオードは、電圧及び電流特性が2乗成分を有するので、2乗検波を行うことができる。
SPDTスイッチ105は、スイッチドライバ106の制御に応じて、ミリ波受信器104の出力端子を演算器107の入力端子又は演算器108の入力端子に接続する。演算器107は、入力信号に+1を乗算する乗算器である。演算器108は、入力信号に−1を乗算する乗算器である。加算器109は、演算器107及び108により乗算された信号を加算する。ローパスフィルタ(積分器)110は、加算器109により加算された信号を積分することにより、時間的に平均化し、データ計測部111に出力する。
スイッチ101a又は101bがオンし、トランジスタ602が開放状態になるときには、SPDTスイッチ105はミリ波受信器104の出力端子を乗算器107に接続する。演算器107は、アンテナ101a又は101bの受信信号に対して+1を乗算する。
また、スイッチ601a及び601bがオフし、トランジスタ602が第1の抵抗値での接続状態になるときには、SPDTスイッチ105はミリ波受信器104の出力端子を乗算器108に接続する。トランジスタ602の第1の抵抗値の抵抗は、図1の抵抗102に対応し、参照(熱雑音)信号を生成する。演算器108は、トランジスタ602の抵抗の参照信号に対して−1を乗算する。
スイッチ601a,601b,105及びトランジスタ602を制御することにより、ミリ波受信器104は、周期の半分の時間はアンテナ101a又は101bが受信する信号を増幅及び検波し、残りの半分の時間は参照信号(トランジスタ602が発生する熱雑音)を増幅及び検波する。加算器109は、演算器107及び108の出力信号を加算する。すなわち、加算器109は、アンテナ101a又は101bの受信信号から参照信号を引くことにより、ミリ波受信器104内の低雑音増幅器が発生する雑音成分をキャンセルすることができる。演算器107,108及び加算器109は、受信信号と参照信号との差分信号を出力する差分回路を構成する。
以上のように、ミリ波受信装置は、物体又は天体から放射される微小なミリ波信号を検出することができる。受信装置は、ミリ波受信器104の利得の時間変動、温度変動により検出されるレベルの変動を抑えることができる。
1周期のうちの半分の時間はアンテナ101a又は101bで受信したミリ波信号を、残りの半分の期間はトランジスタ602の参照信号をミリ波受信器104に入力する。SPDTスイッチ105は、スイッチ回路600と同じタイミングで切り替わる。アンテナ101a又は101bの受信信号を入力している期間は+1倍(増幅しても可)を、トランジスタ602の参照信号を入力している期間は−1倍を乗算する。加算器109により演算器107及び108の出力信号を合成後、ローパスフィルタ110は、積分処理して信号をデータ計測部111に出力する。時間・温度変動でミリ波受信器104の利得が変化した場合には、受信信号区間及び参照信号区間ともに変動をするためこれらの差は一定となる。これにより、ミリ波受信器104の利得の時間・温度変動に起因する揺らぎを除去することができる。
ミリ波受信器104は、高周波数の入力信号を半波整流により検波するため、低周波数の信号を出力する。スイッチ回路600は、高周波数のミリ波信号が通過するため高性能なスイッチが必要であり、特に低損失及び小型のスイッチが必要である。一方、SPDTスイッチ105は、ミリ波受信器104によりミリ波信号が低周波信号に変換された信号を入力するため、取り扱いが容易であり、安価なスイッチで構成できる。
本実施形態によれば、低損失及び小型のスイッチ回路600を実現できる。図2及び図3では、アンテナ101a(101b)及びミリ波受信器104間に2個のスイッチが接続されているため、2個のスイッチ分の高い挿入損が発生し、信号レベルが大きく減衰してしまう。これに対し、図6の本実施形態では、アンテナ101a(101b)及びミリ波受信器104間には、1個のスイッチ601a(601b)しか接続されていないので、スイッチの挿入損が低減し、信号レベルの減衰を防止することができる。また、本実施形態は、図2及び図3の回路に比べ、スイッチ数を減らすことができるので、小型化することができる。また、本実施形態は、画素数分の複数のアンテナ101a,101bを接続し、イメージセンサを構成することができる。
図7(A)〜(C)は、図6のSPSTスイッチ601a及び601bの構成例を示す回路図である。スイッチ601a及び601bは、それぞれインダクタ701、nチャネル電界効果トランジスタ702及び1/4波長の伝送線路705を有する。入力ポートP1(P2)及び出力ポートP3間には、複数のインダクタ701が直列接続される。インダクタ701は、伝送線路のインダクタ成分であってもよい。複数のnチャネル電界効果トランジスタ702は、並列接続され、それぞれ、ドレイン及びソースが複数のインダクタ701の相互接続点及び基準電位ノードに接続され、ゲートが制御電圧Vc1(Vc2)のノードに接続される。1/4波長の伝送線路705は、インダクタ701及び出力ポートP3間に直列に接続される。
