JP2010138932A - 電動機械装置 - Google Patents

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JP2010138932A JP2008313273A JP2008313273A JP2010138932A JP 2010138932 A JP2010138932 A JP 2010138932A JP 2008313273 A JP2008313273 A JP 2008313273A JP 2008313273 A JP2008313273 A JP 2008313273A JP 2010138932 A JP2010138932 A JP 2010138932A
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正志 本多
Akira Takagi
章 高木
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Abstract

【課題】 電磁弁だけ、あるいはTCUだけを交換しても、適正に補正が実行できる自動変速機の油圧制御装置の提供にある。
【解決手段】 出荷前に、TCU4から各電磁弁2に指示電流を与えて特性ズレを測定して補正電流値(ΔIc)を求め、TCU4のEEPROMに記憶する。また、出荷前にTCU4から各電磁弁2に指示電流を与えて特性ズレを測定し、それを制御側補正電流値(ΔItcu)として記憶する。また、補正電流値(ΔIc)から制御側補正電流値(ΔItcu)を差し引いて各電磁弁2毎の動作側補正電流値(ΔIsol)を求めて記憶する。そして、電磁弁2を交換する際は、交換後の動作側補正電流値(ΔIsol’)に入れ換えてΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更する。またTCU4を交換する際は、交換後の制御側補正電流値(ΔItcu’)に入れ換えてΔIc’=ΔItcu’+ΔIsolに変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、与えられる実電流(Ij)に応じた動作を行う電動動作実行手段と、この電動動作実行手段に与える指示電流(Is)を制御する電気的制御手段とを備えた電動機械装置に関するもので、例えば車両用自動変速機における油圧コントロール部の電磁弁(電動動作実行手段の一例)と、この電磁弁を制御するトランスミッション・コントロール・ユニット(以下、TCUと称す:電気的制御手段の一例)とを備えた自動変速機の油圧制御装置に適用して好適な技術に関する。
電動動作実行手段(電動機)と電気的制御手段(電子制御手段)からなる電動機械装置として、出荷前に、電気的制御手段によって電動動作実行手段を通電制御した際の動作ズレを測定し、その測定された動作ズレを補正する補正電流値(ΔIc)を電気的制御手段に記憶させる。その後(出荷後)、電気的制御手段は、記憶する補正電流値(ΔIc)に基づき動作ズレを無くす方向に指示電流(Is)を補正する技術が知られている。
しかし、補正電流値(ΔIc)は、電気的制御手段に固有の特性ズレと、電動動作実行手段に固有の特性ズレとを補正する電動機械装置に固有の値である。このため、故障等に対するメンテナンスのために電動動作実行手段、あるいは電気的制御手段の一方を交換しようとしても、電動機械装置の動作ズレを適正に補正できなくなってしまう。
その結果、部分交換ができなくなり、メンテナンスにおける交換単位が大きくなってしまい、交換部品や交換作業にかかるコストが大きくなってしまう不具合がある。
上記の不具合を、自動変速機の油圧制御装置を用いて説明する。ここで、油圧制御装置は、電磁弁が搭載された油圧コントロール部と、電磁弁の作動を制御するTCUとで構成されている。
出荷前に、TCUによって油圧コントロール部の電磁弁を通電制御した際の油圧ズレ(動作ズレ)を測定し、その測定された油圧ズレを補正する補正電流値(ΔIc)をTCUに記憶させておく。その後、TCUは、記憶する補正電流値(ΔIc)に基づき油圧ズレを無くす方向に指示電流(Is)を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、補正電流値(ΔIc)は、TCUに固有の特性ズレ(指示電流と実電流のズレ)と、電磁弁に固有の特性ズレ(実電流と出力油圧のズレ)とを補正する油圧制御装置に固有の値であるため、故障等に対するメンテナンスのために電磁弁、あるいはTCUを交換すると、油圧制御装置の油圧ズレを適正に補正できなくなってしまう。
このように、従来の技術では、部分交換ができず、油圧制御装置のメンテナンスにおける交換単位が大きくなってしまい、交換部品や交換作業にかかるコストが大きくなってしまう不具合がある。
特開平5−215206号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動動作実行手段または電気的制御手段の一方を交換しても、動作ズレを適正に補正することができ、メンテナンス時に交換部品の単位を抑えることが可能な電動機械装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する電動機械装置の電気的制御手段は、電気的制御手段の発生する指示電流(Is)と、電動動作実行手段に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を記憶するとともに、電動動作実行手段に与えられる実電流(Ij)により電動動作実行手段が動作した際の動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を記憶する。
