JP2010144665A - 制御システム、制御装置および制御方法 - Google Patents

制御システム、制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯機と車両に搭載された制御装置との間で通信不能な場合に、エンジンを稼動し続けることによる危険を回避する。
【解決手段】送受信部44と、送受信部44がエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理451と、エンジン始動要求処理451実施後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンの稼動状態を問い合わせる問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理452と、受信不可信号を送受信部44が所定の回数受信する場合に、エンジン制御装置25エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理453と、を実行する実行部45とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、制御システム、制御装置および制御方法に関する。
携帯機からのエンジンスタート信号に基づき車両のエンジンを始動するシステムが普及している。また、近年では、携帯機と車両に搭載された車載機との通信距離が200mから300mといった比較的長距離(以後、ロングレンジという)でも、携帯機からの信号に基づいた車両の制御を行うことができるようになってきている。
携帯機と車載機との通信距離が長くなると、車両乗員から車両が視認できない場合もあり、こういった場合には、エンジン異常等の危険回避の面からも、携帯機によってエンジンの作動状態を確認できることが望ましい。そこで、特許文献1および2では、携帯機と車載機との間で信号の送受信を行い、エンジン状態を携帯機に表示する技術が開示されている。
特開平07−310632号公報 特開平09−125768号公報
しかしながら、特許文献1および2では、携帯機と車載機との間で通信が不能となった場合について、何ら記載が無い。携帯機と車載機との間で通信が不能である場合には、携帯機によってエンジンの始動および停止を制御することができない。したがって、安全の面から、車載機はエンジンを停止させるのが好ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、携帯機と車両に搭載された制御装置との間で通信不能な場合に、エンジンを稼動し続けることによる危険を回避することができる制御装置、制御システムおよび制御方法を提供することである。
請求項1に記載の制御装置は、車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理実施後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、携帯機が通知信号を受信できない場合で送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信する場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、を備える。
この構成によれば、携帯機が制御装置からの通知信号を受信できない場合に、制御装置はエンジンを停止するため、携帯機と制御装置とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
請求項2に記載の制御装置は、車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理実施後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号を送受信部が所定の回数受信できない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、を備える。
この構成によれば、制御装置が携帯機からの問い合わせ信号を受信できない場合に、制御装置はエンジンを停止するため、携帯機と制御装置とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
請求項3に記載の制御装置は、車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理の実施後、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、送受信部からエンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、携帯機が通知信号を受信できない場合で送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、を備える。
この構成によれば、受信不可信号を受信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できる場合には、エンジンを停止させないため、一時的に携帯機と制御装置とが通信不能となった場合のエンジン始動において運転者の操作を削減できる。一方、所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合には、エンジンを停止するため、携帯機と制御装置とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
請求項4に記載の制御システムは、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御システムであって、制御装置と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、所定の時間間隔で制御装置にエンジンの稼動状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信する定期問い合わせ信号送信処理と、制御装置から問い合わせ信号に応じた信号を受信できない場合に、受信不可信号を送信する受信不可信号送信処理とを実行する実行部と、を有する携帯機と、携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、携帯機からの問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、受信不可信号を送受信部が所定の回数受信すると、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理とを実行する実行部と、を有する制御装置と、を備える。
この構成によれば、携帯機が制御装置からの通知信号を受信できない場合に、制御装置はエンジンを停止するため、携帯機と制御装置とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
請求項5に記載の制御方法は、車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置の制御方法であって、携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求ステップと、エンジン始動要求ステップ後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信ステップと、携帯機が通知信号を受信できない場合に送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信する場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求ステップとを有する。
この構成によれば、携帯機が制御装置からの通知信号を受信できない場合に、エンジンを停止するため、携帯機と制御装置とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
本発明によれば、携帯機と車両に搭載された制御装置との間で通信不能な場合に、エンジンを稼動し続けることによる危険を回避することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1を用いて本発明が適用される車両のシステム構成について説明する。図1は、携帯機を用いた遠隔操作により、エンジンの始動が可能な車両のシステム構成の一例を示す図である。
まず、携帯機11について説明する。携帯機11は、図1に示すように、アンテナ12と、表示部13と、操作部14とを備える。
操作部14は、車両に対する操作を指示するためのもので、操作毎に設けられた押しボタンで構成されても良いし、タッチパネル等を用いて構成されていても良い。図1では、操作部14は、ドアロックボタン141と、ドアアンロックボタン142と、エンジン始動ボタン143と、エンジン停止ボタン144とを備える。
ドアロックボタン141は、ドアのロックを要求するボタンであり、運転者はドアロックボタン141を押すことにより、車両から離れた場所にいても車両のドアをロックできる。ドアアンロックボタン142は、ドアのアンロックを要求するボタンであり、運転者はドアアンロックボタン142を押すことにより、車両から離れた場所にいても、車両のドアをアンロックできる。
エンジン始動ボタン143は、エンジンの始動を要求するボタンであり、運転者はエンジン始動ボタン143を押すことにより、車両にエンジンの始動処理を開始させることができる。エンジン停止ボタン144は、暖気運転をしているエンジンの停止を要求するボタンであり、運転者はエンジン停止ボタン144を押すことにより、車両にエンジンの停止処理を開始させることができる。
携帯機11は、操作部14により運転者からの操作を受付けると、受付けた操作に応じて、車両を遠隔操作するための信号(以後、操作信号と記載する)をアンテナ12から送信する。
また、表示部13は、制御装置40から送信される、エンジンの稼動状態を通知する通知信号に応じて、エンジンの稼動状態を示す表示を表示する。ここで、表示部13は、エンジンの稼動状態や制御装置40との通信状態を表示するものである。表示部13は、LEDランプや、液晶画面等で構成することができる。例えば、表示部13にLEDランプを用いている場合、携帯機11は、エンジンが停止している状態を通知する通知信号を入力すると、赤のLEDランプを点灯させ、エンジンが暖気運転を行っている状態を通知する通知信号を入力すると、青のLEDランプを点灯させることができる。また、表示部13に液晶画面を用いている場合には、携帯機11は、液晶画面に文字や画像等を表示することで、エンジンの稼動状態を表示することができる。
また、表示部13は、制御装置40から通知信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあることを示す表示(以後、圏外表示と記載する)を表示する。
次に制御装置40について説明する。制御装置40は、図1に示すように、アンテナ17と、エンジン水温センサ18と、パーキングブレーキスイッチ(SW)19と、ドア開閉スイッチ(SW)20と、エンジンフードスイッチ(SW)21と、シフトポジションスイッチ(SW)22と、エンジン回転センサ23と、ドアロック・アンロック検知スイッチ(SW)24と、エンジン制御装置25と、ボディ制御装置28と、バッテリ35と接続する。
アンテナ17は、携帯機11からの信号を受信する。制御装置40は、アンテナ17で受信した携帯機11から送信されたエンジンの始動を要求する信号(以後、リモートエンジンスタート信号と記載する)を入力すると、車両がエンジンを始動しても良い状態にあるか否かを判定する。例えば、ドアが開いているか否かをドア開閉SW21からの入力により判定する。また、エンジン始動による車の飛び出しを防止するため、制御装置40は、シフトポジションSW24からの入力によりシフトポジションがパーキングレンジに入っているか、また、パーキングブレーキSW20からの入力によりパーキングブレーキがかかっているか否かを判定する。さらに、ボンネットが閉まっているか否かをエンジンフードSW23からの入力により判定する。
制御装置40は、車両がエンジンを始動しても良い状態にあると判定した場合には、制御装置40の内部にあるイグニッション(IG)スイッチ41をオンして、バッテリ35の電力をエンジン制御装置25へ供給する。次に、制御装置40は、制御装置40の内部にあるアクセサリ(ACC)スイッチ42およびスタータ(ST)スイッチ43をオンする。制御装置40は、スタータスイッチ35をオンすることでスタータ信号を出力し、エンジン制御装置25にエンジンの始動を要求する。エンジン制御装置25は、スタータ信号を入力すると、スタータリレー26をオンして、スタータモータ27に電力を供給する。電力の供給を受けたスタータモータ27が駆動し、エンジンの始動が行われる。
運転者は機械鍵またはイグニッションノブを回動させることで、エンジンの始動を行うことも可能である。運転者が機械鍵またはイグニッションノブを回動させてIGスイッチ32をオンすると、バッテリ35の電力がエンジン制御装置25へ供給される。次に、運転者が更に機械鍵またはイグニッションノブを回動させ、ACCスイッチ33およびSTスイッチ34をオンすると、スタータ信号がエンジン制御装置25に入力される。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、スタータリレー26をオンして、スタータモータ27に電力を供給する。電力の供給を受けたスタータモータ27が駆動し、エンジンの始動が行われる。なお、本発明は、プッシュスイッチによりエンジンの始動を行う車両に対しても適用可能である。