制御電圧Vc1が負の電圧(例えばVth−1[V])であるとき、トランジスタ702は、図7(B)のように容量703として機能する。ここで、Vthは、トランジスタ702の閾値電圧である。この場合、インダクタ701及び容量703は、L−C伝送線路の整合回路として機能し、例えば50Ωのインピーダンス整合がとれていれば、入力ポートP1に入力された信号はスイッチ601aを通過して出力ポートP3から出力される。なお、スイッチ601aのL−C伝送線路の特性インピーダンスZ0は、√(L/C)で表される。この特性インピーダンスZ0が50Ω付近になるようにインダクタL及び容量Cの値を選択する。以上のように、制御電圧Vc1を負の電圧にすると、スイッチ601aはオンの状態になる。
これに対して、制御電圧Vc1が正の電圧(例えばVth+0.5[V])であるとき、トランジスタ702は、図7(C)のように抵抗704として機能する。この場合、インピーダンス整合がとれていないので、入力ポートP1に入力された信号はスイッチ601aを通過しない。以上のように、制御電圧Vc1を正の電圧にすると、スイッチ601aはオフの状態になる。
以上のように、トランジスタ702のゲート電圧Vc1を負電圧にすると、トランジスタ702のドレイン及びソース間は等価的に容量703とみなせる。インダクタ(伝送線路)701の長さ又はインダクタンスの値を調節すると、L−C伝送線路とみなせるため、これをスイッチ601aのオン状態とする。
これに対し、トランジスタ702のゲート電圧Vc1をわずかに正電圧にすると、トランジスタ702のドレイン及びソース間は等価的に抵抗704とみなすことができる。この抵抗704の値はデバイスにより異なるものであるが、数Ω〜10Ω程度である。トランジスタ702は並列に接続されているので、合成抵抗を低くすることができ、等価的に入力ポートP1及び出力ポートP3間の伝送線路をグランドにショートさせる。例えば、1個の抵抗704の値をRとすると、3個の並列接続の抵抗704の合成抵抗は、約R/3であり、小さい抵抗値となり、ほぼショート状態になる。これがスイッチ601aのオフ状態である。なお、3個の抵抗704の合成抵抗を十分小さくするためには、抵抗704の値を小さくする必要がある。抵抗704の値を小さくするためには、トランジスタ702のゲート幅を大きくすることが有効である。
スイッチ601bもスイッチ601aと同様である。ゲート電圧Vc2を負電圧にすると、トランジスタ702のドレイン及びソース間は等価的に容量703とみなせる。インダクタ(伝送線路)701の長さ又はインダクタンスの値を調節すると、L−C伝送線路とみなせるため、これをスイッチ601bのオン状態とする。これに対し、ゲート電圧Vc2をわずかに正電圧にすると、トランジスタ702のドレイン及びソース間は等価的に抵抗704とみなすことができる。トランジスタ702は並列に接続されているので、トランジスタ702の合成抵抗を低くすることができ、等価的に入力ポートP2及び出力ポートP3間の伝送線路をグランドにショートさせる。これがスイッチ601bのオフ状態である。
1/4波長の伝送線路705は、インピーダンス変換素子であり、動作周波数(受信信号の周波数)の1/4波長の線路長を有する。1/4波長の伝送線路705及びインダクタ701間のノードが短絡状態であるとき、ノードN1が開放状態になる。また、1/4波長の伝送線路705及びインダクタ701間のノードが50Ωであるとき、ノードN1も50Ωになる。トランジスタ702は並列に接続されているため、制御電圧Vc1又はVc2が正の電圧であると、3個の抵抗704の合成抵抗は、約R/3となり、その抵抗値が十分小さい場合は短絡とみなせる。1/4波長の伝送線路705が接続されているため、合流ノードN1から入力ポートP2を見たインピーダンスは開放状態となる。したがって、入力ポートP1から出力ポートP3へ接続する経路ができる。
次に、トランジスタ602の動作を説明する。トランジスタ602の動作は、上記のトランジスタ702の動作と同様である。制御電圧Vc1が負の電圧(例えばVth−1[V])であるとき、トランジスタ602は、出力ポートP3及び基準電位ノード間を開放状態にする。また、制御電圧Vc1が正の電圧(例えばVth+0.5[V])であるとき、トランジスタ602は、出力ポートP3及び基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にする。第1の抵抗値は、例えば50Ωである。トランジスタ602は、トランジスタ702に対して、ゲート幅を短くすることにより、第1の抵抗値を大きくすることができる。第1の抵抗値のトランジスタ602は、参照信号を生成するための抵抗102(図1)に対応する。
以上のように、スイッチ601a及び601bの合流ノードN1と基準電位ノード間にトランジスタ602のドレイン及びソースを接続する。トランジスタ602のゲートには、制御電圧Vcを供給する。トランジスタ602のサイズは、そのドレイン抵抗とソース抵抗の和が50Ω程度となるようなゲート幅を選択する。ドレイン抵抗及びソース抵抗は、ゲート幅に反比例する。通常は、これらの抵抗値を小さくするためにゲート幅の大きなトランジスタが用いられる。例えば、トランジスタは、ゲート幅が1.5mmのとき、ドレイン抵抗とソース抵抗の和が0.77Ωである。抵抗の和を50Ωにするためには、ゲート幅を38μmに設定する。
