JP2010146456A

JP2010146456A - 移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法

Info

Publication number: JP2010146456A
Application number: JP2008325364A
Authority: JP
Inventors: Masatoshi Harada; 正俊原田; Yutaka Mizohata; 豊溝畑; Itaru Nagato; 到長門; Tetsuya Hitani; 哲也日谷; Takahiro Yamanaka; 隆弘山中; Shoji Hamada; 昇司濱田; Koichi Yamaguchi; 浩一山口
Original assignee: Chugoku Electric Power Co Inc; Energia Communications Inc
Current assignee: Chugoku Electric Power Co Inc; Energia Communications Inc
Priority date: 2008-12-22
Filing date: 2008-12-22
Publication date: 2010-07-01

Abstract

【課題】支持物移設作業を迅速かつ効率的に行うことができる移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】支持物移設作業を行う際に支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供するシステムであって、移設情報を管理するための移設依頼進捗管理サーバ１３と、各共架者に関する共架データおよび移設依頼進捗管理サーバ１３に第１のネットワーク１₁を介してログインするためのパスワードを管理するための共架データ管理サーバ１５と、移設依頼進捗管理サーバ１３と第１および第２のネットワーク１₁，１₂を介して相互に接続された支持物管理者端末装置１２と、移設依頼進捗管理サーバ１３および支持物管理者端末装置１２と第２のネットワーク１₂を介して相互に接続された第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅とを具備する。
【選択図】図１

Description

本発明は、支持物移設作業を迅速かつ効率的に行うのに好適な移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法に関する。

従来、各地域には、以下に例を示すように様々な支持物が存在している。
（ａ）電気を一般家庭や工場へ届けるために建柱（建設）された電柱
（ｂ）電話線に代表される通信ケーブルを一般家庭や工場へ届けるために建柱された電信柱
（ｃ）信号機などを設置するために建柱された信号機柱
（ｄ）道路利用者に情報を提供する目的で建柱された道路標識柱
（ｅ）防犯などを目的とした街灯を支持するために建柱された外灯柱

このような電気や通信などに代表される各用途のために建柱された支持物の場所が各目的の用途に合致する場合には、同一場所に建柱される支持物（柱）の数を少なくするために、共架者は、支持物管理者の承諾を得て、この支持物管理者が指定する支持物の位置に各用途の目的のケーブルを取り付けている（図５参照）。

近年では、インターネットに代表される高速回線を敷設する事業者などが参入しており、共架者は増える傾向にある。
また、支持物は道路や私有地などに建柱されている。

支持物は建柱されると様々な事情により、建柱場所からの移設（建替えを含む。）が必要になる（下記の特許文献１参照）。たとえば、支持物（柱）の耐用年数や強度を補うために移設が必要になったり、道路上に建柱された支持物であれば道路工事により移設が必要な状況が生じたり、車両の衝突により支持物に倒壊の恐れが発生することにより移設が必要になったりする。その他にも、私有地では建柱場所に家屋が新たに建設されることにより移設が必要になったり、支持物が支障になって生活に不自由な状況が発生するなどの状況により移設が必要になったりする。

このように支持物の移設の必要が生じた場合には，要望者（移設依頼者）から書類や連絡で支持物管理者に移設情報（移設に関する情報）が入り、支持物管理者は、移設情報に基づいて、移設対象支持物（移設の対象となる支持物）の移設先および移設対象支持物に施設されている支持物管理者所有のケーブルの移設設計や工事工法などの決定を行っている。また、支持物管理者は、この処理と同時進行で、共架者へ移設を依頼する移設依頼書類を送付する。共架者は、移設依頼書類に書かれた情報に基づいて、移設対象支持物に共架されている自己のケーブルの移設設計や工事工法などの決定を行っている。

