JP2010138640A - 地下水の流動化阻害防止方法及びその方法で構築された山留め壁の流動阻害防止構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソイルセメント柱列壁1には、丸型鋼管9が壁面方向に間隔をおいて埋設されている。この丸型鋼管9内には、筒状のフィルター材24が丸型鋼管9の内周面に接するように設置されている。また、丸型鋼管9及びソイルセメント柱列壁1の帯水層4に相当する深度部分には、スリット6が複数形成されている。上流側の丸型鋼管9内にはこのスリット6を通じて地盤内の地下水が集水され、下流側の地盤内にはこのスリット6を通じて丸型鋼管9内の地下水が放出される。
【選択図】図3
Description
ソイルセメント柱列壁1には、丸型鋼管9が壁面方向に間隔をおいて埋設されている。この丸型鋼管9は、帯水層4よりも深く、かつ、ソイルセメント柱列壁1で囲まれた地盤を掘削して形成された空間2の底盤よりもやや深い深度まで埋設されている。
丸型鋼管9内には、筒状のフィルター材24が丸型鋼管9の内周面に接するように設置されている。
なお、通水管7及び丸型鋼管9の設置数等は、設計等により決定され、各現場により異なる。
図4〜図8は、本実施形態に係る地下水の流動化阻害防止構造12の構築手順を示す図である。
ソイルセメント柱列壁1の下端は、不透水層3及び帯水層4を貫通して不透水層5内の所定の深度に到達するように構築する。
通水管7を設置後、この通水管7の周囲を覆うように埋戻材23を敷設する。
破砕機22は、高圧水を噴射可能なノズル14と、このノズル14に高圧水を供給する水供給手段18と、ノズル14に研磨材を供給する研磨材供給手段13とを備えている。
研磨材供給手段13は、研磨材を貯蔵するための研磨材用タンク16と、研磨材用タンク16内の研磨材をノズル14に送給管17を介して圧送するためのエアーコンプレッサー15とから構成されている。
そして、ノズル14が帯水層4の下端深度付近まで到達したら、ノズル14を上記角度だけ回転させて、再び、地上側へ一定の速度で引き上げつつ、高圧水を噴射してスリット6を形成する。
さらに、スリット6の形成作業を、設計等により決定されている上流側の丸型鋼管9及び下流側の丸型鋼管9のすべてに実施する。
最後に、筒状のフィルター材24をその外周面が丸型鋼管9の内周面に接するように設置する。
図9及び図10に示すように、ソイルセメント柱列壁31には、第一実施形態で用いた丸型鋼管9よりも径の小さい丸型鋼管32が壁面方向に間隔をおいて埋設されている。
図11〜図17は、本実施形態に係る地下水の流動化阻害防止構造30の構築手順を示す図である。
なお、本実施形態においては、土砂や砕石を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、球状のプラスチック等を用いても良い。
そして、遮水シート35を覆うように埋戻材23を敷設後、構造物の土台となるコンクリート等を打設する(図示しない)。
2 空間 3 不透水層
4 帯水層 5 不透水層
6 スリット 7 送水手段(=通水管)
8 クレーン 9 丸型鋼管
10 H型鋼 11 掘削機
12 地下水の流動化阻害防止構造 13 研磨材供給手段
14 ノズル 15 エアーコンプレッサー
16 研磨材用タンク 17 送給管
18 水供給手段 19 水用タンク
20 圧入ポンプ 21 送給管
22 破砕機 23 埋戻材
24 フィルター材 30 地下水の流動化阻害防止構造
31 ソイルセメント柱列壁 31a、31b ソイルセメント柱
32 丸型鋼管 33a、33b、33c、33d スリット
34 送水手段(=通水層) 35 遮水シート41、51 スリット
Claims (9)
- 地盤内の帯水層よりも深い深度まで構築され、前記帯水層よりも深い深度まで到達する管が地下水の流れに関して上流側及び下流側にそれぞれ埋設された山留め壁における地下水の流動阻害防止方法において、
前記管内に高圧水を噴射可能な破砕機を挿入して、前記帯水層の位置において前記高圧水を噴射することにより、前記管の内部から前記帯水層まで貫通する貫通孔を形成する開口工程と、
前記貫通孔を通じて上流側の前記管内に集水された地下水を下流側の前記管に送水するための送水手段を、前記山留め壁で囲まれた内側の地盤を掘削して形成された空間の底盤に設置する送水手段設置工程とを備えることを特徴とする地下水の流動阻害防止方法。 - 前記管は前記帯水層の位置に開口部を有し、前記開口工程ではその前記開口部を介して前記山留め壁を貫通する貫通孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の地下水の流動阻害防止方法。
- 前記破砕機を、前記管の内周面をガイドにして前記管内を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下水の流動阻害防止方法。
- 前記貫通孔を前記帯水層の土砂の粒径に応じてその土砂が流入しにくい大きさに形成することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の地下水の流動阻害防止方法。
- 前記貫通孔をスリット状に形成することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の地下水の流動阻害防止方法。
- 地下水を通水可能なフィルター材を前記管内に設置するフィルター設置工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の地下水の流動阻害防止方法。
- 前記送水手段は、一端が上流側の前記管に接続され、他端が下流側の前記管に接続された送水管であることを特徴とする請求項1に記載の地下水の流動化阻害防止方法。
- 前記送水手段は、石や砂を所定の厚さになるように前記底盤上に敷設して形成された通水層であることを特徴とする請求項1に記載の地下水の流動化阻害防止方法。
- 地盤内の帯水層よりも深い深度まで構築され、前記帯水層よりも深い深度まで到達する管が地下水の流れに関して上流側及び下流側にそれぞれ埋設された山留め壁における地下水の流動阻害防止構造であって、
前記管内に高圧水を噴射可能な破砕機を挿入して、前記帯水層の位置において前記高圧水を噴射することにより、前記管の内部から前記帯水層まで貫通するように形成された貫通孔と、
前記山留め壁で囲まれた内側の地盤を掘削して形成された空間の底盤に設置され、前記貫通孔を通じて上流側の前記管内に集水された地下水を下流側の前記管に送水する送水手段とを備えることを特徴とする山留め壁の流動阻害防止構造。
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