制御装置40は、エンジン水温センサ18からエンジン水温を入力し、エンジン回転センサ23からエンジン回転数を入力して、エンジンが始動したか否か、また、エンジンが暖気運転状態にあるか否かを判定する。そして、エンジン水温またはエンジン回転数が異常値である場合には、制御装置40は、制御装置40の内部に設けられているイグニッションスイッチ41をオフすることにより、エンジン制御装置25への電力供給を停止する。
制御装置40は、アンテナ17で受信したエンジンの停止を要求する信号(以後、リモートエンジンストップ信号と記載する)を入力すると、イグニッションスイッチ41をオフすることにより、エンジン制御装置25への電力供給を停止する。電力が供給されなくなったエンジン制御装置25は、エンジンを停止させる。
制御装置40は、アンテナ17で受信したドアのロック/アンロックを要求する信号を入力すると、ボディ制御装置28に、ドアのロック/アンロックを要求する信号を出力する。そして、制御装置40は、ドアロック・アンロック検知SW24からドアのロック/アンロックを検知する信号を入力して、ドアのロック/アンロックが要求どおりに行われたか否か判定する。
ボディ制御装置28は、ドアのロック/アンロックを要求する信号を入力すると、ドアロックアンロック制御装置30に、ドアのロック/アンロックを要求する信号を出力する。ドアロックアンロック制御装置30は、ボディ制御装置28からの入力信号に応じて、ドアのロック/アンロックを行う。また、ボディ制御装置28は、ドアがロックされたことを確認すると、運転者にドアがロックされたことを報知するために、ハザードランプ29を点灯させたり、ブザー31を鳴らす。
次に、引き続き図1を用いて、携帯機11と制御装置40とが行う無線通信について説明する。
制御装置40は、エンジンの始動要求をエンジン制御装置25に行った後、エンジン回転センサ23の入力信号からエンジンが始動されたか否か判定し、判定結果を携帯機11に送信する。
携帯機11は、制御装置40から送信された判定結果を受信し、表示部13に表示する。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔でエンジンの稼動状態を問い合わせる問い合わせ信号(以後、問い合わせ信号のうち、所定の時間間隔で送信されるものを定期信号と記載する)を、制御装置40へ送信する。ここで、所定の時間間隔とは、運転者がエンジンの稼動状態を確認したい時間間隔であり、例えば1分や2分とすることができる。
制御装置40は、アンテナ17により受信した定期信号を入力すると、エンジンの稼動状態を通知する信号(以後、通知信号という)を携帯機11に送信する。例えば、エンジンが停止している状態か、エンジンが暖気運転を行っている状態か等を通知する。
携帯機11は、アンテナ12が受信した通知信号を入力すると、通知信号の種類によって、表示部13の表示を変更する。また、携帯機11は、制御装置40から通知信号を受信できない場合には、制御装置40に通知信号を受信できなかったことを通知する信号(以後、受信不可信号と記載する)を送信する。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
制御装置40は、アンテナ17が受信した受信不可信号を入力すると、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。そして、制御装置40は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが停止したと判定すると、エンジンの停止を通知する通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。ここで、所定の時間とは、携帯機11が送信した受信不可信号に対する通知信号を、携帯機11が受信するまでに十分と考えられる時間であり、例えば、10秒である。
携帯機11が受信不可信号を送信する回数は、複数回であっても良い。
この場合、制御装置40は、受信不可信号を入力しても、すぐにはエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求せず、エンジンが暖気運転をしている状態であることを通知する通知信号を送信する。携帯機11は、受信不可信号の送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できない場合には、再度、受信不可信号を送信する。制御装置40は、受信不可信号を所定の回数受信すると、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態であると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。ここで、所定の回数とは、携帯機11と制御装置40とが通信不能の状態にあると判定できる回数であれば良く、1回でも良いし、2回・3回・10回といった複数回であっても良い。
携帯機11は、受信不可信号を所定の回数送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
また、制御装置40は、携帯機11が送信する定期信号を受信できない場合に、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行っても良い。
この場合、制御装置40は、携帯機11にエンジンが始動したことを通知する通知信号を送信後、所定の時間以内に定期信号を受信しない場合、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、危険回避のために、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行う。ここで、所定の時間とは、エンジンが始動したことを通知する信号を送信後、制御装置40が定期信号を受信するまでに十分と考えられる時間である。例えば、携帯機11が、エンジンの始動を通知する信号を受信してから、1分ごとに定期送信を行うのであれば、1分30秒等とすることができる。
次に、制御装置40は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが停止したと判定すると、定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止したことを通知する通知信号を受けると、定期信号の送信を停止する。そして、携帯機11は、制御装置40が定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止したことを示す表示を表示部13に表示する。
上記の説明では、制御装置40が定期信号を1回でも受信できない場合に、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行っているが、制御装置40は、定期信号を所定の回数受信できない場合に、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行うようにしても良い。
これまでの説明では、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できない場合と、制御装置40が携帯機11からの定期信号を受信できない場合という、携帯機11および制御装置40のどちらか一方のみが信号を受信できない場合について説明した。次に、引き続き図1を用いて、携帯機11および制御装置40のいずれもが信号を受信できない場合について説明する。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を制御装置40へ送信する。
制御装置40は、携帯機11にエンジンが始動したことを通知する通知信号を送信後、所定の時間が経過しても定期信号を入力しない場合、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、危険回避のために、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行う。そして、制御装置40は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが停止したと判定すると、定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、定期信号を送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。ここで、所定の時間とは、携帯機11が送信した定期信号に対する通知信号を、携帯機11が受信するまでに十分と考えられる時間であり、例えば、10秒である。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
または、制御装置40は、携帯機11にエンジンが始動したことを通知する信号を送信してから所定の時間以内に定期信号を受信できない場合、エンジンの停止要求をエンジン制御装置25に行い、携帯機11に通知信号を送信しない。
制御装置40が通知信号を送信しないので、携帯機11は、定期信号を送信してから、所定の時間以内に通知信号を受信できない。したがって、携帯機11は、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
次に、図2を用いて制御装置のシステム構成について説明する。図2は、制御装置40のシステム構成の一例を示す図である。制御装置40は、送受信部44と、実行部45とを備える。
送受信部44は、アンテナ17と、実行部45と接続される。送受信部44は、アンテナ17が受信した携帯機11からの操作信号・定期信号・受信不可信号を入力し、実行部45へ出力する。また、実行部45が出力するエンジンの稼動状態を通知する通知信号を入力して、アンテナ17へ出力することにより、携帯機11に通知信号を送信する。
実行部45が行う処理は、制御装置40について図1で説明した処理とほぼ同様であるため、簡略化して説明する。実行部45は、図1で説明したエンジン水温センサ18等の各構成と、送受信部44と接続される。制御装置40は、送受信部44から入力される信号と、各構成からの入力信号に基づいて、エンジン制御装置25に対し、エンジンの始動要求及びエンジンの停止要求を行う。また、実行部45は、ボディ制御装置28に、ドアのロック/アンロックを要求する信号を出力する。
実行部45は、送受信部44からリモートエンジンスタート信号を入力すると、各構成からの入力信号に基づいて、車両がエンジンを始動しても良い状態か否かを判定する。そして、車両がエンジンを始動しても良いと判定した場合に、エンジン制御装置25にスタータ信号を出力し、エンジンの始動要求を行う。また、エンジンが始動したと判定した場合、実行部45は、送受信部44にエンジンが始動したことを通知する通知信号を出力する。
実行部45は、送受信部44から定期信号を入力すると、送受信部44に通知信号を出力する。実行部45は、送受信部44から定期信号を入力できない場合、送受信部44から受信不可信号を入力した場合に、エンジン制御装置25にエンジンの停止要求を行う。また、エンジンが停止したと判定した場合、実行部45は、エンジンが停止状態であることを通知する通知信号を送受信部44へ出力する。
次に、図3を用いて携帯機のシステム構成について説明する。図3は、携帯機11のシステム構成の一例を示す図である。携帯機11は、表示部13と、操作部14と、実行部15と、送受信部16とを備える。
操作部14は、送受信部16と接続される。操作部14は、運転者から車両を遠隔操作するための操作を受付けると、受付けた操作の内容を送受信部16へ出力する。送受信部16は、入力した操作内容に応じた操作信号をアンテナ12に出力することで、制御装置40へ操作信号を送信する。
送受信部16は、操作部14と、実行部15と、アンテナ12と接続する。
送受信部16は、前述したように、操作部14からの入力信号に応じた操作信号をアンテナ12へ出力する。また、送受信部16は、アンテナ12が受信した制御装置40からの通知信号を入力し、実行部15へ出力する。さらに、送受信部16は、実行部15から定期信号・受信不可信号を入力して、アンテナ12へ出力することで、制御装置40へ定期信号・受信不可信号を送信する。
実行部15は、送受信部16と、表示部13と接続する。
実行部15は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送受信部16へ出力する。また、表示部13に、エンジンが始動したこと表示させる。
また、実行部15は、定期信号を送信部16へ出力してから所定の時間が経過しても、送受信部16から通知信号を入力できない場合には、受信不可信号を送受信部16へ出力し、表示部13へ圏外表示を表示させる。実行部15は、受信不可信号を送受信部16へ出力してから所定の時間が経過しても、送受信部16から通知信号を入力できない場合には、定期信号の出力を停止する。または、実行部15は、制御装置40が定期信号を受信できなかったために、エンジンが停止したことを通知する通知信号を送受信部16から入力した場合、定期信号の出力を停止する。
そして、実行部15は、表示部13に、制御装置40が定期信号を受信できなかったために、エンジンが停止したことを示す表示を表示する。
表示部13は、実行部15と接続される。表示部13は、実行部15からの命令に基づいて、圏外表示や、制御装置40が定期信号を受信できなかったために、エンジンが停止したことを示す表示を表示する。
次に、図4を用いて制御装置の実行部及び携帯機の実行部のハードウェア構成について説明する。図4(A)は、制御装置40の実行部45のハードウェア構成の一例を示す図である。
