JP2010142968A - 排気装置及び該排気装置を備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

排気装置及び該排気装置を備えたインクジェット記録装置 Download PDF

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繁 渡辺
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克也 岩田
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Abstract

【課題】装置の小型化を妨げず、かつ、吐出される液体を必要以上に排出しないで排気することが可能な排気装置を提供すること。
【解決手段】吐出される液体とともに気体が貯留されるようにされた容器と、容器の上部で容器と連通している流体排出流路21と、底面で流体排出流路21と連通し、容器から流体排出流路21を通じて導入された気体を排出する排気口23が上面に形成されているフロート室25と、比重が液体よりも小さく、フロート室25における液体の導入による液面の上昇に伴って排気口23を塞ぐ位置へ移動できるようにフロート室25に収容されているフロート27と、を有し、フロート室25の側面に溝41が形成され、フロート室25の底面に溝41と連通している溝42が形成され、流体排出流路21に溝42と連通している溝43が形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、排気装置およびインクジェット記録装置に関し、特にインクとともに容器に貯留された気体を排出する排気装置および該排気装置を備えたインクジェット記録装置に関する。
プリンター等の記録方式のうち、吐出口(ノズル)からインクを吐出させて被記録媒体に文字や画像等を形成するインクジェット記録方式は、低騒音のノンインパクト記録方式で高密度かつ高速の記録動作が可能であるため、近年では広く採用されている。
一般的なインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドと、これを搭載するキャリッジを駆動する手段と、被記録媒体を搬送する手段と、これらを制御するための制御手段とを備えている。このように、キャリッジを移動させながら記録動作を行うものをシリアルスキャン型という。
シリアルスキャン型のインクジェット記録装置では、インクタンクの交換頻度を少なくするためにインクタンクの容量を大きくすると、インクタンクの重量が増大する。この場合、キャリッジに加わる重量が増大する。このことを考慮すると、大判の記録画像を出力する等、大容量のインクタンクを用いる必要があるシリアルスキャン型のインクジェット記録装置では、長時間の連続記録が可能なチューブ供給方式が多く採用される。チューブ供給方式は、インクジェット記録ヘッドへのインクの供給方式の一つであり、インクタンクとインクジェット記録ヘッドとをチューブで接続した供給方式である。
前述のようなプリンターでは、多量のインクが使用されるため、記録ヘッドを走査させるためのキャリッジの上にインクタンクが搭載されるとインクタンクが小型なものに限られる。そのため、頻繁にインクタンクの交換をおこなわなければならず不便であり、ランニングコストも高くつく。
そこで、このように大量のインクを消費するインクジェット記録装置には、一般に図7に示すようなインク供給システムが用いられている。このシステムでは、記録ヘッド701を搭載したキャリッジ702のガイドレール707、708に沿った往復移動と、搬送ローラ703による矢印Aの方向への搬送移動とが行われるときに、記録ヘッド201から選択的にインクが吐出される。なお、記録ヘッド701は、インク供給ユニット705に装着されたメインタンク704に、インク供給チューブ700を介して連結される。また、キャリッジ702の往復移動範囲内であって、記録用シートSの搬送範囲外である領域には、回復ユニット706が、配置されている。インク供給チューブ700は、チューブ、継手などで構成されるが、このチューブには、キャリッジ702の往復移動を妨げないように柔軟性のあるチューブが用いられている。メインタンク704には、大気連通孔(不図示)が設けられ、メインタンク704内は大気と通じている。
記録ヘッド701からインクが吐出されると、メインタンク704からインク供給チューブ700を経て、インクが補給されていく。この方法を用いると、非常に簡単な構成によってインク供給を実現できるが、インク供給チューブ700に用いられている柔軟性のあるチューブは、ゴム製、または樹脂製であるため若干のガス透過性を有する。また、インク供給チューブ700内も記録ヘッド701内と同様、負圧になっている。そのため、インク供給チューブ700内には大気からインク供給チューブ700の壁を通して少しずつ空気が侵入し、気泡を発生させる。その気泡が記録ヘッド701内に流れ込むと、正常なインク滴を吐出できなくなり、印字不良が発生する。また、仮に大気からインク供給チューブ700の内への空気の侵入を防止することが可能であっても、インクに溶存した空気がインク供給チューブ700内、または記録ヘッド701に設けられているサブタンク内で気泡に成長することもあり得る。