入力ポートP1から出力ポートP3へ、又は入力ポートP2から出力ポートP3へ経路を切り換える場合には、スイッチ601a又は601bをオンにする。さらに、トランジスタ602のゲート電圧Vcを、閾値電圧Vthよりも低い電圧(例えばVth−1[V])にする。このとき、トランジスタ602は、通常用いるトランジスタのゲート幅よりも小さく、容量とゲート幅は比例関係であるので、小さな容量値となり、ほぼ開放状態とみなせる。
一方、参照信号を出力させる場合には、スイッチ601a及び601bをオフする。さらに、トランジスタ602のゲート電圧Vcを、閾値電圧Vcよりも高い電圧(例えばVth+0.5[V])にする。このとき、トランジスタ602のドレイン−ソース間はほぼ50Ωとなり、これが参照信号を発生させる。参照信号は、抵抗が放出する熱雑音である。
以上、動作原理を説明したが、トランジスタ602に加えるゲート電圧Vcがスイッチ601a又は601bとは反対であることが分かる。つまり参照信号を出力する場合には、トランジスタ602のゲート電圧Vcを閾値電圧Vthよりも高い電圧にし、トランジスタ702のゲート電圧Vc1又はVc2を閾値電圧Vthより低い電圧にする。参照信号を遮断する時には、トランジスタ602のゲート電圧Vcを閾値電圧Vthよりも低い電圧にし、トランジスタ702のゲート電圧Vc1又はVc2を閾値電圧Vthより高い電圧にする。
図8は、図6の受信装置のシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図であり、図4(B)に対応する。スイッチ601aがオフ、スイッチ601bがオン、トランジスタ602が開放状態であるときの通過及び反射特性を示す。すなわち、入力ポートP2及び出力ポートP3を接続するようにスイッチを切り換えた時の通過及び反射特性を示す。特性801は、ポートP2からポートP3への通過特性を示すSパラメータS(2,3)の特性である。特性802は、ポートP3の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(3,3)の特性である。特性803は、ポートP2の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(2,2)の特性である。周波数95GHzにおいて、特性801は、−1.3dBとなり、図4(B)に比べて約半分の損失である。本実施形態は、図4(B)に比べて、低損失のスイッチ回路600及び受信装置を実現することができる。
図9は、図6の受信装置のシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図であり、図5(B)に対応する。スイッチ601a及び601bをオフし、トランジスタ602を第1の抵抗値での接続状態にしたときの通過及び反射特性を示す。すなわち、トランジスタ602の第1の抵抗値の参照信号を入力するようにスイッチを切り換えた場合のポートの通過及び反射特性を示す。すなわち、出力ポートP3を終端させたときの通過及び反射特性を示す。特性901は、ポートP3の入力信号に対する反射特性を示すSパラメータS(3,3)の特性である。特性902は、ポートP2からポートP3への通過特性を示すSパラメータS(2,3)の特性である。反射特性901は、−10dB以下となり、良好な特性を示している。
本実施形態は、図2のスイッチに比べて、通過損失を半分にすることができるスイッチ回路600を実現できる。
次に、図6のスイッチ回路と図2のスイッチ回路の面積を比較する。図2のスイッチ回路の占める面積は、1.0×1.5[mm2]である。これに対して、図6のスイッチ回路600の占める面積は、0.6×0.7[mm2]であり、ほとんどの部分がSPSTスイッチ601a及び601bの面積であり、参照信号を生成する回路の占める面積がほとんどない。したがって、本実施形態は、小面積化を果たせる。
以上のように、本実施形態の受信装置は、無線信号を受信するための2個のアンテナ101a,101bと、2個のアンテナ101a,101bに接続されるスイッチ回路600と、スイッチ回路600を介して2個のアンテナ101a,101bに接続される差分回路107〜109とを有する。
スイッチ回路600は、2個のアンテナ101a,101bにそれぞれ接続される2個の入力ポートP1,P2と、2個の入力ポートP1,P2のそれぞれに接続される2個のSPSTスイッチ601a,601bと、2個のSPSTスイッチ601a,601bを介して2個の入力ポートP1,P2に接続される1個の出力ポートP3とを有する。トランジスタ602は、出力ポートP3及び基準電位ノード間に接続され、制御電圧Vcが第1の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を開放状態にし、制御電圧Vcが第2の制御電圧では出力ポートP3及び基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にする。