実行部45は、信号の入出力を行う入出力部455と、制御装置40による制御処理を実現するためのプログラムや、エンジンの停止要求を行うか否かを判定するプログラム(詳細は後述)などが格納されたROM458と、ROM458に格納されたプログラムを読み込んで実行する中央処理装置(CPU)457と、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存するRAM456とから構成される。
また、ROM458に格納されたプログラムのCPU457による演算によって、図5に示すエンジン始動要求処理451、通知信号送信処理452、エンジン停止要求処理453が実行される。
図4(B)は、携帯機11の実行部15のハードウェア構成の一例を示す図である。
実行部15は、信号の入出力を行う入出力部154と、表示部13の表示を制御を実現するためのプログラムや、定期信号の送信を停止するか否かを判定するプログラム(詳細は後述)などが格納されたROM157と、ROM157に格納されたプログラムを読み込んで実行する中央処理装置(CPU)156と、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存するRAM155とから構成される。
また、ROM157に格納されたプログラムのCPU156による演算によって、図6に示す定期信号送信処理151、受信不可信号送信処理152が実行される。
次に、図5を用いて制御装置の実行部が実行する処理について説明する。図5は、制御装置40の実行部45において、上述したCPU457などのハードウェアとROM458に格納されたソフトウェアとの協働によって実現されるの機能ブロック図の一例である。実行部45は、エンジン始動要求処理451と、通知信号送信処理452と、エンジン停止要求処理453とを実行する。
エンジン始動要求処理451は、送受信部44と、エンジン制御装置25とに接続する。エンジン始動要求処理451は、送受信部44からエンジンの始動要求信号を入力すると、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの始動を要求する。
通知信号送信処理452は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが始動したと判定すると、送受信部44にエンジンが始動したことを通知する通知信号を出力する。
また、通知信号送信処理452は、送受信部44から定期信号を入力すると、エンジン回転センサ23からの入力に基づき、エンジンが暖気運転をしている状態にあるか否かを判定し、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する。エンジンが暖気運転をしている状態にあるか否かは、エンジン回転センサ23から入力されるエンジン回転数によって判定が可能であり、例えば、エンジン回転数が700回転〜900回転である場合に、通知信号送信処理452はエンジンが暖気運転をしている状態にあると判定できる。
さらに、通知信号送信処理452は、エンジン停止処理要求453により、エンジンが停止された場合には、エンジン回転センサ23からの入力に基づき、エンジンが停止状態にあるか否かを判定し、通知信号を送受信部44へ出力する。
通知信号は、送受信部44からアンテナ12を介して携帯機11に送信される。
エンジン停止要求処理453は、送受信部44から受信不可信号を入力した場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止を要求する。
または、エンジン停止要求処理453は、通知信号送信処理452が通知信号を送信してから所定の時間以内に、送受信部44から定期信号を入力しない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止を要求する。
これにより、エンジン制御装置25は、エンジンを停止させる。したがって、携帯機11と制御装置40が通信不能な状態にあり、運転者がエンジンの稼動状態を監視できない場合は、エンジンを停止させることで、エンジンを稼動し続けることにより車両が盗難される等の危険を回避することができる。
次に、図6を用いて携帯機の実行部が実行する処理について説明する。図6は、携帯機11の実行部15において、上述したCPU156などのハードウェアとROM157に格納されたソフトウェアとの協働によって実現されるの機能ブロック図の一例である。
実行部15は、定期信号送信処理(定期問い合わせ信号送信処理)151と、受信不可信号送信処理152とを実行する。
定期信号送信処理151は、送受信部16と、表示部13と接続する。定期信号送信処理151は、リモートエンジンスタート信号を送信してから所定の時間間隔で定期信号を送受信部16へ出力する。また、定期信号送信処理151は、送受信部16からエンジンが始動したことを通知する通知信号を入力すると、表示部13にエンジンが始動したことを示す表示を表示させる。これにより、運転者は車両から離れた場所にいても、携帯機11を確認することでエンジンが始動したことを確認できる。
また、定期信号送信処理151は、受信不可信号送信処理152が受信不可信号を送受信部16に出力してから所定の時間以内に、送受信部16から通知信号を入力できない場合には、定期信号の出力を停止する。これにより、通信不能の状態にある場合にも定期信号の出力を継続する場合と比較して、携帯機11を動作させるための電源の電力消費を節約することができる。
受信不可信号送信処理152は、送受信部16と表示部13と接続する。受信不可信号送信処理152は、定期信号送信処理151が定期信号を出力してから所定の時間内に、送受信部16から通知信号を入力できない場合、受信不可信号を送受信部16へ出力する。また、受信不可信号送信処理152は、表示部13に圏外表示を表示させる。これにより、運転者は携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあることを確認できる。
次に、図7と図8を用いて制御装置が携帯機からエンジンの始動要求信号を受けて行う処理について説明する。図7および図8は、制御装置40が携帯機11から信号を受信した場合に制御装置40が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御装置40は信号を入力したか否かを判定する(ステップS1)。制御装置40は、アンテナ17が信号を受信したと判定すると(ステップS1/YES)、受信信号がリモートエンジンスタート信号であるか否かを判定する(ステップS10)。
制御装置40は、受信信号がリモートエンジンスタート信号である場合(ステップS10/YES)、車両がエンジンを始動しても良い状態かどうかを判定する。まず、制御装置40は、ドアは閉まっているか否かを判定する(ステップS11)。ドアが閉まっている場合(ステップS11/YES)、制御装置40は、シフトポジションはパーキング(P)レンジになっているかを判定する(ステップS12)。実行部42は、シフトポジションがパーキングレンジになっている場合(ステップS12/YES)、パーキングブレーキがオンになっているか否かを判定する(ステップS13)。パーキングブレーキもオンになっている場合(ステップS13/YES)、制御装置40は、スタータ信号をエンジン制御装置25へ出力し、エンジンの始動を要求する(ステップS14)。
そして、制御装置40は、エンジン始動開始時刻からの時刻を計時するタイマTに、時刻の計時を開始させる(ステップS15)。タイマTは、暖気設定時間を計時するためのタイマである。ここで、暖気設定時間とは、暖気運転を続けることができる時間であり、例えば20分とすることができる。車両が屋内の駐車場に駐車されている場合に暖気運転を続けると、一酸化炭素中毒の誘因となる可能性がある。そこで、一酸化炭素中毒を防止するため、暖気設定時間は設けられる。
また、携帯機11からの定期信号を受け取る時刻を計時するタイマSに、時刻の計時を開始させる(ステップS16)。そして、制御装置40は、エンジンの始動が行われたと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11に送信する(ステップS17)。
一方、ドアが閉まっていない場合(ステップS11/NO)、シフトポジションがパーキングレンジにない場合(ステップS12/NO)、パーキングブレーキがオンになっていない場合(ステップS13/YES)には、実行部42は、スタータ信号をエンジン制御装置25へ出力せず、エンジンを始動できないことを通知する通知信号を携帯機11に送信に出力する(ステップS18)。
受信信号がリモートエンジンスタート信号でない場合(ステップS10/NO)、制御装置40は、受信信号がリモートエンジンストップ信号であるか否かを判定する(ステップS20)。
受信信号がリモートエンジンストップ信号である場合(ステップS20/YES)、制御装置40は、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25へ出力し、エンジンの停止を要求する(ステップS21)。エンジンが停止するため、暖気設定時間を計時する必要がなくなるので、制御装置40は、タイマTをリセットする(ステップS22)。
そして、制御装置40は、エンジンが停止したと判定すると、エンジンが停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する(ステップS23)。エンジンの停止を通知する通知信号を受信した携帯機11は、定期信号の送信を停止する。したがって、制御装置40は、定期信号を受信しなくなるため、タイマSをリセットする(ステップS24)。
受信信号がリモートエンジンストップ信号でない場合(ステップS20/NO)、制御装置40は、受信信号が定期信号か否かを判定する(ステップS25)。
受信信号が定期信号である場合(ステップS25/YES)、制御装置40は、エンジンが暖機運転中であるか否か判定する(ステップS26)。
エンジンが暖気運転中であると判定した場合(ステップS26/YES)、制御装置40は、エンジンが暖気運転中であることを通知する通知信号を携帯機11に送信する(ステップS27)。そして、通知信号を送信してから所定の時間内に定期信号を受信できるか否かによって、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあるか否かを判定するため、タイマSをリスタートさせる(ステップS28)。
エンジンが暖気運転中でないと判定した場合(ステップS26/NO)、エンジンが停止したことを通知する信号を送受信部44へ出力する(ステップS23)。そして、制御装置40は、タイマSをリセットする(ステップS24)。
受信信号が定期信号ではない場合(ステップS25/NO)、制御装置40は、受信信号が受信不可信号か否かを判定する(ステップS30)。受信信号が受信不可信号である場合(ステップS30/YES)、制御装置40は、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25へ出力して、安全のためにエンジンを停止するよう要求する(ステップS31)。エンジンが停止すると、暖気設定時間を計時する必要がなくなるので、制御装置40は、タイマTをリセットする(ステップS32)。また、制御装置40は、タイマSをリセットする(ステップS33)。
さらに制御装置40は、エンジンの停止を通知する通知信号を携帯機11に送信する(ステップS34)。エンジンの停止を通知する通知信号を携帯機11が受信することにより、携帯機11は、表示部13にエンジンが停止していることを示す表示を表示することができるため、運転者が車両のエンジンが停止していることを確認できる。
受信信号が受信不可信号でない場合(ステップS30/NO)、または、制御装置40が信号を受信していない場合(ステップS1/NO)、制御装置40は、タイマTが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップS35)。前述したとおり、タイマTは暖気設定時間を計時するためのタイマである。制御装置40は、タイマTが暖気設定時間を計時した場合(ステップS35/YES)、前述したステップS31からステップS34までの処理を実行する。
タイマTが所定の時間を計時していない場合(ステップS35/NO)、制御装置40は、タイマSが所定の時間を計時したか判定する(ステップS36)。タイマSが所定の時間を計時したということは、制御装置40は、エンジンの始動開始を通知する通知信号を送信してから所定の時間以内に、または、エンジンが暖機運転中であることを通知する通知信号を送信してから所定の時間以内に定期信号が受信できないことを意味する。したがって、タイマSが所定の時間を計時した場合(ステップS36/YES)、制御装置40は、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、危険回避のために、前述したステップS31からステップS34までの処理を実行する。
タイマSが所定の時間を計時していない場合(ステップS36/NO)、制御装置40は、ステップ1から処理を継続する。
次に、図9を用いて携帯機が行う処理について説明する。図9は、携帯機11が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
携帯機11は、操作部14に備えられたエンジンの始動を要求するエンジンスタートスイッチが操作されたか否かを判定する(ステップSH10)。