なお、本出願人は、下記の特許文献２において、電柱に施設されている共架物件をより正確に把握・管理するために、電柱所有者の電柱に共架物を共架することを申請する共架申込手段と、共架申込を受理した電柱所有者が共架を認可するか否かを審査する共架可否審査手段と、電柱所有者により共架が許可された際に業種内容別・契約者毎に番号を付与した認証手段を供給する社給手段と、前記認証手段に付与された内容を送信するシステム入力手段と、このシステム入力手段で送信された内容をすべて記憶する共架管理手段と、電柱に認証手段の取り付けを行う施行手段と、認証手段の内容を読取手段で読み取るとともに通信手段により共架管理手段に記憶されたデータとの照合を行う照合手段とよりなる共架管理システムを提案している。
特開２００２−３５４６４２号公報特開２００８−５２６１５号公報

しかしながら、上述した従来の支持物移設作業では、以下に示すような問題があった。
（１）支持物の移設の必要が生じた場合に支持物管理者が共架者へ移設の連絡を行うのに、共架者と交わした承諾書の連絡先などに基づいて移設依頼書類を送付するため、支持物管理者の作業負担が生じている。

（２）移設依頼書類の送付先が承諾書を交わした際と状況が変わって、移設を行う担当者へ移設依頼書類が届かないことがある。たとえば、共架者への移設依頼先の担当部署が組織変更になったり、移設作業の外部への委託などを行った場合には移設依頼書類が届かなかったり、移設依頼書類が旧担当者に届いたのちに新担当者へ届くようになるので移設依頼書類が届くまでに時間がかかったりする。

（３）移設依頼先に移設依頼書類が届いたとしても、共架者としては移設依頼書類に書かれた情報だけでは情報が不十分であったり、移設依頼書類を送付したときとは状況が変わったりすることがある。

（４）共架者の移設担当者は、移設対象支持物の建柱場所や建柱日および共架者側の工事工法や共架者側にかかる工事期間などの詳細な打合せを支持物管理者側の設計担当者や工事担当者などと行うことがあるが、支持物管理者側の設計担当者や工事担当者は常時連絡を取れる状況にないため、連絡を取るために多大な時間を必要としている。また、折返しの連絡を行っても、支持物管理者側の設計担当者や工事担当者が連絡できる状況にない場合には、連絡を取るために多大な時間を必要としている。

（５）共架者が複数である場合には、移設対象支持物および移設前および移設後の状況によっては個々に工事日を決定して工事を行うのではなく、移設する必要があるケーブルの順番を決めて移設工事を行った方が効果的にかつ効率良く現場の工事などが行えるが、その連絡や関係各所への調整に時間を要する。また、工事期間の関係で非効率に工事を行うこともある。

本発明の目的は、支持物管理者（支持物所有者）から共架者への連絡を確実に行って双方の状況を詳細にやりとりして支持物移設作業を迅速かつ効率的に行うことができる、移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法を提供することにある。

本発明の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムは、支持物移設作業を行う際に支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供するシステムであって、移設情報を管理するための移設依頼進捗管理サーバ（１３）と、各共架者に関する共架データおよび前記移設依頼進捗管理サーバにネットワーク（１₁，１₂）を介してログインするためのパスワードを管理するための共架データ管理サーバ（１５）と、前記移設依頼進捗管理サーバと前記ネットワークを介して相互に接続された支持物管理者端末装置（１２）と、前記移設依頼進捗管理サーバおよび前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された複数の共架者端末装置（２１₁〜２１₅）とを具備することを特徴とする。
ここで、前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された支持物移設依頼者端末装置（１１）と、前記移設依頼進捗管理サーバ、前記共架データ管理サーバおよび前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された、かつ、前記支持物管理者が管理するすべての支持物に関する情報を支持物データベース（１４ａ）に登録するための支持物サーバ（１４）とをさらに具備してもよい。
前記移設依頼進捗管理サーバに、前記移設情報のうちの移設対象支持物、移設場所、支持物管理者側の移設設計内容、工事工法や工事日程、共架者名、共架者側の移設担当部署、共架者側の移設設計内容、工事工法や工事日程を登録するための支持物移設データベース（１３ａ）と、前記移設情報のうちの移設依頼者名および移設要請文を登録するための移設依頼元データベース（１３ｂ）とが接続されており、前記共架データ管理サーバに、前記共架データおよび前記パスワードを登録するための共架者データベース（１５ａ）が接続されていてもよい。
本発明の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理方法は、支持物移設作業を行う際に本発明の総合移設状況進捗管理システムを用いて支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供する、移設対象支持物の総合移設状況進捗管理方法であって、支持物の移設を依頼する際に、支持物移設依頼者が、前記移設要請文を前記支持物移設依頼者端末装置から前記支持物管理者端末装置へ送信するステップ（Ｓ２１）と、前記移設要請文が送信されてくると、前記支持物管理者が、前記支持物管理者端末装置から前記支持物サーバにアクセスして移設対象支持物の有無を調べるステップ（Ｓ２２）と、移設業務が発生した場合に、前記支持物管理者が、前記支持物管理者端末装置から前記移設依頼進捗管理サーバにアクセスして進捗管理情報を前記支持物移設データベースに登録するとともに、該移設業務が発生したことを前記支持物管理者端末装置から前記複数の共架者端末装置のうち移設関連共架者の共架者端末装置に送信するステップ（Ｓ２３〜Ｓ２９）と、前記移設関連共架者が前記進捗管理情報を閲覧したり前記移設情報を更新したりする際には、該移設関連共架者の前記パスワードを用いて該移設関連共架者の共架者端末装置から前記移設依頼進捗管理サーバにアクセスするステップとを具備することを特徴とする。