そこで、記録ヘッド内に空気が入り込まないようにしたインクジェット記録装置が提案され、特許文献1に開示されている。このインクジェット記録装置のインク供給システムについて、図8及び図9を参照しながら説明する。
図8は、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置に設けられた記録ヘッド、および記録ヘッドに供給されるインクを貯留するサブタンクの断面図である。サブタンク800は、記録ヘッド900の上に配置され、内部が仕切板801によってフロート部802とエアバッファ部803との二つの空間に分けられている。フロート部802内にはフロート804が封入されている。フロート804は、インクより比重が小さく、かつ、インクと反応しにくい材質である。仕切板801の上部では、フロート部802とエアバッファ部803が完全に遮断されている。仕切板801の下部には縦方向に連続したスリット805が形成され、フロート804はエアバッファ部803へ移動できないが、インクや空気は自由に通過できるようになっている。
フロート部802の上部には、円錐状の形状をした円錐部806が形成され、この円錐部806の頂点に相当するところに、排気口807、および排気チューブ808を排気口807と連結させるための接続部809が形成されている。一方、エアバッファ部803の上部には、エアバッファ部803へインクを供給する供給チューブ810を接続するための接続部811が形成され、この接続部811からパイプ部812が、サブタンク800の下部まで延びている。
図9は、サブタンク800内の排気が終了した直後の状態を示す図である。この状態から、印字、放置(スタンバイ状態および電源OFF状態)が繰り返されると、供給チューブ810内で発生した気泡が少しずつサブタンク800内に侵入してくる。この時、排気チューブ808の途中に設けられた弁(不図示)が閉じているので、インクは、印字、ヘッド回復動作によって、記録ヘッド900に設けられたノズル901から吐出される。しかし、増加した空気はサブタンク800内に閉じこめられるため、図8に示すようにインク面が下がってくる。
サブタンク800内に閉じ込められた空気を排出する場合には、ヘッド回復ユニット902が上昇し、ノズル901を塞いでサブタンク800内を外気から遮断する。そして、排気チューブ808につながれたポンプ(不図示)が作動し、サブタンク800内の空気を少しずつ吸引し、サブタンク800内の圧力が徐々に下がりはじめる。ある程度まで圧力が低下すると、メインタンク(不図示)から供給チューブ810を通ってインクが供給されてくる。供給されたインクの代わりに、サブタンク800内に閉じ込められた空気は、排気チューブ808を通って出ていく。このとき、図8に示すような状態では、インク面は均一に上昇していくが、インク面がスリット805の最上部まで達すると、フロート部802に閉じ込められた空気とエアバッファ部803に閉じ込められた空気は完全に遮断される。そのため、それ以降はフロート部802に閉じ込められた空気だけが排出される。この空気が排出されてインク面が上昇すれば、当然それに応じて、フロート804も上昇する。
フロート804は、インク面が上昇すると最初は水平方向の位置が定まらないまま上昇していくが、円錐部806に達するとその後は排気口807に向かって上昇し、最終的には、図9に示すような、排気口807を塞ぐ位置で停止する。これにより、排気動作が終了する。
特開2000−301737号公報
特許文献1に開示されたインク供給システムの構成には、次のような問題がある。
フロート部802に少量のインクが残った場合、このインクが乾燥し、粘度が上がることによってフロート804がフロート部802の側面や底面に張り付いてしまう。この状態で、排気口807から吸引手段(ポンプ)によって吸引が行われると、液面が上昇してもフロート804は上昇できない。これにより、フロート804で排気口807を塞ぐことができないので、サブタンク800内の空気が排出されるとともに、印字に使用されないインクが必要以上に排出されてしまう。この場合、特に、装置全体を小型化するためにインクタンクの容量を小さくしたインクジェット記録装置では、インクタンクの交換を頻繁に行わなければならない。すなわち、このインク供給システムは、印字に使用されないインクが必要以上に排出されてしまうので、インクタンクの交換回数を抑えようとすると容量の大きなインクタンクが必要になる。したがって、装置全体の小型化が妨げられることになる。
以上のような問題に鑑み、本発明は、装置の小型化を妨げず、かつ、吐出される液体を必要以上に排出しないで排気することが可能な排気装置、および該排気装置を備えるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の排気装置は、