エンジンスタートスイッチが操作された場合(ステップSH10/YES)、携帯機11は、エンジン始動要求信号を制御装置40へ送信する(ステップSH11)。そして、リモートエンジンスタート信号の送信から所定の時間間隔で定期信号を送信するため、所定の時間間隔を計時するためのタイマEをリスタートする(ステップSH12)。
エンジンスタートスイッチが操作されていない場合(ステップSH10/NO)、携帯機11は、タイマEが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップSH13)。
タイマEが所定の時間を計時した場合(ステップSH13/YES)、定期信号を送信する時刻であるため、携帯機11は、定期信号を送信する(ステップSH14)。そして、定期信号の送信からの時間を計時するタイマRに計時を開始させる(ステップSH15)。タイマRが所定の時間を計時するまでに通知信号を受信できたか否かによって、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあるか否かを判定するためである。
また、定期信号の送信後、所定の時間間隔で定期信号を送信するために、所定の時間間隔を計時するためのタイマEをリスタートする(ステップSH12)。
タイマEが所定の時間を計時していない場合(ステップSH13/NO)、携帯機11は、タイマRが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップSH20)。タイマRが所定の時間を計時するとは、定期信号の送信から所定の時間内に携帯機11が通知信号を受信できないことを意味する。したがって、タイマRが所定の時間を計時した場合(ステップSH20/YES)、携帯機11は、表示部13に圏外表示を表示させる(ステップSH21)。例えば、表示部13にLEDランプを使用している場合には、橙LEDを点灯させることで、実現しても良い。このステップSH21の処理により、運転者は携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあることを確認できる。
次に、携帯機11は、通知信号を受信できなかったこと制御装置40に知らせるため、受信不可信号を送受信部16へ出力する(ステップSH22)。そして、携帯機11は、所定の時間を計時したタイマRをリセットする(ステップSH30)。
タイマRが所定の時間を計時していない場合(ステップSH20/NO)、携帯機11は、通知信号を受信したか否かを判定する(ステップSH23)。
通知信号を入力した場合(ステップSH23/YES)、携帯機11は、通知信号がエンジンの停止を通知する通知信号か否かを判定する(ステップS23)。
通知信号がエンジンの停止を通知する通知信号であった場合(ステップSH24/YES)、携帯機11は、表示部13にエンジンの停止を表示させる(ステップSH25)。例えば、表示部13にLEDランプを使用している場合は、赤LEDを点灯させることで、実現しても良い。このステップSH25の処理により、運転者はエンジンが停止したことを確認できる。
そして、携帯機11は、定期信号の送信から所定の時間内に通知信号を受信できたので、タイマRをリセットする(ステップSH30)。
エンジンの停止を通知する通知信号でない場合(ステップSH24/NO)、携帯機11は、車両との通信が確認できたことを示す車両確認表示を表示部13に表示させる(ステップSH26)。例えば、表示部13にLEDランプを使用している場合には、緑LEDを点灯させることで、実現しても良い。このステップS24の処理により、運転者は携帯機11と制御装置40とが通信可能な状態にあることを確認できる。
そして、携帯機11は、定期信号の送信から所定の時間内に通知信号を受信できたので、タイマRをリセットする(ステップSH30)。
携帯機11は、通知信号を受信できない場合(ステップSH23/NO)、受付けた操作がエンジンの停止を要求する操作か否かを判定する(ステップSH27)。
操作部14が受付けた操作がエンジンの停止を要求する操作である場合(ステップSH27/YES)、携帯機11は、リモートエンジンストップ信号を出力する(ステップSH28)。そして、携帯機11は、リモートエンジンストップ信号の出力から所定の時間間隔で定期信号を送信するため、所定の時間間隔を計時するためのタイマEをリスタートする(ステップSH29)。また、携帯機11は、タイマRをリセットする(ステップSH30)。
次に、実施例1における、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を、図10から図12のタイムチャートを用いて説明する。
図10は、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図10(1)は、携帯機11と制御装置40とが良好な通信状態を保っている場合(通常の場合)のタイムチャートの一例を示している。
まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f、j)。制御装置40は、定期信号を受信すると(g、k)、エンジンの稼動状態を判定する。g、kの時点で、エンジンは稼動している状態であるので、制御装置40は携帯機11にエンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(h,l)。
エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を受信した携帯機11は(i、m)、表示部13に車両確認表示を表示する。
携帯機11がリモートエンジンストップ信号を送信した場合(n)、制御装置40は、リモートエンジンストップ信号を受信すると(p)、エンジン制御装置25へエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25によって、エンジンが停止すると(o)、制御装置40は、エンジンの停止を通知する信号を携帯機11へ送信する(q)。携帯機11は、制御装置40からエンジンの停止を通知する信号を受信すると(r)、エンジンの停止を示す表示を表示部13に表示する。
図10(2)および図10(3)は、携帯機11が制御装置10からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図10(2)において、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信してから(a)、制御装置40が通知信号を送信するまで(h)は、図10(1)において説明した通常の場合と異なるところが無いため、説明を省略し、携帯機11が通知信号を受信できなかった時点であるiから説明する。図10(2)および図10(3)において、タイムチャート内の点線で示された部分は、信号が受信できなかったことを表す。
携帯機11は、制御装置40から通知信号を受信できなかった場合(i)、表示部13に圏外表示を表示する。そして、携帯機11は定期信号を送信する際(j)に、制御装置40からの通知信号を受信できなかったことを示す受信不可信号を制御装置40へ送信する(j)。
制御装置40は、受信不可信号を受信すると(k)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止されると(l)、制御装置40は、エンジンの停止を通知する通知信号を携帯機11に送信する(m)。携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に、通知信号を受信できないため(n)、定期信号の送信を停止する。
図10(2)では、制御装置40が受信不可信号を受信すると、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求した。次に、図10(3)を用いて、制御装置40が受信不可信号を受信しても、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求しない場合について説明する。図10(3)において、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信してから(a)、携帯機11が受信不可信号を送信するまで(j)は、図10(2)における説明と異なるところが無いため、説明を省略し、制御装置40が受信不可信号を受信した時点であるkから説明する。
制御装置40は、携帯機11から受信不可信号を受信しても(k)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求せず、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11に送信する(l)。
しかし、携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に、通知信号を受信できないため(n)、定期信号の送信を停止する。
携帯機11が定期信号の送信を停止したため、制御装置40は、受信不可信号を受信してから所定の時間以内に、携帯機11からの定期信号を受信できない(n)。ここで、所定の時間とは、前回定期信号を受信してから、次の定期信号を受信すると予想される時間で、携帯機11が定期信号を送信する送信間隔の前後に時間幅を持たせた時刻を時間である。例えば、定期信号の送信間隔が1分である場合には、前後に20秒の時間幅を持たせて、40秒から80秒とすることができる。
制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信できない場合(n)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25によって、エンジンは停止する(o)。
図11は、制御装置40が携帯機11からの定期信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図11(1)に示す通常の場合は、図10(1)の場合と異なる点がないため、説明を省略し、図11(2)について説明する。図11(2)は、制御装置40が携帯機11からの定期信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。しかし、制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信することができない(g)。そこで、制御装置40は、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止されると(h)、制御装置40は、定期信号が受信できなかったため、エンジンを停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する(i)。携帯機11は、通知信号を受信すると(j)、表示部13に、制御装置40が定期信号を受信できなかったため、エンジンを停止したことを示す表示を表示する。そして、携帯機11は、エンジンが停止したため、定期信号の送信を停止する。
図12は、制御装置40は携帯機11からの定期信号を受信できず、携帯機11は制御装置40からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図12(1)に示す通常の場合は、図10(1)の場合と異なる点がないため、説明を省略し、図12(2)および図12(3)について説明する。図12(2)及び図12(3)は、制御装置40が携帯機11からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図12(2)において、まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。しかし、制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信することができない(g)。そこで、制御装置40は、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止されると(h)、制御装置40は、定期信号が受信できないため、エンジンを停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する(i)。しかし、携帯機11は、通知信号を受信することができない(j)。したがって、携帯機11は、定期信号を送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できないため(j)、定期信号の送信を停止する。
図12(2)では、制御装置40が定期信号を受信できないと、制御装置40は、エンジン制御装置25にエンジンの停止要求を行い、携帯機11に通知信号を送信した。次に、図12(3)を用いて、制御装置40が、エンジン制御装置25にエンジンの停止要求を行った後に、携帯機11に通知信号を送信しない場合について説明する。図12(3)において、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信してから(a)、制御装置40が携帯機11が定期信号を送信するまで(f)は、図12(2)における説明と異なるところが無いため、説明を省略し、制御装置40が定期信号を受信できなかった時点であるgから説明する。
制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信することができないため(g)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。そして、エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(h)。制御装置40は、定期信号が受信できなかったため、携帯機11に通知信号を送信しない(i)。