差分回路107〜109は、2個のSPSTスイッチ601a,601bのうちのいずれか1個がオンでありかつトランジスタ602に第1の制御電圧が入力されるときのスイッチ回路600の出力ポートP3の第1の出力信号を入力し、2個のSPSTスイッチ601a,601bのすべてがオフでありかつトランジスタ602に第2の制御電圧が入力されるときのスイッチ回路600の出力ポートP3の第2の出力信号を入力し、第1の出力信号と第2の出力信号との差分信号を出力する。
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態による受信装置内のスイッチ回路600の構成例を示す回路図である。本実施形態(図10)のスイッチ回路600は、第1の実施形態(図6)のスイッチ回路600に対して、1/2波長の整数倍の伝送線路1001を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。1/2波長の整数倍の伝送線路1001は、トランジスタ602のドレイン及び出力ポートP3間に接続される。1/2波長の整数倍の伝送線路1001は、例えば1/2波長の伝送線路であり、動作周波数(受信信号の周波数)の1/2波長の整数倍の線路長を有する。信号が1/2波長の整数倍の伝送線路1001を通過するとインピーダンスは同じであるため、第1の実施形態と同様のスイッチ特性を得ることができる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態による受信装置内のスイッチ回路600の構成例を示す回路図である。本実施形態(図11)のスイッチ回路600は、第2の実施形態(図10)のスイッチ回路600に対して、伝送線路1001の代わりにインダクタL及び容量Cを設けたものである。以下、本実施形態が第2の実施形態と異なる点を説明する。インダクタLは、トランジスタ602のドレイン及び出力ポートP3間に接続される。2個の容量Cは、それぞれインダクタLの両端と基準電位ノード間に接続される。インダクタL及び容量Cは、図10の1/2波長の整数倍の伝送線路1001と同じ機能を有する。インダクタLはZ0/(2×f)のインダクタンスを有し、容量Cは1/(4×f×Z0)の容量値を有する。ここで、Z0は線路の特性インピーダンスであり、fは動作周波数である。本実施形態は、第2の実施形態と同様の効果を有する。
(第4の実施形態)
図12は、本発明の第4の実施形態による受信装置内のスイッチ回路600の構成例を示す回路図である。本実施形態(図12)のスイッチ回路600は、第1の実施形態(図6)のスイッチ回路600に対して、チョークコイル(インダクタ)1201、容量1202及び1/2波長の整数倍の伝送線路1203を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。容量1202及び伝送線路1203は、トランジスタ602のドレイン及び出力ポートP3間に直列に接続される。1/2波長の整数倍の伝送線路1203は、図10の1/2波長の整数倍の伝送線路1001と同様に、あってもなくても同様の効果を有する。したがって、伝送線路1203は削除することができ、容量1202のみをトランジスタ602のドレイン及び出力ポートP3間に接続してもよい。チョークコイル1201は、トランジスタ602のドレイン及び容量1202の相互接続点と直流電圧Vc3のノードとの間に接続される。
以上のように、本実施形態は、伝送線路1203とトランジスタ602との間に直流阻止用の容量1202と、チョークコイル1201を介して直流電圧Vc3を印可するノードを有する。第1〜第3の実施形態では、参照信号を出力する際のトランジスタ602の抵抗から発する白色雑音について説明したが、トランジスタ602の抵抗には直流電流は流していない。この雑音電圧は、Vn=√(4×k×T×B×R)である。ここで、kはボルツマン定数、Tは温度、Bは周波数帯域、Rはトランジスタ602の第1の抵抗値(例えば50Ω)であって一定である。直流電圧Vc3によりトランジスタ602の抵抗に電流を流す機構を作ることにより、トランジスタ602の抵抗に電流が流れ、生成する雑音電圧を変化させることができる。具体的には、電流が流れることで温度が上昇し、雑音電圧が上昇する。これにより、さまざまな参照信号を作り出すことができる。図1の受信装置は、参照信号を生成し、ミリ波受信器104内の低雑音増幅器で発生する雑音をキャンセルするものである。その低雑音増幅器の雑音をキャンセルするために、直流電圧Vc3を調整することにより参照信号の大きさを制御することができる。
なお、チョークコイル1201を設けることにより、高周波数の受信信号にとって、直流電圧Vc3のノードを見えなくすることができる。また、直流阻止用容量1202を設けることにより、直流電圧Vc3がノードN1に供給されることを阻止できる。