吐出される液体とともに気体が貯留されるようにされた容器と、
前記容器の上部で前記容器と連通している流体排出流路と、
底面で前記流体排出流路と連通し、前記容器から前記流体排出流路を通じて導入された前記気体を排出する排気口が上面に形成されているフロート室と、
比重が前記液体よりも小さく、前記フロート室における前記液体の導入による液面の上昇に伴って前記排気口を塞ぐ位置へ移動できるように前記フロート室に収容されているフロートと、を有し、
前記フロート室の側面に第1の溝が形成され、前記フロート室の前記底面に前記第1の溝と連通している第2の溝が形成され、前記流体排出流路に前記第2の溝と連通している第3の溝が形成されている。
また、上記目的を達成するための本発明によるインクジェット記録装置は、
前記液体としてインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドと連通する上記の排気装置と、
を有する。
以上説明した通り、本発明の排気装置は、装置の小型化を妨げることなく、かつ、吐出される液体を必要以上に排出することなく排気できるようになる。また、この排出装置を備えたインクジェット記録装置は、気体混入によるドットの欠落や乱れによる画像の劣化がなくなるので、安定した高画質の記録を行えるようになる。
本発明のインクジェット記録装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置におけるインク供給システムの一構成例を示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置は、図1に示すように、インクを吐出する記録ヘッド1と、記録ヘッド1と連通した排気装置4とを有する。記録ヘッド1は、インクを吐出させるための複数の記録素子と複数のオリフィスとが配列されたチップと、複数のオリフィスが共通に接続された液室2と、メインタンク11から供給チューブ10、フィルターを介してインクが導入されるサブタンク3を有する。
排気装置4は、サブタンク3の上面と連通し、メインタンク11または供給チューブ10からサブタンク3に取り込まれて貯留した気体を排出する。また、排気装置4は、液室2の上面にも連通し、複数のオリフィスによるインクの吐出に伴って液室2に発生して貯留した気泡を排出する。
記録ヘッド1では、キャップ12がオリフィスを密閉し、キャップ12に接続された吸引手段であるポンプ13が吸引動作を行うことで、メインタンク11から供給チューブ10を介してサブタンク3にインクが導入される。
サブタンク3には、供給チューブ10に侵入した気体や、メインタンク11の交換時に取り込まれた気体が貯留されていく。これらの貯留された気体が一定量を超えると、インクに接しているフィルター面積が小さくなって、フィルターを通るインクの流抵抗が大きくなるので、画像不良に繋がる。それを防止するために排気チューブ14を介して排気装置4がポンプ13と連通され、ある一定量の気体がサブタンク3に貯留した時点のポンプ13の駆動にて貯留した気体が排出される。
また、液室2には、上述したオリフィスによるインクの吐出に伴い発生する気泡が貯留されていく。この貯留された気泡が一定値を超えると、インクの流抵抗が大きくなって、オリフィスへのインクの供給が追いつかなくなるので、画像不良に繋がる。それを防止するために、ある一定量の気泡が液室2に貯留された時点(一定量の印字が行われた時点)のポンプ13の駆動にて貯留した気泡が排出される。
ポンプ13の駆動により、液室2へのインクの供給と、液室2およびサブタンク3の排気とが可能になるが、これらの切り替えは、キャップ12とポンプ13の間に設けられた切替弁15によって行なわれる。
次に、図2、図3、図4、および図5を参照して排気装置4についてより詳しく説明する。
図2は、排気装置4の構成を示す図である。排気装置4は、図2に示すように、流体排出流路21、22と、フロート室25、26と、フロート27、28と、押圧弁29、30と、を有する。
流体排出流路21は、一端がサブタンク3の上部と連通し、他端がフロート室25の底面と連通している。フロート室25は、サブタンク3から流体排出流路21を通じて導入された空気または気泡31を排出するための排気口23が上面に形成され、内部にフロート27が収容されている。フロート27は、インクよりも比重が小さく、かつ、インクと反応しにくい材質を球状に成形したものである。そして、フロート27は、フロート室25へのインクの導入による液面の上昇に伴って排気口23へ移動できるようにフロート室25に収容されている。排気口23は、押圧弁29によって常時閉じた状態となっている。これにより、排気口23がフロート27で塞がれていない状態であっても、フロート室25の内部圧力は、大気圧の影響を受けることなく一定に保たれる。