そして、電動動作実行手段が別の電動動作実行手段に交換される際は、記憶していた動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電動動作実行手段に付与された動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換えて、変更前の補正電流値「ΔIc=ΔItcu+ΔIsol」を、変更後の補正電流値「ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’」に変更する。
また、電気的制御手段が別の電気的制御手段に交換される際は、記憶していた制御側補正電流値(ΔItcu)と、交換される電気的制御手段に付与された制御側補正電流値(ΔItcu’)とを入れ換えて、変更前の補正電流値「ΔIc=ΔItcu+ΔIsol」を、変更後の補正電流値「ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsol」に変更する。
このように、電動動作実行手段または電気的制御手段の一方を交換しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)により電動機械装置を補正することができ、電動機械装置に固有の動作ズレを適正に補正することができる。
そして、電動動作実行手段または電気的制御手段の一方のみを交換することができるため、メンテナンス時に交換部品の単位を抑えることができ、交換部品や交換作業にかかるコストを抑えることができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する電動機械装置の電気的制御手段は、出荷前に、電気的制御手段が発生する指示電流(Is)と、電動動作実行手段に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを測定し、その測定された電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を求める。そして、補正電流値(ΔIc)から制御側補正電流値(ΔItcu)を差し引いて電動動作実行手段の動作側補正電流値(ΔIsol)を求め(ΔIsol=ΔIc−ΔItcu)、制御側補正電流値(ΔItcu)、動作側補正電流値(ΔIsol)を個別に記憶する。
このように、電気的制御手段に補正電流値(ΔIc)と制御側補正電流値(ΔItcu)を与えるだけで、動作側補正電流値(ΔIsol)を求めて記憶することができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する電動機械装置の電気的制御手段は、出荷前に、電動動作実行手段に与えられる実電流(Ij)と、電動動作実行手段が実際に動作した際の動作ズレを測定し、その測定された動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を求める。そして、補正電流値(ΔIc)から動作側補正電流値(ΔIsol)を差し引いて電気的制御手段の制御側補正電流値(ΔItcu)を求め(ΔItcu=ΔIc−ΔIsol)、制御側補正電流値(ΔItcu)、動作側補正電流値(ΔIsol)を個別に記憶する。
このように、電気的制御手段に補正電流値(ΔIc)と動作側補正電流値(ΔIsol)を与えるだけで、制御側補正電流値(ΔItcu)を求めて記憶することができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する電動機械装置は、自動変速機における油圧制御装置であり、電動動作実行手段は、自動変速機に搭載される油圧コントロール部の電磁弁であり、電気的制御手段は、電磁弁を制御するTCUである。
そして、電磁弁が別の電磁弁に交換される際は、記憶していた動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電磁弁に付与された動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換えて、変更前の補正電流値「ΔIc=ΔItcu+ΔIsol」を、変更後の補正電流値「ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’」に変更する。
また、TCUが別のTCUに交換される際は、記憶していた制御側補正電流値(ΔItcu)と、交換されるTCUに付与された制御側補正電流値(ΔItcu’)とを入れ換えて、変更前の補正電流値「ΔIc=ΔItcu+ΔIsol」を、変更後の補正電流値「ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsol」に変更する。