制御装置40が通知信号を送信しないため、携帯機11は、通知信号を受信することができない(j)。したがって、携帯機11は、定期信号を送信してから所定の時間以内に通知信号を受信できないため(j)、定期信号の送信を停止する。
以上の説明から明らかなように、実施例1によれば、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できない場合に、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求するため、携帯機11と制御装置40とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。また、制御装置40が携帯機11からの問い合わせ信号を受信できない場合に、制御装置40がエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求することによっても、携帯機11と制御装置40とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。さらに、制御装置40が受信不可信号を受信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できる場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求しないことにより、一時的に携帯機11と制御装置40とが通信不能となった場合のエンジン始動において運転者の操作を削減できる。一方、制御装置40が受信不可信号を受信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求するため、携帯機11と制御装置40とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
実施例1では、携帯機11は、リモートエンジンスタート信号を送信後、所定の時間間隔で問い合わせ信号を送信していた。実施例2では、携帯機11が、所定の時間間隔で問い合わせ信号を送信するだけでなく、制御装置40からの要求に基づいて問い合わせ信号を再送信する場合について説明する。
実施例2において、車両のシステム構成は図1と同様であり、携帯機11と制御装置40とが行う無線通信以外については異なる点がないので、説明を省略し、携帯機11と制御装置40とが行う無線通信ついて、図1を用いて説明する。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、定期信号を、制御装置40へ送信する。制御装置40は、アンテナ17が受信した定期信号を入力すると、通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、制御装置40から通知信号を受信できない場合には、制御装置40に受信不可信号を送信する。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
制御装置40は、アンテナ17が受信した受信不可信号を入力すると、携帯機11に問い合わせ信号の再送信を要求する信号(以後、再送信要求信号と記載する)を送信する。
携帯機11は、受信不可信号を送信してから、所定の時間以内に再送信要求信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。ここで、所定の時間とは、携帯機11が送信した受信不可信号に対する再送信要求信号を、携帯機11が受信するまでに十分と考えられる時間である。例えば、携帯機11は、所定の時間を10秒とすることができる。
制御装置40は、再送信要求信号を携帯機11に送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。
上記の説明において、携帯機11が受信不可信号を送信する回数は、複数回であっても良い。また、制御装置40は、再送信要求信号を携帯機11に複数回送信し、最後に再送信要求信号を携帯機11に送信してから、所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合に、エンジン制御装置25に対して、エンジンの停止要求を行っても良い。
また、制御装置40は、携帯機11が送信する定期信号を受信できない場合に、再送信要求信号の送信を行っても良い。
この場合、制御装置40は、携帯機11にエンジンが始動したことを通知する通知信号を送信後、所定の時間が経過しても定期信号を入力しない場合、携帯機11に再送信要求信号を送信する。携帯機11は、アンテナ12が受信した再送信要求信号を入力すると、問い合わせ信号を再送信する。
制御装置40は、再送信要求信号を送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信しない場合、再度、再送信要求信号を携帯機11に送信する。携帯機11は、アンテナ12が受信した再送信要求信号を入力すると、再び、問い合わせ信号を送信する。
制御装置40は再送信要求信号を所定の回数送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態であると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。
次に、制御装置40は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが停止したと判定すると、定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止状態となったことを通知する通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止状態となったことを通知する通知信号を受けると、定期信号の送信を停止する。そして、携帯機11は、制御装置40が定期信号を受信できなかったため、エンジンが停止状態となったことを、表示部13に表示する。
これまでの説明では、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できない場合と、制御装置40が携帯機11からの定期信号を受信できない場合という、どちらか一方のみが信号を受信できない場合について説明した。次に、引き続き図1を用いて、携帯機11および制御装置40のいずれもが信号を受信できない場合について説明する。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を制御装置40へ送信する。制御装置40は、携帯機11にエンジンが始動したことを通知する通知信号を送信後、所定の時間が経過しても定期信号を入力しない場合、携帯機11に再送信要求信号を送信する。
携帯機11は、再送信要求信号を受信できない場合、問い合わせ信号の再送信は行わない。そして、定期信号の送信から所定の時間以内に通知信号または再送信要求信号を受信できない場合には、携帯機11は、表示部13に圏外表示を表示する。
制御装置40は、再送信要求信号を送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信しない場合、再度、再送信要求信号を携帯機11に送信する。制御装置40は再送信要求信号を所定の回数送信し、最後の再送信要求信号を送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態であると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。
一方、携帯機11は、定期信号の送信から所定の時間以内に通知信号または再送信要求信号を受信できない場合には、定期信号の送信を停止する。ここでの所定の時間とは、携帯機11が定期信号を送信してから、制御装置40が再送信要求信号の送信を所定の回数実行し、制御装置40が最後に再送信要求信号の送信してから携帯機11が再送信要求信号を受信するまでに十分と考えられる時間である。
次に、実施例2における制御装置のシステム構成および携帯機のシステム構成について説明する。実施例2における制御装置40のシステム構成および携帯機11のシステム構成は、実行部45および実行部15が実行する処理の一部を除き、実施例1において行った図2および図3の説明と同一である。したがって、ここでは、実行部45および実行部15が実行する処理のうち、実施例1において行った図2および図3の説明と異なる点に絞って説明を行う。
図2を用いて、制御装置40の実行部45が実行する処理のうち、実施例1と異なる点について説明する。実行部45は、送受信部44から定期信号を入力できない場合、携帯機11に再送信要求信号を送信する。そして、再送信要求信号の送信から所定の時間以内に、問い合わせ信号を入力できない場合、エンジン制御装置25にエンジンの停止要求を行う。
または、送受信部44から受信不可信号を入力した場合に、実行部45は、携帯機11に再送信要求信号を送信する。そして、再送信要求信号の送信から所定の時間以内に、問い合わせ信号を入力できない場合、エンジン制御装置25にエンジンの停止要求を行う。
図3を用いて、携帯機11の実行部15が実行する処理のうち、実施例1と異なる点について説明する。実行部15は、送受信部44から再送信要求信号を入力すると、定期信号を送信する処理とは別に、問い合わせ信号を再送信する。
次に、実施例2における制御装置40の実行部45および携帯機11の実行部15のハードウェア構成について説明する。
制御装置40の実行部45および携帯機11の実行部15のハードウェア構成は、実施例1において行った図4および図5の説明と異なるところが無いので、説明を省略する。
ただし、ROM458に格納されたプログラムのCPU457による演算によって、図13に示すエンジン始動要求処理451、通知信号送信処理452、エンジン停止要求処理453、再送信要求処理454が実行される。また、ROM157に格納されたプログラムのCPU156による演算によって、図14に示す定期信号送信処理151、受信不可信号送信処理152、再送信処理153が実行される。
次に、図13を用いて実施例2において制御装置の実行部が実行する処理について説明する。図13は、制御装置40の実行部45において、上述したCPU457などのハードウェアとROM458に格納されたソフトウェアとの協働によって実現されるの機能ブロック図の一例である。
実行部45は、エンジン始動要求処理451と、通知信号送信処理452と、エンジン停止要求処理453と、再送信要求処理454とを実行する。エンジン始動要求処理451と通知信号送信処理452とが実行する処理とは、実施例1のおいて行った図5の説明と異なるところが無いため、説明を省略する。
再送信要求処理454は、送受信部44と接続される。再送信要求処理454は、送受信部44から受信不可信号を入力した場合に、再送信要求信号を送受信部44へ出力する。
または、再送信要求処理454は、通知信号送信処理452が通知信号を送信してから所定の時間以内に、送受信部44から定期信号を入力しない場合に、再送信要求信号を送受信部44へ出力する。
エンジン停止要求処理453は、再送信要求処理454が再送信要求信号を出力してから所定の時間以内に送受信部44から問い合わせ信号を入力しない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止を要求する。
または、エンジン停止要求処理453は、再送信要求処理454が再送信要求信号を所定の回数送信してから所定の時間以内に、送受信部44から問い合わせ信号を入力しない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止を要求する。
これにより、エンジン制御装置25は、エンジンを停止させる。したがって、携帯機11と制御装置40が通信不能な状態にあり、運転者がエンジンの稼動状態を監視できない場合は、エンジンを停止させることで、エンジンを稼動し続けることにより車両が盗難される等の危険を回避することができる。また、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を入力できれば、エンジン停止要求処理453は、エンジンを停止させないため、一時的に携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあった場合に、エンジンの始動に必要な運転者の操作を軽減することができる。
次に図14を用いて、実施例2において携帯機の実行部が実行する処理について説明する。図14は、携帯機11の実行部15において、上述したCPU156などのハードウェアとROM157に格納されたソフトウェアとの協働によって実現されるの機能ブロック図の一例である。
実行部15は、定期信号送信処理151と、受信不可信号送信処理152と、再送信処理153とを実行する。
定期信号送信処理151および受信不可信号送信処理152とが実行する処理は、実施例1において行った図6の説明と異なるところが無いため、説明を省略する。
再送信処理153は、送受信部16と接続される。再送信処理153は、送受信部16から再送信要求信号を入力すると、送受信部16へ問い合わせ信号を出力する。これにより、再送信要求信号に応じて制御装置40に問い合わせ信号を再送信するため、一時的に携帯機11と制御装置40とが通信不能となっているのか否かを確認することができる。
次に、図15および図16を用いて、実施例2において制御装置40が実行する処理について説明する。図15および図16は、制御装置40が実行する処理手順を示したフローチャートの一例である。
図15および図16において、ステップS1からステップS34までの処理については、図7および図8において説明した処理と同一であるため、同一のステップ番号を付し、特に必要な場合以外は説明を省略する。そして、図15については図7と異なるところがないので、図16について説明する。
