JP2010141711A - データ符号化装置及びデータ符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブロックを構成する各データを量子化パラメータに対応する量子化ステップにより量子化するデータ符号化装置において、ブロックを構成する複数のデータについて共通する量子化パラメータに対応する量子化ステップで除して量子化データを得る量子化部13と、量子化部で得た各量子化データを復号して逆量子化データを算出する逆量子化部14と、各データとこれに対応する逆量子化データとの誤差を算出する誤差算出部と、各量子化データと各誤差とをパラメータとして各データに対する評価値を演算する評価値演算部151と、ブロックを構成する各データの評価値の総和が最小となる量子化パラメータを選択する量子化パラメータ選択部152とを具備することで、量子化手続きの繰り返しだけで最適な量子化パラメータを選択する。
【選択図】図1
Description
例えば、データ符号化装置において画像情報を符号化する場合、図9に示すように、原画像1をn×nのデータから成るマクロブロックにブロック分割2し、DCT変換3を行った後、その結果を量子化パラメータ(QP)に対応する量子化ステップ(QS)で除して量子化4を行って圧縮データ5を得るのが一般的である。
復号化する場合は、圧縮データ5を逆量子化6し、DCT逆変換7を行った後、ブロック合成8して原画像9を得る。
また、音声情報を符号化する場合は、フレーム単位でMDCT変換を行った後、量子化を行うのが一般的である。
また、最適なQSを導き出すために可変長符号化も処理対象とする方法についても述べられているが、この場合は処理時間を必要とするという問題点があった。
符号部(量子化部)。この符号部は、前記ブロックを構成する複数のデータについて共通する量子化ステップで除して量子化データを得るものである。
復号部(逆量子化部)。この復号部は、前記符号部で得た各量子化データを復号して逆量子化データを算出するものである。
誤差算出部。この誤差算出部は、前記各データとこれに対応する逆量子化データとの誤差を算出するものである。
評価値演算部。この評価値演算部は、前記各量子化データと算出した各誤差とをパラメータとして各データに対する評価値を演算するものである。
量子化パラメータ選択部。この量子化ステップ選択部は、所定範囲(最適化の検索範囲)の複数の量子化パラメータについて算出されたブロックを構成する複数のデータの評価値の総和が最小となる量子化パラメータを前記所定範囲の量子化パラメータから選択するものである。
評価値=ΣL×ΣD+ΣL×α+ΣD×β
の式で演算することを特徴としている。
復号化ステップ。この復号化ステップにより、前記量子化された量子化データを復号して逆量子化データを得る。
誤差算出ステップ。この誤差算出ステップにより、前記量子化前のデータとこれに対応する逆量子化データとの誤差を算出する。
評価値演算ステップ。この評価値演算ステップにより、前記量子化データと算出した誤差とをパラメータとしてデータに対する評価値を演算する。
量子化パラメータ選択ステップ。この量子化パラメータ選択ステップにより、所定範囲の複数の量子化パラメータについて算出されたブロックを構成する複数のデータの前記評価値の総和が最小となる量子化パラメータを前記所定範囲の量子化パラメータから選択する。
データ符号化装置10は、n×nの一つのブロックデータを蓄える入力データバッファ11と、n×nの一つの量子化後のブロックデータを蓄える量子化データバッファ12と、データに対して入力された量子化パラメータ(QP)に従って量子化を行って量子化データを得る量子化部(符号部)13と、量子化部13で得られた量子化データの逆量子化を行って逆量子化データを得る逆量子化部(復号部)14と、量子化部13、逆量子化部14等の装置内の各部全体を制御するとともに、逆量子化部14からの逆量子化データと入力データバッファ11からのデータとから評価演算を行う制御・評価部15を有して構成されている。
量子化データバッファ12は、量子化後のデータブロックを蓄えるものであり、最適な量子化パラメータ(QP)を選択するに際して、その過程において量子化が行われたn×nのブロックデータを一時的に記憶し、最適な量子化パラメータ(QP)が選択された場合、それにより量子化が行われたn×nのブロックデータについて出力するものである。
