JP2010147744A - ネットワーク中継装置、中継方法、および、そのためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】TCPプロトコルを用いて通信を行うネットワーク中継装置は、第1の端末と第2の端末との間のパケットの転送を行うパケット転送部と、ネットワーク中継装置の各部を制御する制御部とを備える。制御部は、第1の端末と第2の端末との間のパケットを監視して、パケット転送部の帯域幅を広くする転送性能上昇処理およびパケット転送部の帯域幅を狭くする転送性能下降処理を実行し、この際、パケットがTCPコネクション確立要求時のSYNパケットである場合に、予め定められた規則に従って転送性能上昇処理を行うか否かを判定するとともに、転送性能上昇処理を行うと判定した場合は、SYNパケットの受信後、TCPコネクション確立要求によるTCPコネクション確立までの間にパケット転送部の帯域幅を広くする。
【選択図】図8
Description
TCPプロトコルを用いて通信を行う第1の端末と第2の端末との間の伝送路上に配置されるネットワーク中継装置であって、
前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットの転送を行うパケット転送部と、
前記ネットワーク中継装置の各部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットを監視して、前記パケット転送部の帯域幅を広くする転送性能上昇処理および前記パケット転送部の帯域幅を狭くする転送性能下降処理を実行し、この際、前記パケットがTCPコネクション確立要求時のSYNパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送性能上昇処理を行うか否かを判定するとともに、前記転送性能上昇処理を行うと判定した場合は、前記SYNパケットの受信後、前記TCPコネクション確立要求によるTCPコネクション確立までの間に前記パケット転送部の帯域幅を広くする、ネットワーク中継装置。
こうすれば、端末間でやり取りされるパケットの内容に応じて、ネットワーク中継装置の転送性能が必要な場合は転送性能上昇処理を行い、パケットロスの発生を抑制することができる。同様に、ネットワーク中継装置の転送性能が必要ない場合は転送性能下降処理を行い、低消費電力を実現することができる。TCPプロトコルにおいては、TCPコネクション確立後に端末間の通信が行われるため、こうすれば、ネットワーク中継装置において、その転送性能が必要な場合を知ることができる。この結果、ネットワーク中継装置において、パケットロスの発生を抑制しつつ低消費電力を実現することが可能となる。
適用例1記載のネットワーク中継装置であって、
前記制御部は、
前記パケットがTCPコネクション切断要求時のFINパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送性能下降処理を行うか否かを判定するとともに、前記転送性能下降処理を行うと判定した場合は、前記FINパケットの受信をトリガとして前記パケット転送部の帯域幅を狭くする、ネットワーク中継装置。
こうすれば、TCPプロトコルにおいては、端末間の通信終了後にはTCPコネクションが切断されるため、ネットワーク中継装置において、その転送性能が必要ない場合を知ることができる。この結果、ネットワーク中継装置において、パケットロスの発生を抑制しつつ低消費電力を実現することが可能となる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、TCPコネクション毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。
こうすれば、TCPコネクション毎に帯域幅を増減する大きさを定めることができる。このため、TCPコネクション毎の特性を考慮して、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることができる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記回線毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。
こうすれば、回線毎に帯域幅を増減する大きさを定めることができる。このため、使用されている回線毎に、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることができる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線と、
1つ以上の前記回線をそれぞれ収容する複数の回線収容部と、
を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記回線収容部毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。
こうすれば、回線収容部毎に帯域幅を増減する大きさを定めることができる。このため、使用されている回線収容部毎に、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることができる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、QoS情報に従って予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。
こうすれば、QoSサービス品質(例えば、シェーピングやポリシング)を考慮した上で、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることができる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