受信信号が受信不可信号である場合(ステップS30/YES)、制御装置40は、再送信要求信号を送信した回数をカウントするカウンタEが所定の回数をカウントしているか否か判定する(ステップS38)。ここで、所定の回数とは、携帯機11と制御装置40とが、通信不能な状態にあると判定できる回数であり、例えば、1回でも良いし、2回・3回・10回といった複数回としても良い。
制御装置40は、カウンタEが所定回数をカウントしていない場合(ステップS38/NO)、再送信要求信号を送受信部46に出力する(ステップS39)。そして、再送信要求信号を送信した回数を加算するため、カウンタEをカウントアップする(ステップS40)。
次に、制御装置40は、再送信要求信号を送信してからの時刻を計時するタイマUをリスタートさせる(ステップS41)。タイマUは、再送信要求信号を送信してから所定の時間内に、問い合わせ信号を受信できたか否かを判定するために用いるタイマである。
制御装置40は、カウンタEが所定回数をカウントしている場合には(ステップS38/NO)、携帯機11と制御装置40とが一時的に通信不能の状態となっているのではないと判定できるため、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25へ出力して、安全のためにエンジンを停止するよう要求する(ステップS31)。エンジンが停止すると、暖気設定時間を計時する必要がなくなるので、制御装置40は、タイマTをリセットする(ステップS32)。また、制御装置40は、タイマSをリセットする(ステップS33)。
さらに制御装置40は、エンジンが停止していることを通知する通知信号を送信する(ステップS34)。エンジンが停止していることを通知する通知信号を携帯機11が受信することにより、携帯機11は、表示部13にエンジンが停止していることを示す表示を表示する。したがって、運転者は携帯機11を確認することで、エンジンが停止していることを確認できる。
また、エンジンの停止後は、携帯機11から再送信要求信号に応じた問い合わせ信号が送信されてくることもないため、制御装置40は、タイマUをリセットする(ステップS42)。
受信信号が受信不可信号でない場合(ステップS30/NO)、または、信号を受信していない場合(ステップS1/NO)、制御装置40は、タイマTが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップS35)。前述したとおり、タイマTは暖気設定時間を計時するためのタイマである。制御装置40は、タイマTが暖気設定時間を計時した場合(ステップS35/YES)、前述したステップS31からステップS34までの処理およびステップS42の処理を実行する。
タイマTが所定の時間を計時していない場合(ステップS35/NO)、制御装置40は、タイマSが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップS36)。タイマSが所定の時間を計時したということは、制御装置40は、エンジンの始動開始を通知する通知信号を送信してから、または、エンジンが暖機運転中であることを通知する通知信号を送信してから所定の時間内に定期信号が送信されていないことを意味する。したがって、タイマSが所定の時間を計時した場合(ステップS36/YES)、制御装置40は、カウンタEが所定回数をカウントしたか否かを判定し(ステップS38)、再送信要求信号の送信を含むステップS39からステップS41までの処理、または、エンジンの停止要求を含むステップS31からステップS34までの処理およびステップS42の処理を実行する。
タイマSが所定の時間を計時していない場合(ステップS36/NO)、制御装置40は、タイマUが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップS37)。タイマUが所定の時間を計時したということは、制御装置40は、再送信要求信号を送信してから所定の時間内に問い合わせ信号を受信していないことを意味する。したがって、タイマUが所定の時間を計時した場合(ステップS37/YES)、制御装置40は、カウンタEが所定回数をカウントしたか否かを判定し(ステップS38)、再送信要求信号の送信を含むステップS39からステップS41までの処理、または、エンジンの停止要求を含むステップS31からステップS34までの処理およびステップS42の処理を実行する。
タイマUが所定の時間を計時していない場合(ステップS36/NO)、制御装置40は、ステップS1に戻って処理を継続する。
次に、図17および図18を用いて、実施例2において携帯機の実行部が実行する処理について説明する。図17および図18は、実施例2において携帯機11が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。
図17および図18において、実施例1において説明した図9のフローチャートと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、特に必要のない限り説明を省略する。したがって、図18のステップSH31とステップSH32について説明する。
携帯機11は、車両から受信した信号がエンジン停止情報でない場合(ステップSH24/NO)、受信した信号が再送信要求信号か否かを判定する(ステップSH31)。
受信した信号が再送信要求信号である場合(ステップSH31/YES)、携帯機11は、問い合わせ信号を送信する(ステップSH32)。
受信した信号が再送信要求信号でない場合(ステップSH31/NO)、携帯機11は、車両との通信が確認できたことを示す車両確認表示を表示部13に表示させる(ステップSH26)。
次に、実施例2における、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を、図19から図21のタイムチャートを用いて説明する。
図19は、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図19(1)の通常の場合は、実施例1において説明した図10(1)の通常の場合と異なる点がないので、説明を省略し、図19(2)および図19(3)について説明する。図19(2)及び図19(3)は、制御装置40が携帯機11からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図19(2)において、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信してから(a)、制御装置40が通知信号を送信するまで(h)は、図19(1)において説明した通常の場合と異なるところが無いため、説明を省略し、携帯機11が通知信号を受信できなかった時点であるiから説明する。
携帯機11は、制御装置40から通知信号を受信できなかった場合(i)、表示部13に圏外表示を表示する。そして、定期信号を送信する際(j)に、制御装置40からの通知信号を受信できなかったことを示す受信不可信号を制御装置40へ送信する(j)。
制御装置40は、受信不可信号を受信すると(k)、携帯機11に再送信要求信号を送信する(l)。しかし、携帯機11は、再送信要求信号が受信できない(m)。したがって、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を再送信することができない(n)。
制御装置40は、再送信要求信号の送信から所定時間以内に、問い合わせ信号を受信することができないため(o)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(p)。
制御装置40は、エンジンの停止後には再送信要求信号および通知信号を送信しない(q)。したがって、携帯機11は制御装置40から再送信要求信号および通知信号を受信できない(r)。携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に、通知信号および再送信要求信号を受信できないため(r)、定期信号の送信を停止する。
図19(2)では、制御装置40が1回だけ送信した再送信要求信号から所定の時間内に問い合わせ信号を受信できない場合に、制御装置40は、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求した。次に、図19(3)を用いて、制御装置40が複数回、再送信要求信号を送信してから、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する場合について説明する。図19(3)において、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信してから(a)、制御装置40が再送信要求信号に対する問い合わせ信号を受信できない時点(o)までは、図19(2)における説明と異なるところが無いため、説明を省略する。
制御装置40は、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を受信できなかったため(o)、再度、再送信要求信号を携帯機11に送信する。しかし、携帯機11は、再送信要求信号が受信できない(q)。したがって、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を再送信することができない(r)。
制御装置40は、再送信要求信号を所定の回数(図19(3)の場合は、2回)送信してから所定時間以内に、問い合わせ信号を受信することができないため(s)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(t)。
制御装置40は、エンジンの停止後には再送信要求信号および通知信号を送信しない(u)。したがって、携帯機11は制御装置40から再送信要求信号および通知信号を受信できない(v)。携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に、通知信号および再送信要求信号を受信できないため(v)、定期信号の送信を停止する。
図20は、制御装置40が携帯機11からの問い合わせ信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図20(1)に示す通常の場合は、図10(1)の場合と異なる点がないため、説明を省略し、図20(2)および図20(3)について説明する。図20(2)は、制御装置40が携帯機11からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。しかし、制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信することができない(g)。そこで、制御装置40は、携帯機11に再送信要求信号を送信する(h)。携帯機11は、再送信要求信号を受信すると(i)、問い合わせ信号を再送信する(j)。
しかし、制御装置40は、携帯機11からの問い合わせ信号を受信することができない(k)。再送信要求信号を送信してから所定の時間内に問い合わせ信号を受信できなかった制御装置40は、再度、再送信要求信号を送信する(l)。携帯機11は、再送信要求信号を受信し(l)、問い合わせ信号を再送信する(n)。
しかし、制御装置40は、携帯機11が再度送信した問い合わせ信号も受信することができない(o)。制御装置40は、再送信要求信号を所定の回数(図19(3)の場合は、2回)送信してから所定時間以内に、問い合わせ信号を受信することができないため(o)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(p)。
制御装置40は、制御装置40が携帯機11からの問い合わせ信号を受信できなかったため、エンジンを停止したことを通知する通知信号を携帯機11に送信する(q)。携帯機11は、通知信号を受信すると(r)、表示部13に、制御装置40が問い合わせ信号を受信できなかったため、エンジンを停止したことを示す表示を表示する。そして、携帯機11は、エンジンが停止したため、定期信号の送信を停止する。
図20(2)では、携帯機11が再送信した問い合わせ信号を制御装置40が受信できないため、エンジンが停止する場合のタイムチャートについて説明した。図20(3)では、携帯機11が再送信した問い合わせ信号を制御装置40が受信できた場合について説明する。
図20(3)において、まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。しかし、制御装置40は、定期信号を受信できない(g)。そこで、制御装置40は、再送信要求信号を携帯機11に送信する(h)。
携帯機11は、再送信要求信号を受信すると(i)、問い合わせ信号を再送信する(j)。制御装置40は、携帯機11が再送信した問い合わせ信号を受信できたので(k)、エンジンの稼動状態を判定し、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(l)。
携帯機11は、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信すると(m)、表示部13にエンジンの稼動状態を示す表示を表示する。再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信することができた携帯機11は、定期信号の送信を行う(n)。
制御装置40は、定期信号を受信すると(o)、通知信号を携帯機11に送信する(p)。携帯機11は、通知信号を受信すると(q)、表示部13にエンジンの稼動状態を示す表示を表示する。
