JP2010141730A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度の撮影で露出優先の撮像データとブレ抑止優先の撮像データをユーザに提供する。
【解決手段】A面の受光素子とB面の受光素子とが交互に配置されたCCDにおいて、A面/B面の読み出しを個別に制御可能な構成とする。A面とB面の露光を同時に開始し、露光開始からt2経過後にB面の電荷の読み出しを行い、露光開始からt1経過後にA面の電荷の読み出しを行う。その後読み出した電荷を転送し、それぞれの露光量に応じたゲインで増幅し、露光時間の異なる2枚の画像を取得する。
【選択図】 図4

Description

本発明は撮像装置及びその制御方法に係り、特に、複数のCCDイメージセンサを用いることなく高速露光画像と最適露光画像を同時に撮像する撮像装置及びその制御方法に関する。
CCDイメージセンサを用いた撮像において手振れ、被写体ブレを軽減するためには、露光時間を短縮することが解決方法の1つである。特許文献1には、単一のCCDイメージセンサを用いた撮像装置において、シャッタ速度優先のブレ抑制モードにユーザがモードを切り替え、ブレが発生しないように露光時間を短くした撮像データを複数フレーム取得し、その画像データを合成することで、ブレの無い画像を取得する方法が提案されている。
しかしながら、単一のCCDイメージセンサで複数枚の撮像を行う場合や、露光条件を変えて撮像する場合には、撮像枚数分や撮像条件分の撮像期間が必要となり、総撮像期間の長期化が問題であった。また、同時性が原理的に確保できないため、複数フレームの撮像データの合成による被写体のズレ等による画質劣化も問題となっていた。さらに、ブレ軽減モードに設定した場合、露出優先に最適化した場合の露光条件の画像が取得できないため、被写体の動きが予想より少なかった場合であっても、高速シャッタを使用した画質の劣る画像を適用しなければならなかった。
また、撮像条件が異なる撮像を同時に行う手法としては、イメージセンサを複数使用し、異なる条件にて同時に露光を行う方法も提案されている。特許文献2には、この方法を用いて撮像した画像を用いてダイナミックレンジ拡大を行う技術が開示されている。
特開平9−261526号公報 特開平10−191135号公報
しかしながら、CCDイメージセンサは高コストの部品であり、複数使用することはコストアップの観点から好ましくない。また、複数使用することにより、装置が大型化するという欠点もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のCCDイメージセンサを用いることなく高速露光画像と最適露光画像を同時に撮像する撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の撮像装置は、所定の配列形態にしたがって配列された第1の画素群と、所定の配列形態にしたがって前記第1の画素群と交互に配列された第2の画素群とからなる単一の撮像素子を有し、一度の撮影において前記第1の画素群の露光時間と前記第2の画素群の露光時間とを異なるように制御可能な撮像手段と、被写体輝度を測光する手段と、前記測光した被写体輝度に応じた絞り及び第1の露光時間を算出する手段と、前記算出した第1の露光時間よりも短い第2の露光時間を算出する手段と、本撮影指示にしたがって、前記算出した絞りにおいて前記第1の画素群に前記第1の露光時間だけ露光させ、前記第2の画素群に前記第2の露光時間だけ露光させるように前記撮像手段を制御する手段と、前記撮像手段から取得した前記第1の画素群の信号及び前記第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅して、第1の画像及び第2の画像を取得する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の画素群に適正露光時間である第1の露光時間だけ露光させ、第2の画素群に第1の露光時間よりも短い第2の露光時間だけ露光させるように撮像手段を制御し、それぞれ取り出した第1の画素群の信号及び第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅し、増幅された第1の画素群の信号に基づいて第1の画像を取得し、増幅された第2の画素群の信号に基づいて第2の画像を取得するようにしたので、複数のCCDセンサを用いることなく同時刻の標準画像とブレ抑止画像とを撮影することができる。
請求項2に示すように請求項1に記載の撮像装置において、前記第2の露光時間をユーザが設定する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、ブレ抑止条件をユーザが任意に設定することができる。