本発明の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法は以下に示す効果を奏する。
（１）移設を必要とする支持物を対象とした他社同士（支持物管理者や共架者）が、その支持物の建柱から抜柱までの工程を一元的に管理することができる。
（２）支持物の建柱から抜柱までの工程を一元的に管理できるため、従来の支持物の設計担当者や工事担当者および共架者側の設計担当者や工事担当者が個々に業務を遂行することに比べてより効果的でかつより効率的な移設元の支持物から移設先の支持物へのケーブルなどの移設方法を検討することが可能になる。
（３）移設依頼者（移設依頼元）にも情報を提供することによって従来の支持物管理者への問合せを行うことに比べて、支持物移設作業の進捗状況などを即時に提供したり共有したりすることができる。
（４）移設を必要とする支持物に係わる関係者へ進捗を公開することによる牽制効果、支持物の移設が発生した際に即時に共架者へ情報を提供することが可能になる時間短縮効果、刻々と変化する移設対象支持物にかかる情報を即時に共架者へ提供することが可能になる同一情報共有効果、および、支持物移設作業の開始から完了までの工期短縮によるコスト削減効果が得られる。

上記の目的を、移設情報を管理するための移設依頼進捗管理サーバと共架データおよびパスワードを管理するための共架データ管理サーバと支持物管理者端末装置と複数の共架者端末装置とをネットワークを介して相互に接続した移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムを用いて、支持物移設作業を行う際に支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供することにより実現した。

以下、本発明の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システムおよび方法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システム（以下、「総合移設状況進捗管理システム」と称する。）は、支持物移設作業を行う際に支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供するシステムであって、図１に示すように支持物移設依頼者端末装置１１、支持物管理者端末装置１２、移設依頼進捗管理サーバ１３、支持物サーバ１４、共架データ管理サーバ１５および第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅を具備する。

ここで、支持物移設依頼者端末装置１１、支持物管理者端末装置１２、移設依頼進捗管理サーバ１３、支持物サーバ１４および共架データ管理サーバ１５は第１のネットワーク１₁（社内回線、インターネット回線、公衆回線および携帯電話回線など）を介して相互に接続されており、支持物移設依頼者端末装置１１、支持物管理者端末装置１２、移設依頼進捗管理サーバ１３および第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅は第２のネットワーク１₂（インターネット回線、公衆回線および携帯電話回線など）を介して相互に接続されている。

また、移設依頼進捗管理サーバ１３には支持物移設データベース（支持物移設ＤＢ）１３ａと移設依頼元データベース（移設依頼元ＤＢ）１３ｂとが接続されており、支持物サーバ１４には支持物データベース（支持物ＤＢ）１４ａが接続されており、共架データ管理サーバ１５には共架者データベース（共架者ＤＢ）１５ａが接続されている。