データフロー毎の過去の平均パケット流量と、データフロー毎の過去の最大パケット流量とのうちの少なくとも一方を測定する統計情報部を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記平均パケット流量と、前記最大パケット流量とのうちの少なくとも一方より定まる帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。
こうすれば、データフロー毎の過去のパケット流量(トラフィック量)の統計に基づいて、より適切に、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることができる。
適用例1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線と、
1つ以上の前記回線をそれぞれ収容する複数の回線収容部と、
データフロー毎の過去の平均パケット流量と、データフロー毎の過去の最大パケット流量とのうちの少なくとも一方を測定する統計情報部と、
を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、
(i)TCPコネクション毎に予め定められた帯域幅と、
(ii)前記回線毎に予め定められた帯域幅と、
(iii)前記回線収容部毎に予め定められた帯域幅と、
(iv)QoS情報に従って予め定められた帯域幅と、
(v)前記平均パケット流量と、前記最大パケット流量とのうちの少なくとも一方より定まる帯域幅と、
のうちのいずれか1つを用いて決定され、前記(i)〜(v)のいずれを用いるかはTCPコネクション毎に予め定められている、ネットワーク中継装置。
こうすれば、TCPコネクション毎に、適用例3〜7記載のいずれかの方法で帯域幅を増減させることができる。この結果、よりきめ細かく、ネットワーク中継装置のパケット転送部の帯域幅を増減させることが可能となる。
A〜G.実施例1〜7:
H.変形例:
図1は、本発明の一実施例としてのネットワーク中継装置が用いられたネットワークの概略構成を示す説明図である。このネットワークは、ネットワーク中継装置10(以降、「ルータ」とも呼ぶ)と、管理端末90と、4台のクライアント端末40〜70(以降、「クライアント」とも呼ぶ)とを備え、外部ネットワークであるインターネットINETに接続されている。また、インターネットINETには、サーバ20とサーバ30とが接続されている。換言すれば、ルータ10は、クライアント端末間もしくはクライアント端末とサーバ間の伝送路上に配置されるネットワーク中継装置である。
・ST=0:SYNパケットを受信していない状態
・ST=1:TCPコネクション確立要求をする側からのSYNパケットを受信した状態(図2、ステップS11)
・ST=2:TCPコネクション確立要求をされる側からのSYN+ACKパケットを受信した状態(図2、ステップS21)
・ST=3:TCPコネクション確立要求をする側からのACKパケットを受信した状態(図2、ステップS31)
・ST=4:TCPコネクション切断要求をする側からのFINパケットを受信した状態(図2、ステップS41)
・ST=5:TCPコネクション切断要求をされる側からのACKパケットを受信した状態(図2、ステップS51)
・ST=6:TCPコネクション切断要求をされる側からのFINパケットを受信した状態(図2、ステップS61)
・ST=7:TCPコネクション切断要求をする側からのACKパケットを受信した状態(図2、ステップS71)
・帯域BAフィールドの値を0とする。
・帯域BAフィールドの値を0、ステートSTフィールドの値を0とする。
図16は、第2実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図8で示した第1実施例との大きな違いは、制御部400のメモリ420内に、ステートテーブル421およびコネクション帯域テーブル422の代わりに、回線帯域テーブル423とルーティングテーブル424とを備えている点だけであり、他の構成は第1実施例とほぼ同じである。
i)CPU410は、IPヘッダ1300の送信元IPアドレス1310の値(図6)と、ルーティングテーブル424の送信元IPアドレスIPの値(図17)とが一致する出力回線番号LN(図17)を検索する。
ii)CPU410は、IPヘッダ1300の宛先IPアドレス1320の値(図6)と、ルーティングテーブル424の送信元IPアドレスIPの値(図17)とが一致する出力回線番号LN(図17)を検索する。
・CO1:
i)送信元IPアドレス1310はIP40であるため、出力回線番号LN=#120(図17、エントリRE03)
ii)宛先IPアドレス1320はIP30であるため、出力回線番号LN=#110(図17、エントリRE02)
・CO2:
i)送信元IPアドレス1310はIP50であるため、出力回線番号LN=#130(図17、エントリRE04)
ii)宛先IPアドレス1320はIP20であるため、出力回線番号LN=#110(図17、エントリRE01)
図22は、第3実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図16で示した第2実施例との大きな違いは、制御部400のメモリ420内に、回線帯域テーブル423の代わりに、収容部帯域テーブル425を備えている点だけであり、他の構成は第2実施例とほぼ同じである。
図25は、第4実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図8で示した第1実施例との大きな違いは、制御部400のメモリ420内に、コネクション帯域テーブル422の代わりに、QoS帯域テーブル426を備えている点だけであり、他の構成は第1実施例とほぼ同じである。