このように、電磁弁またはTCUを交換しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)により油圧制御装置を適正に補正することができ、油圧制御装置に固有の動作ズレを適正に補正することができる。
このように、電磁弁またはTCUの一方を交換することができるため、メンテナンス時に交換部品の単位を抑えることができ、交換部品や交換作業にかかるコストを抑えることができる。
最良の形態1の電動機械装置は、自動変速機の油圧制御装置であり、与えられる実電流(Ij)に応じた動作を行う電磁弁と、この電磁弁に与える指示電流(Is)を制御するTCUとを備える。そして、TCUは、電磁弁を通電制御した際に生じる動作ズレを、TCUに記憶させた補正電流値(ΔIc)により無くす方向に補正する。
TCUは、自身が発生する指示電流(Is)と、電磁弁に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を記憶するとともに、電磁弁に与えられる実電流(Ij)により、電磁弁が動作した際の動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を記憶する。
そして、電磁弁が別の油圧コントロール部の電磁弁に交換される際は、記憶していた動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電磁弁に付与された動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換えて、
変更前の補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
変更後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更する。
また、TCUが別のTCUに交換される際は、記憶していた制御側補正電流値(ΔItcu)と、交換されるTCUに付与された制御側補正電流値(ΔItcu’)とを入れ換えて、
変更前の補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
変更後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsolに変更する。
本発明を車両用自動変速機の油圧制御装置に適用した実施例1を図1、図2を参照して説明する。
自動変速機1は、エンジンの発生する回転比の変更、回転方向の変更、トルクコンバータのロックアップの係脱、車種に応じて2輪と4輪の切替えを行うものであり、これらの実行を行うために複数の摩擦係合装置(多板クラッチ、多板ブレーキ等)を搭載するとともに、各摩擦係合装置の係脱をコントロールする油圧制御装置(電動機械装置の一例)を搭載する。
各摩擦係合装置は、摩擦要素(多板等)と、この摩擦要素の係脱を行う油圧アクチュエータとから構成される。各油圧アクチュエータの供給油圧は、自動変速機1に搭載された油圧制御装置により制御される。
油圧制御装置は、複数の電磁弁2を搭載する油圧コントロール部3(電動動作実行手段の一例)と、複数の電磁弁2を通電制御するTCU4(電気的制御手段の一例)とを備える。
油圧コントロール部3は、電磁力で作動する複数の電磁弁2と、この電磁弁2の作動により油路の切替えがなされるバルブボディ5とを備え、複数の電磁弁2が図1に示すようにバルブボディ5に固定される。なお、図1に示す電磁弁2の数は一例であって限定されるものではない。
電磁弁2は、バルブ部(スプール弁、ボール弁等)と、このバルブ部を駆動する電磁アクチュエータとを組み合わせた周知構造のものであり、摩擦係合装置の油圧アクチュエータの油圧を直接制御するダイレクト制御タイプや、摩擦係合装置の油圧アクチュエータの油圧を制御する独立弁を油圧によってコントロールするパイロット制御タイプが知られている。また、電磁弁2には、通電停止時に出力油圧の停止を行うノーマリ・ロー・タイプや、通電停止時に出力油圧を発生するノーマリ・ハイ・タイプが知られている。電磁弁2は、上記のタイプに関わらず、電磁アクチュエータに与えられる通電量(実電流)に応じた出力油圧を発生する。
TCU4は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置、入力回路、出力回路、電源回路等で構成された周知構造のマイクロコンピュータを搭載し、各検出装置(センサ)から与えられる乗員の操作指示信号および車両の運転状態に応じた演算結果に基づいて各電磁弁2の通電制御を行うものである。
なお、TCU4の記憶装置は、書き込みが可能で、且つ通電が停止されてもデータを保持するEEPROMを搭載する。
〔実施例1の特徴〕
油圧制御装置は、TCU4の指令値に応じた油圧を各摩擦係合装置に与えるよう、出荷前において補正される。
具体的に、油圧制御装置は、出荷前に検査装置によって、図2(a)に示すように、TCU4から各電磁弁2に指示電流(Is)を与えて、基準特性(図中破線)に対する測定値の特性ズレ(ΔPc)を測定し、求めた各電磁弁2毎の特性ズレ(ΔPc)を補正する補正電流値(ΔIc)を各電磁弁2毎に求め、求めた各補正電流値(ΔIc)がTCU4のEEPROMに記憶されている。
ここで、TCU4は、各電磁弁2を通電制御した際に生じる特性ズレ(ΔPc)を、EEPROMに記憶する補正電流値(ΔIc)により無くす方向に補正するように設けられている。即ち、TCU4は、EEPROMに記憶された各補正電流値(ΔIc)に基づいて各電磁弁2の指示電流(Is)を補正し、指示電流(Is)に対して特性ズレ(ΔPc)が生じないように油圧コントロール部3の出力油圧を制御する。
一方、TCU4は、出荷前に検査装置によって、図2(b)に示すように、そのTCU4から各電磁弁2に指示電流(Is)を与えて、基準特性(図中破線)に対する測定値の特性ズレ(ΔItcu)を測定し、求めた特性ズレ(ΔItcu)を制御側補正電流値としてTCU4のEEPROMに記憶させている。
ここで、TCU4は、各電磁弁2毎の補正電流値(ΔIc)と、各電磁弁2毎の制御側補正電流値(ΔItcu)が与えられると、各電磁弁2毎において補正電流値(ΔIc)から制御側補正電流値(ΔItcu)を差し引いて各電磁弁2毎の動作側補正電流値(ΔIsol)を求め(ΔIsol=ΔIc−ΔItcu)、求めた動作側補正電流値(ΔIsol)をTCU4のEEPROMに記憶するように設けられている。
即ち、TCU4のEEPROMは、TCU4に応じた制御側補正電流値(ΔItcu)と、各電磁弁2に応じた動作側補正電流値(ΔIsol)とを個別に記憶するように設けられている。
さらに、TCU4には、「電磁弁2」が「別の電磁弁2」に交換される際に、交換対象の電磁弁2に応じた動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電磁弁2の動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換えて、
交換対象となる補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
交換後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更するように設けられ、交換後は変更された補正電流値(ΔIc’)に基づいて電磁弁2の指示電流(Is)を補正し、指示電流(Is)に対して特性ズレ(ΔPc)が生じないように油圧コントロール部3の出力油圧を制御する。
具体的に、油圧コントロール部3は、上述したように、複数の電磁弁2と、バルブボディ5とを組み合わせたものであり、電磁弁2の交換には、(i)電磁弁2を個別に交換する場合と、(ii)油圧コントロール部3を全部(複数の電磁弁2とバルブボディ5とからなるアッシー)交換する場合とがある。
一方、TCU4には、「TCU4」が「別のTCU4」に交換される際に、記憶していた制御側補正電流値(ΔItcu)と、交換されるTCU4に付与された制御側補正電流値(ΔItcu’)とを入れ換えて、
交換前の補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
交換後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsolに変更するように設けられている。
以下に、(i)電磁弁2を個別に交換する場合、(ii)油圧コントロール部3を全体交換する場合、(iii)TCU4を交換する場合を、それぞれ個別に説明する。
(電磁弁2の単品交換)
先ず、上記(i)を説明する。
交換用の電磁弁2には、交換用の動作側補正電流値(ΔIsol’)をTCU4に読み込ませるためのデータコードが付与されている。
具体的に、交換用の電磁弁2は、出荷前に検査装置によって、図2(c)に示すように、電磁弁2に実電流(Ij)を与え、基準特性(図中破線)に対する測定値の特性ズレ(ΔPsol’)を測定し、それを動作側補正電流値(ΔIsol’)とし、それをデータコードとして交換用の電磁弁2に付与している。
データコードは、QRコード、バーコードなど、周知の読取可能なデータとして電磁弁2に付与されるものであり、例えば焼付や刻印によって電磁弁2の表面に設けられる。
一方、TCU4には、交換用の電磁弁2に付与されているデータコードを、TCU4に読み取らせるスキャナが接続可能に設けられている。そして、電磁弁2の交換を行う際は、スキャナで交換用の電磁弁2に付与されているデータコードを読み取り、交換対象の電磁弁2に応じた動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電磁弁2の動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換える。これにより、TCU4のEEPROMは、制御側補正電流値(ΔItcu)と、各電磁弁2に応じた動作側補正電流値(ΔIsol’)を個別に記憶する。
この交換により、各電磁弁2の補正電流値(ΔIc)が、
ΔIc=ΔItcu+ΔIsolから
ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更される。
これにより、電磁弁2の一部だけを変更しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)を用いて各電磁弁2毎の指示電流(Is)の補正が成され、油圧制御装置に固有の動作ズレを適正に補正することができる。
(油圧コントロール部3の全体交換)
次に、上記(ii)を説明する。
油圧コントロール部3を全体交換する場合、交換用の油圧コントロール部3には、全電磁弁2に対応した交換用の動作側補正電流値(ΔIsol’)をTCU4に読み込ませるためのデータコードが付与されている。
具体的に、交換用の油圧コントロール部3には、出荷前に検査装置によって、各電磁弁2毎に実電流(Ij)と、電磁弁2が実際に動作した際の特性ズレ(ΔPsol’)が測定され、各電磁弁2毎の特性ズレ(ΔPsol’)を動作側補正電流値とし、それがデータコードとして交換用の油圧コントロール部3のバルブボディ5に付与されている。
データコードは、QRコード、バーコードなど、周知の読取可能なデータとしてバルブボディ5に付与されるものであり、例えば焼付や刻印によってバルブボディ5の表面に設けられる。
一方、TCU4には、上述したように、スキャナが取付可能に設けられており、油圧コントロール部3をアッシー交換する際は、スキャナでバルブボディ5に付与されているデータコードを読み取り、交換前の各電磁弁2の動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換後の各電磁弁2の動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換える。これにより、TCU4のEEPROMは、制御側補正電流値(ΔItcu)と、各電磁弁2に応じた動作側補正電流値(ΔIsol’)を個別に記憶する。
この交換により、各電磁弁2の補正電流値(ΔIc)が、
ΔIc=ΔItcu+ΔIsolから
ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更される。
これにより、TCU4はそのままで、油圧コントロール部3を全体交換しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)を用いて各電磁弁2毎の指示電流(Is)の補正が成され、油圧制御装置に固有の動作ズレを適正に補正することができる。
(TCU4のモジュール交換)
次に、上記(iii)を説明する。なお、TCU4のモジュール交換の際は、各電磁弁2に動作側補正電流値(ΔIsol’)を含むデータコード(QRコード等)が予め付与されている必要がある。あるいは、油圧コントロール部3のバルブボディ5に全電磁弁2に対応した交換用の動作側補正電流値(ΔIsol’)を含むデータコード(QRコード等)が予め付与されている必要がある。
交換用のTCU4には、交換用の制御側補正電流値(ΔItcu’)が記憶されている。
具体的に、交換用のTCU4は、出荷前に検査装置によって、図2(b)と同様、TCU4が発生する指示電流(Is)と、各電磁弁2に実際に与えられる実電流(Ij)との特性ズレ(ΔItcu)が測定され、その特性ズレ(ΔItcu)を制御側補正電流値としてTCU4のEEPROMに記憶させている。
一方、TCU4には、上述したように、スキャナが取付可能に設けられており、TCU4を交換する際は、スキャナで各電磁弁2毎に動作側補正電流値(ΔIsol’)を含むデータコード(QRコード等)を読み取る、あるいはスキャナで全電磁弁2に対応した交換用の動作側補正電流値(ΔIsol’)を含むデータコード(QRコード等)を読み取り、交換されたTCU4のEEPROMに、未交換の各電磁弁2毎の動作側補正電流値(ΔIsol)を、各電磁弁2に対応して個別に記憶する。
この交換により、各電磁弁2の補正電流値(ΔIc)が、
ΔIc=ΔItcu+ΔIsolから
ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsolに変更される。
これにより、油圧コントロール部3の電磁弁2はそのままでTCU4だけを変更しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)を用いて各電磁弁2毎の指示電流(Is)の補正が成され、油圧制御装置に固有の動作ズレを適正に補正することができる。
(実施例1の効果)
実施例1の油圧制御装置は、上述したように、電磁弁2またはTCU4の一方を交換しても、交換後に適正な補正電流値(ΔIc’)により出力油圧を適正に補正することができ、油圧制御装置に固有の特性ズレを適正に補正することができる。
また、メンテナンス時に油圧制御装置を全部交換するのではなく、電磁弁2またはTCU4の一方のみを交換できるため、メンテナンス時に交換部品の単位を抑えることができ、交換部品や交換作業にかかるコストを抑えることができる。
一方、補正値の記憶手段としてTCU4の記憶装置を用いるため、別途新たに記憶装置を追加する必要がない。また、TCU4に対する搭載上の制約がなく、TCU4の設計上の自由度が高い。さらに、TCU4を自動変速機1の内部に配置することで、TCU4を自動変速機1の側面に搭載する場合に生じる排気管からの遮熱を行う必要がない。
上記の実施例1では、出荷前に、TCU4が発生する指示電流(Is)と、電磁弁2に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを測定し、その電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を求め、補正電流値(ΔIc)から制御側補正電流値(ΔItcu)を差し引いて電磁弁2の動作側補正電流値(ΔIsol)を求めて、制御側補正電流値(ΔItcu)、動作側補正電流値(ΔIsol)をTCU4のEEPROMに記憶する例を示した。