流体排出流路22は、一端が液室2の上部と連通し、他端がフロート室26の底面と連通している。フロート室26は、液室2から流体排出流路22を通じて導入された気泡を排出するための排気口24が上面に形成され、内部にフロート28が封入されている。フロート28は、フロート27と同様な形状であって、フロート室26へのインクの導入による液面の上昇に伴って排気口24へ移動できるようにフロート室26に収容されている。排気口24は、押圧弁30によって常時閉じた状態となっている。これにより、排気口24がフロート28で塞がれていない状態であっても、フロート室26の内部圧力は、大気圧の影響を受けることなく一定に保たれる。
次に、流体排出流路21および流体排出流路22、ならびにフロート室25およびフロート室26の形状について、図3を参照しながら説明する。なお、流体排出流路21と流体排出流路22は同様な形状であり、かつ、フロート室25およびフロート室26は同様な形状であるため、流体排出流路22およびフロート室25の形状について説明する。
図3は、流体排出流路22およびフロート室25の形状を示す図である。図3(a)は全体図を示す。図3(b)は、図3(a)に記載の切断線X−Xに沿った断面図および該断面図のうち溝が形成されている部分の拡大図を示す。図3(c)は、図3(a)に記載の切断線Y−Yに沿った断面図および該断面図のうち溝が形成されている部分の拡大図を示す。図3(d)は、図3(a)に記載の切断線Z−Zに沿った断面図および該断面図のうち溝が形成されている部分の拡大図を示す。
図3(b)に示すように、フロート室25の側面には稜線部に溝41(第1の溝)が形成されている。また、図3(c)に示すように、フロート室25の底面には、稜線部に溝42(第2の溝)が形成され、この溝42は溝41と連通している。また、図3(d)に示すように、流体排出流路62の側面にも稜線部に溝43(第3の溝)が形成され、この溝43は溝42と連通している。なお、図3(b)、図3(c)、および図3(d)に記載されたA、BおよびCは、それぞれ溝41の幅、溝42の幅、溝43の幅を示す。A、B、Cの間には、A>B>Cの関係が成り立つように溝41〜43が形成されている。これにより、溝41、42、43によって働く毛管力の大きさをそれぞれF(A)、F(B)、F(C)とすると、F(A)<F(B)<F(C)の関係が成り立つ。
図4は、フロート室25内の状態を示す図である。図4(a)は、フロート室25へのインクの導入によりフロート27が排気口23を塞ぐ位置に移動した状態を示す。図4(b)は、図4(a)に示す状態後インクの吐出によりフロート室25からインクが排出された状態を示す。図4(c)は、図4(b)に示す状態後、少し時間が経過した状態を示す。
フロート室25内が図4(a)に示す状態になった後、記録ヘッド1からインクが吐出され、供給チューブ10からサブタンク3に気体が導入されてくると、その気体が流体排出流路21を通じてフロート室25に徐々に導入される。すると、フロート室25に貯留されたインクはサブタンク53に徐々に流出していく。このとき、図4(b)に示すように、インクの表面張力によりインク滴32がフロート室25の稜線部、隅部、および流体排出流路21に残留する。しかし、図3に示すように、フロート室25の側面及び底面、ならびに流体排出流路22に溝41、溝42、および溝43が連通して形成されているため、溝の毛管力によりインク滴32は、各溝へ流れる。そして、インク滴32は、毛管力の大きな溝の方へ流れる。すなわち、フロート室25の側面に残留したインク滴32は、溝41、溝42を流れて溝43へ流出していく。
また、サブタンク3には、図5に示すように溝44(第4の溝)が形成され、この溝44は、溝43と連通している。図5(b)は図5(a)に記載の切断線W−Wに沿った断面図であり、図5(b)に記載のDは、溝44の幅を示し、溝43の幅であるCとの関係はC>Dである。ゆえに、溝44の毛管力の大きさをF(D)とすると溝43の毛管力との関係はF(C)<F(D)が成り立つ。そのため、フロート室25に残留していたインク滴32は、フロート室25から流体排出流路62を経由してサブタンク3に流出していく。これにより、フロート室25に長期間残留して固着(粘度の増加)したインクによって、フロート27がフロート室25に張り付いてインク面を浮遊できなくなる(排気口23を塞げなくなる)ことを、防止しやすくなる。
また、フロート室26にはフロート室25と同様な溝が形成され、流体排出流路22には流体排出流路21と同様な溝が形成されている。そのため、フロート室26に長期間残留して固着したインクによって、フロート28が排気口24を塞げなくなることを防止しやすくなる。
本実施形態では、フロート室25の側面に溝41が形成され、フロート室25の側面に溝41と連通する溝42が形成され、流体排出流路21に溝42と連通する溝43が形成されている。これにより、サブタンク3に貯留された気体の排出に伴いフロート室25でインクの流入および流出が繰り返されても、フロート室25の側面および底面に残留したインクは、各溝を通じて流出されるので固着しない。また、溝42の毛管力は、溝41よりも大きく、かつ溝43よりも小さいので、フロート室25の側面や底面に残留したインク滴が、毛管力によって、確実に流体排出流路21へ流出されることとなる。