移設依頼進捗管理サーバ１３は、移設情報を管理するためのものであり、移設情報のうちの移設対象支持物、移設場所、支持物管理者側の移設設計内容、工事工法や工事日程、共架者名、共架者側の移設担当部署、共架者側の移設設計内容、工事工法や工事日程などを支持物移設データベース１３ａに登録するとともに、移設情報のうちの移設依頼者名などを移設依頼元データベース１３ｂに登録するためのものである。

支持物サーバ１４は、支持物管理者が管理するすべての支持物に関する建柱場所、建柱日および共架されているケーブルなどの情報を支持物データベース１４ａに登録するためのものである。

共架データ管理サーバ１５は、各共架者に関する共架データ（共架者名、移設担当部署、使用地域および共架対象支持物など）および移設依頼進捗管理サーバ１３に第２のネットワーク１₂を介してログインするためのパスワードを管理するためのものであり、共架者ごとに共架データおよびパスワードを共架者データベース１５ａに登録する。

支持物管理者端末装置１２は、支持物移設作業を行う際に支持物管理者が移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして移設情報を支持物移設データベース１３ａおよび移設依頼元データベース１３ｂに登録することができるように、移設依頼進捗管理サーバ１３に第１のネットワーク１₁を介して相互に接続されている。また、支持物管理者端末装置１２は、支持物管理者が第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅に支持物移設作業に伴う通知をするための電子メールを送信することができるように、第２のネットワーク１₂を介して第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅と相互に接続されている。

移設依頼進捗管理サーバ１３は、共架者が第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅から移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして移設情報の閲覧や更新をしたりすることができるように、第２のネットワーク１₂を介して第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅と相互に接続されている。これにより、共架者は、移設情報に基づいて支持物移設作業の進捗状況を参照したり必要な情報を入力したりすることができる。たとえば、支持物管理者が現地を確認したときの情報から移設先情報、申請状況、移設日、支持物管理者側の工事予定日、抜柱予定日などを移設情報として支持物移設データベース１３ａに登録しておき、各共架者がこの移設情報を閲覧して移設日や抜柱予定日などの予定に基づいて共架者側の工事予定日を移設情報として支持物移設データベース１３ａに登録することにより支持物移設作業の工程管理を行うことができる。

次に、総合移設状況進捗管理システムを用いた共架申請方法について、図２に示すフローチャートを参照して説明する。
たとえば第１の共架者端末装置２１₁を有する共架申請者が共架申請する際には、共架申請者は、共架申請者名、移設担当部署や使用地域などを記載した共架申請書を作成し、作成した共架申請書を支持物管理者に提出する（ステップＳ１１）。

支持物管理者は、送付されてきた共架申請書を審査し（ステップＳ１２）、審査結果が「可」であれば、この共架申請者を新たな共架者とするとともに、この新たな共架者が移設依頼進捗管理サーバ１３にログインするためのパスワードを設定する。続いて、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から共架データ管理サーバ１５にアクセスして、共架申請書に記載された共架者名（共架申請者名）、移設担当部署および使用地域などを設定したパスワードと共に共架者データベース１５ａに登録する（ステップＳ１３，Ｓ１４）。

また、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から支持物サーバ１４にアクセスして支持物データベース１４ａを検索し、この使用地域に建柱されている支持物をすべて拾い出したのち、拾い出した支持物をこの新たな共架者の共架対象支持物として特定する。続いて、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から共架データ管理サーバ１５にアクセスして、特定した共架対象支持物を共架者データベース１５ａに登録する（ステップＳ１４）。

その後、支持物管理者は、「共架申請が認められた」旨および設定したパスワードを記載した回答書を作成したのち（ステップＳ１５）、作成した回答書を共架申請者に送付する（ステップＳ１６）。これにより、共架申請者は、回答書に記載されたパスワードを使用して第１の共架者端末装置２１₁から第２のネットワーク１₂を介して移設依頼進捗管理サーバ１３にログインすることができるようになるため、移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして公開資料や移設状況などを閲覧したりすることができる。