図28は、第5実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図8で示した第1実施例との大きな違いは、i)制御部400のメモリ420内に、コネクション帯域テーブル422の代わりに、統計帯域テーブル427を備えている点、ii)転送処理部320内に統計情報部325を備える点であり、他の構成は第1実施例とほぼ同じである。統計情報部325は、各回線収容部(LRU#1〜#3)が受信したパケットの流量等の情報を測定し、CPU410へ送信する。CPU410は、受信した情報から、統計帯域テーブル427を作成する。この処理についての詳細は後述する。
図31は、第6実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図8、図16、図22、図25、図28で示した第1〜第5実施例との大きな違いは、i)制御部400のメモリ420内に、第1〜第5実施例で説明した全てのテーブル(ステートテーブル421、コネクション帯域テーブル422、回線帯域テーブル423、ルーティングテーブル424、収容部帯域テーブル425、QoS帯域テーブル426、統計帯域テーブル427)を備える点、ii)転送処理部320内に統計情報部325を備える点であり、他の構成は第1実施例とほぼ同じである。これによって、第6実施例におけるルータ10は、第1〜第5実施例で説明した各処理の切り替えを行うことができる。
図33は、第7実施例におけるルータ10の概略構成を示す説明図である。図31で示した第6実施例との大きな違いは、制御部400のメモリ420内に省電力モードテーブル428を備えている点であり、他の構成は第6実施例とほぼ同じである。省電力モードテーブル428は、TCPコネクション毎の省電力モードを予め定めるためのテーブルである。
・CO11:省電力モード=1(図34、エントリAE01)、帯域=50kbps(第1実施例、図11、エントリSE01)
・CO12:省電力モード=2(図34、エントリAE02)、帯域=11000kbps(第2実施例、図18、エントリLE01、LE05)
・CO13:省電力モード=5(図34、エントリAE03)、帯域=250kbps(第5実施例、図29、エントリFE03)
・CO14:省電力モード=3(図34、エントリAE04)、帯域=12000kbps(第3実施例、図23、エントリEE01、EE03)
<省電力モードの分類>
分類ca)TCPコネクション毎に帯域を求めるもの:省電力モード1、4、5
分類cb)回線毎に帯域を求めるもの:省電力モード2
分類cc)回線収容部毎に帯域を求めるもの:省電力モード3
ステップ1)分類ccがある場合:合計帯域に、分類ccにより求めた帯域を加算する。分類ca、cbは加算しない。
ステップ2)ステップ1には該当しないが分類cbがある場合:合計帯域に、分類cbにより求めた帯域を加算する。分類cbにより求めた帯域が複数ある場合は、異なる回線である場合にのみ、合計帯域に当該帯域を加算する。分類caは加算しない。
ステップ3)ステップ1、2には該当しないが分類caがある場合:合計帯域に分類caにより求めた帯域を加算する。分類caにより求めた帯域が複数ある場合は、TCPセッションが所属する回線の最大帯域を超えない範囲において、合計帯域に当該帯域を加算する。
上記のルールに従って計算した場合、図36の例における合計帯域は以下のようになる。
10000kbps(回線収容部LRU#1)+300kbps(回線収容部LRU#2)+2000kbps(回線収容部LRU#3)=12300kbps
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、ネットワーク中継装置の一構成例を記載した。しかし、上記実施例において記載した態様に限らず、任意の態様を採用することができる。具体的には、以下に例示するような構成としてもよい。
・ネットワーク中継装置をルータではなく、レイヤ3スイッチとする。
・IPv4だけでなく、IPv6にも対応可能なネットワーク中継装置とする。
・回線収容部および回線の数量を任意に増減させる。
・ハードウェア処理のルータではなく、ソフトウェア処理のルータとする。
上記実施例のルータは、転送性能上昇処理と転送性能下降処理との両方を行うものとして記載したが、転送性能上昇処理のみを行う構成としてもよい。
上記実施例では、転送性能上昇処理を動作させるためのトリガは、SYNパケットの受信であるものとした。しかし、TCPコネクション確立要求時に端末間でやり取りされるパケットであれば、SYNパケット以外の任意のパケットをトリガとして採用することが可能である。例えば、通信相手方からの応答であるSYN+ACKパケット(図2、ステップS21)をトリガとしてもよい。
上記実施例では、転送性能下降処理を動作させるためのトリガは、FINパケットの受信であるものとした。しかし、TCPコネクション切断要求時に端末間でやり取りされるパケットであれば、FINパケット以外の任意のパケットをトリガとして採用することが可能である。例えば、通信相手方からの切断要求であるFINパケット(図2、ステップS61)をトリガとしてもよい。
20…サーバ
30…サーバ
40…クライアント
50…クライアント
60…クライアント
70…クライアント
90…管理端末
110…回線
120…回線
130…回線
140…回線
150…回線
200…回線収容部
210…装置内ヘッダ付与部
220…回線読出部
230…バッファ
300…パケット転送部
310…検索処理部
311…ルーティングテーブル
313…テーブル検索駆動部
319…性能制御部
320…転送処理部
321…内部読出部
322…ヘッダ書込部
323…パケット読出部