請求項3に示すように請求項1または2に記載の撮像装置において、前記第1の画像及び第2の画像をそれぞれ記録する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、標準画像とブレ抑止画像とを記録することができる。
請求項4に示すように請求項1または2に記載の撮像装置において、前記第1の画像及び第2の画像について前記被写体のブレの程度を評価するブレ評価手段と、前記第1の画像及び第2の画像について画像内のノイズの程度を評価するノイズ評価手段と、前記評価したブレの程度とノイズの程度に基づいて、前記第1の画像及び第2の画像のうちいずれの画像の画質が優れているかを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、適切に画質の優れている画像を選択することができる。。
請求項5に示すように請求項4に記載の撮像装置において、前記判断手段が画質が優れていると判断した画像を記録する手段を備えたことを特徴とする。
これにより、最適な画像をユーザに意識させることなく提供することができる。
請求項6に示すように請求項4または5に記載の撮像装置において、前記ブレ評価手段は、前記被写体に対するエッジ評価に基づいて前記被写体のブレの程度を評価することを特徴とする。
これにより、適切に被写体のブレの程度を評価することができる。
請求項7に示すように請求項4から6のいずれかに記載の撮像装置において、前記ノイズ評価手段は、前記第1の画像及び第2の画像に共通した所定の領域における輝度のばらつき評価に基づいて前記画像内のノイズの程度を評価することを特徴とする。
これにより、適切に画像内のノイズの程度を評価することができる。
前記目的を達成するために請求項8に記載の撮像装置の制御方法は、所定の配列形態にしたがって配列された第1の画素群と、所定の配列形態にしたがって前記第1の画素群と交互に配列された第2の画素群とからなる単一の撮像素子を有し、一度の撮影において前記第1の画素群の露光時間と前記第2の画素群の露光時間とを異なるように制御可能な撮像手段を備えた撮像装置の制御方法であって、被写体輝度を測光する工程と、前記測光した被写体輝度に応じた絞り及び第1の露光時間を算出する工程と、前記算出した第1の露光時間よりも短い第2の露光時間を算出する工程と、本撮影指示にしたがって、前記算出した絞りにおいて前記第1の画素群に前記第1の露光時間だけ露光させ、前記第2の画素群に前記第2の露光時間だけ露光させるように前記撮像手段を制御する工程と、前記撮像手段から取得した前記第1の画素群の信号及び前記第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅して、第1の画像及び第2の画像を取得する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の画素群に適正露光時間である第1の露光時間だけ露光させ、第2の画素群に第1の露光時間よりも短い第2の露光時間だけ露光させるように撮像手段を制御し、それぞれ取り出した第1の画素群の信号及び第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅し、増幅された第1の画素群の信号に基づいて第1の画像を取得し、増幅された第2の画素群の信号に基づいて第2の画像を取得するようにしたので、複数のCCDセンサを用いることなく同時刻の標準画像とブレ抑止画像とを撮影することができる。
本発明によれば、第1の画素群に適正露光時間である第1の露光時間だけ露光させ、第2の画素群に第1の露光時間よりも短い第2の露光時間だけ露光させるように撮像手段を制御し、それぞれ取り出した第1の画素群の信号及び第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅し、増幅された第1の画素群の信号に基づいて第1の画像を取得し、増幅された第2の画素群の信号に基づいて第2の画像を取得するようにしたので、複数のCCDセンサを用いることなく同時刻の標準画像とブレ抑止画像とを撮影することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、デジタルカメラ10の電気的構成の一例を示す図である。同図に示すように、デジタルカメラ10は、CCD11、CDS部12、AMP部13、A/D変換器14、デジタル信号処理部15、A/B面AMPゲイン制御部16、A/B面画像記録装置(メモリ部)17、CCD駆動制御部18、A面露光期間制御部19、CPU20、B面露光期間制御部21、ユーザ操作部22、及び画像表示部/画像表示制御部23等を備えて構成される。
各部はCPU20に制御されて動作し、CPU20は、ユーザ操作部22からの入力に基づき所定の制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ10の各部を制御する。
