JP2010138695A - 掘削体 - Google Patents
掘削体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010138695A JP2010138695A JP2010067707A JP2010067707A JP2010138695A JP 2010138695 A JP2010138695 A JP 2010138695A JP 2010067707 A JP2010067707 A JP 2010067707A JP 2010067707 A JP2010067707 A JP 2010067707A JP 2010138695 A JP2010138695 A JP 2010138695A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod unit
- propulsion
- unit
- hole
- excavation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、掘削ヘッドと前記掘削ヘッドの後部に連結されたロッドユニットとを備えた下穴掘削体と、回転刃具を備えるとともに前記ロッドユニットの軸方向に沿い移動する拡径ビットと拡径ビットに推力を伝達する推進ユニットとを備えた拡径掘削体とを有する掘削体であって、推進ユニットは略半円筒形状の複数の推進部材からなり、推進部材はロッドユニットを半径方向から抱き込んだ状態でロッドユニットの軸方向に沿い一列に配設され、軸心方向において推進部材の一端面には突起が、他端面には突起に嵌め合い可能な溝が形成されており、隣接する推進部材の端部同士は突起と溝とで形成される関節を介して結合されている掘削体である。
【選択図】図1
Description
また、一般家庭へのガスや上水道の供給管のように、ポリエチレン等可撓性を有する配管材を用いる場合、敷設経路途中に他の埋設管等の障害物があっても、これを避けて曲げることができる。従って、敷設用の地中穴は、他の配管等の障害物を回避して迂回し、かつできるだけ小さい曲げ半径で形成することが望ましい。しかし、公知例2においては、ガイドロッドは直線状であり、拡径して形成される地中穴は直線状のものに限定されるという問題がある。
1)曲進状の非開削穴であっても、地表側から掘削することができる。
2)曲進穴は、推進方向に向かって360度自由な方向に曲がっていても対応できる。
3)拡径ビットの回転力を下穴掘削体から得るので、特別の駆動手段が不要で、拡径掘削体の機構が簡潔である。
4)拡径ビットに推進力を伝達する推進部材は、下穴掘削体の外側からセットできるので、拡径掘削作業を効率良く行なえる。
図1は、下穴を掘削する下穴掘削体に、本発明の一実施例に係わる下穴を拡径する拡径用掘削体(以下、拡径掘削体と称す)の係合した状態を示す図である。図1に示すように、下穴掘削体40は、例えば、地中に進入して穴を形成する掘削ヘッド1と、掘削ヘッド1の後部に連結されて掘削装置(図示せず)からの推力及び回転力を伝達する棒状のロッドユニット2とで構成される。本発明に係わる拡径掘削体45は、ロッドユニット2に嵌合され、軸方向に沿ってはスライドできるが、軸心廻りはロッドユニット2と噛合って回転力が伝達される回転刃具51を備えた拡径ビット62と、拡径ビット62の後部に連結され、かつロッドユニット2にその軸方向に沿って外装され、推力を伝達する推進ユニット70を有している。
図2に断面で示すように、拡径ビット62は非回転部56と回転部52を有しており、各々の中央部には、ロッドユニット2が貫通できる穴部が形成されている。非回転部56は、ロッドユニット2の外周部とは非接触でロッドユニット2が挿通される穴部を有する段付き円筒形状部材である。非回転部56の小径側外周部には、円筒状の回転部52が、ラジアル軸受け54とスラスト軸受け55を介して回転可能に装着されており、半径方向にセットされた複数本のピン61で、軸方向への移動で阻止されている。回転部52の端部には、複数の拡径用刃具51が、回転半径が回転部52及び非回転部56の外径より大きくなるように、ピン53等で固着されている。
下穴掘削体40は、図7に示すように、地中穴を形成する掘削ヘッド1と、掘削ヘッド1に推力及び回転力を伝達するロッドユニット2とで構成されている。