(第5の実施形態)
図13は、本発明の第5の実施形態による受信装置内のスイッチ回路600の構成例を示す回路図である。スイッチ回路600は、SPnT(単極n投:Single-pole-n-through)スイッチ回路である。本実施形態(図13)のスイッチ回路600は、第1の実施形態(図6)のスイッチ回路600に対して、n個の入力ポートP1〜Pn及びn個のスイッチ601a〜601nを有する点が異なる。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。第1の実施形態では、2個の入力ポートP1,P2を有する場合を説明した。本実施形態では、3個以上の入力ポートP1〜Pnを設けることができる。出力ポートPn+1は、図6の出力ポート3に対応する。n個の入力ポートP1〜Pnの外部には、n個のアンテナ101a〜101nが接続される。n個のSPSTスイッチ601a〜601nは、それぞれn個の入力ポートP1〜Pn及び出力ポートPn+1間に接続される。トランジスタ602が開放状態であるときには、n個のスイッチ601a〜601nのうちのいずれか1個のスイッチのみがオンし、そのオンしたスイッチに接続されたアンテナの受信信号を入力することができる。また、トランジスタ602が第1の抵抗値での接続状態であるときには、n個のスイッチ601a〜601nのすべてがオフになり、参照信号を入力することができる。入力ポートP1〜Pnの数が増えても、トランジスタ602は1個だけでよい。アンテナ101a〜101nの数を増やすことにより、多画素のイメージセンサを構成することができる。アンテナ101a〜101nの数を増やしても、スイッチ回路600の面積を比較的小さくすることができる。
例えば、スイッチ601aをオンし、スイッチ601b〜601nをオフし、トランジスタ602を開放状態にし、アンテナ101aの受信信号を入力する。その後、スイッチ601a〜601nをオフし、トランジスタ602を第1の抵抗値での接続状態にし、参照信号を入力する。その後、加算器109は、アンテナ101aの受信信号と参照信号との差分信号をアンテナ101aの画素信号として出力する。
次に、スイッチ601bをオンし、スイッチ601a,601c〜601nをオフし、トランジスタ602を開放状態にし、アンテナ101bの受信信号を入力する。その後、スイッチ601a〜601nをオフし、トランジスタ602を第1の抵抗値での接続状態にし、参照信号を入力する。その後、加算器109は、アンテナ101bの受信信号と参照信号との差分信号をアンテナ101bの画素信号として出力する。以後、同様に、アンテナ101nの画素信号までを順次出力する。これにより、複数の画素の信号を生成することができる。
以上のように、第1〜第5の実施形態の受信装置は、無線信号を受信するための1個以上のアンテナ101a〜101nと、1個以上のアンテナ101a〜101nに接続されるスイッチ回路600と、スイッチ回路600を介して1個以上のアンテナ101a〜101nに接続される差分回路107〜109とを有する。
スイッチ回路600は、1個以上のアンテナ101a〜101nにそれぞれ接続される1個以上の入力ポートP1〜Pnと、1個以上の入力ポートP1〜Pnのそれぞれに接続される1個以上のSPSTスイッチ601a〜601nと、1個以上のSPSTスイッチ601a〜601nを介して1個以上の入力ポートP1〜Pnに接続される1個の出力ポートPn+1とを有する。トランジスタ602は、出力ポートPn+1及び基準電位ノード間に接続され、制御電圧Vcが第1の制御電圧では出力ポートPn+1及び基準電位ノード間を開放状態にし、制御電圧Vcが第2の制御電圧では出力ポートPn+1及び基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にする。
差分回路107〜109は、1個以上のSPSTスイッチ601a〜601nのうちのいずれか1個がオンでありかつトランジスタ602に第1の制御電圧が入力されるときのスイッチ回路600の出力ポートPn+1の第1の出力信号を入力し、1個以上のSPSTスイッチ601a〜601nのすべてがオフでありかつトランジスタ602に第2の制御電圧が入力されるときのスイッチ回路600の出力ポートPn+1の第2の出力信号を入力し、第1の出力信号と第2の出力信号との差分信号を出力する。
第1〜第5の実施形態によれば、複数の入力ポートP1〜Pnを容易に設けることができる。トランジスタ602は、開放状態及び第1の抵抗値での接続状態を実現することができるので、スイッチ及び抵抗を別々に設ける場合に比べて、小型にすることができる。また、入力ポートP1〜Pn及び出力ポートPn+1間のスイッチ数が少ないので、低損失のスイッチ回路を実現することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