324…パケットメモリ
325…統計情報部
329…性能制御部
400…制御部
410…CPU
420…メモリ
421…ステートテーブル
422…コネクション帯域テーブル
423…回線帯域テーブル
424…ルーティングテーブル
425…収容部帯域テーブル
427…統計帯域テーブル
428…省電力モードテーブル
Claims (10)
- TCPプロトコルを用いて通信を行う第1の端末と第2の端末との間の伝送路上に配置されるネットワーク中継装置であって、
前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットの転送を行うパケット転送部と、
前記ネットワーク中継装置の各部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットを監視して、前記パケット転送部の帯域幅を広くする転送性能上昇処理および前記パケット転送部の帯域幅を狭くする転送性能下降処理を実行し、この際、前記パケットがTCPコネクション確立要求時のSYNパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送性能上昇処理を行うか否かを判定するとともに、前記転送性能上昇処理を行うと判定した場合は、前記SYNパケットの受信後、前記TCPコネクション確立要求によるTCPコネクション確立までの間に前記パケット転送部の帯域幅を広くする、ネットワーク中継装置。 - 請求項1記載のネットワーク中継装置であって、
前記制御部は、
前記パケットがTCPコネクション切断要求時のFINパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送性能下降処理を行うか否かを判定するとともに、前記転送性能下降処理を行うと判定した場合は、前記FINパケットの受信をトリガとして前記パケット転送部の帯域幅を狭くする、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、TCPコネクション毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記回線毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線と、
1つ以上の前記回線をそれぞれ収容する複数の回線収容部と、
を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記回線収容部毎に予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、QoS情報に従って予め定められた帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
データフロー毎の過去の平均パケット流量と、データフロー毎の過去の最大パケット流量とのうちの少なくとも一方を測定する統計情報部を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、前記平均パケット流量と、前記最大パケット流量とのうちの少なくとも一方より定まる帯域幅によって決定される、ネットワーク中継装置。 - 請求項1または2記載のネットワーク中継装置であって、さらに、
外部の端末と接続される複数の回線と、
1つ以上の前記回線をそれぞれ収容する複数の回線収容部と、
データフロー毎の過去の平均パケット流量と、データフロー毎の過去の最大パケット流量とのうちの少なくとも一方を測定する統計情報部と、
を備え、
前記転送性能上昇処理および前記転送性能下降処理における前記パケット転送部の帯域の増減幅は、
(i)TCPコネクション毎に予め定められた帯域幅と、
(ii)前記回線毎に予め定められた帯域幅と、
(iii)前記回線収容部毎に予め定められた帯域幅と、
(iv)QoS情報に従って予め定められた帯域幅と、
(v)前記平均パケット流量と、前記最大パケット流量とのうちの少なくとも一方より定まる帯域幅と、
のうちのいずれか1つを用いて決定され、前記(i)〜(v)のいずれを用いるかはTCPコネクション毎に予め定められている、ネットワーク中継装置。 - ネットワーク中継装置の制御方法であって、
(a)TCPプロトコルを用いて通信を行う第1の端末と第2の端末との間でパケットを転送する転送工程と、
(b)前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットを監視し、前記パケットがTCPコネクション確立要求時のSYNパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送工程における帯域幅を広くするか否かを判定するとともに、前記転送工程における帯域幅を広くすると判定した場合は、前記SYNパケットの受信後、前記TCPコネクション確立要求によるTCPコネクション確立までの間に前記転送工程における帯域幅を広くする工程と、
を備える、ネットワーク中継装置の制御方法。 - コンピュータプログラムであって、
TCPプロトコルを用いて通信を行う第1の端末と第2の端末との間でパケットを転送する転送機能と、
前記第1の端末と前記第2の端末との間のパケットを監視し、前記パケットがTCPコネクション確立要求時のSYNパケットである場合に、予め定められた規則に従って前記転送機能における帯域幅を広くするか否かを判定するとともに、前記転送機能における帯域幅を広くすると判定した場合は、前記SYNパケットの受信後、前記TCPコネクション確立要求によるTCPコネクション確立までの間に前記転送機能における帯域幅を広くする機能と、
を備える、コンピュータプログラム。
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