デジタルカメラ10は図示しないROMを備えており、ROMにはCPU20が実行する制御プログラムのほか、制御に必要な各種データ等が記録されている。CPU20は、ROMに記録された制御プログラムを図示しないメインメモリに読み出し、逐次実行することにより、デジタルカメラ10の各部を制御する。
ユーザ操作部22は、図示しない電源ボタン、シャッタレリーズボタン、撮影モード/再生モード切替スイッチ等を備え、それぞれの操作に応じた信号をCPU20に出力する。
CCD11は、図示しないズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り、メカシャッタの後段に配置されており、これらはそれぞれズーミング、フォーカシング、絞りの開口量(F値)変更、及びメカシャッタの開閉を行い、CCD11へ入射する被写体100からの被写体光の制御を行う。
CCD11は、上記のレンズ等を透過した被写体光を受光する。図2は、CCD11の受光面の概略図である。同図に示すように、CCD11の受光面は、A面の受光素子(フォトダイオード)11aの列とB面の受光素子11bの列が交互に配列され、A面11aの列がB面11bの列に対して1/2ピッチずつずらして配置された所謂ハニカム画素配列を構成している。なお、CCD11の受光素子の配列は、この例に限定されるものではなく、例えば所謂ベイヤー画素配列を用いてもよい。
また、各受光素子の上には三原色のカラーフィルタ(R=赤,G=緑,B=青)が備えられており、A面11aの各列は、R画素とG画素が交互に配置された列と、B画素とG画素が交互に配置された列とが交互に配列されている。同様に、B面11bの各列についても、R画素とG画素が交互に配置された列と、B画素とG画素が交互に配置された列とが交互に配列されている。このように、CCD11には、GRGBの全ての色のカラーフィルタが同じ数だけ配置されている。
A面11a及びB面11bの各列は、それぞれ列毎に1つのVCCDを備えており、各VCCDはV1〜V8の転送電極を備え、CCD駆動制御部18から供給される8相の垂直転送パルスにより駆動される。また、A面のVCCD11cへの読み出しはCCD駆動制御部18からV2/V6電極に読み出しパルスを印加することにより行われ、B面のVCCD11dへの読み出しはCCD駆動制御部18からV4/V8電極に読み出しパルスを印加することにより行われる。このように、A面のVCCD11cへの読み出しとB面のVCCD11dへの読み出しは、個別の読み出しパルスによって独立して行うことが可能となっている。
また、CCD11は、オーバーフロードレイン構造を有しており、水平同期信号に同期して印加される電子シャッタパルスにより、A面11a及びB面11bの全ての受光素子内の残留電荷をCCD11の基板側に排出することが可能となっている。
なお、A面11aとB面11bのVCCDへの読み出しが独立に制御可能であれば、A面11aとB面11bとが共通のVCCDへ読み出されるように構成されていてもよい。例えば、図3に示すように、A面11a、B面11b、及び共通VCCD11eから構成されていてもよい。
CCD11の受光面上に結像された被写体光は、各受光素子によって電気信号に変換され、蓄積される。このとき、A面露光期間制御部19及びB面露光期間制御部21は、A面11a及びB面11bの露光期間が、CPU20において設定された露光期間になるように、CCD駆動制御部18を介して読み出しパルスを制御する。したがって、A面11a及びB面11bの露光期間を同じ露光時間に設定した場合は、2倍の画素数を持つ画像を撮影することができ、異なる露光時間を設定した場合は、異なる露光時間の画像を同時に2枚撮影することができる。
A面11a及びB面11bの各受光素子に蓄積された電気信号は、CCD駆動制御部18から供給される読み出しパルスによって、それぞれVCCD11c、11dに独立して読み出される。VCCD11c、11dは、この信号をCCD駆動制御部18から供給される垂直転送パルスに同期して、1ラインずつ図示しない水平転送路(HCCD)に転送する。さらにHCCDは、VCCD11c、11dから転送された1ライン分の信号を、CCD駆動制御部18から供給される水平転送パルスに同期してCDS部12へ出力する。
CDS部12は、画像信号に含まれているノイズの除去を行う。A/B面AMPゲイン制御部16には、A面11a、B面11bの撮影感度(ISO感度)に応じた所定のゲインが設定されており、AMP部13は、ノイズ成分が除去されたA面11a、B面11bそれぞれの画像信号を、この設定されたゲインで増幅する。
所要の信号処理が施されたアナログの画像信号は、A/D変換器14において所定ビットの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換される。この画像信号は、いわゆるRAWデータであり、画素毎にR、G、Bの濃度を示す階調値を有している。このデジタルの画像信号は、デジタル信号処理部15に出力され、メモリ部17に格納される。なお、A面11aとB面11bの露光期間が異なるように撮影を行った場合は、2枚の画像として処理を行い、2枚の画像がメモリ部17に格納される。