逆量子化部14は、量子化部13により量子化が行われたデータを入力し、制御・評価部15で指示された量子化パラメータ(QP)に従って逆量子化を行い、その結果を制御・評価部15へ出力するものである。
基準QPは、制御・評価部15の評価演算において、量子化パラメータ(QP)を選択する場合に使用されるもので、選択方法の詳細については後述する。入力パラメータは、評価値を求めるための数式におけるα、βの定数、量子化パラメータ(QP)の最適化の検索範囲となる−値及び+値(所定範囲)、最大誤差比率、最大量子化率比率であり、これらのパラメータの使用の仕方についても後述する。
最適な量子化パラメータ(QP)の選択過程において、各量子化パラメータに対応する量子化ステップにより量子化部13において量子化が行われたデータは制御・評価部15に戻され、量子化データバッファ12へ出力される。
これは、量子化後の値は整数であるため、量子化の際の丸め誤差に起因するものである。そのため、量子化率が同じでも誤差の異なる場合がある。
「量子化データ」は、データ「10」を各量子化ステップ(QS)で除して小数点以下の切り捨てを行った数値(整数)である。
「逆量子化データ」は、各量子化データに各量子化ステップ(QS)を乗じた数値(整数)である。
「誤差」は、データ「10」から各逆量子化データを減じた数値(整数)である。
「誤差(%)」は、各誤差をデータ「10」で除した値(%)である。
「量子化率」は、各量子化データをデータ「10」で除した値(%)である。
また、例えばQSの既定値を「4」とし、±1の範囲でQSの最適化を行うことを想定すると、QSが「5」と「3」の場合では、「5」の場合の方が誤差が少ない上に量子化率も良いことが分かる。この性質を利用すれば、各データの量子化に際して、データ毎にQSを選択することで、より高品質で効率的な量子化が可能となる。
評価値(1)=Σ{( R+β)×(D+α)−α×β}
=Σ(R×D +R×α + D×β) 式(1)
また、評価値(1)に対して固定値αβを加算することで、乗算回数を削減して算出できる下記の評価値(1)'を使用してもよい。
評価値(1)'=Σ{( R+β)(D+α)}
=Σ(R×D +R×α + D×β+α×β) 式(1)'
なお、これらの式において、
R= 量子化率(量子化データ/量子化前の元データ)
D= 誤差(量子化前のデータと逆量子化後のデータとの差分絶対値)
である。
定数項α、βには、0以外の任意の正の値が設定できる。その場合、量子化率(R)を優先させたい場合はβを、精度(D)を優先させたい場合はαを小さくすることにより、重み付けを調整することができる。
また、実数演算を避ける為に量子化前の元データには任意の整数値を乗じてもよい。
評価値(2)=(ΣL+β)×(ΣD +α)−α×β
=ΣL×ΣDβ + ΣL×α + ΣD×β 式(2)
評価値(2)に対して固定値αβを加算することで、乗算回数を削減して算出できる下記の評価値(2)'を使用してもよい。
評価値(2)' =(ΣL+β)×(ΣD +α) 式(2)'
なお、これらの式において、
ΣL= ブロック内の量子化データ(L)の絶対値和、又は二乗和
ΣD= ブロック内の誤差(D)の絶対値和、又は二乗和
である。
定数項α、βには、0以外の任意の正の値が設定できる。その場合、量子化データ(L)を優先させたい場合はβを、精度(誤差D)を優先させたい場合はαを小さくすることにより、重み付けを調整することができる。
評価値(3)=α×ΣL×ΣΣD+β×ΣD×ΣΣL 式(3)
ここで、
ΣL=ブロック内の量子化データ(L)の絶対値和、又は二乗和
ΣD=ブロック内の誤差(D)の絶対値和、又は二乗和
ΣΣL=比較対象とする全QPで求めたΣLの総和
ΣΣD=比較対象とする全QPで求めたΣDの総和
である。
定数項α、βには、0以外の任意の正の値が設定できる。
量子化率(L)を優先させたい場合はβを、精度(誤差D)を優先させたい場合はαを小さくすることにより、重み付けを調整することができる。
予測ビット量(BL)の計算方法については後述する。
評価値(4)=BL×ΣD+BL×α+ΣD×β 式(4)
又は
評価値(4) '=(BL+β)×(ΣD+α) 式(4)'
ここで、
BL=ブロック内の量子化データから予測計算した予測ビット量、又はその二乗
ΣD=ブロック内の誤差(D)の絶対値和、又は二乗和
定数項α、βには、0以外の任意の正の値が設定できる。
予測ビット量(BL)を優先させたい場合はβを、精度(誤差D)を優先させたい場合はαを小さくすることにより、重み付けを調整することができる。