ディッケ型受信装置の構成例を示す図である。 2個のアンテナの受信信号をスイッチにより切り替えてミリ波受信器に入力する受信装置の構成例を示す図である。 2個のアンテナの受信信号をスイッチにより切り替えてミリ波受信器に入力する受信装置の他の構成例を示す図である。 図4(A)は図2の受信装置のスイッチの状態を示し、図4(B)は図4(A)のスイッチ状態におけるシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。 図5(A)は図2の受信装置のスイッチの状態を示し、図5(B)は図5(A)のスイッチ状態におけるシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態による受信装置内のスイッチ回路の構成例を示す回路図である。 図7(A)〜(C)は図6のSPSTスイッチの構成例を示す回路図である。 図6の受信装置のシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。 図6の受信装置のシミュレーションによるスイッチの通過及び反射特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態による受信装置内のスイッチ回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態による受信装置内のスイッチ回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態による受信装置内のスイッチ回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態による受信装置内のスイッチ回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
101,101a〜101n アンテナ
102 抵抗
103,105 スイッチ
104 ミリ波受信器
106 スイッチドライバ
107,108 演算器
109 加算器
110 ローパスフィルタ
111 データ計測部
600 スイッチ回路
601a〜601n スイッチ
602 トランジスタ

Claims (5)

  1. 1個以上の入力ポートと、
    前記1個以上の入力ポートのそれぞれに接続される1個以上の単極単投スイッチと、
    前記1個以上の単極単投スイッチを介して前記1個以上の入力ポートに接続される1個の出力ポートと、
    前記出力ポート及び基準電位ノード間に接続され、第1の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を開放状態にし、第2の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にするトランジスタと
    を有することを特徴とするスイッチ回路。
  2. さらに、前記トランジスタ及び前記出力ノード間に接続される1/2波長の整数倍の線路長をもつ伝送線路を有することを特徴とする請求項1記載のスイッチ回路。
  3. さらに、前記トランジスタ及び前記出力ノード間に接続されるインダクタ及び容量を有することを特徴とする請求項1記載のスイッチ回路。
  4. さらに、前記トランジスタ及び前記出力ノード間に接続される容量と、
    前記トランジスタ及び前記容量の相互接続点と直流電圧ノードとの間に接続されるチョークコイルとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  5. 無線信号を受信するための1個以上のアンテナと、
    前記1個以上のアンテナに接続されるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を介して前記1個以上のアンテナに接続される差分回路とを有し、
    前記スイッチ回路は、
    前記1個以上のアンテナにそれぞれ接続される1個以上の入力ポートと、
    前記1個以上の入力ポートのそれぞれに接続される1個以上の単極単投スイッチと、
    前記1個以上の単極単投スイッチを介して前記1個以上の入力ポートに接続される1個の出力ポートと、
    前記出力ポート及び基準電位ノード間に接続され、第1の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を開放状態にし、第2の制御電圧では前記出力ポート及び前記基準電位ノード間を第1の抵抗値での接続状態にするトランジスタとを有し、
    前記差分回路は、前記1個以上の単極単投スイッチのうちのいずれか1個がオンでありかつ前記トランジスタに前記第1の制御電圧が入力されるときの前記スイッチ回路の出力ポートの第1の出力信号を入力し、前記1個以上の単極単投スイッチのすべてがオフでありかつ前記トランジスタに前記第2の制御電圧が入力されるときの前記スイッチ回路の出力ポートの第2の出力信号を入力し、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との差分信号を出力することを特徴とする受信装置。
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