制御装置40は、暖気設定時間が経過すると、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(r)。
携帯機11は、定期信号の送信を継続する(s)。制御装置40は、定期信号を受信すると(t)、エンジンの停止状態を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(u)。携帯機11は、通知信号を受信すると(v)、表示部13にエンジン停止表示を表示する。そして、定期信号の送信を停止する。
図21は、制御装置40は携帯機11からの問い合わせ信号を受信できず、携帯機11は制御装置40からの通知信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図21(1)に示す通常の場合は、図10(1)の場合と異なる点がないため、説明を省略し、図21(2)について説明する。図21(2)は、携帯機11が制御装置からの通知信号を受信できず、制御装置40が携帯機11からの問い合わせ信号を受信できない場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図21(2)において、まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。しかし、制御装置40は、携帯機11からの定期信号を受信することができない(g)。そこで、制御装置40は、携帯機11に再送信要求信号を送信する(h)。しかし、携帯機11は、再送信要求信号を受信することができない(j)。したがって、携帯機11は、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を送信することができない(j)。
携帯機11が問い合わせ信号を送信できないため(j)、制御装置40は問い合わせ信号を受信できない(k)。再送信要求信号を送信してから所定の時間内に問い合わせ信号を受信できなかった制御装置40は、再度、再送信要求信号を送信する(l)。しかし、携帯機11は、再送信要求信号を受信することができない(m)。したがって、携帯機11は、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を送信することができない(n)。制御装置40は、再送信要求信号を所定の回数(図19(3)の場合は、2回)送信してから所定時間以内に、問い合わせ信号を受信することができないため(o)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(p)。
制御装置40は、エンジンの停止後には再送信要求信号および通知信号を送信しない(q)。したがって、携帯機11は制御装置40から再送信要求信号および通知信号を受信できない(r)。携帯機11は、受信不可信号を送信してから所定の時間以内に、通知信号および再送信要求信号を受信できないため(r)、定期信号の送信を停止する。
以上の説明から明らかなように、実施例2によれば、制御装置40が再送信要求信号を送信してから所定の時間内に問い合わせ信号を受信できる場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求しないため、一時的に制御装置と携帯機とが通信不能となった場合に、エンジンの始動に必要な運転者の操作を削減できる。一方、制御装置40が再送信要求信号を送信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求するため、携帯機11と制御装置40とが通信不能な場合にエンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。
実施例2では、制御装置40が携帯機11に再送信要求信号を送信し、再送信要求信号に対する問い合わせ信号を制御装置40が受信できるか否かによって、携帯機11と制御装置40とが一時的に通信不能な状態か否かを制御装置40が判定した。実施例3では、携帯機11が定期信号とは別に、問い合わせ信号を送信することにより、携帯機11と制御装置40とが一時的に通信不能な状態か否かを制御装置40が判定する制御システムについて説明する。
実施例3において、車両のシステム構成は図1と同様であり、携帯機11と制御装置40とが行う無線通信以外については異なる点がないので、説明を省略し、携帯機11と制御装置40とが行う無線通信ついて、図1を用いて説明する。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、定期信号を、制御装置40へ送信する。制御装置40は、アンテナ17が受信した定期信号を入力すると、通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、制御装置40から通知信号を受信できない場合には、問い合わせ信号を制御装置40に再送信する。そして、携帯機11は、圏外表示を表示部13に表示する。
制御装置40は、アンテナ17が受信した問い合わせ信号を入力すると、携帯機11に通知信号を送信する。
携帯機11は、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信した場合には、定期信号の送信を継続する。携帯機11は、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信できない場合には、制御装置40に受信不可信号を送信する。
制御装置40は、アンテナ17が受信した受信不可信号を入力すると、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態であると判定し、危険回避のために、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置25に出力して、エンジンの停止要求を行う。そして、制御装置40は、エンジン回転センサ23からの入力により、エンジンが停止したと判定すると、エンジンの停止状態を通知する通知信号を携帯機11に送信する。
携帯機11は、受信不可信号を送信してから、所定の時間以内に通知信号を受信できない場合には、携帯機11と制御装置40とが通信不能な状態にあると判定し、定期信号の送信を停止する。この場合において、携帯機11が受信不可信号を送信する回数は、複数回であっても良い。
次に、実施例3における制御装置のシステム構成および携帯機のシステム構成について説明する。実施例3における制御装置40のシステム構成および携帯機11のシステム構成は、実行部15が実行する処理の一部を除き、実施例1において行った図2および図3の説明と同一である。したがって、ここでは、実行部15が実行する処理のうち、実施例1において行った図3の説明と異なる点に絞って説明を行う。
図3を用いて、携帯機11の実行部15が実行する処理のうち、実施例1と異なる点について説明する。実行部15は、定期信号を送受信部16に出力してから所定の時間内に通知信号を入力しない場合、問い合わせ信号を送受信部16に再出力する。そして、問い合わせ信号を送受信部16に再出力してから所定の時間内に通知信号を入力しない場合には、定期信号と共に、受信不可信号を送受信部16に出力する。
実施例3における制御装置40の実行部45および携帯機11の実行部15のハードウェア構成は、実施例1において行った図4の説明と異なるところが無いので、説明を省略する。
また、実施例3において制御装置40の実行部45が実行する処理は、実施例1において行った図5の説明と異なるところがないので、説明を省略する。
実施例3において携帯機11の実行部15が実行する処理について説明する。実施例3において実行部15が実行する処理は、実施例2において行った図14の説明とほぼ同一であるため、図14を用いて実施例2と異なる点に絞って説明を行う。
再送信処理153は、定期信号送信処理151が定期信号を送受信部16に出力してから所定の時間以内に通知信号および再送信要求処理信号を入力しない場合、問い合わせ信号を送受信部16に再出力する。
受信不可信号送信処理152は、再送信処理153が問い合わせ信号を再出力してから所定の時間以内に通知信号および再送信要求信号を入力しない場合、受信不可信号を送受信部16に出力する。
実施例3において制御装置40の実行部45が実行する処理は、実施例2において説明した図15および図16のフローチャートと異なる点がないため、説明を省略する。
実施例3において携帯機11が実行する処理について、図22および図23を用いて説明する。図22および図23は、携帯機11が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。
図22および図23において、実施例1において説明した図9のフローチャートと、実施例2において説明した図17および図18のフローチャートと同一の処理については、同一のステップ番号を付し、特に必要のない限り説明を省略する。したがって、図22のステップSH33とステップSH34とステップSH35とについて説明する。
携帯機11は、定期信号を送信してから所定の時間内に携帯機11が通知信号および再送信要求信号を受信できないため、タイマRが所定の時間を計時した場合(ステップSH20/YES)、表示部13に圏外表示を表示させる(ステップSH21)。そして、携帯機11と制御装置40とが一時的に通信不能な状態となっているのか否かを判定するために、携帯機11は問い合わせ信号を再送信する(ステップSH33)。
次に、携帯機11は、問い合わせ信号を再出力してからの時刻を計時するタイマVをスタートさせる(ステップSH34)。
携帯機11は、タイマRが所定の時間を計時していない場合(ステップSH20)、タイマVが所定の時間を計時したか否かを判定する(ステップSH35)。タイマVが所定の時間を計時するとは、問い合わせ信号の再送信から所定の時間内に携帯機11が通知信号および再送信要求信号を受信できないことを意味する。
したがって、タイマVが所定の時間を計時した場合(ステップSH35/YES)、携帯機11は、受信不可信号を送信する。タイマVが所定の時間を計時していない場合(ステップSH35/NO)、図23のBから次の処理を実行する。
次に、実施例3における、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を、図24のタイムチャートを用いて説明する。
図24は、携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できないと問い合わせ信号を再送信する場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図24(1)の通常の場合は、実施例1において説明した図10(1)の通常の場合と異なる点がないので、説明を省略し、図24(2)および図24(3)について説明する。図24(2)及び図24(3)は、制御装置40が携帯機11からの通知信号を受信できないと問い合わせ信号を再送信する場合の、携帯機11と制御装置40とエンジンの稼動状態との関係を示したタイムチャートの一例である。
図24(2)において、まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。制御装置40は、定期信号を受信すると(g)、エンジンの稼動状態を判定し、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(h)。
携帯機11は、定期信号の送信(f)から所定の時間内に通知信号を受信できない(i)。そこで、携帯機11は、問い合わせ信号を再送信する(j)。制御装置40は、問い合わせ信号を受信すると(k)、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(l)。
携帯機11は、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号も受信することができない(m)。したがって、携帯機11は、制御装置40へ受信不可信号を送信する(n)。
制御装置40は、受信不可信号を受信すると(o)、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(p)。
制御装置40は、携帯機11にエンジンの停止を通知する通知信号を送信する(q)。携帯機11は、受信不可信号の送信から所定の時間内に制御装置40からの信号を受信できないため(r)、定期信号の送信を停止する。
図24(2)では、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を携帯機11が受信できないため、エンジンが停止する場合のタイムチャートについて説明した。図24(3)では、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を携帯機11が受信できた場合について説明する。
図24(3)において、まず、携帯機11がリモートエンジンスタート信号を送信する(a)。制御装置40はリモートエンジンスタート信号を受信すると(b)、スタータ信号をエンジン制御装置25に出力してエンジンの始動を要求する。スタータ信号を入力したエンジン制御装置25は、エンジンを始動し、エンジンは稼動状態となる(d)。
制御装置40は、エンジンが始動したと判定すると、エンジンの始動開始を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(c)。携帯機11は、通知信号を受信すると(e)、表示部13は、エンジンの始動開始を示す表示を表示させる。