掘削ヘッド1は、全体が略円柱状で、先端側が先鋭になるように傾斜面1aが形成され、後端側に雄ネジ4が形成されている。傾斜面1aの傾斜角度θは、30°±15°の範囲で、掘削する土質や、曲線状穴の曲率を考慮して定めればよい。ロッドユニット2は、同一の基本構造を有する3種類のロッド部材を一列に接続して組立てたものである。即ち、図8に示すように、ロッドユニット2は、連結された複数(図8では15個)の中間ロッド部材12(12a、12b、…)の一端側に前部ロッド部材10が連結され、他端側に後部ロッド部材11が連結された構造を有する。
D=d+α
H=h−γ
S=s−γ+β
上記α、β、γは、ロッドユニット2を所望の曲率半径に曲げた状態で部材どうしが干渉しないような値とし、予め算出することができるので、適宜設定して用いればよい。
1)前部ロッド部材10と第1中間ロッド部材12aを連結する。
前部ロッド部材10の軸部14にリング状のゴムシート24を挿入する。ゴムシート24は、厚さが前記γとほぼ同じで、外径が胴部13の外径とほぼ同じか、圧縮されても胴部から極端にはみ出さないような寸法に形成されている。次いで、第1中間ロッド部材12aのOリング装着溝21(図9参照)にOリング19を装着した後、当該ロッド部材を前部ロッド部材10の軸部14に装入する。前部ロッド部材10の軸ピン穴17と、第1中間ロッド部材12aの胴ピン穴16aを合わせ、ピン20aを挿通する。ピン20aの外径と軸ピン穴17の内径は隙間ばめとなるような寸法関係を有し、前部ロッド部材10はピン20aを中心に揺動することができるようにする。ピンの長さは、胴部外径より短い寸法として、胴部から突出しないようにするとともに、抜け止めのために止め具等をセットする。
第1中間ロッド部材12aの軸部14aにゴムシート24を挿入する。次いで、第2中間ロッド部材12bの軸部装着穴15bにOリング19を装着した後、当該ロッド部材を第1中間ロッド部材12aの軸部14aに装入する。第1中間ロッド部材12aの軸ピン穴17aに第2中間ロッド部材12bの胴ピン穴16bを合わせ、ピン20bを挿通する。ピン20bの軸中心は、第1中間ロッド部材の胴部に装着されたピン20aの軸中心と、90度だけずれている。ピン20b外径と軸ピン穴17a内径は隙間ばめとなるような寸法関係を有し、第1中間ロッド部材12aはピン20bを中心に揺動することができる。以降、上記と同様にして第3中間ロッド部材12cから後部ロッド部材11までを連結し、組立作業は終了する。
直進穴を掘削する場合は、後部ロッド部材11に回転力と推力を作用させる。回転力及び推力は、ロッド部材を連結しているピン20を介して掘削ヘッド1に伝達される。これにより、掘削ヘッド1先端の傾斜面1aは回転するので、傾斜面1aが受ける推進反力の向きは軸心Zまわりに順次移動し、ロッドユニット2には曲がりは発生しない。従って、ロッドユニット2は真直状態を維持して推進することになり、直進穴が形成される。
曲進穴を掘削する場合は、掘削進行方向と逆向きに掘削ヘッド1先端の傾斜面1aを位置決めし、回転させずに掘削体を推し進める。この時は、掘削ヘッド1先端が傾斜面1aからの一方向の反力を受けて、ロッドユニット2に曲げモーメントが作用する。これにより、中間ロッド部材は、ピン20を中心にゴムシート24の材質や圧縮代等により定まる曲げ剛性に応じた角度だけ傾き、ロッドユニット2は曲進することになり、曲率を有する穴が形成される。
図10(a)の段階では、第4中間ロッド部材12dは第5中間ロッド部材12eと、上下に向いたピン20eで連結されていたため、軸心方向は一致していたが、図10(b)に示すように、第5中間ロッド部材12eが、図10(a)の位置から90度旋回するにつれ、ピン20eの軸方向も上下から水平方向へと変るため、第4中間ロッド部材12dは、90度旋回しながらピン20eの軸廻りに揺動する。これに伴い、第4中間ロッド部材12dと連結した第3中間ロッド部材12cは、ピン20dが水平方向から垂直方向に旋回するにつれて、揺動しながら回転させられる。揺動時には、中間ロッド部材は隣接する中間ロッド部材となす軸心のづれ角度だけ振れる。理解を容易にするために、図10では中間ロッド部材の傾き状態を誇張して示しているが、実際には数m程度の曲率半径の形成穴に対し、中間ロッド部材の長さを数十mm程度とすれば、その傾きは非常に微小なものであり、個々の中間ロッド部材は、形成された穴との間に生じている隙間で十分揺動することができる。なお、中間ロッド部材の長さが短いほど小さいブレで回転することができるので、曲率半径の小さい穴を形成する時には好ましい。