また、本実施形態では、フロート室26にはフロート室27と同様な溝が形成され、流体排出流路22には流体排出流路21と同様な溝が形成されている。これにより、液室2に貯留された気泡の排出に伴いフロート室26でインクの流入および流出が繰り返されても、フロート室26の側面および底面に残留したインクは、各溝を通じて流出されるので固着しない。
したがって、フロート27、28がインク面の上昇に伴って排気口23、24をそれぞれ確実に塞げるようになるので、サブタンク3および液室2に貯留されたインクを必要以上に排出させることなく、排気することが可能となる。また、フロート室25、26および流体排出流路21、22に上述した溝を形成するために装置を大型化する必要はないので、本実施形態のインクジェット記録装置は、装置の小型化を妨げない。
なお、本発明では、吐出されるインクを貯留する容器である液室2およびサブタンク3は、排気装置4の構成に含まれることとしてもよい。
また、本発明では、サブタンク3に溝44を形成する代わりに、図6に示すように、吸収体50を設けることとしてもよい。吸収体50は、毛管力が溝43の毛管力よりも大きい特性を有し、溝43と連通するようにサブタンク3の上部に設けられる。吸収体50がサブタンク53の上部に設けられることで、サブタンク3に貯留されたインクがある一定量以上消費されると、吸収体50はインクに接しなくなり、再度、インクを吸収できる状態となる。これで、フロート室25に残留しているインク滴32を吸収体50に導くことが可能となる。
本実施形態のインクジェット記録装置におけるインク供給システムの一構成例を示す図である。 本実施形態のインクジェット記録装置に設けられた排気装置の構成を示す図である。 流体排出路およびフロート室の形状の一例を示す図である。 フロート室内の状態を示す図である。 サブタンクの形状の一例を示す図である。 本発明の流体排出装置について、他の実施形態の構成を示す図である。 一般的なインクジェット記録装置のインク供給システムの構成を示す図である。 特許文献1に開示されたインクジェット記録装置に設けられた記録ヘッド、および記録ヘッドに供給されるインクを貯留するサブタンクの断面図である。 特許文献1に開示されたインクジェット記録装置において、排気が終了した直後のサブタンク内の状態を示す図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 液室
3 サブタンク
4 排気装置
21、22 流体排出流路
23、24 排気口
25、26 フロート室
27、28 フロート
41、42、43、44 溝
50 吸収体

Claims (7)

  1. 吐出される液体とともに気体が貯留されるようにされた容器と、
    前記容器の上部で前記容器と連通している流体排出流路と、
    底面で前記流体排出流路と連通し、前記容器から前記流体排出流路を通じて導入された前記気体を排出する排気口が上面に形成されているフロート室と、
    比重が前記液体よりも小さく、前記フロート室における前記液体の導入による液面の上昇に伴って前記排気口を塞ぐ位置へ移動できるように前記フロート室に収容されているフロートと、を有し、
    前記フロート室の側面に第1の溝が形成され、前記フロート室の前記底面に前記第1の溝と連通している第2の溝が形成され、前記流体排出流路に前記第2の溝と連通している第3の溝が形成されていることを特徴とする排気装置。
  2. 請求項1に記載の排気装置において、
    前記第2の溝の幅は、前記第1の溝よりも狭く、かつ、前記第3の溝よりも広いことを特徴とする排気装置。
  3. 請求項2に記載の排気装置において、
    前記第3の溝と連通し、前記第3の溝よりも幅が狭い第4の溝が前記容器に形成されていることを特徴とする排気装置。
  4. 請求項1に記載の排気装置において、
    前記第2の溝の毛管力は、前記第1の溝の毛管力よりも大きく、かつ、前記第3の溝の毛管力よりも小さいことを特徴とする排気装置。
  5. 請求項4に記載の排気装置において、
    前記第3の溝と連通し、前記第3の溝よりも毛管力が大きな第4の溝が前記容器に形成されていることを特徴とする排気装置。
  6. 請求項2または請求項4に記載の排気装置において、
    前記第3の溝と連通し、前記第3の溝よりも毛管力が大きな吸収体を有することを特徴とする排気装置。
  7. 前記液体としてインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと連通する請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載する排気装置と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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