一方、審査結果が「不可」であれば、支持物管理者は、「共架申請が認められなかった」旨を記載した回答書を作成したのち（ステップＳ１５）、作成した回答書を共架申請者に送付する（ステップＳ１６）。

次に、総合移設状況進捗管理システムを用いた支持物移設作業方法（移設対象支持物の総合移設状況進捗管理方法）について、図３および図４に示すフローチャートを参照して説明する。
支持物の移設を依頼する際には、支持物移設依頼者は、支持物の移設を要請する移設要請文を支持物移設依頼者端末装置１１から支持物管理者端末装置１２へ電子メールで送信する（ステップＳ２１）。

移設要請文が送信されてくると、支持物管理者は移設対象支持物の有無を調べる（ステップＳ２２）。

その結果、移設対象支持物があった場合には、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして、移設依頼者名および移設要請文を移設依頼元データベース１３ｂに登録する（ステップＳ２３）。

また、支持物管理者は、現地に行って移設対象支持物を確認したのちに、移設対象支持物の移設先を決定する（ステップＳ２４）。

その後、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から共架データ管理サーバ１５にアクセスし、移設対象支持物に基づいて共架者データベース１５ａを検索して、移設対象支持物である共架対象支持物と関連付けられている共架者（以下、「移設関連共架者」と称する。）の有無を調べる（ステップＳ２５）。

その結果、移設関連共架者がいた場合には、支持物管理者は、移設関連共架者をすべて共架者データベース１５ａから拾い出したのち、支持物管理者端末装置１２から移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして、移設対象支持物および拾い出した移設関連共架者名などを支持物移設データベース１３ａに登録する（ステップＳ２６）。

また、支持物管理者は、「移設対象支持物の移設作業を開始する」旨を知らせる電子メールを支持物管理者端末装置１２から移設関連共架者の共架者端末装置（第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅）に送信する（ステップＳ２７）。

その後、支持物管理者側の移設設計および工事工法や工事日程などの決定を行う（ステップＳ２８）。

また、支持物管理者は、移設作業が完了するまでその進捗状況を管理するために、支持物管理者端末装置１２から移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして、進捗管理情報（支持物管理者側の移設設計内容、工事工法、工事日程、進捗状況など）を支持物移設データベース１３ａに登録する（ステップＳ２９，Ｓ３０）。これにより、移設関連共架者は、自己の共架者端末装置（第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅）からパスワードを用いて移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスすれば、移設対象支持物の移設作業の進捗状況などを知ることができる。

なお、移設関連共架者は、共架者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などを支持物管理者に知らせるために、自己の共架者端末装置（第１乃至第５の共架者端末装置２１₁〜２１₅）から支持物管理者端末装置１２に、共架者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などを記載した電子メールを送信する。支持物管理者は、送信されてきた共架者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などを検討し、必要であれば移設関連共架者との打合せを行う。その結果、支持物管理者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などや共架者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などを変更する場合には、支持物管理者は、支持物管理者端末装置１２から移設依頼進捗管理サーバ１３にアクセスして、変更後の支持物管理者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などや共架者側の移設設計内容、工事工法および工事日程などを含む進捗管理情報を支持物移設データベース１３ａに登録する。

その後、移設作業が完了すると、支持物管理者は、「移設対象支持物の移設作業が完了した」旨を知らせる電子メールを支持物移設依頼者端末装置１１に支持物管理者端末装置１２から送信する（ステップＳ３１）。

なお、ステップＳ２５において移設関連共架者がいなかった場合には、ステップＳ２８からの動作が繰り返される。

また、ステップＳ２２において移設対象支持物がなかった場合には、支持物管理者は、「移設対象支持物がない」旨を知らせる電子メールを支持物移設依頼者端末装置１１に支持物管理者端末装置１２から送信する（ステップＳ３２）。