これより、所定の曲率半径の穴をあけるべく曲進掘削中に、硬い土質に遭遇するなどで、曲率半径が小さくなったような場合でも、曲進掘削を中止してしばらく直進掘削し、再度曲進掘削を行なうようにすれば、最終的に所定の曲率半径の穴を掘削することができる。
図11、図7を参照しながら、下穴掘削について説明する。
まず、掘削ヘッド1に最初のロッドユニット2aを接続した下穴掘削体40を組立て、供給管引込み側の地上に設置した掘削装置7にセットする。掘削装置7には後部ロッド部材11の軸部雄ネジに嵌合するソケット8が設けてあり、前記ソケット8は掘削装置7に組み込まれた油圧シリンダや油圧モータ(いずれも不図示)により、直進及び回転することができる。この時の掘削装置7は、ソケット8をストローク端まで移動させた時、嵌合されているロッドユニット2の後端部が、拡径掘削体の拡径ビット62の長さ以上地表から出るように配置する。
なお、掘削ヘッド1の深さおよび傾斜面1aの向きは、例えば電磁波を発するゾンデ(図示せず)を掘削ヘッド1に組み込み、その磁界を受信機器で計測することにより検出することができる。
前述したようにして、所定長さの下穴掘削を終了させると、ロッドユニット2とソケット8の結合を外し、ソケット8をストローク分後退させる。次いで、地表に出ているロッドユニット2に拡径ビット62を通し、ソケット8をストローク端まで前進させてロッドユニット2と結合し、ストローク分引き戻す。これにより、地中に推進していた下穴掘削体40は、ストローク分地上に引き戻される。この状態で、所定数の推進部材71を、地上に引戻されたロッドユニット2に沿って軸方向に連接する。最初にセットした推進部材71aは、拡径ビット62の非回転部56と関節を介して連接し、その後推進部材71同士を順次同様に関節を介して連接する。最後にセットする推進部材71cの端部に推進具72が連接できるようにする。この時の状態を図3に示す。図3には推進部材71は3本だけしか示していないが、推進部材71の長さ、ソケット8のストローク等の条件に応じてその適宜本数を定めることができる。
10…前部ロッド部材、 11…後部ロッド部材、 12…中間ロッド部材、
19…Oリング、 20…ピン、 X…ロッド部材の軸心、
Z…ロッドユニットの軸心、 40…下穴掘削体、 45…拡径掘削体、
51…刃具、 52…拡径ビット回転部、 56…拡径ビット非回転部、
62…拡径ビット、 70…推進ユニット、 71…推進部材、
72…推進具、 75…抜け止め具、 80…突起、 81…溝1
Claims (5)
- 地中に進入して下穴を形成する掘削ヘッドと前記掘削ヘッドの後部に連結され掘削ヘッドに推力および回転力を伝達する屈曲自在なロッドユニットとを備えた下穴掘削体と、前記ロッドユニットから回転力が伝達されて軸心廻りに回転する回転刃具を備えるとともに前記ロッドユニットの軸方向に沿い移動する拡径ビットと前記拡径ビットの後部に連結され拡径ビットに推力を伝達する推進ユニットとを備えた拡径掘削体とを有する掘削体であって、前記推進ユニットは前記ロッドユニットの外径より大きな内径を有するとともに半径方向から前記ロッドユニットを通すことが可能な開放が軸心に沿い形成された略半円筒形状の複数の推進部材からなり、前記推進部材はその開放を通し前記ロッドユニットを半径方向から抱き込んだ状態で前記ロッドユニットの軸方向に沿いその軸心を揃えて当該ロッドユニットに一列に配設され、軸心方向において前記推進部材の一端面の両側には突起が、他端面の両側には前記突起に嵌め合い可能な溝が形成されており、隣接する推進部材の端部同士は前記突起と溝とで形成される関節を介して結合されている掘削体。
- 軸心方向において前記推進部材の両端にはリング状の弾性部材を係止可能なピンが設けられ、隣接する推進部材のピン同士には前記弾性部材が係止されている請求項1に記載の掘削体。
- 軸心方向において前記推進部材の一端面の頂部には突起が、他端面の頂部には溝が形成されている請求項1または2のいずれかに記載の掘削体。
- 前記ロッドユニットを抱き込んだ前記推進部材の開放側から当該ロッドユニットを抱き込むよう前記推進部材に固定された推進部材の抜け止め具を有する請求項1乃至3のいすれかに記載の掘削体。
- 前記ロッドユニットとは異なる推進手段により前記推進ユニットは推進される請求項1乃至4のいずれかに記載の掘削体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010067707A JP4883427B2 (ja) | 2000-09-27 | 2010-03-24 | 掘削体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000295061 | 2000-09-27 | ||