デジタル信号処理部15は、メモリ部17に格納されたR、G、Bの各色の画像信号に対して所定の信号処理を施し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(Y/C信号)を生成する。
また、デジタル信号処理部15は、CPU20からの圧縮指令に従い、入力された輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(Y/C信号)に所定形式(たとえば、JPEG)の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。生成されたデータは、メモリ部17に記録される。
また、画像表示部/画像表示制御部23は、CPU20からの指令に従い、画像表示部への表示を制御する。画像表示部は、動画(スルー画像)を表示して電子ビューファインダとして使用できるとともに、撮影した記録前の画像(ポストビュー画像)やメモリ部17から読み出した再生画像等を表示することができる液晶モニタである。
次に、図4、図5を用いて、デジタルカメラ10のブレ抑制2枚撮りの動作について説明する。図4は、ブレ抑制2枚撮りの動作を示すフローチャートであり、図5は、CCD11のA面11aとB面11bの露光タイミングを示すタイミングチャートである。ブレ抑制2枚撮りは、CCD11のA面11aとB面11bを用いて、一度の撮影で露光時間が異なる2枚の画像を取得する撮影モードである。
ブレ抑制2枚撮りモードに設定され、図示しないシャッタレリーズボタンにより本撮影指示が入力されると、まず、CPU20が輝度情報を取得する(ステップS1)。輝度情報は、CCD11により被写体100を事前撮影することにより取得する。
次に、取得した輝度情報に基づいて、適正露出となる絞り及びシャッタスピード(露光期間)を算出し、これをCCD11のA面11aの露光量(露光期間t1)とする。すなわち、A面11aは、露出優先に最適化した露光条件での撮影を行う。A面11aの最適な露光量が算出されるまで、ステップS1に戻り、輝度情報の取得を繰り返す。
A面11aの最適な露光量が算出されたと判断すると(ステップS3)、次に、B面11bの露光量を算出する(ステップS4)。B面11bは、ブレ抑止優先に最適化した露光条件での撮影を行うため、B面11bの露光量は、A面11aの露光量に対してβ%(β=0〜100)となるように決定する。βは、ユーザ操作部22を介してユーザが自由に設定できる変数であり、ここでは、β=50%とする。A面11aとB面11bとは被写体光の通過する絞りが共通であるので、露光量を50%とするためには、B面11bの露光期間t2は、A面11aの露光期間t1の半分となる。また、このβの値はA/B面AMPゲイン制御部16に入力され、A面11aの画像信号のゲインとB面11bの画像信号のゲインが決定される。
露光量の算出が終了すると、図示しないメカシャッタを開放状態とし、CCD11への露光を開始する。このとき、CCD11のA面11aとB面11bには、周期的に電子シャッタパルスが印加されているため、A面11aとB面11bに蓄積された電荷が周期的にリセットされる(タイミングT以前)。
その後、CPU20の指令に基づいて、CCD駆動制御部18が電子シャッタパルスの印加を停止すると、最後に電子シャッタパルスが印加された時点(タイミングT)から、A面11aとB面11bに電荷の蓄積を開始し、本露光開始となる(ステップS5)。
また、本露光を開始すると同時に、A面露光期間制御部19及びB面露光期間制御部21は、タイミングTからの経時を開始し(ステップS6)、B面露光期間制御部21は、タイミングTからB面11bの露光期間である期間t2が経過したか否かを判定する(ステップS7)。
ここで、期間t2が経過したと判断すると、B面11bに蓄積された電荷の読み出しを行う(ステップS8、タイミングT)。B面11bの電荷の読み出しは、CCD駆動制御部18を介してB面のVCCD11dのV4、V8電極に読み出しパルスを印加することにより行う。したがって、VCCD11dには、期間t2の間にB面11bに蓄積された電荷が読み出される。このときV転送パルスの印加は停止し(タイミングT〜T)、読み出した電荷の垂直転送は行わない。また、A面11aについては、露光を継続する。
A面露光期間制御部19は、さらに経時を継続し(ステップS9)、タイミングTからA面11aの露光期間である期間t1が経過したか否かを判定する(ステップS10)。期間t1が経過したと判断すると、A面11aに蓄積された電荷の読み出しを行う(ステップS11、タイミングT)。A面11aの電荷の読み出しは、CCD駆動制御部18を介してA面のVCCD11cのV2、V6電極に読み出しパルスを印加することにより行う。したがって、VCCD11cには、期間t1の間にA面11aに蓄積された電荷が読み出される。
その後、図示しないメカシャッタを閉じ、VCCD11c及びVCCD11dに読み出されたA面11a、B面11bの電荷の転送を行う(ステップS12)。また、電子シャッタパルスの印加が再開される。
CCD11から出力されたA面11a、B面11bの信号は、CDS部12においてノイズが除去された後(ステップS13)、AMP部13に入力される。AMP部13は、予め設定されているA面11aの撮影感度からA面11aのゲイン値αを算出し、A面11aの画像信号をゲイン値αで増幅処理する(ステップS14)。さらに、B面11bの画像信号をゲイン値α÷βで増幅処理する(ステップS15)。ここでは、β=50%であるので、B面11bのゲイン値は、αの2倍となる。
それぞれのゲイン値で増幅されたA面11a及びB面11bの信号は、A/D変換器14において所定ビットの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換され(ステップS16)、さらに、デジタル信号処理部15において所定の信号処理が施され、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとからなる画像信号(Y/C信号)が生成される(ステップS17)。この2枚の画像のY/C信号をメモリ部17に関連付けて保存し、撮影が終了する(ステップS18)。
このように、CCD11のA面11aとB面11bを用いて、露光期間が異なる(t1、t2)2枚の画像を同時に撮影することができる。なお、図3に示すような、A面11aとB面11bとが共通のVCCDへ読み出される構成のCCDであっても、同様の制御で露光期間が異なる2枚の画像を撮影することができる。
図6は、一度の撮影でA面11a、B面11bによって同時に取得した露光期間t1及びt2の画像の一例を示す図であり、図6(a)がA面11aによる露光期間t1の画像(A面画像)、図6(b)がB面11bによる露光期間t2の画像(B面画像)を示す。図6(a)の画像は、十分な露光期間で撮影されているために高画質な画像となっているが、露光期間t1が長いため、被写体ブレが発生している。また、図6(b)の画像は、露光期間が短いために被写体ブレは発生していないが、輝度が下がる分をAMP部13において高いゲインで補正するために、画質が低下している。
以上説明したように、一度の撮影で露出優先の撮像データとブレ抑止優先の撮像データをユーザに提供することができ、ユーザは、撮影後に好ましい画像を選択することが可能となる。一度の撮影で2枚の画像を取得するため、シャッタチャンスを逃すこともない。
なお、本実施の形態では、A面11aとB面11bへの露光を同時に開始し、B面11bに蓄積された電荷を先にVCCD11dに読み出すことによりA面11aとB面11bとの露光時間を異ならせたが、A面11aとB面11bへの露光を異なる時間に開始し、同時に終了することによって露光時間を異ならせてもよい。
この露光制御について、図7、図8を用いて説明する。図7は、A面11aとB面11bへの露光を異なる時間に開始して同時に終了する場合のブレ抑制2枚撮りの動作を示すフローチャートであり、図8は、A面11aとB面11bの露光タイミングを示すタイミングチャートである。なお、図4、図5と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
露光量の算出が終了すると、図示しないメカシャッタを開放状態とし、CCD11への露光を開始する。このとき、CCD11のA面11aとB面11bには、周期的に電子シャッタパルスが印加されているため、A面11aとB面11bに蓄積された電荷が周期的にリセットされる(タイミングT以前)。
その後、CPU20の指令に基づいて、CCD駆動制御部18が電子シャッタパルスの印加を停止すると、最後に電子シャッタパルスが印加された時点(タイミングT)から、A面11aとB面11bに電荷の蓄積を開始し、本露光開始となる(ステップS5)。
また、本露光を開始すると同時に、A面露光期間制御部19及びB面露光期間制御部21は、タイミングTからの経時を開始し(ステップS6)、B面露光期間制御部21は、タイミングTから期間t1−t2が経過したか否かを判定する(ステップS19)。
ここで、期間t1−t2が経過したと判断すると、B面11bに蓄積された電荷をVCCD11dに読み出すことにより、B面11bの本露光を開始する(ステップS20、タイミングT)。その後CPU20は、タイミングTにおいてVCCD11dに読み出された不要電荷を排除するため、タイミングT〜Tの間にCCD駆動制御部18を介して高速のV転送パルスを印加する。
A面露光期間制御部19は、さらに経時を継続し(ステップS9)、タイミングTからA面11aの露光期間である期間t1が経過したか否かを判定する(ステップS10)。期間t1が経過したと判断すると、A面11a及びB面11bに蓄積された電荷の読み出しを行う(ステップS11、タイミングT)。したがって、VCCD11cには、期間t1の間にA面11aに蓄積された電荷と期間t2の間にB面11bに蓄積された電荷が読み出される。
このように、A面11aとB面11bへの露光を異なる時間に開始し、同時に終了することによって露光時間を異ならせることも可能である。
また、A面11a専用の電子シャッタとB面11b専用の電子シャッタを備えることにより、A面11aとB面11bとの露光時間を異ならせるように制御してもよい。さらに、撮像素子としてCCDイメージセンサではなく、CMOSイメージセンサを用いてもよい。
次に、デジタルカメラ10の高画質画像選択の動作について、図9を用いて説明する。図4のフローチャートに示したブレ抑制2枚撮りの動作では、A面画像とB面画像の両方をメモリ部17に保存したが、デジタルカメラ10は、2枚の画像から高画質の画像を選択し、選択した高画質画像だけを保存することも可能である。
まず、ブレ抑制2枚撮りで撮影したA面画像とB面画像の2枚の画像について、エッジ検出を行う(ステップS21)。前述のように、A面画像は露出が最適化された低速露光画像であり、B面画像はゲイン調整によりA面11a相当の明るさに調整した高速露光画像である。したがって、A面画像はB面画像より低ノイズだがブレが大きい傾向があり、B面画像はA面画像よりもノイズが多いがブレが小さい傾向を持つ。
この2枚の画像から検出したエッジについて、CPU20はエッジ評価を行い、ブレを数値化(ブレ指数)する。ここでは、ブレ指数は0〜100[%]の値をとり、ブレが大きいほど評価値が低くなるように規定する。CPU20は、検出したエッジに基づいて、A面画像のブレ指数a[%]及びB面画像のブレ指数b[%]を算出する(ステップS22)。A面画像とB面画像は、同時刻に同一被写体を撮影した画像であり、エッジ検出の結果が弱い箇所のみがブレと判断され、A面画像とB面画像との差分となる。
次に、A面画像とB面画像のノイズ成分の評価をするために、最も低輝度で最も均一となる同一の領域を抽出する(ステップS23)。抽出する領域は、画像全体の5%以上とする。なお、ここでは、均一な領域とは、エッジ検出された領域を含まず、領域内の輝度差が10%未満の領域と規定する。したがって、抽出した領域がエッジ検出した部分を含んでいる場合(ステップS24)には、ステップS23に戻り、再抽出を行う。
最も低輝度で最も均一となる同一の領域の抽出が終了すると、次に、抽出した均一領域からA面画像のS/N指数c[%]及びB面画像のS/N指数d[%]を算出する(ステップS25)。S/N指数についても、0〜100[%]の値をとり、ブレが大きいほど評価値が低くなるように規定する。S/N指数は、抽出した均一領域から算出したRMS(Root Mean Square)ばらつきに基づいて、A面画像、B面画像の比をベースとして正規化し、算出する。
さらに、算出したブレ指数とS/N指数から、それぞれの画像の画質評価値を算出する(ステップS26)。ここでは、ブレ指数とS/N指数の積を画質評価値とする。すなわち、A面画像の画質評価値をa×c[%]、B面画像の画質評価値をb×d[%]とする。
最後に、算出した画質評価値の比較を行う(ステップS27、S30)。A面画像の画質評価値とB面画像の画質評価値がほぼ同じ場合、及びA面画像の画質評価値の方が高い場合は、A面画像の方が高画質と判断し(ステップS28)、A面画像をメモリ部17に保存する(ステップS29)。また、B面画像の画質評価値のほうが高い場合は、B面画像の方が高画質と判断し(ステップS31)、B面画像をメモリ部17に保存する(ステップS32)。
例えば、図6(a)に示すA面画像のブレ指数がa=70[%]、S/N指数がc=95[%]、図6(b)に示すB面画像のブレ指数がb=90[%]、S/N指数がd=85[%]であるとすると、A面画像の画質評価値は、70[%]×95[%]=66.5[%]、B面画像の画質評価値は、90[%]×85[%]=76.5[%]となり、B面画像の方が高画質と判断される。
このように、同時に撮影した露出優先画像とブレ抑止画像のうち、それぞれの画像のブレ指数とS/N指数から画質指数を算出することにより、ブレが少ない場合は低ゲイン設定で撮影した露出優先画像を提供し、被写体がブレている場合にはブレを抑制した画像を提供することで、最適な画像をユーザに提供することが可能となる。
本実施の形態では、ブレ指数とS/N指数の積を画質評価値としたが、一方に比重を置くような算出式にしてもよい。
図1は、デジタルカメラ10の電気的構成の一例を示す図である。 図2は、CCD11の受光面の概略図である。 図3は、A面11aとB面11bとが共通のVCCDへ読み出されるように構成されたCCD11の受光面の概略図である。 図4は、デジタルカメラ10のブレ抑制2枚撮りの動作を示すフローチャートである。 図5は、CCD11のA面11aとB面11bの露光タイミングを示すタイミングチャートである。 図6は、A面11a、B面11bによって撮影された露光期間t1及びt2の画像の一例を示す図である。 図7は、A面11aとB面11bへの露光を異なる時間に開始して同時に終了する場合のブレ抑制2枚撮りの動作を示すフローチャートである。 図8は、A面11aとB面11bの露光タイミングを示すタイミングチャートである。 図9は、デジタルカメラ10の高画質画像選択の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルカメラ、11…CCD、11a…A面の受光素子、11b…B面の受光素子、11c…A面VCCD、11d…B面VCCD、11e…共通VCCD、13…AMP部、15…デジタル信号処理部、16…A/B面AMPゲイン制御部、17…メモリ部、18…CCD駆動制御部、19…A面露光期間制御部、20…CPU、21…B面露光期間制御部、100…被写体

Claims (8)

  1. 所定の配列形態にしたがって配列された第1の画素群と、所定の配列形態にしたがって前記第1の画素群と交互に配列された第2の画素群とからなる単一の撮像素子を有し、一度の撮影において前記第1の画素群の露光時間と前記第2の画素群の露光時間とを異なるように制御可能な撮像手段と、
    被写体輝度を測光する手段と、
    前記測光した被写体輝度に応じた絞り及び第1の露光時間を算出する手段と、
    前記算出した第1の露光時間よりも短い第2の露光時間を算出する手段と、
    本撮影指示にしたがって、前記算出した絞りにおいて前記第1の画素群に前記第1の露光時間だけ露光させ、前記第2の画素群に前記第2の露光時間だけ露光させるように前記撮像手段を制御する手段と、
    前記撮像手段から取得した前記第1の画素群の信号及び前記第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅して、第1の画像及び第2の画像を取得する手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2の露光時間をユーザが設定する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の画像及び第2の画像をそれぞれ記録する手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の画像及び第2の画像について前記被写体のブレの程度を評価するブレ評価手段と、
    前記第1の画像及び第2の画像について画像内のノイズの程度を評価するノイズ評価手段と、
    前記評価したブレの程度とノイズの程度に基づいて、前記第1の画像及び第2の画像のうちいずれの画像の画質が優れているかを判断する判断手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記判断手段が画質が優れていると判断した画像を記録する手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記ブレ評価手段は、前記被写体に対するエッジ評価に基づいて前記被写体のブレの程度を評価することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記ノイズ評価手段は、前記第1の画像及び第2の画像に共通した所定の領域における輝度のばらつき評価に基づいて前記画像内のノイズの程度を評価することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 所定の配列形態にしたがって配列された第1の画素群と、所定の配列形態にしたがって前記第1の画素群と交互に配列された第2の画素群とからなる単一の撮像素子を有し、一度の撮影において前記第1の画素群の露光時間と前記第2の画素群の露光時間とを異なるように制御可能な撮像手段を備えた撮像装置の制御方法であって、
    被写体輝度を測光する工程と、
    前記測光した被写体輝度に応じた絞り及び第1の露光時間を算出する工程と、
    前記算出した第1の露光時間よりも短い第2の露光時間を算出する工程と、
    本撮影指示にしたがって、前記算出した絞りにおいて前記第1の画素群に前記第1の露光時間だけ露光させ、前記第2の画素群に前記第2の露光時間だけ露光させるように前記撮像手段を制御する工程と、
    前記撮像手段から取得した前記第1の画素群の信号及び前記第2の画素群の信号を、それぞれの露光時間に応じたゲインで増幅して、第1の画像及び第2の画像を取得する工程と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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