評価値(5)=α×BL×ΣΣD+β×ΣD×ΣBL 式(5)
ここで、
BL=ブロック内の量子化データから予測計算した予測ビット量、又はその二乗
ΣD=ブロック内の誤差(D)の絶対値和、又は自二乗和
ΣBL=比較対象とする全QPで求めたBLの総和
ΣΣD=比較対象とする全QPで求めたΣDの総和
定数値α、βには、0以外の任意の正の値が設定できる。
予測ビット量(BL)を優先させたい場合はβを、精度(誤差D)を優先させたい場合はαを小さくすることにより、重み付けを調整することができる。
予測ビット量を求める対象ブロックは、複数のDCTブロックから構成されている。
以下の式の内、RおよびTについてはDCTブロック毎に求めた値の総和である。
BL=L+N+C+T+QD 式(6)
ここで、
L=量子化データの絶対値和
N=非ゼロの量子化データの総数
C=各DCTブロックでジグザグスキャン順に量子化データを追った場合、ゼロ
係数の次に非ゼロ係数が出現した回数
T=DCTブロック毎でジグザグスキャン順に量子化データを追った場合の最後
に出現した非ゼロ係数の位置。
最後の非ゼロ係数が先頭に位置したなら1とし、終端の場合は該当DCTブ
ロックの係数の個数とする。全てゼロの場合は0とする。
Qd=一つ前のブロックに適用されたQP値と現ブロック評価中のQP値との
差分絶対値
である。
L,N,C,T,Qd各項には、可変長符号化処理や対象のコーデック仕様に併せて定数項を定義し、乗じることで調整を行ってもよい。
前記した評価値(1)を使用して制御・評価部15における量子化パラメータ(QP)を最適化する具体的な方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は制御・評価部15の機能を詳細に説明したブロック図であり、図4は最適化の手順を示したフローチャートである。
入力された基準QPとパラメータは制御・評価部15に渡され、入力データは入力データバッファ11に保存される。
すなわち、制御・評価部15は、各量子化データと算出した各誤差(各データとこれに対応する逆量子化データとの誤差)とをパラメータとして各データに対する評価値を演算する評価値演算部151と、任意の複数の量子化パラメータについて算出されたブロックを構成するデータ毎の評価値の総和が最小となる量子化パラメータを任意の量子化パラメータから選択する量子化パラメータ選択部152を有して構成されている。
制御・評価部15において最適化を行うのは、エンコーダによって設定される基準QPの前後でかつユーザが定めた範囲内とする。例えばエンコーダで設定された基準QPが「10」、ユーザが定めた最適化の範囲を−1から+2とすると、先ず基準QPを入力して評価値が算出され、その後に−1(9),+1(11),+2(12)のQPが入力されることで、QP=9,10,11,12の場合の評価値をそれぞれ測定し、評価値が最少となるQPを最終的な最適な量子化パラメータ(QP)として選択する。
また、評価値演算部151には、入力データバッファ11に保存されたn×nの入力データを構成する一つのデータが入力される(ステップ102)。
逆量子化部14では、量子化データを逆量子化した逆量子化データを算出し、評価値演算部151に出力する。
評価値演算部151では、データと量子化データLから量子化率Rを算出し(ステップ104)、データと逆量子化データとの差分から評価値演算部151内の誤差算出部で誤差Dを算出し(ステップ105)、それぞれの値から評価値(1)としての{( R+β)×(D+α)−α×β}を算出して(ステップ106)一時的に記憶する。
入力データバッファ11に記憶されたn×nブロックデータを構成する各データ(256個)について、上述の演算が繰り返して行われ(ステップ107)、全てのデータに対する量子化率及び誤差が算出された後に、量子化率の絶対値(又は二乗)総和と誤差値の絶対値(又は二乗)総和を演算する(ステップ108)。
同様に、最大量子化値は、下記の式(8)に示すように、エンコーダで設定された基準QPの場合の量子化率の総和に対して、ユーザが定めた最大量子化率比率パラメータを乗じた値としている。
最大誤差値=基準QPの場合の誤差総和 × 最大誤差比率パラメータ 式(7)
最大量子化率値=
基準QPの場合の量子化率総和 × 最大量子化率比率パラメータ 式(8)
この作業を行うことで、誤差は小さいが量子化率が大きいQPや、逆に量子化率は小さいが誤差が大きい値となるQPを最適な量子化パラメータ(QP)候補から排除することができる。