JP2000295061 | 2000-09-27 | ||
JP2010067707A JP4883427B2 (ja) | 2000-09-27 | 2010-03-24 | 掘削体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173905A Division JP4569856B2 (ja) | 2000-09-27 | 2001-06-08 | 掘削体及び掘削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010138695A true JP2010138695A (ja) | 2010-06-24 |
JP4883427B2 JP4883427B2 (ja) | 2012-02-22 |
Family
ID=42349050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010067707A Expired - Fee Related JP4883427B2 (ja) | 2000-09-27 | 2010-03-24 | 掘削体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4883427B2 (ja) |
-
2010
- 2010-03-24 JP JP2010067707A patent/JP4883427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4883427B2 (ja) | 2012-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007327246A (ja) | トンネル掘削機及びトンネル掘削工法 | |
US9039330B1 (en) | Pipe boring shield | |
JP4555735B2 (ja) | 採掘装置 | |
JP4883427B2 (ja) | 掘削体 | |
JP4569856B2 (ja) | 掘削体及び掘削方法 | |
JP4516494B2 (ja) | 推進工法における障害物除去方法および掘進装置 | |
JP4156582B2 (ja) | 地中掘進装置 | |
JP4239142B2 (ja) | 掘削装置 | |
KR0155429B1 (ko) | 소구경관 추진기의 굴진방향제어방법과 그 장치 | |
JP3397712B2 (ja) | 小口径トンネル掘進機 | |
JP4214082B2 (ja) | 推進工法用掘進装置および推進工法 | |
JP2507827B2 (ja) | 管の地中埋設方法 | |
JP4392637B2 (ja) | 掘削体 | |
JPH0781488B2 (ja) | シールドマシンの推進装置 | |
JP2005213848A (ja) | 掘削工具および掘削装置 | |
JP2966320B2 (ja) | 管埋設装置 | |
JP3161691B2 (ja) | 地下埋設体の先導孔掘削装置 | |
JP2006214157A (ja) | 管推進埋設装置 | |
JP2756593B2 (ja) | 地中掘削装置 | |
JP4486269B2 (ja) | 地中推進体およびこれを用いる配管の敷設工法 | |
JP2002115487A (ja) | 掘進機及び推進管 | |
JP4368534B2 (ja) | トンネル掘削機 | |
JP3497038B2 (ja) | 小口径管内排土管支持装置及び小口径管埋設装置 | |
JP3079704U (ja) | 掘削ヘッド | |
JP2536812B2 (ja) | 既設管路の更新方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110425 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110812 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4883427 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |