JP2010139437A - 車両正対装置および車両正対装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両を正対ガイドに沿わせて配置することによって、精度良く車両の正対姿勢を確保できる車両正対装置およびその制御方法を提供することを課題としている。
【解決手段】演算装置8によって、車両正対装置1に導入した車両100から検出した正対ズレ量Xを蓄積しておき、任意の(即ち、n台目の)車両100を車両正対装置1に導入する前に、演算装置8によって、該演算装置8に蓄積された車両正対装置1に導入したn台目の車両100と同じ車種αの車両から検出した正対ズレ量を、任意の台数分(即ち、N台分)だけ移動平均して、n台目の車両100に適用する予想オフセット量S(n)を算出して、制御部20によって、予想オフセット量S(n)だけ正対ガイド23の位置をオフセットする。
【選択図】図15
【解決手段】演算装置8によって、車両正対装置1に導入した車両100から検出した正対ズレ量Xを蓄積しておき、任意の(即ち、n台目の)車両100を車両正対装置1に導入する前に、演算装置8によって、該演算装置8に蓄積された車両正対装置1に導入したn台目の車両100と同じ車種αの車両から検出した正対ズレ量を、任意の台数分(即ち、N台分)だけ移動平均して、n台目の車両100に適用する予想オフセット量S(n)を算出して、制御部20によって、予想オフセット量S(n)だけ正対ガイド23の位置をオフセットする。
【選択図】図15
Description
本発明は、車両正対装置および車両正対装置の制御方法の技術に関する。
従来、アライメント調整装置等の設備に車両を導入する場合に、車両の中心線と設備の中心線が一致した状態(以後、車両の正対姿勢が確保された状態という)で車両を導入するための装置である車両正対装置が存在しており、例えば、以下に示す特許文献1および特許文献2にその技術が開示され公知となっている。
係る特許文献1および特許文献2に示された従来技術は、所謂ランナウト式の車両正対装置であり、車両側に形成された孔に、設備側に備える位置決めピンを挿入して車両を支持した状態で、車輪(タイヤ)を回転させることによって、位置決めピンを挿入する際に生じていたヒステリシスを除去して、良好な車両の正対姿勢を確保するものである。
しかしながら、係るランナウト式の車両正対装置では、車両の正対姿勢を調整する度に、車両に対して位置決めピンを挿入する必要があり、車両の正対姿勢を調整するための作業時間が長くなるという問題があった。また、車両の種類(車種)が異なれば、車両側の孔の位置が異なるため、多車種を扱う場面では、ランナウト式の車両正対装置は向いていないという問題もあった。
また、ランナウト式以外の車両正対装置としては、車両をガイドに沿わせて配置することによって、位置決めを行う方式を採用した簡易な車両正対装置が一般的に採用されている。この方式の車両正対装置では、車両の位置決めが容易であるという利点を有する反面、車両の正対姿勢の精度が確保しづらいという問題があった。これは、車両を走行させると、車両が有する固有の特性により左右のいずれかの方向に偏って走行する傾向があることに起因するものであり、単純にガイドに沿わせて車両を配置するだけでは、思うように精度良く車両の正対姿勢が確保できなかった。
特開2006−133027号公報
特開2007−292560号公報
本発明は係る現状を鑑みてなされたものであり、車両を正対ガイドに沿わせて配置することによって、精度良く車両の正対姿勢を確保できる車両正対装置およびその制御方法を提供することを課題としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、車両の正対姿勢の基準となるガイド部材を有し、前記車両を前記ガイド部材に沿わせて停止させることによって、前記車両の正対姿勢を確保する車両正対装置であって、前記車両の姿勢を検出する検出部と、該検出部による前記車両の停止姿勢の検出結果に基づいて、前記車両の正対姿勢に対するズレ量を算出する演算部と、前記ガイド部材の位置を制御する制御部と、を有し、前記演算部によって、前記車両正対装置に導入した車両の停止姿勢から算出した前記ズレ量を蓄積しておき、任意の車両を前記車両正対装置に導入する前に、前記演算部によって、該演算部に蓄積された前記車両正対装置に導入した前記任意の車両と同じ車種の車両から算出した前記ズレ量を、任意の台数分だけ移動平均して、前記任意の車両に適用するオフセット量を算出し、前記制御部によって、前記オフセット量だけ前記ガイド部材の位置をオフセットするものである。
請求項2においては、前記検出部は、タイヤの停止姿勢を検出することによって、前記車両の停止姿勢を検出するものである。
請求項3においては、車両の正対姿勢の基準となるガイド部材を有し、前記車両を前記ガイド部材に沿わせて停止させることによって、前記車両の正対姿勢を確保する車両正対装置の制御方法であって、前記車両正対装置は、前記車両の姿勢を検出する検出部と、該検出部による前記車両の停止姿勢の検出結果に基づいて、前記車両の正対姿勢に対するズレ量を算出する演算部と、前記ガイド部材の位置を制御する制御部と、を有し、前記検出部によって、前記車両正対装置に導入した車両の停止姿勢を検出する車両停止姿勢検出工程と、前記演算部によって、検出した前記車両の停止姿勢から前記ズレ量を算出して、前記ズレ量のデータを蓄積していく正対ズレ量蓄積工程と、任意の車両を前記車両正対装置に導入する車両導入工程と、該車両導入工程の前に、前記演算部によって、該演算部に蓄積された前記車両正対装置に導入した前記任意の車両と同じ車種の車両から算出した前記ズレ量を、任意の台数分だけ移動平均して、前記任意の車両に適用する予想オフセット量を算出するオフセット量算出工程と、前記制御部によって、前記予想オフセット量だけ前記ガイド部材の位置をオフセットするオフセット量制御工程と、を有するものである。
請求項4においては、前記検出部は、タイヤの停止姿勢を検出することによって、前記車両の停止姿勢を検出するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、車種ごとに異なる正対ズレ量の傾向を把握し、その傾向に基づいて正対ガイドの位置を制御することによって、精度良く正対姿勢を確保することができる。また複数の車種が混在している状況においても、精度良く正対姿勢を確保することができる。
請求項2においては、精度良く車両の停止姿勢を検出し、検出した停止姿勢に基づいて、精度良く正対ズレ量を算出することができる。
請求項3においては、車種ごとに異なる正対ズレ量の傾向を把握し、その傾向に基づいて正対ガイドの位置を制御することによって、精度良く正対姿勢を確保することができる。また複数の車種が混在している状況においても、精度良く正対姿勢を確保することができる。
請求項4においては、精度良く車両の停止姿勢を検出し、検出した停止姿勢に基づいて、精度良く正対ズレ量を算出することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成について、図1〜図4を用いて説明をする。図1は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示すブロック図、図2は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す平面模式図、図3は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す左側面模式図、図4は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す右側面模式図である。
尚、図2〜図4に示す如く、本実施例では、説明の便宜上、三次元座標系を規定しており、車両の長さ(前後)方向に対応するX軸と、車両の幅(左右)方向に対応するY軸と、車両の高さ(上下)方向に対応するZ軸と、を規定している。そして、車両が後進する方向をX軸の正方向とし、車両の前進方向(X軸の負方向)に向かって右方向をY軸の正方向とし、車両の上方向をZ軸の正方向としている。
まず始めに、本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成について、図1〜図4を用いて説明をする。図1は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示すブロック図、図2は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す平面模式図、図3は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す左側面模式図、図4は本発明の一実施例に係る車両正対装置の全体構成を示す右側面模式図である。
尚、図2〜図4に示す如く、本実施例では、説明の便宜上、三次元座標系を規定しており、車両の長さ(前後)方向に対応するX軸と、車両の幅(左右)方向に対応するY軸と、車両の高さ(上下)方向に対応するZ軸と、を規定している。そして、車両が後進する方向をX軸の正方向とし、車両の前進方向(X軸の負方向)に向かって右方向をY軸の正方向とし、車両の上方向をZ軸の正方向としている。
図1に示す如く、本発明の一実施例に係る車両正対装置1は、車両を導入する各種設備に付設され、当該設備に対する車両の正対姿勢を確保するための装置であり、検出部2、演算装置8、制御部20、正対ガイド23等によって構成されている。
検出部2は、正対姿勢を確保する対象となる車両について、該車両が有するタイヤの停止姿勢を検出するための部位であり、図1に示すように複数の距離センサ群3・4・5・6、コントローラ7等により構成されている。
各距離センサ群3・4・5・6には、それぞれに前部距離センサ3a・4a・5a・6aと、後部距離センサ3b・4b・5b・6bと、上部距離センサ3c・4c・5c・6cが備えられている。
各距離センサ群3・4・5・6には、それぞれに前部距離センサ3a・4a・5a・6aと、後部距離センサ3b・4b・5b・6bと、上部距離センサ3c・4c・5c・6cが備えられている。
コントローラ7は、前述した各距離センサ(即ち、各前部距離センサ3a・4a・5a・6a、各後部距離センサ3b・4b・5b・6bおよび各上部距離センサ3c・4c・5c・6c)によって検出された信号を集約し、各信号の同期処理を施すことができる装置であり、各距離センサは、全てコントローラ7に接続されている。
また、コントローラ7は、PCによって構成される演算装置8に接続されている。
また、コントローラ7は、PCによって構成される演算装置8に接続されている。
演算装置8には、コントローラ7から入力される各信号に基づいて、タイヤの停止姿勢を検出するための演算プログラムが組み込まれており、また、タイヤの停止姿勢を検出するために必要となる基本データ(即ち、タイヤの形状データ等)が予め記憶されている。そして、コントローラ7(即ち、検出部2)から入力される各信号に基づいて、演算装置8によって、各タイヤの停止姿勢を個別に検出する役割を果たしている。
また、演算装置8は、各タイヤの停止姿勢の検出結果に基づいて、車両が導入される設備の中心線と当該車両の中心線とのズレ量(以下、正対ズレ量と記載する)を算出し、かつ、算出した正対ズレ量のデータを記憶(蓄積)しておく役割も果たしている。
さらに、演算装置8は、該演算装置8に蓄積されている正対ズレ量のデータを車種ごとに抽出して、車種ごとに正対ズレ量の傾向を算出する役割を果たしている。そして、算出した正対ズレ量の傾向に基づいて、正対ガイド23に与えるべき適当なオフセット量(以下、予想オフセット量と記載する)を算出し、算出した予想オフセット量を制御部20に対して出力する役割も果たしている。
正対ガイド23は、車両の前後左右に配置される4つの各タイヤのそれぞれに対応し、各タイヤの停止位置を規制するためのガイド部材であり、左前正対ガイド23a、右前正対ガイド23b、左後正対ガイド23cおよび右後正対ガイド23dから構成されるものである。そして、車両の各タイヤを、それぞれに対応する各正対ガイド23a・23b・23c・23dに沿わせて停車させることによって、車両の正対姿勢を確保する役割を果たす部位である。
制御部20は、正対ガイド23の変位を制御するための部位であり、制御器21、変位機構22等により構成されるものである。
制御部20では、図1に示すように制御器21が演算装置8と接続されており、演算装置8によって算出された予想オフセット量が制御器21に入力される。
制御部20では、図1に示すように制御器21が演算装置8と接続されており、演算装置8によって算出された予想オフセット量が制御器21に入力される。
制御器21には、各正対ガイド23a・23b・23c・23dに対応する複数(本実施例では4個)のサーボモータ(左前サーボモータ22a、右前サーボモータ22b、左後サーボモータ22cおよび右後サーボモータ22d)からなる変位機構22が接続されており、制御器21に入力された予想オフセット量の値に基づいて各サーボモータ22a・22b・22c・22dのY軸方向の動作量を制御している。
そして、各サーボモータ22a・22b・22c・22dには、各正対ガイド23a・23b・23c・23dが固設されているため、各サーボモータ22a・22b・22c・22dのY軸方向の動作量を制御することにより、各正対ガイド23a・23b・23c・23dのY軸方向の変位を制御する構成としている。尚、変位機構22はサーボモータによる構成の他、油圧シリンダ等の各種アクチュエータを用いた構成とすることも可能である。
ここで、検出部2および演算装置8による正対ズレ量の算出方法について、図3〜図6を用いて説明をする。図5は本発明の一実施例に係る検出部によるタイヤの停止状態の検出方法における検出範囲の設定状況を示す模式図、(a)左側面模式図、(b)右側面模式図、図6は本発明の一実施例に係る車両正対装置に対する車両の導入状況を示す平面模式図である。
図5(a)・(b)および図9に示す如く、正対姿勢の検出対象となる車両100は、前進方向(X軸の負方向)に対して、車両100の左前方に配設される左前タイヤ11と、車両100の右前方に配設される右前タイヤ12と、車両100の左後方に配設される左後タイヤ13と、車両100の右後方に配設される右後タイヤ14を備えている。
そして、検出部2によるタイヤの停止状態の検出方法では、各タイヤ11・12・13・14の車両中心に対する各外側面に、それぞれ前部11a・12a・13a・14a、後部11b・12b・13b・14b、上部11c・12c・13c・14c、と呼ぶ範囲を設定している。
本実施例では、各タイヤ11・12・13・14の内周円に対して上下2本の水平方向の接線と前後2本の鉛直方向の接線を設定して、各タイヤ11・12・13・14の外周円のうち車両の前方側の円弧と、前記上下2本の水平方向の接線と、前記前側の鉛直方向の接線と、によって囲まれる外側面の範囲をそれぞれ前部11a・12a・13a・14aと規定している。
また、各タイヤ11・12・13・14の外周円のうち車両の後方側の円弧と、前記上下2本の水平方向の接線と、前記後側の鉛直方向の接線と、によって囲まれる外側面の範囲をそれぞれ後部11b・12b・13b・14bと規定し、さらに、各タイヤ11・12・13・14の外周円のうち車両の上方側の円弧と、前記前後2本の鉛直方向の接線と、前記上側の水平方向の接線と、によって囲まれる外側面の範囲をそれぞれ上部11c・12c・13c・14cと規定している。
また、タイヤの形状データ等から、検出点が得られる範囲を予め予想することによって、各範囲(即ち、各前部11a・12a・13a・14a、各後部11b・12b・13b・14bおよび各上部11c・12c・13c・14c)をさらに狭めて設定することも可能であり、この場合、検出点の検出精度および検出速度(演算速度)の向上を図ることができる。
そして、図6に示す如く、車両正対装置1では、各タイヤ11・12・13・14の各周辺部には、各距離センサ(即ち、各前部距離センサ3a・4a・5a・6a、各後部距離センサ3b・4b・5b・6bおよび各上部距離センサ3c・4c・5c・6c)が配設される構成としている。
つまり、図3、図5(a)および図6に示す如く、左前タイヤ11の周辺部には、該左前タイヤ11に対応させて距離センサ群3が配設され、左前タイヤ11の外側面の前部11aに対応させて前部距離センサ3aが配設され、後部11bに対応させて後部距離センサ3bが配設され、上部11cに対応させて上部距離センサ3cが配設されている。
そして、各距離センサ3a・3b・3cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部11a、後部11b、上部11c)を走査することが可能な構成としている。
そして、各距離センサ3a・3b・3cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部11a、後部11b、上部11c)を走査することが可能な構成としている。
また、図4、図5(b)および図6に示す如く、右前タイヤ12の周辺部には、該右前タイヤ12に対応させて距離センサ群4が配設され、右前タイヤ12の外側面の前部12aに対応させて前部距離センサ4aが配設され、後部12bに対応させて後部距離センサ4bが配設され、上部12cに対応させて上部距離センサ4cが配設されている。
そして、各距離センサ4a・4b・4cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部12a、後部12b、上部12c)を走査することが可能な構成としている。
そして、各距離センサ4a・4b・4cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部12a、後部12b、上部12c)を走査することが可能な構成としている。
また、図3、図5(a)および図6に示す如く、左後タイヤ13の周辺部には、該左後タイヤ13に対応させて距離センサ群5が配設され、左後タイヤ13の外側面の前部13aに対応させて前部距離センサ5aが配設され、後部13bに対応させて後部距離センサ5bが配設され、上部13cに対応させて上部距離センサ5cが配設されている。
そして、各距離センサ5a・5b・5cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部13a、後部13b、上部13c)を走査することが可能な構成としている。
そして、各距離センサ5a・5b・5cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部13a、後部13b、上部13c)を走査することが可能な構成としている。
また、図4、図5(b)および図6に示す如く、右後タイヤ14の周辺部には、該右後タイヤ14に対応させて距離センサ群6が配設され、右後タイヤ14の外側面の前部14aに対応させて前部距離センサ6aが配設され、後部14bに対応させて後部距離センサ6bが配設され、上部14cに対応させて上部距離センサ6cが配設されている。
そして、各距離センサ6a・6b・6cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部14a、後部14b、上部14c)を走査することが可能な構成としている。
そして、各距離センサ6a・6b・6cによって、それぞれに対応する各範囲(即ち、前部14a、後部14b、上部14c)を走査することが可能な構成としている。
また、各距離センサ(即ち、各前部距離センサ3a・4a・5a・6a、各後部距離センサ3b・4b・5b・6bおよび各上部距離センサ3c・4c・5c・6c)には、非接触式の距離センサが採用されており、各タイヤ11・12・13・14から所定の距離だけ離間した位置に配置されている。
ここで、検出部2によるタイヤの停止状態の検出状況について、図7を用いて説明をする。図7は本発明の一実施例に係る検出部によるタイヤの停止状態の検出状況を示す斜視図である。尚、ここでは各タイヤ11・12・13・14を代表して左前タイヤ11に対するタイヤの停止状態の検出状況を例示して説明をするが、その他の各タイヤ12・13・14についても停止状態の検出状況はこれと同様であるため、その他の各タイヤ12・13・14に関する説明は、便宜上割愛している。
図7に示す如く、前部距離センサ3aによって、左前タイヤ11の前部11aが全面的に走査され、前部距離センサ3aから前部11aまでの距離が計測される。そして、この計測結果は、演算装置8に入力される。
そして、前部距離センサ3aによる計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、前部11aの表面形状が検出される。
そして、前部距離センサ3aによる計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、前部11aの表面形状が検出される。
さらに、検出された前部11aの表面形状に基づいて、演算装置8によって、前部11aにおいて、左前タイヤ11の外側面方向(Y軸の負方向)に最も膨出している点(言い換えれば、前部11aにおいて前部距離センサ3aとの距離が最も近い点)Aが検出される。尚、点Aが、どのタイヤに対して検出されたものかを区別するために、左前タイヤ11の前部11aに対して検出されたものは、以後、点A(11)と記載するものとする。同様に、右前タイヤ12の前部12aに対して検出されたものは点A(12)と記載し、左後タイヤ13の前部13aに対して検出されたものは点A(13)と記載し、右後タイヤ14の前部14aに対して検出されたものは点A(14)と記載する。
また、前部距離センサ3aによる計測と同時に、後部距離センサ3bによって、左前タイヤ11の後部11bが全面的に走査され、後部距離センサ3bから後部11bまでの距離が計測される。そして、この計測結果は、演算装置8に入力される。
そして、後部距離センサ3bによる計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、後部11bの表面形状が検出される。
そして、後部距離センサ3bによる計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、後部11bの表面形状が検出される。
さらに、検出された後部11bの表面形状に基づいて、演算装置8によって、後部11bにおいて、左前タイヤ11の外側面方向(Y軸の負方向)に最も膨出している点(言い換えれば、後部11bにおいて後部距離センサ3bとの距離が最も近い点)Bが検出される。尚、点Bが、どのタイヤに対して検出されたものかを区別するために、左前タイヤ11の後部11bに対して検出されたものは、以後、点B(11)と記載するものとする。同様に、右前タイヤ12の後部12bに対して検出されたものは点B(12)と記載し、左後タイヤ13の後部13bに対して検出されたものは点B(13)と記載し、右後タイヤ14の後部14bに対して検出されたものは点B(14)と記載する。
さらに、前部距離センサ3aおよび後部距離センサ3bによる計測と同時に、上部距離センサ3cによって、左前タイヤ11の上部11cが全面的に走査され、上部距離センサ3cから上部11cまでの距離が計測される。そして、この計測結果は、演算装置8に入力される。
そして、上部距離センサ3cによる上部11cの計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、上部11cの表面形状が検出される。
そして、上部距離センサ3cによる上部11cの計測結果に基づいて、演算装置8による演算がなされて、上部11cの表面形状が検出される。
さらに、検出された上部11cの表面形状に基づいて、演算装置8によって、上部11cにおいて、左前タイヤ11の外側面方向(Y軸の負方向)に最も膨出している点(言い換えれば、上部11cにおいて上部距離センサ3cとの距離が最も近い点)Cが検出される。尚、点Cが、どのタイヤに対して検出されたものかを区別するために、左前タイヤ11の上部11cに対して検出されたものは、以後、点C(11)と記載するものとする。同様に、右前タイヤ12の上部12cに対して検出されたものは点C(12)と記載し、左後タイヤ13の上部13cに対して検出されたものは点C(13)と記載し、右後タイヤ14の上部14cに対して検出されたものは点C(14)と記載する。
また、本実施例では、各距離センサ(即ち、各前部距離センサ3a・4a・5a・6a、各後部距離センサ3b・4b・5b・6bおよび各上部距離センサ3c・4c・5c・6c)としてレーザーセンサを採用している。これにより、各範囲(即ち、各前部11a・12a・13a・14a、各後部11b・12b・13b・14bおよび各上部11c・12c・13c・14c)に現れる微小な形状変化を検出するために必要な検出精度を確保している。
ここで、正対ズレの発生状況について、図8〜図10を用いて説明をする。
図8は車両正対装置に対する車両の導入状況を示す後面断面模式図、(a)理想的な導入状態を示す後面断面模式図、(b)正対ズレを生じている導入状態を示す後面断面模式図、図9は車両正対装置に対する理想的な車両の導入前の状況を示す平面模式図、図10は車両正対装置に対して正対ズレを生じた場合の車両の導入状況を示す平面模式図である。
図8は車両正対装置に対する車両の導入状況を示す後面断面模式図、(a)理想的な導入状態を示す後面断面模式図、(b)正対ズレを生じている導入状態を示す後面断面模式図、図9は車両正対装置に対する理想的な車両の導入前の状況を示す平面模式図、図10は車両正対装置に対して正対ズレを生じた場合の車両の導入状況を示す平面模式図である。
車両正対装置1(正対ガイド23)に対する車両100の理想的な導入状態を図8(a)および図9に示す。この場合、車両正対装置1が付設される設備24(ステージ24a)の中心線C1に対して正対ガイド23が線対称となるように車両正対装置1を配置している。このとき、正対ガイド23のガイド幅W1と、車両100の幅(左右の各タイヤの外側面間の距離)W2を一致させた状態で、正対ガイド23に沿って車両100を設備24のステージ24aに導入すれば、車両100の中心線C2と、設備24の中心線C1とが一致するようになって、正対姿勢が確保されるように思われる。しかしながら、現実的には、このような条件で正対ガイド23に沿ってステージ24aに車両100を導入すると、図8(b)に示すような状態となり、各中心線C1・C2は一致せず、所謂正対ズレが発生する。
正対ズレが発生する原因は、図10に示す如く、車両100が有する固有の特性によって、車両100は自然と左右いずれかの方向に斜行する傾向(以後、斜行特性と記載する)があることに起因するものであり、正対ガイド23に沿わせて車両100を導入しようとしても、車両100は自然に左右いずれかの方向に斜行して、左右いずれか一方のタイヤ(本実施例では、左側前後の各タイヤ11・13)が正対ガイド23(本実施例では、左側前後の各正対ガイド23a・23c)に食い込むようになってしまうためである。
本発明の一実施例に係る車両正対装置1およびその制御方法は、前述した斜行特性が、車両100の車種ごとに一定の再現性が認められることに着目し、これを利用することによって、前述したような原因で生じる正対ズレを解消しようとするものである。
具体的には、車種ごとに図8(b)および図10に示す正対ズレ量Xを求めておき、その正対ズレ量Xのデータを蓄積しておいて、この蓄積データから正対姿勢を確保するために必要な正対ガイド23の適当な予想オフセット量を算出し、係る予想オフセット量だけ正対ガイド23を予めオフセットさせておいた状態で車両正対装置1(即ち、正対ガイド23)に車両100を導入することによって、精度良く正対姿勢を確保する構成とするものである。
次に、検出部2によるタイヤの停止状態の検出方法について、図11〜図13を用いて説明をする。図11は本発明の一実施例に係る検出部による評価点の検出方法を示す説明図、図12は本発明の一実施例に係る車両正対装置による正対ズレ量の算出方法を示す平面側説明図、図13は本発明の一実施例に係る車両正対装置による正対ズレ量の算出方法を示す後面側説明図である。
図11に示す如く、左前タイヤ11について、距離センサ群3によって計測され、演算装置8によって検出された点A(11)、点B(11)、点C(11)を用いて、三角形S1が形成される。
本発明の一実施例に係る車両正対装置1によるタイヤの停止状態の検出方法では、演算装置8によって、三角形S1の重心点G(11)の三次元座標を算出し、この重心点G(11)を左前タイヤ11に対する評価点としている。そして、この重心点G(11)の三次元座標と演算装置8に予め記憶されている左前タイヤ11の形状データを用いることにより、左前タイヤ11の停止姿勢を検出する構成としている。
ここでいう停止姿勢の概念には、タイヤの前後左右方向の停止位置や、空気圧の増減等に起因するタイヤの潰れ具合や、タイヤの切れ角(舵角)等によって変化するタイヤの停止姿勢が含まれている。
ここでいう停止姿勢の概念には、タイヤの前後左右方向の停止位置や、空気圧の増減等に起因するタイヤの潰れ具合や、タイヤの切れ角(舵角)等によって変化するタイヤの停止姿勢が含まれている。
また同様に、右前タイヤ12について、距離センサ群4によって計測され、演算装置8によって検出された点A(12)、点B(12)、点C(12)を用いて、三角形S2が形成され、演算装置8によって、三角形S2の重心点G(12)の三次元座標が算出される。この重心点G(12)を右前タイヤ12に対する評価点としている。そして、この重心点G(12)の三次元座標と演算装置8に予め記憶されている右前タイヤ12の形状データを用いることにより、右前タイヤ12の停止姿勢を検出する構成としている。
また同様に、左後タイヤ13について、距離センサ群5によって計測され、演算装置8によって検出された点A(13)、点B(13)、点C(13)を用いて、三角形S3が形成され、演算装置8によって、三角形S3の重心点G(13)の三次元座標が算出される。この重心点G(13)を左後タイヤ13に対する評価点としている。そして、この重心点G(13)の三次元座標と演算装置8に予め記憶されている左後タイヤ13の形状データを用いることにより、左後タイヤ13の停止姿勢を検出する構成としている。
また同様に、右後タイヤ14について、距離センサ群6によって計測され、演算装置8によって検出された点A(14)、点B(14)、点C(14)を用いて、三角形S4が形成され、演算装置8によって、三角形S4の重心点G(14)の三次元座標が算出される。この重心点G(14)を右後タイヤ14に対する評価点としている。そして、この重心点G(14)の三次元座標と演算装置8に予め記憶されている右後タイヤ14の形状データを用いることにより、右後タイヤ14の停止姿勢を検出する構成としている。
そして、図12に示す如く、左前タイヤ11に対して検出された重心点G(11)と、右前タイヤ12に対して検出された重心点G(12)と、左後タイヤ13に対して検出された重心点G(13)と、右後タイヤ14に対して検出された重心点G(14)の合計4点の三次元座標を用いて車両100の停止姿勢を検出するとともに、検出した車両100の停止姿勢に基づき、演算装置8によって、車両100の正対ズレ量Xを算出する構成としている。尚、本実施例では、車両100の停止位置を各タイヤ11・12・13・14の停止姿勢から検出し、その検出結果から正対ズレ量Xを算出する構成としているが、例えば、車両100のボディ10の停止位置を検出し、その検出結果から正対ズレ量Xを算出する構成とすることも可能である。
また、本実施例で示すように、本発明は一般的な4輪を有する車両に対して適用されるものであるが、本発明を応用すれば、タイヤ(車輪)の数量が4輪以外の車両に対して適用することも容易である。
次に、正対ズレ量Xの算出方法について、説明をする。
尚、本発明に係る方法では、正対ズレ量Xは、前輪側の前輪側正対ズレ量XFと、後輪側の後輪側正対ズレ量XRに分けて算出される。尚、前輪側の正対ズレ量XFの算出方法と後輪側の正対ズレ量XRの算出方法は同様であるため、後輪側の正対ズレ量XRの算出方法に係る図面は一部割愛している。
尚、本発明に係る方法では、正対ズレ量Xは、前輪側の前輪側正対ズレ量XFと、後輪側の後輪側正対ズレ量XRに分けて算出される。尚、前輪側の正対ズレ量XFの算出方法と後輪側の正対ズレ量XRの算出方法は同様であるため、後輪側の正対ズレ量XRの算出方法に係る図面は一部割愛している。
まず、前述した方法によって検出した各重心点G(11)・G(12)・G(13)・G(14)の各座標から、図12および図13に示す各距離センサ群3・4・5・6との各距離L1・L2・L3・L4を算出する。
このとき、前輪側正対ズレ量XFおよび後輪側正対ズレ量XRは以下に示す数式1および数式2によって算出することができる。
このとき、前輪側正対ズレ量XFおよび後輪側正対ズレ量XRは以下に示す数式1および数式2によって算出することができる。
そして、このようにして算出された各正対ズレ量XF・XRの算出結果は、車種ごとに分別して演算装置8に記憶され、車種ごとに正対ズレ量Xの傾向に関する情報が蓄積される。
次に、本発明の一実施例に係る車両正対装置における予想オフセット量の算出方法について説明をする。
車両正対装置1に導入されるn台目の車両の正対ズレ量をX(n)とし、そのときの予想オフセット量をS(n)とするとき、(n+1)台目の車両の正対ズレ予想量Z(n+1)を、以下の数式3によって算出するようにしている。ここで、Nは移動平均に使用するデータ数を示しており、任意の値に設定することができる。例えば、N=4の場合、n台目の車両を含む4台分の車両を移動平均に用いる対象とし、具体的には、n、(n−1)、(n−2)、(n−3)台目の各車両の正対ズレ量を移動平均する。
車両正対装置1に導入されるn台目の車両の正対ズレ量をX(n)とし、そのときの予想オフセット量をS(n)とするとき、(n+1)台目の車両の正対ズレ予想量Z(n+1)を、以下の数式3によって算出するようにしている。ここで、Nは移動平均に使用するデータ数を示しており、任意の値に設定することができる。例えば、N=4の場合、n台目の車両を含む4台分の車両を移動平均に用いる対象とし、具体的には、n、(n−1)、(n−2)、(n−3)台目の各車両の正対ズレ量を移動平均する。
そして、上記数式3によって算出された予想正対ズレ量Z(n+1)を、(n+1)台目の車両の予想オフセット量S(n+1)として採用する。
そして、正対ガイド23に対して予想オフセット量S(n+1)を与えた状態で、(n+1)台目の車両を車両正対装置1に導入すれば、(n+1)台目の車両について、精度良く正対姿勢を確保することができる。
次に、本発明の一実施例に係る車両正対装置による正対姿勢の制御方法について、図14〜図16を用いて説明をする。図14は本発明の一実施例に係る車両正対装置を適用したアライメント調整装置の作業フロー図、図15は本発明の一実施例に係る車両正対装置による正対ガイドのオフセット設定状況を示す後面模式図、図16は本発明の一実施例に係る車両正対装置を適用したアライメント調整装置を示す左側面模式図である。
本実施例では、本発明の一実施例に係る車両正対装置1をアライメント調整装置30に付設した場合を例示して説明をする。尚、車両正対装置1は、アライメント調整装置30における正対姿勢制御に用いる用途に限定されるものではなく、車両の正対姿勢を確保することが必要とされる装置全般に適用することが可能である。
また本説明では、車両正対装置1に導入される車両100の車種を車種αとし、車種αに該当する車両100としてはn台目に車両正対装置1に導入されるものであると仮定する。尚、本発明においては、シャーシの寸法および構造やハンドルの配置勝手等が共通しているために同じ斜行特性を有する車両であれば、同じ車種として取り扱うことができるものとしている。
(準備工程)
図14に示す如く、図16に示すアライメント調整装置30による調整作業を行うに際し、車両正対装置1による正対姿勢の制御を所望するときには、まず始めに作業者が起動スイッチ31を操作する(STEP−1)。具体的には、図16に示す起動スイッチ31が有する操作部31aを作業者が引くことによって、車両正対装置1による正対姿勢を確保するための制御動作が開始される。
図14に示す如く、図16に示すアライメント調整装置30による調整作業を行うに際し、車両正対装置1による正対姿勢の制御を所望するときには、まず始めに作業者が起動スイッチ31を操作する(STEP−1)。具体的には、図16に示す起動スイッチ31が有する操作部31aを作業者が引くことによって、車両正対装置1による正対姿勢を確保するための制御動作が開始される。
(オフセット量算出工程)
次に、車種αについて演算装置8に蓄積されている(n−1)台分のデータに基づいて、演算装置8によって、車種αであるn台目の車両の最適な正対ガイドの位置(即ち、予想オフセット量S(n)を算出する(STEP−2)。
次に、車種αについて演算装置8に蓄積されている(n−1)台分のデータに基づいて、演算装置8によって、車種αであるn台目の車両の最適な正対ガイドの位置(即ち、予想オフセット量S(n)を算出する(STEP−2)。
(オフセット量制御工程)
演算装置8によって、予想オフセット量S(n)が算出されると、その算出結果が制御部20に入力される。そして、制御器21からの動作指令に基づいて各サーボモータ22a・22b・22c・22dを動作させて、図15に示すように、正対ガイド23の変位を、該正対ガイド23の中心線C3とステージ30aの中心線C1を予想オフセット量S(n)だけ予めオフセットさせた状態に調整する(STEP−3)。
演算装置8によって、予想オフセット量S(n)が算出されると、その算出結果が制御部20に入力される。そして、制御器21からの動作指令に基づいて各サーボモータ22a・22b・22c・22dを動作させて、図15に示すように、正対ガイド23の変位を、該正対ガイド23の中心線C3とステージ30aの中心線C1を予想オフセット量S(n)だけ予めオフセットさせた状態に調整する(STEP−3)。
(車両導入工程)
そして、正対ガイド23のオフセットの設定が完了した後に、正対ガイド23に沿って、アライメント調整装置30のステージ30aに車両100を導入する(STEP−4)。すると、車両100はその斜行特性に起因して、予想オフセット量S(n)におよそ等しい距離だけ斜行するため、結果的に車両100の中心線C2と、ステージ30aの中心線C1が略一致する状態となる。
そして、正対ガイド23のオフセットの設定が完了した後に、正対ガイド23に沿って、アライメント調整装置30のステージ30aに車両100を導入する(STEP−4)。すると、車両100はその斜行特性に起因して、予想オフセット量S(n)におよそ等しい距離だけ斜行するため、結果的に車両100の中心線C2と、ステージ30aの中心線C1が略一致する状態となる。
(車両停止姿勢検出工程)
そして、車両100を所定の位置に停止させて(STEP−5)、検出部2によって、各タイヤ11・12・13・14の停止姿勢を検出することによって車両100の停止姿勢を検出する(STEP−6)。
そして、車両100を所定の位置に停止させて(STEP−5)、検出部2によって、各タイヤ11・12・13・14の停止姿勢を検出することによって車両100の停止姿勢を検出する(STEP−6)。
(正対姿勢判定工程)
そして、その検出結果に基づいて、演算装置8によって正対ズレ量X(n)を算出することによって、適正な正対姿勢が確保されているか否かの判定を行う(STEP−7)。本実施例に係る車両正対装置1では、予想オフセット量S(n)が適正であれば、車両100について適正な正対姿勢が確保される。
そして、その検出結果に基づいて、演算装置8によって正対ズレ量X(n)を算出することによって、適正な正対姿勢が確保されているか否かの判定を行う(STEP−7)。本実施例に係る車両正対装置1では、予想オフセット量S(n)が適正であれば、車両100について適正な正対姿勢が確保される。
ここで、適正な正対姿勢が確保されていなければ、(STEP−4)に戻り、車両100の入れなおし等を行って適正な正対姿勢が確保されるまで車両100の停止姿勢の調整を繰り返す。
(正対ズレ量蓄積工程)
一方、適正な正対姿勢が確保されていれば、このときの正対ズレ量X(n)と、予想オフセット量S(n)を演算装置8に記録し、正対ズレ量Xに関するデータを車種ごとに蓄積していく(STEP−8)。
そして、(STEP−8)において記録される正対ズレ量X(n)および予想オフセット量S(n)は、次回(即ち、車種αである(n+1)台目の車両が導入される際)以降の正対姿勢の制御にフィードバックされる。
一方、適正な正対姿勢が確保されていれば、このときの正対ズレ量X(n)と、予想オフセット量S(n)を演算装置8に記録し、正対ズレ量Xに関するデータを車種ごとに蓄積していく(STEP−8)。
そして、(STEP−8)において記録される正対ズレ量X(n)および予想オフセット量S(n)は、次回(即ち、車種αである(n+1)台目の車両が導入される際)以降の正対姿勢の制御にフィードバックされる。
(装置起動工程)
正対ズレ量Xに関するデータを車種ごとに蓄積した後、アライメント調整装置30の起動を許可する(STEP−9)。算出された正対ズレ量X(n)は、図16に示す如く、アライメント調整装置30が備えているモニタ32に表示され、適正な正対姿勢が確保されているか否か等の情報を作業者に対して報知する。
正対ズレ量Xに関するデータを車種ごとに蓄積した後、アライメント調整装置30の起動を許可する(STEP−9)。算出された正対ズレ量X(n)は、図16に示す如く、アライメント調整装置30が備えているモニタ32に表示され、適正な正対姿勢が確保されているか否か等の情報を作業者に対して報知する。
以上の如く、車両100について、適正な正対姿勢が確保された状態でアライメント調整装置30を用いた作業に移行することができる。
そして、例えば、車両100の次に(即ち、(n+1)台目に)アライメント調整装置30に導入される車両の車種が、例えば、車種βであれば、車両正対装置1にこれまでに導入されたn台の車両から算出された各正対ズレ量Xのデータから、車種βである車両のみの正対ズレ量Xのデータを抽出して、これに基づいて予想オフセット量S(n+1)を算出する。
つまり、本発明の一実施例に係る車両正対装置1は、複数の車種(例えば、車種α、β等)が混在している工程に使用される装置に対しても適用することが可能であり、車両正対装置1を用いれば、複数の車種(例えば、車種α、β等)が混在している状況においても、適正な正対姿勢を確保することができる。
即ち、本発明の一実施例に係る車両正対装置1は、車両100の正対姿勢の基準となるガイド部材たる正対ガイド23を有し、車両100を正対ガイド23に沿わせて停止させることによって、車両100の正対姿勢を確保するものであって、車両100の停止姿勢を検出する検出部2と、該検出部2による車両100の停止姿勢の検出結果に基づいて、車両100の正対姿勢に対する正対ズレ量Xを算出する演算部たる演算装置8と、正対ガイド23の位置を制御する制御部20と、を有し、演算装置8によって、車両正対装置1に導入した車両100から算出した正対ズレ量Xを蓄積しておき、任意の(即ち、n台目の)車両100を車両正対装置1に導入する前に、演算装置8によって、該演算装置8に蓄積された車両正対装置1に導入したn台目の車両100と同じ車種αの車両から算出した正対ズレ量Xを、任意の台数分(即ち、N台分)だけ移動平均して、n台目の車両100に適用する予想オフセット量S(n)を算出して、制御部20によって、予想オフセット量S(n)だけ正対ガイド23の位置をオフセットするものである。
また、本発明の一実施例に係る車両正対装置1の制御方法は、車両100の正対姿勢の基準となるガイド部材たる正対ガイド23を有し、車両100を正対ガイド23に沿わせて停止させることによって、車両100の正対姿勢を確保する車両正対装置1の制御方法であって、車両正対装置1は、車両100の停止姿勢を検出する検出部2と、該検出部2による車両100の停止姿勢の検出結果に基づいて、車両100の正対姿勢に対する正対ズレ量Xを算出する演算部たる演算装置8と、正対ガイド23の位置を制御する制御部20と、を有し、検出部2によって、車両正対装置1に導入した車両100の停止姿勢を検出する車両停止姿勢検出工程と、演算装置8によって、検出した車両100の停止姿勢から正対ズレ量Xを算出して、正対ズレ量Xのデータを蓄積していく正対ズレ量蓄積工程と、任意(即ち、n台目)の車両100を車両正対装置1に導入する車両導入工程と、該車両導入工程の前に、演算装置8によって、該演算装置8に蓄積された車両正対装置1に導入したn台目の車両と同じ車種αの車両から算出した正対ズレ量Xを、任意の台数分(即ち、N台分)だけ移動平均して、n台目の車両100に適用する予想オフセット量S(n)を算出するオフセット量算出工程と、制御部20によって、予想オフセット量S(n)だけ正対ガイド23の位置をオフセットするオフセット量制御工程と、を有するものである。
このような構成により、車種ごとに異なる正対ズレ量Xの傾向を把握し、その傾向に基づいて正対ガイド23の位置を制御することによって、精度良く正対姿勢を確保することができる。また複数の車種(車種α、β等)が混在している状況においても、精度良く正対姿勢を確保することができる。
また、本発明の一実施例に係る車両正対装置1においては、検出部2は、各タイヤ11・12・13・14の停止姿勢を検出することによって、車両100の停止姿勢を検出するものである。
このような構成により、精度良く車両100の停止姿勢を検出し、検出した停止姿勢に基づいて、精度良く正対ズレ量Xを算出することができる。
このような構成により、精度良く車両100の停止姿勢を検出し、検出した停止姿勢に基づいて、精度良く正対ズレ量Xを算出することができる。
1 車両正対装置
2 検出部
8 演算装置
20 制御部
23 正対ガイド
100 車両
2 検出部
8 演算装置
20 制御部
23 正対ガイド
100 車両
Claims (4)
- 車両の正対姿勢の基準となるガイド部材を有し、
前記車両を前記ガイド部材に沿わせて停止させることによって、
前記車両の正対姿勢を確保する車両正対装置であって、
前記車両の姿勢を検出する検出部と、
該検出部による前記車両の停止姿勢の検出結果に基づいて、前記車両の正対姿勢に対するズレ量を算出する演算部と、
前記ガイド部材の位置を制御する制御部と、
を有し、
前記演算部によって、
前記車両正対装置に導入した車両の停止姿勢から算出した前記ズレ量を蓄積しておき、
任意の車両を前記車両正対装置に導入する前に、
前記演算部によって、
該演算部に蓄積された前記車両正対装置に導入した前記任意の車両と同じ車種の車両から算出した前記ズレ量を、任意の台数分だけ移動平均して、
前記任意の車両に適用するオフセット量を算出し、
前記制御部によって、
前記オフセット量だけ前記ガイド部材の位置をオフセットする、
ことを特徴とする車両正対装置。 - 前記検出部は、
タイヤの停止姿勢を検出することによって、
前記車両の停止姿勢を検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両正対装置。 - 車両の正対姿勢の基準となるガイド部材を有し、
前記車両を前記ガイド部材に沿わせて停止させることによって、
前記車両の正対姿勢を確保する車両正対装置の制御方法であって、
前記車両正対装置は、
前記車両の姿勢を検出する検出部と、
該検出部による前記車両の停止姿勢の検出結果に基づいて、前記車両の正対姿勢に対するズレ量を算出する演算部と、
前記ガイド部材の位置を制御する制御部と、
を有し、
前記検出部によって、
前記車両正対装置に導入した車両の停止姿勢を検出する車両停止姿勢検出工程と、
前記演算部によって、
検出した前記車両の停止姿勢から前記ズレ量を算出して、前記ズレ量のデータを蓄積していく正対ズレ量蓄積工程と、
任意の車両を前記車両正対装置に導入する車両導入工程と、
該車両導入工程の前に、
前記演算部によって、
該演算部に蓄積された前記車両正対装置に導入した前記任意の車両と同じ車種の車両から算出した前記ズレ量を、任意の台数分だけ移動平均して、
前記任意の車両に適用する予想オフセット量を算出するオフセット量算出工程と、
前記制御部によって、
前記予想オフセット量だけ前記ガイド部材の位置をオフセットするオフセット量制御工程と、
を有する、
ことを特徴とする車両正対装置の制御方法。 - 前記検出部は、
タイヤの停止姿勢を検出することによって、
前記車両の停止姿勢を検出する、
ことを特徴とする請求項3に記載の車両正対装置の制御方法。
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JP2019215172A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 株式会社アルティア | 車両の正対調整方法および正対調整装置 |
-
2008
- 2008-12-12 JP JP2008317289A patent/JP2010139437A/ja active Pending
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