これにより、より簡便な処理で最適な量子化パラメータQPを選択できるので、更なる処理速度の向上を図ることができる。
評価値演算部151には、エンコーダによって設定される基準QP、及び、入力パラメータが入力される(ステップ201)。入力パラメータには、評価値(1)の場合と同様に、評価値(2)を求めるための定数値であるα及びβ、ユーザが定めた最適化の検索範囲(所定範囲)であるQPの範囲(±値)と、最大誤差比率、最大量子化値比率が含まれている。
また、評価値演算部151には、入力データバッファ11に保存されたn×nの入力データ(ブロックデータ)が入力される(ステップ202)。
対象内の場合は、式(2)又は式(2)'から評価値(2)=(ΣL+β)×(ΣD +α)−α×β、又は、評価値(2)'=(ΣL+β)×(ΣD +α)を求め、その時点で最小の評価値よりも小さい場合は記憶している評価値とQPを更新し、量子化データバッファ12も更新する(ステップ206)。
対象範囲内の全QPについて量子化、逆量子化と最大誤差判定、最大量子化変換値判定、評価値の判定が完了したら(ステップ207)、最終的に記憶されているQPと量子化データバッファ12内のデータを出力する(ステップ208)。
評価値(3)には、評価対象となる与えられたパラメータ範囲内の全てのQPを用いることによって求められるパラメータ(ΣΣL、ΣΣD)を含むため、前段(ステップ301〜306)では評価対象となる全てのQPを用いてこれらのパラメータ(ΣΣL、ΣΣD)を求めておき、後段(ステップ307〜311)では個々のQPについて前段で求めたパラメータ(ΣΣL、ΣΣD)を使用した評価値(3)による評価演算を行う。
評価値演算部151には、エンコーダによって設定される基準QP、及び、入力パラメータが入力される(ステップ301)。入力パラメータには、評価値を求めるための定数値であるα及びβ、ユーザが定めた最適化の検索範囲(所定範囲)であるQPの範囲(±値)と、最大誤差比率、最大量子化値比率が含まれている。
また、評価値演算部151には、入力データバッファ11に保存されたn×nの入力データ(ブロックデータ)が入力される(ステップ302)。
ステップ306で算出した量子化値の総和(ΣΣL)及び誤差値の総和(ΣΣD)と最大誤差比率、最大量子化変換値比率により最大誤差値、最大量子化変換値を求め記憶し、評価値を求めて評価値の初期値とし記憶する。基準QPは初期QPとする。
対象内の場合は、式(3)から評価値(3)としてα×ΣL×ΣΣD+β×ΣD×ΣΣLを求め、その時点で最小の評価値よりも小さい場合は記憶している評価値とQPを更新し、量子化データバッファ12も更新する(ステップ309)。
対象範囲内の全QPについて量子化、逆量子化と最大誤差判定、最大量子化変換値判定、評価値の判定が完了したら(ステップ310)、最終的に記憶されているQPと量子化データバッファ12内のデータを出力する(ステップ311)。
評価値演算部151には、エンコーダによって設定される基準QP、及び、入力パラメータが入力される(ステップ401)。入力パラメータには、評価値(1)の場合と同様に、評価値(4)又は評価値(4) 'を求めるための定数値であるα及びβ、ユーザが定めた最適化の検索範囲(所定範囲)であるQPの範囲(±値)と、最大誤差比率、最大予測ビット量比率が含まれている。
また、評価値演算部151には、入力データバッファ11に保存されたn×nの入力データ(ブロックデータ)が入力される(ステップ402)。
対象内の場合は、式(4)から評価値(4)=BL×ΣD+BL×α+ΣD×β、又は、式(4) 'から評価値(4) '=(BL+β)×(ΣD+α)を求め、その時点で最小の評価値よりも小さい場合は記憶している評価値とQPを更新し、量子化データバッファ12も更新する(ステップ407)。
対象範囲内の全QPについて量子化、逆量子化と最大誤差判定、最大予測ビット量判定、評価値の判定が完了したら(ステップ408)、最終的に記憶されているQPと量子化データバッファ12内のデータを出力する(ステップ409)。
評価値(5)には、評価対象となる与えられたパラメータ範囲内の全てのQPを用いることによって求められるパラメータ(ΣBL、ΣΣD)を含むため、前段(ステップ501〜507)では評価対象となる全てのQPを用いてこれらのパラメータ(ΣBL、ΣΣD)を求めておき、後段(ステップ508〜511)では個々のQPについて前段で求めたパラメータ(ΣBL、ΣΣD)を使用した評価値(5)による評価演算を行う。
評価値演算部151には、エンコーダによって設定される基準QP、及び、入力パラメータが入力される(ステップ501)。入力パラメータには、評価値(1)の場合と同様に、評価値(5)を求めるための定数値であるα及びβ、ユーザが定めた最適化の検索範囲(所定範囲)であるQPの範囲(±値)と、最大誤差比率、最大予測ビット量比率が含まれている。
また、評価値演算部151には、入力データバッファ11に保存されたn×nの入力データ(ブロックデータ)が入力される(ステップ502)。
ステップ507で算出した予測ビット量の総和及び誤差値の総和と最大誤差比率、最大予測ビット量率により最大誤差値、最大予測ビット量を求め記憶する。
対象内の場合は、式(5)から評価値(5)=α×BL×ΣΣD+β×ΣD×ΣBLを求め、その時点で最小の評価値よりも小さい場合は記憶している評価値とQPを更新し、量子化データバッファ12も更新する(ステップ510)。
対象範囲内の全QPについて量子化、逆量子化と最大誤差判定、最大予測ビット量判定、評価値の判定が完了したら(ステップ511)、最終的に記憶されているQPと量子化データバッファ12内のデータを出力する(ステップ512)。
Claims (7)
- DCT変換された情報で構成されたn×nのデータから成るブロック単位に分割し、各データを量子化パラメータに対応した量子化ステップによりスカラー量子化して符号化するデータ符号化装置において、
前記ブロックを構成する複数のデータについて共通の量子化パラメータに対応する量子化ステップで除して量子化データを得る符号部と、
前記符号部で得た各量子化データを復号して逆量子化データを算出する復号部と、
前記各データとこれに対応する逆量子化データとの誤差を算出する誤差算出部と、
前記各量子化データと算出した各誤差とをパラメータとして各データに対する評価値を演算する評価値演算部と、
所定範囲の複数の量子化パラメータについて算出されたブロックを構成する複数のデータの評価値の総和が最小となる量子化パラメータを前記所定範囲の量子化パラメータから選択する量子化パラメータ選択部と
を具備することを特徴とするデータ符号化装置。 - 前記評価値演算のために前記符号部において得られた複数の量子化データは、前記ブロック内において指定された範囲内の隣接する複数のデータを量子化パラメータに対応する量子化ステップで除したものである請求項1に記載のデータ符号化装置。
- 前記評価値演算部の評価値は、前記量子化データをL、前記誤差をD、α及びβを0以外の数とした時、下記の式で演算される請求項1に記載のデータ符号化装置。
評価値=ΣL×ΣD+ΣL×α+ΣD×β - 前記αとβを異なる数値とし、前記評価値における量子化率又は誤差のいずれかに重みをおいた請求項3に記載のデータ符号化装置。
- n×nのブロックデータ内の各データを量子化パラメータに対応する量子化ステップによりスカラー量子化して量子化データを得るに際して、前記量子化パラメータを最適化するデータ符号化方法であって、
前記量子化された量子化データを復号して逆量子化データを得る復号化ステップと、
前記量子化前のデータとこれに対応する逆量子化データとの誤差を算出する誤差算出ステップと、
前記量子化データと算出した誤差とをパラメータとしてデータに対する評価値を演算する評価値演算ステップと、
所定範囲の複数の量子化パラメータについて算出されたブロックを構成する各データの前記評価値の総和が最小となる量子化パラメータを前記所定範囲の量子化パラメータから選択する量子化ステップ選択ステップと
を具備することを特徴とするデータ符号化方法。 - n×nのブロックデータ内において、指定した範囲内のデータについて量子化と逆量子化を繰り返し、最適な量子化パラメータを選択する請求項5に記載のデータ符号化方法。
- 前記量子化パラメータ選択ステップは、基準量子化パラメータ及び比率パラメータを設定し、前記基準量子化パラメータ及び比率パラメータで算出した誤差又は量子化率の最大値をそれぞれ設定し、前記ブロックデータに対して算出された評価値の総和が最小となる量子化ステップの誤差又は量子化率の総和が前記各最大値より大きい値となる場合は、当該量子化ステップを最適な量子化パラメータとして選択対象にしない選択対象外ステップを含む請求項5に記載のデータ符号化方法。
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