本発明の一実施例による総合移設状況進捗管理システムの構成を説明するための図である。図１に示した総合移設状況進捗管理システムを用いた共架申請方法について説明するためのフローチャートである。図１に示した総合移設状況進捗管理システムを用いた支持物移設作業方法について説明するためのフローチャートである。図１に示した総合移設状況進捗管理システムを用いた支持物移設作業方法について説明するためのフローチャートである。１本の支持物に複数のケーブルが取り付けられている状態の一例を示す図である。

符号の説明

１₁，１₂ 第１および第２のネットワーク
１１支持物移設依頼者端末装置
１２支持物管理者端末装置
１３移設依頼進捗管理サーバ
１３ａ支持物移設データベース
１３ｂ移設依頼元データベース
１４支持物サーバ
１４ａ支持物データベース
１５共架データ管理サーバ
１５ａ共架者データベース
２１₁〜２１₅ 第１乃至第５の共架者端末装置
Ｓ１１〜Ｓ１６，Ｓ２１〜Ｓ３２ステップ

Claims

支持物移設作業を行う際に支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供するシステムであって、
移設情報を管理するための移設依頼進捗管理サーバ（１３）と、
各共架者に関する共架データおよび前記移設依頼進捗管理サーバにネットワーク（１₁，１₂）を介してログインするためのパスワードを管理するための共架データ管理サーバ（１５）と、
前記移設依頼進捗管理サーバと前記ネットワークを介して相互に接続された支持物管理者端末装置（１２）と、
前記移設依頼進捗管理サーバおよび前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された複数の共架者端末装置（２１₁〜２１₅）と、
を具備することを特徴とする、移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システム。
前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された支持物移設依頼者端末装置（１１）と、
前記移設依頼進捗管理サーバ、前記共架データ管理サーバおよび前記支持物管理者端末装置と前記ネットワークを介して相互に接続された、かつ、前記支持物管理者が管理するすべての支持物に関する情報を支持物データベース（１４ａ）に登録するための支持物サーバ（１４）と、
をさらに具備することを特徴とする、請求項１記載の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システム。
前記移設依頼進捗管理サーバに、前記移設情報のうちの移設対象支持物、移設場所、支持物管理者側の移設設計内容、工事工法や工事日程、共架者名、共架者側の移設担当部署、共架者側の移設設計内容、工事工法や工事日程を登録するための支持物移設データベース（１３ａ）と、前記移設情報のうちの移設依頼者名および移設要請文を登録するための移設依頼元データベース（１３ｂ）とが接続されており、
前記共架データ管理サーバに、前記共架データおよび前記パスワードを登録するための共架者データベース（１５ａ）が接続されている、
ことを特徴とする、請求項１または２記載の移設対象支持物の総合移設状況進捗管理システム。
支持物移設作業を行う際に請求項３記載の総合移設状況進捗管理システムを用いて支持物管理者と共架者との仲介を行って調整や必要な情報を提供する、移設対象支持物の総合移設状況進捗管理方法であって、
支持物の移設を依頼する際に、支持物移設依頼者が、前記移設要請文を前記支持物移設依頼者端末装置から前記支持物管理者端末装置へ送信するステップ（Ｓ２１）と、
前記移設要請文が送信されてくると、前記支持物管理者が、前記支持物管理者端末装置から前記支持物サーバにアクセスして移設対象支持物の有無を調べるステップ（Ｓ２２）と、
移設業務が発生した場合に、前記支持物管理者が、前記支持物管理者端末装置から前記移設依頼進捗管理サーバにアクセスして進捗管理情報を前記支持物移設データベースに登録するとともに、該移設業務が発生したことを前記支持物管理者端末装置から前記複数の共架者端末装置のうち移設関連共架者の共架者端末装置に送信するステップ（Ｓ２３〜Ｓ２９）と、
前記移設関連共架者が前記進捗管理情報を閲覧したり前記移設情報を更新したりする際には、該移設関連共架者の前記パスワードを用いて該移設関連共架者の共架者端末装置から前記移設依頼進捗管理サーバにアクセスするステップと、
を具備することを特徴とする、移設対象支持物の総合移設状況進捗管理方法。