携帯機11は、リモートエンジンスタート信号の出力後、所定の時間間隔で定期信号を送信する(f)。制御装置40は、定期信号を受信すると(g)、エンジンの稼動状態を判定し、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(h)。
携帯機11は、定期信号の送信(f)から所定の時間内に通知信号を受信できない(i)。そこで、携帯機11は、問い合わせ信号を再送信する(j)。制御装置40は、問い合わせ信号を受信すると(k)、エンジンが暖気運転をしていることを通知する通知信号を携帯機11へ送信する(l)。
携帯機11は、再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信すると(m)、表示部13にエンジンの稼動状態を示す表示を表示する。
再送信した問い合わせ信号に対する通知信号を受信することができた携帯機11は、定期信号の送信を行う(n)。制御装置40は、定期信号を受信すると(o)、通知信号を携帯機11に送信する(p)。携帯機11は、通知信号を受信すると(q)、表示部13にエンジンの稼動状態を示す表示を表示する。
制御装置40は、暖気設定時間が経過すると、エンジン制御装置25にエンジンの停止を要求する。エンジン制御装置25により、エンジンが停止される(r)。
携帯機11は、定期信号の送信を継続する(s)。制御装置40は、定期信号を受信すると(t)、エンジンの停止状態を通知する通知信号を携帯機11へ送信する(u)。
携帯機11は、通知信号を受信すると(v)、表示部13にエンジン停止表示を表示する。そして、定期信号の送信を停止する。
以上の説明から明らかなように、実施例3によれば、再送信処理から所定の時間内に携帯機11が制御装置40からの通知信号を受信できる場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求しないため、一時的に携帯機と制御装置とが通信不能となった場合に、エンジンの始動に必要な運転者の操作を削減できる。一方、携帯機11が再送信処理から所定の時間以内に制御装置40からの通知信号を受信できない場合には、制御装置40はエンジン制御装置25にエンジンの停止を要求するため、携帯機11と制御装置40とが通信不能な場合に、エンジンを稼動し続けることによる危険を回避できる。また、実施例3の携帯機11によれば、送受信部16が制御装置40からの信号を入力できない場合、または、制御装置が問い合わせ信号を受信できない場合に、制御装置40に問い合わせ信号を再送信するため、一時的に携帯機11と制御装置40とが通信不能となっているのか否かを確認することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
制御装置40および携帯機11が実行するプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
また、実行部45がROM458に記憶されたソフトウェアプログラムを読み出して、CPU457により実行して実現するソフトウェア処理の一部又は全部を、ハードウェアにて実現しても良い。実行部15がROM157に記憶されたソフトウェアプログラムを読み出して、CPU156により実行して実現するソフトウェア処理の一部または全部をハードウェアにて実現しても良い。
また、制御装置40に備えられ、制御装置40が通知信号の送信してから定期信号を受信すると予想されるまでの時間を計時するタイマが計時する時間間隔を、携帯機11に備えられ問い合わせ信号の送信間隔を計時するタイマが計時する時間間隔よりも短くすることで、制御装置40が定期信号を受信すると予測できる時間の精度を高めることができる。例えば、携帯機11に備えられたタイマが1分ごとに時間を計時し、制御装置40に備えられたタイマが2秒ごとに時間を計時する場合に、制御装置40は通知信号を送信してから定期信号を受信するまでの時間を56秒以上1分4秒以内というように、細かく設定することができ、時間の精度を高めることができる。
本発明が適用される車両のシステム構成の一例を示す図である。 制御装置のシステム構成の一例を示す図である。 携帯機のシステム構成の一例を示す図である。 制御装置の実行部および携帯機の実行部のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施例1における制御装置の実行部が有する機能を示す機能ブロック図の一例である。 実施例1における携帯機の実行部が有する機能を示す機能ブロック図の一例である。 実施例1の制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1の制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1の携帯機が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1において、携帯機が制御装置からの信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例1において、制御装置が携帯機からの信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例1において、制御装置および携帯機のいずれもが信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例2における制御装置の実行部が有する機能を示す機能ブロック図の一例である。 実施例2における携帯機の実行部が有する機能を示す機能ブロック図の一例である。 実施例1の制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1の制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1の携帯機が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1の携帯機が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例2において、携帯機が制御装置からの信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例2において、制御装置が携帯機からの信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例2において、制御装置および携帯機のいずれもが信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。 実施例3の携帯機が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例3の携帯機が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施例3において、携帯機が制御装置からの信号を受信できない場合の制御装置と携帯機とエンジン状態との関係を示すタイミングチャートの一例である。
符号の説明
11…携帯機 12…アンテナ
13…表示部 14…操作部
15…実行部 16…送受信部
17…アンテナ 18…エンジン水温センサ
19…パーキングブレーキSW 20…ドア開閉SW
21…エンジンフードSW 22…シフトポジションSW
23…エンジン回転センサ 24…ドアロック・アンロック検知SW
25…エンジン制御装置 26…スタータリレー
27…スタータモータ 28…ボディ制御装置
29…ハザードランプ 30…ドアロックアンロック制御装置
31…ブザー 32…IGスイッチ
33…ACCスイッチ 34…STスイッチ
35…バッテリ 40…制御装置
41…IGスイッチ 42…ACCスイッチ
43…STスイッチ 44…送受信部
45…実行部 141…ドアロックボタン
142…ドアアンロックボタン 143…エンジン始動ボタン
144…エンジン停止ボタン 151…定期信号送信処理
152…受信不可信号送信処理 153…再送信処理
154…入出力部 155…RAM
156…CPU 157…ROM
451…エンジン始動要求処理 452…通知信号送信処理
453…エンジン停止要求処理 454…再送信要求処理
455…入出力部 456…RAM
457…CPU 458…ROM

Claims (5)

  1. 車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、
    携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、
    送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理実施後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、携帯機が通知信号を受信できない場合で送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信する場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、
    を備える制御装置。
  2. 車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、
    携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、
    送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理実施後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号を送受信部が所定の回数受信できない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、
    を備える制御装置。
  3. 車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置であって、
    携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、
    送受信部が携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求処理と、エンジン始動要求処理の実施後、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、送受信部からエンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、携帯機が通知信号を受信できない場合で送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信してから所定の時間以内に問い合わせ信号を受信できない場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理と、を実行する実行部と、
    を備える制御装置。
  4. エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御システムであって、
    制御装置と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、
    所定の時間間隔で制御装置にエンジンの稼動状態を問い合わせる問い合わせ信号を送信する定期問い合わせ信号送信処理と、制御装置から問い合わせ信号に応じた信号を受信できない場合に、受信不可信号を送信する受信不可信号送信処理とを実行する実行部と、を有する携帯機と、
    携帯機と無線通信により信号の送受信を行う送受信部と、
    携帯機からの問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信処理と、受信不可信号を送受信部が所定の回数受信すると、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求処理とを実行する実行部と、を有する制御装置と、
    を備える制御システム。
  5. 車両を遠隔操作する携帯機から送信される信号に基づいて、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジンの制御を要求する信号を出力する制御装置の制御方法であって、
    携帯機からエンジンの始動要求信号を受信すると、エンジンの始動を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの始動要求を行うエンジン始動要求ステップと、
    エンジン始動要求ステップ後に、所定の時間間隔で携帯機から送信される、エンジンが稼動状態にあるか否かを問い合わせる問い合わせ信号に応じて、エンジンの稼動状態を通知する通知信号を送信する通知信号送信ステップと、
    携帯機が通知信号を受信できない場合に送信する受信不可信号を送受信部が所定の回数受信する場合に、エンジンの停止を要求する信号をエンジン制御装置に出力して、エンジンの停止要求を行うエンジン停止要求ステップと、
    を有する制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102434292A (zh) * 2011-11-30 2012-05-02 深圳市元征软件开发有限公司 柴油发动机扭矩控制装置及方法
JP2018204474A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 トヨタ自動車株式会社 リモート始動システム、センタサーバ、車両、リモート始動方法

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