これに対し、この実施例2は、出荷前に、電磁弁2に与えられる実電流(Ij)と、当該電磁弁2が実際に動作した際の動作ズレを測定し、その測定された動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を求め、補正電流値(ΔIc)から動作側補正電流値(ΔIsol)を差し引いてTCU4の制御側補正電流値(ΔItcu)を求めて、制御側補正電流値(ΔItcu)、動作側補正電流値(ΔIsol)をTCU4のEEPROMに記憶するものである。
〔変形例〕
上記の実施例では、本発明を自動変速機1の油圧制御装置に適用する例を示したが、電磁弁2を電子制御手段で制御する他の装置に適用しても良い。
また、電動動作実行手段の一例として電磁弁2を例に示したが、電動アクチュエータで作動する「電動で動作を実行する手段」を電子制御手段で制御する他の装置に適用しても良い。
自動変速機の概略構成図である。 (a)指示電流に対する出力油圧の特性図、(b)指示電流に対する実電流の特性図、(c)実電流に対する出力油圧の特性図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 電磁弁(電動動作実行手段)
3 油圧コントロール部
4 TCU(電気的制御手段)

Claims (4)

  1. 与えられる実電流(Ij)に応じた動作を行う電動動作実行手段と、この電動動作実行手段に与える指示電流(Is)を制御する電気的制御手段とを備え、
    この電気的制御手段が前記電動動作実行手段を通電制御した際に生じる動作ズレを、前記電気的制御手段に記憶する補正電流値(ΔIc)により無くす方向に補正する電動機械装置において、
    前記電気的制御手段は、当該電気的制御手段の発生する指示電流(Is)と、前記電動動作実行手段に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を記憶するとともに、
    前記電動動作実行手段に与えられる実電流(Ij)により、当該電動動作実行手段が動作した際の動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を記憶し、
    前記電動動作実行手段が別の電動動作実行手段に交換される際は、記憶していた前記動作側補正電流値(ΔIsol)と、交換される電動動作実行手段に付与された動作側補正電流値(ΔIsol’)とを入れ換えて、
    変更前の補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
    変更後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu+ΔIsol’に変更し、
    前記電気的制御手段が別の電気的制御手段に交換される際は、記憶していた前記制御側補正電流値(ΔItcu)と、交換される電気的制御手段に付与された制御側補正電流値(ΔItcu’)とを入れ換えて、
    変更前の補正電流値ΔIc=ΔItcu+ΔIsolを、
    変更後の補正電流値ΔIc’=ΔItcu’+ΔIsolに変更することを特徴とする電動機械装置。
  2. 請求項1に記載の電動機械装置において、
    前記電気的制御手段は、出荷前に、当該電気的制御手段が発生する指示電流(Is)と、前記電動動作実行手段に実際に与えられる実電流(Ij)との電流ズレを測定し、その測定された電流ズレを補正する制御側補正電流値(ΔItcu)を求め、
    前記補正電流値(ΔIc)から前記制御側補正電流値(ΔItcu)を差し引いて前記電動動作実行手段の動作側補正電流値(ΔIsol)を求めて、
    前記制御側補正電流値(ΔItcu)、前記動作側補正電流値(ΔIsol)を個別に記憶することを特徴とする電動機械装置。
  3. 請求項1に記載の電動機械装置において、
    前記電気的制御手段は、出荷前に、前記電動動作実行手段に与えられる実電流(Ij)と、当該電動動作実行手段が実際に動作した際の動作ズレを測定し、その測定された動作ズレを補正する動作側補正電流値(ΔIsol)を求め、
    前記補正電流値(ΔIc)から前記動作側補正電流値(ΔIsol)を差し引いて前記電気的制御手段の制御側補正電流値(ΔItcu)を求めて、
    前記制御側補正電流値(ΔItcu)、前記動作側補正電流値(ΔIsol)を個別に記憶することを特徴とする電動機械装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電動機械装置において、
    前記電動動作実行手段は、車両用自動変速機に搭載される油圧コントロール部の電磁弁であり、
    前記電気的制御手段は、前記電磁弁を通電制御するトランスミッション・コントロール・ユニットであり、
    交換用の電磁弁には、交換用の動作側補正電流値(ΔIsol’)のデータコードが付与され、
    交換用のトランスミッション・コントロール・ユニットには、交換用の制御側補正電流値(ΔItcu’)が記憶して与えられていることを特徴とする電動機械装置。
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